JPH0748690Y2 - 粗糸ボビンの残糸吸引除去装置 - Google Patents
粗糸ボビンの残糸吸引除去装置Info
- Publication number
- JPH0748690Y2 JPH0748690Y2 JP1990000312U JP31290U JPH0748690Y2 JP H0748690 Y2 JPH0748690 Y2 JP H0748690Y2 JP 1990000312 U JP1990000312 U JP 1990000312U JP 31290 U JP31290 U JP 31290U JP H0748690 Y2 JPH0748690 Y2 JP H0748690Y2
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- Japan
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- suction
- bobbin
- residual
- residual yarn
- suction nozzle
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Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 紡績工場において、精紡機や粗紡機等のクリール部で篠
替えされて取り出される空木管には残糸が存在すること
が多い。この残糸をボビン搬送の途中で吸引除去する装
置に関するもので、特にボビンに粗糸巻き付け用補助具
を設けたものにおいてこの補助具に付着している残糸を
除去するものである。
替えされて取り出される空木管には残糸が存在すること
が多い。この残糸をボビン搬送の途中で吸引除去する装
置に関するもので、特にボビンに粗糸巻き付け用補助具
を設けたものにおいてこの補助具に付着している残糸を
除去するものである。
[従来の技術] 粗糸ボビンに残留する残糸を取り除く手段は各種のもの
が知られているが、高速で取り除くと共に取り除いた粗
糸を直ちに開繊するような吸引型のノズルが多く利用さ
れるに至っている。一方これらの吸引除去作業を自動化
しようとすることも多く試みられており、本出願人もこ
れらの装置を開発して提案している。そして吸引ノズル
を利用して残糸を吸引除去するに当っては、残糸ボビン
を一定位置に保持して回転させると共に吸引ノズルの吸
引口を残糸ボビンに近接させ、昇降移動させて残糸端を
探索吸引し、次いで吸引ノズルを残糸ボビンのほぼ中央
部高さ位置で後退させた位置に止めて残糸ボビンを高速
で回転して残糸を吸引除去している。
が知られているが、高速で取り除くと共に取り除いた粗
糸を直ちに開繊するような吸引型のノズルが多く利用さ
れるに至っている。一方これらの吸引除去作業を自動化
しようとすることも多く試みられており、本出願人もこ
れらの装置を開発して提案している。そして吸引ノズル
を利用して残糸を吸引除去するに当っては、残糸ボビン
を一定位置に保持して回転させると共に吸引ノズルの吸
引口を残糸ボビンに近接させ、昇降移動させて残糸端を
探索吸引し、次いで吸引ノズルを残糸ボビンのほぼ中央
部高さ位置で後退させた位置に止めて残糸ボビンを高速
で回転して残糸を吸引除去している。
[考案が解決しようとすると課題] ところで粗糸ボビンには、粗紡機における粗糸巻き付け
を確実にするため、粗糸端を保持させるような巻き付け
補助具が設けられているものがある。またこれらの巻き
付け補助具としては、粗糸を挟持するような溝を構成す
るもの、或は粘着テープを巻回して粗糸端を押圧接合す
るもの等があるが、一般には第8図(側面図)に示すよ
うにボビン1の中央下部周辺に凹部を形成し、この凹部
に植毛布や起毛布等からなる巻き付け補助具16が設けら
れたものが多い。そして植毛布や起毛布では第9図(第
8図の切断線に沿う矢印方向拡大断面図)に示すよう
に、その突出方向がボビン1の回転矢印方向に傾斜して
粗糸端を引き掛け易く形成されていたり、或は単に基布
に垂直上に突出形成されてボビン芯から放射状に形成さ
れているが、このような補助具16は粗糸巻き付けには好
都合であるが、残糸除去に当たっては残糸の終端側がこ
れらの補助具に付着して確実な残糸除去ができないこと
がある。そこで本考案は補助具に付着する残糸も吸引除
去できる残糸吸引除去装置を提供しようとするものであ
る。
を確実にするため、粗糸端を保持させるような巻き付け
補助具が設けられているものがある。またこれらの巻き
付け補助具としては、粗糸を挟持するような溝を構成す
るもの、或は粘着テープを巻回して粗糸端を押圧接合す
るもの等があるが、一般には第8図(側面図)に示すよ
うにボビン1の中央下部周辺に凹部を形成し、この凹部
に植毛布や起毛布等からなる巻き付け補助具16が設けら
れたものが多い。そして植毛布や起毛布では第9図(第
8図の切断線に沿う矢印方向拡大断面図)に示すよう
に、その突出方向がボビン1の回転矢印方向に傾斜して
粗糸端を引き掛け易く形成されていたり、或は単に基布
に垂直上に突出形成されてボビン芯から放射状に形成さ
れているが、このような補助具16は粗糸巻き付けには好
都合であるが、残糸除去に当たっては残糸の終端側がこ
れらの補助具に付着して確実な残糸除去ができないこと
がある。そこで本考案は補助具に付着する残糸も吸引除
去できる残糸吸引除去装置を提供しようとするものであ
る。
[課題を解決するための手段] 即ち本考案は、支持回転される残糸ボビンに対応して吸
引ノズルを近接させ、粗糸巻き付け補助具に付着した残
糸を吸引除去する装置であって、加圧空気を導入して吸
い込み気流を形成する吸引ノズルと、吸引ノズルを残糸
ボビン全体に対する残糸吸引位置から粗糸巻き付け補助
具の高さ位置に移動させてボビンに近接させる吸引ノズ
ル移動手段と、粗糸巻き付け補助具に対する残糸吸引時
において残糸ボビンの回転方向を正転から逆転に切り換
える切換駆動手段と、を備えた粗糸ボビンの残糸吸引除
去装置である。
引ノズルを近接させ、粗糸巻き付け補助具に付着した残
糸を吸引除去する装置であって、加圧空気を導入して吸
い込み気流を形成する吸引ノズルと、吸引ノズルを残糸
ボビン全体に対する残糸吸引位置から粗糸巻き付け補助
具の高さ位置に移動させてボビンに近接させる吸引ノズ
ル移動手段と、粗糸巻き付け補助具に対する残糸吸引時
において残糸ボビンの回転方向を正転から逆転に切り換
える切換駆動手段と、を備えた粗糸ボビンの残糸吸引除
去装置である。
[作用] 吸引ノズルを残糸ボビンのほぼ中央部高さ位置で且つ後
退させて残糸を高速で吸引除去してから、今度は吸引ノ
ズルをボビンの巻き付け補助具の高さ位置まで移動させ
且つ吸引口を巻き付け補助具面に近接させて、補助具に
付着している残糸端を吸引すると共にこの吸引に当たっ
て残糸ボビンを正転,逆転させるものである。
退させて残糸を高速で吸引除去してから、今度は吸引ノ
ズルをボビンの巻き付け補助具の高さ位置まで移動させ
且つ吸引口を巻き付け補助具面に近接させて、補助具に
付着している残糸端を吸引すると共にこの吸引に当たっ
て残糸ボビンを正転,逆転させるものである。
[実施例] 以下図面に基づいて本考案を詳細に説明するが、図は本
考案を適用する残糸除去装置の一例を示したもので、本
考案は他の残糸吸引除去装置にも同様に実施することが
できる。第1図(一部破断側面図)は本考案を適用する
残糸吸引除去装置の一例を示し、該装置は空粗糸ボビン
搬送ラインの一部に定置されるものを示している。即ち
ボビン搬送ラインにおいて、残糸1aを有している粗糸ボ
ビン1は残糸吸引除去装置に至って一旦停止され、その
直下に配設されている切換駆動手段としての回転駆動装
置1bの一部が上昇して粗糸ボビン1と係合し、残糸ボビ
ン1を残糸1aが巻き戻される方向に回転させる。尚この
回転駆動装置1bはボビン1を自由方向に回転させると共
にその速度も変換できるよう制御用モータで駆動される
ようになっている。
考案を適用する残糸除去装置の一例を示したもので、本
考案は他の残糸吸引除去装置にも同様に実施することが
できる。第1図(一部破断側面図)は本考案を適用する
残糸吸引除去装置の一例を示し、該装置は空粗糸ボビン
搬送ラインの一部に定置されるものを示している。即ち
ボビン搬送ラインにおいて、残糸1aを有している粗糸ボ
ビン1は残糸吸引除去装置に至って一旦停止され、その
直下に配設されている切換駆動手段としての回転駆動装
置1bの一部が上昇して粗糸ボビン1と係合し、残糸ボビ
ン1を残糸1aが巻き戻される方向に回転させる。尚この
回転駆動装置1bはボビン1を自由方向に回転させると共
にその速度も変換できるよう制御用モータで駆動される
ようになっている。
一方残糸吸引ノズル2は昇降並びに前後方向に移動でき
る保持箱3に突出付勢して設けられており、この保持箱
3は上下方向にのみほぼ垂直状に昇降するダクト4の上
部に、前進後退できるように設けられている。即ちダク
ト4は昇降座5にその両側部が取り付けられており、こ
の昇降座5は固設された案内支柱5a,5a(一方は図示せ
ず)に遊支されると共にその上・下端にスプロケット滑
車を介して張設されたチエーン6の端をそれぞれ止着し
ている。そして一方側のスプロケット滑車は駆動モータ
7によって正・逆転され、これによってチエーン6を介
して昇降座5が昇降移動する。そしてこの駆動モータ7
は制御装置によって昇降座5を昇降させると共に昇降座
5の昇降範囲を規制するように配置したリミットスイッ
チによって停止及び回転方向を切り換えるようになって
おり、且つボビンの前記補助具16の位置で吸引ノズル2
を停止するようになっており、これらの位置検出具は昇
降座5の移動範囲、或はチエーン6の移動軌跡中に設け
る。
る保持箱3に突出付勢して設けられており、この保持箱
3は上下方向にのみほぼ垂直状に昇降するダクト4の上
部に、前進後退できるように設けられている。即ちダク
ト4は昇降座5にその両側部が取り付けられており、こ
の昇降座5は固設された案内支柱5a,5a(一方は図示せ
ず)に遊支されると共にその上・下端にスプロケット滑
車を介して張設されたチエーン6の端をそれぞれ止着し
ている。そして一方側のスプロケット滑車は駆動モータ
7によって正・逆転され、これによってチエーン6を介
して昇降座5が昇降移動する。そしてこの駆動モータ7
は制御装置によって昇降座5を昇降させると共に昇降座
5の昇降範囲を規制するように配置したリミットスイッ
チによって停止及び回転方向を切り換えるようになって
おり、且つボビンの前記補助具16の位置で吸引ノズル2
を停止するようになっており、これらの位置検出具は昇
降座5の移動範囲、或はチエーン6の移動軌跡中に設け
る。
他方ダクト4の上部に設ける前記保持箱3は第2図(第
1図の一部拡大断面図)に示すように、その下面側の両
側に取り付けた台座9が、ダクト4の上面に取り付けた
案内レール10に沿って前後方向(図面で左右方向)に移
動できるように支持されている。そしてその移動は第3
図(第1図の一部平面図)に示すように、ダクト4の頂
面の一部に枢支したスクリュー軸11が、保持箱3の後側
に取り付けた駆動制御モータ12によって回転され、制御
モータ12の正・逆転によって保持箱3を前後方向へ移動
させる。またこの移動範囲はダクト4上に設ける保持箱
検知センサーによって後退位置並びに前進位置が規制さ
れる。なお、前述した昇降座5,チェーン6,駆動モータ7,
台座9,案内レール10,駆動制御モータ12は吸引ノズル移
動手段としてみなすことができる。
1図の一部拡大断面図)に示すように、その下面側の両
側に取り付けた台座9が、ダクト4の上面に取り付けた
案内レール10に沿って前後方向(図面で左右方向)に移
動できるように支持されている。そしてその移動は第3
図(第1図の一部平面図)に示すように、ダクト4の頂
面の一部に枢支したスクリュー軸11が、保持箱3の後側
に取り付けた駆動制御モータ12によって回転され、制御
モータ12の正・逆転によって保持箱3を前後方向へ移動
させる。またこの移動範囲はダクト4上に設ける保持箱
検知センサーによって後退位置並びに前進位置が規制さ
れる。なお、前述した昇降座5,チェーン6,駆動モータ7,
台座9,案内レール10,駆動制御モータ12は吸引ノズル移
動手段としてみなすことができる。
一方この保持箱3に設ける残糸吸引ノズル2は、その先
端吸引開口部が突出付勢して設けられ、第4図(第3図
の作動図)に示すように保持箱3を前進させてノズル2
の先端を残糸ボビン1に近接させている。ところで残糸
1aを吸引除去するに当たっては、先ずその残糸端を探索
して吸引することが先決である。そのためこの吸引除去
装置は第6図(第1図の作動説明図)に示すように、搬
送されて停止した残糸ボビン1に対して先ずボビン回転
駆動装置1bの一部を上昇楔合させて、ボビン1を低速で
回転させ、昇降座5を保持箱3のノズル2が残糸1aの巻
き付け下端高さ位置に停止させてから、保持箱3を矢印
Aのごとく前進させ、次いで昇降座5と共に保持箱3を
矢印Bのように最上位置(残糸巻き付け上端高さ位置)
3cまで移動させて残糸1aの始端を探索吸引し、次いで保
持箱3を後退させると共に吸引ノズルを残糸ボビン1の
ほぼ中央部高さ位置3dに移動し、ボビンを高速で回転さ
せながら残糸1aを吸引除去している。尚このような糸端
探索吸引に当たっては、吸引ノズル2の開口先端が残糸
層の表面と適当な間隔を保持する必要がある。即ち第7
図(B)(作用説明図)に示すように吸引ノズル2の先
端が残糸1aに当接すると吸引気流が形成されないので糸
端の探索吸引はできないばかりか残糸層を乱して連続吸
引を困難にし且つボビンの回転を阻害する。従って糸端
の吸引探索に当たっては、(C)図に示すようにノズル
先端と残糸層面との間に間隔fを保持させる必要があ
る。この間隔fは吸引気流の量や速度或は粗糸の種別に
よって決定されるが一般に5〜10mmが必要である。そし
て残糸端を探索吸引したノズル2は(D)図に示すよう
に残糸を吸引しながら前記したように保持箱3を後退さ
せ且つボビンのほぼ中央部高さ位置まで降下させボビン
1を高速で残糸巻き戻し方向に回転させて残糸1aを除去
する。
端吸引開口部が突出付勢して設けられ、第4図(第3図
の作動図)に示すように保持箱3を前進させてノズル2
の先端を残糸ボビン1に近接させている。ところで残糸
1aを吸引除去するに当たっては、先ずその残糸端を探索
して吸引することが先決である。そのためこの吸引除去
装置は第6図(第1図の作動説明図)に示すように、搬
送されて停止した残糸ボビン1に対して先ずボビン回転
駆動装置1bの一部を上昇楔合させて、ボビン1を低速で
回転させ、昇降座5を保持箱3のノズル2が残糸1aの巻
き付け下端高さ位置に停止させてから、保持箱3を矢印
Aのごとく前進させ、次いで昇降座5と共に保持箱3を
矢印Bのように最上位置(残糸巻き付け上端高さ位置)
3cまで移動させて残糸1aの始端を探索吸引し、次いで保
持箱3を後退させると共に吸引ノズルを残糸ボビン1の
ほぼ中央部高さ位置3dに移動し、ボビンを高速で回転さ
せながら残糸1aを吸引除去している。尚このような糸端
探索吸引に当たっては、吸引ノズル2の開口先端が残糸
層の表面と適当な間隔を保持する必要がある。即ち第7
図(B)(作用説明図)に示すように吸引ノズル2の先
端が残糸1aに当接すると吸引気流が形成されないので糸
端の探索吸引はできないばかりか残糸層を乱して連続吸
引を困難にし且つボビンの回転を阻害する。従って糸端
の吸引探索に当たっては、(C)図に示すようにノズル
先端と残糸層面との間に間隔fを保持させる必要があ
る。この間隔fは吸引気流の量や速度或は粗糸の種別に
よって決定されるが一般に5〜10mmが必要である。そし
て残糸端を探索吸引したノズル2は(D)図に示すよう
に残糸を吸引しながら前記したように保持箱3を後退さ
せ且つボビンのほぼ中央部高さ位置まで降下させボビン
1を高速で残糸巻き戻し方向に回転させて残糸1aを除去
する。
一方保持箱3に設ける吸引ノズル2は、第2図に示した
ように細径の吸引開口先端と大径のボス部2a及び細径部
2bで形成し、保持箱3の前・後壁にそれぞれ取り付けた
環座3a,3aに摺動自在に挿設され、細径部2bの周囲にコ
イルばね8を介装して吸引開口先端部を常時保持箱3か
ら突出付勢している。尚このコイルばね8は比較的弱い
ものを利用する。そしてボス部2aの下部には溝を形成し
その底辺に歯列2cを形成すると共にこの歯列に係合する
爪レバー13を保持箱3の内底面に取り付けたブラケット
13aにばねを介して枢支する。そしてこのばねは爪レバ
ー13の上端爪部を常時歯列2cと係合するように付勢して
いる。従ってノズル2の開口先端がコイルばね8に抗し
て後退(図面で左側)されると爪レバー13はその上端爪
部の係合が外れ、後退が中断されるとその位置で再び爪
部が歯列2cと係合してノズル2はコイルばね8を圧縮し
たまま、後退位置を係留保持される。そして爪レバー13
の下端側が反時計方向に移動されると爪部の係合が外れ
ノズル2はばね8によって再び突出状態となる。そして
この係合解除作動は保持箱3が後退し特定位置に達して
自動的に行なわれ、図示例では第2図及び第4図に示す
ように、ダクト4の頂面にブラケット14aを介して係合
杆14を設けており、保持箱3の下部に突出している爪レ
バー13の下端側が保持箱3の後退によって係合杆14と当
接して係合が解除される。そして第7図(C)で示した
間隔fを保持して残糸端を探索するには、予め保持箱3
の前進規制停止位置を第7図(A)で示すように、突出
付勢ノズル2の先端が支持回転されるボビンの裸径に当
接する位置とし、この規制停止位置は例えばダクト4上
に設けた保持箱3の位置測定センサー或はリミットスイ
ッチが感知して駆動制御モータ12を停止させる。これに
よって吸引ノズル2が残糸層の厚さによって後退して保
持箱3に係留される。次いで保持箱3を特定量(間隔f
に相当する5〜10mm)後退移動させることによって間隔
fが保持され、次いで昇降座5を介して保持箱3を上昇
させることによって残糸端の探索吸引ができる。
ように細径の吸引開口先端と大径のボス部2a及び細径部
2bで形成し、保持箱3の前・後壁にそれぞれ取り付けた
環座3a,3aに摺動自在に挿設され、細径部2bの周囲にコ
イルばね8を介装して吸引開口先端部を常時保持箱3か
ら突出付勢している。尚このコイルばね8は比較的弱い
ものを利用する。そしてボス部2aの下部には溝を形成し
その底辺に歯列2cを形成すると共にこの歯列に係合する
爪レバー13を保持箱3の内底面に取り付けたブラケット
13aにばねを介して枢支する。そしてこのばねは爪レバ
ー13の上端爪部を常時歯列2cと係合するように付勢して
いる。従ってノズル2の開口先端がコイルばね8に抗し
て後退(図面で左側)されると爪レバー13はその上端爪
部の係合が外れ、後退が中断されるとその位置で再び爪
部が歯列2cと係合してノズル2はコイルばね8を圧縮し
たまま、後退位置を係留保持される。そして爪レバー13
の下端側が反時計方向に移動されると爪部の係合が外れ
ノズル2はばね8によって再び突出状態となる。そして
この係合解除作動は保持箱3が後退し特定位置に達して
自動的に行なわれ、図示例では第2図及び第4図に示す
ように、ダクト4の頂面にブラケット14aを介して係合
杆14を設けており、保持箱3の下部に突出している爪レ
バー13の下端側が保持箱3の後退によって係合杆14と当
接して係合が解除される。そして第7図(C)で示した
間隔fを保持して残糸端を探索するには、予め保持箱3
の前進規制停止位置を第7図(A)で示すように、突出
付勢ノズル2の先端が支持回転されるボビンの裸径に当
接する位置とし、この規制停止位置は例えばダクト4上
に設けた保持箱3の位置測定センサー或はリミットスイ
ッチが感知して駆動制御モータ12を停止させる。これに
よって吸引ノズル2が残糸層の厚さによって後退して保
持箱3に係留される。次いで保持箱3を特定量(間隔f
に相当する5〜10mm)後退移動させることによって間隔
fが保持され、次いで昇降座5を介して保持箱3を上昇
させることによって残糸端の探索吸引ができる。
一方このような吸引ノズル2にはダクト4に接続された
吸引ホース4aが接続され、ダクト4の減圧が適用される
ものを示したが、第5図(断面図)に示すような吸引ノ
ズル2であってもよく、この吸引ノズル2は加圧空気を
吸引ノズルの一部に導入し、吸引口に吸い込み気流を形
成するものを示している。即ち保持箱3内に加圧空気路
15を設け、これから分岐したパイプ15aを吸引ノズル2
のボス部2cに連通する。そしてボス部2a内には外周に空
気溜空間を形成しこの空間からノズルの吸引方向に傾斜
させると共に軸芯にも傾斜させた複数列の噴気孔を形成
した筒体2dを納め、この筒体2dの外周空間に前記パイプ
15aを接続する。従って筒体2dの噴気孔を介して噴出す
る空気は旋回噴気流となり、しかもこの噴気流に伴なう
気流がノズル2の吸引口に形成されて吸い込み気流とな
る。このような吸引ノズルを利用すれば、多数のノズル
に一斉に吸引作用を適用することができ、しかも加圧空
気であるため装置が小型化できる。また吸引した残糸は
旋回気流によって直ちに開繊ができる。尚このような加
圧空気を利用するときは、前記ダクト4は開繊された残
糸を含む空気路となる。また吸引ノズル2は保持箱3に
複数設けたものを示したが、小型の保持箱に単体のノズ
ルを設けたものであってもよい。
吸引ホース4aが接続され、ダクト4の減圧が適用される
ものを示したが、第5図(断面図)に示すような吸引ノ
ズル2であってもよく、この吸引ノズル2は加圧空気を
吸引ノズルの一部に導入し、吸引口に吸い込み気流を形
成するものを示している。即ち保持箱3内に加圧空気路
15を設け、これから分岐したパイプ15aを吸引ノズル2
のボス部2cに連通する。そしてボス部2a内には外周に空
気溜空間を形成しこの空間からノズルの吸引方向に傾斜
させると共に軸芯にも傾斜させた複数列の噴気孔を形成
した筒体2dを納め、この筒体2dの外周空間に前記パイプ
15aを接続する。従って筒体2dの噴気孔を介して噴出す
る空気は旋回噴気流となり、しかもこの噴気流に伴なう
気流がノズル2の吸引口に形成されて吸い込み気流とな
る。このような吸引ノズルを利用すれば、多数のノズル
に一斉に吸引作用を適用することができ、しかも加圧空
気であるため装置が小型化できる。また吸引した残糸は
旋回気流によって直ちに開繊ができる。尚このような加
圧空気を利用するときは、前記ダクト4は開繊された残
糸を含む空気路となる。また吸引ノズル2は保持箱3に
複数設けたものを示したが、小型の保持箱に単体のノズ
ルを設けたものであってもよい。
一方残糸1aの吸引除去は、第6図で説明したように吸引
ノズル2を残糸ボビンのほぼ中央部高さ位置でしかも後
退させた位置3dで吸引するが、第10図(第6図の一部拡
大説明図)に示すように吸引ノズル2が残糸吸引を終了
しても巻き付け補助具16に残糸の終端1a′が残留するこ
とがある。尚残糸の吸引終了はダクト4或はその後の搬
路内における通過繊維の検知装置が繊維の通過を検出し
なくなることによって終了操作する。よって本考案で
は、この吸引終了後において、残留終端1a′の有無に係
わらず第11図(第10図の作動図)に示すように、吸引を
続けながら保持箱3をそのノズル2がボビンの巻き付け
補助具16の高さ位置まで移動させると共に保持箱3を再
び残糸端探索前進位置(3e)に移動させる。尚この補助
具16に相当する高さ位置は、ダクト4や昇降座5或はチ
エーン6の移動軌跡上に設けるセンサーによって検知し
て駆動モータ7を停止させ、前進位置は残糸端探索吸引
の位置規制手段を再び作動させることによって保持され
る。このとき吸引ノズル2は残糸層に当接しないので保
持箱3に突出付勢されたまま補助具16に近接若しくは僅
かに接触するように位置することになる。そして吸引ノ
ズル2は吸引を引き続き作用させているか或は補助具16
に近接させて再び作用させて残留残糸端1a′を吸引する
が、この補助具16は前記したように植毛が粗糸巻き取り
方向に傾斜したり或は放射状に起立しているために残留
終了が発生し易い。よって本考案では前記したように吸
引ノズルを巻き付け補助具に対応させるように構成する
と共に前記ボビン回転駆動装置1bを正転,逆転するよう
に構成したものである。
ノズル2を残糸ボビンのほぼ中央部高さ位置でしかも後
退させた位置3dで吸引するが、第10図(第6図の一部拡
大説明図)に示すように吸引ノズル2が残糸吸引を終了
しても巻き付け補助具16に残糸の終端1a′が残留するこ
とがある。尚残糸の吸引終了はダクト4或はその後の搬
路内における通過繊維の検知装置が繊維の通過を検出し
なくなることによって終了操作する。よって本考案で
は、この吸引終了後において、残留終端1a′の有無に係
わらず第11図(第10図の作動図)に示すように、吸引を
続けながら保持箱3をそのノズル2がボビンの巻き付け
補助具16の高さ位置まで移動させると共に保持箱3を再
び残糸端探索前進位置(3e)に移動させる。尚この補助
具16に相当する高さ位置は、ダクト4や昇降座5或はチ
エーン6の移動軌跡上に設けるセンサーによって検知し
て駆動モータ7を停止させ、前進位置は残糸端探索吸引
の位置規制手段を再び作動させることによって保持され
る。このとき吸引ノズル2は残糸層に当接しないので保
持箱3に突出付勢されたまま補助具16に近接若しくは僅
かに接触するように位置することになる。そして吸引ノ
ズル2は吸引を引き続き作用させているか或は補助具16
に近接させて再び作用させて残留残糸端1a′を吸引する
が、この補助具16は前記したように植毛が粗糸巻き取り
方向に傾斜したり或は放射状に起立しているために残留
終了が発生し易い。よって本考案では前記したように吸
引ノズルを巻き付け補助具に対応させるように構成する
と共に前記ボビン回転駆動装置1bを正転,逆転するよう
に構成したものである。
[考案の効果] 本考案粗糸ボビンの残糸吸引除去装置は、このようにし
て残糸吸引後再び吸引ノズルをボビンに設けられている
粗糸巻き付け補助具に対応させるように構成したから、
補助具に付着して残留する残糸端を吸引除去することが
できるようになり、残糸吸引除去装置の効果を更に向上
できる。
て残糸吸引後再び吸引ノズルをボビンに設けられている
粗糸巻き付け補助具に対応させるように構成したから、
補助具に付着して残留する残糸端を吸引除去することが
できるようになり、残糸吸引除去装置の効果を更に向上
できる。
第1図は本考案を利用するに好適な残糸吸引除去装置の
一部破断側面図、第2図は第1図の一部拡大断面図、第
3図は第1図の一部平面図、第4図は第3図の作動図、
第5図は吸引ノズルの他の構成例を示す断面図、第6図
は第1図の作動説明図、第7図は作用説明図、第8図は
粗糸ボビンの一部側面図、第9図は第8図の切断線に沿
う矢印方向断面図、第10図は第6図の一部拡大説明図、
第11図は第10図の作動図である。 1……粗糸ボビン、2……吸引ノズル 3……保持箱、4……ダクト 5……昇降座、6……チエーン 7……昇降モータ、8……ばね 9……台座、10……案内レール 11……スクリュー軸、12……移動モータ 13……爪レバー、14……係合杆 15……加圧空気路、16……巻き付け補助具
一部破断側面図、第2図は第1図の一部拡大断面図、第
3図は第1図の一部平面図、第4図は第3図の作動図、
第5図は吸引ノズルの他の構成例を示す断面図、第6図
は第1図の作動説明図、第7図は作用説明図、第8図は
粗糸ボビンの一部側面図、第9図は第8図の切断線に沿
う矢印方向断面図、第10図は第6図の一部拡大説明図、
第11図は第10図の作動図である。 1……粗糸ボビン、2……吸引ノズル 3……保持箱、4……ダクト 5……昇降座、6……チエーン 7……昇降モータ、8……ばね 9……台座、10……案内レール 11……スクリュー軸、12……移動モータ 13……爪レバー、14……係合杆 15……加圧空気路、16……巻き付け補助具
Claims (1)
- 【請求項1】支持回転される残糸ボビンに対応して吸引
ノズルを近接させ、粗糸巻き付け補助具に付着した残糸
を吸引除去する装置であって、 加圧空気を導入して吸い込み気流を形成する吸引ノズル
と、 前記吸引ノズルを残糸ボビン全体に対する残糸吸引位置
から前記粗糸巻き付け補助具の高さ位置に移動させて前
記ボビンに近接させる吸引ノズル移動手段と、 前記粗糸巻き付け補助具に対する残糸吸引時において前
記残糸ボビンの回転方向を正転から逆転に切り換える切
換駆動手段と、 を備えたことを特徴とする粗糸ボビンの残糸吸引除去装
置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990000312U JPH0748690Y2 (ja) | 1990-01-06 | 1990-01-06 | 粗糸ボビンの残糸吸引除去装置 |
ES90110816T ES2052100T3 (es) | 1989-06-09 | 1990-06-07 | Aparato para quitar mechas de bobinas de mechera por aspiracion. |
EP19900110816 EP0401827B1 (en) | 1989-06-09 | 1990-06-07 | Apparatus for removing residual rovings from roving bobbins by suction |
DE1990606919 DE69006919T2 (de) | 1989-06-09 | 1990-06-07 | Vorrichtung zum Absaugen von auf Vorgarnspulen verbliebenen Luntenresten. |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990000312U JPH0748690Y2 (ja) | 1990-01-06 | 1990-01-06 | 粗糸ボビンの残糸吸引除去装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0392782U JPH0392782U (ja) | 1991-09-20 |
JPH0748690Y2 true JPH0748690Y2 (ja) | 1995-11-08 |
Family
ID=31504270
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990000312U Expired - Lifetime JPH0748690Y2 (ja) | 1989-06-09 | 1990-01-06 | 粗糸ボビンの残糸吸引除去装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0748690Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2545998Y2 (ja) * | 1991-12-26 | 1997-08-27 | 株式会社ムラオ・アンド・カンパニー | 多品種粗糸ボビンの残糸除去装置 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS606754U (ja) * | 1983-06-25 | 1985-01-18 | 日清紡績株式会社 | シ−ルストリツプ部の残糸除去装置 |
JPS6051576B2 (ja) * | 1983-10-24 | 1985-11-14 | 村尾紡機株式会社 | 粗糸木管の残糸除去装置 |
JPH0241181Y2 (ja) * | 1987-09-30 | 1990-11-01 |
-
1990
- 1990-01-06 JP JP1990000312U patent/JPH0748690Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0392782U (ja) | 1991-09-20 |
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