JPH0676252U - 巻取パッケージのバンチ巻装置 - Google Patents

巻取パッケージのバンチ巻装置

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JPH0676252U
JPH0676252U JP002927U JP292794U JPH0676252U JP H0676252 U JPH0676252 U JP H0676252U JP 002927 U JP002927 U JP 002927U JP 292794 U JP292794 U JP 292794U JP H0676252 U JPH0676252 U JP H0676252U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な機構で所望のバンチ巻を形成する。 【構成】 二重撚糸機の下部に設けられた給糸パッケー
ジP1 から上部に設けられた巻取パッケージP2 の空紙
管Bの端面へと掛け渡された糸Yを空紙管Bの端部にバ
ンチ巻きするための装置である。空紙管Bの巻取軸に対
して上下に傾斜する方向に往復移動する移動手段65
と、移動手段65に設けられてその移動幅の一部区間に
おいて掛け渡された糸Yに係合し、糸Yを上下方向に導
くガイドブロック66及び左右方向に導くバンチガイド
ローラ67によりその糸道を巻取軸に略直交する方向に
変換させる糸転換部材64とを備える。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、二重撚糸機における巻取パッケージのバンチ巻装置に関するもので ある。
【0002】
【従来の技術】
一般に、二重撚糸機は、スピンドルに支持された給糸パッケージから引出され る糸をその軸孔に通すことにより二重の撚を加えつつクレードルアームに支持さ れた紙管に巻取り、巻取パッケージを形成するようになっている。そして、紙管 が給糸パッケージの糸を全て巻取って満玉の巻取パッケージとなったなら、空の 給糸パッケージを満玉の給糸パッケージと交換し(給糸交換)、その給糸パッケ ージから糸端を引出して(口出し)軸孔に通し(糸通し)、クレードルアームか ら満玉の巻取パッケージを取外して新たな紙管をクレードルアームに支持させる (玉揚)と共に、その紙管に給糸パッケージから引出した糸端を固定(糸掛)し なければならない。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、従来においては、これらの作業(給糸交換〜糸掛)は専ら人手によ り行われていた。しかしながら、多品種少量生産に伴い、玉揚,給糸交換等の作 業頻度が増加した今日においては、労力の軽減及び生産性の向上を図る上で上記 作業の自動化が望まれていた。
【0004】 そこで本出願人は、これらの作業を自動的に行う処理ロボットを新規に提供す べく、種々勘案中であった。特に糸掛動作が終了した時点で巻取を開始する際に は、紙管に所定のバンチ巻を施す必要があるが、その前後の動作に円滑に連係出 来るような簡単な機構を有し、しかも所望のバンチ巻を形成するような装置はな かった。
【0005】 そこで本考案は、上記事情に鑑み、簡単な機構で所望のバンチ巻を形成する巻 取パッケージのバンチ巻装置を提供すべく創案されたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、二重撚糸機の下部に設けられた給糸パッケージから上部に設けられ た巻取パッケージの空紙管の端面へと掛け渡された糸を空紙管の端部にバンチ巻 きするための装置であって、空紙管の巻取軸に対して上下に傾斜する方向に往復 移動する移動手段と、移動手段に設けられてその移動幅の一部区間において掛け 渡された糸に適宜係合し、糸を上下方向に導く第一係合部及び左右方向に導く第 二係合部によりその糸道を巻取軸に略直交する方向に変換させる糸転換部材とを 備えたものである。上記移動手段及び糸転換部材は、二重撚糸機の各錘に沿って 走行する走行台車に設けられたものであることが好ましい。その走行台車は、給 糸パッケージの玉揚げを行う玉揚手段及び巻取パッケージの空紙管の端面に糸掛 けを行う糸掛手段を搭載したものであることが好ましい。
【0007】
【作用】
上記構成によって、糸転換部材は、巻取パッケージが回転駆動されたときに、 空紙管の端面に掛け渡された糸を、移動手段の往復移動に従って上下に且つ左右 に導き、空紙管の端部に巻き取らせて所定のバンチ巻を形成する。走行台車は、 必要に応じて各錘にバンチ巻装置を対峙させてバンチ巻きを実行させる。玉揚手 段及び糸掛手段を備えた構成では、玉揚げが完了した錘において、移動手段の傾 斜方向の移動によって糸転換部材と糸掛手段との糸の受け渡しを行わせる。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の実施例を添付図面に従って説明する。
【0009】 先に二重撚糸機及び本考案のバンチ巻装置を備えた処理ロボットの全体の構成 を説明する。図3に示すように、二重撚糸機1は複数のユニット2を並設して成 り、各ユニット2は下部に給糸パッケージP1 を垂直に支持するスピンドル3を 、上部に巻取パッケージP2 の紙管Bを水平に支持する巻取機構たるクレードル アーム4を備え、給糸パッケージP1 から引出した糸Yをその軸孔5に通して二 重撚りしつつ上方に導き、回転ドラム6により回転駆動される紙管Bに巻取って 巻取パッケージP2 を生産するようになっている。給糸パッケージP1 の上方に は糸を案内するスネルワイヤ7、糸Yの有無を検出するドロップワイヤ8、糸ガ イドローラ9及び糸Yを巻取パッケージP2 に供給するフィードローラ10が順 に配置されている。スピンドル3には回転ディスク11が一体的に形成され、そ の上部には給糸パッケージP1 を収容する静止筒体12が回転自在に支持されて いる。回転ディスク11には半径方向に糸導孔13が形成され、撚糸動作時には 、給糸パッケージP1 からの糸Yをこの糸導孔13に通して、軸廻りに旋回させ つつ更にバルーン制御筒14と静止筒体12との間を上方に折り返すことで、二 重撚りするようになっている。そして糸通し時には、スピンドル3に形成された 噴出孔15からのエア流により、糸端Yを適宜吸引し且つ上方まで吹き上げるよ うになっている。クレードルアーム4は、ユニット2の上部において、巻取パッ ケージP2 を回転ドラム6に接触あるいは離反させるべく俯仰自在に枢支されて いると共に、これを玉揚位置Qに引上げるためのシリンダ16が連結されている 。
【0010】 そして図5に示すように、クレードルアーム4の先端部には、固定アーム片1 7とこれに対して開閉自在に枢支された可動アーム片18とが形成され、両アー ム片17,18には紙管Bの両端部を支持するためのホルダ19,20が回転自 在に取付けられている。また可動アーム片18には、これを閉じ方向に付勢する バネ21が連結されていると共に、可動アーム片18を開いたり、クレードルア ーム4を回転ドラム6側に押下げるためのクレードルレバー22が突設されてい る。
【0011】 また図3に示したように、クレードルアーム4の上方には、複数個の紙管Bを 収容したストッカ23が取付けられ、このストッカ23には、前方に下降傾斜す ると共に紙管Bを抜取れるように開閉自在に形成された底板24が備えられてい る。一方、ドロップワイヤ8の基端部は、給糸パッケージP1 の後方に配置され た横軸25に軸支され、先端部はスネルワイヤ7と糸ガイドローラ9との間の糸 Yに立て掛けられており、給糸パッケージP1 が空になったり、糸切れを生じた 時に給糸パッケージP1 上に自重で落下するようになっている。そしてスネルワ イヤ7の基端部には、シリンダ16の操作弁(図示せず)を開閉するカム(図示 せず)が取付けられ、ドロップワイヤ8が落下すると、操作弁が開かれてシリン ダ16によりクレードルアーム4が玉揚位置Qに引上げられるようになっている 。またストッカ23の上方には、クレードルアーム4が引上げられると点灯する 表示ランプ26が取付けられている。また、回転ドラム6の後方には玉揚げされ た巻取パッケージP2 を搬出する搬出コンベア27が、給糸パッケージ3の前方 には満玉の給糸パッケージP1 をトレイTに載せて搬送する給糸コンベア28が 、ユニット2に沿ってそれぞれ配設されている。
【0012】 次に処理ロボットは、図3に示したように、ユニット2に沿って走行するよう に形成された走行台車32と、走行台車32の本体フレーム33の上部に設けら れたバンチ巻装置31と、バンチ巻に関連する動作となる玉揚げを行う玉揚手段 34と、巻取パッケージP2 の紙管Bを交換して空の紙管Bに糸Yの固定を行う ための糸掛手段35と、糸通しされた満玉の給糸パッケージP1 の糸端を適宜保 持する操作アーム36とを備えて構成されている。
【0013】 走行台車32の上端及び下端には車輪37,38が設けられ、ユニット2の上 下に取り付けられたレール39,40にそれぞれ支持されつつ走行するようにな っている。そして下部の車輪38には走行駆動装置41が連結されている。走行 台車32には表示ランプ26を検出するセンサ42が取付けられ、このセンサ4 2により表示ランプ26の点灯状態を検出すると、走行駆動装置41が減速停止 され、走行台車32が当該ユニット2の前部に位置決め停止されるようになって いる。また走行台車32には、玉揚条件を検出する手段として、ストッカ23内 の紙管Bの有無を検出するセンサ43及び搬出コンベア27上の巻取パッケージ P2 の有無を検出するセンサ44が取付けられ、これらセンサ43,44により 紙管B有りの状態及び巻取パッケージP2 無しの状態が検出されると、玉揚条件 を満足していると判断して玉揚等の処理を開始するようになっている。
【0014】 図4及び図5に示すように、玉揚手段34は、玉揚位置Qに引上げられている クレードルアーム4のクレードルレバー22を操作するための操作レバー45と 、この操作レバー45により可動アーム片18が開かれて落下する満玉の巻取パ ッケージP2 を受止めて搬出コンベア27上に転がす受皿46とを有して構成さ れている。
【0015】 また操作レバー45は、本体フレーム33の左側内壁を貫通して回転及び軸方 向にスライド自在に支持された駆動軸47の先端部に取付けられ、操作レバー4 5の先端部には、クレードルレバー22の上面に係止する突起48が設けられて いる。この操作レバー45は、非作動時には走行中に巻取パッケージP2 と干渉 しないように走行台車32側上方に旋回位置されるようになっており、玉揚げす るときには、クレードルレバー22の内側に位置するように旋回してから、スラ イド操作によりクレードルレバー22を図5中、仮想線で示した位置に動かして 、クレードルアーム4の可動アーム片18を開くようになっている。
【0016】 受皿46は、操作レバー45の略下方に位置されており、本体フレーム33の 左側内壁を貫通して回転自在に支持された一対の回転軸49に平行リンク50, 51を介して連結支持されている。また受皿46上には、巻取パッケージP2 の 落下時の衝撃を吸収する衝撃吸収板52が、回転ドラム6側に下降傾斜した状態 で取付けられている。この受皿46は、非作動時には図4中、仮想線で示したよ うに走行台車32内に収納されており、玉揚する時には、回転軸49の回動によ り巻取パッケージP2 の直下に延出されるようになっている。
【0017】 次に糸掛手段35は、図6及び図7に示すように、ストッカ23から紙管Bを 抜取ってクレードルアーム4に供給するための紙管供給アーム53及び紙管チャ ッカ54を有していると共に、この紙管チャッカ54に、給糸パッケージP1 か ら引き出された糸Yを把持するためのクランプカッタ55が設けられている。
【0018】 紙管供給アーム53は、本体フレーム33の左側内壁を貫通して回動自在に支 持された回転軸56に取付けられ、その先端部に、紙管Bを着脱自在に把持する 紙管チャッカ54が取付けられている。この紙管供給アーム53は、略起立した 収納位置Rと、ストッカ位置Sと、クレードルアーム4の玉揚位置Qと、略垂下 状態の待機位置Uとをそれぞれ結んで、所定のタイミングで停止、旋回移動する ようになっている。
【0019】 紙管チャッカ54は、固定ピン57と、その両側の把持レバ58及び把持リン ク59とで紙管Bを三点支持するようになっており、紙管Bの上側から係合或い は離脱するように形成されている。またこの他、紙管供給アーム53と略並行に 位置されていると共に、紙管チャッカ54が紙管Bを把持したときに、ストッカ 23の底板24上で待機する紙管Bを落下させないためのストッパ部材60が形 成されており、紙管供給アーム53が下方へ旋回する時はこれと分離してチャッ カ位置Sに止どまり、収納位置Rへ上方展開するときは協動するようになってい る。
【0020】 クランプカッタ55は、固定刃61とシリンダ62により駆動される可動刃6 3とからなり、紙管チャッカ54の一側に設けられている。この一側位置は、ク ランプカッタ55が玉揚位置Qにおいて糸Yを把持しているときに、その糸道が 、図6及び図7にて示したように、紙管Bの端面と、固定アーム片17のホルダ 19との間を横断するように設定されている。
【0021】 次に、図1及び図2によって本考案の特徴となるバンチ巻装置31を説明する 。このバンチ巻装置31は、給糸パッケージP1 から巻取パッケージP2 の空紙 管Bの端面へと掛け渡された糸Yを空紙管Bの端部にバンチ巻きするためのもの であって、空紙管Bの巻取軸に対して上下に傾斜する方向に往復移動する移動手 段65と、移動手段65に設けられてその移動幅の一部区間において掛け渡され た糸Yに係合する糸転換部材64とで構成されている。そして本実施例のバンチ 巻装置31は、図2に示したように、操作アーム36によって保持されている糸 Yをその上方へと引き出し、待機位置Uから玉揚位置Qへと旋回移動するクラン プカッタ55に糸端Yを渡すように形成されている。
【0022】 糸転換部材64は、略五角形の肉厚板状を呈した第一の係合部たるガイドブロ ック66と、このガイドブロック66上に太鼓状を呈して支持された第二の係合 部たるバンチガイドローラ67とで成る。そして糸Yをガイドブロック66の上 面68と、バンチガイドローラ67との間に引っ掛けるように係合して上下方向 に折り返すと共に、さらにその糸Yを、バンチガイドローラ67の周面下部を回 り込ませるように左右方向に導くことで、紙管Bの端部に対して略直交するよう な方向へと変換させるようになっている。
【0023】 移動手段65は、伸縮するシリンダとして構成され、本体フレーム33の右側 内壁に支持されたシリンダ本体69と、シリンダ本体69から出没するピストン ロッド70とで成る。その伸縮方向は、図1にも示したように、玉揚位置Qの空 紙管Bからみて左上方から、斜めに下方へ向かうように形成され、フィードロー ラ10の前面及び操作アーム36の先端近傍まで、延出するように形成されてい る。即ち図2に示したように、糸転換部材64を下降させることで操作アーム3 6により保持されている糸Yをその下面71から上面68へと回り込ませると共 に、上昇させることでバンチガイドローラ67の根元の部分にその糸Yを掛ける ようになっている。そして図2中、仮想線にて示したように、クランプカッタ5 5がその糸Yを旋回横断位置Kにて切断すると共に、給糸パッケージP1 側に連 なる糸端を把持するようになっている。
【0024】 そして図1に示したように、糸掛手段35により糸Yが紙管Bの端面に固定さ れ、クレードルアーム4がシリンダ16によって押し下げられて紙管Bが回転ド ラム6に接触して回転した時点で、糸Yを巻き掛けた状態の糸転換部材64が所 定の範囲で複数回上下されるようになっている。この動作により、所定幅のバン チ巻Cが紙管Bの端部に形成されるものである。またバンチ巻終了後は、ピスト ンロッド70が下方に伸長されて、フィードローラ10に糸Yを渡し、バンチガ イドローラ67から糸Yを外すようになっている。そしてその後は、最短縮位置 まで糸転換部材64を引き上げて、原点位置に戻すようになっている。この他シ リンダ本体69には、ピストンロッド70の出没位置を検出して所定の位置に停 止させるための位置センサ72,73,74が設けられている。
【0025】 次に操作アーム36は、伸縮自在に形成された角柱状のフレーム部材75と、 このフレーム部材の先端部に形成された糸ガイド片76と、適宜屈曲されて先端 側に延出されたサクションパイプ77とを有して形成され、この全体が、本体フ レーム33に俯仰自在に支持されている。このサクションパイプ77には、その 長手方向に沿ってスリット78が形成され、操作アーム36の基端側へ流れるエ ア流によって、糸端Yを吸い込むようになっている。
【0026】 そして略水平の状態にて、糸通しされた新しい給糸パッケージP1 の糸端をサ クションパイプ77内に吸い込んだ後、上方に展開して給糸パッケージP1 側を 糸ガイドローラ9に係合させると共に、伸長することで糸ガイド片76に係合さ せる。即ち、サクションパイプ77と糸ガイドローラ9との間に渡されている糸 Yを、糸転換部材64の下降位置と交差するように引き出すようになっている。 そしてこの引き出されたタイミングで、糸転換部材64が下降し上昇して糸Yを 引っ掛けることになる。
【0027】 次に本実施例の作用を説明する。
【0028】 走行台車32は、ユニット2に沿って走行し、センサ42が点灯した表示ラン プ26を検出すると、低速となって当該ユニット2の前に停止しインデックスイ ンとなる。この状態でセンサ43,44により玉揚条件(ストッカ23上に紙管 B有り、搬出コンベア27上に巻取パッケージP2 無し)を満足しているか否か を検出し、否の場合にはインデックスアウトとなり、走行を再開する。
【0029】 玉揚条件を満足している場合には、玉揚手段34の操作レバー45が、クレー ドルアーム4のクレードルレバー22上に旋回し、可動アーム片18を開いて満 玉の巻取パッケージP2 をクレードルアーム4から取外すと共に、受皿46が巻 取パッケージP2 下に延出して、落下する巻取パッケージP2 を受取る。そして その巻取パッケージP2 を、受皿46の傾斜した衝撃吸収板52上から自重で回 転ドラム6上を転がして、搬出コンベア27上に搬出させる。
【0030】 これと並行して、紙管供給アーム53は、図6に示したように、収納位置Rか ら下方へと旋回し、底板24を押動しつつ紙管チャッカ54によってストッカ2 3内から紙管Bを抜取り、さらにそのまま下方へ旋回して待機位置Uにおいて待 機する。一方操作アーム36は、糸通しが終わった満玉の給糸パッケージP1 の 糸端Yを、サクションパイプ77によって吸引すると共に、これを糸ガイドロー ラ9及び糸ガイド片76を経由させて保持する。
【0031】 そして糸転換部材64は、保持されている糸Yを移動手段65の伸縮動作によ り引っ掛けるようにして上方に引き出す。紙管供給アーム53は、このタイミン グで上方へ旋回し、引き出された糸Yをクランプカッタ55で切断すると共に給 糸パッケージ側に連なる糸端Yを把持し、クレードルアーム4の位置(玉揚位置 Q)に停止する。この時、クランプカッタ55により把持されて引っ張られた糸 端Yが、丁度紙管Bの一端と一方のホルダ19との間に位置しているため、操作 レバー45により可動アーム片18が閉じられて両ホルダ19,20間で紙管B を把持すると、紙管Bの一端と一方のホルダ19との間でその糸端Yが挟持され て、糸掛けがなされる。糸掛けが終了すると、クレードルアーム4がシリンダ1 6によって押下げられ、紙管Bが回転ドラム6上に接触して回転し、紙管Bに糸 Yが巻取られる。
【0032】 このとき、紙管Bと糸ガイドローラ9との間の糸Yは、図1に示したようにガ イドブロック66上のバンチガイドローラ67を略半周して掛け回された状態に あり、この状態で移動手段65が所定範囲で数回に渡って斜めに上下動する。こ の上下動は、糸転換部材64のガイドブロック66及びバンチガイドローラ67 によって、実質的に紙管Bの巻取軸方向に沿うトラバース動作として変換され、 紙管Bの端部に所定の幅を有したバンチ巻Cが施される。バンチ巻終了後、糸転 換部材64が下降されてバンチガイドローラ67から糸Yが外され、その糸Yを フィードローラ10に渡し、上方へ折り返し移動されて原点位置に待機される。
【0033】 その後、給糸パッケージP1 からフィードローラ10を経由して撚糸されて繰 出される糸Yは、回転ドラム6上でトラバースしている公知のトラバースガイド 79に捕らえられて綾振され、本格的な糸Yの巻取が開始される。
【0034】 このように、空紙管Bの巻取軸に対して上下に傾斜する方向に往復移動する移 動手段65に、その移動幅の一部区間において糸Yを巻き掛けるガイドブロック 66及びバンチガイドローラ67で成る糸転換部材64を設け、掛け渡された糸 Yを空紙管Bに略直交する方向に導いて、巻取軸方向に沿ってスライドさせるよ うにしたので、その伸縮動作だけで糸転換部材64を糸Yに係脱させることがで き、その糸道を変換させて所定幅のバンチ巻Cを形成することができる。このと き、ピストンロッド70のストローク範囲を調節することでバンチ巻Cの幅は任 意に変更できる。即ち、糸種などによって変えることで、崩れのない解除性の良 好なバンチ巻Cの形成を図ることができる。
【0035】 またこのバンチ巻装置31は走行台車32上に設けられているので、各錘に設 置する場合よりもコストを低減させることができ、設置調整も不要である。
【0036】 そして移動手段65がバンチ巻Cの形成のための往復移動の区間よりも下方へ 延出することにより、糸転換部材64と糸掛手段35或いは操作アーム36など との間で糸Yの受け渡しを行うようにしたので、規定の動作が円滑に行われて処 理ロボットの制御を簡単にすることができ、従来人手によって行ってきた作業( 給糸交換〜糸掛)の全自動化の実現に貢献する。
【0037】 さらに本実施例にあっては、紙管チャッカ54にクランプカッタ55を一体的 に設けて、クレードルアーム4に紙管Bを供給する際に糸掛けを行うようにした ので、クランプカッタ55を駆動させるための複雑な機構は不要になり、処理ロ ボットの省スペース等に寄与できる。
【0038】 なお、操作アーム36の構成の詳細については省略したが、給糸パッケージP 1 の糸端を本発明のバンチ巻装置に係合するように保持させるものであれば、ど の様なものであっても構わない。
【0039】
【考案の効果】
以上要するに本考案によれば、次のような優れた効果を発揮する。
【0040】 (1) 請求項1記載の構成によれば、移動手段の往復移動だけて糸転換部材と糸 との係脱及び糸転換部材による糸道の変換ができ、簡単な機構及び動作により所 望の幅のバンチ巻きを形成することができる。
【0041】 (2) 請求項2記載の構成によれば、各錘にバンチ巻装置を備える必要がなく、 コスト低減が達成される。
【0042】 (3) 請求項3記載の構成によれば、移動手段の動作だけで糸転換部材と糸掛け 手段等の糸処理を行う機構との糸の受け渡しができ、二重撚糸機における糸処理 の全自動化の実現に貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係わる巻取パッケージのバンチ巻装置
の一実施例を示した斜視図である。
【図2】図1の作用を説明するための斜視図である。
【図3】図1の全体を示した側面図である。
【図4】図3中の玉揚手段を示した側面図である。
【図5】図4の平面図である。
【図6】図3中の糸掛手段を示した側面図である。
【図7】図6の要部平面図である。
【符号の説明】
31 バンチ巻装置 32 走行台車 34 玉揚手段 35 糸掛手段 36 操作アーム 64 糸転換部材 65 移動手段 66 ガイドブロック(第一係合部) 67 バンチガイドローラ(第二係合部) P1 給糸パッケージ P2 巻取パッケージ B 紙管 Y 糸

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二重撚糸機の下部に設けられた給糸パッ
    ケージから上部に設けられた巻取パッケージの空紙管の
    端面へと掛け渡された糸を上記空紙管の端部にバンチ巻
    きするための装置であって、上記空紙管の巻取軸に対し
    て上下に傾斜する方向に往復移動する移動手段と、該移
    動手段に設けられてその移動幅の一部区間において掛け
    渡された糸に適宜係合し、該糸を上下方向に導く第一係
    合部及び左右方向に導く第二係合部によりその糸道を上
    記巻取軸に略直交する方向に変換させる糸転換部材とを
    備えたことを特徴とする巻取パッケージのバンチ巻装
    置。
  2. 【請求項2】 上記移動手段及び糸転換部材が、上記二
    重撚糸機の各錘に沿って走行する走行台車に設けられた
    ものである請求項1記載の巻取パッケージのバンチ巻装
    置。
  3. 【請求項3】 上記走行台車が、給糸パッケージの玉揚
    げを行う玉揚手段及び巻取パッケージの空紙管の端面に
    糸掛けを行う糸掛手段を搭載したものである請求項2記
    載の巻取パッケージのバンチ巻装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113003264A (zh) * 2021-02-23 2021-06-22 重庆富美包装印务有限公司 贴合胶辊气压调节结构

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CN113003264A (zh) * 2021-02-23 2021-06-22 重庆富美包装印务有限公司 贴合胶辊气压调节结构
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