JPH06322339A - 水系感圧性接着剤組成物 - Google Patents

水系感圧性接着剤組成物

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JPH06322339A
JPH06322339A JP11457493A JP11457493A JPH06322339A JP H06322339 A JPH06322339 A JP H06322339A JP 11457493 A JP11457493 A JP 11457493A JP 11457493 A JP11457493 A JP 11457493A JP H06322339 A JPH06322339 A JP H06322339A
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JP
Japan
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sensitive adhesive
pressure
copolymer emulsion
adhesive composition
alkyl group
Prior art date
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Application number
JP11457493A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Okinaga
信幸 沖永
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 優れた機械的安定性を有し、何らのトラブル
も無くロール塗工あるいはスプレー塗工が出来、且つ優
れた感圧接着特性をもつ粘着ラベル・シールの製造を可
能とするアクリル酸エステル系共重合体エマルジョン感
圧接着剤を提供する。 【構成】 アルキル基の炭素数が4〜14の(メタ)ア
クリル酸アルキルエステルと、α、β−不飽和カルボン
酸と、1分子中に2個以上の重合性二重結合を有する官
能性モノマーとを主成分とするアクリル酸エステル系共
重合体エマルジョン(イ)と、一般式RO−(AO)n
−H(式中、Rは水素原子又はアルキル基又はアルキル
基で置換されていてもよい芳香環を表し、Aは炭素数2
〜4のアルキレン基を表し、nは正の整数を表す)で示
されるエーテル型非イオン界面活性剤(ロ)とから成る
水系感圧性接着剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば粘着ラベル・
シールなどに使用される感圧性接着剤として好適な機械
的安定性に優れた水系感圧性接着剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】粘着ラベル・シール用感圧性接着剤とし
ては、天然ゴム、合成ゴムなどを主成分とするゴム系感
圧性接着剤や、アクリル系共重合体をベースポリマーと
するアクリル系感圧性接着剤などが使用されている。
【0003】後者のアクリル系感圧性接着剤は、アクリ
ル系共重合体の成分モノマーを選択することによって感
圧接着特性を調整できる利点を有しており多用されてい
る。また、感圧接着特性をより巾広く調整する為、エマ
ルジョン化された粘着付与樹脂をアクリル系共重合体エ
マルジョンに添加使用することも行われている(特開平
3−146580号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】粘着ラベル・シールの
用途は多岐にわたっており、近年高度化してきた要求性
能の一つとしてエマルジョンの安定性、特に機械的応力
に対する安定性が挙げられる。機械的応力に対する安定
性とは、ギヤーポンプでの輸送時やロール塗工時あるい
はスプレー塗工時等において加えられる機械的応力に対
する安定性を言う。
【0005】しかし、前記従来技術に基づくアクリル系
共重合体エマルジョン感圧接着剤は、機械的応力に対す
る安定性が十分ではないため、ロール塗工あるいはスプ
レー塗工の工程中に凝集物やゲルが発生し、良好な塗工
が出来ず、工程トラブルを惹起こしたり、塗工品の品質
低下を招く等の問題点がある。
【0006】この発明は、上記の点に鑑みてなされたも
のであり、優れた機械的安定性を有し、何らのトラブル
も無くロール塗工あるいはスプレー塗工が出来、且つ優
れた感圧接着特性をもつ粘着ラベル・シールの製造を可
能とするアクリル酸エステル系共重合体エマルジョン感
圧接着剤を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の水系感圧性接
着剤組成物は、アルキル基の炭素数が4〜14の(メ
タ)アクリル酸アルキルエステルと、α、β−不飽和カ
ルボン酸と、1分子中に2個以上の重合性二重結合を有
する官能性モノマーとを主成分とするアクリル酸エステ
ル系共重合体エマルジョン(イ)の固形分100重量部
に対し、一般式RO−(AO)n −H(式中、Rは水素
原子又はアルキル基又はアルキル基で置換されていても
よい芳香環を表し、Aは炭素数2〜4のアルキレン基を
表し、nは正の整数を表す)で示されるエーテル型非イ
オン界面活性剤(ロ)を0.1〜10重量部配合したこ
とを特徴とする。
【0008】この発明において、(メタ)アクリル酸ア
ルキルエステルとは、アクリル酸アルキルエステル及び
/又はメタアクリル酸アルキルエステルを意味する。
【0009】上記のアルキル基の炭素数が4〜14の
(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、例え
ば、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル
(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート
などがあげられる。
【0010】上記のα、β−不飽和カルボン酸として
は、例えば、アクリル酸、メタアクリル酸などがあげら
れる。
【0011】また、上記の1分子中に2個以上の重合性
二重結合を有する官能性モノマーとしては、例えば、エ
チレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリ
コールジアクリレートなどがあげられる。
【0012】なお、上記モノマー以外に、メチル(メ
タ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、酢酸
ビニル、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、
スチレン、アクリルアミドなどのエチレン性不飽和モノ
マーの一種もしくは二種以上を共重合させてアクリル酸
エステル系共重合体エマルジョン(イ)としても良い。
【0013】アクリル酸エステル系共重合体エマルジョ
ン(イ)は、上記モノマーを通常の乳化重合によって共
重合して得られる共重合体を主成分とするものである。
【0014】しかし、上記の共重合体を主成分とするア
クリル酸エステル系共重合体エマルジョン(イ)だけの
感圧性接着剤では、機械的安定性が不十分な場合もあ
り、ロール塗工時あるいはスプレー塗工時に凝集物発生
等のトラブルが起こりがちである。
【0015】そこで、機械的安定性を向上させる為、上
記アクリル酸エステル系共重合体エマルジョン(イ)
に、一般式RO−(AO)n −H(式中、Rは水素原子
又はアルキル基又はアルキル基で置換されていてもよい
芳香環を表し、Aは炭素数2〜4のアルキレン基を表
し、nは正の整数を表す)で示されるエーテル型非イオ
ン界面活性剤(ロ)を配合することを必須とする。
【0016】上記エーテル型非イオン界面活性剤(ロ)
において、Aの炭素数2〜4のアルキレン基としては、
エチレン基、プロピレン基、ブチレン基等が挙げられ
る。
【0017】これらのアルキレン基は、酸素原子と共に
オキシアルキレン基AOを形成するが、このようなオキ
シアルキレン基は1種でも良く、2種以上のものを混合
しても良い。オキシアルキレン基のうち、オキシエチレ
ン基単独、又はオキシエチレン基とオキシプロピレン基
の併用が特に好ましい。2種以上のオキシアルキレン基
の結合形態としては、ブロック型、ランダム型等のいず
れでも良い。
【0018】アクリル酸エステル系共重合体エマルジョ
ン(イ)に対するエーテル型非イオン界面活性剤(ロ)
の配合量は、アクリル酸エステル系共重合体エマルジョ
ン(イ)の固形分100重量部に対して、0.1〜10
重量部の範囲にあることが必須である。0.1重量部未
満では、機械的安定性向上の効果が出ず、逆に10重量
部を超えると、エマルジョンの粘度上昇やゲル化が発生
するので好ましくない。
【0019】この発明の水系感圧性接着剤組成物には、
必要に応じて、感圧性接着剤に一般的に用いられる可塑
剤、粘着付与剤、増粘剤、分散剤、消泡剤、防腐剤、P
H調整剤などを常法通り配合することができる。
【0020】
【作用】この発明の水系感圧性接着剤組成物において
は、エーテル型非イオン界面活性剤(ロ)が、アクリル
酸エステル系共重合体エマルジョン(イ)の感圧接着力
を阻害することなく、機械的な応力に対する安定性を向
上させる。
【0021】
【実施例】この発明をさらに詳しく説明するため、以下
に実施例をあげる。なお、実施例中の「部」は「重量
部」を意味する。
【0022】(実施例1〜6、比較例1〜6)
【0023】(a)アクリル酸エステル系共重合体エマ
ルジョン(イ)の調製 温度計、攪拌器及び窒素導入管を備えた反応容器に、水
40部を仕込み、65℃に上げ、窒素置換を行った。一
方、表1に示す通りのモノマーを、分子量調整剤(n−
ドデシルメルカプタン)とともに混合し、混合モノマー
を作製した。次に、水30部に、アニオン系乳化剤0.
6部及びノニオン系乳化剤0.8部を溶解し、これに上
記混合モノマーを混合し攪拌して乳化モノマーを作製し
た。
【0024】この乳化モノマー1%と、水10部に溶解
した重合開始剤の過硫酸アンモニウム0.4部とを上記
反応容器内に投入して初期重合反応を開始した。この初
期重合反応終了後、残りの乳化モノマーを6時間にわた
って反応容器内に滴下した。滴下終了後、3時間熟成し
た後、冷却して反応を終了させ、アクリル酸エステル系
共重合体エマルジョン(イ)を得た。
【0025】
【表1】
【0026】(b)水系感圧性接着剤組成物の調整 得られたアクリル酸エステル系共重合体エマルジョン
(イ)のそれぞれに、表2に示す通り、エーテル型非イ
オン界面活性剤(ロ)、粘着付与樹脂エマルジョンを混
合し(表中の部は固形分の割合を示す)、常法通り、増
粘剤、PH調整剤等を添加して水系感圧性接着剤組成物
を得た。なお、比較例1〜6では、いずれもエーテル型
非イオン界面活性剤(ロ)を配合しない点が実施例1〜
6と相違する。
【0027】(c)評価 得られた水系感圧性接着剤組成物の機械的安定性を次の
方法で評価した結果は表2に示す通りであった。
【0028】機械的安定性;水系感圧性接着剤組成物1
00gを水100gで希釈したものを、マーロン試験機
にかけ、荷重10kg、回転数1000rpmの条件で
5分間強制的に機械的応力を与える。次に、この水系感
圧性接着剤組成物を180メッシュのステンレス網で濾
過し、ステンレス網に残った残渣を105℃で3時間乾
燥した後の重量を測定した。
【0029】次式により、凝集物量を算出し、機械的安
定性を評価した。 凝集物量(%)=〔残渣量(g)/100×0.55〕
×100 ここに、0.55:水系感圧性接着剤組成物の蒸発残分
/100
【0030】
【表2】
【0031】表2に示された通り、この発明による実施
例1〜6の水系感圧性接着剤組成物は、機械的安定性が
優れている。これに対し、エーテル型非イオン界面活性
剤(ロ)を含有しない比較例1〜6の水系感圧性接着剤
組成物は、機械的安定性が悪い。
【0032】
【発明の効果】この発明の水系感圧性接着剤組成物は、
上記のとおり、優れた機械的安定性を有しているので、
ギヤーポンプ輸送時、ロール塗工時あるいはスプレー塗
工時等に加えられる機械的応力に対して安定である。従
って、塗工工程での凝集物発生などによる作業中断等の
問題もなく、塗工作業性が大幅に向上するので、粘着ラ
ベル・シール用感圧性接着剤として好適に使用される。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルキル基の炭素数が4〜14の(メ
    タ)アクリル酸アルキルエステルと、α、β−不飽和カ
    ルボン酸と、1分子中に2個以上の重合性二重結合を有
    する官能性モノマーとを主成分とするアクリル酸エステ
    ル系共重合体エマルジョン(イ)と、一般式RO−(A
    O)n −H(式中、Rは水素原子又はアルキル基又はア
    ルキル基で置換されていてもよい芳香環を表し、Aは炭
    素数2〜4のアルキレン基を表し、nは正の整数を表
    す)で示されるエーテル型非イオン界面活性剤(ロ)と
    から成り、アクリル酸エステル系共重合体エマルジョン
    (イ)の固形分100重量部に対し、エーテル型非イオ
    ン界面活性剤(ロ)0.1〜10重量部を含有している
    ことを特徴とする水系感圧性接着剤組成物。
JP11457493A 1993-05-17 1993-05-17 水系感圧性接着剤組成物 Pending JPH06322339A (ja)

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