JPH06322337A - 木工用接着剤組成物 - Google Patents
木工用接着剤組成物Info
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- JPH06322337A JPH06322337A JP11329493A JP11329493A JPH06322337A JP H06322337 A JPH06322337 A JP H06322337A JP 11329493 A JP11329493 A JP 11329493A JP 11329493 A JP11329493 A JP 11329493A JP H06322337 A JPH06322337 A JP H06322337A
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- Japan
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- vinyl acetate
- polymerization
- polyvinyl alcohol
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 高い構造粘性を示し、天井面や壁面に使用し
ても垂れることが無く、塗布作業性に優れ、且つ良好な
接着力及び耐水性を有す、木工用として好適な酢酸ビニ
ル系樹脂エマルジョン接着剤組成物を提供することを目
的とする。 【構成】 酢酸ビニルモノマー100重量部、又は酢酸
ビニルモノマーと該酢酸ビニルモノマーと共重合可能な
モノマーとの合計量100重量部に対して、保護コロイ
ドとして、鹸化度87.0〜89.0モル%、ブロック
化度0.460〜0.500、重合度2000〜240
0の部分鹸化ポリビニルアルコール8〜12重量部と鹸
化度96モル%以上、重合度1600〜1800の完全
鹸化ポリビニルアルコール2〜6重量部を併用し、乳化
重合して得られた酢酸ビニル系樹脂エマルジョンを主成
分とする接着剤組成物。
ても垂れることが無く、塗布作業性に優れ、且つ良好な
接着力及び耐水性を有す、木工用として好適な酢酸ビニ
ル系樹脂エマルジョン接着剤組成物を提供することを目
的とする。 【構成】 酢酸ビニルモノマー100重量部、又は酢酸
ビニルモノマーと該酢酸ビニルモノマーと共重合可能な
モノマーとの合計量100重量部に対して、保護コロイ
ドとして、鹸化度87.0〜89.0モル%、ブロック
化度0.460〜0.500、重合度2000〜240
0の部分鹸化ポリビニルアルコール8〜12重量部と鹸
化度96モル%以上、重合度1600〜1800の完全
鹸化ポリビニルアルコール2〜6重量部を併用し、乳化
重合して得られた酢酸ビニル系樹脂エマルジョンを主成
分とする接着剤組成物。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、建築内装木工工事等
に於いて、天井面や壁面等に塗布する場合に用いて好適
な酢酸ビニル系樹脂エマルジョン接着剤組成物に関す
る。
に於いて、天井面や壁面等に塗布する場合に用いて好適
な酢酸ビニル系樹脂エマルジョン接着剤組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、木質建築部材の接着用途には、作
業性、安全性、コスト等の観点から酢酸ビニル系樹脂の
エマルジョン型接着剤が多用されている。この接着作業
の殆どは刷毛やゴムロール等による手塗りであり、塗布
面が天井面や垂直面の場合、粘度が高く垂れにくい接着
剤が選択され、接着剤を塗布したのちパネルを貼り付
け、更に釘等で仮止めを行う等の方法が一般的に採用さ
れている。
業性、安全性、コスト等の観点から酢酸ビニル系樹脂の
エマルジョン型接着剤が多用されている。この接着作業
の殆どは刷毛やゴムロール等による手塗りであり、塗布
面が天井面や垂直面の場合、粘度が高く垂れにくい接着
剤が選択され、接着剤を塗布したのちパネルを貼り付
け、更に釘等で仮止めを行う等の方法が一般的に採用さ
れている。
【0003】しかし、単に粘度が高いだけの接着剤を選
ぶと、垂れは防止できるが、塗布が困難となり作業性に
問題が残る。その解決手段として、接着剤の構造粘性を
上げるために、酢酸ビニル系樹脂エマルジョンの重合時
に使用する保護コロイドとして、部分鹸化ポリビニルア
ルコールと完全鹸化ポリビニルアルコールを併用し、そ
の添加量や添加比率の組合せを変えたり(例えば、特公
平1−27083号公報)、重合後に配合する各種添加
剤の選択等による改良が試みられている。しかし、これ
らの諸方法によってもなお満足すべき構造粘性と接着性
能を有すものは得られていない。
ぶと、垂れは防止できるが、塗布が困難となり作業性に
問題が残る。その解決手段として、接着剤の構造粘性を
上げるために、酢酸ビニル系樹脂エマルジョンの重合時
に使用する保護コロイドとして、部分鹸化ポリビニルア
ルコールと完全鹸化ポリビニルアルコールを併用し、そ
の添加量や添加比率の組合せを変えたり(例えば、特公
平1−27083号公報)、重合後に配合する各種添加
剤の選択等による改良が試みられている。しかし、これ
らの諸方法によってもなお満足すべき構造粘性と接着性
能を有すものは得られていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術に基づく
接着剤組成物は、垂れ性防止と良好な塗布作業性を兼ね
備えるという点では未だ十分でなく、特に壁面や天井面
に使用する現場施工用接着剤としては十分に使用に耐え
うるものではなかった。
接着剤組成物は、垂れ性防止と良好な塗布作業性を兼ね
備えるという点では未だ十分でなく、特に壁面や天井面
に使用する現場施工用接着剤としては十分に使用に耐え
うるものではなかった。
【0005】この発明は、上記の点に鑑み、壁面や天井
面への施工に使用しても、垂れ性が無く、且つ優れた塗
布作業性を有する高い構造粘性の酢酸ビニル系樹脂エマ
ルジョンを主成分とする木工用の接着剤組成物を提供す
ることを目的とする。
面への施工に使用しても、垂れ性が無く、且つ優れた塗
布作業性を有する高い構造粘性の酢酸ビニル系樹脂エマ
ルジョンを主成分とする木工用の接着剤組成物を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、酢酸ビニル
系樹脂エマルジョン接着剤組成物の構造粘性を上げるた
めに、従来より行われている2種以上のポリビニルアル
コールの単に添加量や添加比率の組合せを変えたりする
方法によるのではなく、ポリビニルアルコールの残存酢
酸基がブロック分布した部分鹸化ポリビニルアルコール
を保護コロイドとして使用することにより、高い構造粘
性の酢酸ビニル系樹脂エマルジョン接着剤組成物が得ら
れることを見出し成されたものである。
系樹脂エマルジョン接着剤組成物の構造粘性を上げるた
めに、従来より行われている2種以上のポリビニルアル
コールの単に添加量や添加比率の組合せを変えたりする
方法によるのではなく、ポリビニルアルコールの残存酢
酸基がブロック分布した部分鹸化ポリビニルアルコール
を保護コロイドとして使用することにより、高い構造粘
性の酢酸ビニル系樹脂エマルジョン接着剤組成物が得ら
れることを見出し成されたものである。
【0007】即ち、この発明の接着剤組成物は、酢酸ビ
ニルモノマー100重量部、又は酢酸ビニルモノマーと
該酢酸ビニルモノマーと共重合可能なモノマーとの合計
量100重量部に対して、保護コロイドとして鹸化度8
7.0〜89.0モル%、ブロック化度0. 460〜
0.500、重合度2000〜2400の部分鹸化ポリ
ビニルアルコール8〜12重量部と鹸化度96.0モル
%以上、重合度1600〜1800の完全鹸化ポリビニ
ルアルコール2〜6重量部を併用し、乳化重合して得ら
れる酢酸ビニル系樹脂エマルジョンを主成分とすること
を特徴とする。
ニルモノマー100重量部、又は酢酸ビニルモノマーと
該酢酸ビニルモノマーと共重合可能なモノマーとの合計
量100重量部に対して、保護コロイドとして鹸化度8
7.0〜89.0モル%、ブロック化度0. 460〜
0.500、重合度2000〜2400の部分鹸化ポリ
ビニルアルコール8〜12重量部と鹸化度96.0モル
%以上、重合度1600〜1800の完全鹸化ポリビニ
ルアルコール2〜6重量部を併用し、乳化重合して得ら
れる酢酸ビニル系樹脂エマルジョンを主成分とすること
を特徴とする。
【0008】上記酢酸ビニルモノマーと共重合可能なモ
ノマーとしては、(メタ)アクリル酸、メチル(メタ)
アクリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレー
ト、2−エチルヘキシルアクリレート、エチレングリコ
ールジメタアクリレート、グリシジル(メタ)アクリレ
ート、エチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、
プロピレングリコール(モノ)アクリレートなどがあげ
られる。
ノマーとしては、(メタ)アクリル酸、メチル(メタ)
アクリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレー
ト、2−エチルヘキシルアクリレート、エチレングリコ
ールジメタアクリレート、グリシジル(メタ)アクリレ
ート、エチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、
プロピレングリコール(モノ)アクリレートなどがあげ
られる。
【0009】保護コロイドとしてのポリビニルアルコー
ルは、鹸化度87.0〜89.0モル%の所謂部分鹸化
ポリビニルアルコールと鹸化度96.0モル%以上の所
謂完全鹸化ポリビニルアルコールとが併用される。部分
鹸化ポリビニルアルコールのみでは接着剤皮膜の耐水性
が低下し、完全鹸化ポリビニルアルコールのみでは構造
粘性が得られず、本発明の目的である垂れ性防止と優れ
た塗布作業性を達成出来ない。
ルは、鹸化度87.0〜89.0モル%の所謂部分鹸化
ポリビニルアルコールと鹸化度96.0モル%以上の所
謂完全鹸化ポリビニルアルコールとが併用される。部分
鹸化ポリビニルアルコールのみでは接着剤皮膜の耐水性
が低下し、完全鹸化ポリビニルアルコールのみでは構造
粘性が得られず、本発明の目的である垂れ性防止と優れ
た塗布作業性を達成出来ない。
【0010】部分鹸化ポリビニルアルコールとしては、
鹸化度87.0〜89.0モル%、ブロック化度0.4
60〜0.500、重合度2000〜2400のものが
用いられるが、特に、ブロック化度0.480、重合度
2150〜2250のものがより好ましい。
鹸化度87.0〜89.0モル%、ブロック化度0.4
60〜0.500、重合度2000〜2400のものが
用いられるが、特に、ブロック化度0.480、重合度
2150〜2250のものがより好ましい。
【0011】部分鹸化ポリビニルアルコールの鹸化度が
87.0モル%未満であると、乳化重合に適さず、逆に
鹸化度が89.0モル%を超えると高い構造粘性のもの
が得られない。部分鹸化ポリビニルアルコールのブロッ
ク化度が0.460未満であると、粘度が高くなり過
ぎ、逆にブロック化度が0.500を超えると高い構造
粘性のものが得られない。部分鹸化ポリビニルアルコー
ルの重合度が2000未満であると、粘度が低くなり過
ぎ、逆に重合度が2400を越えると粘度が高くなり過
ぎる。
87.0モル%未満であると、乳化重合に適さず、逆に
鹸化度が89.0モル%を超えると高い構造粘性のもの
が得られない。部分鹸化ポリビニルアルコールのブロッ
ク化度が0.460未満であると、粘度が高くなり過
ぎ、逆にブロック化度が0.500を超えると高い構造
粘性のものが得られない。部分鹸化ポリビニルアルコー
ルの重合度が2000未満であると、粘度が低くなり過
ぎ、逆に重合度が2400を越えると粘度が高くなり過
ぎる。
【0012】なお、ポリビニルアルコールのブロツク化
度は次式より求められる。
度は次式より求められる。
【数1】
【0013】完全鹸化ポリビニルアルコールとしては、
鹸化度96.0モル%以上で、重合度1600〜180
0のものが用いられるが、特に鹸化度98.0〜99.
0モル%、重合度1650〜1750のものがより好ま
しい。
鹸化度96.0モル%以上で、重合度1600〜180
0のものが用いられるが、特に鹸化度98.0〜99.
0モル%、重合度1650〜1750のものがより好ま
しい。
【0014】モノマー100重量部に対する部分鹸化ポ
リビニルアルコールの量が8〜12重量部であるのは、
8重量部未満でも、逆に12重量部を超えても適正な粘
度のものが得られないからである。
リビニルアルコールの量が8〜12重量部であるのは、
8重量部未満でも、逆に12重量部を超えても適正な粘
度のものが得られないからである。
【0015】モノマー100重量部に対する完全鹸化ポ
リビニルアルコールの量が2〜6重量部であるのは、2
重量部未満では乾燥皮膜の耐水性が低下するし、逆に6
重量部を超えると低温時の粘度上昇が大きくなるからで
ある。
リビニルアルコールの量が2〜6重量部であるのは、2
重量部未満では乾燥皮膜の耐水性が低下するし、逆に6
重量部を超えると低温時の粘度上昇が大きくなるからで
ある。
【0016】乳化重合にあたっては、重合開始剤が用い
られるが、その重合開始剤としては、過硫酸カリウム、
過硫酸アンモニウム、過酸化水素等の過酸化物が好適に
用いられ、その二種以上が併用されても良い。
られるが、その重合開始剤としては、過硫酸カリウム、
過硫酸アンモニウム、過酸化水素等の過酸化物が好適に
用いられ、その二種以上が併用されても良い。
【0017】また、この発明の接着剤組成物には、炭酸
カルシウム、クレー、タルク等の充填剤、酸化チタンの
ような顔料、可塑剤、消泡剤、防腐剤等の添加剤を添加
できる。
カルシウム、クレー、タルク等の充填剤、酸化チタンの
ような顔料、可塑剤、消泡剤、防腐剤等の添加剤を添加
できる。
【0018】得られたエマルジョン中の酢酸ビニル系樹
脂の含有量は40〜60重量%であることが好ましい。
40重量%未満であると接着力の発現が遅くなり、60
重量%を超えると接着剤の貯蔵安定性が低下する傾向が
あるからである。
脂の含有量は40〜60重量%であることが好ましい。
40重量%未満であると接着力の発現が遅くなり、60
重量%を超えると接着剤の貯蔵安定性が低下する傾向が
あるからである。
【0019】
【作用】この発明による酢酸ビニル系樹脂エマルジョン
を主成分とする木工用の接着剤組成物は、モノマー10
0重量部に対し、保護コロイドとして、鹸化度87.0
〜89.0モル%、ブロック化度0.460〜0.50
0、重合度2000〜2400の部分鹸化ポリビニルア
ルコール8〜12重量部と鹸化度96モル%以上,重合
度1600〜1800の完全鹸化ポリビニルアルコール
2〜6重量部を併用することによって、高い構造粘性の
ものが得られ、壁面や天井面にも垂れること無く容易に
塗布でき、且つ良好な接着力及び耐水性を示すものであ
る。
を主成分とする木工用の接着剤組成物は、モノマー10
0重量部に対し、保護コロイドとして、鹸化度87.0
〜89.0モル%、ブロック化度0.460〜0.50
0、重合度2000〜2400の部分鹸化ポリビニルア
ルコール8〜12重量部と鹸化度96モル%以上,重合
度1600〜1800の完全鹸化ポリビニルアルコール
2〜6重量部を併用することによって、高い構造粘性の
ものが得られ、壁面や天井面にも垂れること無く容易に
塗布でき、且つ良好な接着力及び耐水性を示すものであ
る。
【0020】
【実施例】この発明をさらに詳しく説明するため、以下
に実施例をあげる。なお、実施例中の「部」は「重量
部」を意味する。
に実施例をあげる。なお、実施例中の「部」は「重量
部」を意味する。
【0021】(実施例1)接着剤組成物の調整 攪拌機、還流冷却管、温度計及び滴下漏斗を備えた反応
容器に、水170部、部分鹸化ポリビニルアルコール
(鹸化度88.0モル%、ブロック化度0.480、重
合度2200)9部及び完全鹸化ポリビニルアルコール
(鹸化度98.5モル%、重合度1700)4部を仕込
み、これを攪拌してポリビニルアルコールを水中に分散
させた。この分散液を90℃に加熱し、同温度を1時間
保持してポリビニルアルコールを溶解させた。次に、こ
のポリビニルアルコール水溶液を70℃に冷却し、これ
に酢酸ビニルモノマー100部、過酸化水素0.5部を
連続滴下して乳化重合を行い、蒸発残分42%、30℃
の粘度51000cps(BH型回転粘度計、ローター
6番/10rpm)の酢酸ビニル系樹脂エマルジョン接
着剤を得た。
容器に、水170部、部分鹸化ポリビニルアルコール
(鹸化度88.0モル%、ブロック化度0.480、重
合度2200)9部及び完全鹸化ポリビニルアルコール
(鹸化度98.5モル%、重合度1700)4部を仕込
み、これを攪拌してポリビニルアルコールを水中に分散
させた。この分散液を90℃に加熱し、同温度を1時間
保持してポリビニルアルコールを溶解させた。次に、こ
のポリビニルアルコール水溶液を70℃に冷却し、これ
に酢酸ビニルモノマー100部、過酸化水素0.5部を
連続滴下して乳化重合を行い、蒸発残分42%、30℃
の粘度51000cps(BH型回転粘度計、ローター
6番/10rpm)の酢酸ビニル系樹脂エマルジョン接
着剤を得た。
【0022】得られた酢酸ビニル系樹脂エマルジョン接
着剤の各種性能を下記の方法により測定した結果は表1
に示すとおりであった。
着剤の各種性能を下記の方法により測定した結果は表1
に示すとおりであった。
【0023】(1)粘度及び構造粘性指数 得られた酢酸ビニル系樹脂エマルジョン接着剤を30℃
に調温後、BH型回転粘度計を用いて、ローター6番で
回転数2、4、10、20rpmにおける各粘度を測定
し、対数グラフにプロットしtanθを求め構造粘性指
数とした。
に調温後、BH型回転粘度計を用いて、ローター6番で
回転数2、4、10、20rpmにおける各粘度を測定
し、対数グラフにプロットしtanθを求め構造粘性指
数とした。
【0024】(2)垂れ性 パーティクルボード(日本ノボパン社製)上に直径10
cmの円筒枠を置き、その中に酢酸ビニル系樹脂エマル
ジョン接着剤を140g入れた後、円筒枠を抜きとり直
ちにパーティクルボードを垂直に保持し、この時点から
1分後の酢酸ビニル系樹脂エマルジョン接着剤が垂れた
長さを測定した。なお、パーティクルボードと酢酸ビニ
ル系樹脂エマルジョン接着剤は、予め20℃−65%R
Hの恒温恒湿室に24時間放置したものを使用し、評価
もこの雰囲気下で行った。
cmの円筒枠を置き、その中に酢酸ビニル系樹脂エマル
ジョン接着剤を140g入れた後、円筒枠を抜きとり直
ちにパーティクルボードを垂直に保持し、この時点から
1分後の酢酸ビニル系樹脂エマルジョン接着剤が垂れた
長さを測定した。なお、パーティクルボードと酢酸ビニ
ル系樹脂エマルジョン接着剤は、予め20℃−65%R
Hの恒温恒湿室に24時間放置したものを使用し、評価
もこの雰囲気下で行った。
【0025】(3)塗布性 合板上に酢酸ビニル系樹脂エマルジョン接着剤を100
g塗布し、刷毛さばき性を5点法の官能試験で評価し
た。
g塗布し、刷毛さばき性を5点法の官能試験で評価し
た。
【0026】(4)常態接着強さ及び耐水接着強さ JIS K−6804「酢酸ビニル樹脂エマルジョン木
材接着剤」に準じて試験を行い、常態圧縮剪断強さ及び
耐水圧縮剪断強さを測定した。
材接着剤」に準じて試験を行い、常態圧縮剪断強さ及び
耐水圧縮剪断強さを測定した。
【0027】(実施例2)酢酸ビニル系樹脂エマルジョ
ンの乳化重合において、部分鹸化ポリビニルアルコール
(鹸化度88.0モル%、ブロック化度0.480、重
合度2200)の使用量を11部としたこと以外は、実
施例1と同様にして蒸発残分42%、30℃の粘度59
000cpsの酢酸ビニル系樹脂エマルジョン接着剤を
得た。
ンの乳化重合において、部分鹸化ポリビニルアルコール
(鹸化度88.0モル%、ブロック化度0.480、重
合度2200)の使用量を11部としたこと以外は、実
施例1と同様にして蒸発残分42%、30℃の粘度59
000cpsの酢酸ビニル系樹脂エマルジョン接着剤を
得た。
【0028】得られた酢酸ビニル系樹脂エマルジョン接
着剤の各種性能を実施例1と同様にして測定した結果は
表1に示すとおりであった。
着剤の各種性能を実施例1と同様にして測定した結果は
表1に示すとおりであった。
【0029】(比較例1)酢酸ビニル系樹脂エマルジョ
ンの乳化重合において、部分鹸化ポリビニルアルコール
(鹸化度88.0モル%、ブロック化度0.494、重
合度1700)の使用量を11部としたこと以外は、実
施例1と同様にして蒸発残分42%、30℃の粘度41
000cpsの酢酸ビニル系樹脂エマルジョン接着剤を
得た。
ンの乳化重合において、部分鹸化ポリビニルアルコール
(鹸化度88.0モル%、ブロック化度0.494、重
合度1700)の使用量を11部としたこと以外は、実
施例1と同様にして蒸発残分42%、30℃の粘度41
000cpsの酢酸ビニル系樹脂エマルジョン接着剤を
得た。
【0030】得られた酢酸ビニル系樹脂エマルジョン接
着剤の各種性能を実施例1と同様にして測定した結果は
表1に示すとおりであった。
着剤の各種性能を実施例1と同様にして測定した結果は
表1に示すとおりであった。
【0031】(比較例2)酢酸ビニル系樹脂エマルジョ
ンの乳化重合において、部分鹸化ポリビニルアルコール
(鹸化度88.0モル%、ブロック化度0.508、重
合度1700)の使用量を11部としたこと以外は、実
施例1と同様にして蒸発残分42%、30℃の粘度31
000cpsの酢酸ビニル系樹脂エマルジョン接着剤を
得た。
ンの乳化重合において、部分鹸化ポリビニルアルコール
(鹸化度88.0モル%、ブロック化度0.508、重
合度1700)の使用量を11部としたこと以外は、実
施例1と同様にして蒸発残分42%、30℃の粘度31
000cpsの酢酸ビニル系樹脂エマルジョン接着剤を
得た。
【0032】得られた酢酸ビニル系樹脂エマルジョン接
着剤の各種性能を実施例1と同様にして測定した結果は
表1に示すとおりであった。
着剤の各種性能を実施例1と同様にして測定した結果は
表1に示すとおりであった。
【0033】(比較例3)酢酸ビニル系樹脂エマルジョ
ンの乳化重合において、部分鹸化ポリビニルアルコール
(鹸化度88.0モル%、ブロック化度0.514、重
合度2200)の使用量を11部としたこと以外は、実
施例1と同様にして蒸発残分42%、30℃の粘度45
000cpsの酢酸ビニル系樹脂エマルジョン接着剤を
得た。
ンの乳化重合において、部分鹸化ポリビニルアルコール
(鹸化度88.0モル%、ブロック化度0.514、重
合度2200)の使用量を11部としたこと以外は、実
施例1と同様にして蒸発残分42%、30℃の粘度45
000cpsの酢酸ビニル系樹脂エマルジョン接着剤を
得た。
【0034】得られた酢酸ビニル系樹脂エマルジョン接
着剤の各種性能を実施例1と同様にして測定した結果は
表1に示すとおりであった。
着剤の各種性能を実施例1と同様にして測定した結果は
表1に示すとおりであった。
【0035】
【表1】
【0036】
【発明の効果】以上述べたように、この発明による酢酸
ビニル系樹脂エマルジョンを主成分とする接着剤組成物
は高い構造粘性と適正な粘度を有しているので、建築内
装木工工事等に於いて、壁面あるいは天井面等に適用す
る場合でも垂れること無く容易に塗布でき、優れた作業
性を発揮する。また、接着硬化後の皮膜の接着力及び耐
水性も良好であり、木工用接着剤として優れたものであ
る。
ビニル系樹脂エマルジョンを主成分とする接着剤組成物
は高い構造粘性と適正な粘度を有しているので、建築内
装木工工事等に於いて、壁面あるいは天井面等に適用す
る場合でも垂れること無く容易に塗布でき、優れた作業
性を発揮する。また、接着硬化後の皮膜の接着力及び耐
水性も良好であり、木工用接着剤として優れたものであ
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 酢酸ビニルモノマー100重量部、又は
酢酸ビニルモノマーと該酢酸ビニルモノマーと共重合可
能なモノマーとの合計量100重量部に対して、保護コ
ロイドとして、鹸化度87.0〜89.0モル%、ブロ
ック化度0.460〜0.500、重合度2000〜2
400の部分鹸化ポリビニルアルコール8〜12重量部
と鹸化度96モル%以上、重合度1600〜1800の
完全鹸化ポリビニルアルコール2〜6重量部を併用し、
乳化重合して得られた酢酸ビニル系樹脂エマルジョンを
主成分とする木工用接着剤組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11329493A JPH06322337A (ja) | 1993-05-14 | 1993-05-14 | 木工用接着剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11329493A JPH06322337A (ja) | 1993-05-14 | 1993-05-14 | 木工用接着剤組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06322337A true JPH06322337A (ja) | 1994-11-22 |
Family
ID=14608554
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11329493A Pending JPH06322337A (ja) | 1993-05-14 | 1993-05-14 | 木工用接着剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06322337A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002285117A (ja) * | 2001-03-23 | 2002-10-03 | Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The | 2液型速硬化水性接着剤 |
US6552115B1 (en) | 2000-07-07 | 2003-04-22 | Air Products Polymers, L.P. | Vinyl acetate based polymer latex composition, especially for adhesives |
US6794466B2 (en) | 2001-10-19 | 2004-09-21 | Air Products Polymers, L.P. | Shear thinning vinyl acetate based polymer latex composition, especially for adhesives |
-
1993
- 1993-05-14 JP JP11329493A patent/JPH06322337A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6552115B1 (en) | 2000-07-07 | 2003-04-22 | Air Products Polymers, L.P. | Vinyl acetate based polymer latex composition, especially for adhesives |
JP2002285117A (ja) * | 2001-03-23 | 2002-10-03 | Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The | 2液型速硬化水性接着剤 |
US6794466B2 (en) | 2001-10-19 | 2004-09-21 | Air Products Polymers, L.P. | Shear thinning vinyl acetate based polymer latex composition, especially for adhesives |
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