JPH06322326A - 耐熱性感熱接着シート及びその製造方法並びにそれを使用した熱プレス成形用クッション材等の耐熱性積層材 - Google Patents

耐熱性感熱接着シート及びその製造方法並びにそれを使用した熱プレス成形用クッション材等の耐熱性積層材

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JPH06322326A
JPH06322326A JP14531593A JP14531593A JPH06322326A JP H06322326 A JPH06322326 A JP H06322326A JP 14531593 A JP14531593 A JP 14531593A JP 14531593 A JP14531593 A JP 14531593A JP H06322326 A JPH06322326 A JP H06322326A
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敦雄 田中
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    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B15/00Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐熱性に優れ、しかもゴム系接着剤の長所を
備えた耐熱性感熱接着シートを提供する。 【構成】 比誘電率(ε)が17以下の溶剤中に未加硫
ふっ素ゴムのコンパウンドを溶かし、この溶液をガラス
クロスからなる基材(5)の両面に塗布した後、ふっ素
ゴムを未加硫のまま乾燥させることによって、基材
(5)の両面に未加硫ふっ素ゴム(6)を塗布してなる
耐熱性感熱接着シート(4)を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電気、電子、機械、
建築、自動車、航空機その他の各種工業における耐熱性
を要求される部材に接着材としてあるいは表層材として
使用することのできる耐熱性感熱接着シート(以下、耐
熱性感熱接着シートは単に「接着シート」と記載するこ
と有)及びその製造方法に関する。また、この発明は、
このような耐熱性接着シートを使用した熱プレス成形用
クッション材をはじめとする耐熱性積層材に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、化粧合板、プリント基板等のシ
ート状物を熱プレスで成形する場合、成形材料を熱盤と
熱盤との間に挟み込んで一定の圧力と熱をかける方法が
一般に用いられている。このようなプレス成形は、通常
被成形物と直接接触する面に金属鏡面板を配置する一
方、被成形物の全面に均等な圧力と熱を加えるために、
熱盤と鏡面板との間に平板状のクッション材を介在させ
た状態で行われている。従って、このようなクッション
材には、クッション性、耐熱性、耐久性等に優れている
ことが要求される。
【0003】ところで、このようなクッション材として
は、一般的に、芳香族ポリアミド繊維、ガラス繊維等の
有機あるいは無機の耐熱性繊維からなる織布あるいは不
織布の層や、耐熱性合成ゴム層など、種々の層を被成形
物品の種類、プレス条件等に応じて適宜選択し、組み合
せて積層一体化した積層材が用いられており、材質や組
み合せの異なる数多くの種類のものが提供されている。
【0004】図7に、一般的な熱プレス成形用クッショ
ン材の構成の一例を示す。図において、(1)は耐熱性
繊維層、(2)は接着材層、(3)は表面離型層であ
る。そして、接着材層(2)としては、エポキシ樹脂を
ガラスクロスに含浸し、プリプレグ化したいわゆるガラ
スエポキシ系の感熱接着材が従来用いられていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ガラスエポ
キシ系の接着材は耐熱性、強度において優れた特性を示
す反面、硬質の接着材であるため、圧縮力を受けた時の
被着体の形状変化に追従できず、ガラスクロスの破損を
引き起こし、被着体との間に早期に剥離が生じるという
問題があった。
【0006】一方、ゴム系接着剤は柔軟性があり、形状
変化に追従することができるため、剥離、衝撃、振動、
くり返し圧縮、曲げ応力等に対する耐久性に優れている
ことが知られている。しかし、ゴム系接着剤として一般
的に用いられているものは、天然ゴム、SBR、NB
R、CR、IIR、再生ゴムなどであり、いずれも耐熱
性に劣るという欠点があった。
【0007】この発明の目的は、耐熱性に優れ、しかも
ゴム系接着剤の長所を備えた耐熱性感熱接着シート及び
その製造方法を提供することにある。また、この発明の
目的は、耐熱性や、剥離、衝撃、振動、くり返し圧縮、
曲げ応力等に対する耐久性の要求される用途に好適な熱
プレス成形用クッション材をはじめとする耐熱性積層材
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明者はふっ素ゴムを接着剤として用いようと試
み、研究を重ねた。ふっ素ゴムは、耐熱性に優れている
反面、溶液の貯蔵安定性が悪いために従来は接着剤とし
て使用することが困難であった。つまり、接着機能をも
たせるためには充分に加硫する必要があるために、活性
度の高い加硫剤及び促進剤を配合しなければならない。
しかも、ふっ素ゴムの中でも耐熱性に優れているポリオ
ール加硫系又はアミン加硫系のふっ素ゴムはイオン反応
により加硫が進められるため、一般的なふっ素ゴムの溶
剤であるメチルエチルケトン(MEK)を用いた場合に
は、貯蔵中や塗工中に加硫が進み、ゲル化が発生してし
まう。本発明者は研究を重ねた結果、溶剤の比誘電率と
ふっ素ゴム溶液の貯蔵安定性との間に密接な関係がある
ことを見い出し、ふっ素ゴム溶液の貯蔵安定性を改良す
ることによってこの発明を完成させるに至った。
【0009】以下、この発明の課題を解決するための手
段を、耐熱性感熱接着シート、耐熱性感熱接着シートの
製造方法、耐熱性積層材に分けて説明する。
【0010】(耐熱性感熱接着シート)この発明による
耐熱性感熱接着シートは、次の(イ)〜(ニ)の形態と
することができる。 (イ)耐熱性材料からなるシート状の基材(以下、耐熱
性材料からなるシート状の基材は単に「基材」と記載す
ること有)の両面に未加硫ふっ素ゴムを塗布してなる耐
熱性感熱接着シート(請求項1)。 (ロ)基材の片面に未加硫ふっ素ゴムを塗布してなる耐
熱性感熱接着シート(請求項1)。 (ハ)基材の片面に未加硫ふっ素ゴムを塗布し、他面に
耐熱塗料を塗布してなる耐熱性感熱接着シート(請求項
2)。 (ニ)基材の両面に未加硫ふっ素ゴムを塗布し、更にそ
の上から片面に耐熱塗料を塗布してなる耐熱性感熱接着
シート(請求項3)。
【0011】ここで、基材の形態としては、薄板、フィ
ルム、織布、不織布、紙といったシート状のものであれ
ばいずれでも良く、また、その材質も特に限定されな
い。しかし、作業の容易性、基材とふっ素ゴムとの接着
性、耐熱性、強度、形状安定性、柔軟性等を考慮すれ
ば、耐熱性繊維の織布を基材に用いるのが最も好ましい
(請求項4)。このような耐熱性繊維としては、ポリア
ミド繊維、芳香族ポリアミド繊維、ポリイミド繊維、ポ
リアミドイミド繊維、ポリエステル繊維、芳香族ポリエ
ステル繊維、ポリアリレート繊維、ふっ素繊維、アクリ
ル繊維、ポリビニルアルコール繊維等の有機繊維や、ガ
ラス繊維、カーボン繊維、スラグ・ロック繊維、セラミ
ックス繊維、金属繊維等の無機繊維を挙げることができ
る。
【0012】上記接着シートのうち、(イ)は両面が接
着面となり、(ロ)〜(ニ)は片面のみが接着面とな
る。特に、(ハ)と(ニ)は、耐熱塗料を塗布すること
によって表面の耐熱性と離型性を向上させることができ
るため、積層材の表層材として用いるのに適している。
【0013】耐熱塗料としては、ふっ素樹脂系、芳香族
樹脂系、フェノール樹脂系、メラミン樹脂系、エポキシ
樹脂系、不飽和ポリエステル樹脂系、シリコーン樹脂
系、ポリイミド樹脂系、熱硬化性アクリル樹脂系、水素
化NBR系、ふっ素ゴム系、EPM系、EPDM系等の
有機系耐熱塗料や、アルカリシリケート系、コロイダル
シリカ系、酸性金属リン酸塩系、重クロム酸リン酸系、
ほうろう系等の無機系耐熱塗料、およびアルキルシリケ
ート系、アルキルチタネート系、ボロンシロキサン系等
の有機・無機複合系耐熱塗料を挙げることができ、それ
ぞれ単独で、又はブレンド系で、又は共重合体として用
いることができる。
【0014】ふっ素ゴムは高価であるため、塗布量を必
要以上に多くすることは好ましくないが、塗布量が少な
すぎると十分な接着力が得られない。好ましいふっ素ゴ
ムの塗布量は、その乾燥時の厚みが片面につき3〜30
0μmとなる程度である。
【0015】(耐熱性感熱接着シートの製造方法)上記
接着シートは、次の方法によって製造することができ
る。即ち、比誘電率(ε)が17以下、好ましくは12
以下の溶剤中に未加硫ふっ素ゴムのコンパウンドを溶か
し、この溶液を基材に塗布した後、ふっ素ゴムを未加硫
のまま乾燥させることを要旨とする方法である(請求項
5)。また、比誘電率(ε)が17以下、好ましくは1
2以下の溶剤中に未加硫ふっ素ゴムのコンパウンド10
0重量部及び酸0.5〜5重量部を溶かし、この溶液を
耐熱性材料からなるシート状の基材に塗布した後、ふっ
素ゴムを未加硫のまま乾燥させても良い(請求項6)。
【0016】ここで、溶剤は、比誘電率(ε)が17以
下のものを単独で用いるだけでなく、単独では比誘電率
(ε)が17より大きいものでも、2種以上の溶剤を混
合し、比誘電率(ε)を17以下に調整すれば用いるこ
とができる。
【0017】溶剤の比誘電率(ε)は、図8に示すよう
な主電極(L)、対電極(H)、ガード電極(G)から
なる平行円板型の三端子電極を用いて電極間を溶剤
(X)で満たした時の電気容量(C′)を1MHzで測
定し、式1に代入することにより求めることができる。
【0018】
【数1】
【0019】ここで、三端子電極の真空容量(C)は式
2で与えられる。
【0020】
【数2】
【0021】なお、三端子電極による電気容量(C′)
の測定については、「新実験化学講座5−基礎技術4電
気」((社)日本化学会編、昭和51年丸善(株)発
行)の279頁〜280頁及び同297頁〜298頁に
詳しい説明がある。
【0022】単独で比誘電率(ε)が17以下の溶剤と
その比誘電率(ε)を例示するならば、メチルn−プロ
ピルケトン(MPK;ε=15.1)、メチルn−ブチ
ルケトン(MBK;ε=12.2)、メチルイソブチル
ケトン(MIBK;ε=13.3)、メチルn−アミル
ケトン(MAK;ε=9.8)、ジエチルケトン(DE
K;ε=17.0)、ギ酸メチル(ε=8.5)、ギ酸
エチル(ε=9.1)、ギ酸プロピル(ε=7.7)、
ギ酸アミル(ε=6.5)、酢酸メチル(ε=7.
0)、酢酸エチル(ε=6.0)、酢酸n−プロピル
(ε=5.7)、酢酸n−ブチル(ε=5.2)、酢酸
イソブチル(ε=5.2)、酢酸n−アミル(ε=4.
8)、酢酸イソアミル(ε=4.6)、テトラヒドロフ
ラン(THF;ε=7.6)等を挙げることができる。
【0023】また、溶剤には必要に応じて0.5〜5重
量部の酸を添加することができるが、この場合の酸は、
乾燥時に溶剤と一緒に蒸発するものを用いる。このよう
な酸としては、ギ酸、酢酸、無水酢酸、氷酢酸、酪酸、
無水酪酸等が挙げられる。
【0024】基材への未加硫ふっ素ゴムの塗布は、ナイ
フコート方式、ロールコート方式、又は浸せきによって
行うことができる。ふっ素ゴム溶液の粘度が低い場合は
ロールコート方式や浸せきが適しており、この場合は基
材の表面にふっ素ゴムが付着するとともに、基材の全体
に、あるいは部分的にふっ素ゴムが含浸されることとな
る。一方、被着体と接着シートとの強固な接着力を得た
い場合には、基材の表面に付着させるふっ素ゴムの固形
分を多くすることが好ましいため、ふっ素ゴム溶液の粘
度を高くし、ナイフコート方式で塗工するのが好まし
い。
【0025】ふっ素ゴム溶液の粘度は、高すぎる場合は
塗工しづらくなる。逆に、低すぎる場合は固形分濃度が
低いために塗工回数を増やさなければならなくなり、作
業に手間がかかる。また、基材に織布を用いる場合に
は、織目の大きさにもよるが、粘度が低すぎると溶液が
織目を通過してしまい、うまく塗布できなくなる。この
ような理由から、ふっ素ゴム溶液の粘度は300〜4
0,000cpに保つことが好ましく、さらに好ましい
粘度は2,000〜20,000cpである。
【0026】(耐熱性積層材)この発明による耐熱性積
層材(熱プレス成形用クッション材を含む)は、耐熱性
材料からなる被着体(以下、耐熱性材料からなる被着体
は単に「被着体」と記載すること有)と上記接着シート
とを組み合せて積層し、圧力と熱を加えて未加硫ふっ素
ゴムを加硫すると同時に全体を接着一体化して得ること
ができる。その積層形態としては、被着体を前記(イ)
の接着シートを介して2層以上積層する場合(請求項
7、11)、被着体の表面に前記(ロ)〜(ニ)のいず
れかの接着シートを被着体と接着シートの未加硫ふっ素
ゴム塗布面とを当接させて積層する場合(請求項8、1
2)、及び被着体を前記(イ)の接着シートを介して2
層以上積層し、更にその表面に前記(ロ)〜(ニ)のい
ずれかの接着シートを被着体と接着シートの未加硫ふっ
素ゴム塗布面とを当接させて積層する場合(請求項9、
13)がある。更に、被着体は、単層構造としても多層
構造としても構わない(請求項10、14)。
【0027】被着体は、耐熱性繊維、耐熱性合成樹脂、
耐熱性合成ゴム、金属、セラミックス等の種々の物質の
単体または複合体を、板、フィルム、織布、不織布、紙
といった種々の形態で用いることができる。
【0028】上記耐熱性繊維としては、ポリアミド繊
維、芳香族ポリアミド繊維、ポリイミド繊維、ポリアミ
ドイミド繊維、ポリエステル繊維,芳香族ポリエステル
繊維、ポリアリレート繊維、ふっ素繊維、アクリル繊
維、ポリビニルアルコール繊維等の有機繊維や、ガラス
繊維、カーボン繊維、スラグ・ロック繊維、セラミック
ス繊維、金属繊維等の無機繊維が挙げられる。
【0029】上記耐熱性合成樹脂としては、フェノール
樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステ
ル樹脂、シリコーン樹脂、ポリイミド樹脂、熱硬化性ア
クリル樹脂、フラン樹脂、ユリア樹脂、ジアリルフタレ
ート樹脂、ポリウレタン樹脂等の単体又はブレンド系又
は共重合体が挙げられる。
【0030】上記耐熱性合成ゴムとしては、水素化NB
R、ふっ素ゴム、EPM、EPDM等の単体又はブレン
ド系又は共重合体が挙げられる。
【0031】
【作用】この発明で用いるふっ素ゴムの溶剤は、比誘電
率(ε)が17以下、好ましくは12以下であるため、
ふっ素ゴム溶液の加硫反応を遅らせることができ、溶液
の貯蔵安定性が向上する。
【0032】図9に、溶剤の比誘電率(ε)とふっ素ゴ
ム溶液のゲル化日数との関係についての測定結果を示
す。測定を行ったふっ素ゴム溶液の配合は、表1の通り
である。
【0033】
【表1】
【0034】この測定において、ふっ素ゴムコンパウン
ドはポリオール加硫系のものを用いた。また、酸(酢
酸)1重量部と加硫促進剤(水酸化カルシウム)5重量
部とを添加した。上記配合で、溶剤の異なる種々のふっ
素ゴム溶液を作成し、温度条件を40°Cに保って密閉
保存しながら溶液の粘度変化を測定した。そして、溶液
の粘度が100,000cpに達するまでの日数をゲル
化日数とした。
【0035】この測定結果から、溶剤の比誘電率(ε)
とふっ素ゴムのゲル化日数との間には密接な関係があ
り、比誘電率(ε)が17以下の溶剤を用いれば、ふっ
素ゴム溶液の貯蔵安定性が良くなることが判る。そし
て、特に比誘電率(ε)が12以下の溶剤を用いた場合
には貯蔵安定性は著しく向上することが判る。
【0036】次に、溶剤に酸を添加した場合の作用につ
いて述べる。溶剤に酸を添加することによって、加硫反
応を更に遅らせ、ふっ素ゴム溶液の貯蔵安定性を向上さ
せることができる。また、酸を添加することによって、
溶剤の粘度を増大させる作用もあることが実験により判
った。酸を添加する場合の添加量は、ふっ素ゴムコンパ
ウンド100重量部に対して0.5〜5重量部とし、好
ましくは1〜3重量部とする。0.5重量部より少ない
場合は、酸を添加する効果があまり現れない。5部より
多い場合、溶液粘度が上がり過ぎて塗工が困難となり、
また乾燥後の酸の残留率が多くなるために後の加硫に悪
影響を及ぼし好ましくない。
【0037】図10に、酢酸の添加量とふっ素ゴム溶液
のゲル化日数及び溶液粘度との関係についての測定結果
を示す。測定を行ったふっ素ゴム溶液の配合は、表2の
通りである。
【0038】
【表2】
【0039】この測定においては、溶剤はふっ素ゴムに
用いられる代表的な溶剤であるメチルエチルケトン(M
EK)を用いた。ふっ素ゴムコンパウンドはポリオール
加硫系のものを用いた。また、加硫促進剤として、水酸
化カルシウムを添加した。そして、この配合で酢酸の添
加量の異なる多数のふっ素ゴム溶液を作成し、初期の溶
液粘度と、温度条件を40゜Cに保って密閉保存したと
きのゲル化日数とを測定した。なお、ゲル化日数は、前
記同様溶液の粘度が100,000cpに達するまでの
日数とした。
【0040】
【実施例】以下、この発明の実施例について説明する。
【0041】1.(ふっ素ゴムコンパウンドの作成) 表3に示すふっ素ゴム及び各配合剤をニーダーで混練り
した後、2本のロールによって未加硫ふっ素ゴムのリボ
ンを作成した。そして、これをペレタイザーでペレット
状に粉砕した。
【0042】
【表3】
【0043】2.(ふっ素ゴム溶液の作成) 表4に示す各材料を用いて未加硫ふっ素ゴム溶液を作成
した。ここで用いた溶剤は、酢酸n−ブチル(ε=5.
2)とメチルイソブチルケトン(MIBK;ε=13.
3)とメチルエチルケトン(MEK;ε=18.8)と
の3種類の混合溶剤であり、この混合溶剤の比誘電率
は、ε=11.1であった。
【0044】まず、上記3種類の混合溶剤を全て撹拌槽
に投入し、次に酢酸を投入して攪拌した。その後、上記
作成済のペレット状のふっ素ゴムコンパウンドを攪拌し
ながら投入した。なお、溶解温度は50°C以下で実施
し、溶解終了後、一昼夜熟成した。
【0045】
【表4】
【0046】3.(耐熱性感熱接着シートの作成) 上記ふっ素ゴム溶液を主剤とし、これと硬化剤とを表5
に示す配合で混合した。そして、この混合溶液をナイフ
コート方式で基材に塗布し、乾燥室で溶剤を揮発させて
ふっ素ゴムを未加硫のまま乾燥させ、実施例1および2
の接着シートを作成した。なお、塗工中は、随時トルエ
ンを追加することによってふっ素ゴム混合溶液の粘度を
10,000〜20,000cpに保った。
【0047】
【表5】
【0048】〔実施例1〕図1に、実施例1による接着
シート(4)の構成を示す。この実施例では、厚み約1
70μmのガラスクロス(ユニチカ株式会社製;ユーエ
ムグラスH201SD)からなる基材の両面に上記混合
溶液を3回ずつ塗り重ねて両面接着用の接着シートとし
た。出来上がった接着シートは、ガラスクロスからなる
基材(5)の両面に未加硫ふっ素ゴム(6)、(6)を
塗布してなる構成である。なお、この接着シート(4)
の全体厚みは210μmであった。
【0049】〔実施例2〕図2に、実施例2による接着
シート(7)の構成を示す。この実施例では、実施例1
で用いたガラスクロスからなる基材の片面には上記混合
溶液を3回塗り重ねた。そして、他面には上記混合溶液
を1回だけ塗り付け、更にその上から耐熱性塗料として
芳香族アクリル樹脂液をナイフコート方式で1回塗り付
けた。このようにして表層用接着シートとした。出来上
がった接着シートは、ガラスクロスからなる基材(5)
の両面に未加硫ふっ素ゴム(6)、(6)を塗布し、更
にその上から片面に芳香族アクリル樹脂系の耐熱塗料
(8)を塗布してなる構成である。なお、この接着シー
ト(7)の全体厚みは200μmであった。
【0050】〔従来例〕従来例として、実施例1で用い
たガラスクロスからなる基材にエポキシ樹脂を含浸して
プリプレグ化し、ガラスエポキシ系の両面接着用接着シ
ートとした。
【0051】4.(耐熱性積層材の作成) 〔実施例3〕図3に、実施例3による耐熱性積層材の積
層構成を示す。この実施例では、被着体Aを多層構造で
構成し、内層として用いた。被着体Aは、芳香族ポリア
ミド繊維よりなる紙にエポキシ樹脂系プリプレグ粉末を
内添したシート(9)の両面にスラグ・ロック繊維を主
成分とする抄造紙にエポキシ樹脂系プリプレグ粉末を内
添したシート(10)、(10)を積層し、更にその両
面に上記従来例によるガラスエポキシ系の接着シート
(11)、(11)を積層し、更にその両面に芳香族ポ
リアミド繊維(帝人株式会社製;コーネックス▲R▼
よりなる基布補強ニードルパンチ不織布(12)、(1
2)を積層したものである。また、被着体Bは、4ふっ
化エチレン−6ふっ化プロピレン共重合体樹脂(FE
P)からなるふっ素樹脂フィルム(ダイキン工業株式会
社製;ネオフロン▲R▼FEP)(13)、(13)
を、表層として用いた。
【0052】まず、多層に積層した被着体Aの両面に実
施例1の両面接着用接着シート(4)、(4)を積層
し、更にその両面に被着体B(13)、(13)を積層
し、これらを温度180°C、面圧20kg/cm
70分間プレスして未加硫ふっ素ゴムを加硫すると同時
に全体を接着一体化した。このようにして得られた耐熱
性積層材は、特に熱プレス成形用クッション材として好
適である。
【0053】〔実施例4〕図4に、実施例4による耐熱
性積層材の積層構成を示す。この実施例では、被着体C
として芳香族ポリアミド繊維(帝人株式会社製;コーネ
ックス▲R▼)よりなる基布補強ニードルパンチ不織布
(14)を3枚用いた。
【0054】まず、被着体C(14)、(14)、(1
4)を実施例1の両面接着用接着シート(4)、(4)
を介して3層積層し、更にその両面に実施例2の表層用
接着シート(7)、(7)を積層し、これらを温度18
0°C、面圧20kg/cmで70分間プレスして未
加硫ふっ素ゴムを加硫すると同時に全体を接着一体化し
た。このようにして得られた耐熱性積層材は、特に熱プ
レス成形用クッション材として好適である。
【0055】〔比較例1〕図5に、比較例1による耐熱
性積層材の積層構成を示す。比較例1では、実施例3に
おいて、実施例1の接着シート(4)、(4)に代えて
従来例の接着シート(11)、(11)を用いた。つま
り、実施例3で用いた被着体Aの両面に従来例の接着シ
ート(11)、(11)を積層し、更にその両面に実施
例3で用いた被着体B(13)、(13)を積層し、こ
れらを温度180゜C、面圧20kg/cmで70分
間プレスしてガラスエポキシ系プリプレグを硬化させる
と同時に接着一体化した。
【0056】〔比較例2〕図6に、比較例2による耐熱
性積層材の積層構成を示す。比較例2では、実施例4で
用いた被着体C(14)、(14)、(14)を従来例
の接着シート(11)、(11)を介して3層積層し、
更にその両面に従来例の接着シート(11)、(11)
を介して実施例3で用いた被着体B(13)、(13)
を積層し、これらを温度180°C、面圧20kg/c
で70分間プレスしてガラスエポキシ系プリプレグ
を硬化させると同時に接着一体化した。
【0057】5.(耐熱性の比較) 実施例1、2の接着シートに用いたふっ素ゴムの加硫ゴ
ム及び従来例に用いたエポキシ樹脂の硬化物の熱分解温
度を、示差熱熱重量同時測定装置(セイコー電子工業株
式会社製;SSC5200H)によって測定した。その
結果を図11に示す。図11において、横軸は温度(゜
C)であり、縦軸は重量減少度(%)である。この図か
ら、実施例1、2のふっ素ゴムは、従来例のエポキシ樹
脂に比べて約20〜40°C耐熱性に優れていることが
判る。
【0058】6.(耐久性の比較) 実施例3、4及び比較例1、2の積層材について、加熱
温度220°C×加圧力120kg/cmの熱プレス
試験を、加熱時間60分間、冷却時間15分間のプレス
サイクルでくり返し行ない、積層材の耐久性を比較し
た。その結果を表6に示す。
【0059】
【表6】
【0060】比較例1及び2の積層材は、50回のプレ
スによって、内層には異常はなかったが、表層に剥離が
生じた。また、比較例2の積層材は、100回のプレス
で内層にも剥離が生じた。これに対して実施例3及び4
の積層材は、300回のプレスを行なっても、内層、外
層共に剥離を生じることがなかった。
【0061】
【発明の効果】以上、詳しく説明した通り、この発明に
よる耐熱性感熱接着シートは、ふっ素ゴムを使用してい
るために従来のガラスエポキシ系の耐熱性感熱接着材と
比較しても優れた耐熱性を有しており、しかも、剥離、
振動、くり返し圧縮、曲げ応力等に対する優れた耐久性
を同時に兼ね備えている。また、その製造方法として
は、ふっ素ゴムの溶剤として比誘電率(ε)が17以下
のものを用いているため、ふっ素ゴム溶液の貯蔵安定性
を向上させることができる。更に、このふっ素ゴム溶液
中に、ふっ素ゴムコンパウンド100重量部に対して
0.5〜5重量部の酸を添加した場合には、ふっ素ゴム
溶液の貯蔵安定性を更に向上させることができる。この
ように貯蔵安定性の向上したふっ素ゴム溶液は基材に容
易に塗布することができるため、ふっ素ゴムを耐熱性材
料からなるシート状の基材に塗布して上記耐熱性感熱接
着シートを製造することが可能となる。そして、この耐
熱性感熱接着シートを使用して接着一体化した耐熱性積
層材は、上記接着シートを使用しているために熱プレス
成形用クッション材として優れた耐熱性、耐久性を有し
ているばかりでなく、耐熱性や、剥離、衝撃、振動、く
り返し圧縮、曲げ応力等に対する耐久性の要求される各
種工業用の耐熱性積層材として広く適用できるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1による耐熱性感熱接着シートの構成を
示す断面図。
【図2】実施例2による耐熱性感熱接着シートの構成を
示す断面図。
【図3】実施例3による耐熱性積層材の積層構成を示す
断面図。
【図4】実施例4による耐熱性積層材の積層構成を示す
断面図。
【図5】比較例1による耐熱性積層材の積層構成を示す
断面図。
【図6】比較例2による耐熱性積層材の積層構成を示す
断面図。
【図7】一般的な熱プレス成形用クッション材の構成の
一例を示す断面図。
【図8】平行円板型の三端子電極を示す図。
【図9】溶剤の比誘電率(ε)とふっ素ゴムのゲル化日
数との関係についての測定結果を示す図。
【図10】酢酸の添加量とふっ素ゴム溶液のゲル化日数
及び溶液粘度との関係についての測定結果を示す図。
【図11】ふっ素ゴム及びエポキシ樹脂の熱分解曲線を
示す図。
【符号の説明】
1 耐熱性繊維層 2 接着材層 3 表面離型層 4 耐熱性感熱接着シート(実施例1) 5 基材:ガラスクロス 6 未加硫ふっ素ゴム 7 耐熱性感熱接着シート(実施例2) 8 耐熱塗料 9 芳香族ポリアミド繊維よりなる紙にエポキシ樹脂
系プリプレグ粉末を内添したシート 10 スラグ・ロック繊維を主成分とする抄造紙にエポ
キシ樹脂系プリプレグ粉末を内添したシート 11 ガラスエポキシ系の接着シート 12 基布補強ニードルパンチ不織布 13 ふっ素樹脂フィルム 14 基布補強ニードルパンチ不織布
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年6月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】上記耐熱性合成樹脂としては、フェノール
樹脂、メラミン樹脂、ふっ素樹脂、エポキシ樹脂、不飽
和ポリエステル樹脂、シリコーン樹脂、ポリイミド樹
脂、熱硬化性アクリル樹脂、フラン樹脂、ユリア樹脂、
ジアリルフタレート樹脂、ポリウレタン樹脂等の単体ま
たはブレンド系または共重合体が挙られる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0054
【補正方法】変更
【補正内容】
【0054】まず、被着体C(14)、(14)、(1
4)を実施例1の両面接着用接着シート(4)、(4)
を介して3層を積層し、さらにその両面に実施例2の表
層用接着シート(7)、(7)を積層し、これらを温度
180℃、面圧20kg/cmで70分間プレスして
未加硫ふっ素ゴムを加硫すると同時に全体を接着一体化
した。このようにして得られた耐熱性積層材は、特に熱
プレス成形用クッション材として好適である。なお、実
施例3および実施例4において、不織布(12)および
(14)に使用する補強基布としては、芳香族ポリアミ
ド繊維に代えて、比較的目の粗いガラスクロスに未加硫
ふっ素ゴムを塗布したものを用いてもよい。この場合、
ニードルパンチによる基布とウェブの絡み合いに、ふっ
素ゴムの接着剤としての機能が加わるため、積層材(ク
ッション材)の形状安定性がより一層向上する。なお、
ウェブの数および基布の数に制限はなく、一層でも複数
層でもよい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B30B 15/28 L 8718−4E B32B 7/10 7148−4F

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐熱性材料からなるシート状の基材の片
    面又は両面に未加硫ふっ素ゴムを塗布してなる耐熱性感
    熱接着シート。
  2. 【請求項2】 耐熱性材料からなるシート状の基材の片
    面に未加硫ふっ素ゴムを塗布し、他面に耐熱塗料を塗布
    してなる耐熱性感熱接着シート。
  3. 【請求項3】 耐熱性材料からなるシート状の基材の両
    面に未加硫ふっ素ゴムを塗布し、更にその上から片面に
    耐熱塗料を塗布してなる耐熱性感熱接着シート。
  4. 【請求項4】 基材が、耐熱性繊維の織布である請求項
    1〜3のいずれかに記載の耐熱性感熱接着シート。
  5. 【請求項5】 比誘電率(ε)が17以下の溶剤中に未
    加硫ふっ素ゴムのコンパウンドを溶かし、この溶液を耐
    熱性材料からなるシート状の基材に塗布した後、ふっ素
    ゴムを未加硫のまま乾燥させることを特徴とする耐熱性
    感熱接着シートの製造方法。
  6. 【請求項6】 比誘電率(ε)が17以下の溶剤中に未
    加硫ふっ素ゴムのコンパウンド100重量部及び酸0.
    5〜5重量部を溶かし、この溶液を耐熱性材料からなる
    シート状の基材に塗布した後、ふっ素ゴムを未加硫のま
    ま乾燥させることを特徴とする耐熱性感熱接着シートの
    製造方法。
  7. 【請求項7】 耐熱性材料からなる被着体を、耐熱性材
    料からなるシート状の基材の両面に未加硫ふっ素ゴムを
    塗布してなる耐熱性感熱接着シートを介して2層以上積
    層し、圧力と熱を加えて未加硫ふっ素ゴムを加硫すると
    同時に全体を接着一体化してなる耐熱性積層材。
  8. 【請求項8】 耐熱性材料からなる被着体の表面に下記
    (a)〜(c)のいずれかの耐熱性感熱接着シートを被
    着体と耐熱性感熱接着シートの未加硫ふっ素ゴム塗布面
    とを当接させて積層し、圧力と熱を加えて未加硫ふっ素
    ゴムを加硫すると同時に全体を接着一体化してなる耐熱
    性積層材。 (a)耐熱性材料からなるシート状の基材の片面に未加
    硫ふっ素ゴムを塗布してなる耐熱性感熱接着シート (b)請求項2に記載の耐熱性感熱接着シート (c)請求項3に記載の耐熱性感熱接着シート
  9. 【請求項9】 耐熱性材料からなる被着体を、耐熱性材
    料からなるシート状の基材の両面に未加硫ふっ素ゴムを
    塗布してなる耐熱性感熱接着シートを介して2層以上積
    層し、更にその表面に請求項8に記載の(a)〜(c)
    のいずれかの耐熱性感熱接着シートを被着体と耐熱性感
    熱接着シートの未加硫ふっ素ゴム塗布面とを当接させて
    積層し、圧力と熱を加えて未加硫ふっ素ゴムを加硫する
    と同時に全体を接着一体化してなる耐熱性積層材。
  10. 【請求項10】 被着体が、単層構造又は多層構造をと
    る請求項7〜9のいずれかに記載の耐熱性積層材。
  11. 【請求項11】 耐熱性材料からなる被着体を、耐熱性
    材料からなるシート状の基材の両面に未加硫ふっ素ゴム
    を塗布してなる耐熱性感熱接着シートを介して2層以上
    積層し、圧力と熱を加えて未加硫ふっ素ゴムを加硫する
    と同時に全体を接着一体化してなる熱プレス成形用クッ
    ション材。
  12. 【請求項12】 耐熱性材料からなる被着体の表面に下
    記(a)〜(c)のいずれかの耐熱性感熱接着シートを
    被着体と耐熱性感熱接着シートの未加硫ふっ素ゴム塗布
    面とを当接させて積層し、圧力と熱を加えて未加硫ふっ
    素ゴムを加硫すると同時に全体を接着一体化してなる熱
    プレス成形用クッション材。 (a)耐熱性材料からなるシート状の基材の片面に未加
    硫ふっ素ゴムを塗布してなる耐熱性感熱接着シート (b)請求項2に記載の耐熱性感熱接着シート (c)請求項3に記載の耐熱性感熱接着シート
  13. 【請求項13】 耐熱性材料からなる被着体を、耐熱性
    材料からなるシート状の基材の両面に未加硫ふっ素ゴム
    を塗布してなる耐熱性感熱接着シートを介して2層以上
    積層し、更にその表面に請求項8に記載の(a)〜
    (c)のいずれかの耐熱性感熱接着シートを被着体と耐
    熱性感熱接着シートの未加硫ふっ素ゴム塗布面とを当接
    させて積層し、圧力と熱を加えて未加硫ふっ素ゴムを加
    硫すると同時に全体を接着一体化してなる熱プレス成形
    用クッション材。
  14. 【請求項14】 被着体が、単層構造又は多層構造をと
    る請求項11〜13のいずれかに記載の熱プレス成形用
    クッション材。
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