JPH0632148Y2 - パチンコ機前枠の支持具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はパチンコ機前枠の支持具に係り、特に前枠を開
扉後に閉扉する時、該扉の垂れにより本体枠の前部板に
乗り上げ不能にならないように矯正し、案内する用具に
関するものである。

（従来の技術） パチンコ機本体枠に前部板を下方縁として設けた広大な
窓部に、背面に表部品、裏部品等の装備を施した転球板
を取付けた前枠を扉状の開閉自由に軸支し、閉扉時にそ
の全重量を前記の前部板に掛けてなる構成は普通であ
る。しかるに前枠はしばしば開扉して転球板の裏面等を
点検修理する必要があり、その開扉中は２０Kgにも及ぶ
全重量の殆んどを軸金具に負担させるものであるから、
軸金具がその負担に耐え切れなくてガタ付き、前枠が開
閉自由端を垂れ下げ、そのために該枠の下縁が本体枠の
前部板に乗り上げることができなくなり、そこまでに行
かなくても前枠下面と本体枠の前部板とが擦れ合つて擦
り傷を生じ開閉扉を増々困難にする欠点があり、閉扉の
ときに前枠の開閉自由端を持ち上げて軸金具のガタ付き
がないように介助しているが、補助具によつてこの欠点
を救済する考えは無かつた。

（考案が解決しようとする問題点・考案の目的） 本考案は前記した欠点を解決することを課題とし、本考
案の目的とするものである。

（問題点を解決するための手段） 本考案は前記した目的に合致させたもので、具体的には
パチンコ機本体枠の前部板に前枠を支承して扉状開閉自
由に軸支してなる構成において、前記本体枠の前部板に
取付ける金属製滑り板と、前枠の内面に取付部を取付け
て前記金属滑り板に接触させるローラー部材とからなる
パチンコ機前枠の支持具に係り、既述の欠点を簡易に除
くことができる。

本考案の好適な実施例を次に説明する。

（実施例） 添付図面は本考案の一実施例を示し、第１図はパチンコ
機機枠の正面図、第２図は要部の拡大斜視図、第３図は
本考案の作用を説明した開扉状態の縦断側面図、第４図
は同閉扉状態の縦断側面図である。

１は突出形の前部板２を設けた本体枠であつて、第１図
左側上下の軸金具３、３により前枠４を扉状の開閉自由
に軸支してなり、閉扉時には前枠４の下縁５を前部板２
に接しさせて支承する。

前部板２の中央部にはＬ形断面等からなる滑り板１１を
ビス１２により取付け、前枠４の下縁５の内面に、軸支
金具１４の軸１５により支持して滑り板１１の上面に移
動自由に接触させたローラー部材１３の取付部１６をビ
ス１７により固定する。

（作用及び効果） 本考案は本体枠１の前部板２に取付ける金属製滑り板１
１と、前枠４の内面に取付部１６を取付け、閉扉の時に
滑り板１１の上面に接触して支承されるローラー部材１
３とからなり、夫々を所定の取付け位置に取付けてあれ
ば、仮りに軸金具３の多少のガタがあつて、開扉した前
枠４を閉扉する時、第３図によつても分かるように、前
枠４側のローラー部材１３が、本体枠１側の前部板２に
固定した滑り板１１の上面より下がつていても、閉扉の
ときには滑り板１１の前角に当たつて該板に乗り上げ、
円滑な閉扉を生じさせる。又軸金具３にガタ付きがない
時、前枠４の閉扉中はローラー部材１３が滑り板１１上
に第４図の通りに接して該前枠の重量を支えてパチンコ
機枠を変形させることがなく、パチンコ機枠の樹脂化に
も対応できる効果を持つ。

【図面の簡単な説明】

添付図面は本考案の一実施例を示し、第１図はパチンコ
機機枠の正面図、第２図は要部の拡大斜視図、第３図は
本考案の作用を説明した開扉状態の縦断側面図、第４図
は同閉扉状態の縦断側面図である。 １……本体枠、２……前部板、３……軸金具 ４……前枠、１１……滑り板、１３……ローラー部材 １４……軸支金具、１６……取付部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】パチンコ機本体枠の前部板に前枠を支承し
   て扉状開閉自由に軸支してなる構成において、 前記本体枠１の前部板２上に取付ける金属製滑り板１１
   と、前枠４の内面に取付部１６を取付けて前記金属滑り
   板１１に接触させるローラー部材１３とからなるパチン
   コ機前枠の支持具。