JPH0432144Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はパチンコ機機枠に関し、周枠の一側の
上下に固定ヒンジ金具に軸支されて前枠と共に開
閉される可動ヒンジを該前枠に取付けるものにお
いて、前枠の開閉運動を転動体の転がりにより軽
快にできるようにするものである。

（従来の技術） 第１図に示すように、周枠１の上下に、一部を
前側に突出する固定ヒンジ金具２，２ａを取付
け、前枠１１の上下に、一部を前側に突出した可
動ヒンジ金具１２，１２ａを取付け、固定ヒンジ
金具２，２ａと可動ヒンジ金具１２，１２ａを軸
によつて連結し、可動ヒンジ金具１２，１２ａに
より前枠１１の開閉運動を行わせるようにしたパ
チンコ機機枠は周知である。

また、固定ヒンジ金具若しくは可動ヒンジ金具
の何れか一方に突起を設け、何れか他方に前枠１
１を閉じた時、前記の突起が嵌まる係合孔を設け
た構造が実公昭40−18898号公報に開示されてい
る。

然るに前枠１１は20Kg程度の重量があつて、該
前枠１１を第１図のように開いた状態ではその重
量の大部分が下側の可動ヒンジ金具１２ａを介し
て下側の固定ヒンジ金具２ａにかかるため、開閉
運動に当り、固定ヒンジ金具２ａと可動ヒンジ金
具１２ａの対応面に摩擦を生じ、開閉を静滑に行
うことができない。このため前枠１１の自由端下
側（第１図の右下）に手を掛けて持ち上げ気味に
しながら開閉を行わねばならない欠点があり、実
公昭40−18898号公報開示のようにしても開閉運
動が円滑にできるものではない。

（考案が解決しようとする問題点） 本考案は従前のパチンコ機機枠が改良を必要と
している前記の欠点を除き、前枠の開閉運動を転
動体により円滑にできるようにすることを目的と
するものである。

（問題点を解決するための手段） 本考案は従前のパチンコ機機枠の前記した欠点
を除き、前項に述べた目的に添う構造にしたもの
で、具体的には周枠の一側の上下に、一部を前側
に突出する固定ヒンジ金具を取付け、前枠の一側
の上下に、一部を前側に突出する可動ヒンジ金具
を取付け、固定ヒンジ金具と可動ヒンジ金具とを
互いに軸嵌めして前枠の開閉運動を行わせるもの
において、 下側の固定ヒンジ金具と下側の可動ヒンジ金具
の何れかに前枠の開閉時に固定ヒンジ金具及び可
動ヒンジ金具の対応摩擦面に接する突起１９と、
前枠を閉めた状態で該突起１９を嵌め込む嵌合孔
２０とを設け、その突起１９を陥凹孔内で軸２２
により回転可能に支持して前記摩擦面に一部を突
出したローラ２１、または陥凹孔内で一部を前記
摩擦面に突出するばね２４により支持したボール
２３からなる転動体により構成したことを特徴と
するものである。

本考案の好適な一実施例を次項に説明する。

（実施例） 添付図面は本考案の実施例を示し、第１図の上
部の固定ヒンジ金具２には前側への突出部分３を
周枠１より少し下げて形成し、該突出部３に軸嵌
筒４を垂下状に取付ける。前枠１１に取付けた上
部の可動ヒンジ金具１２の前方への突出部分１３
に軸嵌筒４に上方から嵌まる軸１４を下面に取付
ける。

周枠１に取付ける下部固定ヒンジ金具２ａは第
３図の斜視図面によつて明確なように、従前の通
りに周枠１の下部コーナーに当て、孔５に通した
ビスと起立片６の孔７から通したビスとによつて
取付け、前側への突出部分３ａに軸８を上方に立
てる。

前枠１１の下部に取付ける可動ヒンジ金具１２
ａは第２図に示す構成になり、起立片１５を前枠
１１の裏面に当ててビス孔１６により取付け、前
部への突出部分１３ａに前記の軸８を嵌められる
軸孔１８を形成してなる。

前記した公知の構成においては、下部固定ヒン
ジ金具２ａの突出部分３ａを含む上面と、下部可
動ヒンジ金具１２ａの突出部分１３ａを含む下面
とが、前枠１１の重量のため圧接して開閉を不自
由にしているが、本考案は突出部分３ａ，１３ａ
の何れか一方に突起１９を設け、他方には前枠１
１を閉めた状態で前記の突起１９を受け入れる嵌
合孔２０を設ける。

本考案の突起１９は第４図に示すように陥凹孔
内で軸２２より支持したローラ２１の一部を前記
摩擦面に突出し、または第５図に示すように陥凹
孔内でばね２４により下面を支持したボール２３
の一部を摩擦面に突出する転動体により構造にす
る。

（作用） 本考案は突起１９をローラ２１又はボール２３
により構成した転動体としたものであるから、前
枠１１を周枠１に接しさせて閉める時、またはこ
れと反対に開くとき、ローラ２１、ボール２３に
より構成される転動体である突起１９が摩擦面を
静かに転がつて嵌合孔２０に嵌まり、または嵌合
孔から転がり出る作用により前枠１１の開閉運動
を静滑に行うことができて、該前枠１１の自由端
下側を持ち上げる必要がなくなる。（転動体と嵌
合孔２０とを前記実施例と反対関係にして、ボー
ルを下向きにするときは該ボールが落下しない対
策を必要とする） （効果） 本考案は前記した構成作用になり、周枠１の下
側の固定ヒンジ金具２ａと、前枠１１の下側の可
動ヒンジ金具１２ａの対応摩擦面に接する突起１
９と、前枠１１を閉めた状態で該突起１９を嵌込
んで安定させる嵌合孔２０を設け、突起１９は陥
凹孔内で軸２２より支持したローラ２１の一部を
前記摩擦面により突出し、または陥凹孔内でばね
２４により支持したボール２３の一部を摩擦面に
突出する転動体にしているから、突起１９の転が
りにより前枠１１の開閉が円滑になる従来にない
効果があり、さらに前枠１１を閉じたときローラ
２１又はボール２３と嵌合孔２０の嵌まり合いに
よりパチンコ機の前枠１１を閉めた状態に保持で
きる効果もある。

【図面の簡単な説明】

添付図面は本考案の実施例を示し、第１図は本
考案を施すパチンコ機機枠の斜視図、第２図は下
部可動ヒンジ金具１２ａの斜視図、第３図は下部
固定ヒンジ金具２ａの斜視図、第４図は本考案の
転動体であるローラ２１を示した縦断正面図、第
５図は本考案の転動体であるボール２３を示した
縦断正面図である。 １……周枠、２ａ……下部固定ヒンジ金具、３
ａ……突出部分、１１……前枠、１２ａ……下部
可動ヒンジ金具、１３ａ……突出部分、１９……
突起、２０……嵌合孔、２１……ローラ、２２…
…軸、２３……ボール、２４……ばね。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 周枠の一側の上下に、一部を前側に突出する固
   定ヒンジ金具を取付け、前枠の一側の上下に、一
   部を前側に突出する可動ヒンジ金具を取付け、固
   定ヒンジ金具と可動ヒンジ金具とを互いに軸嵌め
   して前枠の開閉運動を行わせるものにおいて、 下側の固定ヒンジ金具と下側の可動ヒンジ金具
   の何れかに前枠の開閉時に固定ヒンジ金具及び可
   動ヒンジ金具の対応摩擦面に接する突起１９と、
   前枠を閉めた状態で該突起１９を嵌め込む嵌合孔
   ２０とを設け、その突起１９を軸２２により回転
   可能に支持して前記摩擦面に一部を突出したロー
   ラ２１、または一部を前記摩擦面に突出するばね
   ２４により支持したボール２３からなる転動体に
   より構成したことを特徴とするパチンコ機機枠。