JPH0613979Y2 - スライド扉 - Google Patents
スライド扉Info
- Publication number
- JPH0613979Y2 JPH0613979Y2 JP1987148796U JP14879687U JPH0613979Y2 JP H0613979 Y2 JPH0613979 Y2 JP H0613979Y2 JP 1987148796 U JP1987148796 U JP 1987148796U JP 14879687 U JP14879687 U JP 14879687U JP H0613979 Y2 JPH0613979 Y2 JP H0613979Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- door
- frame
- door body
- opening
- sliding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Support Devices For Sliding Doors (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案はスライド扉に関し、特に通常の扉に比べ開閉に
要する平面積を狭小化したスライド扉に関する。
要する平面積を狭小化したスライド扉に関する。
[従来の技術及び解決すべき問題点] 扉は蝶番等で一側を支承し、回動させて開閉するが、そ
の左右幅寸法を半径として描かれる扉形平面部分(一般
的には中央角は90度前後)上には回動開閉の妨げにな
るため物を設置できない。特に、浴室、洗面所等の小さ
な部屋の入口に扉をつける場合には、このようなデット
スペース等と称される利用不可部分が部屋の全体面積に
対して比較的大きくなり、逆に有効に利用できる面積が
非常に狭くなってしまうという問題点があった。
の左右幅寸法を半径として描かれる扉形平面部分(一般
的には中央角は90度前後)上には回動開閉の妨げにな
るため物を設置できない。特に、浴室、洗面所等の小さ
な部屋の入口に扉をつける場合には、このようなデット
スペース等と称される利用不可部分が部屋の全体面積に
対して比較的大きくなり、逆に有効に利用できる面積が
非常に狭くなってしまうという問題点があった。
[問題点の解決手段] 本考案は、上記従来の問題点に鑑みてなしたもので、枠
体の開口内に、扉体をスライド可能に納め、該開口を開
閉自在としたスライド扉であって、上記枠体の上枠及び
下枠は、開口側ほぼ全長にわたり案内部を備えてなり、
上記扉体は、一側端の上下に戸車あるいは摺動体を回転
可能に軸支して備えると共に、上記案内部に該戸車ある
いは摺動体を各々摺動可能に組込み、他側端を上記開口
外へ開き出し可能に上記枠体に納めてなり、上記扉体
は、上框の上部の屋外側と下框の下部の屋外側の各々
に、屋外側に張出する膨出縁を設けてなり、上記扉体の
左右幅の略半分の長さを有し、扉体の開き出し位置を上
記戸車あるいは摺動体の摺動位置に応じて規制する上下
一対のアームを、上記枠体と上記扉体の上下両側面との
間に設けてなり、上記上下一対のアームは扉体閉鎖時に
おいて、基端を枠側端として上記戸車あるいは摺動体が
位置せぬ側で上記上枠及び下枠の側端の上下対応位置
に、先端を扉側端として扉体の左右幅の略中央で上記基
端よりわずかに屋外側の上下対応位置に、各々回動可能
に取付けてなるスライド扉を提供せんとするものであ
る。
体の開口内に、扉体をスライド可能に納め、該開口を開
閉自在としたスライド扉であって、上記枠体の上枠及び
下枠は、開口側ほぼ全長にわたり案内部を備えてなり、
上記扉体は、一側端の上下に戸車あるいは摺動体を回転
可能に軸支して備えると共に、上記案内部に該戸車ある
いは摺動体を各々摺動可能に組込み、他側端を上記開口
外へ開き出し可能に上記枠体に納めてなり、上記扉体
は、上框の上部の屋外側と下框の下部の屋外側の各々
に、屋外側に張出する膨出縁を設けてなり、上記扉体の
左右幅の略半分の長さを有し、扉体の開き出し位置を上
記戸車あるいは摺動体の摺動位置に応じて規制する上下
一対のアームを、上記枠体と上記扉体の上下両側面との
間に設けてなり、上記上下一対のアームは扉体閉鎖時に
おいて、基端を枠側端として上記戸車あるいは摺動体が
位置せぬ側で上記上枠及び下枠の側端の上下対応位置
に、先端を扉側端として扉体の左右幅の略中央で上記基
端よりわずかに屋外側の上下対応位置に、各々回動可能
に取付けてなるスライド扉を提供せんとするものであ
る。
[作用] 扉体のスライド軸となる戸車あるいは摺動体を設けた側
の側端が上下枠に沿って一端から他端まで全長をスライ
ドすると共に、扉体全体が略90度回動して開口の最端
に寄る。
の側端が上下枠に沿って一端から他端まで全長をスライ
ドすると共に、扉体全体が略90度回動して開口の最端
に寄る。
また、扉体に対してアームの先端が屋外側に位置して摺
動方向のみならず回動方向の分力をも有する。
動方向のみならず回動方向の分力をも有する。
さらに、膨出縁によってアーム取付部を覆うことができ
る。
る。
[実施例] 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図ないし第11図は本考案の一実施例を示すもの
で、図中1が枠体、2が扉体で、扉体2は一側端Aの上
下対応位置に水平回動自在に取付けた上戸車体3及び下
戸車体4を介して枠体1の上板5,下枠6間に取付けて
あり、一側端Aを回動中心としつつ枠体1内を走行して
(図中矢示X方向)他側端Bを枠体1外へ開き出し(図
中矢示Y方向)可能となっている。また、枠体1の上枠
5,下枠6と扉体2は各々アーム7a,7bを介して連
結してあり、扉体2の他側端Bの開き出し角度θを規制
できるようになっている。
で、図中1が枠体、2が扉体で、扉体2は一側端Aの上
下対応位置に水平回動自在に取付けた上戸車体3及び下
戸車体4を介して枠体1の上板5,下枠6間に取付けて
あり、一側端Aを回動中心としつつ枠体1内を走行して
(図中矢示X方向)他側端Bを枠体1外へ開き出し(図
中矢示Y方向)可能となっている。また、枠体1の上枠
5,下枠6と扉体2は各々アーム7a,7bを介して連
結してあり、扉体2の他側端Bの開き出し角度θを規制
できるようになっている。
枠体1は、上枠5,下枠6及び左右の縦枠8,9を枠組
みして内側に開口10を形成したものであり、各枠は各
々建屋開口11にビス止め固定してある。
みして内側に開口10を形成したものであり、各枠は各
々建屋開口11にビス止め固定してある。
枠体1の上枠5は、第2図及び第5図等に示すようにC
字形状の部材を伏せた断面形状で、開口10側に全長に
わたる一対のレール突片12,12を案内部としてその
開口溝5a側に対向突出させて形成してある。また下枠
6は断面L字形の部材で、下辺側部分6aの上面側に全
長にわたる突条レール13を案内部として有すると共
に、立上り辺側部分6bには同じく開口10の全長にわ
たる下向き鉤状レール14を案内部として下辺側部分6
a上へ突出させて設けてある。
字形状の部材を伏せた断面形状で、開口10側に全長に
わたる一対のレール突片12,12を案内部としてその
開口溝5a側に対向突出させて形成してある。また下枠
6は断面L字形の部材で、下辺側部分6aの上面側に全
長にわたる突条レール13を案内部として有すると共
に、立上り辺側部分6bには同じく開口10の全長にわ
たる下向き鉤状レール14を案内部として下辺側部分6
a上へ突出させて設けてある。
また、扉体2は上框15,下框16,左右の縦框46,
47,中桟48を枠組みしてガラス板等17を組込んで
形成したもので、上戸車体3と下戸車体4は各々上框1
5と下框16の一側端Aに寄せて取付けてある。
47,中桟48を枠組みしてガラス板等17を組込んで
形成したもので、上戸車体3と下戸車体4は各々上框1
5と下框16の一側端Aに寄せて取付けてある。
上戸車体3は、コ字形状の主フレーム18aを上向きに
して一対の車軸19,19を扉体2の摺動方向に沿って
平行に遊挿、貫通させ、これら車軸19の両突出端に扉
体2の摺動方向の両側で走行車輪20,20を取付け、
更に主フレーム18aと平板状の副フレーム18b間を
水平回動軸21で回動自在に連結してある。主フレーム
18aは上枠5の開口溝5a内にゆるく嵌入し得る幅の
もので、走行車輪20は各々上枠5のレール突片12上
に載置され、このレール突片12の上面を摺動面として
いる。副フレーム18bは、取付け用プレート22との
間で上框15の突条23を挟み、二本のビス24,24
で上框15に固定してある。
して一対の車軸19,19を扉体2の摺動方向に沿って
平行に遊挿、貫通させ、これら車軸19の両突出端に扉
体2の摺動方向の両側で走行車輪20,20を取付け、
更に主フレーム18aと平板状の副フレーム18b間を
水平回動軸21で回動自在に連結してある。主フレーム
18aは上枠5の開口溝5a内にゆるく嵌入し得る幅の
もので、走行車輪20は各々上枠5のレール突片12上
に載置され、このレール突片12の上面を摺動面として
いる。副フレーム18bは、取付け用プレート22との
間で上框15の突条23を挟み、二本のビス24,24
で上框15に固定してある。
水平回動軸21は、ボルト状のもので、主フレーム18
a及び副フレーム18b各々に設けた丸孔(図示せず)
を貫通させ、ナット25を掛けて両フレーム18a,1
8b間が適宜の間隔を有するようにしてある。また水平
回動軸21の取付け位置は、扉体2へ取付けた状態で扉
体2の一側端A一杯になるよう主,副両フレーム18
a,18bの端部へずらしてある。
a及び副フレーム18b各々に設けた丸孔(図示せず)
を貫通させ、ナット25を掛けて両フレーム18a,1
8b間が適宜の間隔を有するようにしてある。また水平
回動軸21の取付け位置は、扉体2へ取付けた状態で扉
体2の一側端A一杯になるよう主,副両フレーム18
a,18bの端部へずらしてある。
このため、上戸車体3は、扉体2を枠体1内へ納めて開
口10を閉鎖した状態では、上枠5と上框15との間に
納まってしまうようになっている。
口10を閉鎖した状態では、上枠5と上框15との間に
納まってしまうようになっている。
下戸車体4は、コ字形状の主フレーム26aを下向きに
して一対の車軸27,27を扉体2の摺動方向に沿って
平行に遊挿し、各々主フレーム26a内にて主走行車輪
28を嵌め込み、主フレーム26a外に突出する端部に
各々補助走行車輪29を取付け、更に主フレーム26a
と平板状の副フレーム26bとの間を水平回動軸30で
回動自在に連結したものである。主走行車輪28は、下
枠6の突条レール13上を走行し、補助走行車輪29は
下向き鉤状レール14と下枠6の下辺側部分6aとの間
に嵌入され、下向き鉤状レール14の下面に接触しつつ
回転し、主走行車輪28の浮き上りを抑えて脱輪を防止
するようになっている。
して一対の車軸27,27を扉体2の摺動方向に沿って
平行に遊挿し、各々主フレーム26a内にて主走行車輪
28を嵌め込み、主フレーム26a外に突出する端部に
各々補助走行車輪29を取付け、更に主フレーム26a
と平板状の副フレーム26bとの間を水平回動軸30で
回動自在に連結したものである。主走行車輪28は、下
枠6の突条レール13上を走行し、補助走行車輪29は
下向き鉤状レール14と下枠6の下辺側部分6aとの間
に嵌入され、下向き鉤状レール14の下面に接触しつつ
回転し、主走行車輪28の浮き上りを抑えて脱輪を防止
するようになっている。
下戸車体4の水平回動軸30はピン状のもので、主,副
両フレーム26a,26b間に配したブッシュ31を介
して両フレーム26a,26b間を貫通させ、両端をか
しめて取付けてある。また、この水平回動軸30の取付
け位置も扉体2へ下戸車体4を取付けた状態では扉体2
の一側端Aよりで軸線が上戸車体3の水平回動軸21の
軸線と一致するように両フレーム26a,26bの端部
ヘずらしてある。
両フレーム26a,26b間に配したブッシュ31を介
して両フレーム26a,26b間を貫通させ、両端をか
しめて取付けてある。また、この水平回動軸30の取付
け位置も扉体2へ下戸車体4を取付けた状態では扉体2
の一側端Aよりで軸線が上戸車体3の水平回動軸21の
軸線と一致するように両フレーム26a,26bの端部
ヘずらしてある。
このため、下戸車体4も上戸車体3と同様に、扉体2を
枠体1内へ納めて開口10を閉鎖した状態では、下枠6
と下框16との間に納まってしまうようになっている。
更に副フレーム26bは、取付け用プレート32との間
で下框16の突条33を挟み、二本のビス34,34で
下框16に固定してある。
枠体1内へ納めて開口10を閉鎖した状態では、下枠6
と下框16との間に納まってしまうようになっている。
更に副フレーム26bは、取付け用プレート32との間
で下框16の突条33を挟み、二本のビス34,34で
下框16に固定してある。
そして、両水平回動軸21,30の軸線は一致させて両
戸車体3,4を枠体1と扉体2へ取付けることにより、
扉体2は一側端Aを回動中心として他側端Bを回動開閉
でき、且つ一側端Aを上,下枠5,6に沿わせてスライ
ドさせることにより他側端Bを開放側へ開き出し、また
閉鎖側へ引き込めるようになっている。
戸車体3,4を枠体1と扉体2へ取付けることにより、
扉体2は一側端Aを回動中心として他側端Bを回動開閉
でき、且つ一側端Aを上,下枠5,6に沿わせてスライ
ドさせることにより他側端Bを開放側へ開き出し、また
閉鎖側へ引き込めるようになっている。
アーム7a,7bは各々扉体2の左右幅の略半分の長さ
を有する同一寸法、形状のもので、扉体閉鎖時におい
て、基端を枠側端として上記戸車あるいは摺動体が位置
せぬ側で上記上枠及び下枠の側端の上下対応位置に、先
端を扉側端として扉体の左右幅の略中央で上記基端より
わずかに屋外側の上下対応位置に固定してある。アーム
7a,7bと各ブラケット35〜38との間の連結はピ
ン39a〜39dを介して互いに回動自在としてある。
を有する同一寸法、形状のもので、扉体閉鎖時におい
て、基端を枠側端として上記戸車あるいは摺動体が位置
せぬ側で上記上枠及び下枠の側端の上下対応位置に、先
端を扉側端として扉体の左右幅の略中央で上記基端より
わずかに屋外側の上下対応位置に固定してある。アーム
7a,7bと各ブラケット35〜38との間の連結はピ
ン39a〜39dを介して互いに回動自在としてある。
上側のアーム7aのブラケット35,37は各々ハット
形の断面形状を有し、縁部分にピン39a,39cから
離して取付け孔40,41を備える。そして、アーム7
aを上枠5,上框15間に取付けるにあたり、扉体2を
閉じた状態で、ブラケット35の縁部分をピン39aよ
りも扉体2の開放側に位置させ、ブラケット37の縁部
分をアーム7aを挟んで反対側の扉体2の閉鎖側に位置
させて取付けてある。このためアーム7aは、上枠5及
び閉じた時の扉体2の上框15の長手方向に対して平行
にならず、斜行する形で取付けられる(第9図参照)。
形の断面形状を有し、縁部分にピン39a,39cから
離して取付け孔40,41を備える。そして、アーム7
aを上枠5,上框15間に取付けるにあたり、扉体2を
閉じた状態で、ブラケット35の縁部分をピン39aよ
りも扉体2の開放側に位置させ、ブラケット37の縁部
分をアーム7aを挟んで反対側の扉体2の閉鎖側に位置
させて取付けてある。このためアーム7aは、上枠5及
び閉じた時の扉体2の上框15の長手方向に対して平行
にならず、斜行する形で取付けられる(第9図参照)。
下側のアーム7bのブラケット36,38は、下枠6へ
の取付け用のブラケット36が升を伏せた形状のもの
で、下框16への取付け用のブラケット38がハット形
の断面形状のものである。升形のブラケット36は両側
面に下枠6の突条レールへの取付け用の切欠き42,4
2をピン39bから離して設けてあり、ハット形のブラ
ケット38は他のハット形のブラケット35,37と同
じく一対の縁部分にピン39dから離して取付け孔4
3,43を備える。
の取付け用のブラケット36が升を伏せた形状のもの
で、下框16への取付け用のブラケット38がハット形
の断面形状のものである。升形のブラケット36は両側
面に下枠6の突条レールへの取付け用の切欠き42,4
2をピン39bから離して設けてあり、ハット形のブラ
ケット38は他のハット形のブラケット35,37と同
じく一対の縁部分にピン39dから離して取付け孔4
3,43を備える。
そして、アーム7bを下枠6,下框16間に取付けるに
あたり、扉体2を閉じた状態で、ブラケット36の切欠
き42をピン39aよりも扉体2の開放側に位置させ、
ブラケット38の縁部分をアーム7aを挟んで反対側の
扉体2の閉鎖側に位置させて取付けてある。このため下
側のアーム7bも上側のアーム7a同様に斜めに取付け
られる(第9図参照)。
あたり、扉体2を閉じた状態で、ブラケット36の切欠
き42をピン39aよりも扉体2の開放側に位置させ、
ブラケット38の縁部分をアーム7aを挟んで反対側の
扉体2の閉鎖側に位置させて取付けてある。このため下
側のアーム7bも上側のアーム7a同様に斜めに取付け
られる(第9図参照)。
なお、第2図及び第3図に示すように、アーム7a,7
bが扉体2に対して斜めに取付けられる形となるため、
扉体2の上框15の上部の屋外側と下框16の下部の屋
外側の各々に、屋外側に張出する膨出縁15a,16a
が設けてあり、アーム7a,7bの端部及びブラケット
37,38が無理なく納まるようにしてある。
bが扉体2に対して斜めに取付けられる形となるため、
扉体2の上框15の上部の屋外側と下框16の下部の屋
外側の各々に、屋外側に張出する膨出縁15a,16a
が設けてあり、アーム7a,7bの端部及びブラケット
37,38が無理なく納まるようにしてある。
ここで、ブラケット36のピン39bは上側のブラケッ
ト35のピン39aと、ブラケット38のピン39dは
上側のブラケット37のピン39cと、各々同一垂線上
に位置させてアーム7a,7bが枠体1及び扉体2に対
してまったく同一の位置関係となるようにしてあり、ア
ーム7a,7bは扉体2の回動、開き出しに追従してピ
ン39a,39bを回動中心として同一角度を以って回
動する。
ト35のピン39aと、ブラケット38のピン39dは
上側のブラケット37のピン39cと、各々同一垂線上
に位置させてアーム7a,7bが枠体1及び扉体2に対
してまったく同一の位置関係となるようにしてあり、ア
ーム7a,7bは扉体2の回動、開き出しに追従してピ
ン39a,39bを回動中心として同一角度を以って回
動する。
なお、扉体2の図中左側の縦框46(他側端B側)には
ラッチ44が設けてあり、枠体1の図中左側の縦枠8の
対応位置には係止凹部45が設けてある。ラッチ44は
扉体2に回動方向の力が加わると係止凹部45から外れ
るものとしてある。また、扉体2の図中右側の縦框47
または中桟48には図示せぬが開閉操作用の引き手また
は把手が設けてある。
ラッチ44が設けてあり、枠体1の図中左側の縦枠8の
対応位置には係止凹部45が設けてある。ラッチ44は
扉体2に回動方向の力が加わると係止凹部45から外れ
るものとしてある。また、扉体2の図中右側の縦框47
または中桟48には図示せぬが開閉操作用の引き手また
は把手が設けてある。
次に本実施例のスライド開閉動作を説明する。
まず開扉動作について説明する。第10図中実線で示す
閉扉状態から、扉体2の一側端A寄りに設けた図示せぬ
引き手または把手に手を掛けて扉体2の摺動方向(図示
矢示X方向)に真直ぐに力を掛ける。するとこの開扉操
作力にはアーム7a,7bを取付けているブラケット3
7,38からアーム7a,7bに伝達される。このとき
アーム7a,7bが扉体2の摺動方向に対して斜めに取
付けてあるため、開扉操作力は摺動方向と回動開き出し
方向(図示矢示X方向とY方向)に分かれ、アーム7
a,7bには回動力が加わる。
閉扉状態から、扉体2の一側端A寄りに設けた図示せぬ
引き手または把手に手を掛けて扉体2の摺動方向(図示
矢示X方向)に真直ぐに力を掛ける。するとこの開扉操
作力にはアーム7a,7bを取付けているブラケット3
7,38からアーム7a,7bに伝達される。このとき
アーム7a,7bが扉体2の摺動方向に対して斜めに取
付けてあるため、開扉操作力は摺動方向と回動開き出し
方向(図示矢示X方向とY方向)に分かれ、アーム7
a,7bには回動力が加わる。
アーム7a,7bは、この開扉操作力の水平方向の分力
によって開き出し方向へと回動を始め、扉体2の他側端
Bではラッチ44が係止凹部45から外れて一側端A、
具体的にはブラケット35,36の水平回動軸21,3
0の軸線を中心として回動を始める。このとき、回動中
心となる水平回動軸21,30が扉体2の一側端Aに一
杯に寄せて取付けてあるので、扉体2の一側端Aは、枠
体1内から外方にはみ出すことなく回動する。このた
め、縦枠9の戸当り部分9aと干渉することがなく、ス
ムーズな開扉操作となる。
によって開き出し方向へと回動を始め、扉体2の他側端
Bではラッチ44が係止凹部45から外れて一側端A、
具体的にはブラケット35,36の水平回動軸21,3
0の軸線を中心として回動を始める。このとき、回動中
心となる水平回動軸21,30が扉体2の一側端Aに一
杯に寄せて取付けてあるので、扉体2の一側端Aは、枠
体1内から外方にはみ出すことなく回動する。このた
め、縦枠9の戸当り部分9aと干渉することがなく、ス
ムーズな開扉操作となる。
また扉体2の一側端Aは開扉操作力の摺動方向の分力に
よって摺動方向に押され、上戸車体3の走行車輪20,
20、下戸車体4の主,副走行車輪28,29は各々上
枠5のレール突片12、下枠6の突条レール13及び下
向き鉤状レール14にガイドされつつ開扉方向へと走行
し、扉体2をスライドさせて開扉してゆく。このとき、
両戸車体3,4は、副フレーム18b,26bが扉体2
の回動に伴って回動し、主フレーム18a,18bと角
度をなし、二方向の力を受けるが、摺動方向に沿って各
々一対の車軸19,19及び27,27を備え、これら
に走行車輪を設けてあるので、主フレーム18a,26
aは回動力を受けるにも拘わらず常に摺動方向に向き、
扉体2を安定的に摺動させる。また、上戸車体3の摺動
車輪20は上枠5の内部でレール突片12上面を摺動
し、下戸車体4は副摺動車輪29が下枠6の下向き鉤状
レール14に下方から接しつつ摺動するので、扉体2に
よる回動力を受けても主摺動車輪28が突条レール13
上から脱輪することなく安定走行する。
よって摺動方向に押され、上戸車体3の走行車輪20,
20、下戸車体4の主,副走行車輪28,29は各々上
枠5のレール突片12、下枠6の突条レール13及び下
向き鉤状レール14にガイドされつつ開扉方向へと走行
し、扉体2をスライドさせて開扉してゆく。このとき、
両戸車体3,4は、副フレーム18b,26bが扉体2
の回動に伴って回動し、主フレーム18a,18bと角
度をなし、二方向の力を受けるが、摺動方向に沿って各
々一対の車軸19,19及び27,27を備え、これら
に走行車輪を設けてあるので、主フレーム18a,26
aは回動力を受けるにも拘わらず常に摺動方向に向き、
扉体2を安定的に摺動させる。また、上戸車体3の摺動
車輪20は上枠5の内部でレール突片12上面を摺動
し、下戸車体4は副摺動車輪29が下枠6の下向き鉤状
レール14に下方から接しつつ摺動するので、扉体2に
よる回動力を受けても主摺動車輪28が突条レール13
上から脱輪することなく安定走行する。
第10図に示すように扉体2は開扉操作力を受けて開扉
方向にスライドし、これに伴ってアーム7a,7bが回
動する。このため、扉体2の他側端Bはほぼ直線状に移
動してゆく。このとき、アーム7a,7bの長さを扉体
2の左右幅寸法のほぼ半分とし、扉体2の上下框15,
16の長手方向ほぼ中央部分に取付けてあるので、上下
枠5,6、アーム7a,7b及び扉体2の一側端A寄り
の半分は、上下枠5,6を底辺とするほぼ二等辺三角形
状の形状をなす。そして、第11図に示すように上下戸
車体3,4がブラケット35,36に当接または近接す
る位置に至ると開扉動作が終了し、扉体2は枠体1に対
してほぼ直角をなす位置まで開き出される。
方向にスライドし、これに伴ってアーム7a,7bが回
動する。このため、扉体2の他側端Bはほぼ直線状に移
動してゆく。このとき、アーム7a,7bの長さを扉体
2の左右幅寸法のほぼ半分とし、扉体2の上下框15,
16の長手方向ほぼ中央部分に取付けてあるので、上下
枠5,6、アーム7a,7b及び扉体2の一側端A寄り
の半分は、上下枠5,6を底辺とするほぼ二等辺三角形
状の形状をなす。そして、第11図に示すように上下戸
車体3,4がブラケット35,36に当接または近接す
る位置に至ると開扉動作が終了し、扉体2は枠体1に対
してほぼ直角をなす位置まで開き出される。
また、開扉の際に室内へ最も突出する部分の軌跡は第1
0図からも明らかなように、アーム7a,7bの回動中
心(ブラケット35,36のピン39a,39b)側へ
凹んだ形状となり、従来の開閉扉における四半円状の軌
跡と異なり、平面積が非常に小さく且つ回動中心側へ寄
ったものとなる。
0図からも明らかなように、アーム7a,7bの回動中
心(ブラケット35,36のピン39a,39b)側へ
凹んだ形状となり、従来の開閉扉における四半円状の軌
跡と異なり、平面積が非常に小さく且つ回動中心側へ寄
ったものとなる。
なお、開扉操作にあたっては、一貫してスライド摺動方
向の操作力を与えるだけでよいが、勿論開き出し当初に
扉体2の他側端Bを開き出し方向へと押してやってもよ
い。
向の操作力を与えるだけでよいが、勿論開き出し当初に
扉体2の他側端Bを開き出し方向へと押してやってもよ
い。
次に、閉扉動作について説明する。第11図に示した一
杯に扉体2を開いた位置から、引き手または把手を摺動
方向に沿って引いてやると、上,下戸車体3,4が閉扉
方向へと摺動し、上記開扉動作とまったく逆の動作によ
り閉扉する。なお、扉体2の閉扉摺動による慣性力だけ
でラッチ44が係止凹部45内へ入らない場合は、最後
に縦框14を軽く押してやればよい。このとき上,下戸
車体3,4はすっかり枠体1と扉体2との間に納まる。
杯に扉体2を開いた位置から、引き手または把手を摺動
方向に沿って引いてやると、上,下戸車体3,4が閉扉
方向へと摺動し、上記開扉動作とまったく逆の動作によ
り閉扉する。なお、扉体2の閉扉摺動による慣性力だけ
でラッチ44が係止凹部45内へ入らない場合は、最後
に縦框14を軽く押してやればよい。このとき上,下戸
車体3,4はすっかり枠体1と扉体2との間に納まる。
なお、図示の例では戸車により摺動するもののみ示した
が、戸車に限らず他の摺動体を用いることもでき、本考
案は図示の例に限定されない。
が、戸車に限らず他の摺動体を用いることもでき、本考
案は図示の例に限定されない。
[考案の効果] 上記説明したように本考案は、枠体の上下枠の案内部を
略全長にわたって設け、長さが扉体の左右幅の略半分の
アームを介して扉体と枠体とに連結すると共に、アーム
の一端を枠側端として上下枠の一側端に、他端を扉側端
として扉体の左右幅の略中央に各々回動可能に取付け、
更に、扉体の一側端に摺動用の戸車あるいは摺動体を水
平回動自在に設け、且つこの戸車あるいは摺動体の水平
回動軸を中心に扉体を回動可能としたことにより、開扉
の際に扉体のスライド軸となる戸車あるいは摺動体を設
けた側の側端が上下枠に沿って一端から他端まで全長を
スライドすると共に、扉体全体が略90度回動して開口
の最端に寄り、出入口の面積を狭くすることなく開閉に
要する平面空間を極めて小さなものにすることができる
という効果を奏する。
略全長にわたって設け、長さが扉体の左右幅の略半分の
アームを介して扉体と枠体とに連結すると共に、アーム
の一端を枠側端として上下枠の一側端に、他端を扉側端
として扉体の左右幅の略中央に各々回動可能に取付け、
更に、扉体の一側端に摺動用の戸車あるいは摺動体を水
平回動自在に設け、且つこの戸車あるいは摺動体の水平
回動軸を中心に扉体を回動可能としたことにより、開扉
の際に扉体のスライド軸となる戸車あるいは摺動体を設
けた側の側端が上下枠に沿って一端から他端まで全長を
スライドすると共に、扉体全体が略90度回動して開口
の最端に寄り、出入口の面積を狭くすることなく開閉に
要する平面空間を極めて小さなものにすることができる
という効果を奏する。
また、扉体閉鎖時においては、上記アームの扉側端が枠
側端よりわずかに屋外側に位置することにより、扉体に
対してアームの先端が屋外側に位置して摺動方向の分力
のみならず回動方向の分力をも有し、扉体の摺動端側を
摺動方向に引くだけで容易に開扉できるという効果があ
る。
側端よりわずかに屋外側に位置することにより、扉体に
対してアームの先端が屋外側に位置して摺動方向の分力
のみならず回動方向の分力をも有し、扉体の摺動端側を
摺動方向に引くだけで容易に開扉できるという効果があ
る。
さらに、上記扉体は上框の上部の屋外側と下框の下部の
屋外側の各々に屋外側に張出する膨出縁を設けたことに
より、扉体閉鎖時においてアーム取付部を覆うことがで
き、外観を向上させることができると共に、アーム取付
け部への雨水の侵入を防止することができるという効果
がある。
屋外側の各々に屋外側に張出する膨出縁を設けたことに
より、扉体閉鎖時においてアーム取付部を覆うことがで
き、外観を向上させることができると共に、アーム取付
け部への雨水の侵入を防止することができるという効果
がある。
第1図は本考案の一実施例を示す第4図中のI−I線に
沿う拡大断面図、第2図は第1図及び第4図中のII−II
線に沿う拡大断面図、第3図は第1図及び第4図中のII
I−III線に沿う拡大断面図、第4図は正面図、第5図は
上戸車体の斜視図、第6図は同拡大側面図、第7図は下
戸車体の斜視図、第8図は同拡大側面図、第9図は第1
図中の上方矢示IV方向から見た扉体とアームの取付けを
示す斜視図、第10図は扉体の開閉の軌跡を示す平面
図、そして第11図は扉体を一杯に開き出した状態の第
1図相当の拡大断面図である。 1:枠体,2:扉体 3:上戸車体、4:下戸車体 5:上枠、6:下枠 7a,7b:アーム、10:開口 12:レール突片、13:突条レール 14:下向き鉤状レール 15:上框、16:下框 20:走行車輪 21,30:水平回動軸 28:主走行車輪、29:副走行車輪 35〜38:ブラケット 39a〜39d:ピン A:扉体の一側端、B:扉体の他側端 X:扉体の摺動方向、Y:開き出し回動方向
沿う拡大断面図、第2図は第1図及び第4図中のII−II
線に沿う拡大断面図、第3図は第1図及び第4図中のII
I−III線に沿う拡大断面図、第4図は正面図、第5図は
上戸車体の斜視図、第6図は同拡大側面図、第7図は下
戸車体の斜視図、第8図は同拡大側面図、第9図は第1
図中の上方矢示IV方向から見た扉体とアームの取付けを
示す斜視図、第10図は扉体の開閉の軌跡を示す平面
図、そして第11図は扉体を一杯に開き出した状態の第
1図相当の拡大断面図である。 1:枠体,2:扉体 3:上戸車体、4:下戸車体 5:上枠、6:下枠 7a,7b:アーム、10:開口 12:レール突片、13:突条レール 14:下向き鉤状レール 15:上框、16:下框 20:走行車輪 21,30:水平回動軸 28:主走行車輪、29:副走行車輪 35〜38:ブラケット 39a〜39d:ピン A:扉体の一側端、B:扉体の他側端 X:扉体の摺動方向、Y:開き出し回動方向
Claims (1)
- 【請求項1】枠体の開口内に、扉体をスライド可能に納
め、該開口を開閉自在とした下記要件を備えてなるスラ
イド扉。 (イ)上記枠体の上枠及び下枠は、開口側ほぼ全長にわた
り案内部を備えてなる。 (ロ)上記扉体は、一側端の上下に戸車あるいは摺動体を
回転可能に軸支して備えると共に、上記案内部に該戸車
あるいは摺動体を各々摺動可能に組込み、他側端を上記
開口外へ開き出し可能に上記枠体に納めてなる。 (ハ)上記扉体は、上框の上部の屋外側と下框の下部の屋
外側の各々に、屋外側に張出する膨出縁を設けてなる。 (ニ)上記扉体の左右幅の略半分の長さを有し、扉体の開
き出し位置を上記戸車あるいは摺動体の摺動位置に応じ
て規制する上下一対のアームを、上記枠体と上記扉体の
上下両側面との間に設けてなる。 (ホ)上記上下一対のアームは扉体閉鎖時において、基端
を枠側端として上記戸車あるいは摺動体が位置せぬ側で
上記上枠及び下枠の側端の上下対応位置に、先端を扉側
端として扉体の左右幅の略中央で上記基端よりわずかに
屋外側の上下対応位置に、各々回動可能に取付けてな
る。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987148796U JPH0613979Y2 (ja) | 1987-09-29 | 1987-09-29 | スライド扉 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987148796U JPH0613979Y2 (ja) | 1987-09-29 | 1987-09-29 | スライド扉 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6453386U JPS6453386U (ja) | 1989-04-03 |
JPH0613979Y2 true JPH0613979Y2 (ja) | 1994-04-13 |
Family
ID=31420441
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987148796U Expired - Lifetime JPH0613979Y2 (ja) | 1987-09-29 | 1987-09-29 | スライド扉 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0613979Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS619095U (ja) * | 1984-06-22 | 1986-01-20 | 貞雄 野島 | トイレツトペ−パ−ホルダ− |
-
1987
- 1987-09-29 JP JP1987148796U patent/JPH0613979Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6453386U (ja) | 1989-04-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100907464B1 (ko) | 도어용 경첩 | |
JPH0613979Y2 (ja) | スライド扉 | |
JPH0416869Y2 (ja) | ||
JPH0323505Y2 (ja) | ||
JPH0544458Y2 (ja) | ||
JP3878526B2 (ja) | ランナー | |
JPH0420130Y2 (ja) | ||
JP2002021435A (ja) | 折戸用ローラー装置及びこの折戸用ローラー装置を備えた家具及びクローゼット | |
JPS6133810Y2 (ja) | ||
JPH0247726Y2 (ja) | ||
JPS6220338Y2 (ja) | ||
JPH0420129Y2 (ja) | ||
JPS60458Y2 (ja) | 両開きの折り畳みドアにおけるオ−バラン防止装置 | |
JPS5923193Y2 (ja) | 折り畳み扉の閉塞保持装置 | |
JPH0728373Y2 (ja) | 間仕切り装置 | |
JPS62168926U (ja) | ||
JPH0416872Y2 (ja) | ||
JPH0446469Y2 (ja) | ||
JP2501115Y2 (ja) | 門 扉 | |
JP2539224Y2 (ja) | 跳出し引違いサッシの上部跳出し装置 | |
JPH0446468Y2 (ja) | ||
JP3033476B2 (ja) | 落し棒装置 | |
JPH0335832Y2 (ja) | ||
JP3559008B2 (ja) | 折戸の開閉構造 | |
JPH0430297Y2 (ja) |