JPH063211U - 口紅等の収納容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は不使用時に各部品に容易に分解し
て、材質毎に分別して捨てることができる口紅等の収納
容器を得るにある。 【構成】 ハカマ部材と、このハカマ部材内に下端部が
挿入され該ハカマ部材の上端部より上方に突出する部位
にキャップ嵌合部が形成されたキャップ嵌合部材と、こ
のキャップ嵌合部材内に下端部が挿入され、上部が該キ
ャップ嵌合部材の上部より上方に突出する軸心方向の切
欠部を有する内筒部材と、ハカマ部材の底面に頭部が位
置し、該ハカマ部材、キャップ嵌合部材および内筒部材
を固定する固定ボルトと、内筒部材の外周部を覆う螺旋
溝が形成された螺旋部材と、内筒部材内に上下移動可能
に取付けられた口紅等を支持する皿部材と、この皿部材
に形成された切欠部および螺旋溝と係合する係合ピン
と、螺旋部材の外周部を覆い、該螺旋部材と一体に回動
する外筒部材とで口紅等の収納容器を構成している。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は口紅、リップクリ―ム、スチックアイシャドウ、スチックファンデ― ション等の棒状化粧品を収納する口紅等の収納容器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の口紅収納容器はアルミ材、黄銅材および合成樹脂材で成型された部品を 用いて、使用者が分解できないように組付けている。

【０００３】

【本考案が解決しようとする課題】

従来の口紅収納容器は収納された口紅がなくなった場合、捨てるが、この捨て る場合に金属材と合成樹脂材とに分別することができず、再利用できないととも に、処理に困るという欠点があった。

【０００４】 本考案は以上のような従来の欠点に鑑み、使用者が楽に各部品に分解して各材 質に分け、再利用できるように廃棄処理することができる口紅等の収納容器を提 供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案はハカマ部材と、このハカマ部材内に下端 部が挿入され該ハカマ部材の上端部より上方に突出する部位にキャップ嵌合部が 形成されたキャップ嵌合部材と、このキャップ嵌合部材内に下端部が挿入され、 上部が該キャップ嵌合部材の上部より上方に突出する軸心方向の切欠部を有する 内筒部材と、前記ハカマ部材の底面に頭部が位置し、該ハカマ部材、前記キャッ プ嵌合部材および前記内筒部材を固定する固定ボルトと、前記内筒部材の外周部 を覆う螺旋溝が形成された螺旋部材と、前記内筒部材内に上下移動可能に取付け られた口紅等を支持する皿部材と、この皿部材に形成された前記内筒部材の切欠 部および前記螺旋部材の螺旋溝と係合する係合ピンと、前記螺旋部材の外周部を 覆い、該螺旋部材と一体に回動する外筒部材とで口紅等の収納容器を構成してい る。

【０００６】

【作用】

上記のように構成された口紅等の収納容器は、従来の口紅収納容器と同様にハ カマ部材と外筒部材とを持って回動させることによって口紅等か出没する。 不使用になり、捨てる場合には固定ボルトを取外すことによって、内筒部材、 キャップ嵌合部材、ハカマ部材を分解することができる。

【０００７】

【本考案の実施例】

以下、図面に示す実施例により、本考案を詳細に説明する。

【０００８】 図１ないし図５の本考案の第１の実施例において、１はアルミ材等の金属材で 成型されたハカマ部材で、このハカマ部材１は図３に示すように底面に凹部２が 形成されるとともに、該凹部２の中央部にはボルト挿入孔３が形成されている。

【０００９】 ４は図４に示すように前記ハカマ部材１内に下端部が挿入された黄銅等の金属 材製のキャップ嵌合部材で、このキャップ嵌合部材４は前記ハカマ部材１内に挿 入される底面４ａを有するキャップ嵌合部材本体５と、このキャップ嵌合部材本 体５と一体成形され、前記ハカマ部材１の上端部より上方に突出する外周部に複 数個の突起６を有するキャップ嵌合部７と、前記キャップ嵌合部材本体５の底面 ４ａに形成した前記ハカマ部材１のボルト挿入孔３と対応するボルト挿入孔８と から構成されている。

【００１０】 ９は図５に示すように前記キャップ嵌合部材４内に下端部が挿入された金属材 あるいは合成樹脂樹脂材、本実施例では合成樹脂材製の内筒部材で、この内筒部 材９は底面９ａを有し、前記キャップ嵌合部材４の上端部より上方に突出する内 筒部材本体１０と、この内筒部材本体１０の底面９ａで、前記キャップ嵌合部材 ４のボルト挿入孔８と対応する部位に形成されたねじ孔１１と、前記内筒部材本 体１０の外周部に形成された螺旋部材収納凹部１２と、この螺旋部材収納凹部１ ２が形成された部位の前記内筒部材本体１０に形成された軸心方向の切欠部１３ とから構成されている。

【００１１】 １４は金属材あるいは合成樹脂材製の固定ボルトで、この固定ボルト１４は前 記ハカマ部材１のボルト挿入孔３および前記キャップ嵌合部材４のボルト挿入孔 ８に挿入され、前記内筒部材９のねじ孔１１と螺合し、該ハカマ部材１、キャッ プ嵌合部材４および内筒部材９を着脱可能に固定するもので、頭部１５は前記ハ カマ部材１の凹部２内に位置し、かつ硬貨で回転できるように硬貨挿入溝１６が 形成されている。

【００１２】 １７は前記内筒部材９の螺旋部材収納凹部１２に収納された螺旋部材で、この 螺旋部材１７は金属材あるいは合成樹脂材、本実施例では合成樹脂材で形成され 内壁面には螺旋溝１８が形成されている。

【００１３】 １９は前記内筒部材９内に上下移動可能に取付けられた口紅２０を支持する皿 部材で、この皿部材１９は金属材あるいは合成樹脂材、本実施例では合成樹脂で 形成され、外周部に前記内筒部材９の切欠部１３および前記螺旋部材１７の螺旋 溝１８と係合する係合ピン２１が形成されている。

【００１４】 ２２は前記螺旋部材１７の外周部を覆う下端部が前記キャップ嵌合部材４内に 挿入された金属材製の外筒部材で、この外筒部材２２を持っての回動によって前 記螺旋部材１７も回動できるように構成されている。

【００１５】 ２３は前記外筒部材２２の外周部を覆うことができる前記キャップ嵌合部材４ のキャップ嵌合部７と着脱可能に嵌合する金属材製のキャップである。

【００１６】 上記構成の口紅収納容器２４はハカマ部材１内にキャップ嵌合部材４を挿入す るとともに、皿部材１９、螺旋部材１７および外筒部材２２が組付けられた内筒 部材９の下端部をキャップ嵌合部材４内に押込み、ハカマ部材１の底面より固定 ボルト１４を挿入して螺合させることにより内筒部材９のねじ孔１１と螺合し、 ハカマ部材１、キャップ嵌合部材４および内筒部材９を締付け固定できる。 このように組付けられた状態で皿部材１９に口紅２０を充填され、ハカマ部材 １と外筒部材２２とを持って回動させることにより、従来と同様に皿部材１９が 上下移動し、外筒部材２２の上端部より口紅２０を出没させることができる。

【００１７】

【本考案の異なる実施例】

次に図６ないし図９に示す本考案の異なる実施例につき説明する。なお、これ らの本考案の異なる実施例の説明に当って、前記本考案の第１の実施例と同一構 成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。

【００１８】 図６および図７の本考案の第２の実施例において、前記本考案の第１の実施例 と主に異なる点は、キャップ嵌合部材４を内筒部材９の外周部に形成した係止部 ２５に係止できるように下端部に係止片２６を形成した点で、このように構成し た口紅収納容器２４Ａにしても前記本考案の第１の実施例と同様な作用効果が得 られる。

【００１９】 図８および図９の本考案の第３の実施例において、前記本考案の第１の実施例 と主に異なる点は、ハカマ部材１Ａの上部内壁面にねじ部２７を形成し、該ねじ 部２７と螺合するねじ部２８をキャップ嵌合部材４Ａの上部寄りの部位に形成し 、ハカマ部材１Ａとキャップ嵌合部材４Ａとを螺合固定できるようにし、キャッ プ嵌合部材４Ａの下部内壁面にねじ部２９を形成し、該ねじ部２９と螺合される ねじ部３０を内筒部材９Ａの下部外周部に形成し、キャップ嵌合部材４Ａと内筒 部材９Ａとを螺合固定できるようにした点で、このように構成した口紅収納容器 ２４Ｂにしても前記本考案の第１の実施例と同様な作用効果が得られる。

【００２０】 なお、前記本考案の各実施例では皿部材に口紅を支持させるものについて説明 したが、本考案はこれに限らず、リップクリ―ム、スチックアイシャドウ、スチ ックファンデ―ション等の棒状化粧品も同様に皿部材に支持させて使用すること ができる。

【００２１】

【本考案の効果】

以上の説明から明らかなように、本考案にあっては次に列挙する効果が得られ る。

【００２２】 （１）ハカマ部材と、このハカマ部材内に下端部が挿入され該ハカマ部材の上 端部より上方に突出する部位にキャップ嵌合部が形成されたキャップ嵌合部材と 、このキャップ嵌合部材内に下端部が挿入され、上部が該キャップ嵌合部材の上 部より上方に突出する軸心方向の切欠部を有する内筒部材と、前記ハカマ部材の 底面に頭部が位置し、該ハカマ部材、前記キャップ嵌合部材および前記内筒部材 を固定する固定ボルトと、前記内筒部材の外周部を覆う螺旋溝が形成された螺旋 部材と、前記内筒部材内に上下移動可能に取付けられた口紅等を支持する皿部材 と、この皿部材に形成された前記内筒部材の切欠部および前記螺旋部材の螺旋溝 と係合する係合ピンと、前記螺旋部材の外周部を覆い該螺旋部材と一体に回動す る外筒部材とで構成されているので、従来の口紅収納容器と同様な操作で使用で きるとともに、捨てる場合に固定ボルトを取外すことにより、ハカマ部材本体、 キャップ嵌合部材、内筒部材を分解して取外すことができる。 したがって、材質毎に分別してゴミとして捨てることができる。

【００２３】 （２）前記（１）によって、材質毎に分別することができるので、再利用する ことができ、経済的に使用できる。

【００２４】 （３）前記（１）によって、構造が簡単であるので、容易に実施することがで きる。

【００２５】 （４）請求項２、３も前記（１）〜（３）と同様な効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１の実施例を示す断面図。

【図２】本考案の第１の実施例を示す分解斜視図。

【図３】ハカマ部材本体の説明図。

【図４】キャップ嵌合部材の説明図。

【図５】内筒部材の説明図。

【図６および図７】本考案の第２の実施例を示す説明
図。

【図８および図９】本考案の第３の実施例を示す説明
図。

【符号の説明】

１、１Ａ：ハカマ部材、 ２：凹部、３：ボ
ルト挿入孔、 ４、４Ａ：キャップ嵌合
部材、５：キャップ嵌合部材本体、 ６：突起、
７：キャップ嵌合部材、 ８：ボルト挿入
孔、９、９Ａ：内筒部材、 １０：内筒部
材本体、１１：ねじ孔、 １２：螺
旋部材収納凹部、１３：切欠部、
１４：固定ボルト、１５：頭部、
１６：硬貨挿入溝、１７：螺旋部材、
１８：螺旋溝、１９：皿部材、
２０：口紅、２１：係合ピン、 ２
２：外筒部材、２３：キャップ、 ２
４、２４Ａ、２４Ｂ：口紅収納容器、２５：係止部、
２６：係止片、２７：ねじ部、
２８：ねじ部、２９：ねじ部、
３０：ねじ部。

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ハカマ部材と、このハカマ部材内に下端
   部が挿入され該ハカマ部材の上端部より上方に突出する
   部位にキャップ嵌合部が形成されたキャップ嵌合部材
   と、このキャップ嵌合部材内に下端部が挿入され、上部
   が該キャップ嵌合部材の上部より上方に突出する軸心方
   向の切欠部を有する内筒部材と、前記ハカマ部材の底面
   に頭部が位置し、該ハカマ部材、前記キャップ嵌合部材
   および前記内筒部材を固定する固定ボルトと、前記内筒
   部材の外周部を覆う螺旋溝が形成された螺旋部材と、前
   記内筒部材内に上下移動可能に取付けられた口紅等を支
   持する皿部材と、この皿部材に形成された前記内筒部材
   の切欠部および前記螺旋部材の螺旋溝と係合する係合ピ
   ンと、前記螺旋部材の外周部を覆い該螺旋部材と一体に
   回動する外筒部材とからなることを特徴とする口紅等の
   収納容器。
2. 【請求項２】 金属材で成型されたハカマ部材と、この
   ハカマ部材内に下端部が挿入され該ハカマ部材の上端部
   より上方に突出する部位にキャップ嵌合部が形成された
   金属材製のキャップ嵌合部材と、このキャップ嵌合部材
   内に下端部が挿入され、上部が該キャップ嵌合部材の上
   部より上方に突出する軸心方向の切欠部を有する合成樹
   脂材あるいは金属材製の内筒部材と、前記ハカマ部材本
   体の底面に頭部が位置し、該ハカマ部材、前記キャップ
   嵌合部材および前記内筒部材を固定する合成樹脂材ある
   いは金属材製の固定ボルトと、前記内筒部材の外周部を
   覆う合成樹脂材あるいは金属材製の螺旋部材と、前記内
   筒部材内に上下移動可能に取付けられた口紅等を支持す
   る合成樹脂材あるいは金属材製の皿部材と、この皿部材
   に形成された前記内筒部材の切欠部および前記螺旋部材
   の螺旋溝と係合する該皿部材と同じ材質の係合ピンと、
   前記螺旋部材の外周部を覆い該螺旋部材と一体に回動す
   る金属材製の外筒部材とからなることを特徴とする口紅
   等の収納容器。
3. 【請求項３】 ハカマ部材と、このハカマ部材内に下端
   部が挿入され該ハカマ部材の上端部より上方に突出する
   部位にキャップ嵌合部が形成されたキャップ嵌合部材
   と、このキャップ嵌合部材内に下端部が挿入され、該キ
   ャップ嵌合部材を固定するとともに上部が該キャップ嵌
   合部材の上部より上方に突出する軸心方向の切欠部を有
   する内筒部材と、前記ハカマ部材の底面に頭部が位置
   し、該ハカマ部材および前記内筒部材を固定する固定ボ
   ルトと、前記内筒部材の外周部を覆う螺旋溝が形成され
   た螺旋部材と、前記内筒部材内に上下移動可能に取付け
   られた口紅等を支持する皿部材と、この皿部材に形成さ
   れた前記内筒部材の切欠部および前記螺旋部材の螺旋溝
   と係合する係合ピンと、前記螺旋部材の外周部を覆い該
   螺旋部材と一体に回動する外筒部材とからなることを特
   徴とする口紅等の収納容器。
4. 【請求項４】 ハカマ部材と、このハカマ部材内に下端
   部が挿入され該ハカマ部材の上端部より上方に突出する
   部位にキャップ嵌合部が形成された該ハカマ部材に螺合
   固定されるキャップ嵌合部材と、このキャップ嵌合部材
   内に下端部が挿入され、上部が該キャップ嵌合部材の上
   部より上方に突出する軸心方向の切欠部を有するキャッ
   プ嵌合部材に螺合固定される内筒部材と、前記内筒部材
   の外周部を覆う螺旋溝が形成された螺旋部材と、前記内
   筒部材内に上下移動可能に取付けられた口紅等を支持す
   る皿部材と、この皿部材に形成された前記内筒部材の切
   欠部および前記螺旋部材の螺旋溝と係合する係合ピン
   と、前記螺旋部材の外周部を覆い該螺旋部材と一体に回
   動する外筒部材とからなることを特徴とする口紅等の収
   納容器。