JPH062578Y2 - 化粧料容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、主として白粉等の粉末化粧料を収納する化粧
料容器に関する。

「従来の技術」 白粉のような粉末化粧料は湿気を嫌うので、この種化粧
料容器は固形化粧料を収納するコンパクトのように蓋は
片開き式とはせずねじキャップ式とし、充分な気密性を
保持する構造を採用している。

「考案が解決しようとする課題」 前記のように、この種容器は容器体とねじキャップとで
容器を形成しており、従ってハケやパフの化粧具等付属
品は通常別添いとしており、このため白粉用の化粧用品
一式は２個、あるいは３個組みとなり、取扱いが不便で
あった。

本考案はねじキャップ式のものにおいて、パフやハケ等
の化粧具をとり出し易くコンパクトに収納した便利な化
粧料容器を得るにある。

「課題を解決するための手段」 本考案の化粧料容器は、基板１上方に、この基板１上面
周縁の略半周から起立した円弧状の支持壁２を介して化
粧料収納皿３を設け、この収納皿３と基板１間に化粧具
格納用空間イを形成した容器体４の前記化粧料収納皿３
外面に、周壁５が基板１上面に届くキャップ６を螺合装
着とした構成とするものである。

「作用」 上記において、常時は化粧ハケ７やパフ８等の化粧具は
化粧具格納用空間イに格納され、そしてキャップ６は化
粧料収納皿３外面に螺合装着され、この装着状態でキャ
ップ６の周壁５下端は基板１上面に届き、格納用空間イ
まわりをも塞いでいる。

化粧時には、キャップ６を外して収納皿３上面を開放
し、また化粧具を側外方にとり出せばよい。

「実施例」 以下図面を参照して一実施例を説明するに、本考案の化
粧料容器は容器体４とキャップ６の２部材からなり、容
器体４は、支持壁２を介し基板１上方に化粧料収納皿３
を配し、この収納皿３と基板１間に化粧具格納用空間イ
を形成した点を特徴としたものである。

容器体４は、周縁裏面から周壁状の足９を垂設した円板
状の基板１上方に、この基板１周縁のやや内側寄り上面
の略半周から立設した円弧状の支持壁２を介して比較的
浅い丸皿状の化粧料収納皿３を設け、従ってこの収納皿
３と基板１間に略半周が側方に開く開口となる化粧具格
納用空間イを形成したものである。化粧料収納皿３の外
面にはねじ山10を形成し、また支持壁の基部外面にはね
じ山10と同レベルに突出する突縁11を設け、またこの支
持壁２の両端内面下部には溝12，12を切欠いている。

キャップ６は、周壁５上部内面に形成したねじ溝を前記
ねじ山10に螺合して収納皿３外面に螺合装着されてい
る。このキャップ６の周壁５下端は基板１上面に届き、
格納用空間イのまわりを塞いでいる。また天板裏面に収
納皿３口頂面に圧接するパッキング13を貼着しており、
収納皿３の密封度を高めている。

化粧具のハケ７は半月状の柄13に密毛14を植設したもの
で、柄13の直線部両端をカットし、このカット部を前記
溝12部に嵌込んで格納用空間イの下半部にガタつかない
ように収納しており、このハケ７上面にパフ８を重ねて
収納している。尚、前記ハケ７の柄13の両端カット面に
突子または穴15を設け、これを溝12側の図示しない穴ま
たは突子に係合させてこのハケ７の収納状態を更に安定
している。

上記各部は合成樹脂材で成形製作する。

「考案の効果」 上記した如く本考案の化粧料容器では、容器体４を、支
持壁２を介し基板１上方に化粧料収納皿３を配し、この
収納皿３と基板１間に化粧具格納用空間イを形成した構
成としたので、化粧料と共に化粧具がコンパクトに収納
でき、扱い易く便利である。しかも部品数は従来同様容
器４とキャップ６の２部材で構成できるので構造は簡単
であり、低コストで提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案化粧料容器の一実施例の縦断面図、第２
図は同実施例の容器体に化粧具を出し入れする状態を示
した図である。 ４…容器体、６…キャップ ７…化粧ハケ、８…パフ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】基板１上方に、この基板１上面周縁の略半
   周から起立した円弧状の支持壁２を介して化粧料収納皿
   ３を設け、この収納皿３と基板１間に化粧具格納用空間
   イを形成した容器体４の前記化粧料収納皿３外面に、周
   壁５が基板１上面に届くキャップ６を螺合装着してなる
   化粧料容器。