JPH06320777A - 感熱記録装置の階調記録方法 - Google Patents

感熱記録装置の階調記録方法

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JPH06320777A
JPH06320777A JP13297993A JP13297993A JPH06320777A JP H06320777 A JPH06320777 A JP H06320777A JP 13297993 A JP13297993 A JP 13297993A JP 13297993 A JP13297993 A JP 13297993A JP H06320777 A JPH06320777 A JP H06320777A
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Tadao Shinya
忠雄 新屋
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裕 遠藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 印字ドットの位置ずれ等をなくした感熱記録
装置の階調記録方法を提供する。 【構成】 発熱抵抗体に通電パルスを印加して相対的に
移動される感熱紙に発色記録を行う感熱記録装置におけ
る感熱ヘッドの通電パルス印加方法であり、記録濃度の
階調を示すデ−タに応じて、ヘッドデ−タSDが示す発
熱抵抗体に発色に至らない所定のパルス幅(P21
1 ,P22,P0 )の予熱パルスを印加した後、無印字
画素以外の発熱抵抗体に一様に発色に至るパルス幅Pp
の記録パルスを印加するようにして、同一ライン上での
印字ドットの位置ずれ等を少なくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファクシミリ等の感熱
記録装置における感熱ヘッドの階調記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、感熱紙等に階調の記録を行う方
法として、ライン状に複数の発熱抵抗体を配置し、これ
らに階調を表すデジタルデ−タの各ビットの重みに応じ
た幅を印加することにより、転写紙を介して記録紙に、
或いは感熱紙に直接階調記録を行う方法が知られてい
る。図12は従来の階調記録の一例を説明するための図
で、各階調に対応した駆動パルスと、これらの駆動パル
スが印加された時の各発熱抵抗体の温度特性と、各階調
の有効記録期間の関係とを示した図である。この例で
は、3ビットのデ−タ転送の例を示したものである。
【0003】20 ビットにP0 、21 ビットにP1 、2
2 ビットにP2 なる駆動パルスを対応させたもので、図
12(B)〜(I)に階調“0”〜“7”に対応した駆
動パルスを示し、図12(J)に前記階調“0”〜
“7”に対応した駆動パルスの駆動時間に対した温度特
性を示し、符号1〜7が夫々の階調に対応した特性曲線
である。そして、図12(K)〜(Q)に夫々の階調
“0”〜“7”に対応した記録有効期間t1 〜t7 をタ
イミングチャ−トとして示してある。
【0004】この図12において示すように、図示しな
い各発熱抵抗体には図12(B)〜(I)に示すような
駆動パルスが印加され、これらパルスが印加された各発
熱抵抗体は図12(J)で示すような温度特性を示し、
転写紙の転写開始温度(或いは、感熱紙の発色温度)を
T とすれば、このTT より高い温度に加熱されること
により階調記録が行われるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、記録の高速
化と装置の低価格化とを考慮した場合、記録紙とヘッド
とを相対的に移動させながら記録する方法がより効率的
で、しかも、わざわざライン毎に記録紙を止めたりする
制御機構等も不要で、装置が簡略にでき、低価格に適し
ている考えられる。
【0006】しかしながら、このような方式に、従来例
で述べた記録方法をそのまま採用すると、図12(J)
及び図12(L)〜(Q)で示したように各階調の記録
有効期間t1 〜t7 の中心が異なり、同一ライン上に記
録されるべきドットの位置が階調毎にずれてしまい、画
質劣化を招いてしまう、という問題点が生ずる。
【0007】そこで、本発明は、このような問題点を解
決するために、記録紙とヘッドとを相対的に移動させて
も画質劣化が少なく、効率的、かつ、低価格な装置を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記問題点を
解決するために、以下の1)乃至5)に記載の方法を提
供しようというものである。 1)一列に配設された複数個の発熱抵抗体から構成され
る感熱ヘッドに、記録濃度の階調に応じた通電パルスを
印加することで、前記複数個の発熱抵抗体と対向して相
対的に移動する感熱紙に発色記録を行う感熱記録装置の
階調記録方法において、前記記録濃度の階調を示すデ−
タに応じて前記発熱抵抗体に発色に至らない予熱パルス
を印加し、この後に、前記予熱パルスが印加された発熱
抵抗体に発色に至る記録パルスを一様に印加するように
したことを特徴とする感熱記録装置の階調記録方法。
【0009】2)予熱パルスは複数パルスから成り、こ
れらパルスは階調を示すディジタルデ−タの各ビットに
対応したエネルギ−が印加されるものであることを特徴
とする請求項1記載の感熱記録装置の階調記録方法。
【0010】3)予熱パルスは複数パルスから成り、こ
れらパルスは階調デ−タに応じて、そのパルス数を異な
らして印加するようにしたことを特徴とする請求項1記
載の感熱記録装置の階調記録方法。
【0011】4)予熱パルスは単一パルスから成り、こ
れらパルスは階調デ−タに応じて、そのパルス幅を異な
らして印加するようにしたことを特徴とする請求項1記
載の感熱記録装置の階調記録方法。
【0012】5)複数個の発熱抵抗体を複数のブロック
に分割し、これらのブロック毎に時間を異ならして予熱
パルス及び記録パルスを印加するようにしたことを特徴
とする請求項1記載の感熱記録装置の階調記録方法。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例につ
き説明する。図1は、本発明の方法が適用されるサ−マ
ヘッドの制御系の概略ブロック図で、同図において、1
0は濃度階調(以下、単に階調と記す)デ−タが入来す
るための端子、11は階調デ−タを1ライン分(或いは
1画面分)記憶しておくためのメモリ(RAM)、12
はメモリ11から読み出された階調デ−タの所定のビッ
トをビットセレクト信号BSにより選択し、後述するサ
−マルヘッドの発熱抵抗体にヘッドデ−タSDとして供
給するためのデ−タセレクタである。
【0014】13はカウンタ群であり、このカウンタ群
13はメモリ11への階調デ−タを読み出すためのメモ
リアドレスAAの供給、ROM14へのメモリ11から
のデ−タ転送回数を示すROMアドレスABの供給、ラ
ッチ15へのラッチクロックの供給、及びコンパレ−タ
16へのイネ−ブルパルスの時間軸を示すイネ−ブルア
ドレスACの供給を夫々行うものである。コンパレ−タ
16は、パルス幅デ−タPDとイネ−ブルアドレスAC
とを比較して、サ−マルヘッドにイネ−ブルパルスEN
1 ,EN2 を夫々出力するためのコンパレ−タである。
以上により、サ−マヘッドの制御系が概略構成されてい
る。
【0015】次に、図2は、前述の制御系の回路によっ
て制御されるサ−マルヘッドの概略ブロック図で、この
サ−マルヘッドは、一列に配列された発熱抵抗体群21
と、この発熱抵抗体群21を駆動するためのトランジス
タ群22と、駆動すべき所定の発熱低抗体を示すヘッド
デ−タSDをパラレルデ−タに変換するためのシフトレ
ジスタ23と、このシフトレジスタ23から出力される
パラレルデ−タを保持するためのラッチ24と、このラ
ッチ24から出力されたパラレルデ−タに応じてイネ−
ブルパルスEN1 ,EN2 の時間だけ駆動すべき発熱低
抗体に電流を流すためのゲ−ト群25とから成り、前記
発熱抵抗体群21は二つのブロックB1,B2 に分割さ
れた構成となっている。
【0016】また、図3は図1中のデ−タセレクタ12
の詳細図であり、このセレクタは、例えば、1つの周知
のICにより構成されており、セレクタ部12aの各端
子A0 〜A2 にはそれぞれ3ビットの階調デ−タが入力
され、端子A4には各ビットの論理和をとる論理和回路
12bの出力がそれぞれ入力される。また、端子A6に
はハイレベル信号が、端子A7にはロ−レベル信号がそ
れぞれ入力されると共に、端子SELにはROM14か
らのビットセレクト信号BSが入力される構成となって
いる。
【0017】次に、前述のような構成より成る各回路
に、本発明方法を適用した具体例につき、更に図4及び
図5を併せ参照して説明する。図4は図1における各回
路に供給される信号のタイミングチャ−トであり、図5
は各階調に対応した駆動パルスと、これらの駆動パルス
が印加された時の各発熱抵抗体の温度特性と、各階調の
有効記録期間の関係とを示した図である。
【0018】今、ここで、説明を簡略化するために階調
デ−タを3ビット(D0 ,D1 ,D2 =20 ,21 ,2
2 )とし、メモリ11にはすでに1ライン(n画素)分
の階調デ−タが書き込まれ、ROM14には各転送サイ
クル毎の転送ビットがビットセレクタ信号BSとして書
き込まれていると共に、前記転送ビットに対する通電時
間がパルス幅デ−タPDとして予め書き込まれているも
のとする。また、各ラインの開始時点ではラッチ15に
おいて“0”がラッチされているものとする。
【0019】まず、1回目のデ−タ転送サイクルT1
は、カウンタ13からROMアドレスAB=0を出力
し、デ−タセレクタ12はビットセレクト信号BSによ
りデ−タD2 (22 )をヘッドデ−タSDとして選択す
るようにセットされる。この状態時に、メモリ11から
階調デ−タ3ビットのうちデ−タD2 のみが読み出され
てシフトレジスタ23に供給される。カウンタ13はメ
モリ11から1ライン分のデ−タを読み出すと、つま
り、メモリアドレスAAを0からnまでカウントアップ
すると、ヘッドラッチパルスLT1 をヘッド内のラッチ
24に出力し、このラッチ24において1ライン分のデ
−タD2 が保持される。また、デ−タD2 に対する一度
目の通電パルス幅デ−タPD21が、ヘッドラッチパルス
LT1 とほぼ同タイミングに出力されるヘッドラッチパ
ルスLT2 によってラッチ15に保持される。
【0020】これらヘッドラッチパルスLT1 ,LT2
を出力すると、カウンタ13はROMアドレスABを
“1”にカウントアップし、2回目のデ−タ転送サイク
ルが開始される。今度は、デ−タセレクタ12は、デ−
タD1 (21 )を選択するようにセットされ、デ−タD
1 がシフトレジスタ23に順次転送されていく。また、
この時、カウンタ13からはコンパレ−タ16にイネ−
ブルアドレスACが出力される。
【0021】イネ−ブルアドレスACは、T1 からT5
のサイクル毎にメモリアドレスAAと同期あるいは非同
期で、0からmまで順次カウントアップが繰り返えされ
る。コンパレ−タ16は、このイネ−ブルアドレスAC
とラッチ15の出力PD21とを比較し、この出力PD21
がイネ−ブルアドレスACより大である期間だけ“H”
となるイネ−ブルパルスEN1 ,EN2 を夫々出力する
(ここではEN1 とEN2 とは同一パルスである。)。
【0022】これによって、サ−マルヘッドでは、ラッ
チ24に保持されているデ−タD0が示す発熱抵抗体に
PD21の期間通電が行われる。このサイクルT2 もメモ
リ11のデ−タを1ライン分読み出すとヘッドラッチパ
ルスLT1 ,LT2 がそれぞれ出力され、デ−タD1
PD1 がそれぞれラッチ24とラッチ15とに保持され
る。
【0023】以降同様に繰り返して、3回目のデ−タ転
送サイクルT3 ではデ−タD2 の2度目の転送とデ−タ
1 に対する通電を、4回目のデ−タ転送サイクルT4
ではデ−タD0 の転送とデ−タD2 に対する2度目の通
電を、5回目のデ−タ転送サイクルT5 では階調デ−タ
各ビット(D0 ,D1 ,D2 )の論理和デ−タの転送と
デ−タD0 に対する通電を行う。
【0024】ここまでのサイクル(T1 〜T5 )でサ−
マルヘッドの各発熱抵抗体には、階調デ−タに応じて各
ビット毎に、それぞれのビットの重さに応じた通電パル
ス(予熱パルス)が印加される。この時の各ビットに対
応した通電パルスの幅は、図5(J)で示すように、予
熱期間終了時の発熱体の温度が階調デ−タに応じて順次
高くなるように、かつ、途中で発色温度TT に達しない
ように調整される。尚、D2 に対する通電を2度に分け
たのは、加熱期間を分散させて温度を制御し易くするた
めである。
【0025】次に、T6 以降のサイクルでは、メモリア
ドレスAAはこれまで通り0からnまでのカウントアッ
プを繰り返すが、ラッチパルスLT1 及びLT2 は、そ
れぞれサ−マルヘッドのラッチ24にラッチされたヘッ
ドデ−タ(論理和)及びラッチされたパルス幅デ−タ
(PDp )を書き換えないために、次のラインまでは出
力されない。
【0026】一方、イネ−ブルアドレスACはT6 終了
時にはリセットされず、これまで以上の所定のアドレス
値k(k>m)までカウントアップを続ける。これによ
って、転送サイクル1回よりも長い通電パルスが可能と
なり、パルス幅PDP の通電パルスがサ−マルヘッドに
供給される。この時、サ−マルヘッドのラッチ24には
階調デ−タ各ビットの論理和デ−タがラッチされてお
り、階調“0”以外のすべての発熱抵抗体にパルス幅P
p の通電パルス(記録パルス)が印加される。尚、こ
の場合、パルス幅PDP は、発色記録が可能となる最小
時間以上の時間幅としてある。
【0027】図5(B)〜5図(I)は、各発熱抵抗体
に印加される階調に応じた駆動パルスであり、図5
(B)は階調“0”を示し、この場合には、発熱抵抗体
には通電されない。図5(C)は、階調“1”の場合を
示し、PD0 のパルス期間で予熱が行われた後、一様な
パルス幅PDP の記録用パルスが印加され、これにより
発熱抵抗体が発色記録できる温度TT 以上に至って発色
記録が行われる。この時の発熱抵抗体の温度変化は図5
(J)における符号1に示される曲線である。
【0028】図5(D)は、階調“2”の場合を示し、
PD1 のパルス期間で、予熱を行い、PDP のパルス期
間で、発色記録を行う。図5(J)の符号2で示される
曲線がその温度特性である。以下同様に図5(E)が階
調“3”、図5(F)が階調“4”、図5(G)が階調
“5”、図5(H)が階調“6”、及び図5(I)が階
調“7”を夫々表現するための駆動パルスであり、図5
(J)にこれらの温度特性が対応した符号で示されてい
る。
【0029】図5(K)〜(Q)は、各階調“1”〜
“7”の記録有効期間(t1 〜t2 )、即ち、温度TT
以上の期間の時間タイミングを表したもので、図5
(J)の曲線からも明らかなように、その頂点が一致
し、記録有効期間がほぼ一致したタイミングとなってい
る。
【0030】従って、本実施例では、予め階調デ−タに
応じて該当の発熱抵抗体を予熱しておき、その後に発色
記録を行える温度に加熱するための記録パルスを印加す
るようにしているので、各階調の発色記録タイミングが
ほぼ一致し、従来例の記録方法に比べ、同一ライン上で
の記録ドットの位置ずれを少なくすることができる。
【0031】次に、図6を用いて第2実施例に係る駆動
パルス印加方法を説明する。図6は、それを説明するた
めの図で、図4に相当する図である。この場合も、前記
実施例と同一回路系に適用するものである。前記第1実
施例の場合には、各通電パルスEN(1),EN(2)
は同時にサ−マルヘッド1の各ブロックB1 ,B2 に印
加するようにしていたが、この第2実施例では、デ−タ
転送サイクルを約1/2に分けるイネ−ブル切り換えフ
ラグEFによってEN1 とEN2 の発生期間を分けるよ
うにしたものである。この場合のイネ−ブル切り換えフ
ラグEFの供給は、カウンタ13からイネ−ブルアドレ
スACと共に供給することになる。イネ−ブル切り換え
フラグEFが“L”の期間にはEN1 だけを、EFが
“H”の期間にはEN2 だけを出力する。また、イネ−
ブルアドレスACはEFが切り換わる毎にリセットさ
れ、“0”からカウントアップを繰り返す。このように
ブロック毎に通電時間を分るのは、同時に通電する発熱
抵抗体の数を減らすことにより、電源にかかる負担を軽
減するためである。
【0032】図7は、図5に相当する図で、階調に対応
した駆動パルスと、これらの駆動パルスが印加された時
の各発熱抵抗体の温度特性と、各階調の有効記録期間の
関係とを示した図である。この場合には階調“7”を表
現するための駆動パルスのみを図示したもので、他の階
調は省略してある。
【0033】図7において、(B)で示す駆動パルス
は、通電パルスEN1 のブロックB1にある階調7の発
熱抵抗体に供給されるパルス列であり、22 ビット〜2
0 ビットに対応して通電期間PD21(1) 〜PD0(1)のパ
ルスがそれぞれ予熱用パルスとして印加され、論理和に
対しては、記録パルスPDP1(1) 〜PDP5(1) が順次印
加される。
【0034】同様に、(C)は通電パルスEN2 のブロ
ックB2にある階調7の発熱抵抗体に供給されパルス列
であり、22 ビット〜20 ビットに対応して通電期間
PD21(2) 〜PD0(2)パルス幅の予熱用パルスが、論理
和に対しては、記録パルスPDP1(2)〜PDp5(2) が順
次印加される。
【0035】この時の発熱抵抗体の温度特性を、図7
(D)に示し、記録有効期間のタイミングを図7
(E),(F)に示してある。これらから分かるよう
に、EN1 とEN2 のブロック間で多少の記録期間のず
れがあるものの従来に比べ、ライン上での記録ドットの
ずれが減少でき、かつ、電源容量が約1/2に削減でき
る。
【0036】図8は、第3実施例に係る記録方法を説明
するための図で、各階調に応じた駆動パルスを示した図
である。この実施例の場合には、階調に応じてパルス数
を変化させるようにしたものである。同図(A)はデ−
タ転送サイクルを示し、同(B)〜(I)は階調“0”
〜“7”を表現するための各駆動パルスで、パルス数に
応じた階調度となっている。これらの駆動パルスは、デ
−タ転送期間T1 〜T8 を予熱パルスを印加する期間と
し、デ−タ転送期間T9 〜T12を発色記録を行わせるた
めの記録パルス印加期間としているものである。
【0037】図9(A)〜(I)は、この記録方法を達
成するための回路に供給される信号のタイミングチャ−
トで、図4に相当する図である。この回路系は前述の図
1及び図2とほぼ同一構成を呈するが、特に、相違する
点は図1におけるデ−タセレクタ12の代わりにマグニ
チュ−ドコンパレ−タを設ける点と、ROM14からビ
ットセレクト信号BSを出力する代わりに、図9(D)
に示す階調度信号を出力する点が異なる。その相違する
構成部の動作は、マグニチュ−ドコンパレ−タにおい
て、メモリ11から入来する階調デ−タと前記ROM1
4から出力される階調度信号(7,6,…0)とを順次
比較し、例えば、階調デ−タが階調度信号の値より大で
ある時、“1”を、小である時、“0”を、というふう
に夫々ヘッドデ−タSDとして出力する構成としている
ものである。その他の構成部の動作は前述の第1実施例
に準じた動作を伴うため、これについての説明は省略す
る。
【0038】更に、図10は第4実施例に係る記録方法
を説明するための図で、各階調に応じた駆動パルスを示
した図である。この場合には、階調に応じて予熱パルス
の幅を異ならせたものである。同(B)〜(I)は、階
調“0”〜“7”を表現するための駆動パルスを示した
ものである。これらの駆動パルスも、第3実施例と同様
に、デ−タ転送期間T1 〜T8 に予熱パルスを印加し、
デ−タ転送期間T9 〜T12に発色記録を行わせるための
記録パルスを印加するようにしているものである。図1
1は、この時のイネ−ブルパルスE1 ,E2 のみを示し
た図で、これは第3実施例の回路構成において、ROM
14から出力されるパルス幅デ−タPD7〜PD1 を、
全てイネ−ブルアドレスACのm値より大に設定してお
くことで実現される。また、これらの実施例の他に、パ
ルス幅を一定にし、印加電圧を階調に応じて変化させる
ようにしても良く、これらの方法においても本願発明の
所期の目的効果が得られる。
【0039】
【発明の効果】感熱記録装置の階調記録方法によれば、
各階調の発色記録タイミングがほぼ一致し、従来例の記
録方法に比べ、同一ライン上での記録ドットの位置ずれ
を少なくすることができる。また、特に請求項5記載の
発明によれば、上記効果に加えて電源の負担を軽減でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法が適用されるサ−マヘッドを制御
するためのブロック図である。
【図2】サ−マルヘッドの概略ブロック図である。
【図3】セレクタの概略構成図である。
【図4】図2における各回路に供給される信号のタイミ
ングチャ−トである。
【図5】各階調に対応した駆動パルスと、これらの駆動
パルスが印加された時の各発熱抵抗体の温度特性と、各
階調の有効記録期間の関係とを示した図である。
【図6】第2実施例を説明するためのタイミングチャ−
トで、図4に相当する図である。
【図7】第2実施例の図5に相当する図である。
【図8】第3実施例における各階調に応じた駆動パルス
を示した図である。
【図9】第3実施例に係るタイミングチャ−トで、図4
に相当する図である。
【図10】第4実施例における各階調に応じた駆動パル
スを示した図である。
【図11】第4実施例におけるイネ−ブルパルスE1 ,
E2 のみを示した図である。
【図12】従来のサ−マルヘッドの階調記録方法を説明
するための図である。
【符号の説明】
11 メモリ(RAM) 12 デ−タセレクタ 13 カウンタ 14 ROM 15,24 ラッチ 16 コンパレ−タ 21 発熱抵抗体群 22 トランジスタ群 23 シフトレジスタ 25 ゲ−ト群25 EN1 ,EN2 イネ−ブルパルス
【手続補正書】
【提出日】平成6年3月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、記録の高速
化と装置の低価格化とを考慮した場合、記録紙とヘッド
とを相対的に移動させながら記録する方法がより効率的
で、しかも、わざわざライン毎に記録紙を止めたりする
制御機構等も不要で、装置が簡略にでき、低価格に適し
ていると考えられる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】しかしながら、このような方式に、従来例
で述べた記録方法をそのまま採用すると、図12(J)
及び図12(K)〜(Q)で示したように各階調の記録
有効期間t〜tの中心が異なり、同一ライン上に記
録されるべきドットの位置が階調毎にずれてしまい、画
質劣化を招いてしまう、という問題点が生ずる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】これによって、サーマルヘッドでは、ラッ
チ24に保持されているデータD が示す発熱抵抗体に
PD21の期間通電が行われる。このサイクルTもメ
モリ11のデータを1ライン分読み出すとヘッドラッチ
パルスLT1,LT2がそれぞれ出力され、データD
とPDがそれぞれラッチ24とラッチ15とに保持さ
れる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】次に、T以降のサイクルでは、メモリア
ドレスAAはこれまで通り0からnまでのカウントアッ
プを繰り返すが、ラッチパルスLT1及びLT2は、そ
れぞれサーマルヘッドのラッチ24にラッチされたヘッ
ドデータ(論理和)及びラッチ15にラッチされたパル
ス幅データ(PD)を書き換えないために、次のライ
ンまでは出力されない。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】同様に、(C)は通電パルスEN2のブロ
ックB2にある階調7の発熱抵抗体に供給されパルス列
であり、2ビット〜2ビットに対応して通電期間
PD21(2)〜PD0(2)パルス幅の予熱用パルス
が、論理和に対しては、記録パルスPD P1(2) 〜P
P5(2)が順次印加される。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】更に、図10は第4実施例に係る記録方法
を説明するための図で、各階調に応じた駆動パルスを示
した図である。この場合には、階調に応じて予熱パルス
の幅を異ならせたものである。同(B)〜(I)は、階
調“0”〜“7”を表現するための駆動パルスを示した
ものである。これらの駆動パルスも、第3実施例と同様
に、データ転送期間T〜Tに予熱パルスを印加し、
データ転送期間T〜T12に発色記録を行わせるため
の記録パルスを印加するようにしているものである。図
11は、この時のイネーブルパルスEN1EN2のみ
を示した図で、これは第3実施例の回路構成において、
ROM14から出力されるパルス幅データPD〜PD
を、全てイネーブルアドレスACのm値より大に設定
しておくことで実現される。また、これらの実施例の他
に、パルス幅を一定にし、印加電圧を階調に応じて変化
させるようにしても良く、これらの方法においても本願
発明の所期の目的効果が得られる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法が適用されるサーマヘッドを制御
するためのブロック図である。
【図2】サーマルへッドの概略ブロック図である。
【図3】セレクタの概略構成図である。
【図4】図2における各回路に供給される信号のタイミ
ングチャートである。
【図5】各階調に対応した駆動パルスと、これらの駆動
パルスが印加された時の各発熱抵抗体の温度特性と、各
階調の有効記録期間の関係とを示した図である。
【図6】第2実施例の図4に相当するタイミングチャー
トである。
【図7】第2実施例の図5に相当する図である。
【図8】第3実施例における各階調に応じた駆動パルス
を示した図である。
【図9】第3実施例に係るタイミングチャートで、図4
に相当する図である。
【図10】第4実施例における各階調に応じた駆動パル
スを示した図である。
【図11】第4実施例におけるイネーブルパルスE1,
E2のみを示した図である。
【図12】従来のサーマルヘッドの階調記録方法を説明
するための図である。
【符号の説明】 11 メモリ(RAM) 12 データセレクタ 13 カウンタ 14 ROM 15,24 ラッチ 16 コンパレータ 21 発熱抵抗体群 22 トランジスタ群 23 シフトレジスタ 25 ゲート群25 EN1,EN2 イネーブルパルス
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一列に配設された複数個の発熱抵抗体か
    ら構成される感熱ヘッドに、記録濃度の階調に応じた通
    電パルスを印加することで、前記複数個の発熱抵抗体と
    対向して相対的に移動する感熱紙に発色記録を行う感熱
    記録装置の階調記録方法において、 前記記録濃度の階調を示すデ−タに応じて前記発熱抵抗
    体に発色に至らない予熱パルスを印加し、この後に、前
    記予熱パルスが印加された発熱抵抗体に発色に至る記録
    パルスを一様に印加するようにしたことを特徴とする感
    熱記録装置の階調記録方法。
  2. 【請求項2】 予熱パルスは複数パルスから成り、これ
    らパルスは階調を示すディジタルデ−タの各ビットに対
    応したエネルギ−が印加されるものであることを特徴と
    する請求項1記載の感熱記録装置の階調記録方法。
  3. 【請求項3】 予熱パルスは複数パルスから成り、これ
    らパルスは階調デ−タに応じて、そのパルス数を異なら
    して印加するようにしたことを特徴とする請求項1記載
    の感熱記録装置の階調記録方法。
  4. 【請求項4】 予熱パルスは単一パルスから成り、これ
    らパルスは階調デ−タに応じて、そのパルス幅を異なら
    して印加するようにしたことを特徴とする請求項1記載
    の感熱記録装置の階調記録方法。
  5. 【請求項5】 複数個の発熱抵抗体を複数のブロックに
    分割し、これらのブロック毎に時間を異ならして予熱パ
    ルス及び記録パルスを印加するようにしたことを特徴と
    する請求項1記載の感熱記録装置の階調記録方法。
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