JPH06319681A - 内視鏡カバー方式の内視鏡 - Google Patents

内視鏡カバー方式の内視鏡

Info

Publication number
JPH06319681A
JPH06319681A JP5110659A JP11065993A JPH06319681A JP H06319681 A JPH06319681 A JP H06319681A JP 5110659 A JP5110659 A JP 5110659A JP 11065993 A JP11065993 A JP 11065993A JP H06319681 A JPH06319681 A JP H06319681A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cover
endoscope
section
insertion portion
distal end
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP5110659A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuta Ishibiki
康太 石引
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP5110659A priority Critical patent/JPH06319681A/ja
Publication of JPH06319681A publication Critical patent/JPH06319681A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Instruments For Viewing The Inside Of Hollow Bodies (AREA)
  • Endoscopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 挿入部カバー部の長さのバラツキを確実、且
つ容易に調整することができると共に、挿入部カバー部
の手元側構成部材と内視鏡とを確実且つ容易に固定でき
るようにすることで、カバーの装着性が良く、操作性を
良くすること。 【構成】 挿入部カバー部11の接続ナット61とカバ
ー用内視鏡7の接続ネジ部57により、挿入部カバー部
の長さのバラツキを含む範囲で前後に移動可能に螺合さ
せる。これにより、挿入部カバー部11の長さのバラツ
キを調整すると共に、挿入部カバー部11の口体部23
とカバー用内視鏡7の操作部54とを確実且つ容易に固
定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、症例間の交差感染を防
止できる内視鏡カバー方式の内視鏡の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】内視鏡検査には、検査前に十分な洗浄消
毒をした清潔な内視鏡を使用する必要がある。
【0003】内視鏡は患者の体腔内で使用した後、その
内視鏡を洗浄・消毒するが、この洗浄・消毒は非常に時
間がかかる。そこで、近年、内視鏡検査をする際に、従
来の操り返し使用型の内視鏡に替えて、使い捨て型の内
視鏡カバー方式の内視鏡が提案されている。このカバー
方式の内視鏡は、被験者の体液等に触れて汚染される可
能性のある部分に清潔な保護カバーを被せて使用し、検
査ごとに前記カバーを交換するようにしている。
【0004】前記内視鏡カバー方式の内視鏡は、管路チ
ャンネルと外皮カバーとを有する内視鏡カバーと、内視
鏡カバー用内視鏡との組み合わせからなる。
【0005】従来、内視鏡カバーのうち内視鏡挿入部を
覆う挿入部カバー部は、手元側構成部材と内視鏡の手元
側との接続手段として、例えば特開平3−29634号
公報に開示されるように、前記手元側構成部材に設けた
操作部挿入孔に操作部端部を挿入し、ゆるく嵌合させる
手段がある。
【0006】また、特開平4−28332号公報には、
接続手段として、挿入部カバー部の基端を内視鏡挿入部
基端まで引き上げて、バンド等で締結する手段が開示さ
れている。
【0007】さらに、内視鏡カバーの手元側構成部材に
凹部(または凸部)を設ける一方、内視鏡手元側には凸
部(または凹部)を設けて、これらの嵌合により接続さ
せる手段が提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記カバー方式の内視
鏡では、挿入部カバー部の軟性管状部や内視鏡カバー用
内視鏡の挿入部の長さは、製造時の加工や組付けによる
誤差により、個々にバラツキが生じる。
【0009】前記挿入部カバー部の手元側構成部材と内
視鏡操作部とを凹凸の嵌合により接続する様なもので
は、挿入部カバー部がカバー用内視鏡の挿入部に較べ短
く形成されているものでは、挿入部カバー部はカバー用
内視鏡に装着することができない。また、挿入部カバー
部の方が長いと、挿入部カバー部の軟性管状部にたるみ
やしわが生じ、体腔内への挿入性が悪化したり、術者の
操作性に悪影響を与えたりする。このため、内視鏡検査
や処置が適切に行えない場合も生じることがある。
【0010】また、前記挿入部カバー部を内視鏡手元側
まで引き上げつつ、挿入部カバー部基端の操作部挿入口
に操作部先端を挿入し、ゆるく嵌合させたものや、カバ
ー部基端を内視鏡挿入部基端にバンド等で締結させるも
のでは、確実な固定がなされない。このため、検査中に
挿入部カバー部と内視鏡とがずれたり、外れたりするこ
とがあった。また、長い全長を有する挿入部カバー部を
完全に内視鏡手元側に引き上げることができず、軟性管
状部にしわやたるみが生じることがあった。
【0011】以上の様な不具合から、カバー方式の内視
鏡の体腔内への挿入性が悪化したり、術者の操作に悪影
響を与えたりして、内視鏡検査や処置が適切に行えない
という欠点があった。
【0012】本発明は、挿入部カバー部の長さのバラツ
キを確実、且つ容易に調整することができると共に、挿
入部カバー部の手元側構成部材と内視鏡とを確実且つ容
易に固定できるようにすることで、カバーの装着性が良
く、操作性の良いカバー方式の内視鏡を提供することを
目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、先端構成部材
と手元側構成部材と軟性の管状部材とを備えた挿入部カ
バー部を有する内視鏡用カバーと、この内視鏡カバーを
装着するカバー用内視鏡とからなる内視鏡カバー方式の
内視鏡において、前記挿入部カバー部の手元側構成部材
と、この挿入部カバー部が装着された際に前記挿入部カ
バー部の手元側構成部材が位置するカバー用内視鏡の近
傍との間に、前記挿入軸方向の所定範囲で前後に移動可
能に係合する係合手段を備えている。
【0014】
【作 用】前記発明の構成で、係合手段により、前記挿
入軸方向の所定範囲で前後に移動可能に係合させること
により、挿入部カバー部の長さのバラツキを調整すると
共に、挿入部カバー部の手元側構成部材とカバー用内視
鏡とを確実且つ容易に固定する。
【0015】
【実施例】図を参照して本発明の実施例について、以下
に説明する。図1ないし図9は本発明の第1実施例に係
り、図1は内視鏡装置の全体的な外観図、図2はカバー
用内視鏡の外観図、図3はカバー式内視鏡の背端側の側
断面図、図4はカバー用内視鏡の先端側の斜視図、図5
は挿入部カバー部の先端側の斜視図、図6はカバー用内
視鏡の湾曲部を含む先端側の側断面図、図7はカバー式
内視鏡の先端側における固定に関する説明図、図8は突
出機構を示す詳細図、図9は係合手段の構成図である。
【0016】図1は、内視鏡カバーを用いた内視鏡シス
テムの第1実施例の全体構成を示す図である。尚、本実
施例では、電子内視鏡として使用する場合の内視鏡、光
源、流体制御装置等から成るセットの全体構成を示して
あり、内視鏡カバーとしてはチャンネル付き内視鏡カバ
ーを用いている。
【0017】図1中、符号1は周辺機器が収納されてい
るカートである。このカート1には、例えば光源装置
2、ビデオプロセッサ3、流体制御装置4、チャンネル
付き内視鏡カバー拡張器(以下、拡張器と略す)5等が
収納されている。また、カート1の天板には、モニタ6
が載置されている。
【0018】前記光源装置2には、内視鏡カバー用内視
鏡(以下、カバー用内視鏡と略す)7が接続されてい
る。図2に示すカバー用内視鏡7には、その側部から延
出するユニバーサルコード8Aの端部に設けられたコネ
クタから、信号コード8Bが延出している。前記カバー
用内視鏡7は、このユニバーサルコード8Aのコネクタ
を介して光源装置2に、さらに信号コード8Bを介して
ビデオプロセッサ3に接続されるようになっている。そ
して、前記カバー用内視鏡7は、その挿入部18の先端
部33の近傍に設けた図3に示す撮像部34の撮像素子
37から出力された信号を、信号コード8Bを介して、
ビデオプロセッサ3に入力させるようになっている。
【0019】前記カバー用内視鏡7には、カバー用内視
鏡7を覆う汚染防止用のチャンネル付き内視鏡カバー1
0(以下、カバーと略す)が被覆されている。前記カバ
ー10は挿入部カバー部11、操作部カバー部12、ユ
ニバーサルコードカバー部13によって構成されてい
る。これらは全て、使用前に予め滅菌処理されてから用
いられるようになっている。
【0020】ここに、前記挿入部カバー部11は、前記
カバー10のうち、カバー用内視鏡7の挿入部18及び
操作部54の挿入部側端部を覆うものである。
【0021】また、前記操作部カバー部12は、カバー
用内視鏡7の操作部54を覆うものである。さらに、前
記ユニバーサルコードカバー部13は、前記信号コード
8を覆うものである。
【0022】前記拡張器5には、拡張チューブ14が接
続されるようになっている。この拡張器5は、前記カバ
ー10にカバー用内視鏡7を装着しやすくするため、カ
バー10に空気を送り込む等して、カバーを拡張するた
めの装置(インフレータ)である。前記拡張チューブ1
4は、このような拡張器本体とカバー10とを接続する
ために用いられるチューブ(インフレータチューブ)で
ある。
【0023】図1中符号15は、カバー用内視鏡7に挿
入部カバー部11を装着する際、挿入部カバー部11の
両端部を保持するカバー保持具である。
【0024】前記カバー10の挿入部カバー部11は、
図3に示すように、鉗子チャンネル32兼用吸引管路2
8等を内部に有している。
【0025】前記鉗子チャンネル32兼用吸引管路28
は、図1に示す第1の吸引チューブ73(手元側吸引チ
ューブ)と連通している。この吸引チューブ73は、吸
引源(図示せず)に接続された第2の吸引チューブ80
に吸引制御弁76を介して連通している。
【0026】前記挿入部カバー部11内には、更に、流
体制御装置4経由で送水タンク79に送水制御弁77を
介して連通する送水チューブ74(手元側送水チュー
ブ)と、流体制御装置4経由で送気制御弁78を介して
連通する送気チューブ75(手元側送気チューブ)との
各チューブに対し連通した送気管路26、送水管路27
を有している。と共に、前記挿入部カバー部11内に
は、カバー用内視鏡7の挿入部18が通る内視鏡挿入チ
ャンネル24を有している。
【0027】前記挿入部カバー部11は更に、鉗子挿入
口体29を突出している。
【0028】図3には、カバー用内視鏡7に挿入部カバ
ー部11を装着した状態で、挿入部カバー部11の詳細
構造の一例が示されている。
【0029】図4はカバー用内視鏡7の先端部部分の外
観の一例を示し、図5は、そのカバー用内視鏡7の挿入
部18を覆う挿入部カバー部11の先端部の外観の一例
を示す。
【0030】図3及び図5中、符号9は挿入部カバー部
11の先端部である。このカバーの先端部9は、図4に
示すカバー用内視鏡7の先端部33の照明光学系35,
35、観察光学系21に相当する位置に設けられた透明
な観察窓16を有し、更に、その窓16に向かって開口
した送気送水ノズル17、及び鉗子出口36が設けられ
ている。
【0031】前記挿入部カバー部11の先端部9には、
カバー用内視鏡7の挿入部18を外部環境から隔離する
ための軟性材料からなる挿入部カバー外皮19が、気密
的に接続されている。
【0032】前記挿入部カバー外皮19の手元側には、
内視鏡操作部固定用口体部(以下、口体部と記す)23
が設けられている。
【0033】前記挿入部カバー外皮19の手元側には、
分岐口20が前記口体部23と一体に形成されている。
また、この口体部23は、前記拡張器5に設けられた前
記拡張チューブ14を接続する拡張チューブ口体22を
突設している。
【0034】前記口体部23の手元側には、内視鏡挿入
チャンネル24の開口部25が設けられている。更に、
口体部23の手元側端部からは、一端がカバーの先端部
9の送気ノズル17に連通した送気管路26及び送水管
路27、鉗子出口36に連通した鉗子チャンネル32兼
用吸引管路28等の管路が延出している。
【0035】前記口体部23と一体形成された分岐口2
0の端部には、鉗子挿入口をもつ鉗子挿入口体29が設
けられている。
【0036】また、図3に示すように、カバーの先端部
9の外周面30には、挿入部カバー外皮19が接続され
る固定溝31が設けられている。また、前記口体部23
側にも固定溝31が設けられている。これら固定溝31
により、カバーの先端部9に対する挿入部カバー外皮1
9の接続は、差し込みによってなされる。
【0037】図6にカバー用内視鏡7の湾曲部39の構
造を示す。
【0038】前記カバー用内視鏡先端部33は、図3に
示すように、観察光学系21、撮像部34、照明光学系
35を保持する開口を有している。また、前記内視鏡先
端部33の後端は、湾曲部39を構成する最先端の湾曲
駒38aが一体に形成されている。そして、前記最先端
の関節駒38aを含め、挿入部18の軸方向に沿って並
設された複数の湾曲駒38aが、それぞれ連結ピン38
bを介して回動自在に連結されて、これら多関節構造が
構成されている。前記湾曲部39は、前記多関節構造を
内部に有して、湾曲自在となっている。
【0039】さらに、前記内視鏡先端部33には、その
後端部に、湾曲部39の内部にて軸方向に進退自在に配
設された操作ワイヤ40の先端が、固着されている。
【0040】従来、内視鏡先端部と最先端の湾曲駒は別
体でありこれら2つの部材を接合して構成されていた
が、内視鏡先端部33にて最先端の湾曲駒を構成したこ
とにより、部品数が削減されると共に組立てを簡略する
ことができる。従って、安価な内視鏡装置が提供でき
る。また、2つの部材の接続材が不要となるので先端部
33の挿入部の軸方向の長さを短くすることができ、内
視鏡先端の湾曲できない硬質部を短くすることができ
る。同様に、径方向の部材の厚さを減少させることがで
きるので、内視鏡の先端を細くすることができ、体腔へ
の挿入性の良いカバー方式内視鏡を提供できる。
【0041】前記カバー先端部9と内視鏡先端部33
は、図7に示すように装着される。内視鏡先端部33
は、後述する遠隔操作によって、内視鏡先端部33の外
周面30より係合ピン41を出し入れ可能とする突出機
構42を設けている。この係合ピン41は、突出機構部
42により突出可能となっている。一方、カバー先端部
9の内周面には、前記係合ピン41と係合する凹部43
が形成されている。
【0042】図8は、内視鏡先端部33に設けられた突
出機構部42の詳細構造の一例を示している。前記内視
鏡先端部33は流体室44を有しており、この流体室4
4は、内視鏡外周に向かって、開口部45が設けられて
いる。前記流体室44内には、前記係合ピン41が連結
されたピストン部46が配置されている。そして、ピス
トン部46は、その中途に形成された図示しない溝にシ
ール47を嵌合しており、このシール47により流体室
44内を気密に保つと共に、係合ピン41は軸方向に移
動自在となっている。
【0043】前記ピストン部46上面には、少なくとも
1つのバネ部材48の一端が固定され配設されている。
前記バネ部材48の他端は、前記流体室44に固定され
ている。前記係合ピン41はバネ部材48の弾性力によ
り、常時内視鏡先端部外周に向かって付勢され、開口部
45より突出した状態が保たれるようになっている。前
記カバー先端部9に装着された状態では、前記係合ピン
41はカバー先端部9に設けられた凹部43と強固に係
合することとなる。
【0044】また、前記カバー用内視鏡7には、前記流
体室44に一端が連通・接続する流体管路49が挿通さ
れ、この流体管路49の他端は、前記流体制御装置4に
接続されている。
【0045】前記構成で、挿入部カバー部11の着脱時
には、流体制御装置4あるいは内視鏡操作部54からの
遠隔操作により図示しない吸引ポンプの弁を開き、前記
流体管路49を介して流体室44の内部に、バネ部材4
8の弾性力よりも大きな負圧をかける。このとき、係合
ピン41は内視鏡7の中心に向かって移動し、カバー先
端部9に設けられた凹部43との係合が外れる。
【0046】以上の様な構成により、本実施例では、内
視鏡7に挿入部カバー部11を装着した状態では、カバ
ー先端部9と内視鏡先端部33とは、強固に係止され検
査時に湾曲操作等を行ってもずれることがない。従っ
て、挿入部カバー部11の観察窓16と、内視鏡の観察
光学系21、照明光学系35の間の距離を一定に保つこ
とができる。このため、観察像のケラレ、フレア、ゴー
スト等の不具合を防止できる。また、前記窓16と内視
鏡の光学系とが密着することがないので、挿入部カバー
部11の交換時の抜去を容易にできると共に、装着時
も、接触して破損することがない。尚、前遠隔操作によ
り、係合ピン41と凹部43との係合を解除することに
より、抜去できる状態となる。
【0047】図9には、前記口体部23にカバー用内視
鏡7が装着された状態を示す。
【0048】前記内視鏡挿入部18は、異形の断面形状
を有する可撓管53と、湾曲部39と、内視鏡先端部9
とから構成されている。前記可撓管53は、操作部54
近傍の少なくとも可撓性を有する部分において、先端側
から手元側に向かって、D型形状部分53aと、移行部
分53bと、円形形状部分53cとを有している。すな
わち、前記可撓管部53は、断面形状がD型からゆるや
かに円形に変化し、図示しない円形の断面形状を有する
口金を介して、操作部54に連結される。
【0049】前記可撓管53と操作部54との間には、
前記可撓管53に加わる外力から接続部の折れを防止す
るため、弾性体で形成された折れ止め55が、外嵌され
ている。
【0050】以上の構成により、接続部である折れ止め
55から挿入部18までの可撓性の変化率がゆるやかに
なり、可撓管53の折れに対する強度を強くすることが
できる。このため、本実施例の内視鏡は、壊れにくくで
きる。
【0051】また、製作の容易な円形の口金や、円形内
面を有する折れ止め55を使用できるので、部材費が安
価にできる。
【0052】前記カバー用内視鏡7の操作部54の先端
には、突出するピン56と、雄ネジが形成されている接
続ネジ部57とが設けられている。前記接続ネジ部57
の雄ネジが形成されている幅は、挿入部カバー部11の
製造時のバラツキによる挿入方向の最大長と最小長との
差よりも、長くなっている。
【0053】一方、前記口体部23は、前記ピン56が
嵌脱するピン溝58を有する回転抑止位置決め管59
と、この回転抑止位置決め管59に回動自在に接続され
且つ内面に雌ネジ部を形成していると共に、外面には例
えばローレット加工などのすべり止めの加工がなされた
把持部60を有する接続ナット61とを有している。
【0054】前記接続ナット61は、その周囲に、検査
中に触れてナットが回転することを防ぐカバー折れ止め
部(図示せず)を被せる構成になっている。
【0055】前記挿入部カバー部11にカバー用内視鏡
7を装着する場合、内視鏡先端部33を接続ナット61
の開口部より挿入した後、前記口体部23を操作部54
まで引き上げる。前記回転抑止位置決め管59の開口端
にピン56が突き当たったら、回転抑止位置決め管59
を操作部54側に引き上げつつ回動させ、ピン56をピ
ン溝58に嵌挿すると共に、回転抑止位置決め管59の
回転を止める。その後、前記接続ナット61の把持部6
0を把持して回転させ、前記接続ネジ部57に接続ナッ
ト61を螺合させる。これにより、挿入部カバー部11
を操作部54側に、挿入部カバー部11の挿入部カバー
外皮19のたるみ、しわ等がなくなる任意の位置まで徐
々に引き上げて、口体部23を操作部54に接続固定す
る。
【0056】すなわち、本実施例では、ネジ部とナット
部の螺合により挿入部カバー部とカバー用内視鏡との製
造時の誤差による挿入方向の長さのバラツキを吸収し、
ピン56をピン溝58からなる回転抑止手段により挿入
部カバーがねじれることなく確実且つ容易に固定でき
る。
【0057】このように本実施例では、手で引き上げる
だけではなく、最終的な装着は、前記接続ネジ部57と
接続ナット61のねじの推進力で引き上げるので、無理
なく挿入部カバー外皮19を確実に引き上げることがで
き、また螺合しているので検査中にゆるむこともない。
【0058】従って、本実施例では、挿入部カバー部1
1の長さのバラツキを確実且つ容易に調整でき、カバー
がねじれること無く、たるみやしわ等を防止できる。こ
のため、本実施例では、カバーの装着及び抜去が容易
で、操作性を向上させることができる。
【0059】また、本実施例は、挿入部カバー部の基端
部の固定と共に、先端側手元側を前記係合ピン41と凹
部43との係合で、確実な固定と回転防止を図ることが
できる。
【0060】尚、雄ネジと雌ネジの形成位置は、前記例
と逆にしても良い。
【0061】図10は本発明の第2の実施例に係る係合
手段の構成図である。
【0062】本第2実施例には、第1実施例の内視鏡操
作部54の接続ネジ部57と、前記口体部23の接続ナ
ット61とのネジ部の形状が、図10に示す例えば三種
類の形状に形成されたものがある。
【0063】すなわち、図10(a)に示す様な角ネジ
のもの、または図10(b)に示す様な台形ネジのも
の、あるいは図10(c)に示す様な波形ネジに形成し
たものである。
【0064】また、前記回転防止位置決め手段は、ピン
56とピン溝58との組み合わせでなく、D形状部分5
3a等と挿入部カバー部11とか嵌合する構成としてい
る。つまり、異形断面の凸と凹の嵌合により回転防止を
図る構成となっている。
【0065】本実施例では、ネジの谷が洗浄し易くなる
ので、カバー用内視鏡の洗浄性を向上させることができ
る。
【0066】また、本実施例は、前記ピン56でなく、
平滑面から成るカバー用内視鏡の回転防止位置決め手段
なので、この部分の洗浄性も向上させることができる。
その他の構成及び作用効果は、第1実施例と同様で、説
明を省略する。
【0067】図11は本発明の第3実施例に係る係合手
段の構成図である。
【0068】本第3実施例では、第2実施例の内視鏡操
作部54の接続ネジ部57のネジ山57aを最先端に1
山だけ形成すると共に、挿入部カバー部11の接続ナッ
ト61の雌ネジが形成されている幅は、挿入部カバー部
11の製造時のバラツキによる挿入方向の最大長と最小
長の差よりも長く形成してある。その他、第1実施例と
同様の構成及び作用については、同じ符号を付して説明
を省略する。
【0069】本実施例では、ネジ部が1山だけなので凹
部がなくなり、ネジ部の洗浄性が良くなるので、カバー
用内視鏡の洗浄性を向上させることができる。その他の
構成及び作用効果は、第1実施例と同様で、説明を省略
する。
【0070】図12は本発明の第4実施例に係る係合手
段の構成図である。
【0071】本第4実施例は、内視鏡操作部54の接続
ネジ部57のネジ山に代えて、少なくとも1つのピン部
材62を設けたものである。一方、前記挿入部カバー部
11には、前記ピン部材62と係合する図示しない溝を
螺旋状に形成してある。従って、前記ピン部材62を複
数設ける場合には、前記溝と同じく螺旋状に配置するこ
とになる。このピン部材62と前記溝との係合位置を調
節することにより、挿入部カバー部11の製造時の長さ
のバラツキを吸収できる。
【0072】尚、本実施例の挿入部カバー部11には、
複数のL字状の溝を軸方向に形成し、軸方向の複数の位
置で前記ピン部材62と係合・係止できるように構成し
て、調節しても良い。
【0073】その他、第1実施例と同様の構成及び作用
については、同じ符号を付して説明を省略する。
【0074】本実施例では、ネジ部に凹部がなくなり、
ネジ部の洗浄性が良くなるのでカバー用内視鏡の洗浄性
を向上させることができる。その他の構成及び作用効果
は、第1実施例と同様で、説明を省略する。
【0075】図13は本発明の第5実施例に係る係合手
段の構成図である。
【0076】本第5実施例は、第1実施例の内視鏡操作
部54の接続ネジ部57に、少なくとも1つの平面部6
3を設けたてある。その他、第1実施例と同様の構成及
び作用については、同じ符号を付して説明を省略する。
【0077】本実施例は、ネジ部の凹部が少なくなり、
またネジの谷部のゴミ等が平面部に除去しやすいので、
ネジ部の洗浄性が良くなるので、カバー用内視鏡の洗浄
性が向上する。
【0078】図14は本発明の第6実施例に係る係止部
の構成図である。
【0079】本第6実施例は、第1実施例の内視鏡先端
部33に設けられた係合ピン41の突出機構部のみ異な
り、図14に示される様に構成されたものである。その
他、第1実施例と同様の構成及び作用については、同じ
符号を付して説明を省略すると共に、異なる点について
のみ説明する。
【0080】図14に示すカバー用内視鏡先端部33に
は、係止ツメ50が軸51によって支持されている。前
記係止ツメ50の手元側端部には、カバー用内視鏡7の
操作部54に設けられた図示しないワイヤノブに一端を
固着したワイヤ52の他端が、固着されている。前記係
止ツメ50の上部には、少なくとも1つのバネ部材64
が固定・配設されており、係止ツメ50は、バネ部材6
4の弾性力により常時内視鏡先端部外周に向かって付勢
され、開口部65より突出した状態が保たれるようにな
っている。
【0081】前記カバー先端部9に装着された状態で
は、カバー先端部9に設けられた前記凹部43と強固に
係合するようになっている。前記挿入部カバー部11の
着脱時には、操作部54に設けられた前記ワイヤノブを
操作することにより、ワイヤ52を操作部側に牽引さ
れ、係止ツメ50は、軸51を中心にして図中矢印の方
向へ回転し、カバー先端部9に設けられた凹部43との
係合が外れる。つまり、前記係止ツメ50は、図中、2
点鎖線の位置へ移動する。
【0082】本実施例では、第1実施例と同様の効果を
有し、先端部の確実な着脱が可能となる。
【0083】本発明は前記実施例に限定されず、内視鏡
挿入部とカバーの内視鏡挿入チャンネルとの滑り性を向
上させることで、挿脱時に拡張器を使用しないものに適
用してもよい。あるいは、内視鏡挿入部の可撓管53の
断面形状は、D型でなくても管路チャンネルを横にはわ
せることができる形状であれば、凹形でも楕円形でもよ
く、そこから接続部付近で円形断面に変化させればよ
い。
【0084】また、前記接続部は操作部54の下側でな
くても、操作部54の把持部を挿入部カバー部と一体に
した構成のものにおいては、前記把持部の上側にあって
もよい。本発明の要旨を逸脱しない範囲で、組み合わせ
をいろいろ変えることができ、様々な変形を施して実施
可能なことはいうまでもない。
【0085】
【発明の効果】前述したように本発明によれば、挿入部
カバー部の長さのバラツキを確実、且つ容易に調整する
ことができると共に、挿入部カバー部の手元側構成部材
と内視鏡とを確実且つ容易に固定できるようにしたの
で、カバーの装着性が良く、操作性の良くすることがで
きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図9は本発明の第1実施例に係り、
図1は内視鏡装置の全体的な外観図。
【図2】図2はカバー用内視鏡の外観図。
【図3】図3はカバー式内視鏡の先端側の側断面図。
【図4】図4はカバー用内視鏡の先端側の斜視図。
【図5】図5は挿入部カバー部の先端側の斜視図。
【図6】図6はカバー用内視鏡の湾曲部を含む先端側の
側断面図。
【図7】図7はカバー式内視鏡の先端側における固定に
関する説明図。
【図8】図8は突出機構を示す詳細図。
【図9】図9は係合手段の構成図。
【図10】図10は第2の実施例に係る係合手段の構成
図。
【図11】図11は第3実施例に係る係合手段の構成
図。
【図12】図12は第4実施例に係る係合手段の構成
図。
【図13】図13は第5実施例に係る係合手段の構成
図。
【図14】図14は第6実施例に係る係止部の構成図。
【符号の説明】
11…挿入部カバー部 59…回転抑止位置決め管 61…接続ナット 7…カバー用内視鏡 54…操作部 57…接続ネジ部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年7月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】
【実施例】図を参照して本発明の実施例について、以下
に説明する。図1ないし図9は本発明の第1実施例に係
り、図1は内視鏡装置の全体的な外観図、図2はカバー
用内視鏡の外観図、図3はカバー式内視鏡の先端側の側
断面図、図4はカバー用内視鏡の先端側の斜視図、図5
は挿入部カバー部の先端側の斜視図、図6はカバー用内
視鏡の湾曲部を含む先端側の側断面図、図7はカバー式
内視鏡の先端側における固定に関する説明図、図8は突
出機構を示す詳細図、図9は係合手段の構成図である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0059
【補正方法】変更
【補正内容】
【0059】また、本実施例は、挿入部カバー部の基端
部の固定と共に、先端部の前記係合ピン41と凹部43
との係合で、カバーの確実な固定と回転防止を図ること
ができる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0064
【補正方法】変更
【補正内容】
【0064】また、前記回転防止位置決め手段は、ピン
56とピン溝58との組み合わせでなく、D形状部分5
3a等と挿入部カバー部11とが嵌合する構成としてい
る。つまり、異形断面の凸と凹の嵌合により回転防止を
図る構成となっている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0076
【補正方法】変更
【補正内容】
【0076】本第5実施例は、第1実施例の内視鏡操作
部54の接続ネジ部57に、少なくとも1つの平面部6
3を設けてある。その他、第1実施例と同様の構成及び
作用については、同じ符号を付して説明を省略する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0085
【補正方法】変更
【補正内容】
【0085】
【発明の効果】前述したように本発明によれば、挿入部
カバー部の長さのバラツキを確実、且つ容易に調整する
ことができると共に、挿入部カバー部の手元側構成部材
と内視鏡とを確実且つ容易に固定できるようにしたの
で、カバーの装着性が良く、操作性を良くすることがで
きるという効果がある。
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図14
【補正方法】変更
【補正内容】
【図14】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端構成部材と手元側構成部材と軟性の
    管状部材とを備えた挿入部カバー部を有する内視鏡用カ
    バーと、この内視鏡カバーを装着するカバー用内視鏡と
    からなる内視鏡カバー方式の内視鏡において、 前記挿入部カバー部の手元側構成部材と、この挿入部カ
    バー部が装着された際に前記挿入部カバー部の手元側構
    成部材が位置するカバー用内視鏡の近傍との間に、前記
    挿入軸方向の所定範囲で前後に移動可能に係合する係合
    手段を備えたことを特徴とする内視鏡カバー方式の内視
    鏡。
JP5110659A 1993-05-12 1993-05-12 内視鏡カバー方式の内視鏡 Withdrawn JPH06319681A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5110659A JPH06319681A (ja) 1993-05-12 1993-05-12 内視鏡カバー方式の内視鏡

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5110659A JPH06319681A (ja) 1993-05-12 1993-05-12 内視鏡カバー方式の内視鏡

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06319681A true JPH06319681A (ja) 1994-11-22

Family

ID=14541238

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5110659A Withdrawn JPH06319681A (ja) 1993-05-12 1993-05-12 内視鏡カバー方式の内視鏡

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06319681A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010220951A (ja) * 2009-03-25 2010-10-07 Olympus Medical Systems Corp カバー式処置内視鏡及び内視鏡カバー

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010220951A (ja) * 2009-03-25 2010-10-07 Olympus Medical Systems Corp カバー式処置内視鏡及び内視鏡カバー

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10383509B2 (en) System of accessories for use with bronchoscopes
EP2316328A1 (en) System of accessories for use with bronchoscopes
JP3548333B2 (ja) 内視鏡
JPH06319681A (ja) 内視鏡カバー方式の内視鏡
JP3485662B2 (ja) カバー式内視鏡
JPH0747052A (ja) 内視鏡カバー方式内視鏡
JP2004254823A (ja) 外套シース付内視鏡
JPH0833606A (ja) カバー方式内視鏡
JPH06319677A (ja) カバー式内視鏡
JPH11318816A (ja) 内視鏡
JP3353934B2 (ja) 内視鏡カバー方式の内視鏡装置
JPH0664606U (ja) 内視鏡カバー方式の内視鏡
JP3394633B2 (ja) カバー式内視鏡
JPH0716200A (ja) カバー方式の内視鏡
JPH08182647A (ja) カバー方式の内視鏡
JP2000237125A (ja) 内視鏡用マウスピース
JP2003102670A (ja) 内視鏡カバー
JP2733918B2 (ja) 硬性内視鏡装置
JP3371385B2 (ja) カバー式内視鏡
JP3869700B2 (ja) シース付内視鏡
JPH0666606U (ja) チャンネル付き内視鏡カバー方式の内視鏡
JPH07301U (ja) チャンネル付内視鏡カバー
JP3276712B2 (ja) カバー式内視鏡
JP4338125B2 (ja) 内視鏡の先端キャップおよび内視鏡先端部
JPH10216075A (ja) 内視鏡

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20000801