JPH06319496A - リンゴジュース - Google Patents

リンゴジュース

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JPH06319496A
JPH06319496A JP5108987A JP10898793A JPH06319496A JP H06319496 A JPH06319496 A JP H06319496A JP 5108987 A JP5108987 A JP 5108987A JP 10898793 A JP10898793 A JP 10898793A JP H06319496 A JPH06319496 A JP H06319496A
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JP
Japan
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juice
life
miki
tsugaru
fruit
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JP5108987A
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English (en)
Inventor
Seiichi Kudo
清一 工藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ジュースに用いるリンゴの品種を特定し、呈
味性の優れたリンゴジュースを得ることを目的とする。 【構成】 「千秋」と「つがる」の交配により得られる
「未希ライフ」または「かんき」の完熟果実を原料とす
ることを特徴とするリンゴジュース。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、「未希ライフ」または
「かんき」の完熟果実を原料とするリンゴジュースに関
するものである。「未希ライフ」及び「かんき」はリン
ゴ品種の名称であり、これらの品種はジュース加工する
のに適した性質を有する。
【0002】
【従来の技術】わが国でのリンゴの歴史は比較的新し
く、その栽培は明治時代に入ってからである。しかし、
その後東北地方を中心に栽培量が増加し、現在では、そ
の生産量はみかんに次ぐものとなっており、わが国の代
表的な果物となっている。リンゴはそのまま食されるこ
とも多いが、ジュース、菓子類、ジャム、ソース等加工
されて食に供されることも多く、特にジュースとしては
その独特の酸味と芳香からみかん等の柑橘類と共にその
需要は多い。
【0003】従来リンゴジュースに用いられるリンゴ
は、落果リンゴ等のそのままでは商品価値の低いリンゴ
が用いられてきたが、最近のグルメブームや自然食品ブ
ームからその原料するリンゴが注目されるようになって
きた。ジュースの原料とするリンゴとしては、果実が完
全に熟していること、酸味及び甘味が適当に強いこと、
果汁含有量が多いこと、芳香があること等が求められ
る。現在ジュースの原料として用いられている品種は、
「ふじ」、「王林」、「ジョナゴール」、「スターキン
グデリシャス」「陸奥」等である。しかしこれらの品種
はいずれも収穫期が遅いため、台風の被害のあった年
は、十分に熟した、ジュース加工に適する果汁が得にく
くなるという欠点がある。また、「ふじ」、「王林」、
「スターキングデリシャス」「陸奥」等のジュースは保
存中に沈澱物が発生する場合があり、更に「スターキン
グデリシャス」「陸奥」等の品種は果汁含有量が少ない
という欠点もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
したような事情に鑑み、原料とするリンゴの品種を限定
することにより、高品質のリンゴジュースを提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、ジュース
原料に用いるリンゴの品種、特に完熟果実を得やすい収
穫時期の早い品種について、鋭意検討を行った結果、
「未希ライフ」及び「かんき」が、様々な点においてジ
ュース原料として適していることを見出し、本発明を完
成した。
【0006】すなわち、本発明は、「千秋」と「つが
る」の交配により得られる「未希ライフ」または「かん
き」の完熟果実を原料とすることを特徴とするリンゴジ
ュースである。以下本発明を詳細に説明する。本発明の
ジュースの原料とするリンゴの品種は、「未希ライフ」
または「かんき」であり、これらの品種は他の品種を混
合することなくそれぞれ単一の品種のみを原料とするこ
とが好ましい。なお、上記品種は共に公知品種である
「千秋」と「つがる」の交配により得られたものであ
る。「未希ライフ」及び「かんき」は以下のような特徴
を持つ。 「未希ライフ」 (1) 熟期は「さんさ」と同時期であり、「つがる」
より1週間から10日早い。 (2) 着色は「さんさ(弘前産)」よりかなり濃く
「千秋」に似るが、「千秋」より明るい。また、「つが
る」と異なり高温下でも鮮やかに着色する。 (3) 着色と成熟はほぼ平行して進む。 (4) 糖度は13%であり、この時期のリンゴとしては
十分である。酸味は「つがる」より強く、「さんさ」と
同程度である。甘酸適和、多汁である。 (5) 果肉は紛質化しない。貯蔵中の水分の減少率は
「つがる」より若干高い。日持ちは冷蔵で5週間以上、
室温で約10日である。 「かんき」 (1) 成熟期は9月末から10月初めで「千秋」より早
い。 (2) 着色は「千秋」に似る。着色と成熟はほぼ平行
して進む。 (3) 糖度は13.5%くらいである。酸度は「千秋」よ
り低く、「つがる」より高い。 (4) 果形は円形で「千秋」に似るが、「千秋」より
果頂部が豊満で王冠の発達も勝る。 (5) 後期落果はない。 (6) 斑点落葉病に顕著な抵抗性がある。 (7) 「千秋」のような裂果は全く認められない。 (8) 芯カビ病の発生は少ない。
【0007】これらのリンゴは果実が完全に熟したもの
を用いる。但し、完熟した果実であれば特に限定され
ず、表面に傷があるものや落果したものを採取したもの
であってもよい。原料よりジュースを調製する手段は、
特別な方法を用いる必要はなく、通常用いられる方法に
より行うことができる。以下その工程について簡単に説
明する。 (1)原料を計量し、これを洗浄する。この際、原料不
適果があれば、取り除く。 (2)洗浄後、バケットエレベータで破砕機に送り、破
砕する。この際、褐変防止のためにビタミンCを添加す
る。 (3)破砕したリンゴはポンプで油圧搾汁機に送り、搾
汁する。 (4)搾汁機より出た果汁はサンタリーポンプで加熱殺
菌機に送る。 (5)95℃で3分間殺菌後、充填機に送る。 (6)あらかじめ洗浄殺菌しておいたビンに充填する。 (7)打詮後、ビンの表面を洗って、工程を終了する。
【0008】以上の工程を模式的示すと図1のようにな
る。
【0009】
【試験例】
(試験例1)「未希ライフ」、「つがる」、「さんさ」
の3品種について平成4年度の果実の肥大状況について
調査を行った。結果を以下に示す。
【0010】
【表1】
【0011】(試験例2)「未希ライフ」、「つが
る」、「さんさ」の3品種について、果重、糖度、硬度
について調査を行った。結果を以下に示す。なお、2年
産の果重と糖度の調査には、「未希ライフ」10個、「つ
がる」20個、硬度の調査には「未希ライフ」7個、「つ
がる」12個を用いた。3年産の果重と糖度の調査には
「未希ライフ」、「さんさ」を17個ずつ用いた。
【0012】
【表2】
【0013】(試験例3)「未希ライフ」、「つが
る」、「さんさ」の3品種について、硬度及び酸度の経
時的変化について調査した。結果を以下に示す。なお、
各調査における調査果数は2年産の「未希ライフ」が毎
回1個、ほかは全て毎回2個ずつ行った。
【0014】
【表3】
【0015】(試験例4)「かんき」及び「千秋」につ
いて貯蔵温度を変えて硬度、糖度、酸度、果重の経時的
変化について調査した。平成2年度及び平成3年度の結
果を以下に示す
【0016】
【表4】
【0017】
【表5】
【0018】以上のものについて果重、糖度、硬度の平
均値、最大値、最小値を求めた。以下その結果を示す。
【0019】
【表6】
【0020】
【表7】
【0021】
【実施例1】以下のリンゴを原料にジュースを製造し
た。 未希ライフ:2箱(20kg1箱、1箱当たりの個数は75〜
80個) 収穫期 9月7日 平均果重 260g つがる :2箱(20kg1箱、1箱当たりの個数は82〜
85個) 収穫期 9月15日 平均果重 240g かんき :1箱(20kg1箱、1箱当たりの個数は80個
入り) 収穫期 10月2日 平均果重 270g 千秋 :1箱(20kg1箱、1箱当たりの個数は90個
入り) 収穫期 10月12日 平均果重 230g 製品化されたジュースの量は、「未希ライフ」が28L
(容量1Lビン 28本)、「つがる」が26L(容量1Lビ
ン 26本)、「かんき」が14L(容量1Lビン 14本)、
「千秋」が13.5L(容量1Lビン 13.5本)なお、上記4
品種について搾汁製品化した結果、「未希ライフ」、
「かんき」、「千秋」は、「つがる」より果汁が多く、
沈殿物が少なく、搾汁しやすかった。
【0022】
【実施例2】「未希ライフ」、「かんき」、「つが
る」、「ふじ」、「千秋」の5品種のリンゴジュースを
冷蔵庫に保管し、糖度、酸、pH、アミノ態窒素含量に
ついて分析した。なお、分析法はJAS分析法に準拠し
た。以下その結果を示す。
【0023】
【表8】
【0024】糖度は、各品種とも比較的低く、いずれも
12%以下であった。酸は、「千秋」が最も多く、次いで
「かんき」及び「未希ライフ」で、「つがる」及び「ふ
じ」では少なかった。アミノ態窒素は、「千秋」及び
「つがる」が高い値を示し、その他の品種は7〜8mg%
であった。
【0025】各品種の糖酸比は、以下の通りである。 「未希ライフ」:35.2 「かんき」 :31.5 「つがる」 :49.1 「ふじ」 :45.2 「千秋」 :25.5 ジュースとして理想的な糖酸比は30〜39以内であり、
「未希ライフ」及び「かんき」の糖酸比は共にこの範囲
内にある。既存の品種である「つがる」、「ふじ」、
「千秋」は、数品種を混合しなければこのような糖酸比
とすることができない。このことから「未希ライフ」及
び「かんき」のジュースが従来のものに比べ呈味性に優
れていることがわかる。
【0026】
【発明の効果】本発明は、ジュースの原料として「未希
ライフ」または「かんき」の完熟果実を用いることによ
り呈味性の優れたジュースを提供する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 果汁製造工程の模式図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 「千秋」と「つがる」の交配により得ら
    れる「未希ライフ」または「かんき」の完熟果実を原料
    とすることを特徴とするリンゴジュース。
JP5108987A 1993-05-11 1993-05-11 リンゴジュース Pending JPH06319496A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007159444A (ja) * 2005-12-12 2007-06-28 Nippon Chemicals Hanbai Kk 果汁製造方法、及びバナナ濃縮果汁
JP2012021008A (ja) * 2002-07-03 2012-02-02 Abbott Lab 酸不安定性薬物の液体剤形

Cited By (4)

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