JPH06319344A - 草刈装置 - Google Patents
草刈装置Info
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- JPH06319344A JPH06319344A JP5111294A JP11129493A JPH06319344A JP H06319344 A JPH06319344 A JP H06319344A JP 5111294 A JP5111294 A JP 5111294A JP 11129493 A JP11129493 A JP 11129493A JP H06319344 A JPH06319344 A JP H06319344A
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- Japan
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- collector
- grass
- hydraulic
- blower
- mower deck
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Abstract
(57)【要約】
【目的】この発明は、低騒音型の草刈装置を得ることを
目的とする。 【構成】モアデッキと集草用コレクタとを筒状のシュ−
タで接続してなる草刈装置において、シュ−タ内に通気
性を有する搬送体を設けると共に、コレクタ側への受け
継ぎ部に、搬送体内側からコレクタの草取入口へ向けて
強制風を当てるべくブロアケ−スと連通された筒体の通
風口を臨ませて設けている。
目的とする。 【構成】モアデッキと集草用コレクタとを筒状のシュ−
タで接続してなる草刈装置において、シュ−タ内に通気
性を有する搬送体を設けると共に、コレクタ側への受け
継ぎ部に、搬送体内側からコレクタの草取入口へ向けて
強制風を当てるべくブロアケ−スと連通された筒体の通
風口を臨ませて設けている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、フロントモアのよう
な乗用草刈装置に関するものであり、騒音少なく草刈作
業が行なえ、同時に草のコレクタへの搬送も静かにでき
る草刈装置を提供せんとするものである。
な乗用草刈装置に関するものであり、騒音少なく草刈作
業が行なえ、同時に草のコレクタへの搬送も静かにでき
る草刈装置を提供せんとするものである。
【0002】
【従来技術】従来、フロントモアのような乗用草刈装置
では、モアデッキの草排出口と機体後部に設けた集草用
のコレクタとを筒状のシュ−タで接続し、シュ−タの中
間部には吸引用のブロアを設けて、モアデッキ内で刈り
取った草をこのブロアで吸引しながらコレクタに送り込
むように構成していた。
では、モアデッキの草排出口と機体後部に設けた集草用
のコレクタとを筒状のシュ−タで接続し、シュ−タの中
間部には吸引用のブロアを設けて、モアデッキ内で刈り
取った草をこのブロアで吸引しながらコレクタに送り込
むように構成していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来装置の
場合、モアデッキ側で刈った草を高く持ち上げながらコ
レクタ側へ送り込むためには、ブロアを高速回転させる
必要性があり、ブロアの回転と、モアデッキ内の刈刃の
回転とによって大きな騒音を生じさせる不具合があり、
作業者だけでなく周囲の人間にも不快な感じを与える問
題点があった。
場合、モアデッキ側で刈った草を高く持ち上げながらコ
レクタ側へ送り込むためには、ブロアを高速回転させる
必要性があり、ブロアの回転と、モアデッキ内の刈刃の
回転とによって大きな騒音を生じさせる不具合があり、
作業者だけでなく周囲の人間にも不快な感じを与える問
題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は前記問題点に
鑑みて提案するものであり、次のような技術的手段を講
じた。即ち、モアデッキ64内の刈刃61によって刈り
取られた草を筒状のシュ−タ84を介して機体後部のコ
レクタ85に搬送するように構成した草刈装置におい
て、前記シュ−タ84内に通気性を有する搬送体87を
設けると共に、コレクタ85側への受け継ぎ部に、搬送
体87内側からコレクタ85の入口側へ向けて強制風を
当てるべくブロアケ−ス96と連通された筒体97の通
風口を臨ませて設けたことを特徴とする草刈装置の構成
とする。
鑑みて提案するものであり、次のような技術的手段を講
じた。即ち、モアデッキ64内の刈刃61によって刈り
取られた草を筒状のシュ−タ84を介して機体後部のコ
レクタ85に搬送するように構成した草刈装置におい
て、前記シュ−タ84内に通気性を有する搬送体87を
設けると共に、コレクタ85側への受け継ぎ部に、搬送
体87内側からコレクタ85の入口側へ向けて強制風を
当てるべくブロアケ−ス96と連通された筒体97の通
風口を臨ませて設けたことを特徴とする草刈装置の構成
とする。
【0005】
【実施例】以下、図面に示す実施例に基づいて、この発
明の実施例を説明する。まず、構成から説明すると、1
は大径の前輪2、2と小径の後輪3、3とを有し、通常
は前輪2、2のみを駆動させて走行する前輪駆動タイプ
の動力車両である。
明の実施例を説明する。まず、構成から説明すると、1
は大径の前輪2、2と小径の後輪3、3とを有し、通常
は前輪2、2のみを駆動させて走行する前輪駆動タイプ
の動力車両である。
【0006】後輪3、3は舵取車輪であり、ステアリン
グハンドル4を回動操作すると、後述する全油圧式操舵
装置5によって油圧シリンダ−6のシリンダ−室内に作
動油が流出入し、後輪3、3を操舵する。7は機体前部
に設けられたステアリングポスト、8は座席、9はステ
ップであり、前輪2、2の上方を覆うフェンダ−10と
一体的に形成されている。
グハンドル4を回動操作すると、後述する全油圧式操舵
装置5によって油圧シリンダ−6のシリンダ−室内に作
動油が流出入し、後輪3、3を操舵する。7は機体前部
に設けられたステアリングポスト、8は座席、9はステ
ップであり、前輪2、2の上方を覆うフェンダ−10と
一体的に形成されている。
【0007】機体後部にはエンジン12、ファン13、
ラジエ−タ14、燃料タンク15等が設けられ、これら
の外周を箱型のボンネット16で覆っている。このボン
ネット16の前部と後部及び左右両側部には通風可能な
通気部18が設けられ、前側の通気部18と右側の通気
部18から進入した外気は燃料タンク15及びエンジン
12等を冷却する。なお、通気部18は目抜き鉄板で構
成してもよいが、網状体を張設する形態としてもよい。
ラジエ−タ14、燃料タンク15等が設けられ、これら
の外周を箱型のボンネット16で覆っている。このボン
ネット16の前部と後部及び左右両側部には通風可能な
通気部18が設けられ、前側の通気部18と右側の通気
部18から進入した外気は燃料タンク15及びエンジン
12等を冷却する。なお、通気部18は目抜き鉄板で構
成してもよいが、網状体を張設する形態としてもよい。
【0008】また、エンジン12の前部にはクラッチを
収容しているクラッチハウジング19が取付けられ、そ
の伝動後位には油圧式無段変速装置20(HST)が設
けられている。油圧式無段変速装置20はミッションケ
−ス27内に収容されており、油圧式無段変速装置20
の出力軸は図示外の機械式変速装置に接続され、減速さ
れた回転動力が前輪2、2及び後輪3、3に伝えられる
ように構成している。
収容しているクラッチハウジング19が取付けられ、そ
の伝動後位には油圧式無段変速装置20(HST)が設
けられている。油圧式無段変速装置20はミッションケ
−ス27内に収容されており、油圧式無段変速装置20
の出力軸は図示外の機械式変速装置に接続され、減速さ
れた回転動力が前輪2、2及び後輪3、3に伝えられる
ように構成している。
【0009】なお、30は無段変速装置20用の走行ペ
ダルで前後進操作可能に支持されている。32はマスタ
−ブレ−キペダルでこのマスタ−ブレ−キペダル32を
踏み込むと左右の前輪2、2が同時に制動される。図示
は省略したが、ステアリングポスト7の左側には左右独
立した旋回用のペダルとクラッチペダルが設けられてい
る。
ダルで前後進操作可能に支持されている。32はマスタ
−ブレ−キペダルでこのマスタ−ブレ−キペダル32を
踏み込むと左右の前輪2、2が同時に制動される。図示
は省略したが、ステアリングポスト7の左側には左右独
立した旋回用のペダルとクラッチペダルが設けられてい
る。
【0010】34は油圧操作レバ−、35は副変速用の
操作レバ−である。次に図3の油圧回路に基づいて前記
無段変速装置20、及び他の油圧機器との関連構成を説
明する。37はエンジン12の回転動力にて駆動される
油圧ポンプで、作業機昇降用のメインコントロ−ルバル
ブ39と全油圧式操舵装置5のバルブ40に向けて作動
油を送り込む。作業機昇降用のメインコントロ−ルバル
ブ39は「上げ」「中立」「下げ」の3位置を有し、前
記油圧操作レバ−34にて適宜切換えられる。
操作レバ−である。次に図3の油圧回路に基づいて前記
無段変速装置20、及び他の油圧機器との関連構成を説
明する。37はエンジン12の回転動力にて駆動される
油圧ポンプで、作業機昇降用のメインコントロ−ルバル
ブ39と全油圧式操舵装置5のバルブ40に向けて作動
油を送り込む。作業機昇降用のメインコントロ−ルバル
ブ39は「上げ」「中立」「下げ」の3位置を有し、前
記油圧操作レバ−34にて適宜切換えられる。
【0011】全油圧式操舵装置5のバルブ40はステア
リングポスト7下部のステアリングユニット(図面省
略)内に組み込まれており、ステアリングハンドル4を
回すと適宜油路が切換えられ、後輪3、3を操舵する。
42は分流弁で油圧ポンプ37から吐出される作動油の
一部を油路43を介して全油圧式操舵装置5に送り、残
りを油路44を介してモアデッキ昇降用のメインコント
ロ−ルバルブ39に送る。
リングポスト7下部のステアリングユニット(図面省
略)内に組み込まれており、ステアリングハンドル4を
回すと適宜油路が切換えられ、後輪3、3を操舵する。
42は分流弁で油圧ポンプ37から吐出される作動油の
一部を油路43を介して全油圧式操舵装置5に送り、残
りを油路44を介してモアデッキ昇降用のメインコント
ロ−ルバルブ39に送る。
【0012】この実施例では、7リットル/分を全油圧
式操舵装置5に送り、13リットル/分をメインコント
ロ−ルバルブ39に送り込むようにしている。したがっ
て、油圧操作レバ−34を「上げ」側に操作すると作動
圧油は油路44を介して単動式油圧シリンダ−46内に
流入し、モアデッキを吊り上げる。反対にこの油圧操作
レバ−34を「下げ」側に操作すると、油圧シリンダ−
46内から排出された作動油は油路47を介して油圧タ
ンクを兼ねるミッションケ−ス27内に戻る。
式操舵装置5に送り、13リットル/分をメインコント
ロ−ルバルブ39に送り込むようにしている。したがっ
て、油圧操作レバ−34を「上げ」側に操作すると作動
圧油は油路44を介して単動式油圧シリンダ−46内に
流入し、モアデッキを吊り上げる。反対にこの油圧操作
レバ−34を「下げ」側に操作すると、油圧シリンダ−
46内から排出された作動油は油路47を介して油圧タ
ンクを兼ねるミッションケ−ス27内に戻る。
【0013】48、49は夫々油圧式無段変速装置20
の入出力軸であって、出力軸49から図示外の機械式変
速装置に動力が伝えられる。50は無段変速装置20の
チャ−ジ回路53に油を供給するための油路で、前記全
油圧式操舵装置5から排出された油を供給するようにし
ている。なお、図中符号55はオイルク−ラ−である。
次に機体前部に装着される草刈装置としてのモアと懸架
機構及び集草用コレクタ等について構成を説明する。
の入出力軸であって、出力軸49から図示外の機械式変
速装置に動力が伝えられる。50は無段変速装置20の
チャ−ジ回路53に油を供給するための油路で、前記全
油圧式操舵装置5から排出された油を供給するようにし
ている。なお、図中符号55はオイルク−ラ−である。
次に機体前部に装着される草刈装置としてのモアと懸架
機構及び集草用コレクタ等について構成を説明する。
【0014】ミッションケ−ス27の前部に左右が同時
に動く第1リンク58、58が枢支され、この第1リン
ク58、58の先端部に第2リンク59、59が着脱自
在に挿入され、第2リンク59、59は夫々単独で一定
範囲内、上下方向に揺動できるようにピン60、60に
て枢支している。第2リンク59、59の先端には、3
枚の刈刃61、61、61の外周を覆うモアデッキ64
が取り付けられ、モアデッキ64の後部は、ロッド6
6、カラ−67、抜け止めピン68からなる吊り下げ具
70により吊持される。吊り下げ具70はモアデッキ6
4の一定以上の垂れ下がりを規制するもので、モアデッ
キ64の上方への移動は許容する。したがって、作業中
にモアデッキ64が上向きの力を受けたとき、モアデッ
キ64は上方には退避できるように構成している。
に動く第1リンク58、58が枢支され、この第1リン
ク58、58の先端部に第2リンク59、59が着脱自
在に挿入され、第2リンク59、59は夫々単独で一定
範囲内、上下方向に揺動できるようにピン60、60に
て枢支している。第2リンク59、59の先端には、3
枚の刈刃61、61、61の外周を覆うモアデッキ64
が取り付けられ、モアデッキ64の後部は、ロッド6
6、カラ−67、抜け止めピン68からなる吊り下げ具
70により吊持される。吊り下げ具70はモアデッキ6
4の一定以上の垂れ下がりを規制するもので、モアデッ
キ64の上方への移動は許容する。したがって、作業中
にモアデッキ64が上向きの力を受けたとき、モアデッ
キ64は上方には退避できるように構成している。
【0015】モアデッキ64の中央上部に取り付けられ
たギヤケ−ス72の入力軸74とミッションケ−ス27
前部から前方に向けて突設されたPTO軸(図示省略)
とはユニバ−サルジョイント80を介して連動連結さ
れ、このPTO軸が回転するとモアデッキ64内に左右
横方向に適当間隔をあけて軸支された刈刃61が平面か
ら見て時計方向に回転駆動されるように構成している。
たギヤケ−ス72の入力軸74とミッションケ−ス27
前部から前方に向けて突設されたPTO軸(図示省略)
とはユニバ−サルジョイント80を介して連動連結さ
れ、このPTO軸が回転するとモアデッキ64内に左右
横方向に適当間隔をあけて軸支された刈刃61が平面か
ら見て時計方向に回転駆動されるように構成している。
【0016】モアデッキ64の右側には刈った草や芝を
放出する草排出口82が設けられ、この草排出口82に
筒状のシュ−タ84が接続され、ボンネット16上方に
設けたコレクタ85に刈った草や芝を回収するように構
成している。シュ−タ84内部にはモアデッキ64の草
排出口82から排出された草を受け止めてこれを上方へ
搬送するベルトコンベア87が設けられている。ベルト
コンベア87は通気性のあるメッシュで構成され、回転
方向には適当間隔をあけてゴム製ラグ88が固着され
る。90は機体右側の前後方向中央部に設けられたブロ
アで、機体後部から取り出したPTO軸の回転を利用し
てこのブロア90を駆動する。
放出する草排出口82が設けられ、この草排出口82に
筒状のシュ−タ84が接続され、ボンネット16上方に
設けたコレクタ85に刈った草や芝を回収するように構
成している。シュ−タ84内部にはモアデッキ64の草
排出口82から排出された草を受け止めてこれを上方へ
搬送するベルトコンベア87が設けられている。ベルト
コンベア87は通気性のあるメッシュで構成され、回転
方向には適当間隔をあけてゴム製ラグ88が固着され
る。90は機体右側の前後方向中央部に設けられたブロ
アで、機体後部から取り出したPTO軸の回転を利用し
てこのブロア90を駆動する。
【0017】また、ブロア90の回転動力はプ−リ・ベ
ルト機構93を介して前記ベルトコンベア87の下部プ
−リ95に伝達され、ブロア90を回転させているとき
は、常にベルトコンベア87も回転駆動されるように構
成している。図中矢印Aはベルトコンベアの回転方向を
示す。また、前記ブロア90の外周を覆うブロアケ−ス
96は、その上部がそのまま上方に延長されて筒体97
が形成され、筒体97の先端は後方へ向けて折り返さ
れ、メッシュで構成されたベルトコンベア87の上部空
間内に筒体97の端部が臨むように構成している。
ルト機構93を介して前記ベルトコンベア87の下部プ
−リ95に伝達され、ブロア90を回転させているとき
は、常にベルトコンベア87も回転駆動されるように構
成している。図中矢印Aはベルトコンベアの回転方向を
示す。また、前記ブロア90の外周を覆うブロアケ−ス
96は、その上部がそのまま上方に延長されて筒体97
が形成され、筒体97の先端は後方へ向けて折り返さ
れ、メッシュで構成されたベルトコンベア87の上部空
間内に筒体97の端部が臨むように構成している。
【0018】コレクタ85の上部に形成した草取入口1
01にシュ−タ84の上端部を接続すると共に、筒体9
7の上端部をベルトコンベア87の裏側から入り込ませ
てブロア90によって生じさせられた風を前記草取入口
101に向けて吹き付けるように構成している。なお、
図中符号102はコレクタ85を支持する平行リンク機
構、103はコレクタ85を上方に持ち上げるリフトシ
リンダ−、104はコレクタ85内に収容された草を放
出すべくコレクタ85を回動させるダンプシリンダ−、
105はコレクタ85の蓋である。コレクタ85をダン
プさせると連動してこの蓋105が回動するように構成
されている。
01にシュ−タ84の上端部を接続すると共に、筒体9
7の上端部をベルトコンベア87の裏側から入り込ませ
てブロア90によって生じさせられた風を前記草取入口
101に向けて吹き付けるように構成している。なお、
図中符号102はコレクタ85を支持する平行リンク機
構、103はコレクタ85を上方に持ち上げるリフトシ
リンダ−、104はコレクタ85内に収容された草を放
出すべくコレクタ85を回動させるダンプシリンダ−、
105はコレクタ85の蓋である。コレクタ85をダン
プさせると連動してこの蓋105が回動するように構成
されている。
【0019】次に上例の作用を説明する。エンジン12
の回転動力を各回転部に伝えて機体を前進させると、回
転している刈刃61によって草や芝は刈り取られ、モア
デッキ64内の草は草排出口からシュ−タ84側へ送ら
れる。シュ−タ84側へ送られた草はシュ−タ84内で
回転しているベルトコンベア87に受け継がれ、ラグ8
8に係止された状態で上方に持ち上げられる。そして、
ベルトコンベア87の移送終端に至るとコレクタ85の
草取入口101を介して草がコレクタ85内に落し込ま
れる。このとき、ブロア90によって起こされた風が筒
体97の通風口から吹き出され、この風はベルトコンベ
ア87の裏面から表面に向けて吹き付けられているの
で、ベルトコンベア87の搬送面に付着した草を吹き落
すことになり、草の持ち回りを少なくした状態でベルコ
ンベア87を回転駆動することができる。
の回転動力を各回転部に伝えて機体を前進させると、回
転している刈刃61によって草や芝は刈り取られ、モア
デッキ64内の草は草排出口からシュ−タ84側へ送ら
れる。シュ−タ84側へ送られた草はシュ−タ84内で
回転しているベルトコンベア87に受け継がれ、ラグ8
8に係止された状態で上方に持ち上げられる。そして、
ベルトコンベア87の移送終端に至るとコレクタ85の
草取入口101を介して草がコレクタ85内に落し込ま
れる。このとき、ブロア90によって起こされた風が筒
体97の通風口から吹き出され、この風はベルトコンベ
ア87の裏面から表面に向けて吹き付けられているの
で、ベルトコンベア87の搬送面に付着した草を吹き落
すことになり、草の持ち回りを少なくした状態でベルコ
ンベア87を回転駆動することができる。
【0020】このように、上記実施例においては、モア
デッキ64から排出された草や芝をブロアにて吸引搬送
することなく、ベルトコンベア87でコレクタ85に送
るようにしたので草の搬送を円滑に、且つ静かに行なう
ことができる。しかも、ベルトコンベア87の上部にお
いて搬送面に対して裏側から表側へかけて風を当てるよ
うにしているので、搬送部の草の付着が少なく、搬送を
良好に行なうことができる。
デッキ64から排出された草や芝をブロアにて吸引搬送
することなく、ベルトコンベア87でコレクタ85に送
るようにしたので草の搬送を円滑に、且つ静かに行なう
ことができる。しかも、ベルトコンベア87の上部にお
いて搬送面に対して裏側から表側へかけて風を当てるよ
うにしているので、搬送部の草の付着が少なく、搬送を
良好に行なうことができる。
【0021】次に、図4乃至図10に基づいて他の改良
例を説明する。(上記実施例と構成が同一若しくは類似
する部分については、同一符号を付けている。)図4は
集草用コレクタ85が定位置にある場合のみ油圧式無段
変速装置20に所定量の作動油が流され、コレクタ85
が上昇あるいは草放出のためにダンプ動作に入った場合
には、無段変速装置20の高速作動を禁止すべく構成し
て安全性を高めたものである。このため、機体後部の機
枠106とコレクタ85の底部に夫々スイッチ107、
108が設けられ、平行リンク機構102が上昇される
とスイッチ107がONとなり、コレクタ85がダンプ
されるとスイッチ108がONとなるように構成してい
る。これらのスイッチ107、108は図5、図6に示
すように切替弁110のソレノイド111を励磁するリ
レ−112と連動され、いずれかのスイッチがONにな
ると、リレ−112の接点112aが閉じてこの切替弁
110が作動油流通側に切り替えられ、分流弁113を
介して作動油がタンク側であるミッションケ−ス27内
に流れ込み、結果的に、無段変速装置20への作動油供
給量が減少して高速での走行が牽制されるようにしてい
る。
例を説明する。(上記実施例と構成が同一若しくは類似
する部分については、同一符号を付けている。)図4は
集草用コレクタ85が定位置にある場合のみ油圧式無段
変速装置20に所定量の作動油が流され、コレクタ85
が上昇あるいは草放出のためにダンプ動作に入った場合
には、無段変速装置20の高速作動を禁止すべく構成し
て安全性を高めたものである。このため、機体後部の機
枠106とコレクタ85の底部に夫々スイッチ107、
108が設けられ、平行リンク機構102が上昇される
とスイッチ107がONとなり、コレクタ85がダンプ
されるとスイッチ108がONとなるように構成してい
る。これらのスイッチ107、108は図5、図6に示
すように切替弁110のソレノイド111を励磁するリ
レ−112と連動され、いずれかのスイッチがONにな
ると、リレ−112の接点112aが閉じてこの切替弁
110が作動油流通側に切り替えられ、分流弁113を
介して作動油がタンク側であるミッションケ−ス27内
に流れ込み、結果的に、無段変速装置20への作動油供
給量が減少して高速での走行が牽制されるようにしてい
る。
【0022】図7はモアデッキ64内の刈刃61の駆動
とブロア90の回転駆動を油圧モ−タ120、121で
行なわせたものであって、安全性の向上と騒音の低減を
図ったものである。図8に示すように、刈刃駆動用の油
圧モ−タ120とブロア90駆動用の油圧モ−タ121
は油圧ポンプ123にて駆動され、切替弁125、12
6を入り切りすることによって油圧モ−タ120、12
1をコントロ−ルできるように構成している。昇降リン
クである第1リンク58が所定高さ上昇してこれがスイ
ッチ128に当るとこのスイッチ128がOFFとなる
が、このスイッチ128は作業中、常にONとなるよう
に構成している。筒体97の通風路中に設けられたスイ
ッチ129はブロア90が回転していて風圧を検知して
いるときはONとなり、ブロア90が回転停止している
ときには、OFFとなるように連動構成している。
とブロア90の回転駆動を油圧モ−タ120、121で
行なわせたものであって、安全性の向上と騒音の低減を
図ったものである。図8に示すように、刈刃駆動用の油
圧モ−タ120とブロア90駆動用の油圧モ−タ121
は油圧ポンプ123にて駆動され、切替弁125、12
6を入り切りすることによって油圧モ−タ120、12
1をコントロ−ルできるように構成している。昇降リン
クである第1リンク58が所定高さ上昇してこれがスイ
ッチ128に当るとこのスイッチ128がOFFとなる
が、このスイッチ128は作業中、常にONとなるよう
に構成している。筒体97の通風路中に設けられたスイ
ッチ129はブロア90が回転していて風圧を検知して
いるときはONとなり、ブロア90が回転停止している
ときには、OFFとなるように連動構成している。
【0023】図9は刈刃61とブロア90の回転を制御
する電気回路図であるが、刈取集草入スイッチ131を
入りにすると、リレ−132が作動し、その接点132
aが閉じて自己保持されると共にブロア90が回転駆動
される。そして、ブロア90の風量が一定以上になって
スイッチ129がONになると、切替弁125のソレノ
イド135が励磁されて油圧モ−タ120が作動し、刈
刃61が駆動される。
する電気回路図であるが、刈取集草入スイッチ131を
入りにすると、リレ−132が作動し、その接点132
aが閉じて自己保持されると共にブロア90が回転駆動
される。そして、ブロア90の風量が一定以上になって
スイッチ129がONになると、切替弁125のソレノ
イド135が励磁されて油圧モ−タ120が作動し、刈
刃61が駆動される。
【0024】この状態で昇降リンクを回動させてモアデ
ッキ64を上昇させると、スイッチ128はOFFにな
り、ソレノイド135が直ちに消磁されて油圧モ−タ1
20の切替弁125が切り位置に切り替えら、刈刃61
の回転が停止される。このとき、コンデンサ136に蓄
えられた電荷が放電されるまでソレノイド134を励磁
し続けてブロア90はしばらく回転を続けることにな
り、シュ−タ84内に溜っている刈草をコレクタ85側
へ搬送することができる。符号130は刈取集草切スイ
ッチである。
ッキ64を上昇させると、スイッチ128はOFFにな
り、ソレノイド135が直ちに消磁されて油圧モ−タ1
20の切替弁125が切り位置に切り替えら、刈刃61
の回転が停止される。このとき、コンデンサ136に蓄
えられた電荷が放電されるまでソレノイド134を励磁
し続けてブロア90はしばらく回転を続けることにな
り、シュ−タ84内に溜っている刈草をコレクタ85側
へ搬送することができる。符号130は刈取集草切スイ
ッチである。
【0025】図10はギヤケ−ス72のブリ−ザ部を改
良したものである。モアデッキ64の中央上部に固着さ
れたギヤケ−ス72は容量が小さいために作動油の温度
が異常に上昇するという問題点が生じる。単純にブリ−
ザを設けると作動油が泡となって吹き出し、油量が減少
することになる。しかも、作動油が冷えてくると、ギヤ
ケ−ス72の周囲に付着したゴミがブリ−ザから侵入す
る恐れがある。
良したものである。モアデッキ64の中央上部に固着さ
れたギヤケ−ス72は容量が小さいために作動油の温度
が異常に上昇するという問題点が生じる。単純にブリ−
ザを設けると作動油が泡となって吹き出し、油量が減少
することになる。しかも、作動油が冷えてくると、ギヤ
ケ−ス72の周囲に付着したゴミがブリ−ザから侵入す
る恐れがある。
【0026】図10の改良装置は、これらの不具合点を
解消するために提案したものであって、同図により構成
を説明すると、ギヤケ−ス72の上部に蛇腹137で形
成されたブリ−ザタンク138を設け、境界部に高圧側
圧力調整バルブ140を設けている。142、143、
144、145は通気孔、146、147はスチ−ルボ
−ル、148、149はスプリング、150は油溜りで
ある。
解消するために提案したものであって、同図により構成
を説明すると、ギヤケ−ス72の上部に蛇腹137で形
成されたブリ−ザタンク138を設け、境界部に高圧側
圧力調整バルブ140を設けている。142、143、
144、145は通気孔、146、147はスチ−ルボ
−ル、148、149はスプリング、150は油溜りで
ある。
【0027】上記のように構成されているので、ギヤケ
−ス72内の圧力が高圧になると、スチ−ルボ−ル14
6が押し上げられ、ギヤケ−ス72内で発生したガスが
通気孔142、143を通ってブリ−ザタンク138内
に流出し、油は油溜り150に溜る。逆に、ギヤケ−ス
72内の油の温度が低下してくると、ギヤケ−ス72内
が負圧となり、油溜り150内の油がギヤケ−ス72内
に吸い込まれることになり、このようにしてギヤケ−ス
72内の油は一定油量を維持することになる。
−ス72内の圧力が高圧になると、スチ−ルボ−ル14
6が押し上げられ、ギヤケ−ス72内で発生したガスが
通気孔142、143を通ってブリ−ザタンク138内
に流出し、油は油溜り150に溜る。逆に、ギヤケ−ス
72内の油の温度が低下してくると、ギヤケ−ス72内
が負圧となり、油溜り150内の油がギヤケ−ス72内
に吸い込まれることになり、このようにしてギヤケ−ス
72内の油は一定油量を維持することになる。
【0028】
【発明の効果】この発明は前記の如く、モアデッキ内の
刈刃によって刈り取られた草を筒状のシュ−タを介して
機体後部のコレクタに搬送するように構成した草刈装置
において、前記シュ−タ内に通気性を有する搬送体を設
けると共に、コレクタ側への受け継ぎ部に、搬送体内側
からコレクタの入口側へ向けて強制風を当てるべくブロ
アケ−スと連通された筒体の通風口を臨ませて設けたも
のであるから、モアデッキから排出された草をコレクタ
側に詰まらせることなく搬送することができると共に、
従来のようにブロアを高速で回転させて刈草を搬送させ
る必要がないので、騒音を生じることなく静かに刈取集
草作業を行なえる。
刈刃によって刈り取られた草を筒状のシュ−タを介して
機体後部のコレクタに搬送するように構成した草刈装置
において、前記シュ−タ内に通気性を有する搬送体を設
けると共に、コレクタ側への受け継ぎ部に、搬送体内側
からコレクタの入口側へ向けて強制風を当てるべくブロ
アケ−スと連通された筒体の通風口を臨ませて設けたも
のであるから、モアデッキから排出された草をコレクタ
側に詰まらせることなく搬送することができると共に、
従来のようにブロアを高速で回転させて刈草を搬送させ
る必要がないので、騒音を生じることなく静かに刈取集
草作業を行なえる。
【図1】乗用芝刈機の全体側面図である。
【図2】一部を断面にした乗用芝刈機の全体側面図であ
る。
る。
【図3】油圧回路図である。
【図4】一部改良した乗用芝刈機の全体側面図である。
【図5】油圧回路図である。
【図6】電気回路図である。
【図7】一部改良した乗用芝刈機の全体側面図である。
【図8】油圧回路図である。
【図9】電気回路図である。
【図10】ギヤケ−スの断面図である。
1 動力車輌 2 前輪 3 後輪 4 ステアリングハンドル 5 全油圧式操舵装置 9 ステップ 10 フェンダ− 12 エンジン 14 ラジエ−タ 15 燃料タンク 16 ボンネット 20 油圧式無段変速装置 64 モアデッキ 72 ギヤケ−ス 84 シュ−タ 85 コレクタ 87 搬送体(ベルトコンベア) 90 ブロア 96 ブロアケ−ス
Claims (1)
- 【請求項1】モアデッキ内の刈刃によって刈り取られた
草を筒状のシュ−タを介して機体後部のコレクタに搬送
するように構成した草刈装置において、前記シュ−タ内
に通気性を有する搬送体を設けると共に、コレクタ側へ
の受け継ぎ部に、搬送体内側からコレクタの入口側へ向
けて強制風を当てるべくブロアケ−スと連通された筒体
の通風口を臨ませて設けたことを特徴とする草刈装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5111294A JPH06319344A (ja) | 1993-05-13 | 1993-05-13 | 草刈装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5111294A JPH06319344A (ja) | 1993-05-13 | 1993-05-13 | 草刈装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06319344A true JPH06319344A (ja) | 1994-11-22 |
Family
ID=14557578
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5111294A Pending JPH06319344A (ja) | 1993-05-13 | 1993-05-13 | 草刈装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06319344A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1135981A2 (en) * | 2000-03-17 | 2001-09-26 | Franco Ori | Mowing machine |
JP2014212709A (ja) * | 2013-04-23 | 2014-11-17 | 井関農機株式会社 | 乗用草刈機 |
JP2016119916A (ja) * | 2016-04-04 | 2016-07-07 | 井関農機株式会社 | 乗用型草刈機 |
-
1993
- 1993-05-13 JP JP5111294A patent/JPH06319344A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1135981A2 (en) * | 2000-03-17 | 2001-09-26 | Franco Ori | Mowing machine |
EP1135981A3 (en) * | 2000-03-17 | 2002-03-06 | Franco Ori | Mowing machine |
JP2014212709A (ja) * | 2013-04-23 | 2014-11-17 | 井関農機株式会社 | 乗用草刈機 |
JP2016119916A (ja) * | 2016-04-04 | 2016-07-07 | 井関農機株式会社 | 乗用型草刈機 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040309 |