JPH06318804A - 無反射終端器 - Google Patents

無反射終端器

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JPH06318804A
JPH06318804A JP5108202A JP10820293A JPH06318804A JP H06318804 A JPH06318804 A JP H06318804A JP 5108202 A JP5108202 A JP 5108202A JP 10820293 A JP10820293 A JP 10820293A JP H06318804 A JPH06318804 A JP H06318804A
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JP
Japan
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resistor
transmission line
line
terminating
terminating resistor
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Application number
JP5108202A
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English (en)
Inventor
Kiyoharu Kiyono
清春 清野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 広帯域にわたってVSWRの良好な無反射終
端器を得る。 【構成】 伝送線路2の一端を終端抵抗9により終端す
るとともに、その伝送線路に抵抗10と先端開放線路1
1との直列回路を装荷する。また、誘電体基板上にマイ
クロストリップ線路を設け、その一端を薄膜抵抗で終端
するとともに、マイクロ波の伝ぱん方向に沿って、マイ
クロストリップ線路に接触する抵抗体を設ける。さらに
また、伝送線路の終端抵抗からほぼn/4波長(nは整
数)離れた伝送線路上の点に一端が短絡された抵抗を装
荷する。 【効果】 終端抵抗および接地導体に存在する寄生イン
ダクタ、寄生キャパシタの影響を打ち消すことができ、
広帯域化が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、結合器あるいはアイ
ソレータ等のアイソレーション端子に接続するマイクロ
波帯の無反射終端器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にマイクロ波帯の増幅器等では結合
器あるいはアイソレータ等が用いられる。これらの結合
器、アイソレータのアイソレーション端子には通常、ア
イソレーション端子へ漏れ込んだ不要なマイクロ波を吸
収するための無反射終端器が接続される。図8(a)、
図8(b)はそれぞれ例えばIEEE TRANSAC
TIONS ON MICROWAVE THEORY
AND TECHNIQUES,APRIL197
2,pp.291に示された従来の無反射終端器の構造
図および等価回路図である。これらの図において、1は
誘電体基板、2は伝送線路、3は抵抗、4は接地導体、
5は入力端子、6,7は寄生インダクタ、8は寄生キャ
パシタである。この無反射終端器は図8(a)に示すよ
うに、伝送線路2としてマイクロストリップ線路が用い
られており、伝送線路2の一端には入力端子5が、ま
た、他端には窒化タンタル等からなる抵抗3の一端が接
続され、さらに、抵抗3の他端は接地導体4により接地
された回路構成となっており、これらの伝送線路2、抵
抗3および接地導体4はマイクロ波集積回路技術により
誘電体基板1上に一体形成された構造となっている。ま
た、伝送線路2の特性インピーダンスおよび抵抗3の値
はそれぞれ50Ωに選ばれている。なお、公知資料では
抵抗3としてチップ抵抗を用いた場合について示してい
るが、ここでは薄膜抵抗を用いた場合について示してい
る。また、図中では示していないが、入力端子5は結合
器あるいはアイソレータ等のアイソレーション端子に接
続される。図8(b)は図8(a)のマイクロ波帯での
等価回路図である。この図において寄生インダクタ6は
接地導体4に起因するものであり、また、抵抗3には寄
生インダクタ7、寄生キャパシタ8が存在する。これら
の寄生インダクタ6,7および寄生キャパシタ8は接地
導体4の長さおよび抵抗3の大きさに依存し、接地導体
4の長さ、抵抗3の大きさが波長に比べ十分小さい場
合、これらの寄生インダクタ6,7および寄生キャパシ
タ8は無視できる程度に小さな値となる。
【0003】次に動作について説明する。接地導体4お
よび抵抗3の長さが波長に比べ無視できる低周波帯にお
いては寄生インダクタ6,7および寄生キャパシタ8は
非常に小さな値となる。このため図8(b)の等価回路
において、伝送線路2の一端が抵抗3のみで終端された
回路とみなすことができる。ここで、伝送線路2の特性
インピーダンスおよび抵抗3を結合器あるいはアイソレ
ータ等のアイソレーション端子でのインピーダンスと同
じ値(通常50Ω)に選んだ場合、入力端子5から入射
した不要なマイクロ波は伝送線路2を通り抵抗3ですべ
て吸収され、VSWRの良好な無反射終端器が実現でき
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の無反射終端器は
以上のように構成されているので、低周波帯においては
良好な特性が得られる。しかし、接地導体4の長さおよ
び抵抗3の大きさが波長に比べ無視できなくなる高周波
数帯では寄生インダクタ6,7および寄生キャパシタ8
の影響が現れ、入力端子5から入射した不要なマイクロ
波は抵抗3ですべて吸収されることなく、一部は入力端
子5側へ反射され、無反射終端器のVSWRが劣化する
問題点があった。また、この種の無反射終端器の耐電力
は抵抗3の大きさによって決まり、耐電力向上を図るに
は抵抗3の大きさを大きくする必要がある。このような
場合、寄生インダクタ7、寄生キャパシタ8が大きくな
り、比較的低周波数帯においても無反射終端器のVSW
Rが劣化してしまう問題点もあった。
【0005】この発明は上記のような課題を解消するた
めになされたもので、高周波数帯においてもVSWRの
良好な無反射終端器を得るとともに、所要周波数でVS
WRを劣化させることなく耐電力の大きな無反射終端器
を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る無反射終
端器は、伝送線路の一端を終端抵抗で終端するととも
に、終端抵抗に対して並列接続されるように抵抗と先端
開放線路との直列回路を伝送線路と接地間に装荷したも
のである。
【0007】また、この発明の無反射終端器は、誘電体
基板上にマイクロストリップ線路を設け、マイクロスト
リップ線路の一端を薄膜抵抗で終端するとともに、マイ
クロ波の伝ぱん方向に沿ってマイクロストリップ線路に
接触する抵抗体を設けたものである。
【0008】さらにこの発明の無反射終端器は、伝送線
路の一端を終端抵抗により終端するとともに、終端抵抗
からほぼn/4波長(nは整数)離れた伝送線路上の点
に一端が短絡された抵抗を装荷したものである。
【0009】さらにまた、この発明の無反射終端器は、
一端が終端抵抗により終端された伝送線路に、一端短絡
の抵抗を接続するとともに抵抗および終端抵抗にそれぞ
れ並列に容量性素子を接続したものである。
【0010】
【作用】この発明における無反射終端器は抵抗と先端開
放線路の直列回路を伝送線路に接続することにより、終
端抵抗の大きさが無視できなくなる高周波数帯で接地導
体および終端抵抗に起因する寄生インダクタ、寄生キャ
パシタの影響を打ち消すことができ、広帯域にわたって
VSWRの良好な無反射終端器を実現することができ
る。
【0011】また、この発明における無反射終端器は、
マイクロストリップ線路の一端を薄膜抵抗により終端す
るとともにマイクロストリップ線路に接触するような抵
抗体をマイクロ波の伝ぱん方向に沿って設けたものであ
り、単位長当たりのマイクロストリップ線路の損失を増
加させることにより、高周波数帯になるほど不要なマイ
クロ波を吸収させることができ、広帯域にわたってVS
WRの改善が図れる。
【0012】さらに、この発明における無反射終端器
は、伝送線路の一端を終端抵抗により終端するととも
に、終端抵抗からn/4波長(nは整数)離れた伝送線
路上の点に一端短絡の抵抗を1個あるいは複数個接続す
ることにより、波長に比べ十分小さな大きさの複数個の
抵抗および終端抵抗で無反射終端器を構成することがで
き、VSWRを劣化させることなく、無反射終端器の耐
電力向上を図ることができる。
【0013】さらに、また、この発明における無反射終
端器は、一端が終端抵抗により終端された伝送線路に、
一端短絡の抵抗を接続し、かつ、抵抗および終端抵抗に
それぞれ並列に容量性素子を接続することにより、波長
に比べ十分小さな大きさの複数個の抵抗と終端抵抗とで
無反射終端器を構成することができ、しかも抵抗と終端
抵抗との間隔あるいは抵抗と抵抗との間隔を1/4波長
以下にできるため、VSWRを劣化させることなく小形
な構成で耐電力向上が図れる。
【0014】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1(a),(b)はそれぞれこの発明の一つで
ある無反射終端器の構造図、等価回路図である。図1
(a)において9は終端抵抗、10は抵抗、11は先端
開放線路である。この無反射終端器はマイクロストリッ
プ線路からなる伝送線路2の一端を終端抵抗9、接地導
体4を介して接地するとともに、一端に先端開放線路1
1を接続した抵抗10を伝送線路2に接続した回路構成
となっており、これらの伝送線路2、終端抵抗9、接地
導体4、抵抗10および先端開放線路11はマイクロ波
集積回路技術を用いて誘電体基板1上に一体形成された
構造のものである。なお、抵抗10に存在する寄生イン
ダクタ、寄生キャパシタの影響が無視できるように、抵
抗10の大きさは波長に比べ十分小さく選ばれている。
【0015】図1(b)は図1(a)のマイクロ波帯で
の等価回路である。この等価回路は図8(b)に示した
従来の無反射終端器の伝送線路2に抵抗10と先端開放
線路11との直列回路を接続したものに等しい。なお、
抵抗10を接続する伝送線路2の位置はこれらの接続点
即ちA点から終端抵抗9側をみたインピーダンスが低周
波帯では抵抗とインダクタの直列回路、高周波帯では抵
抗とキャパシタとの直列回路と見なせる位置に選ぶ。ま
た、先端開放線路11の長さは抵抗10と伝送線路2と
の接続点から終端抵抗9側をみたインピーダンスが抵抗
となる周波数、即ち、低周波と高周波との間の周波数で
1/4波長に選ぶ。これにより、先端開放線路11は低
周波帯でキャパシタ、中間の周波数帯ではリアクタンス
が零、また、高周波帯ではインダクタとなる。このよう
に抵抗10の接続位置、先端開放線路11の長さを選ぶ
ことにより、図1(b)は低周波帯、低周波と高周波と
の間の周波数帯および高周波帯でそれぞれ図2(a),
(b),(c)に示す簡易な等価回路で表すことができ
る。即ち、低周波帯ではA点から終端抵抗9側を見たイ
ンピーダンスは等価的な抵抗12とインダクタ13との
直列回路と表すことができ、また、A点から抵抗10側
を見たインピーダンスは抵抗10とキャパシタ14との
直列回路となる。また、中間の周波数帯ではA点から終
端抵抗9側を見たインピーダンスは等価的な抵抗12と
なり、また,A点から抵抗10側を見たインピーダンス
は抵抗10のみとなる。同様に高周波帯では図2(c)
の等価回路で表すことができる。これらの等価回路にお
いて、接地導体4および無反射終端器9に寄生するイン
ダクタ6,7および寄生キャパシタ8の影響をなくすに
は伝送線路2の右端即ちB点から右側を見たインピーダ
ンスが周波数に関係なく抵抗となる条件を求めればよ
い。ここでは一例として、図2(a)に示す等価回路に
ついて、伝送線路2のB点より右側を見たインピーダン
スが抵抗となる抵抗10およびキャパシタ14の値を求
める。この図において、等価的な抵抗12の値をR、イ
ンダクタ13の値をLとすればB点から右側を見たイン
ピーダンスが抵抗となる抵抗10の値rおよびキャパシ
タ14の値Cはそれぞれ次式で与えられる。 r=R C=L/R2
【0016】このような値に選ぶことにより、B点から
右側を見たインピーダンスZB は次式となる。 ZB =R
【0017】即ち、抵抗10を等価的な抵抗12と等し
く、また、先端開放線路11のキャパシタ14を数2の
ように選ぶことにより、B点より右側を見たインピーダ
ンスZB は抵抗12に等しくなる。また、図2(c)に
示す高周波帯においても図2(a)と同様にB点から右
側を見たインピーダンスZB が抵抗12となる抵抗10
および先端開放線路11のインダクタ16を求めること
ができる。このように低周波帯から高周波帯にわたっ
て、B点から右側を見たインピーダンスZB を抵抗のみ
に保つことができる。従って、接地導体4および終端抵
抗9に存在する寄生インダクタ6,7および寄生キャパ
シタ8の影響が無視できなくなる周波数帯においても抵
抗10と先端開放線路11との直列回路を伝送線路2に
接続することにより、広帯域にわたって寄生インダクタ
6,7および寄生キャパシタ8の影響を打ち消すことが
できる。
【0018】以上のように一端が終端抵抗9と接地導体
4とを介して接地された伝送線路2に抵抗10と先端開
放線路11との直列回路を接続することにより、終端抵
抗9、接地導体4に存在する寄生インダクタ6,7およ
び寄生キャパシタ8を打ち消すことができ、低周波帯か
ら高周波帯にわたって抵抗10と伝送線路2との接続点
から終端抵抗9側を見たインピーダンスを等価的な抵抗
12に保つことができる。この抵抗12の値を例えば5
0Ωとなるように抵抗10、先端開放線路11、終端抵
抗9および抵抗10と先端開放線路11との直列回路の
装荷位置を選ぶことにより、広帯域にわたってVSWR
特性の良好な無反射終端器が実現できる。
【0019】実施例2.図3(a),(b)はこの発明
の他の実施例を示す無反射終端器の構造図および等価回
路図である。この無反射終端器は図3(a)に示すよう
にマイクロストリップ線路17の一端を薄膜状の終端抵
抗9、接地導体4を介して接地するとともに、マイクロ
波の伝ぱん方向に沿ってマイクロストリップ線路17に
接触するような抵抗体18を設けたものである。抵抗体
18は終端抵抗9と同様にチッ化タンタル等の材料で構
成されており、これらのマイクロストリップ線路17、
終端抵抗9、接地導体4および抵抗体18はマイクロ波
集積回路技術を用いて誘電体基板1上に一体形成されて
いる。このように、この発明の無反射終端器は、図8
(a)に示した従来の無反射終端器の伝送線路2に接触
する抵抗体18をマイクロ波の伝ぱん方向に沿って設け
た構成のものである。
【0020】図3(b)は図3(a)の等価回路であ
り、マイクロストリップ線路17は一般に図中、破線で
囲むように集中定数回路で表すことができる。マイクロ
ストリップ線路17の両側に抵抗体18を設けることに
より、この図の破線で囲んだ抵抗成分が増大することに
なる。この抵抗成分増大に伴い、マイクロストリップ線
路17の損失が増加し、入力端子5から入射したマイク
ロ波は終端抵抗9に到達するまでに大きく減衰する。こ
の減衰量は周波数が高くなるほど増加するようになる。
従って、入力端子5から入射したマイクロ波はマイクロ
ストリップ線路17で減衰され、残りが終端抵抗9に到
達する。終端抵抗9、接地導体4に寄生するインダクタ
6,7およびキャパシタ8の影響が無視できなくなる高
周波帯では終端抵抗9に到達したマイクロ波はそこであ
る程度吸収されるが、残りは入力端子5側へ反射される
ようになる。さらに反射されたマイクロ波は再びマイク
ロストリップ線路17で吸収され、入力端子5に到達す
るが、その値は非常に小さなものとなる。
【0021】以上のように、マイクロストリップ線路1
7に接触するような抵抗体18をマイクロ波の伝ぱん方
向に沿って設けることにより、マイクロストリップ線路
17を伝搬するマイクロ波を大きく減衰させることがで
き、その減衰量は周波数が高くなるほど増大する。即
ち、終端抵抗9、接地導体4に存在する寄生インダクタ
6,7および寄生キャパシタ8の影響を受けやすい高周
波帯では終端抵抗9で吸収されるマイクロ波の減衰量は
小さくなるが、マイクロストリップ線路17での減衰量
が増加するようになる。これに対して、終端抵抗9、接
地導体4に存在する寄生インダクタ6,7および寄生キ
ャパシタの影響が無視できる低周波帯ではマイクロスト
リップ線路17でのマイクロ波の減衰量は減少するが、
大部分を終端抵抗9で吸収させることができる。このよ
うに、低周波帯から高周波帯にわたって、この発明の無
反射終端器では大部分のマイクロ波を吸収させることが
できるためVSWRの良好な無反射終端器が実現でき
る。
【0022】なお、ここでは抵抗体18をマイクロ波の
伝ぱん方向に沿ってマイクロストリップ線路内17の両
側に設けた場合について述べたが、この発明の無反射終
端器では抵抗体18をマイクロストリップ線路17の片
側に設けた場合であってもよい。また、この手法はトリ
プレート構造の無反射終端器にも適用可能である。
【0023】以上の実施例1,2では高周波帯でのVS
WR改善を図り、広帯域にわたって良好なVSWR特性
を得ることができる無反射終端器について述べた。次の
実施例では所要周波数帯でVSWR特性を劣化させるこ
となく、耐電力向上を図ることができる無反射終端器に
ついて述べる。
【0024】実施例3.図4(a),(b)はそれぞれ
この発明のもう1つの実施例を示す無反射終端器の構造
図、等価回路図である。この無反射終端器は図4(a)
に示すように伝送線路19の一端を終端抵抗9と接地導
体4を介して接地するとともに、終端抵抗9から所要周
波数で1/4波長離れた伝送線路19上の点に一端が接
地導体4により短絡された抵抗20を装荷した構造のも
のであり、伝送線路2,19、終端抵抗9、抵抗20お
よび接地導体4はマイクロ波集積回路技術を用いて、誘
電体基板1上に一体形成されている。また、接地導体4
の長さは所要周波数で接地導体4に存在する寄生インダ
クタ6が無視できるように波長に比べ十分小さな値に選
ばれている。
【0025】図4(b)は図4(a)の等価回路であ
り、抵抗20は伝送線路19を介して終端抵抗9に並列
接続されたものとして表させる。この等価回路におい
て、C点から終端抵抗9側を見たインピーダンスは終端
抵抗9、抵抗20および伝送線路19の特性インピーダ
ンスによって決まる。例えば、終端抵抗9を50Ω、抵
抗18を100Ω、伝送線路19の特性インピーダンス
を70.7ΩとすればC点から終端抵抗9側を見たイン
ピーダンスZC は50Ωとなる。このように、ZC を任
意に選ぶことができるため、入力端子5におけるインピ
ーダンスも任意に選ぶことができる。この入力端子5に
おけるインピーダンスを入力端子5に接続するアイソレ
ータ等のインピーダンスと等しくすればVSWRの良好
な無反射終端器が実現できる。このような構成の無反射
終端器では入力端子5から入射した不要なマイクロ波を
終端抵抗9と抵抗18とで分散して吸収させることがで
きるため、各々の終端抵抗9、抵抗20の面積が小さく
とも終端抵抗9と抵抗20との総面積を大きくすること
ができ、耐電力向上を図ることができる。
【0026】以上のように伝送線路19の一端を終端抵
抗9で終端するとともに、終端抵抗9から所要周波数で
1/4波長離れた伝送線路19上の点に一端短絡の抵抗
20を装荷することにより、寄生インダクタおよび寄生
キャパシタの影響が問題とならない小さな面積の終端抵
抗9、抵抗20で構成でき、また、これらの終端抵抗9
および抵抗20を適当な値に選ぶことにより、所要周波
数で良好なVSWR特性を得ることができる。しかも、
マイクロ波を終端抵抗9と抵抗20とで分散して吸収さ
せることができ、等価的にマイクロ波を吸収する抵抗の
総面積を大きくできるため、耐電力向上を図ることが可
能となる。なお、終端抵抗9と抵抗20との間隔を1/
4波長に選んだ場合について述べたが、1/2波長に選
んだ場合であってもよい。
【0027】実施例4.図5(a),(b)は所要周波
数で低VSWRを保つとともに耐電力向上を図ることの
できる無反射終端器の他の実施例を示す構造図である。
図5(a)は伝送線路19の一端を終端抵抗9と接地導
体4で終端するとともに終端抵抗9から所要周波数でそ
れぞれ1/4波長づつ離れた伝送線路19上の点に接地
導体4で短絡された2個の抵抗20を装荷したものであ
る。これにより、マイクロ波を吸収する抵抗の総面積を
さらに大きくでき、より大きな耐電力向上が図れる。ま
た、図中では終端抵抗9から1/4波長づつ離れた伝送
線路19の上の点に2個の抵抗20を装荷した場合につ
いて示したが、抵抗20をそれ以上装荷した場合であっ
てもよい。さらに入力端子5で所望のインピーダンスを
得るために、終端抵抗9と抵抗20間の伝送線路19、
2個の抵抗20間の伝送線路19の特性インピーダンス
をそれぞれ異なる値に選んでもよく、2個の抵抗20の
値をそれぞれ異なる値にしてもよい。図5(b)は終端
抵抗9および抵抗20の一端を接地導体4の代わりに先
端開放1/4波長線路21を用いて接地した場合であ
る。接地導体4の長さは製作上、制約があるため非常に
高い周波数では接地導体4の寄生インダクタ6の影響が
現れ、無反射終端器のVSWR特性が劣化してしまう。
これを避けるため、終端抵抗9および抵抗20の一端を
先端開放1/4波長線路21を用いることにより、確実
に短絡することができ、非常に高い周波数で低VSWR
特性を得ることができる。また、終端抵抗9あるいは抵
抗20の一端をマイクロ波的に接地するため、誘電体基
板1上のどの位置にも容易に無反射終端器が構成でき、
設計の自由度が増える利点もある。
【0028】実施例5.図6(a),(b)はそれぞれ
この発明のさらにもう1つの実施例を示す無反射終端器
の構造図、等価回路図である。この無反射終端器は図6
(a)に示すように伝送線路19の一端を終端抵抗9と
接地導体4を介して接地するとともに、一端が接地導体
4により短絡された抵抗20を伝送線路19に装荷し、
さらに終端抵抗9および抵抗20にそれぞれ並列に容量
性素子22を装荷したものである。ここでは容量性素子
22として、所要周波数で1/4波長より短い先端開放
線路を用い、容量性素子22、伝送線路2,19、終端
抵抗9、抵抗20および接地導体4が誘電体基板1上に
一体形成されている。また、終端抵抗9、抵抗20の大
きさおよび接地導体4の長さは所要周波数で波長に比べ
十分小さな値に選ばれている。
【0029】図6(b)は図6(a)の等価回路図であ
る。容量性素子22は終端抵抗9と抵抗20とにそれぞ
れ並列に装荷されるため、図中、破線で囲むように伝送
線路19の両端に容量性素子22が装荷されたものと見
なすことができる。一般に1/4波長の伝送線路は1/
4波長より短い伝送線路(例えば1/8波長の伝送線
路)の両端に容量を装荷したものと中心周波数ではほぼ
等価であることが知られている。このため、この図に示
すように伝送線路19の両端に容量性素子22を装荷す
ることにより、終端抵抗9と抵抗20との間隔を所要周
波数で1/4波長以下にしても、電気的には1/4波長
の間隔に選んだ場合とほぼ等しい。従って、図6と図4
とは電気的にほぼ等価である。
【0030】以上のようにこの発明の無反射終端器で
は、終端抵抗9と抵抗20にそれぞれ並列に容量性素子
22を装荷することにより、終端抵抗9と抵抗20間の
伝送線路19長を所要周波数で1/4波長以下に選ぶこ
とができ、電気的には容量性素子22を用いず終端抵抗
9と抵抗20間の伝送線路19の長さを1/4波長に選
んだ場合とほぼ等価にすることができる。従って、実施
例4で示したように所要周波数で低VSWR特性を得る
とともに耐電力向上が図れ、しかも実施例4よりは著し
く小形化が図れる利点がある。
【0031】実施例6.図7(a),(b)は小形な構
成で低VSWR特性が得られ、しかも耐電力向上が図れ
る無反射終端器の他の実施例を示す構造図である。図7
(a)は伝送線路19の一端を終端抵抗9を介して終端
するとともに終端抵抗9から所要周波数で1/4波長以
下の間隔で2個の抵抗20を伝送線路19に装荷し、さ
らに終端抵抗9および各抵抗20にそれぞれ容量性素子
22を並列に装荷したものである。このように伝送線路
19に装荷する抵抗20を増加させることにより、より
耐電力向上が図れる。
【0032】図6(a)、図7(a)では、容量性素子
22として先端開放線路を用いた場合について示した
が、図7(b)のように一端が接地導体4により接地さ
れたチップ状のキャパシタを用いた場合であってもよ
い。なお、実施例1〜6では終端抵抗9および抵抗20
を接地するために接地導体4、先端開放1/4波長線路
21を用いた場合について述べたが、この発明の無反射
終端器はバイアホールを用いた場合であってもよい。
【0033】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば一端が
終端抵抗と接地導体を介して終端された伝送線路に、抵
抗と先端開放線路との直列回路を装荷することにより、
高周波体で問題となる終端抵抗および接地導体の寄生イ
ンダクタ、寄生キャパシタの影響を打ち消すことがで
き、広帯域にわたって良好なVSWR特性を得ることが
できる。
【0034】また、この発明の無反射終端器は誘電体基
板上に設けたマイクロストリップ線路の一端を薄膜状の
終端抵抗で終端するとともに、マイクロ波の伝ぱん方向
に沿って、マイクロストリップ線路に接触するように抵
抗体を設けたものであり、終端抵抗の寄生インダクタ、
寄生キャパシタの影響が大きく現れる高周波体で周波数
が高くなるほどマイクロストリップ線路の減衰量を大き
くすることができ、非常に広帯域にわたって良好なVS
WR特性を得ることができる。
【0035】さらに、この発明の無反射終端器は伝送線
路の一端を終端抵抗で終端するとともに、終端抵抗から
所要周波数でn/4波長(nは整数)離れた伝送線路上
の点に一端が短絡された抵抗を装荷したものであり、終
端抵抗と抵抗とでそれぞれ分散してマイクロ波を吸収す
ることができ、耐電力向上を図ることができる。
【0036】さらにまた、この発明の無反射終端器は伝
送線路の一端を終端抵抗で終端するとともに、一端が短
絡された抵抗を伝送線路に接続し、さらに終端抵抗およ
び抵抗にそれぞれ容量性素子を並列に装荷したものであ
り、終端抵抗と抵抗とでそれぞれ分散してマイクロ波を
吸収することができ、また、抵抗と終端抵抗の間隔を所
要周波数で1/4波長以下にできるため、小形な構成で
耐電力向上を図ることができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】広帯域化が図れるこの発明の一実施例による無
反射終端器の構造および等価回路図である。
【図2】図1に示すこの発明の無反射終端器の簡易な等
価回路図である。
【図3】広帯域化が図れるこの発明の他の実施例を示す
無反射終端器の構造および等価回路図である。
【図4】耐電力向上が図れるこの発明の一実施例を示す
無反射終端器の構造および等価回路図である。
【図5】耐電力向上が図れるこの発明の他の実施例を示
す無反射終端器の構造および等価回路図である。
【図6】小形な構成で耐電力向上が図れるこの発明の一
実施例を示す無反射終端器の構造および等価回路図であ
る。
【図7】小形な構成で耐電力向上が図れるこの発明の他
の実施例を示す無反射終端器の構造および等価回路図で
ある。
【図8】従来の無反射終端器の構造および等価回路図で
ある。
【符号の説明】
1 誘電体基板 2 伝送線路 4 接地導体 5 入力端子 6 寄生インダクタ 7 寄生インダクタ 8 寄生キャパシタ 9 終端抵抗 10 抵抗 11 先端開放線路 12 抵抗 13 インダクタ 14 キャパシタ 15 キャパシタ 16 インダクタ 17 マイクロストリップ線路 18 抵抗体 19 伝送線路 20 抵抗 21 先端開放1/4波長線路 22 容量性素子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝送線路の一端を終端抵抗を介して接地
    するとともに、上記伝送線路と接地間に抵抗と先端開放
    線路との直列回路を装荷したことを特徴とする無反射終
    端器。
  2. 【請求項2】 誘電体基板上にマイクロストリップ線路
    を設け、上記マイクロストリップ線路の一端を薄膜状の
    終端抵抗を介して終端するとともに、マイクロ波の伝ぱ
    ん方向に沿って、上記マイクロストリップ線路に接触す
    るような抵抗体を設けたことを特徴とする無反射終端
    器。
  3. 【請求項3】 伝送線路の一端を終端抵抗により終端す
    るとともに、上記終端抵抗からほぼn/4波長(nは整
    数)離れた上記、伝送線路の点に一端が短絡された抵抗
    を装荷していることを特徴とする無反射終端器。
  4. 【請求項4】 一端が終端抵抗により終端された伝送線
    路に、少なくとも1個の一端短絡の抵抗を接続するとと
    もに、上記終端抵抗および抵抗に並列にそれぞれ容量性
    素子を装荷していることを特徴とする無反射終端器。
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