JPH06317881A - 写真感光材料用成形品及びそれを用いた包装体 - Google Patents
写真感光材料用成形品及びそれを用いた包装体Info
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- JPH06317881A JPH06317881A JP6355593A JP6355593A JPH06317881A JP H06317881 A JPH06317881 A JP H06317881A JP 6355593 A JP6355593 A JP 6355593A JP 6355593 A JP6355593 A JP 6355593A JP H06317881 A JPH06317881 A JP H06317881A
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- light
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Abstract
(57)【要約】
【目的】包装フィルム、写真フィルム用容器、写真フィ
ルム用パトローネ等の写真感光材料用成形品において、
写真性に悪影響を与えず、抗張力及び耐熱性を大きくで
き、かつ、結晶性の樹脂のみで成形しても、防湿性、耐
磨耗性が大きく、寸法精度も優れるようにする。 【構成】符号1aは、写真感光材料用成形品としての遮
光性熱可塑性樹脂フィルムである。遮光性熱可塑性樹脂
フィルム1aは、結晶化度が60%以上、分子量分布が1.
5〜10、メルトフローレートが0.01〜70g/10分のホモ
ポリエチレン樹脂、エチレンとα−オレフィンとの共重
合体樹脂、ホモポリプロピレン樹脂又はプロピレンとα
−オレフィンとの共重合体樹脂の少なくとも1種以上の
合計が50重量%以上と、滑剤0.01〜25重量%と、酸化防
止剤0.001〜1.0重量%とを含むポリオレフィン樹脂組成
物で成形されている。
ルム用パトローネ等の写真感光材料用成形品において、
写真性に悪影響を与えず、抗張力及び耐熱性を大きくで
き、かつ、結晶性の樹脂のみで成形しても、防湿性、耐
磨耗性が大きく、寸法精度も優れるようにする。 【構成】符号1aは、写真感光材料用成形品としての遮
光性熱可塑性樹脂フィルムである。遮光性熱可塑性樹脂
フィルム1aは、結晶化度が60%以上、分子量分布が1.
5〜10、メルトフローレートが0.01〜70g/10分のホモ
ポリエチレン樹脂、エチレンとα−オレフィンとの共重
合体樹脂、ホモポリプロピレン樹脂又はプロピレンとα
−オレフィンとの共重合体樹脂の少なくとも1種以上の
合計が50重量%以上と、滑剤0.01〜25重量%と、酸化防
止剤0.001〜1.0重量%とを含むポリオレフィン樹脂組成
物で成形されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、写真感光材料を包装す
るための包装フィルム、写真フィルム用容器、写真フィ
ルム用スプール、写真フィルム用パトローネ、レンズ付
きフィルムユニットなどの写真感光材料用成形品及びそ
れを用いた包装体に関するものである。
るための包装フィルム、写真フィルム用容器、写真フィ
ルム用スプール、写真フィルム用パトローネ、レンズ付
きフィルムユニットなどの写真感光材料用成形品及びそ
れを用いた包装体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、写真感光材料の包装用フィルムと
しては、特公平2−2700号公報で開示されているよう
に、エチレン・α−オレフィン共重合体樹脂と1重量%
以上の遮光性物質とからなる樹脂組成物で成形されたも
のがあった。この感光物質包装用フィルムは、物理強
度、ヒートシール性等は優れているが、ハロゲン化銀を
含む写真感光材料の包装に用いると、写真性に悪影響
(カブリ増加、増減感等)を及ぼす場合があることが判
明した。また、抗張力が小さく伸びやすいので、重量物
を収納する遮光袋においては包装フィルムが薄く伸ばさ
れ遮光性を確保できない場合があることも判明した。
しては、特公平2−2700号公報で開示されているよう
に、エチレン・α−オレフィン共重合体樹脂と1重量%
以上の遮光性物質とからなる樹脂組成物で成形されたも
のがあった。この感光物質包装用フィルムは、物理強
度、ヒートシール性等は優れているが、ハロゲン化銀を
含む写真感光材料の包装に用いると、写真性に悪影響
(カブリ増加、増減感等)を及ぼす場合があることが判
明した。また、抗張力が小さく伸びやすいので、重量物
を収納する遮光袋においては包装フィルムが薄く伸ばさ
れ遮光性を確保できない場合があることも判明した。
【0003】写真フィルムを収納する、射出成形法によ
り成形された写真フィルム容器としては、特公平2−38
939号公報で開示されているように、特殊物性のポリプ
ロピレン樹脂を70重量%以上含む樹脂組成物で形成され
たものがあった。この写真フィルム容器は、成形故障が
ほとんど発生せず、成形サイクルを大幅に短縮できるも
のであるが、成形条件(樹脂温度、金型温度、冷却水温
度、製品取り出し時の製品表面温度、冷却時間、成形室
の温度等)の変動、添加剤の種類及び量などにより、硬
度、物理強度、寸法が大きく変動するので、温湿度をコ
ントロールした空調室内で上記成形条件を精密にコント
ロールしなければならなかった。然し精密にコントロー
ルした条件で成形しても非結晶性のポリスチレン樹脂を
用いている射出成形品の寸法精度を得ることはできず結
晶性樹脂への代替は付加とされてきた。
り成形された写真フィルム容器としては、特公平2−38
939号公報で開示されているように、特殊物性のポリプ
ロピレン樹脂を70重量%以上含む樹脂組成物で形成され
たものがあった。この写真フィルム容器は、成形故障が
ほとんど発生せず、成形サイクルを大幅に短縮できるも
のであるが、成形条件(樹脂温度、金型温度、冷却水温
度、製品取り出し時の製品表面温度、冷却時間、成形室
の温度等)の変動、添加剤の種類及び量などにより、硬
度、物理強度、寸法が大きく変動するので、温湿度をコ
ントロールした空調室内で上記成形条件を精密にコント
ロールしなければならなかった。然し精密にコントロー
ルした条件で成形しても非結晶性のポリスチレン樹脂を
用いている射出成形品の寸法精度を得ることはできず結
晶性樹脂への代替は付加とされてきた。
【0004】写真フィルム用スプールとしては、特開昭
62−284355号公報等で開示されているように、カーボン
ブラックを0.05〜3重量%、カルボキシル変性シリコー
ンオイルを0.2〜2重量%、ゴムを0.5〜6重量%含む、
非結晶性樹脂(結晶化度が0%)であるポリスチレン樹
脂からなる樹脂組成物で形成されたものがあった。この
写真フィルム用スプールは、滑性及び耐摩耗性が良好な
ものであったが、耐薬品性、耐油性、耐熱性等が不十分
であった。
62−284355号公報等で開示されているように、カーボン
ブラックを0.05〜3重量%、カルボキシル変性シリコー
ンオイルを0.2〜2重量%、ゴムを0.5〜6重量%含む、
非結晶性樹脂(結晶化度が0%)であるポリスチレン樹
脂からなる樹脂組成物で形成されたものがあった。この
写真フィルム用スプールは、滑性及び耐摩耗性が良好な
ものであったが、耐薬品性、耐油性、耐熱性等が不十分
であった。
【0005】すなわち、透明プラスチックケースに収納
した状態で直射日光下に3時間以上放置すると、スプー
ルは変形してカメラでの撮影が不可能となるものであっ
た。したがって、高級キャストコート紙やアート紙又は
コート紙を用いた化粧小箱に透明プラスチックケースを
収納し、この透明プラスチックケースに写真フィルムパ
トローネを密封収納しており、高価で包装廃棄物の多い
包装体となっていた。
した状態で直射日光下に3時間以上放置すると、スプー
ルは変形してカメラでの撮影が不可能となるものであっ
た。したがって、高級キャストコート紙やアート紙又は
コート紙を用いた化粧小箱に透明プラスチックケースを
収納し、この透明プラスチックケースに写真フィルムパ
トローネを密封収納しており、高価で包装廃棄物の多い
包装体となっていた。
【0006】レンズ付きフィルムユニットとしては、実
公平5−2919号公報等に開示されているように、撮影機
能を備えたユニット本体に予め写真フィルムを内蔵させ
たもので、ユニット本体は、カーボンブラックと非結晶
性ゴム入りポリスチレン樹脂組成物で形成されている。
寸法精度は良好であるが、耐熱性、耐衝撃性、耐薬品
性、耐油性、耐磨耗性等に欠けるものであった。したが
って、従来、ユニット本体を化粧箱に収納し、カーボン
ブラックとゴム入りのポリスチレン樹脂製のユニット本
体ができるだけ露出しないようにしていた。さらに、店
頭における展示時には、防湿性、ガスバリヤ性等を確保
するために、印刷が付された防湿・ガスバリヤー性積層
フィルムでピロー包装されていた。
公平5−2919号公報等に開示されているように、撮影機
能を備えたユニット本体に予め写真フィルムを内蔵させ
たもので、ユニット本体は、カーボンブラックと非結晶
性ゴム入りポリスチレン樹脂組成物で形成されている。
寸法精度は良好であるが、耐熱性、耐衝撃性、耐薬品
性、耐油性、耐磨耗性等に欠けるものであった。したが
って、従来、ユニット本体を化粧箱に収納し、カーボン
ブラックとゴム入りのポリスチレン樹脂製のユニット本
体ができるだけ露出しないようにしていた。さらに、店
頭における展示時には、防湿性、ガスバリヤ性等を確保
するために、印刷が付された防湿・ガスバリヤー性積層
フィルムでピロー包装されていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
フィルム成形品、射出成形品等は、写真性への影響、抗
張力、耐摩耗性、成形条件による寸法の変動、耐熱性等
において、良好でないものであった。
フィルム成形品、射出成形品等は、写真性への影響、抗
張力、耐摩耗性、成形条件による寸法の変動、耐熱性等
において、良好でないものであった。
【0008】また、結晶性樹脂においては、略同じメル
トフローレートの同種類の樹脂であっても、各種成形条
件の防湿性、耐磨耗性、寸法精度、硬度、写真性に及ぼ
す影響が大きく異なるものであった。さらに、樹脂の特
性が異なると同一の成形条件で成形しても寸法が大きく
異なるものであり、同一の有機造核剤や滑剤を同一量添
加しても添加効果が大きく異なるものであった。しかし
ながら、これらの原因は不明であったために、高い寸法
精度を求められる射出成形品や一定の物理強度を求めら
れる写真感光材料用密封袋を、ポリオレフィン樹脂のみ
で成形することは不可能と考えられ実用化されなかっ
た。
トフローレートの同種類の樹脂であっても、各種成形条
件の防湿性、耐磨耗性、寸法精度、硬度、写真性に及ぼ
す影響が大きく異なるものであった。さらに、樹脂の特
性が異なると同一の成形条件で成形しても寸法が大きく
異なるものであり、同一の有機造核剤や滑剤を同一量添
加しても添加効果が大きく異なるものであった。しかし
ながら、これらの原因は不明であったために、高い寸法
精度を求められる射出成形品や一定の物理強度を求めら
れる写真感光材料用密封袋を、ポリオレフィン樹脂のみ
で成形することは不可能と考えられ実用化されなかっ
た。
【0009】本発明は、以上の問題点を解決し、ポリオ
レフィン樹脂のみで成形しても、防湿性、耐磨耗性が常
に大きく、かつ、写真感光材料に及ぼす悪影響が常に小
さく、寸法精度が高く、さらに、硬度や抗張力及び耐熱
性が大きい写真感光材料用成形品及びそれを用いた包装
体を提供することを目的とする。
レフィン樹脂のみで成形しても、防湿性、耐磨耗性が常
に大きく、かつ、写真感光材料に及ぼす悪影響が常に小
さく、寸法精度が高く、さらに、硬度や抗張力及び耐熱
性が大きい写真感光材料用成形品及びそれを用いた包装
体を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成するために鋭意検討し、結晶化度と分子量分布を限
定し、かつ、滑剤及び酸化防止剤を特定量添加すれば上
記問題点を解決できることを見出し、本発明を完成させ
たものである。
達成するために鋭意検討し、結晶化度と分子量分布を限
定し、かつ、滑剤及び酸化防止剤を特定量添加すれば上
記問題点を解決できることを見出し、本発明を完成させ
たものである。
【0011】すなわち、本発明の写真感光材料用成形品
は、結晶化度が60%以上、分子量分布が1.5〜10、メル
トフローレートが0.01〜70g/10分のホモポリエチレン
樹脂、エチレンとα−オレフィンとの共重合体樹脂、ホ
モポリプロピレン樹脂又はプロピレンとα−オレフィン
との共重合体樹脂の少なくとも1種以上の合計が50重量
%以上と、滑剤0.01〜25重量%と、酸化防止剤0.001〜
1.0重量%とを含むポリオレフィン樹脂組成物で成形さ
れていることを特徴として構成されている。
は、結晶化度が60%以上、分子量分布が1.5〜10、メル
トフローレートが0.01〜70g/10分のホモポリエチレン
樹脂、エチレンとα−オレフィンとの共重合体樹脂、ホ
モポリプロピレン樹脂又はプロピレンとα−オレフィン
との共重合体樹脂の少なくとも1種以上の合計が50重量
%以上と、滑剤0.01〜25重量%と、酸化防止剤0.001〜
1.0重量%とを含むポリオレフィン樹脂組成物で成形さ
れていることを特徴として構成されている。
【0012】本発明のポリオレフィン樹脂組成物は、ホ
モポリエチレン樹脂、エチレンとα−オレフィンとのラ
ンダム及びブロック共重合体樹脂、ホモポリプロピレン
樹脂又はプロピレンとα−オレフィンとのランダム及び
ブロック共重合体樹脂(以後、これらの樹脂をポリオレ
フィン系樹脂という)を50重量%以上含んでおり、好ま
しくは60重量%以上、特に好ましくは70重量%以上含
む。ポリオレフィン系樹脂が50重量%未満であると、耐
熱性、耐摩耗性、硬度、耐薬品性、耐油性、滑性等が不
十分で実用化困難である。
モポリエチレン樹脂、エチレンとα−オレフィンとのラ
ンダム及びブロック共重合体樹脂、ホモポリプロピレン
樹脂又はプロピレンとα−オレフィンとのランダム及び
ブロック共重合体樹脂(以後、これらの樹脂をポリオレ
フィン系樹脂という)を50重量%以上含んでおり、好ま
しくは60重量%以上、特に好ましくは70重量%以上含
む。ポリオレフィン系樹脂が50重量%未満であると、耐
熱性、耐摩耗性、硬度、耐薬品性、耐油性、滑性等が不
十分で実用化困難である。
【0013】上記ホモポリエチレン樹脂としては、酸素
や過酸化物等のラジカル開始剤を用い、150〜300℃、10
00〜3000kg/cm2の温度・圧力条件下でエチレンを重合
させる方法で製造した、長鎖分岐を持った密度が0.910
〜0.925g/cm3の分岐状低密度ポリエチレン樹脂と中・
低圧法のチーグラー触媒(Ti系)またはフィリップス
触媒(Cr系)等を用い、50〜250℃、50〜200kg/cm2
の温度・圧力条件下でエチレンを重合させる方法で製造
した、直鎖状の密度が0.941〜0.965g/cm3の直鎖状高
密度ポリエチレン樹脂と、高圧法、中・低圧法によって
も得られるが、前記低密度ポリエチレン樹脂と高密度ポ
リエチレン樹脂をブレンドして製造されている密度が0.
926〜0.940g/cm3の中密度ポリエチレン樹脂がある。
や過酸化物等のラジカル開始剤を用い、150〜300℃、10
00〜3000kg/cm2の温度・圧力条件下でエチレンを重合
させる方法で製造した、長鎖分岐を持った密度が0.910
〜0.925g/cm3の分岐状低密度ポリエチレン樹脂と中・
低圧法のチーグラー触媒(Ti系)またはフィリップス
触媒(Cr系)等を用い、50〜250℃、50〜200kg/cm2
の温度・圧力条件下でエチレンを重合させる方法で製造
した、直鎖状の密度が0.941〜0.965g/cm3の直鎖状高
密度ポリエチレン樹脂と、高圧法、中・低圧法によって
も得られるが、前記低密度ポリエチレン樹脂と高密度ポ
リエチレン樹脂をブレンドして製造されている密度が0.
926〜0.940g/cm3の中密度ポリエチレン樹脂がある。
【0014】上記エチレンとα−オレフィンとの共重合
体樹脂としては、L−LDPE樹脂がある。このL−L
DPE(Linear Low Density Polyethylene)樹脂は
第3のポリエチレン樹脂と称され、中低圧法、高圧法両
ポリエチレン樹脂の利点を併せもつ省エネルギー、省資
源という時代の要請に合致する低コスト、高強度の樹脂
である。この樹脂は低圧法又は高圧改良法でエチレンと
炭素数が3〜13個、好ましくは4〜10個のα−オレフィ
ンを共重合させたコポリマーで線状の直鎖に短分岐をも
った構造のポリエチレン系樹脂である。物理強度やコス
トの点で好ましいα−オレフィンとしてはブテン−1、
オクテン−1、ヘキセン−1,4−メチルペンテン−
1、ヘプテン−1などが使用される。特にエチレン・α
オレフィンランダム共重合体樹脂が本発明には好ましい
がエチレン・αオレフィンブロック共重合体樹脂、これ
ら2種の混合樹脂も使用できる。
体樹脂としては、L−LDPE樹脂がある。このL−L
DPE(Linear Low Density Polyethylene)樹脂は
第3のポリエチレン樹脂と称され、中低圧法、高圧法両
ポリエチレン樹脂の利点を併せもつ省エネルギー、省資
源という時代の要請に合致する低コスト、高強度の樹脂
である。この樹脂は低圧法又は高圧改良法でエチレンと
炭素数が3〜13個、好ましくは4〜10個のα−オレフィ
ンを共重合させたコポリマーで線状の直鎖に短分岐をも
った構造のポリエチレン系樹脂である。物理強度やコス
トの点で好ましいα−オレフィンとしてはブテン−1、
オクテン−1、ヘキセン−1,4−メチルペンテン−
1、ヘプテン−1などが使用される。特にエチレン・α
オレフィンランダム共重合体樹脂が本発明には好ましい
がエチレン・αオレフィンブロック共重合体樹脂、これ
ら2種の混合樹脂も使用できる。
【0015】密度は一般に低中密度ポリエチレン樹脂程
度とされているが、市販品では0.87〜0.95g/cm3の範
囲内にあるものが多い。メルトフローレートは0.1〜50
g/10分の範囲内にあるものが多い。
度とされているが、市販品では0.87〜0.95g/cm3の範
囲内にあるものが多い。メルトフローレートは0.1〜50
g/10分の範囲内にあるものが多い。
【0016】L−LDPE樹脂の重合プロセスとしては
中・低圧装置を用いる気相法、溶液法、液相スラリー法
と高圧改良法装置を用いるイオン重合法等がある。
中・低圧装置を用いる気相法、溶液法、液相スラリー法
と高圧改良法装置を用いるイオン重合法等がある。
【0017】L−LDPE樹脂の具体例を以下に示す。 エチレン・ブテン−1共重合体樹脂 GレジンとNUC−FLX(UCC社) ダウレックス (ダウケミカル社) スクレアー (デュポンカナダ社) マーレックス (フィリップス社) スタミレックス (DSM社) エクセレンVL (住友化学) ネオゼックス (三井石油化学) 三菱ポリエチ−LL (三菱油化) 日石リニレックス (日本石油化学) NUCポリエチレン−LL(日本ユニカー) 出光ポリエチレンL (出光石油化学) エチレン・ヘキセン−1共重合体樹脂 TUFLIN (UCC社) TUFTHENE (日本ユニカー) エチレン・4メチルペンテン−1共重合体樹脂 ウルトゼックス (三井石油化学) エチレン・オクテン−1共重合体樹脂 スタミレックス (DSM社) ダウレックス (ダウケミカル社) スクレアー (デュポンカナダ社) MORETEC (出光石油化学)
【0018】これらのL−LDPE樹脂の中で、引裂き
強度、衝撃穴あけ強度が特に要求されるフィルム状の包
装材料に使用する場合に好ましい樹脂は、メルトフロー
レート(以後MFRと表示)が0.8〜10g/10分(JI
S K−7210の条件4で測定。試験温度190℃,試験荷重
2.16kgf)、密度が0.870〜0.940g/cm3(JIS K−7
112) 、そしてα−オレフィンの炭素数6〜8個の液相
法プロセスと気相法プロセスで得られたものである。
強度、衝撃穴あけ強度が特に要求されるフィルム状の包
装材料に使用する場合に好ましい樹脂は、メルトフロー
レート(以後MFRと表示)が0.8〜10g/10分(JI
S K−7210の条件4で測定。試験温度190℃,試験荷重
2.16kgf)、密度が0.870〜0.940g/cm3(JIS K−7
112) 、そしてα−オレフィンの炭素数6〜8個の液相
法プロセスと気相法プロセスで得られたものである。
【0019】特に好ましい代表的な例を商品名であげる
と、ポリエチレンにα−オレフィン側鎖として炭素数6
個の4−メチルペンテン−1を導入した三井石油化学
(株)のウルトゼックス及びα−オレフィン側鎖として炭
素数8個のオクテン−1を導入した出光石油化学(株)の
MORETECとDSM社のスタミレックスとダウケミ
カル社のダウレックスがある(以上4社品共液相法プロ
セスで得られたL−LDPE樹脂である。)。低圧法の
気相法プロセスで得られた好ましい代表的な例を商品名
であげると、α−オレフィン側鎖として炭素数6個のヘ
キセン−1を導入した日本ユニカー(株)のTUFLIN
及びUCC社のTUFTHENE等がある。
と、ポリエチレンにα−オレフィン側鎖として炭素数6
個の4−メチルペンテン−1を導入した三井石油化学
(株)のウルトゼックス及びα−オレフィン側鎖として炭
素数8個のオクテン−1を導入した出光石油化学(株)の
MORETECとDSM社のスタミレックスとダウケミ
カル社のダウレックスがある(以上4社品共液相法プロ
セスで得られたL−LDPE樹脂である。)。低圧法の
気相法プロセスで得られた好ましい代表的な例を商品名
であげると、α−オレフィン側鎖として炭素数6個のヘ
キセン−1を導入した日本ユニカー(株)のTUFLIN
及びUCC社のTUFTHENE等がある。
【0020】また最近発売された密度が0.87〜0.910g
/cm3の超低密度直鎖状低密度ポリエチレン樹脂、例え
ばUCC社のNUC−FLXや住友化学(株)のエクセレ
ンVLも好ましい(以上2社品共α−オレフィンが炭素
数4個のブテン−1を使用)。
/cm3の超低密度直鎖状低密度ポリエチレン樹脂、例え
ばUCC社のNUC−FLXや住友化学(株)のエクセレ
ンVLも好ましい(以上2社品共α−オレフィンが炭素
数4個のブテン−1を使用)。
【0021】エチレンとα−オレフィンの比は、エチレ
ンが70%以上であることが好ましく、80%以上がより好
ましい。エチレンが70%未満であると、重合適性が悪化
して高価になると共に得られたエチレン・αオレフィン
共重合体樹脂の粘着性が大きくフィルム成形性が悪化
し、フィルム同志のブロッキングが大きく実用化困難で
ある。
ンが70%以上であることが好ましく、80%以上がより好
ましい。エチレンが70%未満であると、重合適性が悪化
して高価になると共に得られたエチレン・αオレフィン
共重合体樹脂の粘着性が大きくフィルム成形性が悪化
し、フィルム同志のブロッキングが大きく実用化困難で
ある。
【0022】上記ホモポリプロピレン樹脂としては、主
にチグラー触媒(Ti系)を用い、50〜80℃、5〜35kg
/cm2の温度・圧力下でプロピレンを重合して製造され
る密度が0.902〜0.910g/cm3の樹脂である。一般には
プロピレンをアルミニウムアルキル/四塩化チタン系の
チーグラー・ナッタ触媒を用いて溶剤存在下で重合させ
て得られるアイソタクチック樹脂である。
にチグラー触媒(Ti系)を用い、50〜80℃、5〜35kg
/cm2の温度・圧力下でプロピレンを重合して製造され
る密度が0.902〜0.910g/cm3の樹脂である。一般には
プロピレンをアルミニウムアルキル/四塩化チタン系の
チーグラー・ナッタ触媒を用いて溶剤存在下で重合させ
て得られるアイソタクチック樹脂である。
【0023】プロピレンとα−オレフィンとの共重合体
樹脂としては、プロピレン・エチレンランダム共重合体
樹脂、プロピレン・エチレンブロック共重合体樹脂、プ
ロピレン・ブテン−1ランダム共重合体樹脂、プロピレ
ン・ブテン−1ブロック共重合体樹脂、プロピレン・エ
チレン・ジエン三元共重合体樹脂、プロピレン・ヘキセ
ン−1ランダム共重合体樹脂、プロピレン・ヘキセン−
1ブロック共重合体樹脂等がある。α−オレフィンの量
としては0.5〜30重量%、好ましくは1〜20重量%が剛
性、物理強度のバランスの点から好ましい。
樹脂としては、プロピレン・エチレンランダム共重合体
樹脂、プロピレン・エチレンブロック共重合体樹脂、プ
ロピレン・ブテン−1ランダム共重合体樹脂、プロピレ
ン・ブテン−1ブロック共重合体樹脂、プロピレン・エ
チレン・ジエン三元共重合体樹脂、プロピレン・ヘキセ
ン−1ランダム共重合体樹脂、プロピレン・ヘキセン−
1ブロック共重合体樹脂等がある。α−オレフィンの量
としては0.5〜30重量%、好ましくは1〜20重量%が剛
性、物理強度のバランスの点から好ましい。
【0024】プロピレンとα−オレフィンとの共重合体
樹脂におけるα−オレフィンは、エチレンとα−オレフ
ィンとの共重合体の場合のα−オレフィンと同様であ
る。
樹脂におけるα−オレフィンは、エチレンとα−オレフ
ィンとの共重合体の場合のα−オレフィンと同様であ
る。
【0025】以上のようなポリオレフィン系樹脂を重合
させる際、ハロゲン化合物又は金属化合物を含む重合触
媒を用いることが写真感光材料に対する悪影響の大きい
重合触媒使用量を減少できるので好ましい。ハロゲン化
合物及び/又は金属化合物を含む重合触媒の代表例とし
ては四塩化チタンとトリエチルアルミニウムを無水ヘキ
サン中で混合した時に得られる黒色の沈澱物のチーグラ
ー触媒と三塩化チタンとトリエチルアルミニウムを無水
ヘキサン中で混合して得られる黒色の沈澱物のチーグラ
ー・ナッタ触媒と第I,II,III族の各種金属の有機ア
ルキル化合物と、第IV,V,VI,VII族の金属塩の組合
せから成る立体規則性重合触媒とトリアルキルアルミニ
ウムと三塩化チタン系の混合物からなるナッタ触媒とS
iO2−Al2O3系と酸化クロムの混合物から成るフィリ
ップス触媒及びマグネシウム化合物とハロゲン化チタン
との反応生成物および有機アルミニウムを成分とする触
媒等がある。特殊な例としてマグネシウムの酸素含有有
機化合物とチタンの酸素含有有機化合物とアルミニウム
ハロゲン化合物との反応生成物である固体触媒成分と共
触媒として有機アルミニウム化合物を使用した触媒等も
ある。有機アルミニウム化合物の具体例としてはトリエ
チルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、トリ
−n−プロピルアルミニウム、ジエチルアルミニウムモ
ノクロライド、ジエチルアルミニウムモノブロマイド等
がある。チタン化合物としてはTiCl 4、TiBr、TiI
4等のテトラハロゲン化チタン、Ti(OCH3)Cl3、Ti
(OC2H5)Cl3等のトリハロゲン化アルコキシチタン、
Ti(OCH3)2Cl2、Ti(OC2H5)2Cl2、Ti(OC2H
5)2Br2等のジハロゲン化アルコキシチタン、Ti(OC
H3)3Cl、Ti(OC2H5)3Cl、Ti(OC2H5)3Br等の
モノハロゲン化トリアルコキシチタン等がある。
させる際、ハロゲン化合物又は金属化合物を含む重合触
媒を用いることが写真感光材料に対する悪影響の大きい
重合触媒使用量を減少できるので好ましい。ハロゲン化
合物及び/又は金属化合物を含む重合触媒の代表例とし
ては四塩化チタンとトリエチルアルミニウムを無水ヘキ
サン中で混合した時に得られる黒色の沈澱物のチーグラ
ー触媒と三塩化チタンとトリエチルアルミニウムを無水
ヘキサン中で混合して得られる黒色の沈澱物のチーグラ
ー・ナッタ触媒と第I,II,III族の各種金属の有機ア
ルキル化合物と、第IV,V,VI,VII族の金属塩の組合
せから成る立体規則性重合触媒とトリアルキルアルミニ
ウムと三塩化チタン系の混合物からなるナッタ触媒とS
iO2−Al2O3系と酸化クロムの混合物から成るフィリ
ップス触媒及びマグネシウム化合物とハロゲン化チタン
との反応生成物および有機アルミニウムを成分とする触
媒等がある。特殊な例としてマグネシウムの酸素含有有
機化合物とチタンの酸素含有有機化合物とアルミニウム
ハロゲン化合物との反応生成物である固体触媒成分と共
触媒として有機アルミニウム化合物を使用した触媒等も
ある。有機アルミニウム化合物の具体例としてはトリエ
チルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、トリ
−n−プロピルアルミニウム、ジエチルアルミニウムモ
ノクロライド、ジエチルアルミニウムモノブロマイド等
がある。チタン化合物としてはTiCl 4、TiBr、TiI
4等のテトラハロゲン化チタン、Ti(OCH3)Cl3、Ti
(OC2H5)Cl3等のトリハロゲン化アルコキシチタン、
Ti(OCH3)2Cl2、Ti(OC2H5)2Cl2、Ti(OC2H
5)2Br2等のジハロゲン化アルコキシチタン、Ti(OC
H3)3Cl、Ti(OC2H5)3Cl、Ti(OC2H5)3Br等の
モノハロゲン化トリアルコキシチタン等がある。
【0026】有機マグネシウム化合物としてはエチルブ
チルマグネシウム、ジイソブチルマグネシウム、ジヘキ
シルマグネシウム、エチルマグネシウムクロライド及び
MgF2、MgCl2、MgBr2、MgI2等がある。バナシウ
ム化合物としては四塩化バナシウム、オキシ三塩化バナ
シウム、バナジン酸ジエトキシモノクロライド、バナジ
ン酸ジエトキシジクロライド等がある。これらのハロゲ
ン化合物及び/又は金属化合物はハロゲン化銀写真感光
材料の写真性に悪影響を与えるが脂肪酸金属塩及び/又
はゼオライト及び/又はハイドロタルサイト化合物の合
計が0.01〜10重量%、好ましくは0.05〜7重量%、特に
好ましくは0.1〜5重量%添加すると無害化できる。
チルマグネシウム、ジイソブチルマグネシウム、ジヘキ
シルマグネシウム、エチルマグネシウムクロライド及び
MgF2、MgCl2、MgBr2、MgI2等がある。バナシウ
ム化合物としては四塩化バナシウム、オキシ三塩化バナ
シウム、バナジン酸ジエトキシモノクロライド、バナジ
ン酸ジエトキシジクロライド等がある。これらのハロゲ
ン化合物及び/又は金属化合物はハロゲン化銀写真感光
材料の写真性に悪影響を与えるが脂肪酸金属塩及び/又
はゼオライト及び/又はハイドロタルサイト化合物の合
計が0.01〜10重量%、好ましくは0.05〜7重量%、特に
好ましくは0.1〜5重量%添加すると無害化できる。
【0027】ポリオレフィン系樹脂は、結晶化度が60%
以上、好ましくは70%以上、特に好ましくは75%以上で
ある。結晶化度が60%未満であると、剛性、耐摩耗性、
硬度、滑性、ヤング率等が不足し、擦り傷が発生しやす
く、射出成形品ではブロッキングや変形が発生しやすく
成形サイクルが長くなり、しかも成形故障が多発するの
で実用化困難である。フィルム成形品ではブロッキング
発生、滑性不足、シワ発生、フィルム成形性不良等の点
で好ましくない。
以上、好ましくは70%以上、特に好ましくは75%以上で
ある。結晶化度が60%未満であると、剛性、耐摩耗性、
硬度、滑性、ヤング率等が不足し、擦り傷が発生しやす
く、射出成形品ではブロッキングや変形が発生しやすく
成形サイクルが長くなり、しかも成形故障が多発するの
で実用化困難である。フィルム成形品ではブロッキング
発生、滑性不足、シワ発生、フィルム成形性不良等の点
で好ましくない。
【0028】ポリオレフィン系樹脂は、分子量分布が1.
5〜10であり、好ましくは2.0〜9であり、特に好ましく
は2.5〜8である。分子量分布が1.5未満であると、樹脂
の流動性が悪化し成形故障が多発する。また、分子量分
布が10を越えると、寸法精度が悪化し、物理強度も低下
し、有機造核剤添加効果も小さくなり本発明の目的とす
る優れた特性を有する写真感光材料用成形品を提供する
ことは困難である。
5〜10であり、好ましくは2.0〜9であり、特に好ましく
は2.5〜8である。分子量分布が1.5未満であると、樹脂
の流動性が悪化し成形故障が多発する。また、分子量分
布が10を越えると、寸法精度が悪化し、物理強度も低下
し、有機造核剤添加効果も小さくなり本発明の目的とす
る優れた特性を有する写真感光材料用成形品を提供する
ことは困難である。
【0029】前記ポリオレフィン系樹脂は、メルトフロ
ーレートが0.01〜70g/10分であり、好ましくは、0.05
〜50g/10分、特に好ましくは0.1〜40g/10分であ
る。メルトフローレートが0.01g/10分未満であると、
インフレーションフィルム成形品でも樹脂の流動性が悪
すぎメルトフラクチャーの発生や生産性の悪化をもたら
す。射出成形品では5〜70g/10分、好ましくは7〜50
g/10分、特に好ましくは10〜40g/10分であり、0.01
g/10分未満では成形故障(ショートショット、ウェル
ドライン等)が多発し、成形サイクルが長くなり実用化
不可である。また、メルトフローレートが70g/10分を
越えると、樹脂の流動性が大きくなりすぎインフレーシ
ョンフィルム成形品では製造が困難である。射出成形品
ではバリ等の成形故障が多発し、物理強度が小さく実用
化困難である。
ーレートが0.01〜70g/10分であり、好ましくは、0.05
〜50g/10分、特に好ましくは0.1〜40g/10分であ
る。メルトフローレートが0.01g/10分未満であると、
インフレーションフィルム成形品でも樹脂の流動性が悪
すぎメルトフラクチャーの発生や生産性の悪化をもたら
す。射出成形品では5〜70g/10分、好ましくは7〜50
g/10分、特に好ましくは10〜40g/10分であり、0.01
g/10分未満では成形故障(ショートショット、ウェル
ドライン等)が多発し、成形サイクルが長くなり実用化
不可である。また、メルトフローレートが70g/10分を
越えると、樹脂の流動性が大きくなりすぎインフレーシ
ョンフィルム成形品では製造が困難である。射出成形品
ではバリ等の成形故障が多発し、物理強度が小さく実用
化困難である。
【0030】ポリオレフィン樹脂組成物には、樹脂の流
動性向上、押出し適性向上、フィルム成形適性改良、滑
性向上、ブロッキング防止、写真感光材料の包装適性向
上、静電気発生防止、耐磨耗性向上、遮光性物質の分散
性向上等のために、滑剤を添加することができる。
動性向上、押出し適性向上、フィルム成形適性改良、滑
性向上、ブロッキング防止、写真感光材料の包装適性向
上、静電気発生防止、耐磨耗性向上、遮光性物質の分散
性向上等のために、滑剤を添加することができる。
【0031】滑剤の添加量は0.01〜25重量%であり、0.
03〜15重量%が好ましく、0.05〜10重量%がより好まし
い。滑剤の添加量が0.01重量%未満であると、成形性が
悪化し、成形が困難になり、また滑りが悪く、加工工程
でのトラブルが多く発生する。滑剤の添加量が25重量%
を超えると、ベトツキが大きくなり、ゴミが付着しやす
くなる。かつ、スクリュースリップ等のために樹脂のチ
ャージ時間が長くかかり、成形サイクルも長くなる。フ
ィルム成形では厚薄ムラが大きくなり製造が困難であ
る。ブリードアウトしやすく滑性効果の大きい脂肪酸ア
ミド系滑剤の添加量は0.01〜2重量%、好ましくは0.03
〜2重量%、特に好ましくは0.05〜1重量%である。
03〜15重量%が好ましく、0.05〜10重量%がより好まし
い。滑剤の添加量が0.01重量%未満であると、成形性が
悪化し、成形が困難になり、また滑りが悪く、加工工程
でのトラブルが多く発生する。滑剤の添加量が25重量%
を超えると、ベトツキが大きくなり、ゴミが付着しやす
くなる。かつ、スクリュースリップ等のために樹脂のチ
ャージ時間が長くかかり、成形サイクルも長くなる。フ
ィルム成形では厚薄ムラが大きくなり製造が困難であ
る。ブリードアウトしやすく滑性効果の大きい脂肪酸ア
ミド系滑剤の添加量は0.01〜2重量%、好ましくは0.03
〜2重量%、特に好ましくは0.05〜1重量%である。
【0032】市販の代表的滑剤名と製造メーカー名を以
下に記載する。 (1) 脂肪酸アミド系滑剤 飽和脂肪酸アミド系滑剤 ベヘニン酸アミド系滑剤;ダイヤミッドKN(日本
化成)等 ステアリン酸アミド系滑剤;アーマイドHT(ライ
オン油脂)、アルフローS−10(日本油脂)、脂肪酸ア
マイドS(花王)、ダイヤミッド200(日本化成)、ダイヤ
ミッドAP−1(日本化成)、アマイドS・アマイドT
(日東化学)、ニュートロン−2(日本精化)等 パルミチン酸アミド系滑剤;ニュートロンS−18
(日本精化)、アマイドP(日東化学)等 ラウリン酸アミド系滑剤;アーマイドC(ライオン
・アクゾ)、ダイヤミッド(日本化成)等
下に記載する。 (1) 脂肪酸アミド系滑剤 飽和脂肪酸アミド系滑剤 ベヘニン酸アミド系滑剤;ダイヤミッドKN(日本
化成)等 ステアリン酸アミド系滑剤;アーマイドHT(ライ
オン油脂)、アルフローS−10(日本油脂)、脂肪酸ア
マイドS(花王)、ダイヤミッド200(日本化成)、ダイヤ
ミッドAP−1(日本化成)、アマイドS・アマイドT
(日東化学)、ニュートロン−2(日本精化)等 パルミチン酸アミド系滑剤;ニュートロンS−18
(日本精化)、アマイドP(日東化学)等 ラウリン酸アミド系滑剤;アーマイドC(ライオン
・アクゾ)、ダイヤミッド(日本化成)等
【0033】不飽和脂肪酸アミド系滑剤 エルカ酸アミド系滑剤;アルフローP−10(日本油
脂)、ニュートロン−S(日本精化)、LUBROL
(I・C・I)、ダイヤミッドL−200(日本化成)等 オレイン酸アミド系滑剤;アーモスリップCP(ラ
イオン・アクゾ)、ニュートロン(日本精化)、ニュー
トロンE−18(日本精化)、アマイドO(日東化学)、
ダイヤミッドO−200・ダイヤミッドG−200(日本化
成)、アルフローE−10(日本油脂)、脂肪酸アマイド
O(花王)等
脂)、ニュートロン−S(日本精化)、LUBROL
(I・C・I)、ダイヤミッドL−200(日本化成)等 オレイン酸アミド系滑剤;アーモスリップCP(ラ
イオン・アクゾ)、ニュートロン(日本精化)、ニュー
トロンE−18(日本精化)、アマイドO(日東化学)、
ダイヤミッドO−200・ダイヤミッドG−200(日本化
成)、アルフローE−10(日本油脂)、脂肪酸アマイド
O(花王)等
【0034】ビス脂肪酸アミド系滑剤 メチレンビスベヘニン酸アミド系滑剤;ダイヤミッ
ドNKビス(日本化成)等 メチレンビスステアリン酸アミド系滑剤;ダイヤミ
ッド200ビス(日本化成)、アーモワックス(ライオン
・アクゾ)、ビスアマイド(日東化学)等 メチレンビオオレイン酸アミド系滑剤;ルブロンO
(日本化成)等 エチレンビスステアリン酸アミド系滑剤;アーモス
リップEBS(ライオン・アクゾ)等 ヘキサメチレンビスステアリン酸アミド系滑剤;ア
マイド65(川研ファインケミカル)等 ヘキサメチレンビスオレイン酸アミド系滑剤;アマ
イド60(川研ファインケミカル)等
ドNKビス(日本化成)等 メチレンビスステアリン酸アミド系滑剤;ダイヤミ
ッド200ビス(日本化成)、アーモワックス(ライオン
・アクゾ)、ビスアマイド(日東化学)等 メチレンビオオレイン酸アミド系滑剤;ルブロンO
(日本化成)等 エチレンビスステアリン酸アミド系滑剤;アーモス
リップEBS(ライオン・アクゾ)等 ヘキサメチレンビスステアリン酸アミド系滑剤;ア
マイド65(川研ファインケミカル)等 ヘキサメチレンビスオレイン酸アミド系滑剤;アマ
イド60(川研ファインケミカル)等
【0035】(2) シリコーン系滑剤 各種グレードのジメチルポリシロキサン及びその変性物
(信越シリコーン、東レシリコーン)等
(信越シリコーン、東レシリコーン)等
【0036】特に各種シリコンが樹脂流動性向上、滑性
向上等の効果を発揮させるだけでなく、着色物質と併用
すると着色物質の分散性向上、着色力向上等予想外の効
果を発揮するので好ましい。
向上等の効果を発揮させるだけでなく、着色物質と併用
すると着色物質の分散性向上、着色力向上等予想外の効
果を発揮するので好ましい。
【0037】シリコン系オイルは、ポリジメチルシロキ
サン、ポリメチルフェニルシロキサン、カルボキシル変
性シリコン、アミド変性シリコン、オレフィン変性シリ
コン、ポリエチレングリコールやポリプロピレングリコ
ールで変性したポリエーテル変性シリコン、オレフィン
/ポリエーテル変性シリコン、エポキシ変性シリコン、
アミノ変性シリコン、アルコール変性シリコン等変性さ
れたシロキサン結合を含有したシリコン系オイルであ
る。該シリコン系オイル中、特にオレフィン変性シリコ
ン、カルボキシル変性シリコン、アミド変性シリコン、
ポリエーテル変性シリコン、オレフィン/ポリエーテル
変性シリコン等が優れている。該シリコン系オイルは、
加熱状態でのフィルムの摩擦係数を改良し、自動包装機
による熱板シール中に生じる摺動抵抗を低下させ、皺の
発生を防止することにより、美しい外観と高度な密封性
と被包装体にたるみない密着性とを有する性能を保持し
たフィルムを得る基礎をつくることが出来る。又摺動に
よる光沢の低下を防止して、美しいシール部を得ること
が出来る。シリコン系オイルを併用した場合の本発明で
は、摺動ヒートシールをする場合、高温摩擦係数を1.4
以下にすることが出来る。
サン、ポリメチルフェニルシロキサン、カルボキシル変
性シリコン、アミド変性シリコン、オレフィン変性シリ
コン、ポリエチレングリコールやポリプロピレングリコ
ールで変性したポリエーテル変性シリコン、オレフィン
/ポリエーテル変性シリコン、エポキシ変性シリコン、
アミノ変性シリコン、アルコール変性シリコン等変性さ
れたシロキサン結合を含有したシリコン系オイルであ
る。該シリコン系オイル中、特にオレフィン変性シリコ
ン、カルボキシル変性シリコン、アミド変性シリコン、
ポリエーテル変性シリコン、オレフィン/ポリエーテル
変性シリコン等が優れている。該シリコン系オイルは、
加熱状態でのフィルムの摩擦係数を改良し、自動包装機
による熱板シール中に生じる摺動抵抗を低下させ、皺の
発生を防止することにより、美しい外観と高度な密封性
と被包装体にたるみない密着性とを有する性能を保持し
たフィルムを得る基礎をつくることが出来る。又摺動に
よる光沢の低下を防止して、美しいシール部を得ること
が出来る。シリコン系オイルを併用した場合の本発明で
は、摺動ヒートシールをする場合、高温摩擦係数を1.4
以下にすることが出来る。
【0038】(3) 非イオン界面活性剤系滑剤 エレクトロストリッパ−TS−2、エレクトロストリッ
パ−TS−3(花王石鹸)等
パ−TS−3(花王石鹸)等
【0039】(4) 炭化水素系滑剤 流動パラフィン、天然パラフィン、マイクロワックス、
合成パラフィン、ポリエチレンワックス、ポリプロピレ
ンワックス、塩素化炭化水素、フルオロカルボン等があ
り、これらの中でC16〜C40、好ましくはC20〜C30の
パラフィンワックスや重量平均分子量が1,000〜12,00
0、好ましくは1,500〜10,000のポリエチレンワックス及
びポリプロピレンワックスが好ましい。
合成パラフィン、ポリエチレンワックス、ポリプロピレ
ンワックス、塩素化炭化水素、フルオロカルボン等があ
り、これらの中でC16〜C40、好ましくはC20〜C30の
パラフィンワックスや重量平均分子量が1,000〜12,00
0、好ましくは1,500〜10,000のポリエチレンワックス及
びポリプロピレンワックスが好ましい。
【0040】(5) 脂肪酸系滑剤 高級脂肪酸(C12以上が好ましい)、オキシ脂肪酸等
【0041】(6) エステル系滑剤 脂肪酸の低級アルコールエステル、脂肪酸の多価アルコ
ールエステル、脂肪酸のポリグリコールエステル、脂肪
酸の脂肪アルコールエステル等
ールエステル、脂肪酸のポリグリコールエステル、脂肪
酸の脂肪アルコールエステル等
【0042】(7) アルコール系滑剤 多価アルコール、ポリグリコール、ポリグリセロール等
【0043】(8) 脂肪酸金属塩 ラウリン酸、ステアリン酸、リシノール酸、2−エチル
ヘキソイン酸、ナフテン酸、オレイン酸等の高級脂肪酸
とLi、Mg、Ca、Sr、Ba、Zn、Cd、Al、
Sn、Pb等の金属との化合物等。融点は70℃以上、好
ましくは90℃以上、特に好ましくは100℃以上のもので
ある。
ヘキソイン酸、ナフテン酸、オレイン酸等の高級脂肪酸
とLi、Mg、Ca、Sr、Ba、Zn、Cd、Al、
Sn、Pb等の金属との化合物等。融点は70℃以上、好
ましくは90℃以上、特に好ましくは100℃以上のもので
ある。
【0044】以上のような滑剤の中では、滑性向上目的
としては各種飽和脂肪酸アミド系滑剤と各種不飽和脂肪
酸アミド系滑剤とシリコーン系滑剤が好ましく、遮光性
物質の分散性向上、表面被覆による分散性向上と吸湿性
低下効果付与、樹脂流動性向上目的としてはエステル系
滑剤、脂肪酸金属塩、アルコール系滑剤、炭化水素系滑
剤、脂肪酸系滑剤が好ましい。ハロゲン化合物や金属等
写真感光材料に悪影響を与える物質と反応して無害化す
る滑剤であるので、脂肪酸金属塩が好ましい。
としては各種飽和脂肪酸アミド系滑剤と各種不飽和脂肪
酸アミド系滑剤とシリコーン系滑剤が好ましく、遮光性
物質の分散性向上、表面被覆による分散性向上と吸湿性
低下効果付与、樹脂流動性向上目的としてはエステル系
滑剤、脂肪酸金属塩、アルコール系滑剤、炭化水素系滑
剤、脂肪酸系滑剤が好ましい。ハロゲン化合物や金属等
写真感光材料に悪影響を与える物質と反応して無害化す
る滑剤であるので、脂肪酸金属塩が好ましい。
【0045】ポリオレフィン樹脂組成物には、樹脂の酸
化分解等を防止し、写真感光材料の写真性能に対する悪
影響物質としての分解生成物(例えば、アルコール、ア
ルデヒド、ケトン、カルボン酸等)の生成を防止し、か
つ、樹脂焼けを防止するために、酸化防止剤を添加する
ことが好ましい。酸化防止剤は樹脂の熱分解等により写
真性に悪影響を及ぼす物質が発生しないようにする効果
はあるが本来は写真性に悪影響を及ぼす物質なので必要
最少量とすべきである。
化分解等を防止し、写真感光材料の写真性能に対する悪
影響物質としての分解生成物(例えば、アルコール、ア
ルデヒド、ケトン、カルボン酸等)の生成を防止し、か
つ、樹脂焼けを防止するために、酸化防止剤を添加する
ことが好ましい。酸化防止剤は樹脂の熱分解等により写
真性に悪影響を及ぼす物質が発生しないようにする効果
はあるが本来は写真性に悪影響を及ぼす物質なので必要
最少量とすべきである。
【0046】酸化防止剤の添加料は0.001〜1.0重量%で
あり、0.005〜0.7重量%が好ましく、0.01〜0.5重量%
がより好ましい。酸化防止剤の添加量が0.001重量%未
満であると、酸化防止剤の添加効果がほとんど発揮され
ず、混練経費増となるだけである。酸化防止剤の添加量
が1.0重量%を越えると、増量効果がほとんど発揮され
ないだけでなく、写真性能に悪影響(カブリや感度異状
の発生等)を及ぼしたり、ブリードアウトが多くなり商
品価値を低下させる。さらに成形時ダイリップ汚れの発
生原因となり筋等の外観不良を発生させる。
あり、0.005〜0.7重量%が好ましく、0.01〜0.5重量%
がより好ましい。酸化防止剤の添加量が0.001重量%未
満であると、酸化防止剤の添加効果がほとんど発揮され
ず、混練経費増となるだけである。酸化防止剤の添加量
が1.0重量%を越えると、増量効果がほとんど発揮され
ないだけでなく、写真性能に悪影響(カブリや感度異状
の発生等)を及ぼしたり、ブリードアウトが多くなり商
品価値を低下させる。さらに成形時ダイリップ汚れの発
生原因となり筋等の外観不良を発生させる。
【0047】代表的な市販酸化防止剤を以下に示す。 (1) フェノール系酸化防止剤;SUMILIZER B
HT(住友)、IRGANOX 1076(チバガイギ
ー)、MARK AO−50(アデカ・アーガス)、SU
MILIZER BP−76(住友)、TOMINOX S
S(吉富)、IRGANOX 565(チバガイギー)、N
ONOX WSP(ICI)、SANTONOX(Mons
anto)、SUMILIZER WX R(住友)、ANT
AGECRYSTAL(川口)、IRGANOX 1035
(チバガイギー)、ANTAGE W−400(川口)、N
OCLIZERNS−6(大内新興)、IRGANOX
1425 WL(チバガイギー)、MARKAO−80(アデ
カ・アーガス)、SUMILIZER GA−80(住
友)、TOPANOL CA(ICI)、MARK AO
−30(アデカ・アーガス)、MARK AO−20(アデ
カ・アーガス)、IRGANOX 3114(チバガイギ
ー)、MARK AO−330(アデカ・アーガス)、IR
GANOX 1330(チバガイギー)、CYANOX 1790
(ACC)、IRGANOX 1010(チバガイギー)、
MARK AO−60(アデカ・アーガス)、SUMIL
IZER BP−101(住友)、TOMINOX TT
(吉富)等
HT(住友)、IRGANOX 1076(チバガイギ
ー)、MARK AO−50(アデカ・アーガス)、SU
MILIZER BP−76(住友)、TOMINOX S
S(吉富)、IRGANOX 565(チバガイギー)、N
ONOX WSP(ICI)、SANTONOX(Mons
anto)、SUMILIZER WX R(住友)、ANT
AGECRYSTAL(川口)、IRGANOX 1035
(チバガイギー)、ANTAGE W−400(川口)、N
OCLIZERNS−6(大内新興)、IRGANOX
1425 WL(チバガイギー)、MARKAO−80(アデ
カ・アーガス)、SUMILIZER GA−80(住
友)、TOPANOL CA(ICI)、MARK AO
−30(アデカ・アーガス)、MARK AO−20(アデ
カ・アーガス)、IRGANOX 3114(チバガイギ
ー)、MARK AO−330(アデカ・アーガス)、IR
GANOX 1330(チバガイギー)、CYANOX 1790
(ACC)、IRGANOX 1010(チバガイギー)、
MARK AO−60(アデカ・アーガス)、SUMIL
IZER BP−101(住友)、TOMINOX TT
(吉富)等
【0048】(2) 燐系酸化防止剤;IRGAFOS 168
(チバガイギー)、MARK 2112(アデカ・アーガ
ス)、WESTON 618(ボルグワーナー)、MARK
PEP−8(アデカ・アーガス)、ULTRANOX
626(ボルグ・ワーナー)、MARK PEP−24G(ア
デカ・アーガス)、MARK PEP−36(アデカ・ア
ーガス)、HCA(三光)等
(チバガイギー)、MARK 2112(アデカ・アーガ
ス)、WESTON 618(ボルグワーナー)、MARK
PEP−8(アデカ・アーガス)、ULTRANOX
626(ボルグ・ワーナー)、MARK PEP−24G(ア
デカ・アーガス)、MARK PEP−36(アデカ・ア
ーガス)、HCA(三光)等
【0049】(3) チオエーテル系酸化防止剤;DLTD
P "YOSHITOMI"(吉富)、SUMILIZER
TPL(住友)、ANTIOX L(日油)、DMTD
"YOSHITOMI"(吉富)、SUMILIZER
TPM(住友)、ANTIOX M(日油)、DSTP
"YOSHITOMI"(吉富)、SUMILIZER T
PS(住友)、ANTIOXS(日油)、SEENOX
412S(シプロ)、MARK AO−412S(アデカ・ア
ーガス)、SUMILIZER TP−D(住友)、M
ARK AO−23(アデカ・アーガス)、SANDST
AB P−EPQ(サンド)、IRGAFOS P−EP
Q FF(チバガイギー)、IRGANOX 1222(チバ
ガイギー)、MARK 329K(アデカ・アーガス)、W
ESTON 399(ボルグ・ワーナー)、MARK 260
(アデカ・アーガス)、MARK 522A(アデカ・アー
ガス)等
P "YOSHITOMI"(吉富)、SUMILIZER
TPL(住友)、ANTIOX L(日油)、DMTD
"YOSHITOMI"(吉富)、SUMILIZER
TPM(住友)、ANTIOX M(日油)、DSTP
"YOSHITOMI"(吉富)、SUMILIZER T
PS(住友)、ANTIOXS(日油)、SEENOX
412S(シプロ)、MARK AO−412S(アデカ・ア
ーガス)、SUMILIZER TP−D(住友)、M
ARK AO−23(アデカ・アーガス)、SANDST
AB P−EPQ(サンド)、IRGAFOS P−EP
Q FF(チバガイギー)、IRGANOX 1222(チバ
ガイギー)、MARK 329K(アデカ・アーガス)、W
ESTON 399(ボルグ・ワーナー)、MARK 260
(アデカ・アーガス)、MARK 522A(アデカ・アー
ガス)等
【0050】(4) 金属不活性化剤 NAUGARD XL−1(ユニロイヤル)、MARK
CDA−1(アデカ・アーガス)、MARK CDA−
6(アデカ・アーガス)、LRGANOX MD−1024
(チバガイギー)、CUNOX(三井東圧)等
CDA−1(アデカ・アーガス)、MARK CDA−
6(アデカ・アーガス)、LRGANOX MD−1024
(チバガイギー)、CUNOX(三井東圧)等
【0051】特に好ましい酸化防止剤はフェノール系の
酸化防止剤であり、市販品としてはチバガイギー社のイ
ルガノックス各種と住友化学(株)のSumilizer BH
T,Sumilizer BH−76,Sumilizer WX−R,Sum
ilizer BP−101等である。
酸化防止剤であり、市販品としてはチバガイギー社のイ
ルガノックス各種と住友化学(株)のSumilizer BH
T,Sumilizer BH−76,Sumilizer WX−R,Sum
ilizer BP−101等である。
【0052】また、2,6−ジ−ヒブチル−p−クレゾ
ール(BHT)、低揮発性の高分子量フェノール型酸化
防止剤(商品名:Ireganox 1010,Ireganox 1076,T
opanol CA,Ionox 330等)、ジラウリルチオジプロ
ピオネート、ジステアリルチオプロピオネート、ジアル
キルフォスフェート等の1種以上、特に2種以上を併用
するのが効果的である。
ール(BHT)、低揮発性の高分子量フェノール型酸化
防止剤(商品名:Ireganox 1010,Ireganox 1076,T
opanol CA,Ionox 330等)、ジラウリルチオジプロ
ピオネート、ジステアリルチオプロピオネート、ジアル
キルフォスフェート等の1種以上、特に2種以上を併用
するのが効果的である。
【0053】さらに、カーボンブラック等と併用すると
酸化防止が相剰的に効果を発揮する。フェノール系酸化
防止剤と燐系酸化防止剤とカーボンブラックを併用する
と、酸化防止効果が特に発揮されるので好ましい。写真
感光材料の写真性に悪影響を及ぼすことが少ないので特
に好ましい酸化防止剤は、ヒンダードフェノール系酸化
防止剤である。市販の代表的なヒンダードフェノール系
酸化防止剤を以下に例示する。
酸化防止が相剰的に効果を発揮する。フェノール系酸化
防止剤と燐系酸化防止剤とカーボンブラックを併用する
と、酸化防止効果が特に発揮されるので好ましい。写真
感光材料の写真性に悪影響を及ぼすことが少ないので特
に好ましい酸化防止剤は、ヒンダードフェノール系酸化
防止剤である。市販の代表的なヒンダードフェノール系
酸化防止剤を以下に例示する。
【0054】例えば、1,3,5−トリメチル2,4,6−
トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベン
ジル)ベンゼン、テトラキス〔メチレン(3,5−ジ−te
rt−ブチル−4−ヒドロキシ−ヒドロシンナメート)〕
メタン、オクタデシル−3,5−ジ−tert−ブチル−4
−ヒドロキシ−ヒドロシンナメート、2,2',2'−トリ
ス〔(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオニルオキシ〕エチルイソシアヌレート、
1,3,5−トリス(4−tert−ブチル−3−ヒドロキシ
−2,6−ジ−メチルベンジル)イソシアヌレート、テ
トラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)4,4'
−ビフェニレンジ亜リン酸エステル、4,4'−チオビス
−(6−tert−ブチル−O−クレゾール)、2,2'−チ
オビス−(6−tert−ブチル−4−メチルフェノー
ル)、トリス−(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−te
rt−ブチルフェニル)ブタン、2,2'−メチレン−ビス
−(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,
4'−メチレン−ビス−(2,6−ジ−tert−ブチルフェ
ノール)、4,4'−ブチリデンビス−(3−メチル−6
−tert−ブチルフェノール)、2,6−ジ−tert−ブチル
−4−メチルフェノール、4−ヒドロキシ・メチル−
2,6−ジ−tert−ブチルフェノール、2,6−ジ−tert
−4−n−ブチルフェノール、2,6−ビス(2'−ハイ
ドロキシ−3'−tert−ブチル−5'−メチルベンジル)
−4−メチルフェノール、4,4'−メチレン−ビス−
(6−tert−ブチル−O−クレゾール)、4,4'ブチリ
デン−ビス(6−tert−ブチル−m−クレゾール)など
があげられる。酸化防止剤の特性に応じて2種類以上の
酸化防止剤を組合せて使用してもよい。
トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベン
ジル)ベンゼン、テトラキス〔メチレン(3,5−ジ−te
rt−ブチル−4−ヒドロキシ−ヒドロシンナメート)〕
メタン、オクタデシル−3,5−ジ−tert−ブチル−4
−ヒドロキシ−ヒドロシンナメート、2,2',2'−トリ
ス〔(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオニルオキシ〕エチルイソシアヌレート、
1,3,5−トリス(4−tert−ブチル−3−ヒドロキシ
−2,6−ジ−メチルベンジル)イソシアヌレート、テ
トラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)4,4'
−ビフェニレンジ亜リン酸エステル、4,4'−チオビス
−(6−tert−ブチル−O−クレゾール)、2,2'−チ
オビス−(6−tert−ブチル−4−メチルフェノー
ル)、トリス−(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−te
rt−ブチルフェニル)ブタン、2,2'−メチレン−ビス
−(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,
4'−メチレン−ビス−(2,6−ジ−tert−ブチルフェ
ノール)、4,4'−ブチリデンビス−(3−メチル−6
−tert−ブチルフェノール)、2,6−ジ−tert−ブチル
−4−メチルフェノール、4−ヒドロキシ・メチル−
2,6−ジ−tert−ブチルフェノール、2,6−ジ−tert
−4−n−ブチルフェノール、2,6−ビス(2'−ハイ
ドロキシ−3'−tert−ブチル−5'−メチルベンジル)
−4−メチルフェノール、4,4'−メチレン−ビス−
(6−tert−ブチル−O−クレゾール)、4,4'ブチリ
デン−ビス(6−tert−ブチル−m−クレゾール)など
があげられる。酸化防止剤の特性に応じて2種類以上の
酸化防止剤を組合せて使用してもよい。
【0055】ブリードアウトや熱分解が少なく、写真感
光材料に対する悪影響が小さい点から融点(Melting p
oint)が100℃以上のものが好ましく、特に120℃以上の
ものが好ましい。
光材料に対する悪影響が小さい点から融点(Melting p
oint)が100℃以上のものが好ましく、特に120℃以上の
ものが好ましい。
【0056】その他、プラスチック データ ハンドブッ
ク(KK工業調査会発行)の794〜799ページに開示された
各種酸化防止剤やプラスチック添加剤データー集(KK
化学工業社)の327〜329ページに開示された各種酸化防
止剤やPLASTICS AGE ENCYCLOPED
IA進歩編1986(KKプラスチック・エージ)の211〜2
12ページに開示された各種酸化防止剤がある。
ク(KK工業調査会発行)の794〜799ページに開示された
各種酸化防止剤やプラスチック添加剤データー集(KK
化学工業社)の327〜329ページに開示された各種酸化防
止剤やPLASTICS AGE ENCYCLOPED
IA進歩編1986(KKプラスチック・エージ)の211〜2
12ページに開示された各種酸化防止剤がある。
【0057】ポリオレフィン樹脂組成物には、遮光性を
付与するために遮光性物質を添加することができる。
付与するために遮光性物質を添加することができる。
【0058】遮光性物質の添加料は0.1〜40重量%が好
ましく、0.5〜30重量%がより好ましく、1.0〜20重量%
が最も好ましい。遮光性物質の添加量が0.1重量%未満
であると、成形品の厚さを1mm以上にするが他の遮光性
フレキシブルシートを積層しないと写真感光材料用遮光
性成形品としては完全遮光性を確保できない。成形品の
みの場合、厚さが1mm以上必要であるが成形性不良、コ
ストの点で実用化困難である。また、遮光性物質の添加
量が40重量%を越えると、成形品の物理強度低下が大き
く実用化困難である。その他吸湿性が大きくなり、成形
前に長時間樹脂を乾燥させることが必須になり、外観が
悪化し、高価になるので実用化不可である。
ましく、0.5〜30重量%がより好ましく、1.0〜20重量%
が最も好ましい。遮光性物質の添加量が0.1重量%未満
であると、成形品の厚さを1mm以上にするが他の遮光性
フレキシブルシートを積層しないと写真感光材料用遮光
性成形品としては完全遮光性を確保できない。成形品の
みの場合、厚さが1mm以上必要であるが成形性不良、コ
ストの点で実用化困難である。また、遮光性物質の添加
量が40重量%を越えると、成形品の物理強度低下が大き
く実用化困難である。その他吸湿性が大きくなり、成形
前に長時間樹脂を乾燥させることが必須になり、外観が
悪化し、高価になるので実用化不可である。
【0059】本発明に用いることができる遮光性物質の
代表例を以下に記載する。 (1) 無機化合物 A.酸化物…シリカ、ケイ藻土、アルミナ、酸化チタ
ン、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化アンチ
モン、バリウムフェライト、ストロンチウムフェライ
ト、酸化ベリリウム、軽石、軽石バルーン、アルミナ繊
維等 B.水酸化物…水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウ
ム、塩基性炭酸マグネシウム等 C.炭酸塩…炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ドロ
マイト、ドーソナイト等 D.(亜)硫酸塩…硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫
酸アンモニウム、亜硫酸カルシウム等 E.ケイ酸塩…タルク、クレー、マイカ、アスベスト、
ガラス繊維、ガラスバルーン、ガラスビーズ、ケイ酸カ
ルシウム、モンモリロナイト、ベントナイト等 F.炭素…カーボンブラック、グラファイト、炭素繊
維、炭素中空球等 G.その他…鉄粉、銅粉、鉛粉、錫粉、ステンレス粉、
パール顔料、アルミニウム粉、硫化モリブデン、ポロン
繊維、炭化ケイ素繊維、黄銅繊維、チタン酸カリウム、
チタン酸ジルコン酸鉛、ホウ酸亜鉛、メタホウ酸バリウ
ム、ホウ酸カルシウム、ホウ酸ナトリウム、アルミニウ
ムペースト、タルク等
代表例を以下に記載する。 (1) 無機化合物 A.酸化物…シリカ、ケイ藻土、アルミナ、酸化チタ
ン、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化アンチ
モン、バリウムフェライト、ストロンチウムフェライ
ト、酸化ベリリウム、軽石、軽石バルーン、アルミナ繊
維等 B.水酸化物…水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウ
ム、塩基性炭酸マグネシウム等 C.炭酸塩…炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ドロ
マイト、ドーソナイト等 D.(亜)硫酸塩…硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫
酸アンモニウム、亜硫酸カルシウム等 E.ケイ酸塩…タルク、クレー、マイカ、アスベスト、
ガラス繊維、ガラスバルーン、ガラスビーズ、ケイ酸カ
ルシウム、モンモリロナイト、ベントナイト等 F.炭素…カーボンブラック、グラファイト、炭素繊
維、炭素中空球等 G.その他…鉄粉、銅粉、鉛粉、錫粉、ステンレス粉、
パール顔料、アルミニウム粉、硫化モリブデン、ポロン
繊維、炭化ケイ素繊維、黄銅繊維、チタン酸カリウム、
チタン酸ジルコン酸鉛、ホウ酸亜鉛、メタホウ酸バリウ
ム、ホウ酸カルシウム、ホウ酸ナトリウム、アルミニウ
ムペースト、タルク等
【0060】上記遮光性無機化合物の中では、遮光能
力、隠蔽力の優れた光吸収性遮光性物質であるカーボン
ブラックと窒化チタンとグラファイトが特に好ましい。
その他の無機化合物中では熱可塑性樹脂の屈折率(大体
1.4〜1.5)より大きい屈折率1.51以上のものが好まし
い。代表例を以下に示す。
力、隠蔽力の優れた光吸収性遮光性物質であるカーボン
ブラックと窒化チタンとグラファイトが特に好ましい。
その他の無機化合物中では熱可塑性樹脂の屈折率(大体
1.4〜1.5)より大きい屈折率1.51以上のものが好まし
い。代表例を以下に示す。
【0061】好ましい遮光性物質はLarsenの油浸法で
測定した屈折率が1.51以上の無機顔料と各種の金属粉
末、金属フレーク、金属ペースト、金属繊維及び炭素繊
維である。好ましい屈折率が1.50以上の無機顔料と金属
粉末の代表例を以下に示すが、本発明はこれらに限定さ
れるものではない。( )内の数字は屈折率を示す。屈
折率が1.50以上の無機顔料としては、ルチル型酸化チタ
ン(2.76)、アナターゼ型酸化チタン(2.52)、酸化亜
鉛(2.37)、酸化アンチモン(2.35)、鉛白(2.09)、
亜鉛華(2.02)、リトボン(1.84)、カーボンブラック
(1.61)、バライト粉(1.64)、硫酸バリウム(1.6
4)、炭酸カルシウム(1.58)、タルク(1.58)、硫酸
カルシウム(1.56)、無水ケイ酸(1.55)、石英粉(1.
54)、水酸化マグネシウム(1.54)、塩基性炭酸マグネ
シウム(1.52)、アルミナ(1.50)等がある。特に好ま
しいのは屈折率が1.56以上の遮光性物質であり、最も好
ましいのは屈折率が1.61以上の遮光性物質である。
測定した屈折率が1.51以上の無機顔料と各種の金属粉
末、金属フレーク、金属ペースト、金属繊維及び炭素繊
維である。好ましい屈折率が1.50以上の無機顔料と金属
粉末の代表例を以下に示すが、本発明はこれらに限定さ
れるものではない。( )内の数字は屈折率を示す。屈
折率が1.50以上の無機顔料としては、ルチル型酸化チタ
ン(2.76)、アナターゼ型酸化チタン(2.52)、酸化亜
鉛(2.37)、酸化アンチモン(2.35)、鉛白(2.09)、
亜鉛華(2.02)、リトボン(1.84)、カーボンブラック
(1.61)、バライト粉(1.64)、硫酸バリウム(1.6
4)、炭酸カルシウム(1.58)、タルク(1.58)、硫酸
カルシウム(1.56)、無水ケイ酸(1.55)、石英粉(1.
54)、水酸化マグネシウム(1.54)、塩基性炭酸マグネ
シウム(1.52)、アルミナ(1.50)等がある。特に好ま
しいのは屈折率が1.56以上の遮光性物質であり、最も好
ましいのは屈折率が1.61以上の遮光性物質である。
【0062】屈折率が1.50未満のケイ酸カルシウム(1.
46)、ケイ藻土(1.45)、含水ケイ酸(1.44)等は遮光
能力が小さいので多量の添加が必要で遮光性物質として
の使用は好ましくない。
46)、ケイ藻土(1.45)、含水ケイ酸(1.44)等は遮光
能力が小さいので多量の添加が必要で遮光性物質として
の使用は好ましくない。
【0063】金属粉末(金属ペーストも含む)の代表例
としては、銅粉末、ステンレス粉末、鉄粉末、銀粉末、
錫粉末、亜鉛粉末、スチール粉末等がある。
としては、銅粉末、ステンレス粉末、鉄粉末、銀粉末、
錫粉末、亜鉛粉末、スチール粉末等がある。
【0064】(2) 有機化合物 木粉(松、樫、ノコギリクズなど)、殻繊維(アーモン
ド、ピーナッツ、モミ殻など)、着色した各種の繊維例
えば木綿、ジュート、紙細片、セロハン片、ナイロン繊
維、ポリプロピレン繊維、各種デンプン(変性デンプ
ン、表面処理デンプンも含む)、芳香族ポリアミド繊維
等
ド、ピーナッツ、モミ殻など)、着色した各種の繊維例
えば木綿、ジュート、紙細片、セロハン片、ナイロン繊
維、ポリプロピレン繊維、各種デンプン(変性デンプ
ン、表面処理デンプンも含む)、芳香族ポリアミド繊維
等
【0065】これらの着色物質のなかで、滑剤や界面活
性剤等のブリードアウト量を減少させることができるの
で、カーボンブラックが好ましい。カーボンブラックの
原料による分類例をあげるとガスブラック、ファーネス
ブラック、チャンネルブラック、アントラセンブラッ
ク、アセチレンブラック、ケッチェンカーボンブラッ
ク、サーマルブラック、ランプブラック、油煙、松煙、
アニマルブラック、ベジタブルブラック等がある。本発
明では遮光性、コスト、物性向上の目的ではファーネス
カーボンブラックが望ましく、高価であるが帯電防止効
果を有する着色物質としてはアセチレンカーボンブラッ
ク、変性副生カーボンブラックであるケッチェンカーボ
ンブラックが望ましい。必要により前者と後者を必要特
性に従ってミックスすることも好ましい。着色物質をポ
リエチレン系ポリマーに配合する形態は上記のように種
々あるが、マスターバッチ法がコスト、作業場の汚染防
止等の点で望ましい。公知文献の特公昭40−26196号で
は有機溶媒に溶解した重合体の溶液中にカーボンブラッ
クを分散せしめて、重合体−カーボンブラックのマスタ
ーバッチをつくる方法を、特公昭43−10362号にはカー
ボンブラックをポリエチレンに分散してマスターバッチ
をつくる方法を述べている。
性剤等のブリードアウト量を減少させることができるの
で、カーボンブラックが好ましい。カーボンブラックの
原料による分類例をあげるとガスブラック、ファーネス
ブラック、チャンネルブラック、アントラセンブラッ
ク、アセチレンブラック、ケッチェンカーボンブラッ
ク、サーマルブラック、ランプブラック、油煙、松煙、
アニマルブラック、ベジタブルブラック等がある。本発
明では遮光性、コスト、物性向上の目的ではファーネス
カーボンブラックが望ましく、高価であるが帯電防止効
果を有する着色物質としてはアセチレンカーボンブラッ
ク、変性副生カーボンブラックであるケッチェンカーボ
ンブラックが望ましい。必要により前者と後者を必要特
性に従ってミックスすることも好ましい。着色物質をポ
リエチレン系ポリマーに配合する形態は上記のように種
々あるが、マスターバッチ法がコスト、作業場の汚染防
止等の点で望ましい。公知文献の特公昭40−26196号で
は有機溶媒に溶解した重合体の溶液中にカーボンブラッ
クを分散せしめて、重合体−カーボンブラックのマスタ
ーバッチをつくる方法を、特公昭43−10362号にはカー
ボンブラックをポリエチレンに分散してマスターバッチ
をつくる方法を述べている。
【0066】本発明の感光物質用包装材料として、使用
する上で写真感光材料に対しカブリの発生がなく、感光
度の増減の発生が少なく、遮光能力が大きく、L−LD
PE樹脂フィルムに添加した場合でもカーボンブラック
の固り(ブツ)の発生やフィッシュアイ等フィルム中に
ピンホールが発生しにくい点で、カーボンブラックの中
でも特にpH6.0〜9.0、平均粒子径10〜120mμ、全硫
黄含有量が0.5%以下、揮発成分が2.0%以下、シアン化
合物含有量が0.1%以下、吸油量が50ml/100g以上のフ
ァーネスカーボンブラックが好ましい。チャンネルカー
ボンブラックは高価な上に、写真感光材料にカブリを発
生させるものが多く好ましくない。どうしても使用する
必要がある場合でも写真性に及ぼす影響を調査して選択
すべきである。
する上で写真感光材料に対しカブリの発生がなく、感光
度の増減の発生が少なく、遮光能力が大きく、L−LD
PE樹脂フィルムに添加した場合でもカーボンブラック
の固り(ブツ)の発生やフィッシュアイ等フィルム中に
ピンホールが発生しにくい点で、カーボンブラックの中
でも特にpH6.0〜9.0、平均粒子径10〜120mμ、全硫
黄含有量が0.5%以下、揮発成分が2.0%以下、シアン化
合物含有量が0.1%以下、吸油量が50ml/100g以上のフ
ァーネスカーボンブラックが好ましい。チャンネルカー
ボンブラックは高価な上に、写真感光材料にカブリを発
生させるものが多く好ましくない。どうしても使用する
必要がある場合でも写真性に及ぼす影響を調査して選択
すべきである。
【0067】また、写真感光材料用の包装材料に用いる
ことが出来る好ましいカーボンブラックの実際の製品と
しては、例えば三菱化成製のカーボンブラック#20
(B),#30(B),#33(B),#40(B),#41(B),#44(B),
#45(B),#50,#55,#100,#600,#2200(B),#24
00(B),MA8,MA11,MA100等が挙げられる。
ことが出来る好ましいカーボンブラックの実際の製品と
しては、例えば三菱化成製のカーボンブラック#20
(B),#30(B),#33(B),#40(B),#41(B),#44(B),
#45(B),#50,#55,#100,#600,#2200(B),#24
00(B),MA8,MA11,MA100等が挙げられる。
【0068】海外の製品としては、例えばキャボット社
のBlack Pearls 2,46,70,71,74,80,81,607
等、Regal 300,330, 400,660, 991,SRF−S等、
Vulcan 3,6等、Sterling 10,SO,V,S,FT
−FF,MT−FF等が挙げられる。さらに、アシュラ
ンドケミカル社のUnited R,BB,15,102,3001,3
004,3006,3007,3008,3009,3011,3012,XC−301
6,XC−3017,3020等が挙げられるが、これらに限定
されるものではない。
のBlack Pearls 2,46,70,71,74,80,81,607
等、Regal 300,330, 400,660, 991,SRF−S等、
Vulcan 3,6等、Sterling 10,SO,V,S,FT
−FF,MT−FF等が挙げられる。さらに、アシュラ
ンドケミカル社のUnited R,BB,15,102,3001,3
004,3006,3007,3008,3009,3011,3012,XC−301
6,XC−3017,3020等が挙げられるが、これらに限定
されるものではない。
【0069】遮光性物質の表面はシリコン系オイルで被
覆することができる。このシリコン系オイルは、常温に
おける粘度が50〜100,000センチストークスの範囲が好
ましく、更に好ましくは5,000〜30,000センチストーク
スの高粘度のものがよい。添加量は、種類使用目的によ
り異なるが0.01〜1.0重量%である。好ましくは0.03〜
0.5重量%、特に好ましくは0.05〜0.3重量%である。
覆することができる。このシリコン系オイルは、常温に
おける粘度が50〜100,000センチストークスの範囲が好
ましく、更に好ましくは5,000〜30,000センチストーク
スの高粘度のものがよい。添加量は、種類使用目的によ
り異なるが0.01〜1.0重量%である。好ましくは0.03〜
0.5重量%、特に好ましくは0.05〜0.3重量%である。
【0070】シリコン系オイル添加の効果は、本発明用
途としては次のように多くある。 (1) 繊維状充添材、非繊維状遮光性物質、顔料と併用す
るだけでこれらの表面を被覆して分散性を向上させる。 (2) 樹脂の流動性を向上し、スクリューのモーター負荷
を小さくし、メルトフラクチャー発生を防止する。 (3) ブリードアウトして白粉状になる脂肪酸アミドを添
加しなくても滑性を十分確保できる。 (4) 加熱状態でのフィルムの摩擦保数を小さくし、自動
製袋適性を向上し、ヒートシール時のシワ発生や摺動に
よる光沢の低下を防止し、美しいシール部を得ることが
できる。 (5) 遮光性物質と併用すると、遮光能力を向上でき、物
性を低下させる遮光性物質の添加量を減量しても遮光性
を確保できる。
途としては次のように多くある。 (1) 繊維状充添材、非繊維状遮光性物質、顔料と併用す
るだけでこれらの表面を被覆して分散性を向上させる。 (2) 樹脂の流動性を向上し、スクリューのモーター負荷
を小さくし、メルトフラクチャー発生を防止する。 (3) ブリードアウトして白粉状になる脂肪酸アミドを添
加しなくても滑性を十分確保できる。 (4) 加熱状態でのフィルムの摩擦保数を小さくし、自動
製袋適性を向上し、ヒートシール時のシワ発生や摺動に
よる光沢の低下を防止し、美しいシール部を得ることが
できる。 (5) 遮光性物質と併用すると、遮光能力を向上でき、物
性を低下させる遮光性物質の添加量を減量しても遮光性
を確保できる。
【0071】シリコン系オイルは、ポリジメチルシロキ
サン、ポリメチルフェニルシロキサン、カルボキシル変
性シリコン、オレフィン変性シリコン、ポリエチレング
リコールやポリプロピレングリコールで変性したポリエ
ーテル変性シリコン、オレフィン/ポリエーテル変性シ
リコン、エポキシ変性シリコン、アミノ変性シリコン、
アミド変性シリコン、アルコール変性シリコン等変性さ
れたシロキサン結合を含有したシリコン系オイルであ
る。該シリコン系オイル中、特にオレフィン変性シリコ
ン、カルボキシル変性シリコン、アミド変性シリコン、
ポリエーテル変性シリコン、オレフィン/ポリエーテル
変性シリコン等が優れている。該シリコン系オイルは、
加熱状態でのフィルムの摩擦係数を改良し、自動包装機
による熱板シール中に生じる摺動抵抗を低下させ、皺の
発生を防止することにより、美しい外観と高度な密封性
と被包装体にたるみない密着性とを有する性能を保持し
たフィルムを得る基礎をつくることが出来る。又摺動に
よる光沢の低下を防止して、美しいシール部を得ること
が出来る。シリコン系オイルを併用した場合の本発明で
は、摺動ヒートシールをする場合、高温摩擦係数を1.4
以下にすることが出来る。
サン、ポリメチルフェニルシロキサン、カルボキシル変
性シリコン、オレフィン変性シリコン、ポリエチレング
リコールやポリプロピレングリコールで変性したポリエ
ーテル変性シリコン、オレフィン/ポリエーテル変性シ
リコン、エポキシ変性シリコン、アミノ変性シリコン、
アミド変性シリコン、アルコール変性シリコン等変性さ
れたシロキサン結合を含有したシリコン系オイルであ
る。該シリコン系オイル中、特にオレフィン変性シリコ
ン、カルボキシル変性シリコン、アミド変性シリコン、
ポリエーテル変性シリコン、オレフィン/ポリエーテル
変性シリコン等が優れている。該シリコン系オイルは、
加熱状態でのフィルムの摩擦係数を改良し、自動包装機
による熱板シール中に生じる摺動抵抗を低下させ、皺の
発生を防止することにより、美しい外観と高度な密封性
と被包装体にたるみない密着性とを有する性能を保持し
たフィルムを得る基礎をつくることが出来る。又摺動に
よる光沢の低下を防止して、美しいシール部を得ること
が出来る。シリコン系オイルを併用した場合の本発明で
は、摺動ヒートシールをする場合、高温摩擦係数を1.4
以下にすることが出来る。
【0072】ポリオレフィン樹脂組成物には、結晶化速
度向上、フィルム成形速度向上、剛性向上、物理強度向
上等のために有機造核剤を添加することができる。
度向上、フィルム成形速度向上、剛性向上、物理強度向
上等のために有機造核剤を添加することができる。
【0073】有機造核剤の添加量は0.01〜1.0重量%、
好ましくは0.03〜0.8重量%、特に好ましくは0.05〜0.5
重量%、0.08〜0.3重量%が最も好ましい。有機造核剤
の添加量が0.01重量%未満であると、有機造核剤の添加
効果がほとんど発揮されず、混練経費増になるだけであ
る。また、有機造核剤の添加量が1.0重量%を越える
と、増量効果が発揮されず、材料費増となるだけであ
る。さらにブリードアウト量が増加するので実用化困難
である。
好ましくは0.03〜0.8重量%、特に好ましくは0.05〜0.5
重量%、0.08〜0.3重量%が最も好ましい。有機造核剤
の添加量が0.01重量%未満であると、有機造核剤の添加
効果がほとんど発揮されず、混練経費増になるだけであ
る。また、有機造核剤の添加量が1.0重量%を越える
と、増量効果が発揮されず、材料費増となるだけであ
る。さらにブリードアウト量が増加するので実用化困難
である。
【0074】有機造核剤は、カルボン酸、ジカルボン
酸、これらの塩及び無水物、芳香族スルホン酸の塩及び
エステル、芳香族ホスフィン酸、芳香族ホスホン酸、芳
香族カルボン酸、そのアルミニウム塩、芳香族リン酸金
属塩、炭素数8〜30のアルキルアルコール、多価アルコ
ールとアルデヒドの縮合物ならびにアルキルアミンなど
であり、例えばp−t−ブチル安息香酸アルミニウム、
1,3・2,4−ジベンジリデンソルビトール、次式で表
されるジ置換ベンジリデンソルビトール化合物
酸、これらの塩及び無水物、芳香族スルホン酸の塩及び
エステル、芳香族ホスフィン酸、芳香族ホスホン酸、芳
香族カルボン酸、そのアルミニウム塩、芳香族リン酸金
属塩、炭素数8〜30のアルキルアルコール、多価アルコ
ールとアルデヒドの縮合物ならびにアルキルアミンなど
であり、例えばp−t−ブチル安息香酸アルミニウム、
1,3・2,4−ジベンジリデンソルビトール、次式で表
されるジ置換ベンジリデンソルビトール化合物
【0075】
【化1】
【0076】(式中、R1及びR2は炭素数1〜8のアル
キル、アルコキシ又はハロゲンであり、m及びnはいず
れも0〜3であってかつm+n≧1である。)、ステアリ
ル乳酸のカルシウム、マグネシウム等の金属塩、N−
(2−ヒドロキシエチル)−ステアリルアミン等の次式
で表される化合物
キル、アルコキシ又はハロゲンであり、m及びnはいず
れも0〜3であってかつm+n≧1である。)、ステアリ
ル乳酸のカルシウム、マグネシウム等の金属塩、N−
(2−ヒドロキシエチル)−ステアリルアミン等の次式
で表される化合物
【0077】
【化2】
【0078】(式中、R3は炭素数が8〜30のアルキル
基であり、k及びlはいずれも0〜10であってk+l≧
1である。)、1,2−ヒドロキシステアリン酸のリチ
ウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マ
グネシウム塩等の金属塩、ステアリルアルコール、ラウ
リルアルコール等のアルキルアルコール、安息香酸ソー
ダ、安息香酸、セパチン酸などを含む。
基であり、k及びlはいずれも0〜10であってk+l≧
1である。)、1,2−ヒドロキシステアリン酸のリチ
ウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マ
グネシウム塩等の金属塩、ステアリルアルコール、ラウ
リルアルコール等のアルキルアルコール、安息香酸ソー
ダ、安息香酸、セパチン酸などを含む。
【0079】有機造核剤は、これらに限定されるもので
はなく、その他の公知の有機造核剤を用いることもでき
る。また、有機造核剤は単独の場合に限らず、二種以上
を併用することもできることはいうまでもない。
はなく、その他の公知の有機造核剤を用いることもでき
る。また、有機造核剤は単独の場合に限らず、二種以上
を併用することもできることはいうまでもない。
【0080】写真感光材料に悪影響を与えず、有機造核
剤として樹脂の結晶化促進効果が大きく、成形故障を減
少させ、フィルム成形速度を向上し、剛性や物理強度向
上等、添加効果の大きい有機造核剤として特に好ましい
例を以下に記載する。
剤として樹脂の結晶化促進効果が大きく、成形故障を減
少させ、フィルム成形速度を向上し、剛性や物理強度向
上等、添加効果の大きい有機造核剤として特に好ましい
例を以下に記載する。
【0081】di-(o-methylbenzylidene)sorbitol o-methylbenzylidene-p-methylbenzylidene sorbitol di-(m-methylbenzylidene)sorbitol m-methylbenzylidene-o-methylbenzylidene sorbitol di-(p-methylbenzylidene)sorbitol m-methylbenzylidene-p-methylbenzylidene sorbitol 1・3-heptanylidenesorbitol 1・3,2・4-diheptanylidenesorbitol 1・3,2・4-di(3-nonyl-3-pentenylidene)sorbitol 1・3-cyclohexanecarbylidenesorbitol 1・3,2・4-dicyclohexanecarbylidenesorbitol 1・3,2・4-di(p-methylcyclohexanecarbylidene)sorbitol 1・3-benzylidenesorbitol 1・3,2・4-dibenzylidene-D-sorbitol 1・3,2・4-di(m-methylbenzylidene)sorbitol 1・3,2・4-di(p-methylbenzylidene)sorbitol 1・3,2・4-di(p-hexylbenzylidene)sorbitol 1・3,2・4-di(l-naphthalenecarbylidene)sorbitol 1・3,2・4-di(phenylacetylidene)sorbitol 1・3・2・4-di(methylbenzylidene)sorbitol 1・3・2・4-di(ethylbenzylidene)sorbitol 1・3・2・4-di(propylbenzyledene)sorbitol 1・3・2・4-di(methoxybenzylidene)sorbitol 1・3・2・4-di(ethoxybenzylidene)sorbitol 1・3・2・4-di(P-methylbenzylidene)sorbitol 1・3・2・4-di(P-chlorbenzylidene)sorbitol 1・3・2・4-di(P-methoxybenzylidene)sorbitol 1・3・2・4-di(alkilbenzylidene)sorbitol 1・3・2・4-bis(methylbenzylidene)sorbitol aluminumbenzoate、等。
【0082】特に、ジベンジリデンソルビトール化合物
が好ましい。特に、本発明の結晶性樹脂であるポリオレ
フィン樹脂(好ましくはプロピレン・αオレフィンラン
ダム共重合体樹脂、密度が0.910g/cm3以上のホモポリ
エチレン樹脂及び密度が0.870g/cm3以上のエチレン・
αオレフィン共重合体樹脂)の物理強度向上、剛性向
上、フィルム成形速度向上、成形故障の減少及び従来の
有機造核剤の欠点であった異臭とブリードアウトを改善
するために下記のジ−置換ベンジリデンソルビトール組
成物が特に好ましい。このジ−置換ベンジリデンソルビ
トール組成物の必須成分として、一般式(I)
が好ましい。特に、本発明の結晶性樹脂であるポリオレ
フィン樹脂(好ましくはプロピレン・αオレフィンラン
ダム共重合体樹脂、密度が0.910g/cm3以上のホモポリ
エチレン樹脂及び密度が0.870g/cm3以上のエチレン・
αオレフィン共重合体樹脂)の物理強度向上、剛性向
上、フィルム成形速度向上、成形故障の減少及び従来の
有機造核剤の欠点であった異臭とブリードアウトを改善
するために下記のジ−置換ベンジリデンソルビトール組
成物が特に好ましい。このジ−置換ベンジリデンソルビ
トール組成物の必須成分として、一般式(I)
【0083】
【化3】 〔式中、R及びR'は、それぞれ独立して、塩素原子、
メチル基及びエチル基よりなる群より選ばれる原子また
は基を表す〕のジベンジリデンソルビトール誘導体の固
体粉末と式(II)
メチル基及びエチル基よりなる群より選ばれる原子また
は基を表す〕のジベンジリデンソルビトール誘導体の固
体粉末と式(II)
【0084】 CH3(CH2)nCOOH (II) 〔式中、nは14〜30、好ましくは18〜27、最も好ましく
は20〜25の数を表す〕の高級脂肪酸を含有してなり、該
高級脂肪酸が該ジベンジリデンソルビトール誘導体の固
体粉末の表面を被覆して含有されているジベンジリデン
ソルビトール誘導体組成物が提供される。
は20〜25の数を表す〕の高級脂肪酸を含有してなり、該
高級脂肪酸が該ジベンジリデンソルビトール誘導体の固
体粉末の表面を被覆して含有されているジベンジリデン
ソルビトール誘導体組成物が提供される。
【0085】本発明で好ましく用いられる一般式(II)
のジベンジリデンソルビトール誘導体としては、1,3
−2,4・ジpメチルベンジリデンソルビトール、1,3
−2,4−ジpエチルベンジリデンソルビトール、1,3
−pメチルベンジリデン−2,4−pクロルベンジリデ
ンソルビトール、1,3−pメチルベンジリデン・2,4
−pエチルベンジリデンソルビトール及び1,3−pク
ロルベンジリデン−2,4pメチルベンジリデンソルビ
トール等を例示することができる。
のジベンジリデンソルビトール誘導体としては、1,3
−2,4・ジpメチルベンジリデンソルビトール、1,3
−2,4−ジpエチルベンジリデンソルビトール、1,3
−pメチルベンジリデン−2,4−pクロルベンジリデ
ンソルビトール、1,3−pメチルベンジリデン・2,4
−pエチルベンジリデンソルビトール及び1,3−pク
ロルベンジリデン−2,4pメチルベンジリデンソルビ
トール等を例示することができる。
【0086】本発明の有機造核剤の好ましい態様におい
ては、上記一般式(I)において、R及びR'は、それ
ぞれ独立してメチル基または塩素原子を表すジベンジリ
デンソルビトール誘導体が用いられる。
ては、上記一般式(I)において、R及びR'は、それ
ぞれ独立してメチル基または塩素原子を表すジベンジリ
デンソルビトール誘導体が用いられる。
【0087】殊に好適なジベンジリデンソルビトール誘
導体は、1,3−2,4−ジpメチルベンジリデンソルビ
トール、1,3−pメチルベンジリデン−2,4−pクロ
ルベンジリデンソルビトール及び1,3−pクロルベン
ジリデン・2,4−pメチルベンジリデンソルビトー
ル、である。
導体は、1,3−2,4−ジpメチルベンジリデンソルビ
トール、1,3−pメチルベンジリデン−2,4−pクロ
ルベンジリデンソルビトール及び1,3−pクロルベン
ジリデン・2,4−pメチルベンジリデンソルビトー
ル、である。
【0088】本発明で有機造核剤として好ましく用いら
れる式(II)の高級脂肪酸の好ましい例は、ベヘン酸、
ステアリン酸およびパルミチン酸であり、なかでもベヘ
ン酸が最も好ましく、ステアリン酸がこれに次ぐ。
れる式(II)の高級脂肪酸の好ましい例は、ベヘン酸、
ステアリン酸およびパルミチン酸であり、なかでもベヘ
ン酸が最も好ましく、ステアリン酸がこれに次ぐ。
【0089】本発明において使用されるジベンジリデン
誘導体の固体粉末の粒径は、格別な制限は必要でなく、
粒度分布30〜100メッシュのものが好適に用いられる。
誘導体の固体粉末の粒径は、格別な制限は必要でなく、
粒度分布30〜100メッシュのものが好適に用いられる。
【0090】本発明の好ましい有機造核剤は、ジベンジ
リデン誘導体の95〜50重量部、好ましくは90〜50重量部
に対し高級脂肪酸を5〜50重量部、好ましくは10〜50重
量部の範囲において、両成分の合計が100重量部になる
割合で含有する。
リデン誘導体の95〜50重量部、好ましくは90〜50重量部
に対し高級脂肪酸を5〜50重量部、好ましくは10〜50重
量部の範囲において、両成分の合計が100重量部になる
割合で含有する。
【0091】本発明の好ましい有機造核剤は、上記割合
の高級脂肪酸を含有する水性エマルジョンに上記割合の
ジベンジリデンソルビトール誘導体の固体粉末を添加攪
拌して、ジベンジリデンソルビトール誘導体の固体粉末
の表面上に高級脂肪酸の被覆層を形成させ、高級脂肪酸
被覆を有するジベンジリデンソルビトール誘導体粉末を
濾別後、洗浄及び乾燥を行うことによって作ることがで
きる。
の高級脂肪酸を含有する水性エマルジョンに上記割合の
ジベンジリデンソルビトール誘導体の固体粉末を添加攪
拌して、ジベンジリデンソルビトール誘導体の固体粉末
の表面上に高級脂肪酸の被覆層を形成させ、高級脂肪酸
被覆を有するジベンジリデンソルビトール誘導体粉末を
濾別後、洗浄及び乾燥を行うことによって作ることがで
きる。
【0092】上記方法において使用する高級脂肪酸の水
性エマルジョンは、例えば、高級脂肪酸の濃度5〜50重
量%、好ましくは10〜50重量%の有機溶媒溶液に、界面
活性剤を少量、例えば高級脂肪酸100重量部に対して1
〜10重量部、好ましくは2〜5重量部、を用いて水中に
分散させることによって容易に得ることができる。
性エマルジョンは、例えば、高級脂肪酸の濃度5〜50重
量%、好ましくは10〜50重量%の有機溶媒溶液に、界面
活性剤を少量、例えば高級脂肪酸100重量部に対して1
〜10重量部、好ましくは2〜5重量部、を用いて水中に
分散させることによって容易に得ることができる。
【0093】また、ジベンジリデンソルビトール誘導体
の固体粉末の表面上に形成された高級脂肪酸の被覆の存
在は、該被覆を染料で染色して観察することによって確
認することができる。
の固体粉末の表面上に形成された高級脂肪酸の被覆の存
在は、該被覆を染料で染色して観察することによって確
認することができる。
【0094】本発明の好ましい有機造核剤の組成物が、
物理強度、非ブリードアウト性及び無臭性の改善のため
に添加剤として使用されるポリオレフィン樹脂の例は、
炭素数が2〜6の脂肪族モノオレフィンの数平均分子量
が約10,000〜200,000、好ましくは20,000〜150,000の高
分子量の重合体または共重合体、例えばホモポリプロピ
レン樹脂、低密度ホモポリエチレン樹脂、高密度ホモポ
リエチレン樹脂、直鎖状ポリエチレン(=エチレン・α
オレフィン共重合体)樹脂およびエチレン・プロピレン
共重合体樹脂等である。
物理強度、非ブリードアウト性及び無臭性の改善のため
に添加剤として使用されるポリオレフィン樹脂の例は、
炭素数が2〜6の脂肪族モノオレフィンの数平均分子量
が約10,000〜200,000、好ましくは20,000〜150,000の高
分子量の重合体または共重合体、例えばホモポリプロピ
レン樹脂、低密度ホモポリエチレン樹脂、高密度ホモポ
リエチレン樹脂、直鎖状ポリエチレン(=エチレン・α
オレフィン共重合体)樹脂およびエチレン・プロピレン
共重合体樹脂等である。
【0095】本発明の好ましい有機造核剤組成物におい
ては、ポリオレフィン樹脂100重量部に対して、ジベン
ジリデンソルビトール誘導体成分として0.01〜2重量
部、好ましくは、0.05〜1重量部に相当する高級脂肪酸
で被覆されたジベンジリデンソルビトール誘導体が好適
に使用される。
ては、ポリオレフィン樹脂100重量部に対して、ジベン
ジリデンソルビトール誘導体成分として0.01〜2重量
部、好ましくは、0.05〜1重量部に相当する高級脂肪酸
で被覆されたジベンジリデンソルビトール誘導体が好適
に使用される。
【0096】本発明の好ましい有機造核剤組成物は、ポ
リオレフィン樹脂に任意の公知の混合手段で混合するこ
とによって配合することができる。また、本発明の好ま
しい有機造核剤組成物は、必要に応じて、該組成物を濃
厚量で含有するポリオレフィン樹脂中のマスターバッチ
としても用いることができる。
リオレフィン樹脂に任意の公知の混合手段で混合するこ
とによって配合することができる。また、本発明の好ま
しい有機造核剤組成物は、必要に応じて、該組成物を濃
厚量で含有するポリオレフィン樹脂中のマスターバッチ
としても用いることができる。
【0097】本発明の好ましい有機造核剤組成物におい
ては、ジベンジリデンソルビトール誘導体の固体粒子の
表面が高級脂肪酸で被覆されていることが重要で、ポリ
オレフィン樹脂にジベンジリデンソルビトール誘導体及
び高級脂肪酸を単に添加混合しても上記記載の効果は達
成されない。また、180℃以上、好ましくは190℃以上、
特に好ましくは200℃以上の熱履歴を経ないと上記記載
の効果は達成されない。
ては、ジベンジリデンソルビトール誘導体の固体粒子の
表面が高級脂肪酸で被覆されていることが重要で、ポリ
オレフィン樹脂にジベンジリデンソルビトール誘導体及
び高級脂肪酸を単に添加混合しても上記記載の効果は達
成されない。また、180℃以上、好ましくは190℃以上、
特に好ましくは200℃以上の熱履歴を経ないと上記記載
の効果は達成されない。
【0098】この熱履歴は1回経ればよく、例えば本発
明のポリオレフィン系樹脂組成物中に本発明の好ましい
有機造核剤の組成物として詳述した上記ジ−置換ベンジ
リデンソルビトール組成物を0.01〜2.0重量%添加後、1
80℃以上、好ましくは190℃以上、特に好ましくは200℃
以上に加熱してペレット化したものを用いて遮光性ポリ
オレフィン樹脂フィルムを成形すればよく、この時の樹
脂温度は180℃以下であっても上記記載の効果は達成さ
れるが、このフィルム成形時も180℃以上の樹脂温度に
する(180℃以上の熱履歴を2回経たと本発明では表現
する。)ことにより、物理特性、剛性が非常に優れ、フ
ィルム表面の光沢の高い、シワや筋がほとんど観察され
ない遮光性熱可塑性樹脂フィルムを成形することができ
る。
明のポリオレフィン系樹脂組成物中に本発明の好ましい
有機造核剤の組成物として詳述した上記ジ−置換ベンジ
リデンソルビトール組成物を0.01〜2.0重量%添加後、1
80℃以上、好ましくは190℃以上、特に好ましくは200℃
以上に加熱してペレット化したものを用いて遮光性ポリ
オレフィン樹脂フィルムを成形すればよく、この時の樹
脂温度は180℃以下であっても上記記載の効果は達成さ
れるが、このフィルム成形時も180℃以上の樹脂温度に
する(180℃以上の熱履歴を2回経たと本発明では表現
する。)ことにより、物理特性、剛性が非常に優れ、フ
ィルム表面の光沢の高い、シワや筋がほとんど観察され
ない遮光性熱可塑性樹脂フィルムを成形することができ
る。
【0099】本発明の好ましい有機造核剤組成物は、従
来技術に較べ、ポリオレフィン系樹脂組成物に配合した
場合、物理強度、耐ブリードアウト性、剛性等の諸特性
を何ら損なわないばかりか、場合によってはこれ等諸特
性を更に向上させ、同時に優れた無臭性を有し、併せて
フィルムにシワや筋が出にくくなり、かつフィルム成形
性が向上しフィルム成形速度が向上でき、成形故障が減
少するといった優れた効果を奏するものである。即ち、
本発明のポリオレフィン系樹脂組成物に、上述のジ−置
換ベンジリデンソルビトール組成物を含ませることによ
り、物理強度、剛性、耐ブリードアウト性、無臭性、フ
ィルム成形性、耐摩耗性の優れた写真感光材料用遮光性
成形体を提供することが出来る。
来技術に較べ、ポリオレフィン系樹脂組成物に配合した
場合、物理強度、耐ブリードアウト性、剛性等の諸特性
を何ら損なわないばかりか、場合によってはこれ等諸特
性を更に向上させ、同時に優れた無臭性を有し、併せて
フィルムにシワや筋が出にくくなり、かつフィルム成形
性が向上しフィルム成形速度が向上でき、成形故障が減
少するといった優れた効果を奏するものである。即ち、
本発明のポリオレフィン系樹脂組成物に、上述のジ−置
換ベンジリデンソルビトール組成物を含ませることによ
り、物理強度、剛性、耐ブリードアウト性、無臭性、フ
ィルム成形性、耐摩耗性の優れた写真感光材料用遮光性
成形体を提供することが出来る。
【0100】本発明の好ましい有機造核剤組成物が上記
の優れた効果を奏する理由は必ずしも明らかでないが、
従来のジベンジリデンソルビトールの製造原料であるベ
ンズアルデヒド及び本発明のジベンジリデンソルビトー
ル誘導体の製造原料であるp置換ベンズアルデヒド等の
ベンズアルデヒド誘導体には臭気があって、共に精製後
も不可避的にジベンジリデンソルビトール(誘導体)に
微量残留して遮光性熱可塑性樹脂フィルムの異臭の原因
となりがちなこと及びジベンジリデンソルビトール(誘
導体)が熱可塑性樹脂組成物を用いた遮光性熱可塑性樹
脂フィルム成形時にも若干分解を起こして異臭の原因と
なることが考え得る。本発明の好ましい有機造核剤組成
物においては、一般式(I)の特定のジベンジリデン
ソルビトール誘導体の固体粒子を用い、該粒子を一般
式(II)の特定の高級脂肪酸で被覆する、といった及
びの要件を同時に満足することによって、原料ベンズ
アルデヒド類あるいは分解生成したベンズアルデヒド類
に基づくと推定される異臭が、熱可塑性樹脂組成物を用
いた遮光性射出成形品、遮光性フィルム等において顕著
に減少され、かつ剛性、物理強度等の上記諸物性も同時
に優れているといった効果が奏される。
の優れた効果を奏する理由は必ずしも明らかでないが、
従来のジベンジリデンソルビトールの製造原料であるベ
ンズアルデヒド及び本発明のジベンジリデンソルビトー
ル誘導体の製造原料であるp置換ベンズアルデヒド等の
ベンズアルデヒド誘導体には臭気があって、共に精製後
も不可避的にジベンジリデンソルビトール(誘導体)に
微量残留して遮光性熱可塑性樹脂フィルムの異臭の原因
となりがちなこと及びジベンジリデンソルビトール(誘
導体)が熱可塑性樹脂組成物を用いた遮光性熱可塑性樹
脂フィルム成形時にも若干分解を起こして異臭の原因と
なることが考え得る。本発明の好ましい有機造核剤組成
物においては、一般式(I)の特定のジベンジリデン
ソルビトール誘導体の固体粒子を用い、該粒子を一般
式(II)の特定の高級脂肪酸で被覆する、といった及
びの要件を同時に満足することによって、原料ベンズ
アルデヒド類あるいは分解生成したベンズアルデヒド類
に基づくと推定される異臭が、熱可塑性樹脂組成物を用
いた遮光性射出成形品、遮光性フィルム等において顕著
に減少され、かつ剛性、物理強度等の上記諸物性も同時
に優れているといった効果が奏される。
【0101】各種の有機造核剤は、単独で用いても各種
の無機造核剤との併用、有機造核剤の2種以上を併用す
ることもできる。また、有機及び/又は無機造核剤の表
面を各種の脂肪酸、脂肪酸化合物、多価アルコールやシ
リコン等の滑剤、カップリング剤、可塑剤、界面活性剤
等の分散剤や湿潤剤等で被覆することができる。
の無機造核剤との併用、有機造核剤の2種以上を併用す
ることもできる。また、有機及び/又は無機造核剤の表
面を各種の脂肪酸、脂肪酸化合物、多価アルコールやシ
リコン等の滑剤、カップリング剤、可塑剤、界面活性剤
等の分散剤や湿潤剤等で被覆することができる。
【0102】造核剤をブレンドする方法としては、コン
パウンド方式やドライブレンド方式やマスターバッチ方
式等があるが、マスターバッチ方式が好ましい。特に着
色マスターバッチ製造と同時に作成するのが経済的であ
り、作業性が良好なので好ましい。カサが高く、飛散し
やすいのでそのまま配合することは困難であり、少量の
分散剤か湿潤剤を入れて配合すると良い。分散剤として
効果があるものとしては各種滑剤、分子量が500〜10,00
0の各種低分子量ポリオレフィン樹脂、各種ワックス、
各種無水カルボン酸、各種高級脂肪酸等があり、各種脂
肪酸金属塩、各種シリコーン、各種オレイン酸アミド等
の滑剤は特に好ましい。湿潤剤としてはDOP、DHP
等の可塑剤が使用できる。
パウンド方式やドライブレンド方式やマスターバッチ方
式等があるが、マスターバッチ方式が好ましい。特に着
色マスターバッチ製造と同時に作成するのが経済的であ
り、作業性が良好なので好ましい。カサが高く、飛散し
やすいのでそのまま配合することは困難であり、少量の
分散剤か湿潤剤を入れて配合すると良い。分散剤として
効果があるものとしては各種滑剤、分子量が500〜10,00
0の各種低分子量ポリオレフィン樹脂、各種ワックス、
各種無水カルボン酸、各種高級脂肪酸等があり、各種脂
肪酸金属塩、各種シリコーン、各種オレイン酸アミド等
の滑剤は特に好ましい。湿潤剤としてはDOP、DHP
等の可塑剤が使用できる。
【0103】また、各種の高級脂肪酸、脂肪酸アミド、
脂肪酸金属塩等の脂肪酸や脂肪酸化合物の純品を有機造
核剤の表面にコーティングしたり、ブレンドして分散効
果を高め、ブリードアウトを防ぐことも好ましい。さら
にまたポリオレフィン樹脂と180℃以上、好ましくは190
℃以上、特に200℃以上の熱履歴で混練したペレットと
として使用することが造核剤の効果発揮の点で好まし
い。すなわち、これらの添加剤を添加することにより、
物理強度を向上させ、剛性が大きくなり摩耗による白粉
の発生を減少させるとともに、有機造核剤の結晶化また
はブリードアウトによる白粉の発生を減少させる。さら
に、有機造核剤の悪臭を防止でき、かつ静電気の発生防
止及びブロッキング防止性を向上させることができる。
この場合、上記各種分散剤や各種熱可塑性樹脂の劣化や
酸化分解や着色を防止するために、前記各種酸化防止剤
を添加することが好ましい。
脂肪酸金属塩等の脂肪酸や脂肪酸化合物の純品を有機造
核剤の表面にコーティングしたり、ブレンドして分散効
果を高め、ブリードアウトを防ぐことも好ましい。さら
にまたポリオレフィン樹脂と180℃以上、好ましくは190
℃以上、特に200℃以上の熱履歴で混練したペレットと
として使用することが造核剤の効果発揮の点で好まし
い。すなわち、これらの添加剤を添加することにより、
物理強度を向上させ、剛性が大きくなり摩耗による白粉
の発生を減少させるとともに、有機造核剤の結晶化また
はブリードアウトによる白粉の発生を減少させる。さら
に、有機造核剤の悪臭を防止でき、かつ静電気の発生防
止及びブロッキング防止性を向上させることができる。
この場合、上記各種分散剤や各種熱可塑性樹脂の劣化や
酸化分解や着色を防止するために、前記各種酸化防止剤
を添加することが好ましい。
【0104】ポリオレフィン樹脂組成物には、帯電を防
止するために帯電防止剤を添加することができる。
止するために帯電防止剤を添加することができる。
【0105】帯電防止剤の添加量は、0.01〜10重量%が
好ましく、0.03〜7重量%がより好ましく、0.05〜5重
量%が最も好ましい。帯電防止剤の添加量が0.01重量%
未満であると、帯電防止効果がほとんど発揮されず、混
練経費増となるだけである。帯電防止剤の添加量が10重
量%を超えると、材料費増となるだけで、増量効果がほ
とんど発揮されないだけでなく、ブリードアウトが多く
なり実用化困難である。
好ましく、0.03〜7重量%がより好ましく、0.05〜5重
量%が最も好ましい。帯電防止剤の添加量が0.01重量%
未満であると、帯電防止効果がほとんど発揮されず、混
練経費増となるだけである。帯電防止剤の添加量が10重
量%を超えると、材料費増となるだけで、増量効果がほ
とんど発揮されないだけでなく、ブリードアウトが多く
なり実用化困難である。
【0106】本発明に用いることが可能な帯電防止剤の
代表例を以下に記載する。 I.ノニオン系(=非イオン系) (1) アルキルアミン誘導体:T−B103 (松本油脂)、
T−B104(松本油脂) アルキルアミド型 ポリオキシエチレンアルキルアミン:アーモスタット31
0(ライオン油脂) 3級アミン(ラウリルアミン):アーモスタット400(ラ
イオン油脂) N,N−bis(2-hydroxyethyl cocoamine):アーモスタッ
ト410(ライオン油脂) 3級アミン:ANTISTATIC273C,273,273
E(FineOrg.Chem) N−hydroxyhexadecyl−di−ethanol−amine:Belg.
P. 654, 049 N−hydroxyoctadecyl−di−ethanol−amine:(Natio
nal Dist.)
代表例を以下に記載する。 I.ノニオン系(=非イオン系) (1) アルキルアミン誘導体:T−B103 (松本油脂)、
T−B104(松本油脂) アルキルアミド型 ポリオキシエチレンアルキルアミン:アーモスタット31
0(ライオン油脂) 3級アミン(ラウリルアミン):アーモスタット400(ラ
イオン油脂) N,N−bis(2-hydroxyethyl cocoamine):アーモスタッ
ト410(ライオン油脂) 3級アミン:ANTISTATIC273C,273,273
E(FineOrg.Chem) N−hydroxyhexadecyl−di−ethanol−amine:Belg.
P. 654, 049 N−hydroxyoctadecyl−di−ethanol−amine:(Natio
nal Dist.)
【0107】(2) 脂肪酸アマイド誘導体:TB−115(松
本油脂)、エレガンP100(日本油脂)、エリークSM−2
(吉村油化学) シュウ酸−N,N'−ジステアリルアミドブチルエステ
ル:ヘキスト ポリオキシエチレンアルキルアミド
本油脂)、エレガンP100(日本油脂)、エリークSM−2
(吉村油化学) シュウ酸−N,N'−ジステアリルアミドブチルエステ
ル:ヘキスト ポリオキシエチレンアルキルアミド
【0108】(3) エーテル型 ポリオキシエチレンアルキルエーテル RO(CH2CH2O)nH ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル 特殊非イオン型:レジスタット104,PE100,116〜118
(第一工業製薬)、レジスタットPE132,139(第一工
業製薬)、エレガンE115, ケミスタット1005(日本油
脂)、エリークBM−1(吉村油化学)、エレクトロス
トリッパ−TS, TS2,3,5,EA,EA2,3
(花王石鹸)
(第一工業製薬)、レジスタットPE132,139(第一工
業製薬)、エレガンE115, ケミスタット1005(日本油
脂)、エリークBM−1(吉村油化学)、エレクトロス
トリッパ−TS, TS2,3,5,EA,EA2,3
(花王石鹸)
【0109】(4) 多価アルコールエステル型 グリセリン脂肪酸エステル:モノグリ(日本樟脳)、T
B−123(松本油脂)、レジスタット113(第一工業製
薬) ソルビタン脂肪酸エステル 特殊エステル:エリークBS−1(吉村油化学) 1−ヒドロキシエチル−2−ドデシルグリオキサゾリ
ン:ブリティシュ・セロァン
B−123(松本油脂)、レジスタット113(第一工業製
薬) ソルビタン脂肪酸エステル 特殊エステル:エリークBS−1(吉村油化学) 1−ヒドロキシエチル−2−ドデシルグリオキサゾリ
ン:ブリティシュ・セロァン
【0110】II.アニオン系 (1) スルホン酸類 アルキルスルホネート RSO3Na アルキルベンゼンスルホネート アルキルサルフェート ROSO3Na (2) リン酸エステル型 アルキルホスフェート
【0111】III.カチオン系 (1) アミド型カチオン:レジスタットPE300,401,40
2,406,411(第一工業製薬) (2) 四級アンモニウム塩 第4級アンモニウムクロライド 第4級アンモニウムサルフェート 第4級アンモニウムナイトレート カチミンCSM−9(吉村油化学)、CATANAC 6
09(アメリカン・シアナミド)、デノン314C(丸菱油
化)、アーモスタット300(ライオン油脂)、100V(ア
ーマー)、エレクトロストリッパ−ES(花王石鹸)、
ケミスタット2009A(日本油脂) Stearamido propyl−dimethyl−β−hydroxyethyl amm
onium nitrate:CATANAC・SN(アメリカン・
ジアナミド)
2,406,411(第一工業製薬) (2) 四級アンモニウム塩 第4級アンモニウムクロライド 第4級アンモニウムサルフェート 第4級アンモニウムナイトレート カチミンCSM−9(吉村油化学)、CATANAC 6
09(アメリカン・シアナミド)、デノン314C(丸菱油
化)、アーモスタット300(ライオン油脂)、100V(ア
ーマー)、エレクトロストリッパ−ES(花王石鹸)、
ケミスタット2009A(日本油脂) Stearamido propyl−dimethyl−β−hydroxyethyl amm
onium nitrate:CATANAC・SN(アメリカン・
ジアナミド)
【0112】IV.両性イオン系 (1) アルキルペタイン型: (2) イミダゾリン型:レオスタット53, 532(ライオン油
脂)、AMS 53(ライオン油脂)、AMS303,313(ラ
イオン油脂) アルキルイミダゾリン型 (3) 金属塩:AMS 576(ライオン油脂) レオスタット826, 923(ライオン油脂) (RNR'CH2CH2CH2NCH2COO)2MgR≧C,
R'=Hまたは(CH2)mCOO−;ライオン油脂 R=C3〜8炭化水素,A=酸素またはイミノ基,M=有
機アミンまたは金属 (4) アルキルアラニン型:
脂)、AMS 53(ライオン油脂)、AMS303,313(ラ
イオン油脂) アルキルイミダゾリン型 (3) 金属塩:AMS 576(ライオン油脂) レオスタット826, 923(ライオン油脂) (RNR'CH2CH2CH2NCH2COO)2MgR≧C,
R'=Hまたは(CH2)mCOO−;ライオン油脂 R=C3〜8炭化水素,A=酸素またはイミノ基,M=有
機アミンまたは金属 (4) アルキルアラニン型:
【0113】V.導電性樹脂 ポリビニルベンジル型カチオン ポリアクリル酸型カチオン
【0114】VI.その他;レジスタット204, 205(第一
工業製薬)、エレガン2E, 100E(日本油脂)、ケミス
タット1002, 1003, 2010(日本油脂)、エリーク51(吉
村油化学)、ALROMINE RV−100(ガイギー)
工業製薬)、エレガン2E, 100E(日本油脂)、ケミス
タット1002, 1003, 2010(日本油脂)、エリーク51(吉
村油化学)、ALROMINE RV−100(ガイギー)
【0115】以上帯電防止剤の中で写真性及び人身に与
える悪影響が小さいので、非イオン(ノニオン)系帯電
防止剤が特に好ましい。
える悪影響が小さいので、非イオン(ノニオン)系帯電
防止剤が特に好ましい。
【0116】ポリオレフィン樹脂組成物には可塑剤を添
加することができる。可塑剤を添加することにより、遮
光性物質の均一な分散性等を向上させることができる。
加することができる。可塑剤を添加することにより、遮
光性物質の均一な分散性等を向上させることができる。
【0117】可塑剤の添加量は0.01〜10.0重量%が好ま
しく、0.05〜7.0重量%がより好ましく、0.1〜5.0重量
%が最も好ましい。添加料が0.01重量%未満であると、
遮光性物質の均一分散性向上効果やブロッキング接着向
上効果がほとんど発揮されず、混練経費増となるだけで
ある。添加料が10.0重量%を超えると、押出し機のスク
リューとのスリップが発生して安定した樹脂量を押出す
ことが不可能になり、多層共押出しインフレーションフ
ィルムの厚さムラが大きくなる。
しく、0.05〜7.0重量%がより好ましく、0.1〜5.0重量
%が最も好ましい。添加料が0.01重量%未満であると、
遮光性物質の均一分散性向上効果やブロッキング接着向
上効果がほとんど発揮されず、混練経費増となるだけで
ある。添加料が10.0重量%を超えると、押出し機のスク
リューとのスリップが発生して安定した樹脂量を押出す
ことが不可能になり、多層共押出しインフレーションフ
ィルムの厚さムラが大きくなる。
【0118】可塑剤の代表例を以下に示す。 (1) フタル酸系可塑剤 フタル酸ジブチル、フタル酸ジヘプチル、フタル酸ジオ
クチル、フタル酸ジイソデシル、フタル酸ブチルラウリ
ル、フタル酸ジトリデシル、フタル酸ブチルベンジル、
ブチルフタリルブチルグリコレート等 (2) リン酸系可塑剤 リン酸トリクレジル、リン酸トリオクチル等 (3) 脂肪酸系可塑剤 クエン酸トリn−ブチル、アジピン酸ジオクチル、アゼ
ライン酸ジオクチル、セバシン酸ジオクチル、アセチル
リシノール酸メチル等 (4) エポキシ系可塑剤 アルキルエポキシステアレート、4,5−エポキシテト
ラヒドロフタル酸ジイソデシル等 (5) その他の可塑剤 塩素化パラフィン、ポリエステル、シュークロースオク
タアセテート等
クチル、フタル酸ジイソデシル、フタル酸ブチルラウリ
ル、フタル酸ジトリデシル、フタル酸ブチルベンジル、
ブチルフタリルブチルグリコレート等 (2) リン酸系可塑剤 リン酸トリクレジル、リン酸トリオクチル等 (3) 脂肪酸系可塑剤 クエン酸トリn−ブチル、アジピン酸ジオクチル、アゼ
ライン酸ジオクチル、セバシン酸ジオクチル、アセチル
リシノール酸メチル等 (4) エポキシ系可塑剤 アルキルエポキシステアレート、4,5−エポキシテト
ラヒドロフタル酸ジイソデシル等 (5) その他の可塑剤 塩素化パラフィン、ポリエステル、シュークロースオク
タアセテート等
【0119】写真感光材料用成形品に露付きなどを防止
するために無滴剤を添加することが好ましい。無滴剤の
代表例を以下に示す。ジグリセリンモノステアリン酸エ
ステル、ポリグリセリンモノパルミチン酸エステル、ソ
ルビタンモノラウリン酸エステル、ソルビタンモノステ
アリン酸エステル、ソルビタンモノオレイン酸エステ
ル、ソルビタンモノエルカ酸エステル、ポリオキシエチ
レンソルビタン脂肪酸エステル、ステアリン酸モノグリ
セライド、ポリオキシエチレンノニルフェノールエーテ
ル、ソルビタンセスキパルミテート、ジグリセリンセス
キオレエート、ソルビトール脂肪酸エステル、ソルビト
ール脂肪酸・二塩基酸エステル、ジグリセリン脂肪酸・
二塩基酸エステル、グリセリン脂肪酸・二塩基酸エステ
ル、ソルビタン脂肪酸・二塩基酸エステル、ソルビタン
パルミテート、ソルビタンステアレート、ソルビタンパ
ルミテート・プロピレンオキサイド3モル付加物、ソル
ビタンパルミテート・プロピレンオキサイド2モル付加
物、ソルビトールステアレート、ソルビトールステアレ
ート・エチレンオキサイド3モル付加物、ジグリセリン
パルミテート、グリセリンパルミテート、グリセリンパ
ルミテート・エチレンオキサイド2モル付加物等であ
る。
するために無滴剤を添加することが好ましい。無滴剤の
代表例を以下に示す。ジグリセリンモノステアリン酸エ
ステル、ポリグリセリンモノパルミチン酸エステル、ソ
ルビタンモノラウリン酸エステル、ソルビタンモノステ
アリン酸エステル、ソルビタンモノオレイン酸エステ
ル、ソルビタンモノエルカ酸エステル、ポリオキシエチ
レンソルビタン脂肪酸エステル、ステアリン酸モノグリ
セライド、ポリオキシエチレンノニルフェノールエーテ
ル、ソルビタンセスキパルミテート、ジグリセリンセス
キオレエート、ソルビトール脂肪酸エステル、ソルビト
ール脂肪酸・二塩基酸エステル、ジグリセリン脂肪酸・
二塩基酸エステル、グリセリン脂肪酸・二塩基酸エステ
ル、ソルビタン脂肪酸・二塩基酸エステル、ソルビタン
パルミテート、ソルビタンステアレート、ソルビタンパ
ルミテート・プロピレンオキサイド3モル付加物、ソル
ビタンパルミテート・プロピレンオキサイド2モル付加
物、ソルビトールステアレート、ソルビトールステアレ
ート・エチレンオキサイド3モル付加物、ジグリセリン
パルミテート、グリセリンパルミテート、グリセリンパ
ルミテート・エチレンオキサイド2モル付加物等であ
る。
【0120】無滴剤の添加量は、0.01〜5重量%が好ま
しく、0.1〜3重量%がより好ましく、0.3〜2重量%が
最も好ましい。添加量が0.01重量%未満であると、添加
効果が発揮されず、混練経費増となるだけである。ま
た、添加量が5重量%を超えると、増量効果がほとんど
発揮されず、材料費が増加するだけである。無滴剤の種
類によっては熱可塑性樹脂とスクリューのスリップを大
きくさせ安定した吐出量を確保できなかったり、経時で
成形体表面へのブリードアウトが激しくなり、ベトツキ
の発生、塵の付着等に品質低下を及ぼす。
しく、0.1〜3重量%がより好ましく、0.3〜2重量%が
最も好ましい。添加量が0.01重量%未満であると、添加
効果が発揮されず、混練経費増となるだけである。ま
た、添加量が5重量%を超えると、増量効果がほとんど
発揮されず、材料費が増加するだけである。無滴剤の種
類によっては熱可塑性樹脂とスクリューのスリップを大
きくさせ安定した吐出量を確保できなかったり、経時で
成形体表面へのブリードアウトが激しくなり、ベトツキ
の発生、塵の付着等に品質低下を及ぼす。
【0121】本発明の写真感光材料用成形品の代表例を
以下に示すが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。なお、本発明の写真感光材料用成形品を用いた包装
体は、以下の成形品を利用することにより製造できる。
以下に示すが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。なお、本発明の写真感光材料用成形品を用いた包装
体は、以下の成形品を利用することにより製造できる。
【0122】(1) フィルム成形品 単層フィルム成形品;特公平2−2700号公報等 多層共押出しフィルム成形品; 単層フィルム成形品又は多層共押出しフィルム成形品
を用いた積層フィルム;特公昭63−26697号公報、特公
平2−2701号公報、特公平2−13774号公報、特公平2
−19225号公報等 上記〜のフレキシブルシートを用いた包装材料;
包装袋(ユニパック袋、1重平袋、2重平袋、1重ガゼ
ット袋、2重ガゼット袋等)、シュリング包装、バルク
包装体(特開平3−53243号公報、実開平3−71346号公
報等)集合包装等及び帯状感光材料の明室装填用包装体
等 実開昭55−113543号公報、実開昭60−13386号公報、実
開昭60−167796号公報、特開平2−72347号公報、実開
平3−47547号公報、実開平3−54937号公報、実開平3
−86358号公報、実開平3−96648号公報等
を用いた積層フィルム;特公昭63−26697号公報、特公
平2−2701号公報、特公平2−13774号公報、特公平2
−19225号公報等 上記〜のフレキシブルシートを用いた包装材料;
包装袋(ユニパック袋、1重平袋、2重平袋、1重ガゼ
ット袋、2重ガゼット袋等)、シュリング包装、バルク
包装体(特開平3−53243号公報、実開平3−71346号公
報等)集合包装等及び帯状感光材料の明室装填用包装体
等 実開昭55−113543号公報、実開昭60−13386号公報、実
開昭60−167796号公報、特開平2−72347号公報、実開
平3−47547号公報、実開平3−54937号公報、実開平3
−86358号公報、実開平3−96648号公報等
【0123】その他、遮光箱又は遮光マガジンの内貼り
や外貼り用、帯状でロール状写真感光材料を密封遮光す
る包装材料、ストレッチ包装、シュリンク包装等の集合
包装体用等、各種の写真感光材料の形状や大きさに適応
した各種の形態の包装体用包装材料として用いることが
できる。
や外貼り用、帯状でロール状写真感光材料を密封遮光す
る包装材料、ストレッチ包装、シュリンク包装等の集合
包装体用等、各種の写真感光材料の形状や大きさに適応
した各種の形態の包装体用包装材料として用いることが
できる。
【0124】(2) 真空成形品
【0125】(3) 射出成形品 写真フィルム用スプール、レンズ付フィルムユニット、
写真フィルムパトローネ用容器、遮光容器、プラスチッ
ク製写真フィルム用パトローネ、明室装填用遮光マガジ
ン、巻芯、写真フィルムカートリッジ、インスタントフ
ィルム用パック等 写真ディスクフィルム用カートリッジ;実開昭60−21
743号公報等 レンズ付フィルムユニット;特開昭63−226643号公報
等 写真フィルム用スプール;特開平1−251030号公報、
特開昭57−196218号公報、特開昭59−15049号公報、U
SP 1930144号、実開昭63−73742号公報、実開昭54−1
20931号公報、実開昭58−178139〜178145号公報、実公
昭55−31541号公報、特開昭58−203436号公報、特開昭5
8−82237号公報、特開昭58−82236号公報、実公昭44−1
6777号公報、実開昭63−73742号公報、特開昭62−24095
7号公報、特開平4−335638号公報、GB 2199805A号
明細書等 写真フィルム用パトローネ;特開昭54−111822号公
報、特公昭45−6991号公報、特公昭55−21089号公報、
特開昭50−33831号公報、特開昭56−87039号公報、実開
昭55−97738号公報、特開平1−312538号公報、特開昭5
7−190948号公報、特開平4−273240号公報、特開平4
−320258号公報、特開平4−335344号公報、特開平4−
335639号公報、特開平4−343353号公報、特開平4−34
9454号公報、USP 4,846,418号明細書、USP 4,84
8,693号明細書、USP 4,887,776号明細書 写真フィルムパトローネ用容器;特開昭61−250639号
公報、特開昭61−73947号公報、実開昭60−163451号公
報、USP 4,801,011号明細書、特開昭63−121047号公
報、特開昭62−291639号公報、実開平1−88940号公
報、実開平1−113235号公報、実開平1−152337号公
報、実公平2−33236号公報、実公平3−48581号公報、
特公平2−38939号公報、USP 4,639,386号明細書、
USP 4,801,011号明細書、USP 4,979,351号明細
書、EP 0237062A2号明細書、EP 0280065A1号明
細書、EP 0298375A2号明細書等 巻芯、リール;実開昭60−107848号公報、USP 4,8
09,923号明細書、GB 2033873号B明細書 シートフィルム用マガジン;昭56−5141号公報等 写真フィルムカートリッジ;実公昭56−16610号公
報、実開平2−24846号公報、実開平2−29041号公報、
実公昭60−120448号公報、特開平1−312537号公報等 写真フィルムケース;USP 4,779,756号明細書、実
開昭54−100617号公報、実開昭64−32343号公報、実開
平1−94258号公報、実開平2−56139号公報、EP 024
2905A1号明細書、特公平2−54934号公報等
写真フィルムパトローネ用容器、遮光容器、プラスチッ
ク製写真フィルム用パトローネ、明室装填用遮光マガジ
ン、巻芯、写真フィルムカートリッジ、インスタントフ
ィルム用パック等 写真ディスクフィルム用カートリッジ;実開昭60−21
743号公報等 レンズ付フィルムユニット;特開昭63−226643号公報
等 写真フィルム用スプール;特開平1−251030号公報、
特開昭57−196218号公報、特開昭59−15049号公報、U
SP 1930144号、実開昭63−73742号公報、実開昭54−1
20931号公報、実開昭58−178139〜178145号公報、実公
昭55−31541号公報、特開昭58−203436号公報、特開昭5
8−82237号公報、特開昭58−82236号公報、実公昭44−1
6777号公報、実開昭63−73742号公報、特開昭62−24095
7号公報、特開平4−335638号公報、GB 2199805A号
明細書等 写真フィルム用パトローネ;特開昭54−111822号公
報、特公昭45−6991号公報、特公昭55−21089号公報、
特開昭50−33831号公報、特開昭56−87039号公報、実開
昭55−97738号公報、特開平1−312538号公報、特開昭5
7−190948号公報、特開平4−273240号公報、特開平4
−320258号公報、特開平4−335344号公報、特開平4−
335639号公報、特開平4−343353号公報、特開平4−34
9454号公報、USP 4,846,418号明細書、USP 4,84
8,693号明細書、USP 4,887,776号明細書 写真フィルムパトローネ用容器;特開昭61−250639号
公報、特開昭61−73947号公報、実開昭60−163451号公
報、USP 4,801,011号明細書、特開昭63−121047号公
報、特開昭62−291639号公報、実開平1−88940号公
報、実開平1−113235号公報、実開平1−152337号公
報、実公平2−33236号公報、実公平3−48581号公報、
特公平2−38939号公報、USP 4,639,386号明細書、
USP 4,801,011号明細書、USP 4,979,351号明細
書、EP 0237062A2号明細書、EP 0280065A1号明
細書、EP 0298375A2号明細書等 巻芯、リール;実開昭60−107848号公報、USP 4,8
09,923号明細書、GB 2033873号B明細書 シートフィルム用マガジン;昭56−5141号公報等 写真フィルムカートリッジ;実公昭56−16610号公
報、実開平2−24846号公報、実開平2−29041号公報、
実公昭60−120448号公報、特開平1−312537号公報等 写真フィルムケース;USP 4,779,756号明細書、実
開昭54−100617号公報、実開昭64−32343号公報、実開
平1−94258号公報、実開平2−56139号公報、EP 024
2905A1号明細書、特公平2−54934号公報等
【0126】上述した積層フィルムの場合、本発明の写
真感光材料用成形品としての遮光フィルムに、接着剤層
を介して又は接着剤層を介さずに各種の金属箔や各種の
熱可塑性樹脂フィルムや各種の紙等の各種のフレキシブ
ルシートを積層することができる。この各種フレキシブ
ルシート及び各種接着剤層には各種の遮光性物質を含ま
せて遮光性を持たせることができる。
真感光材料用成形品としての遮光フィルムに、接着剤層
を介して又は接着剤層を介さずに各種の金属箔や各種の
熱可塑性樹脂フィルムや各種の紙等の各種のフレキシブ
ルシートを積層することができる。この各種フレキシブ
ルシート及び各種接着剤層には各種の遮光性物質を含ま
せて遮光性を持たせることができる。
【0127】フレキシブルシートとしては、熱可塑性樹
脂フィルム、例えば各種ポリエチレン樹脂、エチレン共
重合体樹脂、ポリプロピレン樹脂、プロピレン共重合体
樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、
ポリアミド樹脂、ポリアクリルニトリル樹脂、ポリカー
ボネート樹脂、ポリエステル樹脂などの公知のフィルム
及びこれらの変性樹脂フィルム又はこれらの一軸又は二
軸延伸フィルム等がある。また、トリアセテートフィル
ム、セロファン、再生セルロースフィルム、EVOH
(エバール)樹脂フィルム、紙、合成紙、不織布、金属
箔、金属蒸着フィルム等がある。
脂フィルム、例えば各種ポリエチレン樹脂、エチレン共
重合体樹脂、ポリプロピレン樹脂、プロピレン共重合体
樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、
ポリアミド樹脂、ポリアクリルニトリル樹脂、ポリカー
ボネート樹脂、ポリエステル樹脂などの公知のフィルム
及びこれらの変性樹脂フィルム又はこれらの一軸又は二
軸延伸フィルム等がある。また、トリアセテートフィル
ム、セロファン、再生セルロースフィルム、EVOH
(エバール)樹脂フィルム、紙、合成紙、不織布、金属
箔、金属蒸着フィルム等がある。
【0128】特に好ましいフレキシブルシートは、写真
感光材料に悪影響を与えない坪量が20〜400g/m2、密
度が0.5〜1.5g/cm3、好ましくは0.7〜1.3g/cm3の各
種の紙(故紙、再生紙、未晒クラフト紙、未晒サルファ
イト紙、半晒クラフト紙、晒クラフト紙、晒サルファイ
ト紙、ヒネリ原紙、クルパック紙、デュオストレス紙、
白板紙、写真用原紙、上質紙、高収率パルプを用いた中
質紙、金属合紙、中性紙、遮光紙、純白ロール紙、コー
ト紙、模造紙、グラシン紙)、不織布、合成紙と二軸延
伸熱可塑性樹脂フィルムである。
感光材料に悪影響を与えない坪量が20〜400g/m2、密
度が0.5〜1.5g/cm3、好ましくは0.7〜1.3g/cm3の各
種の紙(故紙、再生紙、未晒クラフト紙、未晒サルファ
イト紙、半晒クラフト紙、晒クラフト紙、晒サルファイ
ト紙、ヒネリ原紙、クルパック紙、デュオストレス紙、
白板紙、写真用原紙、上質紙、高収率パルプを用いた中
質紙、金属合紙、中性紙、遮光紙、純白ロール紙、コー
ト紙、模造紙、グラシン紙)、不織布、合成紙と二軸延
伸熱可塑性樹脂フィルムである。
【0129】これらのフレキシブルシートは、1種又は
2種以上を組み合わせて用いることができ、ヒートシー
ルされる層より10℃以上融点が高いことが製袋適性向上
やシワや破れ等を防ぎ、外観向上の点から好ましい。特
に好ましいのは二軸延伸熱可塑性樹脂フィルムで厚さは
5〜70μm、好ましくは7〜50μm、特に好ましいのは
10〜35μmである。また、フレキシブルシートのヤング
率は50kg/mm2以上が好ましい。
2種以上を組み合わせて用いることができ、ヒートシー
ルされる層より10℃以上融点が高いことが製袋適性向上
やシワや破れ等を防ぎ、外観向上の点から好ましい。特
に好ましいのは二軸延伸熱可塑性樹脂フィルムで厚さは
5〜70μm、好ましくは7〜50μm、特に好ましいのは
10〜35μmである。また、フレキシブルシートのヤング
率は50kg/mm2以上が好ましい。
【0130】上記金属箔としては、アルミニウム箔、鉛
箔、アイアンフォイル、錫箔、亜鉛箔、電解鉄箔、銅
箔、ステンレス箔等の金属箔であり、金属箔の厚さは、
5〜100μmが好ましく、経済性、取扱い性、特性確保
等を考慮すると7〜50μmが特に好ましく、9〜20μm
が最も好ましい。アルミニウム箔の場合は5〜15μm、
好ましくは6〜12μm、特に好ましくは7〜10μmであ
る。また、熱可塑性樹脂フィルムや無塵性フレキシブル
シート(無塵紙、合成紙、不織紙、グラシン紙、セロハ
ン、表面サイズ又は表面塗工紙)に金属薄膜加工層を設
けた金属薄膜加工フレキシブルシートも好ましい。
箔、アイアンフォイル、錫箔、亜鉛箔、電解鉄箔、銅
箔、ステンレス箔等の金属箔であり、金属箔の厚さは、
5〜100μmが好ましく、経済性、取扱い性、特性確保
等を考慮すると7〜50μmが特に好ましく、9〜20μm
が最も好ましい。アルミニウム箔の場合は5〜15μm、
好ましくは6〜12μm、特に好ましくは7〜10μmであ
る。また、熱可塑性樹脂フィルムや無塵性フレキシブル
シート(無塵紙、合成紙、不織紙、グラシン紙、セロハ
ン、表面サイズ又は表面塗工紙)に金属薄膜加工層を設
けた金属薄膜加工フレキシブルシートも好ましい。
【0131】接着剤層の接着強度はタテ、ヨコ両方の引
裂強度、衝撃穴あけ強度、ゲルボテスト強度等の物理強
度を向上させる時は2つの被積層物間の剥離強度(180度
のピーリング試験,ASTM D 903の試験機使用)が3
00g/15mm巾以下、好ましくは100g/15mm巾以下、特
に好ましくは50g/15mm巾以下の弱接着剤層とする。し
かし製袋工程又はラミネート工程では剥離しない程度の
強度が必要で0.1g/15mm巾以上、好ましくは1g/15m
m巾以上、特に好ましくは5g/15mm巾以上である。ブ
ロッキング接着強度も略同様である。
裂強度、衝撃穴あけ強度、ゲルボテスト強度等の物理強
度を向上させる時は2つの被積層物間の剥離強度(180度
のピーリング試験,ASTM D 903の試験機使用)が3
00g/15mm巾以下、好ましくは100g/15mm巾以下、特
に好ましくは50g/15mm巾以下の弱接着剤層とする。し
かし製袋工程又はラミネート工程では剥離しない程度の
強度が必要で0.1g/15mm巾以上、好ましくは1g/15m
m巾以上、特に好ましくは5g/15mm巾以上である。ブ
ロッキング接着強度も略同様である。
【0132】このように弱い接着強度の接着剤層にする
には、接着剤層の厚みを小さくする、被接着物の表
面にコロナ放電処理,フレーム処理,プラズマ処理,紫
外線照射処理,電子線照射処理,プレヒート処理,アン
カーコート処理等の表面処理を施さない、接着剤層の
温度を下げる、弱接着強度樹脂組成物からなる接着剤
層とする、2種以上の相溶性の良くない樹脂組成物か
らなる接着剤層とする、層間剥離しやすい多層共押出
しエクストルージョンラミネート接着剤層とする、等の
方法の1つまたは2つ以上を組み合わせて用いる。
には、接着剤層の厚みを小さくする、被接着物の表
面にコロナ放電処理,フレーム処理,プラズマ処理,紫
外線照射処理,電子線照射処理,プレヒート処理,アン
カーコート処理等の表面処理を施さない、接着剤層の
温度を下げる、弱接着強度樹脂組成物からなる接着剤
層とする、2種以上の相溶性の良くない樹脂組成物か
らなる接着剤層とする、層間剥離しやすい多層共押出
しエクストルージョンラミネート接着剤層とする、等の
方法の1つまたは2つ以上を組み合わせて用いる。
【0133】また、易開封性の写真感光材料用フィルム
とする場合は、接着強度(180度のピーリング試験,AS
TM D 903の試験機使用)が350g/15mm巾以上、好ま
しくは500g/15mm巾以上、特に好ましくは700g/15mm
巾以上の強接着剤層を介して積層する。このように強い
接着強度の接着剤層(本発明では強接着層と表示)にす
るには、上述した弱接着剤層にするのと全く逆にすれば
よい。強接着剤層にするのに好ましい接着性樹脂として
酸変性樹脂がある。
とする場合は、接着強度(180度のピーリング試験,AS
TM D 903の試験機使用)が350g/15mm巾以上、好ま
しくは500g/15mm巾以上、特に好ましくは700g/15mm
巾以上の強接着剤層を介して積層する。このように強い
接着強度の接着剤層(本発明では強接着層と表示)にす
るには、上述した弱接着剤層にするのと全く逆にすれば
よい。強接着剤層にするのに好ましい接着性樹脂として
酸変性樹脂がある。
【0134】酸変性ポリオレフィン樹脂は、ポリオレフ
ィン樹脂と不飽和カルボン酸類とをグラフト変性した変
性ポリオレフィン樹脂をいい、例えばグラフト変性ポリ
エチレン樹脂、グラフト変性ポリプロピレン樹脂、グラ
フト変性エチレン共重合体樹脂(EVA樹脂、EEA樹
脂、L−LDPE樹脂、EMA樹脂等)等がある。
ィン樹脂と不飽和カルボン酸類とをグラフト変性した変
性ポリオレフィン樹脂をいい、例えばグラフト変性ポリ
エチレン樹脂、グラフト変性ポリプロピレン樹脂、グラ
フト変性エチレン共重合体樹脂(EVA樹脂、EEA樹
脂、L−LDPE樹脂、EMA樹脂等)等がある。
【0135】不飽和カルボン酸類は、その誘導体も含め
て総称するもので、代表例をあげるとアクリル酸、メタ
クリル酸、マレイン酸、フマール酸、イタコン酸、テト
ラヒドロフタル酸、メサコン酸、アンゲリカ酸、シトラ
コン酸、クロトン酸、イソクロトン酸、ナジック酸、
(エンドシス−ビシクロ〔2,2,1〕ヘプト−5−エン
−2,3−ジカルボン酸)、無水マレイン酸、無水シト
ラコン酸、無水イタコン酸、アクリル酸メチル、メタク
リル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸エチ
ル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸ブチル、アクリル
酸グリシジル、メタクリル酸グリシジル、マレイン酸モ
ノエチルエステル、マレイン酸ジエチルエステル、フマ
ル酸モノメチルエステル、フマル酸ジメチルエステル、
イタコン酸ジエチルエステル、アクリル酸アミド、メタ
クリルアミド、マレイン酸モノアミド、マレイン酸ジア
ミド、マレイン酸−N−モノエチルアミド、マレイン酸
−N,N−ジエチルアミド、マレイン酸−N−モノブチ
ルアミド、マレイン酸−N,N−ジブチルアミド、フマ
ル酸モノアミド、フマル酸ジアミド、フマル酸−N−モ
ノエチルアミド、フマル酸−N,N−ジエチルアミド、
フマル酸−N−モノブチルアミド、フマル酸−N,N−
ジエチルアミド、フマル酸−N−モノブチルアミド、フ
マル酸−N,N−ジブチルアミド、マレイミド、マレイ
ン酸モノメチル、マレイン酸ジメチル、マタクリル酸カ
リウム、アクリル酸ナトリウム、アクリル酸亜鉛、アク
リル酸マグネシウム、アクリル酸カルシウム、メタクリ
ル酸ナトリウム、アクリル酸カリウム、メタクリル酸カ
リウム、N−ブチルマレイミド、N−フェニルマレイミ
ド、塩化マレニル、グリシジルマレエート、マレイン酸
ジプロピル、アコニチン酸無水物、ソルビン酸等をあげ
ることができ、相互の混合使用も可能である。
て総称するもので、代表例をあげるとアクリル酸、メタ
クリル酸、マレイン酸、フマール酸、イタコン酸、テト
ラヒドロフタル酸、メサコン酸、アンゲリカ酸、シトラ
コン酸、クロトン酸、イソクロトン酸、ナジック酸、
(エンドシス−ビシクロ〔2,2,1〕ヘプト−5−エン
−2,3−ジカルボン酸)、無水マレイン酸、無水シト
ラコン酸、無水イタコン酸、アクリル酸メチル、メタク
リル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸エチ
ル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸ブチル、アクリル
酸グリシジル、メタクリル酸グリシジル、マレイン酸モ
ノエチルエステル、マレイン酸ジエチルエステル、フマ
ル酸モノメチルエステル、フマル酸ジメチルエステル、
イタコン酸ジエチルエステル、アクリル酸アミド、メタ
クリルアミド、マレイン酸モノアミド、マレイン酸ジア
ミド、マレイン酸−N−モノエチルアミド、マレイン酸
−N,N−ジエチルアミド、マレイン酸−N−モノブチ
ルアミド、マレイン酸−N,N−ジブチルアミド、フマ
ル酸モノアミド、フマル酸ジアミド、フマル酸−N−モ
ノエチルアミド、フマル酸−N,N−ジエチルアミド、
フマル酸−N−モノブチルアミド、フマル酸−N,N−
ジエチルアミド、フマル酸−N−モノブチルアミド、フ
マル酸−N,N−ジブチルアミド、マレイミド、マレイ
ン酸モノメチル、マレイン酸ジメチル、マタクリル酸カ
リウム、アクリル酸ナトリウム、アクリル酸亜鉛、アク
リル酸マグネシウム、アクリル酸カルシウム、メタクリ
ル酸ナトリウム、アクリル酸カリウム、メタクリル酸カ
リウム、N−ブチルマレイミド、N−フェニルマレイミ
ド、塩化マレニル、グリシジルマレエート、マレイン酸
ジプロピル、アコニチン酸無水物、ソルビン酸等をあげ
ることができ、相互の混合使用も可能である。
【0136】なかでもアクリル酸、マレイン酸、無水マ
レイン酸、ナジック酸が好ましく、特に無水マレイン酸
が好ましい。
レイン酸、ナジック酸が好ましく、特に無水マレイン酸
が好ましい。
【0137】変性ポリオレフィン樹脂における不飽和カ
ルボン酸類をグラフト変性させる方法は特に限定されな
い。例えば、溶融状態で反応させる特公昭43−27421号
公報等に開示の方法や、溶液状態で反応させる特公昭44
−15422号公報等に開示の方法や、スラリー状態で反応
させる特公昭43−18144号公報等に開示の方法や、気相
状態で反応させる特公昭50−77493号公報等に開示の方
法等がある。
ルボン酸類をグラフト変性させる方法は特に限定されな
い。例えば、溶融状態で反応させる特公昭43−27421号
公報等に開示の方法や、溶液状態で反応させる特公昭44
−15422号公報等に開示の方法や、スラリー状態で反応
させる特公昭43−18144号公報等に開示の方法や、気相
状態で反応させる特公昭50−77493号公報等に開示の方
法等がある。
【0138】これらの方法の中で押出機を用いる溶融混
練法が操作上簡便で、かつ安価な方法なので好ましい。
練法が操作上簡便で、かつ安価な方法なので好ましい。
【0139】不飽和カルボン酸類の使用量は、接着強度
確保のためポリオレフィン樹脂ベースポリマー(各種ポ
リエチレン樹脂、各種ポリプロピレン樹脂、各種ポリオ
レフィン共重合体樹脂、ポリブテン−1樹脂、ポリ−4
−メチルペンテン−1等のα−オレフィン共重合体樹脂
及びその共重合体樹脂)100重量部に対して0.01〜20重量
部、好ましくは0.2〜5重量部である。
確保のためポリオレフィン樹脂ベースポリマー(各種ポ
リエチレン樹脂、各種ポリプロピレン樹脂、各種ポリオ
レフィン共重合体樹脂、ポリブテン−1樹脂、ポリ−4
−メチルペンテン−1等のα−オレフィン共重合体樹脂
及びその共重合体樹脂)100重量部に対して0.01〜20重量
部、好ましくは0.2〜5重量部である。
【0140】ポリオレフィン樹脂と不飽和カルボン酸類
との反応を促進するために有機過酸化物等が用いられ
る。
との反応を促進するために有機過酸化物等が用いられ
る。
【0141】有機過酸化物としては、例えば、ベンゾイ
ルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、アゾビ
スイソブチロニトリル、ジクミルパーオキサイド、α,
α'ビス(t−ブチルパーオキシジイプロピル)ベンゼ
ン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキ
シ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチ
ルパーオキシ)ヘキシン、ジ−t−ブチルパーオキサイ
ド、クメンヒドロパーオキサイド、t−ブチル−ハイド
ロパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、t−ブチ
ルパーオキシラウレート、t−ブチルパーオキシベンゾ
エート、1,3ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピ
ル)ベンゼン、キュメンハイドロパーオキサイド、ジ−
t−ブチル−ジパーオキシフタレート、t−ブチルパー
オキシマレイン酸、イソプロピルパーカーボネート等の
有機過酸化物、アソビスイソブチロニトリル等のアゾ化
合物、過硫酸アンモニウム等の無機過酸化物等がある。
ルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、アゾビ
スイソブチロニトリル、ジクミルパーオキサイド、α,
α'ビス(t−ブチルパーオキシジイプロピル)ベンゼ
ン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキ
シ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチ
ルパーオキシ)ヘキシン、ジ−t−ブチルパーオキサイ
ド、クメンヒドロパーオキサイド、t−ブチル−ハイド
ロパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、t−ブチ
ルパーオキシラウレート、t−ブチルパーオキシベンゾ
エート、1,3ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピ
ル)ベンゼン、キュメンハイドロパーオキサイド、ジ−
t−ブチル−ジパーオキシフタレート、t−ブチルパー
オキシマレイン酸、イソプロピルパーカーボネート等の
有機過酸化物、アソビスイソブチロニトリル等のアゾ化
合物、過硫酸アンモニウム等の無機過酸化物等がある。
【0142】これらは1種または2種以上の組合せで使
用してもよい。特に好ましいのは、分解温度が170℃〜2
00℃の間にあるジ−t−ブチルパーオキサイド、ジ−ク
ミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5ジ(t−
ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5
ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン、1,3−ビス
(t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼンであ
る。
用してもよい。特に好ましいのは、分解温度が170℃〜2
00℃の間にあるジ−t−ブチルパーオキサイド、ジ−ク
ミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5ジ(t−
ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5
ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン、1,3−ビス
(t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼンであ
る。
【0143】これらの過酸化物の添加量は特に制限され
ないが、ポリオレフィン樹脂100重量部に対して0.005〜
5重量部、好ましくは0.01〜1重量部である。
ないが、ポリオレフィン樹脂100重量部に対して0.005〜
5重量部、好ましくは0.01〜1重量部である。
【0144】市販の酸変性ポリオレフィン樹脂の代表例
を以下に示す。 (1) 日本石油化学KK “Nポリマー” (2) 三井石油化学工業KK “ADMER” (3) 昭和電工KK “ER RESIN” (4) 三菱化成工業KK “ノバテック−AP” (5) 三菱油化KK “MODIC” (6) 日本ユニカーKK “NUC−ACE” (7) 宇部興産KK “UBE BOND” (8) 東ソーKK “メルセンM” (9) 住友化学工業KK “ボンダイン” (10)三井・デュポンケミカルKK“CMPS”等
を以下に示す。 (1) 日本石油化学KK “Nポリマー” (2) 三井石油化学工業KK “ADMER” (3) 昭和電工KK “ER RESIN” (4) 三菱化成工業KK “ノバテック−AP” (5) 三菱油化KK “MODIC” (6) 日本ユニカーKK “NUC−ACE” (7) 宇部興産KK “UBE BOND” (8) 東ソーKK “メルセンM” (9) 住友化学工業KK “ボンダイン” (10)三井・デュポンケミカルKK“CMPS”等
【0145】接着剤層に含まれる接着性ポリオレフィン
樹脂の量は5重量%以上が好ましく、10重量%以上が特
に好ましい。
樹脂の量は5重量%以上が好ましく、10重量%以上が特
に好ましい。
【0146】写真感光材料用成形品を形成する方法は、
各成形品の形態により、例えばインフレーションフィル
ム成形、射出成形、真空成形、シート成形、Tダイフラ
ットフィルム成形、圧空成形、回転成形、金型内真空射
出成形等で形成する。
各成形品の形態により、例えばインフレーションフィル
ム成形、射出成形、真空成形、シート成形、Tダイフラ
ットフィルム成形、圧空成形、回転成形、金型内真空射
出成形等で形成する。
【0147】本発明の写真感光材料用成形品に、機能上
必要な文字や記号、あるいは商品価値を高めるために印
刷が施すことができる。これらの印刷に使用されるイン
キとしては感光材料に無害なものが選ばれ、一般に使用
されているオフセット印刷用インキ、グラビア印刷用イ
ンキ又はUVインキから選ぶことができる。
必要な文字や記号、あるいは商品価値を高めるために印
刷が施すことができる。これらの印刷に使用されるイン
キとしては感光材料に無害なものが選ばれ、一般に使用
されているオフセット印刷用インキ、グラビア印刷用イ
ンキ又はUVインキから選ぶことができる。
【0148】これらのインキに使用される代表的な合成
樹脂は、塩酢ビ系、硝化綿、ポリエステル、ポリアミド
ウレタン、ポリアクリル、ロジン変性マレイン酸、エチ
レン酢ビ、ビニールエーテル、ウレタン酢ビ、塩酢ビウ
レタン樹脂、変性アルキッド樹脂変性フェノール樹脂、
アルカリ可溶型樹脂(ロジン変性マレイン酸樹脂、スチ
レンマレイン酸樹脂、スチレンアクリル酸樹脂、アクリ
ル酸エステルアクリル酸樹脂、メタクリル酸エステルア
クリル酸樹脂)、ハイドロゾル型樹脂(スチレンマレイ
ン酸樹脂、スチレンアクリル酸樹脂、α−メチルスチレ
ンアクリル酸樹、アクリル酸エステルアクリル酸樹脂、
メタクリル酸エステルアクリル酸樹脂)、エマルジョン
型樹脂(スチレン樹脂、スチレンアクリル酸エステル樹
脂、アクリル酸エステル共重合樹脂、メタクリル酸エス
テル共重合樹脂)、VUインキ用の樹脂としては、アク
リル系不飽和基を持つポリマーが一般的に使用されてお
り、代表的な例としてはポリエステル/アクリル酸エス
テル、ポリエステル/ウレタン樹脂/アクリル酸エステ
ル、エポキシ樹脂/アクリル酸エステル、ペンタエリス
リトールトリアクリレート、トリメチロールプロパント
リアクリレート、ヘキサンジオールジアクリレート、ネ
オペンチルグリコールジアクリレート、トリエチレング
リコールジアクリレート、ヒドロキシエチレンメタクレ
ートが挙げられる。
樹脂は、塩酢ビ系、硝化綿、ポリエステル、ポリアミド
ウレタン、ポリアクリル、ロジン変性マレイン酸、エチ
レン酢ビ、ビニールエーテル、ウレタン酢ビ、塩酢ビウ
レタン樹脂、変性アルキッド樹脂変性フェノール樹脂、
アルカリ可溶型樹脂(ロジン変性マレイン酸樹脂、スチ
レンマレイン酸樹脂、スチレンアクリル酸樹脂、アクリ
ル酸エステルアクリル酸樹脂、メタクリル酸エステルア
クリル酸樹脂)、ハイドロゾル型樹脂(スチレンマレイ
ン酸樹脂、スチレンアクリル酸樹脂、α−メチルスチレ
ンアクリル酸樹、アクリル酸エステルアクリル酸樹脂、
メタクリル酸エステルアクリル酸樹脂)、エマルジョン
型樹脂(スチレン樹脂、スチレンアクリル酸エステル樹
脂、アクリル酸エステル共重合樹脂、メタクリル酸エス
テル共重合樹脂)、VUインキ用の樹脂としては、アク
リル系不飽和基を持つポリマーが一般的に使用されてお
り、代表的な例としてはポリエステル/アクリル酸エス
テル、ポリエステル/ウレタン樹脂/アクリル酸エステ
ル、エポキシ樹脂/アクリル酸エステル、ペンタエリス
リトールトリアクリレート、トリメチロールプロパント
リアクリレート、ヘキサンジオールジアクリレート、ネ
オペンチルグリコールジアクリレート、トリエチレング
リコールジアクリレート、ヒドロキシエチレンメタクレ
ートが挙げられる。
【0149】又これらのインキには一般に知られている
着色剤が併用される。使用される着色剤としては、特開
昭63−44653号公報等に記載されている各種顔料及びア
ゾ顔料(アゾレーキ;カーミン6B、レッド2B、不溶
性アゾ;モノアゾイエロ(PY−1、3)、ジスアゾイ
エロ(PY−12、13、14、17、83)、ピラゾロオレンジ
(PO−B−34)、バルカンオレンジ(PO−16)、縮
合アゾ系;クロモフタルイエロ(PY−93、95)、クロ
モフタルレッド(PR−144、166)、多環式顔料(フタ
ロシアニン系;銅フタロシアニンブルー(PB−15、15
−1、15−3)、銅フタロシアニングリーン(PG−
7)、シオキサジン系;ジオキサジンバイオレット(P
V−23)、イソインドリノン系;イソインドリノンイエ
ロ(PY−109、110)、スレン系;ペリレン、ペリノ
ン、フラバントロン、チオインジゴ、レーキ顔料(マラ
カイトグリーン、ローダミンB、ローダミンG、ビクト
リアブルーB)又無機顔料(酸化物、二酸化チタン、ベ
ンガラ、硫酸塩;沈降性硫酸バリウム、炭酸塩;沈降性
炭酸カルシムウ、珪酸塩;含水珪酸塩、無水珪酸塩、金
属粉;アルミニウム粉、ブロンズ粉、亜鉛末、カーボン
ブラック、黄鉛、紺青等が挙げられる。またこれ等の顔
料は遮光性物質として前述の樹脂層等に添加しても構わ
ない。この他に油溶性染料、分散性染料等も使用され
る。その他インキを構成する原材料として必要に応じて
各種溶剤、分散剤、湿潤剤、消泡剤、レベリング剤、増
粘剤、安定剤、架橋剤、ワックス等の添加剤が使用され
る。
着色剤が併用される。使用される着色剤としては、特開
昭63−44653号公報等に記載されている各種顔料及びア
ゾ顔料(アゾレーキ;カーミン6B、レッド2B、不溶
性アゾ;モノアゾイエロ(PY−1、3)、ジスアゾイ
エロ(PY−12、13、14、17、83)、ピラゾロオレンジ
(PO−B−34)、バルカンオレンジ(PO−16)、縮
合アゾ系;クロモフタルイエロ(PY−93、95)、クロ
モフタルレッド(PR−144、166)、多環式顔料(フタ
ロシアニン系;銅フタロシアニンブルー(PB−15、15
−1、15−3)、銅フタロシアニングリーン(PG−
7)、シオキサジン系;ジオキサジンバイオレット(P
V−23)、イソインドリノン系;イソインドリノンイエ
ロ(PY−109、110)、スレン系;ペリレン、ペリノ
ン、フラバントロン、チオインジゴ、レーキ顔料(マラ
カイトグリーン、ローダミンB、ローダミンG、ビクト
リアブルーB)又無機顔料(酸化物、二酸化チタン、ベ
ンガラ、硫酸塩;沈降性硫酸バリウム、炭酸塩;沈降性
炭酸カルシムウ、珪酸塩;含水珪酸塩、無水珪酸塩、金
属粉;アルミニウム粉、ブロンズ粉、亜鉛末、カーボン
ブラック、黄鉛、紺青等が挙げられる。またこれ等の顔
料は遮光性物質として前述の樹脂層等に添加しても構わ
ない。この他に油溶性染料、分散性染料等も使用され
る。その他インキを構成する原材料として必要に応じて
各種溶剤、分散剤、湿潤剤、消泡剤、レベリング剤、増
粘剤、安定剤、架橋剤、ワックス等の添加剤が使用され
る。
【0150】本発明の写真感光材料用成形品が適用可能
な写真感光材料を以下に示す。 (1) ハロゲン化銀写真感光材料(印刷用フィルム、カラ
ー印画紙、カラーフィルム、印刷用マスター紙、DTR
感光材料、電算写植フィルム及びペーパー、マイクロフ
ィルム、映画用フィルム、自己現像型写真感光材料、直
接ポジ型フィルム及びペーパー等)
な写真感光材料を以下に示す。 (1) ハロゲン化銀写真感光材料(印刷用フィルム、カラ
ー印画紙、カラーフィルム、印刷用マスター紙、DTR
感光材料、電算写植フィルム及びペーパー、マイクロフ
ィルム、映画用フィルム、自己現像型写真感光材料、直
接ポジ型フィルム及びペーパー等)
【0151】(2) 熱現像感光材料(熱現像カラー感光材
料、熱現像白黒感光材料(例えば特公昭43−4921号公
報、同43−4924号公報、「写真工学の基礎」銀塩写真編
(1879年コロナ社刊行)の553頁〜555頁及びリサーチ・
ディスクロージャー誌 1978年6月号9頁〜15頁(RD
−17029)等に記載されているもの。さらに、特開昭59−
12431号公報、同60−2950号公報、同61−52343号公報や
米国特許第4,584,267号明細書に記載されている転写方
式の熱現像カラー感光材料等))
料、熱現像白黒感光材料(例えば特公昭43−4921号公
報、同43−4924号公報、「写真工学の基礎」銀塩写真編
(1879年コロナ社刊行)の553頁〜555頁及びリサーチ・
ディスクロージャー誌 1978年6月号9頁〜15頁(RD
−17029)等に記載されているもの。さらに、特開昭59−
12431号公報、同60−2950号公報、同61−52343号公報や
米国特許第4,584,267号明細書に記載されている転写方
式の熱現像カラー感光材料等))
【0152】(3) 感光・感熱性記録材料(特開平3−72
358号公報等に記載されているフォトサーモグラフィー
(感光・感熱画像形成方法)を用いた記録材料)
358号公報等に記載されているフォトサーモグラフィー
(感光・感熱画像形成方法)を用いた記録材料)
【0153】(4) ジアゾニウム写真感光材料(4−モル
フォリノベンゼンジアゾニウムマイクロフィルム、マイ
クロフィルム、複写用フィルム、印刷用版材等)
フォリノベンゼンジアゾニウムマイクロフィルム、マイ
クロフィルム、複写用フィルム、印刷用版材等)
【0154】(5) アジド、ジアジド系写真感光材料(パ
ラアジドベンゾエード、4,4'ジアジドスチルベン等を
含む感光材料、例えば複写用フィルム、印刷用版材等)
ラアジドベンゾエード、4,4'ジアジドスチルベン等を
含む感光材料、例えば複写用フィルム、印刷用版材等)
【0155】(6) キノンジアジド系写真感光材料(オル
ソーキノンジアジド、オルソーナフトキノンジアジド系
化合物、例えばベンゾキノン(1,2)−ジアジド−(2)
−4−スルフォン酸フェニルエーテル等を含む感光材
料、例えば印刷用版材、複写用フィルム、密着用フィル
ム等)
ソーキノンジアジド、オルソーナフトキノンジアジド系
化合物、例えばベンゾキノン(1,2)−ジアジド−(2)
−4−スルフォン酸フェニルエーテル等を含む感光材
料、例えば印刷用版材、複写用フィルム、密着用フィル
ム等)
【0156】(7) フォトポリマー(ビニル系モノマー等
を含む感光材料、印刷用版材、密着用フィルム等)
を含む感光材料、印刷用版材、密着用フィルム等)
【0157】(8) ポリビニル桂皮酸エステル系感光材料
(例えば印刷用フィルム、IC用レジスト等)
(例えば印刷用フィルム、IC用レジスト等)
【0158】その他、各種の光や酸素や亜硫酸ガス等に
より変質、劣化する感光物質、例えば食品(バター、ピ
ーナッツ用袋、マーガリン、スナック製品、ツマミ、菓
子、お茶、ノリ等)、医薬品(胃腸薬、カゼ薬等の粉末
状、顆粒状の袋入薬品)、染料、顔料、写真現像薬品、
写真定着薬品、トナー等にも適用できる。
より変質、劣化する感光物質、例えば食品(バター、ピ
ーナッツ用袋、マーガリン、スナック製品、ツマミ、菓
子、お茶、ノリ等)、医薬品(胃腸薬、カゼ薬等の粉末
状、顆粒状の袋入薬品)、染料、顔料、写真現像薬品、
写真定着薬品、トナー等にも適用できる。
【0159】
【作用】本発明の写真感光材料用成形品では、結晶化度
を60%以上に限定することにより耐溶剤性、滑性、耐油
性、耐摩耗性、抗張力、耐熱性、防湿性等が優れたもの
にし、分子量分布を1.5〜10と狭くすることにより寸法
精度を高くし、滑剤や有機造核剤等の添加効果を予想外
に大きくし、滑剤を0.01〜25重量%添加することにより
分子量分布を狭く限定した樹脂流動性悪化をカバーする
と同時に、遮光性物質や有機造核剤の分散性を良化して
いる。酸化防止剤を0.001〜1.0重量%添加することによ
り、樹脂や滑剤等の熱分解による写真感光材料に悪影響
を及ぼす物質が発生するのを防止すると共に、酸化防止
剤の添加量を必要最少量に限定することにより酸化防止
剤そのものが悪影響を及ぼさないようにしている。
を60%以上に限定することにより耐溶剤性、滑性、耐油
性、耐摩耗性、抗張力、耐熱性、防湿性等が優れたもの
にし、分子量分布を1.5〜10と狭くすることにより寸法
精度を高くし、滑剤や有機造核剤等の添加効果を予想外
に大きくし、滑剤を0.01〜25重量%添加することにより
分子量分布を狭く限定した樹脂流動性悪化をカバーする
と同時に、遮光性物質や有機造核剤の分散性を良化して
いる。酸化防止剤を0.001〜1.0重量%添加することによ
り、樹脂や滑剤等の熱分解による写真感光材料に悪影響
を及ぼす物質が発生するのを防止すると共に、酸化防止
剤の添加量を必要最少量に限定することにより酸化防止
剤そのものが悪影響を及ぼさないようにしている。
【0160】
【実施例】本発明の写真感光材料用成形品の代表的な実
施例を図面に基づいて説明するが本発明はこれらに限定
されるものではない。
施例を図面に基づいて説明するが本発明はこれらに限定
されるものではない。
【0161】図1から図4は写真感光材料用遮光性フィ
ルムの部分断面図である。図1に示す写真感光材料用遮
光性フィルムは、本発明の写真感光材料用成形品として
の遮光性熱可塑性樹脂フィルム層1aのみからなる単層
フィルムで形成されている。
ルムの部分断面図である。図1に示す写真感光材料用遮
光性フィルムは、本発明の写真感光材料用成形品として
の遮光性熱可塑性樹脂フィルム層1aのみからなる単層
フィルムで形成されている。
【0162】図2に示す写真感光材料用遮光性フィルム
は、本発明の写真感光材料用成形品としての遮光性熱可
塑性樹脂フィルム層1aと遮光性物質が添加された熱可
塑性樹脂フィルム層2aとからなる2層共押出しフィル
ムIIaで形成されている。
は、本発明の写真感光材料用成形品としての遮光性熱可
塑性樹脂フィルム層1aと遮光性物質が添加された熱可
塑性樹脂フィルム層2aとからなる2層共押出しフィル
ムIIaで形成されている。
【0163】図3に示す写真感光材料用遮光性フィルム
は、本発明の写真感光材料用成形品としての遮光性熱可
塑性樹脂フィルム層1aと熱可塑性樹脂フィルム層2と
からなる2層共押出しフィルムIIaで形成されている。
は、本発明の写真感光材料用成形品としての遮光性熱可
塑性樹脂フィルム層1aと熱可塑性樹脂フィルム層2と
からなる2層共押出しフィルムIIaで形成されている。
【0164】図4に示す写真感光材料用遮光性フィルム
は、本発明の写真感光材料用成形品としての遮光性熱可
塑性樹脂フィルム層1aと遮光性物質が添加された熱可
塑性樹脂フィルム層2aとからなる2層共押出しフィル
ムIIaをブロッキングにより接着積層して形成されてい
る。
は、本発明の写真感光材料用成形品としての遮光性熱可
塑性樹脂フィルム層1aと遮光性物質が添加された熱可
塑性樹脂フィルム層2aとからなる2層共押出しフィル
ムIIaをブロッキングにより接着積層して形成されてい
る。
【0165】図5に示す写真感光材料用遮光性フィルム
は、本発明の写真感光材料用成形品としての遮光性熱可
塑性樹脂フィルム層1aと熱可塑性樹脂フィルム層2と
からなる2層共押出しフィルムIIaをブロッキングによ
り接着積層して形成されている。
は、本発明の写真感光材料用成形品としての遮光性熱可
塑性樹脂フィルム層1aと熱可塑性樹脂フィルム層2と
からなる2層共押出しフィルムIIaをブロッキングによ
り接着積層して形成されている。
【0166】図6に示す写真感光材料用遮光性フィルム
は、本発明の写真感光材料用成形品としての遮光性熱可
塑性樹脂フィルム層1aに、接着剤層3を介してフレキ
シブルシート層4を積層して形成されている。
は、本発明の写真感光材料用成形品としての遮光性熱可
塑性樹脂フィルム層1aに、接着剤層3を介してフレキ
シブルシート層4を積層して形成されている。
【0167】図7に示す写真感光材料用遮光性フィルム
は、本発明の写真感光材料用成形品としての遮光性熱可
塑性樹脂フィルム層1aと遮光性物質が添加された熱可
塑性樹脂フィルム層2aとからなる2層共押出しフィル
ムIIaに、接着剤層3を介してフレキシブルシート層4
を積層して形成されている。
は、本発明の写真感光材料用成形品としての遮光性熱可
塑性樹脂フィルム層1aと遮光性物質が添加された熱可
塑性樹脂フィルム層2aとからなる2層共押出しフィル
ムIIaに、接着剤層3を介してフレキシブルシート層4
を積層して形成されている。
【0168】図8に示す写真感光材料用遮光性フィルム
は、本発明の写真感光材料用成形品としての遮光性熱可
塑性樹脂フィルム層1aと遮光性物質が添加された熱可
塑性樹脂フィルム層2aとからなる2層共押出しフィル
ムIIaに、接着剤層3を介してフレキシブルシート層4
に金属箔5を加工した金属箔加工フレキシブルシート6
を積層して形成されている。
は、本発明の写真感光材料用成形品としての遮光性熱可
塑性樹脂フィルム層1aと遮光性物質が添加された熱可
塑性樹脂フィルム層2aとからなる2層共押出しフィル
ムIIaに、接着剤層3を介してフレキシブルシート層4
に金属箔5を加工した金属箔加工フレキシブルシート6
を積層して形成されている。
【0169】次に、前記図4に示す写真感光材料用遮光
性フィルムを製造する方法を、図9から図11に基づいて
説明する。
性フィルムを製造する方法を、図9から図11に基づいて
説明する。
【0170】まず、遮光性熱可塑性樹脂フィルム層用樹
脂を押し出し機11に、熱可塑性樹脂層用樹脂を押し出し
機12に投入し、それぞれ加熱溶融する。次に、リングダ
イス13の内側のスリットから遮光性熱可塑性樹脂フィル
ム層用樹脂を、外側のスリットから熱可塑性樹脂フィル
ム層用樹脂をそれぞれ押し出し、遮光性熱可塑性樹脂フ
ィルム層1a及び熱可塑性樹脂フィルム層2aを形成す
る。このとき、送風管14からの圧縮空気とエアーリング
15からの冷却空気により、第9図中a部の拡大断面図で
ある第10図に示すように、遮光性熱可塑性樹脂フィルム
層1aと熱可塑性樹脂フィルム層2aとからなる遮光性
2層共押出しインフレーションフィルムIIaが成形され
る。
脂を押し出し機11に、熱可塑性樹脂層用樹脂を押し出し
機12に投入し、それぞれ加熱溶融する。次に、リングダ
イス13の内側のスリットから遮光性熱可塑性樹脂フィル
ム層用樹脂を、外側のスリットから熱可塑性樹脂フィル
ム層用樹脂をそれぞれ押し出し、遮光性熱可塑性樹脂フ
ィルム層1a及び熱可塑性樹脂フィルム層2aを形成す
る。このとき、送風管14からの圧縮空気とエアーリング
15からの冷却空気により、第9図中a部の拡大断面図で
ある第10図に示すように、遮光性熱可塑性樹脂フィルム
層1aと熱可塑性樹脂フィルム層2aとからなる遮光性
2層共押出しインフレーションフィルムIIaが成形され
る。
【0171】このインフレーションフィルムIIaは、引
取用スクイズロール(ニップロール)16で引っ張られ、
ガイドローラー17及びガイド板18を介して上昇する。そ
して、引取用スクイズロール16で圧着されて平板状に折
り畳まれ、b部の拡大断面図である第11図に示すよう
に、遮光性熱可塑性樹脂フィルム層1a同士がブロッキ
ングBにより接着され、写真感光材料用遮光性フィルム
が完成する。
取用スクイズロール(ニップロール)16で引っ張られ、
ガイドローラー17及びガイド板18を介して上昇する。そ
して、引取用スクイズロール16で圧着されて平板状に折
り畳まれ、b部の拡大断面図である第11図に示すよう
に、遮光性熱可塑性樹脂フィルム層1a同士がブロッキ
ングBにより接着され、写真感光材料用遮光性フィルム
が完成する。
【0172】図12は、本発明の写真感光材料用成形品と
しての写真フィルムパトローネ用容器20の切断断面図
で、この写真フィルムパトローネ用容器20は、容器本体
21と蓋22とで構成されており、容器本体21及び蓋22の両
方が本発明の写真感光材料用成形品である。
しての写真フィルムパトローネ用容器20の切断断面図
で、この写真フィルムパトローネ用容器20は、容器本体
21と蓋22とで構成されており、容器本体21及び蓋22の両
方が本発明の写真感光材料用成形品である。
【0173】図13は、本発明の写真感光材料用成形品と
しての写真フィルムパトローネ用容器30の斜視図で、こ
の写真フィルムパトローネ用容器30は容器本体31と蓋32
とが一体に形成され、これらが本発明の遮光性熱可塑性
樹脂組成物で形成されている。
しての写真フィルムパトローネ用容器30の斜視図で、こ
の写真フィルムパトローネ用容器30は容器本体31と蓋32
とが一体に形成され、これらが本発明の遮光性熱可塑性
樹脂組成物で形成されている。
【0174】図14は、本発明の写真感光材料用成形品と
しての写真フィルム用スプール40の正面図で、この写真
フィルム用スプール40全体が本発明の遮光性熱可塑性樹
脂組成物で形成されている。
しての写真フィルム用スプール40の正面図で、この写真
フィルム用スプール40全体が本発明の遮光性熱可塑性樹
脂組成物で形成されている。
【0175】図15は、本発明の写真感光材料用成形品と
しての写真フィルム用遮光ケース50の断面図で、写真フ
ィルム用遮光ケース50は、容器本体51と蓋52が一体に構
成され、本発明の遮光性熱可塑性樹脂組成物で形成され
ている。
しての写真フィルム用遮光ケース50の断面図で、写真フ
ィルム用遮光ケース50は、容器本体51と蓋52が一体に構
成され、本発明の遮光性熱可塑性樹脂組成物で形成され
ている。
【0176】図16は、本発明の写真感光材料用成形品と
しての写真フィルム用カートリッジ60の分解斜視図で、
この写真フィルムカートリッジ60は、下部ケース61及び
上部ケース62と、これらに装填されるスプール63とで構
成されており、下部ケース61及び上部ケース62が本発明
の遮光性熱可塑性樹脂組成物で形成されている。
しての写真フィルム用カートリッジ60の分解斜視図で、
この写真フィルムカートリッジ60は、下部ケース61及び
上部ケース62と、これらに装填されるスプール63とで構
成されており、下部ケース61及び上部ケース62が本発明
の遮光性熱可塑性樹脂組成物で形成されている。
【0177】図17は、本発明の写真感光材料用成形品と
しての写真フィルム用パトローネ70の分解斜視図で、こ
の写真フィルム用パトローネ70は、パトローネ本体を構
成する上部ケース71及び下部ケース72と、装填される写
真フィルムを巻きつけたスプール73とで構成されてい
る。そして、上部ケース71及び下部ケース72及びスプー
ル73が本発明の遮光性熱可塑性樹脂組成物で形成されて
いる。
しての写真フィルム用パトローネ70の分解斜視図で、こ
の写真フィルム用パトローネ70は、パトローネ本体を構
成する上部ケース71及び下部ケース72と、装填される写
真フィルムを巻きつけたスプール73とで構成されてい
る。そして、上部ケース71及び下部ケース72及びスプー
ル73が本発明の遮光性熱可塑性樹脂組成物で形成されて
いる。
【0178】図18は、本発明の写真感光材料用成形品と
してのレンズ付きフィルムユニット80の分解斜視図で、
このレンズ付きフィルムユニット80は、写真フィルムを
巻きつけたスプール81を光密に収納する写真フィルム用
パトローネ82をさらに光密に収納するための下部ケース
83と、この下部ケース83を遮光的に密封する上部ケース
84とで構成され、これら下部ケース83及び上部ケース84
が本発明のカーボンブラック及び/又はアルミニウム粉
末等を含むポリオレフィン樹脂組成物で形成されている
が、従来のものはカーボンブラックを含むポリスチレン
樹脂、ポリメチルメタアクリレート樹脂、ポリカーボネ
ート樹脂等の遮光性熱可塑性樹脂組成物で形成されてい
る。一方、レンズ85やファインダー86等は無着色のポリ
カーボネート樹脂(PCと表示)、ポリスチレン樹脂
(PS樹脂と表示)やポリメチルメタアクリレート樹脂
(PMMA樹脂と表示)等の透明熱可塑性樹脂組成物で
形成されている。
してのレンズ付きフィルムユニット80の分解斜視図で、
このレンズ付きフィルムユニット80は、写真フィルムを
巻きつけたスプール81を光密に収納する写真フィルム用
パトローネ82をさらに光密に収納するための下部ケース
83と、この下部ケース83を遮光的に密封する上部ケース
84とで構成され、これら下部ケース83及び上部ケース84
が本発明のカーボンブラック及び/又はアルミニウム粉
末等を含むポリオレフィン樹脂組成物で形成されている
が、従来のものはカーボンブラックを含むポリスチレン
樹脂、ポリメチルメタアクリレート樹脂、ポリカーボネ
ート樹脂等の遮光性熱可塑性樹脂組成物で形成されてい
る。一方、レンズ85やファインダー86等は無着色のポリ
カーボネート樹脂(PCと表示)、ポリスチレン樹脂
(PS樹脂と表示)やポリメチルメタアクリレート樹脂
(PMMA樹脂と表示)等の透明熱可塑性樹脂組成物で
形成されている。
【0179】〔実施例1〕結晶化度が92%、分子量分布
が4.2、密度が0.954g/cm3(JIS K 7112)、メルト
フローレート(JIS K 7210の条件4、試験荷重2.16
kgf、試験温度190℃で測定)が15g/10分のホモポリエ
チレン樹脂62.15重量%、結晶化度が68%、分子量分布
が3.6、密度が0.940g/cm3、メルトフローレートが10
g/10分のエチレンが96モル%でブテン−1が4モル%
であるエチレン−ブテン−1共重合体樹脂35重量%、エ
ルカ酸アミド0.1重量%、ステアリン酸亜鉛0.2重量%、
帯電防止剤(エレクトロストリッパーTS−2:花王
製) 0.3重量%、ヒンダードフェノール系酸化防止剤で
あるテトラキス〔メチレン−3−(3'・5'−ジ−ター
シャルブチル−4'−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト〕メタン0.10重量%、1・3−2・4ジ−パラメチル
ベンジリデンソルビトール有機造核剤0.15重量%、pH
8、平均粒子径21mμ、吸油量が80ml/100g、揮発成
分が0.21%のファーネスカーボンブラック1重量%、平
均粒子径1μmのタルク1重量%から成るポリオレフィ
ン樹脂組成物を用い、図14に示すような写真フィルム用
スプールを射出成形方法により成形した。
が4.2、密度が0.954g/cm3(JIS K 7112)、メルト
フローレート(JIS K 7210の条件4、試験荷重2.16
kgf、試験温度190℃で測定)が15g/10分のホモポリエ
チレン樹脂62.15重量%、結晶化度が68%、分子量分布
が3.6、密度が0.940g/cm3、メルトフローレートが10
g/10分のエチレンが96モル%でブテン−1が4モル%
であるエチレン−ブテン−1共重合体樹脂35重量%、エ
ルカ酸アミド0.1重量%、ステアリン酸亜鉛0.2重量%、
帯電防止剤(エレクトロストリッパーTS−2:花王
製) 0.3重量%、ヒンダードフェノール系酸化防止剤で
あるテトラキス〔メチレン−3−(3'・5'−ジ−ター
シャルブチル−4'−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト〕メタン0.10重量%、1・3−2・4ジ−パラメチル
ベンジリデンソルビトール有機造核剤0.15重量%、pH
8、平均粒子径21mμ、吸油量が80ml/100g、揮発成
分が0.21%のファーネスカーボンブラック1重量%、平
均粒子径1μmのタルク1重量%から成るポリオレフィ
ン樹脂組成物を用い、図14に示すような写真フィルム用
スプールを射出成形方法により成形した。
【0180】この写真フィルム用スプールは、特開昭62
−284355号で開示されたカルボキシル変性シリコンオイ
ル、ゴム等を含むポリスチレン系樹脂で成形された写真
フィルム用スプールに比較し、耐熱性が優れ(8万ルッ
クスの太陽光下に5時間放置しても変形が発生しなかっ
た。従来のポリスチレン樹脂製の写真フィルム用スプー
ルは熱変形が発生し、カメラでの写真フィルムの巻き上
げトルクが大きくなり、パーホレーション切れが発生し
た)、巻き上げトルクも小さいのでパーホレーション切
れの発生がなく、さらに、写真性を損なうこともなかっ
た。
−284355号で開示されたカルボキシル変性シリコンオイ
ル、ゴム等を含むポリスチレン系樹脂で成形された写真
フィルム用スプールに比較し、耐熱性が優れ(8万ルッ
クスの太陽光下に5時間放置しても変形が発生しなかっ
た。従来のポリスチレン樹脂製の写真フィルム用スプー
ルは熱変形が発生し、カメラでの写真フィルムの巻き上
げトルクが大きくなり、パーホレーション切れが発生し
た)、巻き上げトルクも小さいのでパーホレーション切
れの発生がなく、さらに、写真性を損なうこともなかっ
た。
【0181】また、安価な滑剤を少量用いただけで滑性
が向上した(特開昭62−284355号公報で開示されたポリ
スチレン樹脂では、カルボキシル変性シリコーンオイル
が2重量%添加されているが、本実施例ではエルカ酸ア
ミドの0.1重量%添加で同等の効果を達成できた)。さ
らに、耐摩耗性も良好であり、黒粉の写真フィルムの付
着が観察できなかった。20%RH条件でもスタチックマ
ークの発生がなかった。また、成形収縮率も結晶性樹脂
としては考えられない0.31%と非常に小さく、したがっ
てヒケや変形もなかった。
が向上した(特開昭62−284355号公報で開示されたポリ
スチレン樹脂では、カルボキシル変性シリコーンオイル
が2重量%添加されているが、本実施例ではエルカ酸ア
ミドの0.1重量%添加で同等の効果を達成できた)。さ
らに、耐摩耗性も良好であり、黒粉の写真フィルムの付
着が観察できなかった。20%RH条件でもスタチックマ
ークの発生がなかった。また、成形収縮率も結晶性樹脂
としては考えられない0.31%と非常に小さく、したがっ
てヒケや変形もなかった。
【0182】以上のように、本実施例の写真フィルム用
スプールは、従来の非結晶性ポリスチレン樹脂製のもの
に比較し、品質(耐熱性、耐摩耗性、滑性等)、コスト
(27%コストダウン)、生産性(成形サイクル20%短縮
可能になった)すべてが優れており、従来容器等に用い
られている結晶性樹脂である高密度ポリエチレン樹脂の
最大の欠点であった成形収縮率も1/3以下の0.31%と
厳密な寸法を要求される写真フィルム用スプールとして
極めて好ましいものであった。
スプールは、従来の非結晶性ポリスチレン樹脂製のもの
に比較し、品質(耐熱性、耐摩耗性、滑性等)、コスト
(27%コストダウン)、生産性(成形サイクル20%短縮
可能になった)すべてが優れており、従来容器等に用い
られている結晶性樹脂である高密度ポリエチレン樹脂の
最大の欠点であった成形収縮率も1/3以下の0.31%と
厳密な寸法を要求される写真フィルム用スプールとして
極めて好ましいものであった。
【0183】〔実施例2〕実施例1と同一のポリオレフ
ィン樹脂組成物を用い、図17に示すような写真フィルム
用パトローネの上部ケースと下部ケースとスプールとを
射出成形法により成形した。
ィン樹脂組成物を用い、図17に示すような写真フィルム
用パトローネの上部ケースと下部ケースとスプールとを
射出成形法により成形した。
【0184】本実施例の成形品は、従来の耐衝撃性ポリ
スチレン樹脂のように合成ゴムのブタジエンを含まない
ので、写真フィルムへの悪影響(カブリ、感度異常等)
がなく、耐熱性、耐摩耗性、耐油性が優れ、写真フィル
ムの給送性が優れ(滑性及び耐摩耗性が優れているの
で)、20%RH条件でも写真フィルムにスタチックマー
クが発生せず、使用適性が非常に優れたものであった。
成形サイクルも20%以上短縮でき、安価な滑剤を1/5
以下の使用で同等の特性を有する成形品を得ることが可
能になり、25%のコストダウンとなった。また、上部ケ
ース、下部ケース、スプールの樹脂成形品すべてを同一
のポリオレフィン樹脂組成物にすることができるのでリ
サイクルが容易になる。その他、実施例1と同様の効果
を有していた。
スチレン樹脂のように合成ゴムのブタジエンを含まない
ので、写真フィルムへの悪影響(カブリ、感度異常等)
がなく、耐熱性、耐摩耗性、耐油性が優れ、写真フィル
ムの給送性が優れ(滑性及び耐摩耗性が優れているの
で)、20%RH条件でも写真フィルムにスタチックマー
クが発生せず、使用適性が非常に優れたものであった。
成形サイクルも20%以上短縮でき、安価な滑剤を1/5
以下の使用で同等の特性を有する成形品を得ることが可
能になり、25%のコストダウンとなった。また、上部ケ
ース、下部ケース、スプールの樹脂成形品すべてを同一
のポリオレフィン樹脂組成物にすることができるのでリ
サイクルが容易になる。その他、実施例1と同様の効果
を有していた。
【0185】〔実施例3〕実施例1のポリオレフィン樹
脂組成物を用い、図18に示すようなレンズ付フィルムユ
ニットの上部ケースと下部ケースとスプールとを射出成
形法により成形した。
脂組成物を用い、図18に示すようなレンズ付フィルムユ
ニットの上部ケースと下部ケースとスプールとを射出成
形法により成形した。
【0186】本実施例の成形品は、実施例2と同様の優
れた特性、品質、コストを有し、リサイクル適性も優れ
たものであった。
れた特性、品質、コストを有し、リサイクル適性も優れ
たものであった。
【0187】〔実施例4〕実施例1のポリオレフィン樹
脂組成物を用い、図12に示すような身・蓋が別体の写真
フィルムパトローネ用容器の身(容器本体)を射出成形
法により成形した。
脂組成物を用い、図12に示すような身・蓋が別体の写真
フィルムパトローネ用容器の身(容器本体)を射出成形
法により成形した。
【0188】本実施例の成形品は、従来の着色した高密
度ホモポリエチレン樹脂製の成形品に比較して、剛性、
寸法精度、耐摩耗性、帯電防止性が優れており、成形サ
イクルを15%短縮でき、底ヒケ、座屈等の成形故障の発
生がほとんど発生せず、長期間無選別及び無人成形が可
能であり、2年以上の長期間保存後の写真フィルムの写
真特性への悪影響(カブリ、感度異状等)が減少したも
のであった。落下強度も大きく、低温(0℃以下)で2
mから落下しても破損するものが皆無であった。また、
成形サイクルを変化させても、寸度変化が従来のHDP
E樹脂使用品の1/3以下と小さいものであった。その
他、実施例1と同様の効果を有していた。
度ホモポリエチレン樹脂製の成形品に比較して、剛性、
寸法精度、耐摩耗性、帯電防止性が優れており、成形サ
イクルを15%短縮でき、底ヒケ、座屈等の成形故障の発
生がほとんど発生せず、長期間無選別及び無人成形が可
能であり、2年以上の長期間保存後の写真フィルムの写
真特性への悪影響(カブリ、感度異状等)が減少したも
のであった。落下強度も大きく、低温(0℃以下)で2
mから落下しても破損するものが皆無であった。また、
成形サイクルを変化させても、寸度変化が従来のHDP
E樹脂使用品の1/3以下と小さいものであった。その
他、実施例1と同様の効果を有していた。
【0189】〔実施例5〕結晶化度が97%、分子量分布
が3.6、メルトフローレート(JIS K 7210の条件;
試験荷重2.16kgf、試験温度210℃で測定)が32g/10
分、密度(JISK 7112)が0.90g/cm3、曲げ弾性率
(JIS K 7203)が14500kg/cm2、23℃のノッチ付ア
イゾット衝撃強度(JIS K 7110)が1.9kg・cm/cm2
のマグネシウム化合物とチタン化合物との反応生成物及
びトリエチルアルミニウムを成分とする触媒を用いて重
合したホモポリプロピレン樹脂78.35重量%と、メルト
フローレート(JIS K 7210の条件4、試験荷重2.16
kgf、試験温度190℃で測定)が18g/10分、密度(JI
S K 7112)が0.931g/cm3、結晶化度が53%、分子量
分布が3.2のエチレン・ブテン−1共重合体樹脂20重量
%(ブテン−1含有量が3モル%)、オレイン酸アミド
0.05重量%、ステアリン酸マグネシウム0.1重量%、平
均粒子径が2.3μmのゼオライト0.1重量%、ハイドロタ
ルサイト0.1重量%、帯電防止剤(エレクトロストリッ
パーTS−3:花王製)0.3重量%、ジグリセリンモノ
ステアリン酸エステル無滴剤0.2重量%、1・3,2・4
ジ(メチルベンジリデン)ソルビトール0.15重量%、ヒ
ンダードフェノール系酸化防止剤のテトラキス〔メチレ
ン−3−(3'・5'−ジ−ターシャルブチル−4'−ヒ
ドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン0.10重量
%、平均粒子径が2.8μmの合成シリカ0.1重量%、平均
粒子径が0.2μmの二酸化チタン1重量%、pHが7.7、
平均粒子径が20mμ、吸油量が75ml/100g、揮発成分
量が0.16%、全硫黄量が0.12%のオイルファーネスカー
ボンブラック0.8重量%から成るポリオレフィン樹脂組
成物を用い、図14に示すような写真フィルム用スプール
を射出成形方法により成形した。
が3.6、メルトフローレート(JIS K 7210の条件;
試験荷重2.16kgf、試験温度210℃で測定)が32g/10
分、密度(JISK 7112)が0.90g/cm3、曲げ弾性率
(JIS K 7203)が14500kg/cm2、23℃のノッチ付ア
イゾット衝撃強度(JIS K 7110)が1.9kg・cm/cm2
のマグネシウム化合物とチタン化合物との反応生成物及
びトリエチルアルミニウムを成分とする触媒を用いて重
合したホモポリプロピレン樹脂78.35重量%と、メルト
フローレート(JIS K 7210の条件4、試験荷重2.16
kgf、試験温度190℃で測定)が18g/10分、密度(JI
S K 7112)が0.931g/cm3、結晶化度が53%、分子量
分布が3.2のエチレン・ブテン−1共重合体樹脂20重量
%(ブテン−1含有量が3モル%)、オレイン酸アミド
0.05重量%、ステアリン酸マグネシウム0.1重量%、平
均粒子径が2.3μmのゼオライト0.1重量%、ハイドロタ
ルサイト0.1重量%、帯電防止剤(エレクトロストリッ
パーTS−3:花王製)0.3重量%、ジグリセリンモノ
ステアリン酸エステル無滴剤0.2重量%、1・3,2・4
ジ(メチルベンジリデン)ソルビトール0.15重量%、ヒ
ンダードフェノール系酸化防止剤のテトラキス〔メチレ
ン−3−(3'・5'−ジ−ターシャルブチル−4'−ヒ
ドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン0.10重量
%、平均粒子径が2.8μmの合成シリカ0.1重量%、平均
粒子径が0.2μmの二酸化チタン1重量%、pHが7.7、
平均粒子径が20mμ、吸油量が75ml/100g、揮発成分
量が0.16%、全硫黄量が0.12%のオイルファーネスカー
ボンブラック0.8重量%から成るポリオレフィン樹脂組
成物を用い、図14に示すような写真フィルム用スプール
を射出成形方法により成形した。
【0190】この写真フィルム用スプールは、特開昭62
−284355号で開示されたカルボキシル変性シリコーンオ
イル、カーボンブラック、ゴム等を含むポリスチレン系
樹脂で成形された写真フィルム用スプールに比較し、耐
熱性が優れ(8万ルックスの太陽下に5時間放置しても
灰色なので吸熱も少なく熱変形が発生しなかった。従来
のポリスチレン樹脂製の写真フィルム用スプールは吸熱
により昇温し熱変形が発生し、カメラでの写真フィルム
の巻き上げトルクが大きくなり、パーホレーション切れ
が発生した)、滑性が非常に向上したので巻き上げトル
クが小さくなり、電池による自動フィルム巻き上げでも
途中ストップがなくなり、パーホレーション切れの発生
がなくなった。2年間15℃の低温倉庫貯蔵後の写真性能
の劣化(カブリ増加、感度変化)もほとんどなくなっ
た。また、150℃の低温倉庫から30℃の外気に取り出し
ても水滴が写真フィルム用スプールに観察されず滑剤や
有機造核剤等のブリードアウトによる白粉も目視では観
察されなかった。
−284355号で開示されたカルボキシル変性シリコーンオ
イル、カーボンブラック、ゴム等を含むポリスチレン系
樹脂で成形された写真フィルム用スプールに比較し、耐
熱性が優れ(8万ルックスの太陽下に5時間放置しても
灰色なので吸熱も少なく熱変形が発生しなかった。従来
のポリスチレン樹脂製の写真フィルム用スプールは吸熱
により昇温し熱変形が発生し、カメラでの写真フィルム
の巻き上げトルクが大きくなり、パーホレーション切れ
が発生した)、滑性が非常に向上したので巻き上げトル
クが小さくなり、電池による自動フィルム巻き上げでも
途中ストップがなくなり、パーホレーション切れの発生
がなくなった。2年間15℃の低温倉庫貯蔵後の写真性能
の劣化(カブリ増加、感度変化)もほとんどなくなっ
た。また、150℃の低温倉庫から30℃の外気に取り出し
ても水滴が写真フィルム用スプールに観察されず滑剤や
有機造核剤等のブリードアウトによる白粉も目視では観
察されなかった。
【0191】また、安価なオレイン酸アミドを少量用い
ただけで成形サイクルが40%と大巾に短縮でき、滑性も
大幅に向上し写真フィルムの巻き上げトルクが略1/2
に低下した(特開昭62−284355号公報で開示されたポリ
スチレン樹脂では、高価なカルボキシル変性シリコーン
オイルが2重量%添加する必要があったが本実施例では
安価なオレイン酸アミドを0.05重量%添加するだけで同
等以上の効果を達成でき、滑剤の材料費を1/15以下に
減少できた)。さらに耐摩耗性も優れ、摩耗クズが写真
フィルムに付着する故障もなくなった。写真フィルムの
スタチックマークの発生もなくなり、従来のポリスチレ
ン樹脂品ではスタチックマークの発生が問題になる20%
RH条件下でも問題なく使用可能になる優れたものであ
り、全世界の各種条件下で使用される写真フィルム用ス
プールとして最適であることが判明した。
ただけで成形サイクルが40%と大巾に短縮でき、滑性も
大幅に向上し写真フィルムの巻き上げトルクが略1/2
に低下した(特開昭62−284355号公報で開示されたポリ
スチレン樹脂では、高価なカルボキシル変性シリコーン
オイルが2重量%添加する必要があったが本実施例では
安価なオレイン酸アミドを0.05重量%添加するだけで同
等以上の効果を達成でき、滑剤の材料費を1/15以下に
減少できた)。さらに耐摩耗性も優れ、摩耗クズが写真
フィルムに付着する故障もなくなった。写真フィルムの
スタチックマークの発生もなくなり、従来のポリスチレ
ン樹脂品ではスタチックマークの発生が問題になる20%
RH条件下でも問題なく使用可能になる優れたものであ
り、全世界の各種条件下で使用される写真フィルム用ス
プールとして最適であることが判明した。
【0192】また、成形収納率も結晶性樹脂としては想
像もできない小さい値の成形品となり、実施例1よりさ
らに20%低下した。
像もできない小さい値の成形品となり、実施例1よりさ
らに20%低下した。
【0193】さらにまた外観が従来のポリスチレン樹脂
品の黒が灰色になり外観が優れ商品価値向上の点でも、
セーフライト下での識別性向上の点でも、太陽光下に放
置された場合の昇温防止の点でも新規で優れたものであ
り、然も完全遮光性を確実に確保できる写真フィルム用
スプールであった。
品の黒が灰色になり外観が優れ商品価値向上の点でも、
セーフライト下での識別性向上の点でも、太陽光下に放
置された場合の昇温防止の点でも新規で優れたものであ
り、然も完全遮光性を確実に確保できる写真フィルム用
スプールであった。
【0194】以上詳述したように、本実施例5の写真フ
ィルム用スプールは、従来の非結晶性ポリスチレン樹脂
製のものに比較し、品質(耐熱性、耐摩耗性、スタチッ
クマーク防止性、滑性、外観等)、コスト(35%コスト
ダウン)、生産性(成形サイクルが25%短縮可能になっ
た)等が優れており、セーフライト下での識別性があ
り、成形収縮率も従来の成形性をよくするため分子量分
布を10以上にし、高いMFRとしたホモポリプロピレン
樹脂の1/3以下と小さく、厳密な寸法を要求される写
真フィルム用スプールとして特に好ましいものであっ
た。
ィルム用スプールは、従来の非結晶性ポリスチレン樹脂
製のものに比較し、品質(耐熱性、耐摩耗性、スタチッ
クマーク防止性、滑性、外観等)、コスト(35%コスト
ダウン)、生産性(成形サイクルが25%短縮可能になっ
た)等が優れており、セーフライト下での識別性があ
り、成形収縮率も従来の成形性をよくするため分子量分
布を10以上にし、高いMFRとしたホモポリプロピレン
樹脂の1/3以下と小さく、厳密な寸法を要求される写
真フィルム用スプールとして特に好ましいものであっ
た。
【0195】〔実施例6〕実施例5と同一のポリオレフ
ィン樹脂組成物を用い、図15に示すような写真フィルム
用遮光ケース50の容器本体51と蓋52を一体に構成した形
状で射出成形方法により成形した。本実施例6の成形品
は従来の低MFRのホモポリプロピレン樹脂製に比較
し、射出成形性(成形サイクルが1/2以下に短縮)が
優れ、変形やショートショット等の成形故障も皆無とな
り、耐熱性、耐摩耗性、滑性、外観、帯電防止性等が優
れていた。また防湿性、ヒンジ適性、遮光性等も高感度
写真フィルム(ISO感度1600)に用いても十分満足す
る品質のものであった。
ィン樹脂組成物を用い、図15に示すような写真フィルム
用遮光ケース50の容器本体51と蓋52を一体に構成した形
状で射出成形方法により成形した。本実施例6の成形品
は従来の低MFRのホモポリプロピレン樹脂製に比較
し、射出成形性(成形サイクルが1/2以下に短縮)が
優れ、変形やショートショット等の成形故障も皆無とな
り、耐熱性、耐摩耗性、滑性、外観、帯電防止性等が優
れていた。また防湿性、ヒンジ適性、遮光性等も高感度
写真フィルム(ISO感度1600)に用いても十分満足す
る品質のものであった。
【0196】ジグリセリンモノステアリン酸エステル無
滴剤を0.2重量%含んでおり、且つ外観が灰色なので太
陽光下に5時間以上放置されても遮光ケースの表面温度
が50℃以下になったので写真フィルム用パトローネや写
真フィルムに水滴が発生しなくなり、遮光ケースの内壁
には水滴が観察されなくなった。また遮光ケース50の熱
変形が発生しなくなり、遮光ケース内の写真フィルムの
品質劣化もほとんどなくなった。
滴剤を0.2重量%含んでおり、且つ外観が灰色なので太
陽光下に5時間以上放置されても遮光ケースの表面温度
が50℃以下になったので写真フィルム用パトローネや写
真フィルムに水滴が発生しなくなり、遮光ケースの内壁
には水滴が観察されなくなった。また遮光ケース50の熱
変形が発生しなくなり、遮光ケース内の写真フィルムの
品質劣化もほとんどなくなった。
【0197】さらにまた写真フィルム用遮光ケース50の
容器本体51と蓋52すべてが同一のポリオレフィン樹脂組
成物なのでリサイクルが可能である。外観、密封性が優
れているので使用後はそのままの形で小物入、カード入
れ等に再利用も可能であり廃棄処理問題をクリヤーでき
るものであった。
容器本体51と蓋52すべてが同一のポリオレフィン樹脂組
成物なのでリサイクルが可能である。外観、密封性が優
れているので使用後はそのままの形で小物入、カード入
れ等に再利用も可能であり廃棄処理問題をクリヤーでき
るものであった。
【0198】〔実施例7〕実施例5と同一のポリオレフ
ィン樹脂組成物を用い、図16に示すような写真フィルム
用カートリッジ60の下部ケース61及び上部ケース62とこ
れらに装填されるスプール63とを射出成形方法により成
形した。本実施例の成形品は従来のポリスチレン樹脂製
の成形品に比較して実施例5と略同様の優れた特性、品
質、コストを有するものであり、然も写真フィルム用カ
ートリッジ60を構成する射出成形品のすべて(即ち下部
ケース61、上部ケース、スプール63の構成部品)が同一
のポリオレフィン樹脂組成物を用いているのでリサイク
ル適性も優れたものであった。
ィン樹脂組成物を用い、図16に示すような写真フィルム
用カートリッジ60の下部ケース61及び上部ケース62とこ
れらに装填されるスプール63とを射出成形方法により成
形した。本実施例の成形品は従来のポリスチレン樹脂製
の成形品に比較して実施例5と略同様の優れた特性、品
質、コストを有するものであり、然も写真フィルム用カ
ートリッジ60を構成する射出成形品のすべて(即ち下部
ケース61、上部ケース、スプール63の構成部品)が同一
のポリオレフィン樹脂組成物を用いているのでリサイク
ル適性も優れたものであった。
【0199】特に上記の写真フィルム用カートリッジを
構成する3つの構成部品とも滑性、防滴性が優れており
写真フィルムの巻き上げトルクを低下させるので、写真
フィルムが撮影途中で巻き上げ不能になる巻き上げスト
ップと呼ばれる故障が発生しなくなった。
構成する3つの構成部品とも滑性、防滴性が優れており
写真フィルムの巻き上げトルクを低下させるので、写真
フィルムが撮影途中で巻き上げ不能になる巻き上げスト
ップと呼ばれる故障が発生しなくなった。
【0200】また、外観が灰色になったのでセーフライ
ト下での識別が可能になるとともに、真夏の太陽光下に
放置されても熱変形が発生せず遮光性を確保できるよう
になった。
ト下での識別が可能になるとともに、真夏の太陽光下に
放置されても熱変形が発生せず遮光性を確保できるよう
になった。
【0201】〔実施例8〕実施例5と同一のポリオレフ
ィン樹脂組成物を用い、図18に示すようなレンズ付フィ
ルムユニット80のスプール81と熱可塑性樹脂製の図17に
相当する写真フィルム用パトローネと下部ケース83と上
部ケース84とを各々射出成形方法により成形した。
ィン樹脂組成物を用い、図18に示すようなレンズ付フィ
ルムユニット80のスプール81と熱可塑性樹脂製の図17に
相当する写真フィルム用パトローネと下部ケース83と上
部ケース84とを各々射出成形方法により成形した。
【0202】本実施例の成形品は、実施例5と同様従来
のポリスチレン樹脂製の成形品に比較して優れた特性、
品質、コストを有し、同一のポリオレフィン樹脂組成物
から構成されているので樹脂の準備も1種で済み、倉庫
スペースを1/3に減少でき、またリサイクルも可能で
あり産業廃棄物減少の観点からも好ましいものであっ
た。さらに外観が光吸収性の黒でなく光反射性の灰色
(グレー)になっているので写真フィルムを取り扱うセ
ーフライト下でも存在や形状の識別が可能になった。さ
らにまた太陽光下に長時間放置されてもレンズ付フィル
ムユニットの表面温度上昇が少なく、樹脂組成そのもの
の耐熱性、耐摩耗性、滑性、防滴性が優れているので従
来のポリスチレン樹脂製で必須としていたレンズ付フィ
ルムユニット全体をおおう高価な化粧カバー紙が芙蓉に
なり不用で産業廃棄物を大幅に減少する優れた包装体を
提供できるようになった。
のポリスチレン樹脂製の成形品に比較して優れた特性、
品質、コストを有し、同一のポリオレフィン樹脂組成物
から構成されているので樹脂の準備も1種で済み、倉庫
スペースを1/3に減少でき、またリサイクルも可能で
あり産業廃棄物減少の観点からも好ましいものであっ
た。さらに外観が光吸収性の黒でなく光反射性の灰色
(グレー)になっているので写真フィルムを取り扱うセ
ーフライト下でも存在や形状の識別が可能になった。さ
らにまた太陽光下に長時間放置されてもレンズ付フィル
ムユニットの表面温度上昇が少なく、樹脂組成そのもの
の耐熱性、耐摩耗性、滑性、防滴性が優れているので従
来のポリスチレン樹脂製で必須としていたレンズ付フィ
ルムユニット全体をおおう高価な化粧カバー紙が芙蓉に
なり不用で産業廃棄物を大幅に減少する優れた包装体を
提供できるようになった。
【0203】〔比較例1〕実施例1のホモポリエチレン
樹脂64重量%とエチレン・ブテン−1共重合体樹脂35重
量%とファーネスカーボンブラック1重量%のみから成
るポリオレフィン樹脂組成物を用い、図14に示すような
写真フィルム用スプールを射出成形方法により成形し
た。この写真フィルム用スプールは実施例1のスプール
に比較し、耐摩耗性、滑性、剛性、耐熱性、帯電防止
性、射出成形性(成形サイクル時間が実施例1の約2
倍)、外観、写真フィルムの巻き上げ適性等、非常に多
くの特性が劣るものであった。特に15℃の低温倉庫に2
年間保存後の写真性はカブリ増加(+0.05)、感度上昇
(+20%)等の悪影響が現れた。樹脂の熱劣化(焼け故
障)による異物状の固りが発生しやすくなり外観を悪化
させ、ノズル詰まり故障を発生させた。その結果、ショ
ートショット等の成形故障も発生しやすくなり、写真フ
ィルム用スプールとしては実用化不可である。さらにま
た外観が従来のポリスチレン樹脂製の写真フィルム用ス
プールと同じ黒色なので太陽光下に放置すると吸熱して
寸法が変化し、セーフライト下での識別も困難である。
樹脂64重量%とエチレン・ブテン−1共重合体樹脂35重
量%とファーネスカーボンブラック1重量%のみから成
るポリオレフィン樹脂組成物を用い、図14に示すような
写真フィルム用スプールを射出成形方法により成形し
た。この写真フィルム用スプールは実施例1のスプール
に比較し、耐摩耗性、滑性、剛性、耐熱性、帯電防止
性、射出成形性(成形サイクル時間が実施例1の約2
倍)、外観、写真フィルムの巻き上げ適性等、非常に多
くの特性が劣るものであった。特に15℃の低温倉庫に2
年間保存後の写真性はカブリ増加(+0.05)、感度上昇
(+20%)等の悪影響が現れた。樹脂の熱劣化(焼け故
障)による異物状の固りが発生しやすくなり外観を悪化
させ、ノズル詰まり故障を発生させた。その結果、ショ
ートショット等の成形故障も発生しやすくなり、写真フ
ィルム用スプールとしては実用化不可である。さらにま
た外観が従来のポリスチレン樹脂製の写真フィルム用ス
プールと同じ黒色なので太陽光下に放置すると吸熱して
寸法が変化し、セーフライト下での識別も困難である。
【0204】〔比較例2〕実施例5と同一のホモポリプ
ロピレン樹脂79重量%とエチレンブテン−1共重合体樹
脂20重量%とオイルファーネスカーボンブラック1.0重
量%のみから成るポリオレフィン樹脂組成物を用い、図
14に示す写真フィルム用スプールを射出成形方法により
成形した。この写真フィルム用スプールは実施例5のス
プールに比較し、耐摩耗性、滑性、剛性、帯電防止性、
防滴性、防臭性、射出成形性(成形サイクル時間が実施
例5の約2倍)、外観、写真フィルムの巻き上げ適性
等、非常に多くの特性が劣るものであった。特に15℃の
低温倉庫に2年間保存後の写真性はカブリ増加(+0.0
7)、感度上昇(+25%)等の悪影響があり写真感光材
料用成形品として実用化困難なものであった。さらに樹
脂の熱劣化(焼け故障等)による異物状の固りが発生し
やすくなり、外観を悪化させ、ノズル詰まり故障を発生
させ、その結果ショートショット等の成形故障も発生し
やすくなり、写真フィルム用スプールとしては実用化不
可である。
ロピレン樹脂79重量%とエチレンブテン−1共重合体樹
脂20重量%とオイルファーネスカーボンブラック1.0重
量%のみから成るポリオレフィン樹脂組成物を用い、図
14に示す写真フィルム用スプールを射出成形方法により
成形した。この写真フィルム用スプールは実施例5のス
プールに比較し、耐摩耗性、滑性、剛性、帯電防止性、
防滴性、防臭性、射出成形性(成形サイクル時間が実施
例5の約2倍)、外観、写真フィルムの巻き上げ適性
等、非常に多くの特性が劣るものであった。特に15℃の
低温倉庫に2年間保存後の写真性はカブリ増加(+0.0
7)、感度上昇(+25%)等の悪影響があり写真感光材
料用成形品として実用化困難なものであった。さらに樹
脂の熱劣化(焼け故障等)による異物状の固りが発生し
やすくなり、外観を悪化させ、ノズル詰まり故障を発生
させ、その結果ショートショット等の成形故障も発生し
やすくなり、写真フィルム用スプールとしては実用化不
可である。
【0205】さらにまた外観が黒なので太陽光下に放置
すると吸熱して寸法が変化し、常温になるまで冷却しな
いとカメラ適性が不良になる。セーフライト下での識別
も困難である。
すると吸熱して寸法が変化し、常温になるまで冷却しな
いとカメラ適性が不良になる。セーフライト下での識別
も困難である。
【0206】〔実施例9〕実施例5のホモポリプロピレ
ン樹脂の代わりに結晶化度が92%、分子量分布が3.2、
メルトフローレートが28g/10分、密度が0.91g/c
m3、曲げ弾性率が11500kg/cm2、23℃のノッチ付アイゾ
ット衝撃強度が2.5kg・cm/cm2のエチレン含有量が2.5
重量%のプロピレン・エチレンランダム共重合体樹脂を
用いた他は実施例5と全く同一同量の各種添加剤とエチ
レンブテン−1共重合体樹脂20重量%から成るポリオレ
フィン樹脂組成物を用い、図14に示すような写真フィル
ム用スプールを射出成形方法により成形した。
ン樹脂の代わりに結晶化度が92%、分子量分布が3.2、
メルトフローレートが28g/10分、密度が0.91g/c
m3、曲げ弾性率が11500kg/cm2、23℃のノッチ付アイゾ
ット衝撃強度が2.5kg・cm/cm2のエチレン含有量が2.5
重量%のプロピレン・エチレンランダム共重合体樹脂を
用いた他は実施例5と全く同一同量の各種添加剤とエチ
レンブテン−1共重合体樹脂20重量%から成るポリオレ
フィン樹脂組成物を用い、図14に示すような写真フィル
ム用スプールを射出成形方法により成形した。
【0207】この写真フィルム用スプールは従来のポリ
スチレン樹脂製のスプールに比較し実施例5と略同様各
種の特性が優れた、安価で商品価値の高い外観であっ
た。尚、本発明の結晶化度とは、ジャーナル・オブ・ポ
リマーサイエンス,第XVII巻(1955),第17〜29頁に記
載されているX線法に準じて測定した値である。
スチレン樹脂製のスプールに比較し実施例5と略同様各
種の特性が優れた、安価で商品価値の高い外観であっ
た。尚、本発明の結晶化度とは、ジャーナル・オブ・ポ
リマーサイエンス,第XVII巻(1955),第17〜29頁に記
載されているX線法に準じて測定した値である。
【0208】分子量分布とは、分子量の広がりを示すも
ので、
ので、
【0209】
【数1】 で表される値である。
【0210】
【発明の効果】本発明は、抗張力、耐熱性等が大きく、
かつ、ポリオレフィン系樹脂のみで成形しても、防湿
性、耐磨耗性等を常に大きく、写真感光材料用に悪影響
を及ぼすことがなく、寸法精度を高くできる。
かつ、ポリオレフィン系樹脂のみで成形しても、防湿
性、耐磨耗性等を常に大きく、写真感光材料用に悪影響
を及ぼすことがなく、寸法精度を高くできる。
【図1】 本発明の写真感光材料用遮光性成形体の実施
例である写真感光材料用遮光性フィルムの部分断面図で
ある。
例である写真感光材料用遮光性フィルムの部分断面図で
ある。
【図2】 本発明の写真感光材料用遮光性成形体の実施
例である写真感光材料用遮光性フィルムの部分断面図で
ある。
例である写真感光材料用遮光性フィルムの部分断面図で
ある。
【図3】 本発明の写真感光材料用遮光性成形体の実施
例である写真感光材料用遮光性フィルムの部分断面図で
ある。
例である写真感光材料用遮光性フィルムの部分断面図で
ある。
【図4】 本発明の写真感光材料用遮光性成形体の実施
例である写真感光材料用遮光性フィルムの部分断面図で
ある。
例である写真感光材料用遮光性フィルムの部分断面図で
ある。
【図5】 本発明の写真感光材料用遮光性成形体の実施
例である写真感光材料用遮光性フィルムの部分断面図で
ある。
例である写真感光材料用遮光性フィルムの部分断面図で
ある。
【図6】 本発明の写真感光材料用遮光性成形体の実施
例である写真感光材料用遮光性フィルムの部分断面図で
ある。
例である写真感光材料用遮光性フィルムの部分断面図で
ある。
【図7】 本発明の写真感光材料用遮光性成形体の実施
例である写真感光材料用遮光性フィルムの部分断面図で
ある。
例である写真感光材料用遮光性フィルムの部分断面図で
ある。
【図8】 本発明の写真感光材料用遮光性成形体の実施
例である写真感光材料用遮光性フィルムの部分断面図で
ある。
例である写真感光材料用遮光性フィルムの部分断面図で
ある。
【図9】 本発明の写真感光材料用遮光性成形体の実施
例である写真感光材料用遮光性フィルムを製造する装置
の概略図である。
例である写真感光材料用遮光性フィルムを製造する装置
の概略図である。
【図10】 図9中a部の拡大断面図である。
【図11】 図9中b部の拡大断面図である。
【図12】 本発明の写真感光材料用遮光性成形体の実施
例である写真フィルム用容器の断面図である。
例である写真フィルム用容器の断面図である。
【図13】 本発明の写真感光材料用遮光性成形体の実施
例である身蓋一体角形の写真フィルム用容器の断面図で
ある。
例である身蓋一体角形の写真フィルム用容器の断面図で
ある。
【図14】 本発明の写真感光材料用遮光性成形体の実施
例である写真フィルム用スプールの断面図である。
例である写真フィルム用スプールの断面図である。
【図15】 本発明の写真感光材料用遮光性成形体の実施
例である身蓋一体角形の写真フィルム用ケースの断面図
である。
例である身蓋一体角形の写真フィルム用ケースの断面図
である。
【図16】 本発明の写真感光材料用遮光性成形体の実施
例である写真フィルム用カートリッジの分解斜視図であ
る。
例である写真フィルム用カートリッジの分解斜視図であ
る。
【図17】 本発明の写真感光材料用遮光性成形体の実施
例である樹脂製の写真フィルム用パトローネの分解斜視
図である。
例である樹脂製の写真フィルム用パトローネの分解斜視
図である。
【図18】 本発明の写真感光材料用遮光性成形体の実施
例であるレンズ付きフィルムユニットの分解斜視図であ
る。
例であるレンズ付きフィルムユニットの分解斜視図であ
る。
1a…写真感光材料用遮光性フィルム層(写真感光材料
用遮光性成形体) 2,2a…熱可塑性樹脂フィルム層 3…接着剤層 4…フレキシブルシート層 a…中間層 a:遮光性物質を含むことを示す。
用遮光性成形体) 2,2a…熱可塑性樹脂フィルム層 3…接着剤層 4…フレキシブルシート層 a…中間層 a:遮光性物質を含むことを示す。
Claims (14)
- 【請求項1】 結晶化度が60%以上、分子量分布が1.5
〜10、メルトフローレートが0.01〜70g/10分のホモポ
リエチレン樹脂、エチレンとα−オレフィンとの共重合
体樹脂、ホモポリプロピレン樹脂又はプロピレンとα−
オレフィンとの共重合体樹脂の少なくとも1種以上の合
計が50重量%以上と、滑剤0.01〜25重量%と、酸化防止
剤0.001〜1.0重量%とを含むポリオレフィン樹脂組成物
で成形されていることを特徴とする写真感光材料用成形
品 - 【請求項2】 滑剤が脂肪酸金属塩である請求項1に記
載の写真感光材料用成形品 - 【請求項3】 遮光性物質が0.1〜40重量%含まれてい
る請求項1に記載の写真感光材料用成形品 - 【請求項4】 有機造核剤が0.01〜1.0重量%含まれて
いる請求項1に記載の写真感光材料用成形品 - 【請求項5】 写真感光材料用成形品がインフレーショ
ンフィルム成形品である請求項1に記載の写真感光材料
用成形品 - 【請求項6】 写真感光材料用成形品が射出成形品であ
る請求項1に記載の写真感光材料用成形品 - 【請求項7】 写真感光材料用成形品がパトローネであ
る請求項1に記載の写真感光材料用成形品 - 【請求項8】 写真感光材料用成形品がスプールである
請求項1に記載の写真感光材料用成形品 - 【請求項9】 写真感光材料用成形品がレンズ付きフィ
ルムユニットである請求項1に記載の写真感光材料用成
形品 - 【請求項10】 ハロゲン化合物及び/又は金属化合物を
含む重合触媒を用いて重合したポリオレフィン樹脂が50
重量%以上で、脂肪酸金属塩、ゼオライト及びハイドロ
タルサイト化合物の1種以上の合計が0.01〜10重量%で
あるポリオレフィン樹脂組成物で成形されていることを
特徴とする写真感光材料用成形品 - 【請求項11】 請求項1に記載の写真感光材料用成形品
からなり透湿度が10g/24時間・m2以下の遮光袋と、
この遮光袋に密封収納されたハロゲン化銀化合物を含む
写真感光層を有する写真感光材料とを具備することを特
徴とする写真感光材料包装体 - 【請求項12】 請求項1に記載の写真感光材料用成形品
からなるパトローネ及びスプールで構成されていること
を特徴とする写真感光材料包装体 - 【請求項13】 請求項1に記載の写真感光材料用成形品
からなるレンズ付きフィルムユニットで構成されている
ことを特徴とする写真感光材料包装体 - 【請求項14】 請求項1に記載の写真感光材料用成形品
からなり、透湿度が10g/24時間・m2以下の密封袋又
は密封容器と、この密封袋又は密封容器に密封収納され
たハロゲン化銀化合物を含む写真感光層を有するISO
感度が100以上の写真感光材料とを具備することを特徴
とする写真感光材料包装体
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6355593A JPH06317881A (ja) | 1993-03-23 | 1993-03-23 | 写真感光材料用成形品及びそれを用いた包装体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6355593A JPH06317881A (ja) | 1993-03-23 | 1993-03-23 | 写真感光材料用成形品及びそれを用いた包装体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06317881A true JPH06317881A (ja) | 1994-11-15 |
Family
ID=13232591
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6355593A Pending JPH06317881A (ja) | 1993-03-23 | 1993-03-23 | 写真感光材料用成形品及びそれを用いた包装体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06317881A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20220048540A (ko) * | 2020-10-13 | 2022-04-20 | 에쓰대시오일 주식회사 | 강성이 우수하고, 핑킹 현상이 방지된 폴리프로필렌 수지 조성물 및 이에 의해 제조된 성형품 |
-
1993
- 1993-03-23 JP JP6355593A patent/JPH06317881A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20220048540A (ko) * | 2020-10-13 | 2022-04-20 | 에쓰대시오일 주식회사 | 강성이 우수하고, 핑킹 현상이 방지된 폴리프로필렌 수지 조성물 및 이에 의해 제조된 성형품 |
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