JPH06317603A - 周波数変換装置 - Google Patents

周波数変換装置

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JPH06317603A
JPH06317603A JP17295793A JP17295793A JPH06317603A JP H06317603 A JPH06317603 A JP H06317603A JP 17295793 A JP17295793 A JP 17295793A JP 17295793 A JP17295793 A JP 17295793A JP H06317603 A JPH06317603 A JP H06317603A
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JP
Japan
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pulse
output
cycle
period
sensor
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Application number
JP17295793A
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English (en)
Inventor
Akihiro Suzuki
明宏 鈴木
Hiroaki Ohata
博章 大畑
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転するセンサの回転起動時1回転以内にお
いても、発生するパルス信号を所望の条件に合わせて周
波数変換がおこなえる周波数変換装置の提供を目的とす
る。 【構成】 回転するセンサの回転周期を計測する周期計
測手段と、パルスの周期を計測するパルス周期計測手段
と、パルス数を計測するパルス数計測手段と、前記セン
サの回転起動時から1回転するまでの間は、センサから
の最初の入力パルス周期に補正係数を乗じて出力し、1
回転以降は入力終了したパルスまでのセンサの1回転周
期をその周期中に入力したパルス数で除し、かつ補正係
数αを乗じて出力する周波数変換手段とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、周波数変換装置に係
り、詳しくは回転体に設置された回転するセンサから発
生するパルス周波数を周波数変換して、所望の条件の出
力パルス周波数として出力するようにした周波数変換装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、回転体に設置された回転する
センサから発生するパルスの周波数を周波数変換して、
所望の条件の出力パルス周波数として出力するようにし
た周波数変換装置がある。例えば、車両の速度計等の指
示を正確にするために、トランスミッションに設置され
たセンサにより発生したパルスの周波数を周波数変換し
て、タイヤ径等の差異による走行速度や走行距離等の差
を是正するようにしたものである。
【0003】このような周波数変換装置を用いた一例と
して、実開平1−58168号で提案された図7に示す
ような走行検出装置がある。この装置は、トランスミッ
ションに設置したセンサからのパルスを周波数変換し
て、車両のタイヤ径に応じた実際の車両の走行に対応す
る周波数のパルスを出力して、該パルスに基づき走行速
度や積算距離を現すようにしたものである。
【0004】図において、6は周波数変換装置であり、
CPU6aと、その出力ポートO1に接続されたバッフ
ァ6b等により構成されている。また、CPU6aの入
力ポートI1 にはインターフェース8を介してトランス
ミッションに結合されたスピードセンサ4が接続されて
おり、入力ポートI2 にはタイヤ径を設定するための設
定スイッチ5が接続されていて、更に電源端子Vccには
電源回路9が接続されている。
【0005】この構成で、先ず車両に装着されているタ
イヤ径に対応する補正係数を設定スイッチ5で予め設定
する。この状態で、車両を走行させると、スピードセン
サ4はトランスミッションの回転数に応じた周波数で第
1のパルスを発生する。この第1のパルスはインターフ
ェース8を介して入力ポートI1 に入力され、予め設定
された補正係数αが乗じられて、図7に示すような第2
のパルスとして出力ポートO1 に出力し、バッファ6b
を介してメータ7に供給される。 これにより、タイヤ
径の差異による走行速度や走行距離等が補正されて正確
な数値が表示されることになる。
【0006】ところが、一般に、センサ4はトランスミ
ッションと一体になって回転し、図9に示すような、中
心10から左右に延びた羽根11a,11bで構成され
ていて、これら羽根11a,11bがフォトカプラ等の
間を通過することで1回転2パルスを発生させるように
したものが多い。この場合、羽根11aと羽根11bと
の間隔L1 ,L2 を完全に等しくすることは困難であ
る。
【0007】このため、このセンサ4からのパルスを周
波数変換した出力パルスの1回転の周期が、補正係数の
取り方や、センサ4の1回転の時間等によって、図8を
参照してみると、αT1 +αT2 、αT1 +αT1 、α
2 +αT2 の3種類が存在する可能性があることがわ
かる。このことが、メータ7の針振れやチラツキ発生の
原因となる虞がある。
【0008】そこで、車両の一定走行時にはセンサ1回
転の周期は常に同じであることに着目して、一回転当た
りの周期を計測して、安定した出力をする周波数変換装
置が提案されている。例えば、センサが1回転にX個の
パルスを発生するものとすると、先ず1回転の周期をX
で除して、1パルス分の周期(移動平均値)を算出す
る。次にこの1パルスの周期に補正係数αを乗じた時間
を有する周期のパルスを出力パルスとして出力するよう
にしたものである。これにより、メータの針振れやチラ
ツキ発生を減少させている。図10には、X=2のとき
のセンサが発生するパルスと周波数変換された出力パル
スとの関係が示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た移動平均値により出力する装置では、車両停止状態か
ら発進したときに、変換出力パルスはセンサが1回転す
るまで出力されないため、車両が走行しはじめてもメー
タが振れず、1回転終了後に初めてメータの指針が振れ
ることになり違和感が生じる。
【0010】本発明は、回転するセンサの回転起動時1
回転以内においても、発生するパルスを所望の条件に合
わせて周波数変換がおこなえる周波数変換装置の提供を
目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、回転するセン
サにより発生するパルスを所望の条件の出力パルスに変
換するための周波数変換装置であって、回転するセンサ
の回転周期を計測する周期計測手段と、パルスの周期を
計測するパルス周期計測手段と、パルス数を計測するパ
ルス数計測手段と、前記センサの回転起動時から1回転
するまでの間は、センサからの最初の入力パルス周期に
補正係数を乗じて出力し、1回転以降は入力終了したパ
ルスまでのセンサの1回転周期をその周期中に入力した
パルス数で除し、かつ補正係数を乗じて出力する周波数
変換手段とを備えたことを特徴としている。
【0012】また、本発明は、回転するセンサにより発
生するパルスを所望の条件の出力パルス周波数に変換す
るための周波数変換装置であって、回転するセンサの回
転周期を計測する周期計測手段と、パルスの周期を計測
するパルス周期計測手段と、パルス数を計測するパルス
数計測手段と、前記センサの回転起動時から1回転する
までの間は、それまでのパルスの全周期をその間のセン
サからの入力パルス数で除し、これに補正係数を乗じて
出力し、1回転以降は入力終了したパルスまでのセンサ
の1回転周期をその周期中に入力したパルス数で除し、
かつ補正係数を乗じて出力する周波数変換手段とを備え
たことを特徴としている。
【0013】また、本発明は、回転するセンサより発生
するパルスを所望の条件の出力パルス周波数に変換する
ための周波数変換装置であって、前記センサより出力さ
れるパルスの周期を計測するパルス周期計測手段と、前
記パルス周期計測手段で計測された周期を最新のものよ
り過去のN個を記録するデータ記録手段と、車両が走行
を開始したときは、前記データ記録手段のN個の記録の
全てに最初のパルスの周期を記録させる初期値設定手段
と、前記データ記録手段に記録されているN個のデータ
の平均値にタイヤの径に応じた補正係数を乗算して出力
パルスの周期を算出する出力パルス周期算出手段と、前
記出力パルス周期算出された周期のパルスを出力するパ
ルス出力手段と、を備える。
【0014】
【作用】上述のように構成されているので、センサの回
転起動時から1回転するまでの間は、パルス周期計測手
段によってセンサからの最初の入力パルス周期が計測さ
れ、周波数変換手段においてこの計測されたパルス周期
に補正係数を乗じて出力パルスとして出力される。セン
サの回転起動時から1回転した後は、入力終了したパル
スまでのセンサの1回転周期を周期計測手段によって計
測し、この周期をパルス数計測手段によって計測された
その周期中に入力したパルス数で除し、かつ補正係数を
乗じて出力される。
【0015】また、本発明における他の構成の場合、セ
ンサの回転起動時から1回転するまでの間は、パルス数
計測手段によってセンサからの入力パルス数が計測され
るとともに、パルス周期計測手段によって入力パルスの
全周期が計測され、周波数変換手段においてこの計測さ
れたパルス全周期が入力パルス数で除され、この周期に
補正係数を乗じて出力パルスとして出力される。センサ
の回転起動時から1回転した後は、入力終了したパルス
までのセンサの1回転周期を周期計測手段によって計測
し、この周期をパルス数計測手段によって計測されたそ
の周期中に入力したパルス数で除し、かつ補正係数を乗
じて出力される。
【0016】また、本発明における他の構成の場合、パ
ルス周期計測手段では走行センサより出力されるパルス
の周期を計測する。データ記録手段ではパルス周期計測
手段で計測して記録されているN個のデータの中の最古
のデータを除去して最新のデータを記録する。
【0017】初期値設定手段は、車両が走行を開始して
最初の入力パルスが入力された場合は、最初のパルスの
周期をデータ記録手段のN個のメモリの全てに記録す
る。出力パルス周期算出手段はデータ記録手段に記録さ
れているN個の周期の平均値に補正データ値を乗算して
出力パルスの周期を算出する。パルス出力手段5は、出
力パルス周期算出手段で算出された周期のパルスを出力
する。
【0018】以上のように、車両が走行を開始した最初
のパルスの周期をN個のバッファメモリに記録させ、次
にパルスが入力した場合は、入力したパルスの周期を、
バッファメモリの記録が最も古いデータを除去して最新
のものを記録させ、N個のバッファメモリに記録されて
いるデータの平均値に補正値を乗算した値を周期とした
パルスを出力するようにしたので、車両が停止状態から
発進しても、出力パルスの周期はスムーズに変化する特
性が得られる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例を図面に基づい
て説明する。なお、本実施例では周波数変換装置を車両
の速度計や積算距離計用として用いているので、実施例
の回路ブロック図は従来の技術の項で説明したものに相
当するため図示を省略し、従来のブロック図を参照して
説明する。
【0020】図1には、センサ4からの出力パルスと周
波数変換装置6で周波数変換された出力パルスとがタイ
ミングチャートとして示されている。この例では、セン
サ4は1回転で4パルスを発生する構造となっており、
センサ4からのパルスはインタフェース8を介して周波
数変換装置6に入力し、周波数変換されてメータ7に出
力される。
【0021】この場合に、センサ4の回転起動時から1
回転するまでの間は、CPU6a内のパルス周期計測手
段によってセンサ4からの最初の入力パルスの周期t1
が計測され、同じくCPU6a内の周波数変換手段にお
いてこの計測されたパルス周期t1 に補正係数αを乗じ
て周期αt1 の出力パルスとして出力される。
【0022】なお、ここで言う補正係数αとは、従来の
技術のところで説明した補正係数と同じもので、タイヤ
径等の差異による走行速度や走行距離等の差を是正する
ようにしたものである。
【0023】次に、センサ4が回転起動時から1回転し
た後、図1において、第5番目のパルスがCPU6aに
入力しつつあり、かつCPU6aから周波数変換された
周期αt1 の出力パルスが出力完了した時点で、CPU
6aに入力完了したパルスまでのセンサの1回転周期を
周期計測手段によって計測し、この場合、計測された周
期T1 を、パルス数計測手段によって計測された入力パ
ルス数、ここではセンサ4の1回転で4パルス発生する
構造であるので、入力パルス数の4個で除し、かつ補正
係数αを乗じて、周期αT1 /4の出力パルスとして出
力する。
【0024】周期αT1 /4の出力パルスの出力が完了
した時点で、未だ第5番目のパルスの入力が終了してい
ない場合は、同じく周期αT1 /4の出力パルスとして
出力する。
【0025】第5番目のパルスの入力が終了し、第6番
目のパルスの入力が始まった時点で出力パルスの出力が
完了していれば、CPU6aに入力した直前のパルス、
この場合第5番目の入力パルスまでのセンサの1回転周
期を周期計測手段によって計測し、計測された周期T2
を、パルス数計測手段によって計測された入力パルス数
の4個で除し、かつ補正係数αを乗じて、同じく周期α
2 /4の出力パルスとして出力する。以下、同様に周
波数変換していく。
【0026】この動作を、更に図2に示すフローチャー
トを用いて説明する。車両が動き出すと、先ずステップ
(以下Sとする。)1で、センサ4が回転起動時から1
回転したか否かが判断される。これは、センサ4の1回
転当たりの発生パルス数が予め決まっているので、その
数(ここでは4個であるが)で判断する。S1でNO
(否)の場合、続いてS2で入力した第1番目のパルス
の周期の計測が完了したか否かが判断される。NO場合
は計測を続行し、YES(諾)の場合は、S3で補正値
(補正係数)αを取り込み、S4で第1番目のパルス周
期に補正値αを乗じる演算がおこなわれる。
【0027】次に、S5で出力パルス1周期分の出力が
終了しているか否かが判断され、NOの場合はS6で旧
データに基づきパルス出力される。この場合、旧データ
とは、周期αt1 である。S5でYESの場合は、続い
てS7で出力周期新データが揃ったか否かが判断され、
NOの場合は旧データに基づきパルス出力され(S
6)、YESの場合は新データに基づき出力される(S
8)。なお、この場合の新データも、センサ4が回転起
動時から1回転未満なので、周期αt1 である。
【0028】S1でセンサ4が回転起動時から1回転以
上していた場合、S9で入力1回転の計測が終了してい
るか否かが判断される。NOの場合は、S5〜S8が続
行され、YESの場合は、S10で補正値αが取り込ま
れ、次にS11で、センサ4の1回転の時間を、その間
に入力したパルス数n(ここでは4個)で除した値に補
正値αを乗じる演算をおこない出力パルスの周期とす
る。
【0029】そして、出力パルス1周期分の出力が終了
してない場合は旧データに基づき出力し(S5,S
6)、出力パルス1周期分の出力が終了しており、かつ
出力周期の新データが揃っている場合には新データに基
づき出力する(S5〜S8)。
【0030】本実施例は、このように構成されているの
で、車両の速度計等に使用された場合に、タイヤ径等の
差異による走行速度や走行距離等の差を是正することが
できるのみならず、車両の発進時における速度計等の表
示遅れがなく、かつ針振れも少なくすることができる。
【0031】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。なお、本実施例でも第1の実施例と同様、周波数
変換装置を車両の速度計や積算距離計用として用いてい
るので、実施例の回路ブロック図は従来の技術の項で説
明したものに相当するため図示を省略し、従来のブロッ
ク図を参照して説明する。
【0032】先の実施例では、センサ4の回転起動時か
ら1回転する間に、回転加速度があまり変化しない場合
を想定して周波数変換装置6を構成しているが、図5の
タイミングチャートに示すように、センサ4の1回転で
出力するパルス数が例えば25個として、回転速度が回
転起動時から急激に上昇するような場合、周波数変換さ
れた出力パルスはセンサ4が1回転する間は、入力第1
番目のパルス周期t1に補正値αを乗じた周期αt1
出力パルスが連続する。
【0033】次に、センサ4が1回転した後、出力パル
スの周期はαT3 /25となって、αt1 に比べ急激に
周期が短くなり、車両が発進してセンサ4が1回転する
前後で、メータ7の指針の動きに違和感を与える虞があ
る。
【0034】本実施例は、上述のような点を考慮して構
成されたものである。すなわち、図3のタイミングチャ
ートに示すように、センサ4の回転起動時から1回転す
るまでの間は、CPU6a内のパルス数計測手段によっ
てセンサ4からの入力パルス数が計測されるとともに、
パルス周期計測手段によって入力パルスの全周期が計測
され、周波数変換手段においてこの計測されたパルス全
周期が入力パルス数で除され、この周期に補正係数αを
乗じて出力パルスとして出力される。
【0035】センサ4の回転起動時から1回転した後
は、周期計測手段によって計測された入力したパルスま
でのセンサ4の1回転周期を、パルス数計測手段によっ
て計測された入力パルス数で除して移動平均値を出し、
これに補正係数αを乗じて出力される。
【0036】この状態を詳細に説明する。先ず、図3に
おいて、センサ4が1回転しない間の、周波数変換され
た出力パルスを順に,,,,,・・・とする
と、出力パルス周期は、 =αt1 、 =α×(t1 +t2 )/2、 =α×(t1 +t2 +・・・+t5 )/5、 =α×(t1 +t2 +・・・+t11)/11、 =α×(t1 +t2 +・・・+t14)/14、 =α×(t1 +t2 +・・・+t16)/16、 ・・・・・ ・・・・・ ………………(1) と表せる。
【0037】センサ4が1回転した後は、先の第1の実
施例と同様に、CPU6aに入力終了したパルスまでの
センサ4の1回転周期を周期計測手段によって計測し、
この周期、図では周期T3 を、パルス数計測手段によっ
て計測されたその周期中に入力したパルス数、この場合
は25個、で除して移動平均値を出し、これに補正係数
αを乗じて周期αT3 /25のパルスとして出力する。
以下、同様に周波数変換していく。
【0038】この動作を、更に図4に示すフローチャー
トを用いて説明する。車両が動き出すと、先ずステップ
(以下Sとする。)21で、センサ4が回転起動時から
1回転したか否かが判断される。これは、センサ4の1
回転当たりの発生パルス数が予め決まっているので、そ
の数(ここでは25個)で判断する。S21でNOの場
合、続いてS22で入力した第n番目のパルスの周期の
計測が終了したか否かが判断される。NO場合は、更に
S23で出力パルス1周期分の出力が終了しているか否
かが判断され、NOの場合はS24で旧データに基づき
パルスが出力される。S23でYESの場合で、S25
で出力周期の新データが揃っていれば、S26により新
データに基づいたパルスが出力される。
【0039】一方、S22で第n番目の入力パルスの周
期が計測終了している場合には、S27で入力したパル
スの全周期が計測され、更にS28で補正値αが取り込
まれ、S29において先に計測されたパルス全周期を入
力パルス数で除し、この周期に補正係数αを乗じる。そ
して、S23で出力パルス1周期分の出力が終了してい
ない場合には、S24により旧データに基づき出力さ
れ、出力パルス1周期分の出力が終了している場合に
は、S25,26によって新データに基づいてパルスが
出力される。
【0040】S21でセンサ4が回転起動時から1回転
以上していた場合、S30で入力1回転の計測が終了し
ているか否かが判断される。NOの場合は、S23〜S
26が続行され、YESの場合は、S31で補正値αが
取り込まれ、次にS32で、センサ4の1回転の時間
を、その間に入力したパルス数N(ここでは25個)で
除した値に補正値αを乗じる演算をおこない出力パルス
の周期とする。
【0041】本実施例は、このように構成されているの
で、車両の速度計等に使用された場合に、タイヤ径等の
差異による走行速度や走行距離等の差を是正することが
できるのみならず、車両の発進時における速度計等の表
示遅れがなく、かつ車両が発進時に急加速した場合でも
指針の動きはこれに追従するため違和感を発生すること
がない。
【0042】次に、本発明の第3の実施例について説明
する。なお、本実施例でも第1の実施例と同様、周波数
変換装置を車両の速度計や積算距離計用として用いてい
るので、実施例の回路ブロック図は従来の技術の項で説
明したものに相当するため図示を省略し、従来のブロッ
ク図を参照して説明する。第2の実施例では、出力パル
スの周期を式(1)で算出された周期に変換して出力し
ていた。
【0043】第3の実施例では、図3で示すタイミング
チャートの出力パルスの周期,,……を、 =α(25t1 )/25 =α(24t1 +t2 )/25 =α(21t1 +t2 +t3 +t4 +t5 )/25 =α(15t1 +t2 +・・・・・+t11)/25 =α(12t1 +t2 +・・・・・+t14)/25 =α(10t1 +t2 +・・・・・+t16)/25 ・・・・・ ・・・・・ ………………(2) で算出した周期でパルスを出力するようにしたものであ
る。
【0044】すなわち、車両が走行を開始して最初に入
力されたパルスの周期t1 を、センサ4の1回転する間
に発生するパルス数25に等しい25個のバッファメモ
リに記録させ、第2の入力パルスの周期t2 が計測され
ると、バッファメモリのアドレス1〜24番に記録され
ているデータを、それぞれ、アドレスを+1した2〜2
5番に書替え、アドレス第1番に第2の入力パルスの周
期t2 を記録する。
【0045】このように入力パルスの周期が計測される
と、バッファメモリに記録されている最も古いデータを
除去して最新のものを記録する。出力パルスの周期は、
出力しているパルスの周期が終了した時点で、バッファ
メモリに記録されている25個のデータの平均を求め、
求めた平均値に補正係数αを乗算して次の出力パルスの
周期を算出して出力する。
【0046】つぎに、図6を参照して、第3の実施例の
動作を説明する。動作は、CPU6a内の図示しないメ
モリに記録されたプログラムによって動作するパルス周
期計測部、データ記録部、初期値設定部、出力パルス周
期算出部、パルス出力部の動作によって行なわれる。
【0047】処理S31では、パルス周期計測部は入力
パルス1周期分の計測が終了したか否かを判定し、判定
結果がNOの場合は処理S32に、またYESの場合は
処理S34に移る。すなわち、処理S31では、インタ
フェース8より入力される信号が“0”より“1”に変
化してから次のパルスが入力する(“0”より“1”に
変化)までの時間を計測する。
【0048】処理S32では、パルス周期計測部が計測
している時間がTを越えたか否かを判定し、判定結果が
NOの場合はS40に移り、YESの場合は処理S33
に移ってデータ記録部のN個のバッファメモリに記録さ
れているデータを全て∞にリセットする。すなわち、処
理S32では、車両が停止したことを判定するためのも
ので、入力パルスの周期がT時間以上であれば停止と判
定させている。
【0049】また、処理S33では車両が停止したとき
はデータ記録部のN個(25個)のバッファメモリの記
録値を全て∞にリセットしている。なお∞のリセット
は、実際にはデータメモリが記録できる数値の最高値に
リセットさせている。
【0050】処理S34では、初期値設定部は車両が走
行してから最初に入力されたパルスであるか否かを判定
し、YESの場合は処理S35に移ってデータ記録部の
N個のバッファメモリの全てに処理S31で計測された
最初のパルスの周期値を記録する。
【0051】なお、処理S34での初回か否かの判定
は、データ記録部のN個のバッファメモリの記録値の全
てが∞ならば初回、∞以外ならば初回でないと判定す
る。処理S36では、データ記録部はN個のバッファメ
モリに記録されているデータの中で最も古いデータを除
去して、処理S31で計測された最も新しいデータを記
録する。
【0052】処理S37では、出力パルス周期算出部
は、データ記録部のN個のバッファメモリに記録されて
いる周期の平均値tn を算出し、次に処理S38でタイ
ヤサイズ設定スイッチ5によって設定されている補正値
αを取り込み、処理39でtn・αなる乗算を行なって
出力パルスの周期を算出する。
【0053】処理S40では、パルス出力部は、出力パ
ルス1の周期分が終了したか否かを判定し、判定結果が
NOの場合は処理S41に移って旧データ、すなわち1
周期になるまで旧周期のデータの出力を続行する。
【0054】また、処理S40での判定結果がYESの
場合は処理S42に移って、出力周期の新しい演算結果
が得られたか否かを判定し、判定結果がNOの場合は処
理S41に移って前述した処理を実行し、YESの場合
は処理S43に移って新しい演算結果に基づく周期のパ
ルスを出力を開始して処理S31に移り、処理S31〜
S43が繰返される。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
回転するセンサの回転起動時1回転以内においても、発
生するパルスを所望の条件に合わせて周波数変換をおこ
なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の入力パルスと出力パル
スのタイミングチャートを示す図である。
【図2】第1の実施例の動作を示すフローチャートであ
る。
【図3】本発明の第2及び第3の実施例の入力パルスと
出力パルスのタイミングチャートを示す図である。
【図4】第2の実施例の動作を示すフローチャートであ
る。
【図5】第1の実施例の特殊な場合を説明するための、
入力パルスと出力パルスのタイミングチャートを示す図
である。
【図6】本発明の第3の実施例の動作フローチャートで
ある。
【図7】従来の周波数変換装置の使用例である。
【図8】従来の周波数変換装置の使用例による入力パル
スと出力パルスのタイミングチャートを示す図である。
【図9】センサから発生するパルス周期の変動を説明す
るための図である。
【図10】従来の他の周波数変換装置による入力パルス
と出力パルスのタイミングチャートを示す図である。
【符号の説明】
4 センサ 6 周波数変換装置 6a CPU 7 メータ 8 インターフェース

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転するセンサにより発生するパルスを
    所望の条件の出力パルス周波数に変換するための周波数
    変換装置であって、 回転するセンサの回転周期を計測する周期計測手段と、 パルスの周期を計測するパルス周期計測手段と、 パルス数を計測するパルス数計測手段と、 前記センサの回転起動時から1回転するまでの間は、セ
    ンサからの最初の入力パルス周期に補正係数を乗じて出
    力し、1回転以降は入力終了したパルスまでのセンサの
    1回転周期をその周期中に入力したパルス数で除し、か
    つ補正係数を乗じて出力する周波数変換手段とを備えた
    ことを特徴とする周波数変換装置。
  2. 【請求項2】 回転するセンサにより発生するパルスを
    所望の条件の出力パルス周波数に変換するための周波数
    変換装置であって、 回転するセンサの回転周期を計測する周期計測手段と、 パルスの周期を計測するパルス周期計測手段と、 パルス数を計測するパルス数計測手段と、 前記センサの回転起動時から1回転するまでの間は、そ
    れまでのパルスの全周期をその間のセンサからの入力パ
    ルス数で除し、これに補正係数を乗じて出力し、1回転
    以降は入力終了したパルスまでのセンサの1回転周期を
    その周期中に入力したパルス数で除し、かつ補正係数を
    乗じて出力する周波数変換手段とを備えたことを特徴と
    する周波数変換装置。
  3. 【請求項3】 回転するセンサより発生するパルスを所
    望の条件の出力パルス周波数に変換するための周波数変
    換装置であって、 前記センサより出力されるパルスの周期を計測するパル
    ス周期計測手段と、 前記パルス周期計測手段で計測された周期を最新のもの
    より過去のN個を記録するデータ記録手段と、 車両が走行を開始したときは、前記データ記録手段のN
    個の記録の全てに最初のパルスの周期を記録させる初期
    値設定手段と、 前記データ記録手段に記録されているN個のデータの平
    均値にタイヤの径に応じた補正係数を乗算して出力パル
    スの周期を算出する出力パルス周期算出手段と、 前記出力パルス周期算出された周期のパルスを出力する
    パルス出力手段と、を備えたことを特徴とする周波数変
    換装置。
JP17295793A 1993-03-11 1993-07-13 周波数変換装置 Pending JPH06317603A (ja)

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JP5048893 1993-03-11
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010158527A (ja) * 2009-01-12 2010-07-22 Tyco Healthcare Group Lp エネルギー送達アルゴリズムフィルタのプレロード
JP2012108070A (ja) * 2010-11-19 2012-06-07 Yazaki Corp 車速パルス信号処理装置
JP2013011467A (ja) * 2011-06-28 2013-01-17 Honda Motor Co Ltd エンジン回転数表示装置

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