JPH06317124A - バルブタイミング調整装置 - Google Patents
バルブタイミング調整装置Info
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- JPH06317124A JPH06317124A JP5224294A JP5224294A JPH06317124A JP H06317124 A JPH06317124 A JP H06317124A JP 5224294 A JP5224294 A JP 5224294A JP 5224294 A JP5224294 A JP 5224294A JP H06317124 A JPH06317124 A JP H06317124A
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Abstract
の間を連結状態と連結解除状態とに切換える切換え操作
機構の構成を簡略化し、製作を容易化するとともに、動
作を円滑化することを最も主要な特徴とする。 【構成】ロッカ−シャフト11に軸心方向と直交する方
向に沿って貫通穴32を形成し、この貫通穴32内にロ
ッカ−シャフト11とロッカ−ア−ム14との間の連結
状態の切換え操作機構を配置し、連結ピン31の鍔部3
8の端面にロッカ−ア−ム14におけるロッカ−シャフ
ト11との摺接面と略同径の突球面38aを形成し、か
つ連結ピン31の鍔部38は係合穴42よりも大径に形
成したものである。
Description
ルブの開閉タイミングを調整するバルブタイミング調整
装置に関する。
バルブの開閉タイミングやリフト量を調整して吸排気弁
のオ−バ−ラップ等を運転条件に応じて最適な状態に制
御できるようにしたバルブタイミング調整装置が種々提
案されている。
のカムプロフィ−ルが形成された低速用カムと高速回転
域用のカムプロフィ−ルが形成された高速用カムとがカ
ムシャフト上に装着され、エンジンの低速回転域では低
速用カムによってエンジンの動弁装置に配設されたバル
ブの開閉タイミングを制御し、エンジンの高速回転域で
は高速用カムによってバルブの開閉タイミングを制御す
る状態に切換え操作する切換え操作機構が設けられた構
成のものが知られている。この場合、低速用カムによっ
て低速用ロッカ−ア−ム、高速用カムによって高速用ロ
ッカ−ア−ムがそれぞれ駆動されるようになっている。
ステムエンドが当てられているとともに、高速用ロッカ
−ア−ムにはバルブの代りにこの高速用ロッカ−ア−ム
を支えるスプリング式のリフト機構が当てられている。
さらに、これらの低速用ロッカ−ア−ムと高速用ロッカ
−ア−ムとの間には両者間を連結状態と連結解除状態と
に切換え操作する切換え操作機構が設けられている。
ロッカ−ア−ムと高速用ロッカ−ア−ムとの間が連結解
除状態で保持されるようになっており、この状態では低
速用ロッカ−ア−ムと高速用ロッカ−ア−ムとがそれぞ
れ独立に動作するようになっている。そのため、この場
合には高速用ロッカ−ア−ムの動作はバルブ側に伝達さ
れず、低速用カムによって駆動される低速用ロッカ−ア
−ムの動作にしたがってバルブが開閉操作される、すな
わち低速用カムによってバルブの開閉タイミングが制御
されるようになっている。
ッカ−ア−ムと高速用ロッカ−ア−ムとの間が連結状態
に切換え操作されるようになっている。そのため、この
場合には低速用ロッカ−ア−ムと高速用ロッカ−ア−ム
とが実質的に一体化され、高速用カムによって駆動され
る高速用ロッカ−ア−ムの動作が低速用ロッカ−ア−ム
を介してバルブ側に伝達され、バルブが開閉操作され
る、すなわち高速用カムによってバルブの開閉タイミン
グが制御されるようになっている。
カ−ア−ムと高速用ロッカ−ア−ムとの間を連結状態と
連結解除状態とに切換え操作する切換え操作機構として
低速用ロッカ−ア−ムおよび高速用ロッカ−ア−ムのい
ずれか一方をロッカ−シャフトに固定状態で装着すると
ともに、他方を同じロッカ−シャフトに回動可能に装着
し、ロッカ−シャフトと回動可能なロッカ−ア−ムとの
間を連結状態と連結解除状態とに切換え操作する構成が
考えられている。
うな回転軸とこの回転軸に回転自在に装着されたロッカ
−ア−ムのような回転体との間を係脱可能に連結する係
脱機構としては例えば特開昭59-155513 号公報、特開昭
62-131907 号公報等に示される構成のものが提案されて
いる。
回転軸の軸心部に油圧通路が形成されている。さらに、
この回転軸に回転自在に装着された回転体には回転軸と
の接合面(回転軸挿通孔)に係合穴が形成されている。
で、係合穴と対応する位置に穿設された不貫通の止め穴
が形成されている。この止め穴内には回転軸と回転体と
の間を係脱可能に連結するピンが突没可能に装着されて
いる。この場合、止め穴内にはピンを止め穴の外部側に
突出させ、このピンを回転体の係合穴内に係合させる方
向に付勢するばね部材が装着されている。
てばね部材の付勢力に抗してピンを止め穴の内底部側に
押圧し、ピンを回転体の係合穴から脱出させて回転軸の
止め穴内に没入させた状態で保持することにより、回転
軸と回転体との間を係合解除状態で保持させるととも
に、油圧通路内の油圧の作用を取去ることにより、ばね
部材の付勢力によってピンを止め穴の外部側に突出さ
せ、このピンを回転体の係合穴内に係合させて回転軸と
回転体との間を係合状態に切換えるようになっている。
係合穴内に係合させる際にばね部材の付勢力によってピ
ンを回転軸の止め穴の外部側に突出させるようにしてい
るので、付勢力が比較的大きなばね部材を使用する必要
がある。
比較的外径寸法が小さい回転軸の止め穴内に収容できる
ばね部材は小型のものになるので、その付勢力も小さく
なり、ピンを止め穴の外部側に突出させる押圧力を発生
させることが難しい問題がある。また、止め穴内に収容
できる小径なピンに油通路等の加工を施すことが難し
く、製作が難しい問題がある。さらに、ロッカ−シャフ
トのように比較的外径寸法が小さい回転軸に止め穴を精
度良く製作することが難しい問題もある。
る部分が中空状態になっているので、ピンの強度が低く
なるとともに、回転体の係合穴が油圧室になっているの
で、この係合穴も比較的精度良く製作する必要があり、
一層製作が難しくなる問題もある。
転軸の軸心部に油圧通路が形成され、この回転軸に回転
自在に装着された回転体には回転軸との接合面(回転軸
挿通孔)にプランジャ収納用の凹部が形成されている。
この凹部内にはプランジャとこのプランジャを回転軸方
向に押圧するばね部材が装着されている。また、回転軸
内には油圧通路と直交状態で、回転体のプランジャ収納
用凹部と対応する位置に穿設された不貫通の止め穴が形
成され、この止め穴内に回転軸内に回転体との係脱操作
用のプランジャが装着されている。
していない状態では回転体側のプランジャによって回転
軸の止め穴内のプランジャが回転軸の止め穴内に没入さ
れた状態で保持され、回転軸と回転体との間が係合解除
状態で保持されるとともに、回転軸の油圧通路内に油圧
を作用させることにより、回転軸の止め穴内のプランジ
ャを回転軸の止め穴の外部側に突出させる方向に押圧
し、回転体側のプランジャのばね部材の付勢力に抗して
回転体のプランジャ収納用凹部内に係合させて回転軸と
回転体との間を係合状態に切換えるようになっている。
ランジャおよびばね部材を収容する必要があるので、部
品数が多くなり、構成が複雑になる問題がある。さら
に、回転軸の止め穴内のプランジャの受圧面積が小さい
ので、回転軸の油圧通路内の油圧の作用によって回転軸
の止め穴内のプランジャを回転軸の止め穴の外部側に突
出させる方向に押圧する力が小さくなり、止め穴内のプ
ランジャの動き、すなわち回転軸と回転体との係脱操作
が鈍くなる問題がある。また、この場合もロッカ−シャ
フトのように比較的外径寸法が小さい回転軸に止め穴を
精度良く製作する作業が難しい問題もある。
で、ロッカ−シャフトと回動可能なロッカ−ア−ムとの
間を連結状態と連結解除状態とに切換え操作する切換え
操作機構の構成を簡略化することができ、製作の容易化
を図ることができるとともに、動作の円滑化を図ること
ができるバルブタイミング調整装置を提供することを目
的とするものである。
速用カムとが装着されたカムシャフトと、前記低速用カ
ムによって駆動される低速用ロッカ−ア−ムと、前記高
速用カムによって駆動される高速用ロッカ−ア−ムと、
前記低速用ロッカ−ア−ムおよび高速用ロッカ−ア−ム
のいずれか一方が固定状態、他方が回動可能に装着され
たロッカ−シャフトと、このロッカ−シャフトの軸心部
に形成された油圧通路と、前記ロッカ−シャフトに回動
可能に装着されたロッカ−ア−ムにおける前記ロッカ−
シャフトとの接合面に形成された係合穴と、前記ロッカ
−シャフト内に前記油圧通路と直交状態で、前記係合穴
と対応する位置に穿設された貫通穴と、この貫通穴の一
端部側から前記油圧通路と対応する位置まで形成された
前記係合穴よりも大径な大径部と、前記貫通穴内に収容
された収容位置から前記係合穴側に突出された突出位置
まで突没自在に装着され、前記突出位置で前記係合穴内
に係脱可能に係合されて前記ロッカ−シャフトと前記回
動可能なロッカ−ア−ムとの間を連結状態に切換える連
結ピンと、この連結ピンの一端部に形成され、前記大径
部に沿って摺動可能な鍔部と、この鍔部における前記ロ
ッカ−ア−ムとの接合面に形成され、前記ロッカ−ア−
ムの内周面と略同径の突曲面と、前記大径部に収容さ
れ、前記連結ピンを前記収容位置で保持する方向に付勢
して前記ロッカ−シャフトと前記回動可能なロッカ−ア
−ムとの間を連結解除状態で保持する付勢部材とを具備
したものである。
用させない状態で保持する。この状態では付勢部材によ
って連結ピンを貫通穴内の収容位置で保持させてロッカ
−シャフトと回動可能なロッカ−ア−ムとの間を連結解
除状態で保持させることにより、低速用ロッカ−ア−ム
と高速用ロッカ−ア−ムとをそれぞれ独立に動作可能な
状態で保持させて低速用カムの回転に応じて低速用ロッ
カ−ア−ムを介してエンジンの動弁装置に配設されたバ
ルブを駆動する。
に油圧を作用させる。この状態では油圧通路内の圧油は
貫通穴の大径部を介して連結ピンの突曲面とロッカ−ア
−ムの内周面との接合面に導かれる。そして、この圧油
の押圧力によって連結ピンを貫通穴の収容位置から外部
側に突出させ、ロッカ−シャフトに対して回動可能なロ
ッカ−ア−ムの係合穴内に係合させてロッカ−シャフト
と回動可能なロッカ−ア−ムとの間を連結状態に切換え
ることにより、低速用ロッカ−ア−ムと高速用ロッカ−
ア−ムとを一体的に動作可能な状態に切換え操作し、こ
の状態で高速用カムの回転に応じてそれに応答するロッ
カ−ア−ムを介してバルブを開閉駆動する状態に切換え
操作する。
説明する。図1は複数の気筒に各一対の吸気バルブおよ
び排気バルブが配設された4弁式エンジンのバルブタイ
ミング調整装置の要部の概略構成を示すものである。
フトである。このロッカ−シャフト11は図2に示すよ
うにエンジンのシリンダヘッドのロッカ−シャフトジャ
−ナル12に回転自在に支持されている。このロッカ−
シャフト11には低速用ロッカ−ア−ム13および高速
用ロッカ−ア−ム14が並設されている。この場合、ロ
ッカ−シャフト11には図2および図3に示すように高
速用ロッカ−ア−ム14を回転可能に支持する第1のア
−ム支持部11aと低速用ロッカ−ア−ム13を固定状
態で支持する雄ねじ状の第2のア−ム支持部11bとが
設けられている。そして、高速用ロッカ−ア−ム14は
ロッカ−シャフト11の第1のア−ム支持部11aに回
転可能に取付けられている。
−シャフト11の第2のア−ム支持部11bに螺着状態
で固定されている。この場合、ロッカ−シャフト11の
第2のア−ム支持部11bには低速用ロッカ−ア−ム1
3とともにロックナット15が螺着されており、このロ
ックナット15によって低速用ロッカ−ア−ム13が回
り止めされている。そして、エンジン動作時には低速用
ロッカ−ア−ム13はロッカ−シャフト11と一体的に
回動動作するようになっている。
部は二股状に分岐されている。そして、この低速用ロッ
カ−ア−ム13の一対の先端分岐部13a,13bには
同一気筒内に配設されるバルブ(吸気バルブ、或いは排
気バルブ)16a,16bのステムエンドがそれぞれ当
てられている。この場合、バルブ16a,16bのステ
ムエンドにおける低速用ロッカ−ア−ム13との接合部
位にはバルブクリアランス調整用のシム16cがそれぞ
れ装着されている。
は転動ロ−ラ17取付け用の開口部18が形成されてい
る。この開口部18には転動ロ−ラ17が支軸19を介
して回転自在に取付けられている。さらに、この低速用
ロッカ−ア−ム13の上には図4に示すように低速用カ
ム20が配設されている。この低速用カム20は図5に
示す高速用カム21とともにカムシャフト22上に装着
されている。そして、この低速用カム20によって低速
用ロッカ−ア−ム13がロッカ−シャフト11を中心に
揺動駆動されるようになっている。
カ−シャフト11を中心として突設部14a,14bが
形成されている。そして、この高速用ロッカ−ア−ム1
4の一方の突設部14aには図5に示すようにバルブの
代りにこの高速用ロッカ−ア−ム14を支えるスプリン
グ式のリフト機構23が当てられている。このリフト機
構23にはシリンダヘッドのカムジャ−ナル25の取付
け穴24内に挿入された有底円筒状の固定筒体26が設
けられている。この筒体26内には有底円筒状の可動筒
体27が突没可能に装着されている。この場合、固定筒
体26と可動筒体27との間には可動筒体27を固定筒
体26の外部側に突出させる方向に付勢するコイルばね
28が収容されている。そして、このコイルばね28の
付勢力によって可動筒体27の突出端部27aが高速用
ロッカ−ア−ム14の一方の突設部14aに当てられて
いる。
の突設部14bには高速用カム21と摺接状態で接触す
る摺接部29が設けられている。そして、エンジン動作
時には高速用カム21によってこの高速用ロッカ−ア−
ム14がロッカ−シャフト11を中心に揺動駆動される
ようになっている。
ッカ−ア−ム14をこのロッカ−シャフト11に係脱可
能に係止して低速用ロッカ−ア−ム13と高速用ロッカ
−ア−ム14との間を連結状態と連結解除状態とに切換
え操作する切換え操作機構30が設けられている。この
切換え操作機構30には図6に示す連結ピン31が設け
られている。この連結ピン31はロッカ−シャフト11
の軸心と直交する方向に沿ってロッカ−シャフト11に
形成された貫通穴32内に装着されている。
は油圧通路33が形成されているため、貫通穴32はこ
の油圧通路33と直交状態で穿設されることとなる。さ
らに、貫通穴32には一方の開口端部側に大径部34、
他方の開口端部側に小径部35がそれぞれ形成されてお
り、その中間に段部36が形成されている。
略丸棒状の軸部37の一端部側に大径な鍔部38が形成
されている。この場合、連結ピン31の軸部37は貫通
穴32の小径部35内に摺動自在に挿入されているとと
もに、鍔部38は貫通穴32の大径部34内に摺動自在
に挿入されている。
端部には丸められた突球面(突曲面)37aが形成され
ている。また、鍔部38の端面には高速用ロッカ−ア−
ム14におけるロッカ−シャフト11との摺接面と略同
径の突球面38aが形成されている。さらに、この連結
ピン31には鍔部38の突球面38aの先端に形成され
た開口部39と軸部37の外周面に形成された一対の開
口部40a、40bとの間を連通させる略T字状の連通
孔41が形成されている。この場合、貫通穴32の大径
部34は油圧通路33と連通されている。そして、油圧
通路33内の作動油はこの連結ピン31の開口部40
a、40bから連通孔41内を通り、鍔部38の突球面
38aの先端開口部39に供給されるようになってい
る。
ロッカ−シャフト11との摺接面(内周面)には貫通穴
32の小径部35と対応する位置に連結ピン31の軸部
37の先端部が挿脱可能に挿入される係合穴42が形成
されている。さらに、貫通穴32の大径部34内には貫
通穴32の段部36と連結ピン31の鍔部38との間に
配設された、コイルばねによって形成されるリタ−ンス
プリング(付勢部材)43が挿入されている。そして、
通常は連結ピン31はこのリタ−ンスプリング43のば
ね力によって鍔部38の突球面38aを高速用ロッカ−
ア−ム14の内周面に圧接させた状態で保持されてい
る。
の突球面38aが高速用ロッカ−ア−ム14の内周面に
圧接された状態において連結ピン31の軸部37の先端
部が貫通穴32の小径部35内に没入されるように連結
ピン31の長さ寸法が設定されている。
給装置に連結されている。このオイル供給装置には例え
ばエンジンのオイルパン内のオイルを供給するオイルポ
ンプおよびこのオイルポンプからの吐出オイルの油圧通
路33内への供給を制御する通路開閉用のオイルコント
ロ−ルバルブ等が設けられている。
イクロコンピュ−タおよびその周辺回路によって形成さ
れた制御部に接続されている。この制御部にはエンジン
の回転信号が入力されており、エンジンの回転数に応じ
て制御部によってオイルコントロ−ルバルブの開閉動作
が制御されている。そして、例えばエンジンの回転数が
比較的低い低速回転域ではこのオイルコントロ−ルバル
ブが閉状態で保持され、エンジンの回転数が高い高速回
転域ではオイルコントロ−ルバルブが開状態に切換え操
作されるようになっている。
まず、エンジンの動作時には制御部にエンジンの回転信
号が入力されており、エンジンの回転数に応じて制御部
によってオイルコントロ−ルバルブの開閉動作が制御さ
れる。
低い低速回転域ではオイルコントロ−ルバルブが閉状態
で保持される。この場合には切換え操作機構30のリタ
−ンスプリング43のばね力によって図3および図5に
示すように連結ピン31の鍔部38の突球面38aが高
速用ロッカ−ア−ム14の内周面に圧接され、連結ピン
31の軸部37の先端部が貫通穴32の小径部35内に
没入された状態で保持される。そのため、この状態では
高速用ロッカ−ア−ム14はロッカ−シャフト11に対
して連結解除状態で保持されるので、高速用カム21に
よって高速用ロッカ−ア−ム14がロッカ−シャフト1
1を中心に揺動駆動された際に、高速用ロッカ−ア−ム
14はロッカ−シャフト11とは独立に動作し、低速用
ロッカ−ア−ム13と高速用ロッカ−ア−ム14とはそ
れぞれ独立に動作する。したがって、この場合には高速
用ロッカ−ア−ム14の動作はバルブ16a,16b側
に伝達されず、低速用カム20によって駆動される低速
用ロッカ−ア−ム13の動作にしたがってバルブ16
a,16bが開閉操作される、すなわち低速用カム20
の回転によってバルブ16a,16bが開閉駆動され
る。
転域に達するとオイルコントロ−ルバルブが開状態に切
換え操作される。このようにオイルコントロ−ルバルブ
が開操作された場合にはロッカ−シャフト11の油圧通
路33内に圧油が供給される。この圧油は油圧通路33
から貫通穴32の大径部34内に導かれた後、連結ピン
31の開口部40a、40bから連通孔41内を通り、
鍔部38の突球面38aの先端開口部39に供給され
る。
る表裏面の受圧面積の相違から圧油は連結ピン31を図
1および図3中で下方向(図5中で上方向)に向けて押
圧する方向に作用する。その結果、ロッカ−シャフト1
1の貫通穴32の小径部35と高速用ロッカ−ア−ム1
4の係合穴42とが合致した時点で連結ピン31はリタ
−ンスプリング43のばね力に抗して図1および図3中
で下方向(図5中で上方向)に移動し、図8および図9
に示すように高速用ロッカ−ア−ム14の係合穴42内
にこの連結ピン31の軸部37の先端が挿入される。そ
のため、この状態では高速用ロッカ−ア−ム14はロッ
カ−シャフト11に係合された状態で保持されるので、
この場合には低速用ロッカ−ア−ム14と高速用ロッカ
−ア−ム13とが一体化され、高速用カム21によって
駆動される高速用ロッカ−ア−ム13の動作が低速用ロ
ッカ−ア−ム14を介してバルブ16a,16b側に伝
達されてバルブ16a,16bが開閉操作される、すな
わち高速用カム21の回転によってバルブ16a,16
bが開閉駆動される。
−シャフト11に軸心方向と直交する方向に沿って貫通
穴32を形成し、この貫通穴32内に切換え操作機構3
0の連結ピン31、リタ−ンスプリング43および油圧
室(貫通穴32の大径部34内周面、連結ピン31の鍔
部38の突球面38aおよび高速用ロッカ−ア−ム14
の内周面間に形成される)を配置したので、高速用ロッ
カ−ア−ム14側に切換え操作機構30の構成部品を装
着する必要がない。そのため、高速用ロッカ−ア−ム1
4の構成を簡略化することができる。
高速用ロッカ−ア−ム14におけるロッカ−シャフト1
1との摺接面(内周面)に連結ピン31の軸部37の先
端部が挿脱可能に挿入される係合穴42を形成するだけ
でよいので、その製作を容易化することができる。さら
に、この係合穴42は連結ピン31の軸部37の先端部
を挿脱可能に挿入できるものであればよいので、格別に
精度を高める必要がなく、容易に加工することができ
る。
1、リタ−ンスプリング43を収容する収容部をロッカ
−シャフト11の貫通穴32によって形成したので、ロ
ッカ−シャフト11内に止め穴を形成する場合に比べて
ロッカ−シャフト11の製作を容易化することができ
る。この場合、ロッカ−シャフト11の貫通穴32と連
結ピン31との間の摺動部を比較的容易に研摩すること
ができるので、製作精度の向上を図ることができる。
穴42内に連結ピン31の軸部37の先端が挿入され、
高速用ロッカ−ア−ム14がロッカ−シャフト11に係
合された状態で剪断力が作用する連結ピン31の軸部3
7の部分に格別に油圧通路等を成形する(中空にする)
必要がないので、強度を高めることができる。この場
合、貫通穴32の小径部35の長さがそのまま連結ピン
31を支持するピンガイド長さとなり、このピンガイド
長さを比較的大きくとることができるので、がたつきを
低減して十分な支持強度を得ることができる。
速用ロッカ−ア−ム14におけるロッカ−シャフト11
との摺接面(内周面)と略同径の突球面38aを形成し
たので、この連結ピン31の鍔部38の端面(突球面3
8a)と高速用ロッカ−ア−ム14の内周面との間に楔
状の空間を形成することができる。そのため、切換え操
作機構30のリタ−ンスプリング43のばね力によって
連結ピン31の鍔部38の突球面38aが高速用ロッカ
−ア−ム14の内周面に圧接され、連結ピン31の軸部
37の先端部が貫通穴32の小径部35内に没入されて
いる状態からエンジン回転数の上昇にともないオイルコ
ントロ−ルバルブが閉状態から開状態に切換え操作さ
れ、油圧通路33内に圧油が供給された際に、連結ピン
31の鍔部38の端面(突球面38a)と高速用ロッカ
−ア−ム14の内周面との間にこの油圧を迅速に作用さ
せることができる。
ロッカ−ア−ム14の係合穴42よりも大径に形成され
ているので、エンジンの低速回転域で図7に示すように
高速用ロッカ−ア−ム14がロッカ−シャフト11と独
立に動作した際に、連結ピン31の鍔部38が高速用ロ
ッカ−ア−ム14の係合穴42の位置に達した場合であ
っても鍔部38が高速用ロッカ−ア−ム14の係合穴4
2内に侵入することがない。この場合、鍔部38の端面
は高速用ロッカ−ア−ム14におけるロッカ−シャフト
11との摺接面(内周面)と略同径の突球面38aによ
って形成されているので、連結ピン31の鍔部38が高
速用ロッカ−ア−ム14の係合穴42の位置に達した際
にこの係合穴42を円滑に通過させることができる。
ものではない。例えば、上記実施例では同一気筒内に各
一対の吸気バルブおよび排気バルブが配設された4弁式
エンジンにこの発明を適用したものを示したが、同一気
筒内にそれぞれ1本の吸気バルブおよび排気バルブが配
設された2弁式エンジンにこの発明を適用してもよい。
ム14をロッカ−シャフト11に回転可能に取付けると
ともに、低速用ロッカ−ア−ム13をこのロッカ−シャ
フト11に固定状態で取付け、高速用ロッカ−ア−ム1
4をこのロッカ−シャフト11に係脱可能に係止して低
速用ロッカ−ア−ム13と高速用ロッカ−ア−ム14と
の間を連結状態と連結解除状態とに切換え操作する切換
え操作機構30を設けた構成のものを示したが、低速用
ロッカ−ア−ム13をロッカ−シャフト11に回転可能
に取付けるとともに、高速用ロッカ−ア−ム14をこの
ロッカ−シャフト11に固定状態で取付け、低速用ロッ
カ−ア−ム13をこのロッカ−シャフト11に係脱可能
に係止して低速用ロッカ−ア−ム13と高速用ロッカ−
ア−ム14との間を連結状態と連結解除状態とに切換え
操作する構成にしてもよい。
い範囲で種々変形実施できることは勿論である。
方向と直交する方向に沿って貫通穴を形成し、この貫通
穴内にロッカ−シャフトと回動可能なロッカ−ア−ムと
の間を連結状態に切換える切換え操作機構を配置したの
で、ロッカ−ア−ム側に切換え操作機構の構成部品を装
着する必要がなく、ロッカ−ア−ムの構成を簡略化する
ことができる。さらに、ロッカ−シャフト内に止め穴を
形成する必要がないので、ロッカ−シャフトの製作を容
易化することができる。また、連結ピンの鍔部の端面に
ロッカ−ア−ムにおけるロッカ−シャフトとの摺接面と
略同径の突球面を形成したので、この連結ピンの鍔部の
端面とロッカ−ア−ムの内周面との間に楔状の空間を形
成して油圧通路内に圧油が供給された際に、連結ピンの
鍔部の端面とロッカ−ア−ムの内周面との間にこの油圧
を迅速に作用させることができる。さらに、連結ピンの
鍔部はロッカ−ア−ムの係合穴よりも大径に形成されて
いるので、連結ピンの鍔部がロッカ−ア−ムの係合穴の
位置に達した際にこの係合穴を円滑に通過させることが
できる。
装置の要部の概略構成図。
−ムの取付け状態を示す縦断面図。
ムを回動させた状態を示す要部の縦断面図。
連結状態を示す縦断面図。
ム、14…高速用ロッカ−ア−ム、16a,16b…バ
ルブ、20…低速用カム、21…高速用カム、22…カ
ムシャフト、29…摺接部、31…連結ピン、32…貫
通穴、33…油圧通路、34…大径部、38…鍔部、3
8a…突球面、42…係合穴、43…リタ−ンスプリン
グ(付勢部材)。
Claims (1)
- 【請求項1】 低速用カムと高速用カムとが装着された
カムシャフトと、 前記低速用カムによって駆動される低速用ロッカ−ア−
ムと、 前記高速用カムによって駆動される高速用ロッカ−ア−
ムと、 前記低速用ロッカ−ア−ムおよび高速用ロッカ−ア−ム
のいずれか一方が固定状態、他方が回動可能に装着され
たロッカ−シャフトと、 このロッカ−シャフトの軸心部に形成された油圧通路
と、 前記ロッカ−シャフトに回動可能に装着されたロッカ−
ア−ムにおける前記ロッカ−シャフトとの接合面に形成
された係合穴と、 前記ロッカ−シャフト内に前記油圧通路と直交状態で、
前記係合穴と対応する位置に穿設された貫通穴と、 この貫通穴の一端部側から前記油圧通路と対応する位置
まで形成された前記係合穴よりも大径な大径部と、 前記貫通穴内に収容された収容位置から前記係合穴側に
突出された突出位置まで突没自在に装着され、前記突出
位置で前記係合穴内に係脱可能に係合されて前記ロッカ
−シャフトと前記回動可能なロッカ−ア−ムとの間を連
結状態に切換える連結ピンと、 この連結ピンの一端部に形成され、前記大径部に沿って
摺動可能な鍔部と、 この鍔部における前記ロッカ−ア−ムとの接合面に形成
され、前記ロッカ−ア−ムの内周面と略同径の突曲面
と、 前記大径部に収容され、前記連結ピンを前記収容位置で
保持する方向に付勢して前記ロッカ−シャフトと前記回
動可能なロッカ−ア−ムとの間を連結解除状態で保持す
る付勢部材とを具備したことを特徴とするバルブタイミ
ング調整装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6052242A JP2580992B2 (ja) | 1994-03-23 | 1994-03-23 | バルブタイミング調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6052242A JP2580992B2 (ja) | 1994-03-23 | 1994-03-23 | バルブタイミング調整装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06317124A true JPH06317124A (ja) | 1994-11-15 |
JP2580992B2 JP2580992B2 (ja) | 1997-02-12 |
Family
ID=12909262
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6052242A Expired - Lifetime JP2580992B2 (ja) | 1994-03-23 | 1994-03-23 | バルブタイミング調整装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2580992B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011149395A (ja) * | 2010-01-25 | 2011-08-04 | Mitsubishi Motors Corp | 内燃機関の可変動弁装置 |
-
1994
- 1994-03-23 JP JP6052242A patent/JP2580992B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011149395A (ja) * | 2010-01-25 | 2011-08-04 | Mitsubishi Motors Corp | 内燃機関の可変動弁装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2580992B2 (ja) | 1997-02-12 |
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