JPH06316944A - 地下駐車場の躯体構造 - Google Patents

地下駐車場の躯体構造

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JPH06316944A
JPH06316944A JP5127731A JP12773193A JPH06316944A JP H06316944 A JPH06316944 A JP H06316944A JP 5127731 A JP5127731 A JP 5127731A JP 12773193 A JP12773193 A JP 12773193A JP H06316944 A JPH06316944 A JP H06316944A
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cross
section
shaped
wall
building
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JP5127731A
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Inventor
Arata Furuta
新 古田
Ichiro Sawada
一郎 澤田
Sadahachi Tanaka
定八 田中
Kaoru Nishikawa
薫 西川
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Taisei Corp
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Taisei Corp
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  • Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 断面花びら型の外周壁内に十字状又は格子状
の隔壁を一体的に組み込み、躯体の耐力や格納効率等と
ともに上部建築物との対応性を高めて駐車性能及び施工
性を向上した地下駐車場の躯体構造を提供するにある。 【構成】 建築物10の下部地中に複数の断面円弧状壁
1aで形成した断面花びら型の外周壁1を構築するとと
もに、断面円弧状壁1aの各連設部1dの間に断面十字
状又は格子状の隔壁2を連設して外周壁1内を断面複列
及び多連に区画し、同区画内を駐車スペースSに構成し
て、外周壁1並びに隔壁2に建築物10の躯体を連続的
に立設したことに特徴を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築物の下部地中に構
築される大深度で比較的に大規模な地下立体駐車場とし
て好適な地下駐車場の躯体構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、市街地では、都市空間を有効に利
用するため建築物の下部地中に構築される大深度で大規
模な各種の地下駐車場が開発され提案されている。例え
ば、図5(A)(B)に示すように建築物aの下部地中
に円筒状外周壁bを構築して、その円筒状外周壁b内に
角筒状壁c及び放射状隔壁dを連設して区画し、各区画
内をそれぞれ駐車装置eを設置する駐車スペースSとし
て構成した地下駐車場の躯体構造になつている。図中h
は建築物aの柱である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の地下駐車場の躯
体構造は、上部に構築される建築物との関連において、
建築物の柱の配置が不規則となり、建築物としての構造
や機能の点で多々不都合か生じる。また、建築物の柱の
配置を規則的にすると、地下駐車場の躯体に対し連続的
に接続されない柱が多くなり、地下駐車場の躯体と上部
建築物との接続部に大がかりな梁や床を構築するなど複
雑な構造となる、この場合、建築物が高層になると、建
築物からの作用力が地下駐車場の躯体に直接に伝達され
ないため、耐震構造上で問題が生じ易い、また、地下駐
車場の躯体は、外壁躯体と放射状隔壁により多くの駐車
空間を構成するため、その躯体外壁は大円形となり、放
射状隔壁と連結された大円形の躯体外壁の円弧状壁は平
板壁に近似する。そのような大深度、大円形の外壁躯体
は、それに作用する大きな土圧、水圧に対して、外壁厚
は必然的に厚くなり(曲げモーメントが支配的とな
る)、小円形に比べて不利であり、また、構築に際して
も大規模な施工設備を必要としコスト高は避けられない
などの課題が多い。
【0004】本発明は、上記のような課題に対処するた
めに開発されたものであつて、その目的とする処は、断
面花びら型の外周壁内に断面十字状又は格子状の隔壁を
一体的に組み込み、躯体の耐力や格納効率等とともに上
部建築物との対応性を高めて駐車性能及び施工性を向上
した地下駐車場の躯体構造を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、建築物の下部
地中に複数の断面円弧状壁で形成した断面花びら型の外
周壁を構築するとともに、断面円弧状壁の各連設部間に
断面十字状又は格子状の隔壁を連設して外周壁内を断面
複列及び多連に区画し、同区画内を駐車スペースに構成
して、前記の外周壁並びに隔壁に建築物の躯体を連続的
に立設したことにより、躯体の耐力、格納効率等を効果
的に高めるとともに、上部建築物の躯体との対応性を高
めて施工を容易にしている。
【0006】
【作用】複数の断面円弧状壁で形成した断面花びら型の
外周壁と、その断面円弧状壁の各連設部間に連設した断
面十字状又は格子状の隔壁からなる筒状躯体として、著
しく剛強な構造として躯体の耐力を効果的に高め、その
筒状躯体内を断面複列及び多連に区画して形成した各駐
車スペースは、それぞれ矩形状に近い断面形状となり駐
車装置が効率良く組み込み設置され、格納スペースとし
て効果的に活用され優れた駐車性能が得られる。
【0007】また、前記の筒状躯体は、その断面円弧状
壁の個数、配置及び断面十字状又は格子状の隔壁の変更
により、上部建築物に対応した所望の断面構造に容易に
形成される設計上の自由度を有し、上部建築物の躯体を
容易に連続的に構築することができるなど施工性が著し
く高められている。
【0008】
【実施例】図1ないし図3に本発明の第1実施例、図4
(A)に第1実施例の変化例、図4(B)(C)(D)
に第2実施例、第3実施例及び第4実施例を示す。図1
ないし図3において、1aは連続地中壁工法で構築した
断面円弧状壁、1dは各断面円弧状壁1aの接合部に形
成された括れ形状の連設部、1は複数の断面円弧状壁1
aで形成した断面花びら型の外周壁、2は断面十字状の
隔壁、3は底板、5は昇降・横行部5aや車両格納部5
b等からなる独立の駐車装置、Sは断面円弧状壁1a内
に断面十字状の隔壁2で区画して形成され駐車装置5を
設置する駐車スペース、10は建築物(上部建築物)、
10aは建築物10の柱、10bは建築物10の梁であ
つて、図1ないし図3に示す第1実施例は、建築物10
の下部地中に複数の断面円弧状壁1aで形成した断面花
びら型の外周壁1を構築するとともに、断面円弧状壁1
aの各連設部1d間に断面十字状の隔壁2を一体的に連
設して外周壁1内を断面複列(2列)及び多連(2連)
に区画し、同区画内を駐車スペースSに構成して、外周
壁1並びに隔壁2に建築物10の躯体を連続的に立設し
た地下駐車場の躯体構造になつている。
【0009】さらに詳述すると、前記の地下駐車場の躯
体構造において、その外周壁1と隔壁2からなる筒状躯
体は、連続地中壁工法により地中深く(10〜50
m)、大規模に構築される。この場合、具体的には図2
(A)(B)にそれぞれ示すような断面が円弧や屈折形
状の壁エレメント(RC造の)1b,1cを連接して断
面円弧状壁1aを構築する。図1に示すように断面円弧
状壁1aを前後及び左右に4個連設して、各断面円弧状
壁1a,1aの間に括れ形状の連設部1dを形成した断
面花びら型の外周壁1に構築するとともに、断面円弧状
壁1aの各連設部1dの間に断面十字状の隔壁2を構築
して、外周壁1内を断面複列及び多連に区画し(図示例
は2列×2連)、底板3のコンクリートを打設して、断
面複列及び多連の区画を有しその各区画内を駐車装置5
が設置される駐車スペースSに構成した構造になつてい
る。
【0010】前記の駐車装置5は、図1に示す駐車スペ
ースSに台車等により車両を搬送する昇降・横行部5a
と、この両側に駐車床を多段、複数列に配設して形成し
た車両格納部5b等からなり、駐車装置5のフレーム
(図示省略)を断面円弧状壁1aや隔壁2の壁面に直接
的に架設して設置するか、又は、壁面から離して独立的
に設置し、リフト式あるいはゴンドラ式の駐車機構によ
り多段の各車両収納部5bに多数の車両を効率良く格納
する構造になつている。さらに、外周壁1と隔壁2から
なる筒状躯体上には、車両の出入通路、ターンテーブル
等を設置するとともに、内部には昇降用階段や給排気口
等を配設する。
【0011】第1実施例の地下駐車場の躯体構造は、図
示のように比較的に小さい曲率半径を有する4個の断面
円弧状壁1aを前後及び左右に連設して、各断面円弧状
壁1aの間に括れ形状の連設部1dを形成した断面花び
ら型の外周壁1とし、各連設部1dの間に断面十字状の
隔壁2を連設し複列及び多連に区画して補強した筒状躯
体に構成され、この筒状躯体は著しく剛強な躯体となり
大深部の土圧や水圧に対し十分な耐力を有し、かつ、外
周壁1の壁厚は薄くできる。
【0012】また、外周壁1内は断面十字状の隔壁2に
より複列及び多連に区画され、各区画内の駐車スペース
Sは、それぞれ断面円弧状壁1aと断面十字状の隔壁2
によつて矩形状に近い断面形状となり、前記のように駐
車装置5を壁面に容易に組み込み設置でき、各区画内の
空間が駐車スペースとして効果的に活用され、格納効率
が著しく高められて優れた駐車性能が得られる。
【0013】さらに、前記のように断面花びら型の外周
壁1と断面十字状の隔壁2により構成された筒状躯体の
断面形状は、前後、左右に線対称に形成された断面複列
及び多連の区画構造となり、図1に示すように各断面円
弧状壁1aや各連接部1d、隔壁2さらにその交差部
に、上部建築物10の躯体の柱10aや壁(図示省略)
が容易に上下整合性を持つて対設され、その筒状躯体上
に上部建築物10の躯体(柱10aや壁)が連続的に構
築される。従って、基礎や基礎梁を設ける必要がない。
【0014】上記の第1実施例における図1は2列2連
の地下駐車場の躯体に対応する上部建築物10の躯体
(柱10a)の配置が2方向等スパン(X=Y)の場合
を示したが、図4(A)に示す変形例では、建築物10
の躯体(柱10a)の配置が2方向異スパン(X>Y)
の場合を示している。
【0015】図4(B)に示す第2実施例は、建築物2
0の下部地中に6個の断面円弧状壁11aで形成した断
面花びら型の外周壁11を構築して、断面円弧状壁11
aの各連設部11d間に断面十字状の隔壁2を2連にし
て一体的に連設し外周壁11内を断面2列及び3連に区
画し、同区画内を駐車スペースSに構成して、外周壁1
1並びに隔壁2に建築物20の躯体を連続的に立設した
地下駐車場の躯体構造になつており、第1実施例に比べ
ると建築物20に対応させて6個の断面円弧状壁11a
とし隔壁2を2連にして断面2列及び3連に区画した構
成に特徴を有する。そして、地下駐車場の躯体に対応す
る上部建築物20の躯体(柱20a)の配置が2方向等
スパン(X=Y)の場合である。
【0016】また、図4(C)に示す第3実施例は、建
築物30の下部地中に8個の断面円弧状壁21aで形成
した断面花びら型の外周壁21を構築して、断面円弧状
壁21aの各連設部21d間に断面十字状の隔壁2,2
aを3連にして一体的に連設し外周壁21内を断面2列
及び4連に区画し、同区画内を駐車スペースSに構成し
て、外周壁21並びに隔壁2,2a(2aは中央部の隔
壁)に建築物30の躯体を連続的に立設した地下駐車場
の躯体構造になつており、第1実施例に比べると建築物
30に対応させて8個の断面円弧状壁21aとし隔壁
2,2aを3連にして断面2列及び4連に区画した構成
に特徴を有する。そして、地下駐車場の躯体に対応する
上部建築物30の躯体(柱30a)の配置が2方向共に
不均等スパン(X1 ≠X2 ≠Y1 ≠Y2 ,X1 <X2 ,
Y1 >Y2 )の場合である。
【0017】さらに、図4(D)に示す第4実施例は、
建築物40の下部地中に12個の断面円弧状壁31aで
形成した断面花びら型の外周壁31を構築して、断面円
弧状壁31aの各連設部31d間に断面格子状の隔壁
2,2a(中央部の隔壁2a)を一体的に連設して外周
壁31内を断面3列及び6連に区画し、同区画内を駐車
スペースSに構成して、外周壁31並びに隔壁2,2a
に建築物40の躯体を連続的に立設した地下駐車場の躯
体構造になつており、第1実施例に比べると建築物40
に対応させて12個の断面円弧状壁31aとし断面格子
状の隔壁2,2aにして断面3列及び6連に区画した構
成に特徴を有する。そして、地下駐車場の躯体に対応す
る上部建築物40の躯体(柱40a)の配置が大スパン
(Y=Y1+Y2 +Y3 )の場合である。
【0018】第1実施例ないし第4実施例に示すよう
に、小さい半径で同じか異なる円形状壁1a,11a,
21a,31aを複列及び多連に組み合わせて配列し、
断面十字状又は格子状の隔壁2,2aを連設して構成し
た断面花びら型の地下駐車場の躯体は、上部建築物10
の躯体(柱や壁)に容易に対応せしめることができ、上
下の躯体間に特別の補強部材を設けることなく上部建築
物10の躯体を連続的に構築できる。そして、駐車場の
躯体の複列及び多連に区画された駐車スペースSに駐車
装置5を組み込み多段に車両を格納できる。以上のよう
に上部建築物に対応した駐車場の躯体構造の設計が容易
かつ自在であり、優れた汎用性、施工性を有する。
【0019】また、RC造で構築される隔壁2,2a
は、駐車場の躯体内に設けられる通路給排気口等の開口
部が適宜に設けられる。また、図4(C)(D)に示す
中央部の隔壁2aは大スパン建築物の場合等で躯体(柱
や壁)が配設されない場合や、地震力や土圧、水圧等を
考慮した上で適宜に省略できる。さらに、隔壁2,2a
は、RC造に代えて鉄骨造の水平・垂直材や斜材等で構
成してもよい。
【0020】
【発明の効果】本発明は、前述のように複数の断面円弧
状壁で形成した断面花びら型の外周壁とその各連設部間
に連設した断面十字状又は格子状の隔壁からなる筒状躯
体に構成され、断面花びら型を形成する個々の断面円弧
状壁は小円形になり、土圧、水圧がその外周壁に軸力と
して作用し(曲げモーメントは小さい)、著しく剛強な
構造、耐力を有し、壁厚は厚くならず経済的であるとと
もに、上部建築物の躯体(柱や壁等)は地下駐車場の地
下の躯体上に直接、連続的に立設され、建築物からの作
用力に対し地下駐車場の躯体構造体を含めて優れた耐震
性が得られ、さらに、前記の筒状躯体を構成する断面円
弧状壁の個数、配置及び断面十字状又は格子状の隔壁に
より、上部建築物の柱配置等に対応させて地下駐車場の
断面花びら型の外周壁の径が自在に選ばれ、即ち、地下
駐車場と建築物の設計上の自由度が広められ、その筒状
躯体内を断面複列及び多連に区画して形成した駐車スペ
ースは、それぞれ断面矩形状に近い断面形状となり駐車
装置が効率良く組み込み設置され格納効率が著しく高め
られているなど、施工性とともに駐車性能が著しく向上
されている。
【0021】従ってまた、躯体の肉厚や規模の減少等が
可能となりコンパクトに構築され、大幅なコスト節減が
可能になるなどの効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す横断面図
【図2】断面円弧状壁の具体例を示す各横断面図(A)
(B)
【図3】第1実施例の縦断機構図
【図4】第1実施例の変化例を示す横断概念図(A)と
第2実施例ないし第4実施例の各横断概念図(B)
(C)(D)
【図5】従来例を示す横断面図(A)とその縦断機構図
(B)である。
【符号の説明】
1,11,21,31 外周壁(断面花びら
型) 1a,11a,21a,31a 断面円弧状壁 1d,11d,21d,31d 連設部 2 隔壁(断面十字状又は格子状) 10,20,30,40 建築物(上部建築物) 10a,20a,30a,40a 建築物の躯体(柱) S 駐車スペース
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【作用】複数の断面円弧状壁で形成した断面花びら型の
外周壁と、その断面円弧状壁の各連設部間に連設した断
面十字状又は格子状の隔壁からなる筒状躯体として、著
しく剛強な構造として躯体の耐力を効果的に高め、その
筒状躯体内を断面複列及び多連に区画して形成した各駐
車スペースは、それぞれ矩形状に近い断面形状となり駐
車装置が効率良く組み込み設置され、格納スペースとし
て効果的に活用され優れた駐車性能が得られる。また、
前記のような外周壁及び隔壁からなる筒状躯体は、建築
物の基礎杭を兼ねることができ、大規模な建築物のセン
ターコアの基礎とすることができる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】さらに、前記のように断面花びら型の外周
壁1と断面十字状の隔壁2により構成された筒状躯体の
断面形状は、前後、左右に線対称に形成された断面複列
及び多連の区画構造となり、図1に示すように各断面円
弧状壁1aや各連部1d、隔壁2さらにその交差部
に、上部建築物10の躯体の柱10aや壁(図示省略)
が容易に上下整合性を持つて対設され、その筒状躯体上
に上部建築物10の躯体(柱10aや壁)が連続的に構
築される。前記の外周壁1及び隔壁2からなる筒状躯体
は、建築物の基礎杭を兼ねることができ、大規模な建築
物のセンターコアの基礎とすることができる。従って、
基礎や基礎杭を設ける必要がない。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】
【発明の効果】本発明は、前述のように複数の断面円弧
状壁で形成した断面花びら型の外周壁とその各連設部間
に連設した断面十字状又は格子状の隔壁からなる筒状躯
体に構成され、断面花びら型を形成する個々の断面円弧
状壁に小円形になり、土圧、水圧がその外周壁に軸力と
して作用し(曲げモーメントは小さい)、著しく剛強な
構造、耐力を有し、壁厚は厚くならず経済的であるとと
もに、上部建築物の躯体(柱や壁等)は地下駐車場の地
下の躯体上に直接、連続的に立設され、建築物からの作
用力に対し地下駐車場の躯体構造体を含めて優れた耐震
性が得られ、さらに、前記の筒状躯体を構成する断面円
弧状壁の個数、配置及び断面十字状又は格子状の隔壁に
より、上部建築物の柱配置等に対応させて地下駐車場の
断面花びら型の外周壁の径が自在に選ばれ、即ち、地下
駐車場と建築物の設計上の自由度が広められ、その筒状
躯体内を断面複列及び多連に区画して形成した駐車スペ
ースは、それぞれ断面矩形状に近い断面形状となり駐車
装置が効率良く組み込み設置され格納効率が著しく高め
られているなど、施工性とともに駐車性能が著しく向上
されている。また、前記のような外周壁及び隔壁からな
る筒状躯体は、建築物の基礎杭を兼ねることができ、大
規模な建築物のセンターコアの基礎とすることができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西川 薫 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築物の下部地中に複数の断面円弧状壁
    で形成した断面花びら型の外周壁を構築するとともに、
    断面円弧状壁の各連設部間に断面十字状又は格子状の隔
    壁を連設して外周壁内を断面複列及び多連に区画し、同
    区画内を駐車スペースに構成して、外周壁並びに隔壁に
    建築物の躯体を連続的に立設したことを特徴とする地下
    駐車場の躯体構造。
JP5127731A 1993-05-06 1993-05-06 地下駐車場の躯体構造 Pending JPH06316944A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007154503A (ja) * 2005-12-05 2007-06-21 Takenaka Komuten Co Ltd 建物地下階の機械式駐車場
CN108643632A (zh) * 2018-04-23 2018-10-12 宁波荣山新型材料有限公司 一种全装配化的升降式停车单元

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