JPH06316832A - 織機に使用するヘルド - Google Patents

織機に使用するヘルド

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JPH06316832A
JPH06316832A JP5166754A JP16675493A JPH06316832A JP H06316832 A JPH06316832 A JP H06316832A JP 5166754 A JP5166754 A JP 5166754A JP 16675493 A JP16675493 A JP 16675493A JP H06316832 A JPH06316832 A JP H06316832A
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JP
Japan
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plane
parallel
heald
lateral
eyelet
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Application number
JP5166754A
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English (en)
Inventor
Charles F Kramer
エフ クラーマー チャールズ
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Steel Heddle Manufacturing Co
Original Assignee
Steel Heddle Manufacturing Co
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Filing date
Publication date
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D03WEAVING
    • D03CSHEDDING MECHANISMS; PATTERN CARDS OR CHAINS; PUNCHING OF CARDS; DESIGNING PATTERNS
    • D03C9/00Healds; Heald frames
    • D03C9/02Healds
    • D03C9/024Eyelets
    • DTEXTILES; PAPER
    • D03WEAVING
    • D03CSHEDDING MECHANISMS; PATTERN CARDS OR CHAINS; PUNCHING OF CARDS; DESIGNING PATTERNS
    • D03C9/00Healds; Heald frames
    • D03C9/02Healds
    • D03C9/04Metal healds

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Looms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 たて糸が目穴を通過するさい、ヘルドと接触
して、摩損することのないようにヘルドと目穴を構成す
る。 【構成】 ヘルド10が、織機内のハーネスフレームの
スライドバーに取付けられた場合に、たて糸16と実質
的に平行となる幅区域を有している。目穴18を形成す
る側方部分20,22は、幅区域14に対し所定間隔を
おいて横方向に反対側に位置するようにされることによ
り、目穴平面26が幅区域平面29と所定角度をなすよ
うにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は織機に使用するヘルドに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】織機に使用される最も普通のヘルドは、
比較的薄手の、平らな金属、たとえば鋼から成り、この
ストリップの両端の中間に開口又は目穴が設けられてい
る。一般に知られているように、ヘルドの目穴には単一
のたて糸が通される。ヘルドは、通例、織機内のハーネ
スフレームのスライドバーに取付けられ、ヘルドの幅又
は平らなスリップ側がたて糸と平行になるようにされて
いる。ヘルドの目穴は、通例、完全に丸くされた端部又
はコーナー半径の小さい方形端部を有する長方形形状を
有し、目穴を通るたて糸の摩耗が最小限に抑えられるよ
うになっている。また目穴の角縁部や角隅部は磨きをか
けられ、たて糸の運動を損なったり妨害することがない
ようにされている。
【0003】理想的な形状の場合には、ヘルドの目穴
は、通過するたて糸を束縛したり摩耗させたりするもの
であってはならず、また、ハーネスフレーム及びヘルド
の、杼道を変える往復運動及び対向上下運動の間に、セ
ット内の隣接ハーネスフレームに取付けられたヘルドに
より制御される隣接たて糸と押し合ったり接触したりす
ることがあってはならない。しかしながら、従来形式の
ヘルドでは、この理想的な状態は得られない。
【0004】ヘルドは、たて糸と平行な幅区域を有する
フレームに取付けられているので、この技術野で一般の
慣行は、ヘルドの中央部分をその縦軸線を中心として捩
じって、たて糸の通過する目穴を開くようにするか、傾
斜させることである。しかしながら、従来型式のヘルド
の場合は、ストリップの中央部分を、たて糸が通過しう
るほど十分に捩じって目穴内でたて糸の束縛又は摩擦が
生じることなくたて糸が通過できるようにされている。
しかし、ヘルドの捩じられた部分は隣接のたて糸を妨害
し、摩擦を生じさせる。あるいは又、中央部分を、隣接
たて糸を妨害しない程度に、より少なく捩じるようにす
ると、たて糸が、直線的に通過する通路が開けられず、
目穴自体の中に拘束されることになる。かくして従来型
式のヘルドの場合には、目穴での、又は隣接たて糸との
間での摩擦や妨害が避けられない。本出願人の発明は、
従来型式のヘルドのもつこうした欠点を除去するための
もので、この技術の有意な改良を目指すものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、改良
目穴構成を有するヘルドを提供し、この構成により目穴
と通過たて糸との間に、同じくヘルドと隣接たて糸との
間に摩擦や妨害が生じないようにすることにある。
【0006】本発明の別の目的は、ヘルドと通過たて糸
との間に、またヘルドと隣接たて糸との間に干渉が生じ
るのを最小限に抑えられるようにヘルドを形成する方法
を提供することにある。
【0007】本発明の更に別の目的は、通過たて糸用の
間隙を最大限に拡大し、また目穴の外幅を最小限に抑え
ることにより、隣接たて糸との押し合いが低減されるよ
うに従来型式のヘルドを形成する方法を提供することに
ある。
【0008】本発明の更に別の目的は、目穴の縦方向全
長に沿って一様かつ十分な開口を有する輪郭が得られる
ように、最大限の幅の目穴を有するヘルドを提供し、そ
れによって、目穴の端部でヤーンが挟まったり、捩じれ
たりしないようにすることにある。
【0009】更に、本発明の別の目的は、特別寸法のヤ
ーンに応じて目穴の寸法を変更することにより、改良目
穴構成を有するヘルドの利点を最大限に発揮させる方法
を提供することにある。
【0010】本発明の付加的な目的及び利点の一部は、
以下で説明され、その他の部分もこの説明から明らかに
なるか、もしくは本発明を実施することにより知ること
ができよう。本発明の目的と利点とは、特に、添付の請
求の範囲に記載の装置及びその組合せによって実現さ
れ、達成される。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の目的を達成する
ため、本明細書に記載の実施態様及び概略の説明の通
り、ヘルドは織機に使用される。このヘルドには、一般
に知られているようにハーネスフレームのスライドバー
に取付けるため、一端又は両端に端ループが形成されて
いる。また、このヘルドは実質的に平らな幅区域を有し
ている。この幅区域は、ヘルドがハーネスフレームのス
ライドバーに取付けられると、織機内でたて糸と実質的
に平行になる。目穴はヘルド両端の中間に幅区域を貫通
して設けられている。目穴は第1側方部分と第2側方部
分とにより形成されている。これら側方部分は、幅区域
から所定間隔をおいて、横方向に互いに反対側に配置さ
れることにより、目穴平面が幅区域平面に対し所定角度
をなすようにされている。更に側方部分は、これら部分
のそれぞれを通る平面も、目穴平面と所定角度をなすよ
うに、形成されている。
【0012】本発明のヘルドの一好適実施態様によれ
ば、側方部分は幅区域と実質的に平行に形成されてお
り、これにより各側方部分を通る平面と目穴平面との間
の角度が、目穴平面と幅区域との間の角度と実質的に等
しくされている。更に、別の一好適実施例によれば、側
方部分が幅区域の実質的に平行な部分を有している。幅
区域に対する目穴の角度の大きさは、このため、側方部
分間の横方向のずれの程度により決定される。換言する
と、両側方部分の横方向ずれが大であれば、それだけ前
記角度も大となる。この角度は、たて糸が両側方部分の
いずれかに接触することなしに目穴を直線的に通過する
のに十分な大きさにするのが有利である。また、平行な
側方部分間の横方向ずれを最大限に拡げて、ヘルドが織
機内へ吊るされた場合に、平行側方部分がたて糸に接触
しないようにするのが好ましい。
【0013】更に別の有利な一実施態様によれば、目穴
の外形が、特に両側方部分間の横方向ずれが、ヘルドと
一緒に用いられるたて糸のデニールに応じて特に変更さ
れるようにされている。たとえば、150デニールのた
て糸の場合であれば、横方向ずれは約9.1mmとする
のが好ましい。また、たて糸が75デニールの場合は、
横方向ずれは約6.8mmとする。更に50デニールの
たて糸の場合は、横方向ずれは5.8mmとする。
【0014】これら側方部分は、横方向に、かつまた対
向的に何らかの形式で、平らな幅区域からずらされてい
るが、有利な一実施態様によれば、これら側方部分は、
幅区域に対し第1方向に捩じられ、次いで反対の第2方
向に捩じられることにより、幅区域に対して実質的に平
行となるようにずらされる。
【0015】本発明による目穴は、どのような適切な形
状であってもよいが、有利な一実施態様によれば、端部
が実質的に完全に丸くされた形状の、実質的な長方形で
ある。また、コーナー半径を有する実質的に方形の端部
を備えた形状の、実質的な長方形であってもよい。
【0016】本発明のヘルドの端ループ形状は、従来型
式の公知のどの形状であってもよい。たとえば、その一
端又は両端がC字形、J字形、O字形のいずれかの端ル
ープであればよい。
【0017】更に、本発明の目的に応じて、ヘルド内に
目穴を形成する方法が提供される。この方法により、目
穴を通過するたて糸及び隣接のたて糸の、ヘルドとの摩
擦が最少限に抑えられる。本発明によるこの方法は、ヘ
ルド両端間の、平らな薄手の幅区域を貫通する目穴を形
成し、それにより目穴が幅区域の側方部分により実質的
に形成されるようにするステップを含んでいる。目穴が
貫通形成されている幅区域が傾けられていることによっ
て、側方部分間の目穴平面は、傾けられていない幅区域
平面と所定の角度をなすことになる。傾けられた幅区域
の側方部分は、各側方部分を通る平面が目穴の平面と一
定角度をなすように形成されている。側方部分は互いに
平行に、かつまたヘルドの、傾けられていない幅区域と
平行に形成するのが有利である。こうして、側方部分の
平面と目穴平面との間の角度が、目穴平面と傾けられて
いない幅区域との間の角度と実質的に等しくなる。
【0018】本発明の方法の有利な一実施態様によれ
ば、幅区域の傾斜は、目穴が形成されている幅区域を第
1方向に捩じることによって形成される。次に幅区域と
平行に側方部分を形成するステップは、側方部分を反対
方向の第2方向へ捩じって、側方部分が、捩じられてい
ないヘルド区域と平行になるようにすることで達成され
る。ヘルドの目穴を通るたて糸用の空隙は、目穴を有す
る幅区域を傾斜させることによって最大限に拡げられ
る。側方部分は両側が平行に形成され、織機内でハーネ
スフレームに吊るされたさいに、たて糸に平行に隣り合
う状態にされる。
【0019】本明細書に組入れられ、その一部をなして
いる添付図面は、説明部分とともに本発明の実施態様を
示すものであり、本発明の原理を明らかにするものであ
る。
【0020】
【実施例】以下では本発明の、現在のところ有利な実施
態様の詳細が説明される。これらの実施態様の単数又は
複数の実例を示したのが添付図面である。各実例は本発
明を説明するためのものであり、本発明を限定するもの
ではない。事実、当業者には、本発明の思想及び範囲を
逸脱することなしに、種々の変更態様及び変化形が可能
である。たとえば一実施態様の一部として図示され、説
明された特徴は、他の実施態様に用いて更に別の実施態
様を生み出すことはできない。したがって、本発明は、
その種の変更態様や変化形を含むものであり、添付請求
の範囲及びその等価物の範囲に入るものと見なすもので
ある。図中の符号は本明細書を通じて変らず、等しい部
品には各図において等しい符号が付されている。
【0021】図1及び図2には、先行技術による比較的
薄手の金属ストリップ製ヘルドが示されている。特にこ
れらの図は、これらヘルドの目穴の形態を示したもので
ある。従来型式のこれらのヘルドは、その幅区域又は平
らな区域14が、たて糸16と平行にハーネスフレーム
内に取付けられるので、たて糸を通すための目穴18を
開くには、ヘルド縦軸線を中心としてヘルド中央部分1
5を捩じるのが、一般的な慣習である。しかしながら、
図1の(B)と図2とに見られるように、従来型式のヘ
ルドには問題がある。ヘルド中央部分15の全幅区域1
4が捩じられて、たて糸16の通る目穴18が開かれる
ようにされているため、目穴18の間隙又は開度が限ら
れている。特に図2は、目穴18を実質的に直線的にた
て糸16が通過するように、中央部分15が捩られる
と、好ましくない状態となることを示している。一般的
に言って、ヘルドの少なくとも1つの角縁部により隣接
たて糸が摩擦されるか、もしくは妨害される。このこと
が図2の符号17で示されている。他方、中央部分15
が、隣接たて糸を妨害しないように捩られる場合には、
たて糸16の通る目穴18の開度は、目穴の内表面とた
て糸が擦れ合うために制限される。このことは、特に図
2と図1の(B)との符号13で示されている。図1の
(B)は、特に、従来型式のヘルドの中央部分15の捩
りが不十分な場合の問題を示している。図2に示されて
いるように、従来型式のヘルドの目穴18内でたて糸1
6が拘束又は摩損されるか、隣接たて糸が妨害される
と、特に、そのためにたて糸が切れたりする場合には、
織り工程にとって極めて不都合な事態となる。
【0022】図3〜図5の(B)には本発明によるヘル
ドが示されている。ヘルド10は、ハーネスフレームの
スライドバー11にヘルド10を取付けるため、その一
端又は両端に端ループ12を有している。端ループに関
しては当業者は周知であるから、説明は不要である。端
ループ12は、図4に示されているように、従来型式の
C字形ループを有しているが、J字形その他の従来型式
のループであってもよい。
【0023】ヘルド10は、更に、実質的に平らな幅区
域14を有している。ヘルド10が実質的に薄手の鋼製
ストリップ40により形成されている実施態様の場合、
幅区域14は鋼製ストリップ40の平らな広幅区域をな
している。一般に知られているように、ヘルド10は、
ハーネスフレームのスライドバー11に取付けられてい
るので、幅区域14は、織機内ではたて糸と実質的に平
行である。この点は、特に図4及び図3に示されてい
る。
【0024】ヘルド10には、更に、ヘルド10の両端
の中間に幅区域14を貫通して目穴18が形成されてい
る。目穴18は、有利には、第1の側方部分20と第2
の側方部分22とにより形成されている。ヘルド10が
鋼製ストリップ40で形成されている実施態様の場合、
側方部分20,22は、実質的に鋼製ストリップ40の
一部分をなしている。換言すれば、目穴18は、先ず、
幅区域14の内部区域をカットアウトすることによっ
て、ストリップ40内に形成される。
【0025】本発明により、側方部分20,22は、反
対方向で横方向に幅区域14から所定間隔24だけずら
された位置にあり、このため目穴平面26は幅区域14
の平面29と所定角度をなし、実質的に平面29と交差
している。この点は特に図4に示されている。この図か
ら分かるように、平面29は、実質的にはヘルド全体の
平面であり、事実上、幅区域14を通って延びている。
記述のように、ヘルド10は、スライドバー11に吊下
げられているので、平面29は、目穴18を通るたて糸
16と事実上平行である。間隔24は側方部分22,2
0間のずれの合計を示している。側方部材22,20は
平面29から互いに反対方向へ等間隔だけずらされてい
る。したがって、側方部分20,22は幅区域14から
も互いに反対方向で横方向へずらされており、目穴18
の間隙を形成している。換言すると、側方部分20,2
2が反対方向にずらされていなければ、目穴18の平面
26は幅区域14の平面29とは合致することになる。
図5の(B)は、特に平面29と平面26との角度関係
を示している。平面26は目穴を通る平面であり、目穴
の方位を示している。図5の(B)上方に平面26と平
行な平面26′のところで示してあるように、目穴18
の平面26は、平面29と角度28をなしている。平面
29は幅区域14の、したがってまたたて糸16の平面
である。側方部分20,22の反対方向で横方向へのず
れにより、間隔24が生ぜしめられている状態は、図5
の(B)に、はっきり示されている。目穴18の平面2
6と平面29との角度28は、図3にも明確に示されて
いる。
【0026】側方部分20,22は、角側方部分20,
22を通る平面30が平面26と所定角度32をなすよ
うに形成される。これらの平面30と平面26との角度
関係は図4と、特に図5の(B)に示されている。図5
の(B)から分かるように、角側方部分20,22は、
これらを通る平面30が平面26と所定角度32をなす
ように形成される。
【0027】本発明の有利な一実施態様によれば、側方
部分20,22は、幅区域14と実質的に平行となるよ
うに形成される。この点は特に図5の(A)に示されて
いる。この図からは平面30が平面29と平行であるこ
とが分かる。このようにして、平面30と平面26との
間の角度32は、平面26と平面29との間の角度28
と実質的に等角度となる。しかし、このことは本発明を
制限するものではない。側方部分20,22は、これら
両部分の間隔が最大限にされて、これら両部分が隣接た
て糸と接触しないような角度を形成するようにされる。
この点は、特に図3に、図2の先行技術と比較して示さ
れている。図5の(A)の実施例の場合、部分22,2
0は、幅区域14と平行となるように構成されている。
この平行の構成は、横方向のずれ24が最大限にされる
一方、隣接たて糸との接触の機会が最小限にされる点で
有利である。
【0028】本発明の利点は、特に図3に示されてい
る。図3からは、たて糸16が、ヘルドの目穴18を事
実上直線的に通過し、側方部分20,22に接触又は妨
害されていないことが分かる。加えて、側方部分20,
22は隣接たて糸を妨害せず、隣接たて糸16の近く
に、かつまたそれと平行に位置している。
【0029】本発明によるヘルドの有利な実施態様の場
合、目穴の形態は、目穴を通過するたて糸16のデニー
ルに応じて決めるのが効果的である。150デニールの
たて糸の場合には、横方向ずれ24は約9.1mmとす
るのが有利である。図5の(B)に示された側方部分2
0,22の最外縁間隔25は、幅区域14の厚さに応じ
て決められる。また、75デニールのたて糸の場合に
は、横方向ずれは約6.8mmである。同じように、5
0デニールのたて糸の場合は、約5.8mmである。し
かしながら、本発明の精神及び範囲内で、発明の実施に
当って決められる別のずれ間隔により本発明の効果を実
現することもできる。
【0030】側方部分20,22は、有利な一形式によ
れば、幅区域14に対し第1方向21で捩られることに
より形成され、横方向ずれ間隔を生ぜしめられる。続い
て、側方部分は反対の第2方向23に捩られ、この結
果、平面30と平面26との間に所定角度が形成され
る。これは、側方部分20,22を形成する有利な一形
式にすぎない。本発明により目穴を形成する別の方法と
しては、適宜な屈曲、成形、その他好都合な手段による
方法が挙げられる。目穴の全体形態は、また、本発明を
限定するものではない。たとえば、目穴は事実上長方形
形状で、端部が図4及び図5の(A)に示されているよ
うに事実上完全に丸くされるようにする。別の実施態様
では、目穴は事実上長方形形状で、コーナー半径を有す
る方形端部を備えるようにしてもよい。
【0031】更に本発明の目的を達成するため、本発明
による装置を形成する方法が提供される。この方法は、
ヘルドの平らな薄手の幅区域14に目穴18を形成する
ステップを含むものであり、目穴は、既述のように幅区
域14の側方部分20,22により実質的に形成され
る。目穴18が貫通形成された幅区域14は、次いで傾
けられ、目穴平面が傾けられていない幅区域14の平面
と所定角度を形成する。最後に、傾けられた区域部分の
側方部分20,22は、各部分20,22が、図4に示
されているように、目穴平面と所定角度をなすように形
成される。この方法は、側方部分が相互に平行に、かつ
また傾けられていない幅区域と平行に形成されるステッ
プを含んでいる。このようにして、平面30と平面26
との角度が平面26と傾斜せしめられていない幅区域の
平面29との角度に実質的に等しくされる。幅区域14
の傾斜は、幅区域を先ず第1方向に捩り、次いで側方部
分が反対の第2方向に捩られることにより、幅区域と平
行に形成される。目穴を通過するたて糸用の間隙は、目
穴の形成された幅区域を傾斜させることで最大限の大き
さにされ、側方部分は、平行に形成された場合、特に図
3に見られるように隣接たて糸の横にたて糸と平行に位
置することになる。
【0032】当業者には、本発明の範囲又は精神を逸脱
することなしに、本発明の装置及び方法の種々の変更態
様及び変化形が可能であることは明らかである。たとえ
ば、本発明による目穴は、どの従来式の手段によって形
成されてもよく、どんな従来型の形状を有していてもよ
い。更に、本発明によるヘルドは、一端又は両端が、ど
のような形状の端ループがあってもよい。したがって、
本発明は、添付請求の範囲に含まれるすべての変更態様
及び変化形を含むものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】公知ヘルドの斜視図(A)と図AのB−B線に
沿った断面図。斜視図(A)には、特にヘルド中央部分
が示されている。
【図2】公知ヘルドの平面図で、ハーネスフレームに取
付けられたヘルドの目穴をたて糸が通過する状態を示し
た図。
【図3】本発明のヘルドの目穴の形態を示した図2同様
の平面図。
【図4】本発明のヘルドの構成要素を略示した斜視図
で、特に各構成要素により形成される平面の関係を示し
た図。
【図5】本発明によるヘルドの一構成要素を示した図
(A)と図(A)のB−B線に沿った断面図(B)。図
(A)には、特に、側方部分により形成された目穴が示
されている。
【符号の説明】
10 ヘルド 12 端ループ 14 幅区域 16 たて糸 17 接触個所 18 目穴 20,22 側方部分 24 横方向のずれ間隔 26 目穴の平面 28 目穴平面と幅区域平面との角度 29 幅区域平面 30 側方部分の平面 32 平面30と平面26との間の角度

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 織機に使用するヘルドであって、このヘ
    ルドをハーネスフレームのスライドバーに組付けるため
    に、一端又は両端に端ループが形成されている形式のも
    のにおいて、実質的に平らな幅区域が設けられ、この幅
    区域が、前記ヘルドがハーネスフレームのスライドバー
    に取付けられた場合、織機内のたて糸と実質的に平行と
    なり、また、前記ヘルドの両端の中間に前記幅区域を貫
    通して目穴が設けられており、前記目穴が第1の側方部
    分と第2側方部分とにより形成され、これら側方部分
    が、前記幅区域から所定間隔をおいて横方向に互いに反
    対側に位置せしめられることにより、前記目穴の平面が
    前記幅区域の平面と所定の角度をなすようにされ、更
    に、前記側方部分が、これら各部分を通る平面が前記目
    穴の平面と所定角度をなすように形成されていることを
    特徴とする、織機に使用するヘルド。
  2. 【請求項2】 前記側方部分が前記幅区域と実質的に平
    行に形成されていることにより、各側方部分を通る平面
    と前記目穴の平面との間の角度が、前記目穴の平面と前
    記幅区域との間の角度に実質的に等しいことを特徴とす
    る、請求項1記載のヘルド。
  3. 【請求項3】 前記側方部分が、前記幅区域の実質的に
    平行な部分を有し、前記幅区域に対する前記目穴の角度
    が、前記側方部分間の横方向のずれの程度により決定さ
    れ、かつまた、たて糸がいずれかの前記側方部分に接触
    することなしに前記目穴を実質的に直線的に通過するの
    に十分な角度であることを特徴とする、請求項2記載の
    ヘルド。
  4. 【請求項4】 前記平行な部分間の横方向のずれが最小
    限にされて、前記平行な部分が織機内でたて糸に接触し
    ないようにされることを特徴とする、請求項3記載のヘ
    ルド。
  5. 【請求項5】 前記ヘルドが150デニールのたて糸と
    一緒に用いるように構成され、前記側方部分間の横方向
    のずれが約9.1mm(0.36インチ)であることを
    特徴とする、請求項4記載のヘルド。
  6. 【請求項6】 前記ヘルドが75デニールのたて糸と一
    緒に用いるように構成され、前記側方部分間の横方向の
    ずれが約6.8mm(0.27インチ)であることを特
    徴とする、請求項4記載のヘルド。
  7. 【請求項7】 前記ヘルドが50デニールのたて糸と一
    緒に用いるように構成され、前記側方部分間の横方向の
    ずれが約5.8mm(0.23インチ)であることを特
    徴とする、請求項4記載のヘルド。
  8. 【請求項8】 前記側方部分が前記幅区域に対し第1方
    向に捩じられることにより横方向にずらされ、前記側方
    部分が、前記幅区域と、前記目穴を通るたて糸とに実質
    的に平行となるように、反対の第2方向に捩じられるこ
    とを特徴とする、請求項3記載のヘルド。
  9. 【請求項9】 前記目穴が、端部を実質的に完全に丸く
    された実質的に長方形形状であることを特徴とする、請
    求項1記載のヘルド。
  10. 【請求項10】 前記目穴が、一定コーナ半径を有する
    実質的に方形の端部を有する実質的に長方形形状である
    ことを特徴とする、請求項1記載のヘルド。
  11. 【請求項11】 織機に使用するヘルドにおいて、この
    ヘルドが、その一端又は両端に、ヘルドフレームのスラ
    イドバーに組付けられるように構成された端ループを有
    する比較的薄手で平らな鋼製ストリップと、このストリ
    ップの両端の中間を貫通して形成された目穴とを有して
    おり、この目穴をたて糸が通るようにされ、前記目穴
    が、前記ストリップから所定の間隔をおいて互いに反対
    方向に横方向へずらされている実質的に平行な部分によ
    り形成されており、前記平行の部分が前記ストリップの
    平面と実質的に平行であることを特徴とする、織機に使
    用するヘルド。
  12. 【請求項12】 前記平行部分の所定横方向ずれが最小
    限にされて、織機内のたて糸に前記平行部分が接触しな
    いようにされ、更に前記平行部分が、隣接するたて糸に
    平行に、かつまた近くに位置するように形成されてお
    り、更にまた、前記目穴を通るたて糸のための間隙の大
    きさが最小限にされ、たて糸に平行に、かつまた近くに
    位置するように横方向にずらされた前記平行部材によ
    り、織機内でたて糸に接触する不都合が生じないように
    されることを特徴とする、請求項11記載のヘルド。
  13. 【請求項13】 目穴を通るたて糸及びヘルドの近くの
    たて糸との摩擦が最低限になるように目穴を形成する方
    法において、この方法が次の各ステップ、すなわちヘル
    ドの両端の中間にヘルドの平らで薄手の幅区域に目穴を
    形成することによって、目穴が前記幅区域の側方部分に
    より実質的に形成されるステップと、 目穴が貫通して形成されている幅区域部分を傾斜させる
    ことにより、側方部分間の目穴平面が、傾斜させられて
    いない幅区域の平面と所定角度を形成するようにするス
    テップと、 傾斜せしめられた幅区域部分の側方部分を、各側方部分
    を通る平面が目穴平面と所定角度をなすように形成する
    ステップとを有することを特徴とする、目穴を形成する
    方法。
  14. 【請求項14】 互いに平行な、かつまた傾斜せしめら
    れていない幅区域と平行な側方部分を形成するステップ
    を含み、側方部分の平面と目穴の平面との間の角度が、
    それによって目穴平面と傾斜せしめられていない幅区域
    との間の角度と実質的に等しくされることを特徴とす
    る、請求項13記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記の傾斜措置が、目穴の形成された
    幅区域部分を第1方向に捩じることにより行なわれ、か
    つまた、幅区域と平行に側方部分を形成する措置が、側
    方部分を第2方向に捩って、これら側方部分が幅区域と
    平行になるようにすることで実現されることを特徴とす
    る、請求項13記載の方法。
  16. 【請求項16】 目穴を通過するたて糸用の間隙が、目
    穴の設けられた幅区域を傾斜させることにより最大限に
    拡げられ、しかも、双方の側方部分を平行に形成した場
    合に、これら部分が隣接たて糸のすぐ横に、たて糸と平
    行に位置するようにすることを特徴とする、請求項13
    記載の方法。
JP5166754A 1993-05-06 1993-07-06 織機に使用するヘルド Pending JPH06316832A (ja)

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