JPH06315935A - 分解性ポリマー組成物の分別方法 - Google Patents
分解性ポリマー組成物の分別方法Info
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- JPH06315935A JPH06315935A JP10555793A JP10555793A JPH06315935A JP H06315935 A JPH06315935 A JP H06315935A JP 10555793 A JP10555793 A JP 10555793A JP 10555793 A JP10555793 A JP 10555793A JP H06315935 A JPH06315935 A JP H06315935A
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- JP
- Japan
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- polymer
- degradable polymer
- degradable
- polymer composition
- acid
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/141—Feedstock
- Y02P20/143—Feedstock the feedstock being recycled material, e.g. plastics
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/62—Plastics recycling; Rubber recycling
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- Sorting Of Articles (AREA)
- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
- Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ポリマー組成物からなる成形物を回収する際
に、分解性ポリマーと非分解性ポリマーが混ざることを
防ぐことを目的とする。 【構成】 分解性ポリマー組成物からなる成形物に視覚
的に認識できるマークを添付することにより、非分解性
ポリマー組成物と区別する方法。
に、分解性ポリマーと非分解性ポリマーが混ざることを
防ぐことを目的とする。 【構成】 分解性ポリマー組成物からなる成形物に視覚
的に認識できるマークを添付することにより、非分解性
ポリマー組成物と区別する方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は分解性ポリマー組成物
を、非分解性ポリマー組成物と区別することに関する。
例えば、使用済みのポリマーを分別回収する際に、分解
性ポリマー組成物と非分解性ポリマー組成物を区別して
回収する方法を提供するものである。
を、非分解性ポリマー組成物と区別することに関する。
例えば、使用済みのポリマーを分別回収する際に、分解
性ポリマー組成物と非分解性ポリマー組成物を区別して
回収する方法を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、資源保護の目的から一度使った後
の合成樹脂製の包装材料や容器等のを回収して再びポリ
マー原料として利用することが多くなった。従来、これ
ら合成樹脂製の製品はポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニル等の樹脂
類から作られた物が用いられている。また、最近はこれ
ら合成樹脂製の製品を自然環境下での分解性を持ったポ
リマーで作り、海水中や土壌中で分解させたり、回収し
てまとめて分解処理する試みも行われている。
の合成樹脂製の包装材料や容器等のを回収して再びポリ
マー原料として利用することが多くなった。従来、これ
ら合成樹脂製の製品はポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニル等の樹脂
類から作られた物が用いられている。また、最近はこれ
ら合成樹脂製の製品を自然環境下での分解性を持ったポ
リマーで作り、海水中や土壌中で分解させたり、回収し
てまとめて分解処理する試みも行われている。
【0003】ところが、これら分解性ポリマーと非分解
性ポリマーで出来た製品は外見上ほとんど区別がつかな
いために、ポリマーを回収リサイクルする場合に分解性
ポリマーの中に非分解性ポリマーが混入したり、逆に非
分解性ポリマーの中に分解性ポリマーが混入するという
問題が生じる。分解性ポリマーの中に非分解性ポリマー
が混入すると、分解が阻害されたり処理後に非分解性ポ
リマーが残って分解処理設備のトラブルの原因になる可
能性がある。また、非分解性ポリマーの中に分解性ポリ
マーが混入すると、回収リサイクルされたポリマーの品
質の劣化をもたらすという大きな問題があった。
性ポリマーで出来た製品は外見上ほとんど区別がつかな
いために、ポリマーを回収リサイクルする場合に分解性
ポリマーの中に非分解性ポリマーが混入したり、逆に非
分解性ポリマーの中に分解性ポリマーが混入するという
問題が生じる。分解性ポリマーの中に非分解性ポリマー
が混入すると、分解が阻害されたり処理後に非分解性ポ
リマーが残って分解処理設備のトラブルの原因になる可
能性がある。また、非分解性ポリマーの中に分解性ポリ
マーが混入すると、回収リサイクルされたポリマーの品
質の劣化をもたらすという大きな問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、分解性ポリ
マー組成物と非分解性ポリマー組成物を区別して、容易
に分別回収するための方法を提供することにある。
マー組成物と非分解性ポリマー組成物を区別して、容易
に分別回収するための方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために、検討を重ねた結果、分解性ポリマー
組成物からなる成形物に視覚的に認識することができる
マークを添付することにより、非分解性ポリマー組成物
から分解性ポリマー組成物を区別することができること
見いだし本発明を完成した。
を解決するために、検討を重ねた結果、分解性ポリマー
組成物からなる成形物に視覚的に認識することができる
マークを添付することにより、非分解性ポリマー組成物
から分解性ポリマー組成物を区別することができること
見いだし本発明を完成した。
【0006】すなわち本発明は、分解性ポリマー組成物
からなる成形物に視覚的に認識できるマークを添付する
ことにより、非分解性ポリマー組成物と区別する方法で
ある。
からなる成形物に視覚的に認識できるマークを添付する
ことにより、非分解性ポリマー組成物と区別する方法で
ある。
【0007】本発明に用いられる分解性ポリマーは、水
または海水中、土壌または堆肥中、で分解するかまた
は、アルカリ溶液中で加水分解するものである。例え
ば、ポリ−3−ヒドロキシ酪酸、あるいは3−ヒドロキ
シ酪酸と3−ヒドロキシ吉草酸のコポリマー、ポリ乳
酸、ポリグリコール酸、ポリ−ε−カプロラクトンまた
はこられのコポリマー等である。特に、その安全性から
食品包装用途に用いられることが期待されているポリ乳
酸またはポリ乳酸と他のヒドロキシカルボン酸のコポリ
マー(以下ポリ乳酸系ポリマーと記す)があげられる。
または海水中、土壌または堆肥中、で分解するかまた
は、アルカリ溶液中で加水分解するものである。例え
ば、ポリ−3−ヒドロキシ酪酸、あるいは3−ヒドロキ
シ酪酸と3−ヒドロキシ吉草酸のコポリマー、ポリ乳
酸、ポリグリコール酸、ポリ−ε−カプロラクトンまた
はこられのコポリマー等である。特に、その安全性から
食品包装用途に用いられることが期待されているポリ乳
酸またはポリ乳酸と他のヒドロキシカルボン酸のコポリ
マー(以下ポリ乳酸系ポリマーと記す)があげられる。
【0008】ポリ乳酸系ポリマーに用いられるその他の
ヒドロキシカルボン酸としては、グリコール酸、3−ヒ
ドロキシ酪酸、4−ヒドロキシ酪酸、4−ヒドロキシ吉
草酸、5−ヒドロキシ吉草酸、6−ヒドロキシカプロン
酸等があげられる。
ヒドロキシカルボン酸としては、グリコール酸、3−ヒ
ドロキシ酪酸、4−ヒドロキシ酪酸、4−ヒドロキシ吉
草酸、5−ヒドロキシ吉草酸、6−ヒドロキシカプロン
酸等があげられる。
【0009】ポリ乳酸系ポリマーは、乳酸または乳酸と
他のヒドロキシカルボン酸から直接脱水重縮合するか、
乳酸の環状2量体であるラクタイドまたはヒドロキシカ
ルボン酸の環状エステル中間体、例えばグリコール酸の
2量体であるグリコライド(GLD)や6−ヒドロキシ
カプロン酸の環状エステルであるε−カプロラクトン
(CL)等の共重合可能なモノマーを適宜用いて開環重
合させたものでもよい。
他のヒドロキシカルボン酸から直接脱水重縮合するか、
乳酸の環状2量体であるラクタイドまたはヒドロキシカ
ルボン酸の環状エステル中間体、例えばグリコール酸の
2量体であるグリコライド(GLD)や6−ヒドロキシ
カプロン酸の環状エステルであるε−カプロラクトン
(CL)等の共重合可能なモノマーを適宜用いて開環重
合させたものでもよい。
【0010】直接脱水縮合する場合は、乳酸または乳酸
と他のヒドロキシカルボン酸を好ましくは有機溶媒、特
にフェニルエーテル系溶媒の存在下で共沸脱水縮合し、
特に好ましくは共沸により留出した溶媒から水を除き実
質的に無水の状態にした溶媒を反応系に戻す方法によっ
て重合することにより、本発明に適した強度を持つ高分
子量のポリ乳酸が得られる。
と他のヒドロキシカルボン酸を好ましくは有機溶媒、特
にフェニルエーテル系溶媒の存在下で共沸脱水縮合し、
特に好ましくは共沸により留出した溶媒から水を除き実
質的に無水の状態にした溶媒を反応系に戻す方法によっ
て重合することにより、本発明に適した強度を持つ高分
子量のポリ乳酸が得られる。
【0011】原料としての乳酸は、L−乳酸またはD−
乳酸またはそれらの混合物のいずれでもよい。
乳酸またはそれらの混合物のいずれでもよい。
【0012】分解性ポリマー組成物は、通常公知の熱可
塑性ポリマーまたは可塑剤、さらに各種の改質剤を用い
て、熱可塑性ポリマー組成物とする。公知の熱可塑性ポ
リマーとしては、特に制限はないが、ポリグリコール
酸、ポリε−カプロラクトン等の分解性の物が好まし
い。熱可塑性ポリマー組成物中の乳酸系ポリマーの占め
る割合は、目的とする分解性より任意の割合の物が用い
られるが、一般的には50%以上が好ましい。又熱可塑
性ポリマー組成物の製造は、公知の混練技術はすべて適
用できるが、組成物の形状はペレット、棒状、紛状等で
用いられる。
塑性ポリマーまたは可塑剤、さらに各種の改質剤を用い
て、熱可塑性ポリマー組成物とする。公知の熱可塑性ポ
リマーとしては、特に制限はないが、ポリグリコール
酸、ポリε−カプロラクトン等の分解性の物が好まし
い。熱可塑性ポリマー組成物中の乳酸系ポリマーの占め
る割合は、目的とする分解性より任意の割合の物が用い
られるが、一般的には50%以上が好ましい。又熱可塑
性ポリマー組成物の製造は、公知の混練技術はすべて適
用できるが、組成物の形状はペレット、棒状、紛状等で
用いられる。
【0013】本発明に用いられる視覚的に認識すること
ができるマークのデザインは、どの様な物でも良いが、
一見して分解性ポリマーであることがわかるものが良
い。マークを添付する位置や大きさ等についても特に制
限はないが、マークが付されたフィルムや容器等の成形
物を使用後に分別する人々は、一般の消費者である場合
もあり、十分目立つ大きさで、成型物表面の目につき易
い位置に施すことが好ましい。
ができるマークのデザインは、どの様な物でも良いが、
一見して分解性ポリマーであることがわかるものが良
い。マークを添付する位置や大きさ等についても特に制
限はないが、マークが付されたフィルムや容器等の成形
物を使用後に分別する人々は、一般の消費者である場合
もあり、十分目立つ大きさで、成型物表面の目につき易
い位置に施すことが好ましい。
【0014】マークの色は通常黒であるが、分解性ポリ
マーが環境にやさしい点を強調するために、緑色系が好
ましい。
マーが環境にやさしい点を強調するために、緑色系が好
ましい。
【0015】これらのコードの添付方法は分解性ポリマ
ー組成物からなる成型物に直接印刷することもできる
し、別途印刷したラベルを張り付ける等の方法を取るこ
ともできる。
ー組成物からなる成型物に直接印刷することもできる
し、別途印刷したラベルを張り付ける等の方法を取るこ
ともできる。
【0016】コードパターンを印刷する場合、印刷方法
は特に限定されないが、凸版印刷、平板印刷、グラビア
印刷、フレキソ印刷、シルクスクリーン印刷等を用いる
ことができる。用いるインクについても特に限定されな
いが、一般的なオフセットインク、グラビアインク、フ
レキソインク等が用いられる。
は特に限定されないが、凸版印刷、平板印刷、グラビア
印刷、フレキソ印刷、シルクスクリーン印刷等を用いる
ことができる。用いるインクについても特に限定されな
いが、一般的なオフセットインク、グラビアインク、フ
レキソインク等が用いられる。
【0017】このようにして得られた、視覚的に認識す
ることができるマークを添付した分解性ポリマー組成物
からなるフィルムやボトル等の成型物の用途としては、
菓子、冷凍食品等の包装、野菜、魚等の生鮮食料品の包
装、刺身、肉等のトレー等や、カップ、ボトル等家庭ゴ
ミの主要構成成分であったり、電化製品のハウジング等
の耐久消費財であったりするが、これらが廃棄される際
に、マークを確認することにより従来用いられていた非
分解性ポリマーと容易に区別することができる。以下、
実施例により本発明を具体的に説明する。
ることができるマークを添付した分解性ポリマー組成物
からなるフィルムやボトル等の成型物の用途としては、
菓子、冷凍食品等の包装、野菜、魚等の生鮮食料品の包
装、刺身、肉等のトレー等や、カップ、ボトル等家庭ゴ
ミの主要構成成分であったり、電化製品のハウジング等
の耐久消費財であったりするが、これらが廃棄される際
に、マークを確認することにより従来用いられていた非
分解性ポリマーと容易に区別することができる。以下、
実施例により本発明を具体的に説明する。
【0018】
製造例1 L−ラクタイド10kg(1.5モル)およびオクタン
酸スズ0.01重量%と、ラウリルアルコール0.03
重合%を、攪拌機を備えた肉厚の円筒型ステンレス製重
合容器へ封入し、真空で2時間脱気した後窒素ガスで置
換した。この混合物を窒素雰囲気下で攪拌しつつ200
℃で3時間加熱した。温度をそのまま保ちながら、排気
管及びガラス製受器を介して真空ポンプにより徐々に脱
気し反応容器内を3mmHgまで減圧にした。脱気開始
から1時間後、モノマーや低分子量揮発分の留出がなく
なったので、容器内を窒素置換し、容器下部からポリマ
ーを紐状に抜き出してペレット化し、ポリL−乳酸を得
た。このポリマーの分子量は約10万であった。
酸スズ0.01重量%と、ラウリルアルコール0.03
重合%を、攪拌機を備えた肉厚の円筒型ステンレス製重
合容器へ封入し、真空で2時間脱気した後窒素ガスで置
換した。この混合物を窒素雰囲気下で攪拌しつつ200
℃で3時間加熱した。温度をそのまま保ちながら、排気
管及びガラス製受器を介して真空ポンプにより徐々に脱
気し反応容器内を3mmHgまで減圧にした。脱気開始
から1時間後、モノマーや低分子量揮発分の留出がなく
なったので、容器内を窒素置換し、容器下部からポリマ
ーを紐状に抜き出してペレット化し、ポリL−乳酸を得
た。このポリマーの分子量は約10万であった。
【0019】製造例2 90%L−乳酸10.0kgを150℃/50mmHg
で3時間攪拌しながら水を留出させた後、錫末6.2g
を加え、150℃/30mmHgでさらに2時間攪拌し
てオリゴマー化した。このオリゴマーに錫末28.8g
とジフェニルエーテル21.1kgを加え、150℃/
35mmHgで共沸脱水反応を行い留出した水と溶媒を
水分離器で分離して溶媒のみを反応機に戻した。2時間
後、反応機に戻す有機溶媒を4.6kgのモレキュラシ
ーブ3Aを充填したカラムに通してから反応機に戻るよ
うにして、150℃/35mmHgで40時間反応を行
い平均分子量Mw=110,000のポリ乳酸溶液を得
た。この溶液に脱水したジフェニルエーテル44kgを
加え希釈した後40℃まで冷却して、析出した結晶を濾
過し、10kgのn−ヘキサンで3回洗浄して60℃/
50mmHgで乾燥した。この粉末を0.5N−HCl
12.kgとエタノール12.0kgを加え、35℃で
1時間攪拌した後濾過し、60℃/50mmHgで乾燥
して、ポリ乳酸粉末6.1kg(収率85%)を得た。
この粉末をペレット化機で処理しペレット状にして以下
の試験に用いた。得られたポリマーの平均分子量はMw
=110,000であった。
で3時間攪拌しながら水を留出させた後、錫末6.2g
を加え、150℃/30mmHgでさらに2時間攪拌し
てオリゴマー化した。このオリゴマーに錫末28.8g
とジフェニルエーテル21.1kgを加え、150℃/
35mmHgで共沸脱水反応を行い留出した水と溶媒を
水分離器で分離して溶媒のみを反応機に戻した。2時間
後、反応機に戻す有機溶媒を4.6kgのモレキュラシ
ーブ3Aを充填したカラムに通してから反応機に戻るよ
うにして、150℃/35mmHgで40時間反応を行
い平均分子量Mw=110,000のポリ乳酸溶液を得
た。この溶液に脱水したジフェニルエーテル44kgを
加え希釈した後40℃まで冷却して、析出した結晶を濾
過し、10kgのn−ヘキサンで3回洗浄して60℃/
50mmHgで乾燥した。この粉末を0.5N−HCl
12.kgとエタノール12.0kgを加え、35℃で
1時間攪拌した後濾過し、60℃/50mmHgで乾燥
して、ポリ乳酸粉末6.1kg(収率85%)を得た。
この粉末をペレット化機で処理しペレット状にして以下
の試験に用いた。得られたポリマーの平均分子量はMw
=110,000であった。
【0020】製造例3 90%L−乳酸10.0kgを90%L−乳酸8.0k
gと90%DL−乳酸2kgに変えたほかは製造例2と
同様にして重合、ペレット化し、ポリ乳酸を得た。この
ポリマーの分子量は約10万であった。このポリマーを
濃度約10%になるようにクロロホルムに溶解して15
0mm×150mmのガラス板上に塗布し、60℃で4
時間減圧下乾燥することにより厚さ25〜30μmのフ
ィルムを得た。
gと90%DL−乳酸2kgに変えたほかは製造例2と
同様にして重合、ペレット化し、ポリ乳酸を得た。この
ポリマーの分子量は約10万であった。このポリマーを
濃度約10%になるようにクロロホルムに溶解して15
0mm×150mmのガラス板上に塗布し、60℃で4
時間減圧下乾燥することにより厚さ25〜30μmのフ
ィルムを得た。
【0021】製造例4 90%L−乳酸10.0kgを90%L−乳酸9.0k
gと70%グリコール酸1.3kgに変えた他は製造例
2と同様にして重合、ペレット化し、L−乳酸とグリコ
ール酸の共重合体を得た。このポリマーの分子量は10
万であった。このポリマーを濃度約10%になるように
クロロホルムに溶解して150mm×150mmのガラ
ス板上に塗布し、60℃で4時間減圧下乾燥することに
より厚さ25〜30μmのフィルムを得た。
gと70%グリコール酸1.3kgに変えた他は製造例
2と同様にして重合、ペレット化し、L−乳酸とグリコ
ール酸の共重合体を得た。このポリマーの分子量は10
万であった。このポリマーを濃度約10%になるように
クロロホルムに溶解して150mm×150mmのガラ
ス板上に塗布し、60℃で4時間減圧下乾燥することに
より厚さ25〜30μmのフィルムを得た。
【0022】尚、ポリマーの平均分子量(重量平均分子
量)はポリスチレンを標準としてゲルパーミエーション
クロマトグラフィーにより以下の条件で測定した。 装置 :島津LC−10AD 検出器:島津RID−6A カラム:日立化成GL−S350DT−5、GL−S3
70DT−5 溶媒 :クロロホルム 濃度 :1% 注入量:20μl 流速 :1.0ml/min
量)はポリスチレンを標準としてゲルパーミエーション
クロマトグラフィーにより以下の条件で測定した。 装置 :島津LC−10AD 検出器:島津RID−6A カラム:日立化成GL−S350DT−5、GL−S3
70DT−5 溶媒 :クロロホルム 濃度 :1% 注入量:20μl 流速 :1.0ml/min
【0023】実施例1 製造例1で得られたポリマーを、65mmφのダイスと
スリット式1段の冷却環を備えた40mmφの押出し機
を用い、押出し量4kg/Hr、押出し温度200℃で
インフレーション加工することにより厚さ40μm、折
径300mmの円筒状のフィルムを得た。このフィルム
を500mmの長さに裁断した後下部をヒートシールし
て袋を得た。この袋の左下部に黒色のPET用グラビア
インクを用いて図1のようにマークを印刷した。一見し
て通常の非分解性プラスチック製品と区別することがで
きる。
スリット式1段の冷却環を備えた40mmφの押出し機
を用い、押出し量4kg/Hr、押出し温度200℃で
インフレーション加工することにより厚さ40μm、折
径300mmの円筒状のフィルムを得た。このフィルム
を500mmの長さに裁断した後下部をヒートシールし
て袋を得た。この袋の左下部に黒色のPET用グラビア
インクを用いて図1のようにマークを印刷した。一見し
て通常の非分解性プラスチック製品と区別することがで
きる。
【0024】実施例2 製造例2で得られたポリマーを用いた以外は実施例1と
同様にして厚さ40μmのフィルムからなる、折径30
0mm、長さ500mmの袋を得た。この袋に、緑色の
PET用グラビアインクを用いて、実施例1と同様のマ
ークを印刷した。一見して通常の非分解性プラスチック
製品と区別することができる。
同様にして厚さ40μmのフィルムからなる、折径30
0mm、長さ500mmの袋を得た。この袋に、緑色の
PET用グラビアインクを用いて、実施例1と同様のマ
ークを印刷した。一見して通常の非分解性プラスチック
製品と区別することができる。
【0025】実施例3 製造例3で得られたフィルムに、実施例2と同様のイン
クを用いて印刷することにより実施例1と同様のマーク
を印刷した。一見して通常の非分解性プラスチック製品
と区別することができる。
クを用いて印刷することにより実施例1と同様のマーク
を印刷した。一見して通常の非分解性プラスチック製品
と区別することができる。
【0026】実施例4 製造例4で得られたフィルムに、クロロホルムに製造例
2のポリマーとC.I.Disperse Blue
56、C.I.Disperse Yellow 5
4、各0.2%(対ポリマー)を溶解した緑色のインク
を用いてシルクスクリーン印刷により実施例1と同様の
マークを印刷した。一見して通常の非分解性プラスチッ
ク製品と区別することができる。
2のポリマーとC.I.Disperse Blue
56、C.I.Disperse Yellow 5
4、各0.2%(対ポリマー)を溶解した緑色のインク
を用いてシルクスクリーン印刷により実施例1と同様の
マークを印刷した。一見して通常の非分解性プラスチッ
ク製品と区別することができる。
【0027】実施例5 製造例3で得られたフィルムのかわりに、ポリヒドロキ
シフチレートとポリヒドロキシバレレートの共重合体
(分子量19万)から得られた厚さ25〜30μmのフ
ィルムを用いた以外は実施例3と同様にして実施例1と
同様のマークを印刷した。一見して通常の非分解性プラ
スチック製品と区別することができる。
シフチレートとポリヒドロキシバレレートの共重合体
(分子量19万)から得られた厚さ25〜30μmのフ
ィルムを用いた以外は実施例3と同様にして実施例1と
同様のマークを印刷した。一見して通常の非分解性プラ
スチック製品と区別することができる。
【0028】
【発明の効果】本発明により分解性ポリマー組成物から
なる成形物と非分解性のポリマー組成物からなる成型物
を区別することができ、ポリマーを回収リサイクルする
場合に分解性ポリマーの中に非分解性ポリマーが混入し
たり、逆に非分解性ポリマーの中に分解性ポリマーが混
入するという問題が生じるおそれを無くすことが出来
る。
なる成形物と非分解性のポリマー組成物からなる成型物
を区別することができ、ポリマーを回収リサイクルする
場合に分解性ポリマーの中に非分解性ポリマーが混入し
たり、逆に非分解性ポリマーの中に分解性ポリマーが混
入するという問題が生じるおそれを無くすことが出来
る。
【図1】図1は、ポリL−乳酸のフィルムに黒色のPE
T用グラビアインクを用いて印刷した例である。
T用グラビアインクを用いて印刷した例である。
Claims (7)
- 【請求項1】 分解性ポリマー組成物からなる成形物に
視覚的に認識できるマークを添付することにより、非分
解性ポリマー組成物と区別する方法。 - 【請求項2】 マークを印刷により添付することを特徴
とする請求項1の方法。 - 【請求項3】 マークが緑色系のものであることを特徴
とする請求項1の方法。 - 【請求項4】 インクが分解性ポリマーをベースとする
ものである請求項2の方法。 - 【請求項5】 分解性ポリマー組成物が、ポリ乳酸また
は乳酸と他のヒドロキシカルボン酸のコポリマーを主成
分とする熱可塑性ポリマー組成物である請求項1の方
法。 - 【請求項6】 乳酸がL−乳酸、D−乳酸またはそれら
の混合物である請求項5記載の方法。 - 【請求項7】 ヒドロキシカルボン酸がグリコール酸で
ある請求項5記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10555793A JPH06315935A (ja) | 1993-05-06 | 1993-05-06 | 分解性ポリマー組成物の分別方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10555793A JPH06315935A (ja) | 1993-05-06 | 1993-05-06 | 分解性ポリマー組成物の分別方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06315935A true JPH06315935A (ja) | 1994-11-15 |
Family
ID=14410857
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10555793A Pending JPH06315935A (ja) | 1993-05-06 | 1993-05-06 | 分解性ポリマー組成物の分別方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06315935A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003012984A (ja) * | 2001-04-27 | 2003-01-15 | Canon Inc | 顔料インクおよびその製造方法 |
-
1993
- 1993-05-06 JP JP10555793A patent/JPH06315935A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2003012984A (ja) * | 2001-04-27 | 2003-01-15 | Canon Inc | 顔料インクおよびその製造方法 |
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