JPH08113264A - ブリスターパック用フィルム - Google Patents
ブリスターパック用フィルムInfo
- Publication number
- JPH08113264A JPH08113264A JP25040094A JP25040094A JPH08113264A JP H08113264 A JPH08113264 A JP H08113264A JP 25040094 A JP25040094 A JP 25040094A JP 25040094 A JP25040094 A JP 25040094A JP H08113264 A JPH08113264 A JP H08113264A
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- JP
- Japan
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- lactic acid
- film
- molecular weight
- acid polymer
- acid
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-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W90/00—Enabling technologies or technologies with a potential or indirect contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
- Y02W90/10—Bio-packaging, e.g. packing containers made from renewable resources or bio-plastics
Landscapes
- Packages (AREA)
- Wrappers (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
- Biological Depolymerization Polymers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 透明性にすぐれ、熱接着性が良好でフィルム
と蓋材との間に特に接着層を設ける必要がなく、さらに
廃棄されても自然環境下に蓄積することのないブリスタ
ーパック用フィルムを提供する。 【構成】 乳酸系ポリマーを主成分として成形してなる
ブリスターパック用フィルム。
と蓋材との間に特に接着層を設ける必要がなく、さらに
廃棄されても自然環境下に蓄積することのないブリスタ
ーパック用フィルムを提供する。 【構成】 乳酸系ポリマーを主成分として成形してなる
ブリスターパック用フィルム。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、乳酸系ポリマーを主成
分として成形してなるブリスターパック用フィルムに関
する。更に詳しくは、透明性および特にアルミ箔または
紙からなる蓋材との熱接着性にすぐれたブリスターパッ
ク用フィルムに関する。
分として成形してなるブリスターパック用フィルムに関
する。更に詳しくは、透明性および特にアルミ箔または
紙からなる蓋材との熱接着性にすぐれたブリスターパッ
ク用フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】ブリスター包装は、内容物が見えるよう
に透明なプラスチックフィルムを使用し、真空成形法や
圧空成形法により内容物と同じ形にプラスチックフィル
ムを成形し、内容物を入れて、ブリスター包装機にによ
り予め接着剤を塗布したアルミ箔または紙からなる蓋材
に熱接着させてなる包装方法で、近年、医薬品の錠剤や
カプセル、食品、工業部品等の包装に使用されている。
に透明なプラスチックフィルムを使用し、真空成形法や
圧空成形法により内容物と同じ形にプラスチックフィル
ムを成形し、内容物を入れて、ブリスター包装機にによ
り予め接着剤を塗布したアルミ箔または紙からなる蓋材
に熱接着させてなる包装方法で、近年、医薬品の錠剤や
カプセル、食品、工業部品等の包装に使用されている。
【0003】ブリスターパック用のフィルムとしては、
硬質ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ハイインパクト
ポリスチレン等が用いられるが、透明性が優れている点
で硬質ポリ塩化ビニルが多用されている。更に前記ブリ
スターパック用フィルムの欠点を改良するフィルムとし
て特開平3−189142号公報にポリエステルとポリ
エチレンの積層フィルムが開示されている。
硬質ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ハイインパクト
ポリスチレン等が用いられるが、透明性が優れている点
で硬質ポリ塩化ビニルが多用されている。更に前記ブリ
スターパック用フィルムの欠点を改良するフィルムとし
て特開平3−189142号公報にポリエステルとポリ
エチレンの積層フィルムが開示されている。
【0004】しかし、前記のブリスターパック用フィル
ムは、廃プラスチックの処理で大きな問題を抱えてい
る。特に、ポリ塩化ビニルは、成形工程その他で熱履歴
を受けたものや、太陽光線にさらされたものは、分解や
それに伴う硬化を引き起こすため、リサイクルして使用
することが困難である。また、焼却を行うと、HCL等
の有毒ガスを発生するため焼却処理は不可能である。ま
た、埋め立てに用いた場合には、廃棄物として半永久的
に蓄積し、地球環境を汚染することになり問題である。
ムは、廃プラスチックの処理で大きな問題を抱えてい
る。特に、ポリ塩化ビニルは、成形工程その他で熱履歴
を受けたものや、太陽光線にさらされたものは、分解や
それに伴う硬化を引き起こすため、リサイクルして使用
することが困難である。また、焼却を行うと、HCL等
の有毒ガスを発生するため焼却処理は不可能である。ま
た、埋め立てに用いた場合には、廃棄物として半永久的
に蓄積し、地球環境を汚染することになり問題である。
【0005】このような状況の中、自然環境下で、微生
物により完全に消費され、自然的副産物であるCO2や
水に分解する生分解性プラスチックが発明され、実用レ
ベルの段階に入っている。
物により完全に消費され、自然的副産物であるCO2や
水に分解する生分解性プラスチックが発明され、実用レ
ベルの段階に入っている。
【0006】しかし、このような生分解性プラスチック
のフィルムをブリスターパック用に用いた場合、廃棄物
の処理の問題は解消されるもののポリ塩化ビニルよりな
るブリスターパック用フィルムと同様の欠点を有してい
る。すなわち、アルミ箔や紙からなる蓋材との熱接着性
に乏しいため、両者に接着可能なヒートシール剤をコー
ティングする必要があり、ブリスター包装分野における
経済性の面で大きな問題を抱えていた。
のフィルムをブリスターパック用に用いた場合、廃棄物
の処理の問題は解消されるもののポリ塩化ビニルよりな
るブリスターパック用フィルムと同様の欠点を有してい
る。すなわち、アルミ箔や紙からなる蓋材との熱接着性
に乏しいため、両者に接着可能なヒートシール剤をコー
ティングする必要があり、ブリスター包装分野における
経済性の面で大きな問題を抱えていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
問題を解決し、熱接着性が良好でフィルムと蓋材との間
に接着層を設ける必要がなく、さらに廃棄されても自然
環境下に蓄積することのないブリスターパック用フィル
ムを提供することにある。
問題を解決し、熱接着性が良好でフィルムと蓋材との間
に接着層を設ける必要がなく、さらに廃棄されても自然
環境下に蓄積することのないブリスターパック用フィル
ムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、透明性に
すぐれ、熱接着性が良好でフィルムと蓋材との間に接着
層を設ける必要がなく、さらに廃棄されても自然環境下
に蓄積することのないブリスターパック用フィルムにつ
いて鋭意検討した結果、本発明に到った。
すぐれ、熱接着性が良好でフィルムと蓋材との間に接着
層を設ける必要がなく、さらに廃棄されても自然環境下
に蓄積することのないブリスターパック用フィルムにつ
いて鋭意検討した結果、本発明に到った。
【0009】即ち本発明は、乳酸系ポリマーを主成分と
して成形してなるブリスターパック用フィルムである。
して成形してなるブリスターパック用フィルムである。
【0010】以下、本発明について詳細に説明する。本
発明に用いるポリ乳酸としては、構成単位がL−乳酸の
みからなるポリ(L−乳酸)や、D−乳酸のみからなる
ポリ(D−乳酸)、およびL−乳酸単位とD−乳酸単位
とが種々の割合で存在するポリ(DL−乳酸)のいずれ
もが使用できる。
発明に用いるポリ乳酸としては、構成単位がL−乳酸の
みからなるポリ(L−乳酸)や、D−乳酸のみからなる
ポリ(D−乳酸)、およびL−乳酸単位とD−乳酸単位
とが種々の割合で存在するポリ(DL−乳酸)のいずれ
もが使用できる。
【0011】乳酸−ヒドロキシカルボン酸コポリマーの
ヒドロキシカルボン酸としては、グリコール酸、3−ヒ
ドロキシ酪酸、4−ヒドロキシ酪酸、4−ヒドロキシ吉
草酸、5−ヒドロキシ吉草酸、6−ヒドロキシカプロン
酸等があげられる。これらの内で、特にグリコール酸、
6−ヒドロキシカプロン酸が好ましい。上記ポリ乳酸お
よび乳酸−ヒドロキシカルボン酸コポリマーは、L−乳
酸、D−乳酸およびヒドロキシカルボン酸の中から必要
とするものを選んで原料モノマーまたはコモノマーと
し、直接脱水重縮合することにより得ることができる。
また、乳酸の環状二量体であるラクチド、およびグリコ
ール酸の環状二量体であるグリコリド、カプロラクト
ン、プロピオラクトン、ブチロラクトン、バレロラクト
ン等の環状エステル類を開環重合することによっても得
ることができる。しかし、工業的に生産した場合、コス
ト面とプロセスの簡略化等の点を考慮すると、乳酸系ポ
リマーは脱水重縮合により得る方が好ましい。
ヒドロキシカルボン酸としては、グリコール酸、3−ヒ
ドロキシ酪酸、4−ヒドロキシ酪酸、4−ヒドロキシ吉
草酸、5−ヒドロキシ吉草酸、6−ヒドロキシカプロン
酸等があげられる。これらの内で、特にグリコール酸、
6−ヒドロキシカプロン酸が好ましい。上記ポリ乳酸お
よび乳酸−ヒドロキシカルボン酸コポリマーは、L−乳
酸、D−乳酸およびヒドロキシカルボン酸の中から必要
とするものを選んで原料モノマーまたはコモノマーと
し、直接脱水重縮合することにより得ることができる。
また、乳酸の環状二量体であるラクチド、およびグリコ
ール酸の環状二量体であるグリコリド、カプロラクト
ン、プロピオラクトン、ブチロラクトン、バレロラクト
ン等の環状エステル類を開環重合することによっても得
ることができる。しかし、工業的に生産した場合、コス
ト面とプロセスの簡略化等の点を考慮すると、乳酸系ポ
リマーは脱水重縮合により得る方が好ましい。
【0012】直接脱水縮合する場合は、乳酸または乳酸
とその他のヒドロキシカルボン酸を好ましくは有機溶
媒、特にジフェニルエーテル系溶媒の存在下で共沸脱水
縮合し、特に好ましくは、共沸により留出した溶媒から
水を除き実質的に無水の状態にした溶媒を反応系に戻す
方法によって重合することにより、本発明に適した強度
を持つ高分子量の乳酸系ポリマーが得られる。
とその他のヒドロキシカルボン酸を好ましくは有機溶
媒、特にジフェニルエーテル系溶媒の存在下で共沸脱水
縮合し、特に好ましくは、共沸により留出した溶媒から
水を除き実質的に無水の状態にした溶媒を反応系に戻す
方法によって重合することにより、本発明に適した強度
を持つ高分子量の乳酸系ポリマーが得られる。
【0013】乳酸系ポリマーの分子量は、ブリスターパ
ック用フィルムの加工性、強度および分解性に影響をお
よぼす。分子量が低いと得られるフィルムの強度が低下
し、使用する際に張力で破断することがある。また、分
解速度が速くなる。逆に分子量が高いと加工性が低下
し、フィルムの製膜が困難となる。かかる点を考慮する
と、本発明に使用する際に使用する乳酸系ポリマーの分
子量は、約10,000から約1,000,000万程
度の範囲が好ましい。さらに好ましい範囲は、100,
000以上、300,000以下である。
ック用フィルムの加工性、強度および分解性に影響をお
よぼす。分子量が低いと得られるフィルムの強度が低下
し、使用する際に張力で破断することがある。また、分
解速度が速くなる。逆に分子量が高いと加工性が低下
し、フィルムの製膜が困難となる。かかる点を考慮する
と、本発明に使用する際に使用する乳酸系ポリマーの分
子量は、約10,000から約1,000,000万程
度の範囲が好ましい。さらに好ましい範囲は、100,
000以上、300,000以下である。
【0014】乳酸系ポリマーが、乳酸−ヒドロキシカル
ボン酸コポリマーである場合のコポリマー中の乳酸単位
の含有量は、フィルムの分解性に影響を及ぼす。かかる
観点から、40モル%以上の乳酸単位を含有するコポリ
マーがこの好ましい。
ボン酸コポリマーである場合のコポリマー中の乳酸単位
の含有量は、フィルムの分解性に影響を及ぼす。かかる
観点から、40モル%以上の乳酸単位を含有するコポリ
マーがこの好ましい。
【0015】さらに好ましい乳酸単位の含有量は、乳酸
−ヒドロキシカルボン酸コポリマーが乳酸−グリコール
酸コポリマーである場合は、少なくとも70モル%の乳
酸単位を含有するコポリマーである。また、乳酸−ヒド
ロキシカルボン酸コポリマーが乳酸−6−ヒドロキシカ
プロン酸コポリマーである場合は、40〜70モル%の
乳酸単位を含有するコポリマーがさらに好ましい。
−ヒドロキシカルボン酸コポリマーが乳酸−グリコール
酸コポリマーである場合は、少なくとも70モル%の乳
酸単位を含有するコポリマーである。また、乳酸−ヒド
ロキシカルボン酸コポリマーが乳酸−6−ヒドロキシカ
プロン酸コポリマーである場合は、40〜70モル%の
乳酸単位を含有するコポリマーがさらに好ましい。
【0016】本発明のブリスターパック用フィルムは、
必要に応じて、乳酸系ポリマーに、紫外線吸収剤、防曇
剤、酸化防止剤、帯電防止剤、滑剤、ブロッキング防止
剤、充填剤、着色防止剤、顔料等の添加剤を配合しても
よい。
必要に応じて、乳酸系ポリマーに、紫外線吸収剤、防曇
剤、酸化防止剤、帯電防止剤、滑剤、ブロッキング防止
剤、充填剤、着色防止剤、顔料等の添加剤を配合しても
よい。
【0017】次に、本発明のブリスターパック用フィル
ムの製造方法について説明する。乳酸系ポリマーに必要
に応じて、上記添加剤を配合した後、公知の製膜方法に
より製膜する。製膜方法として、例えば、溶液キャスト
法、溶融押出法、カレンダー法等があげられる。溶液キ
ャスト法は、溶媒としてクロロホルム、塩化メチレン、
ベンゼン、アセトニトリル、トルエン、キシレン、ジメ
チルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ジメチルイ
ミダゾリジノン等を用いて溶液とした後、平滑な面上に
キャストし、溶媒を除去することにより行われる。
ムの製造方法について説明する。乳酸系ポリマーに必要
に応じて、上記添加剤を配合した後、公知の製膜方法に
より製膜する。製膜方法として、例えば、溶液キャスト
法、溶融押出法、カレンダー法等があげられる。溶液キ
ャスト法は、溶媒としてクロロホルム、塩化メチレン、
ベンゼン、アセトニトリル、トルエン、キシレン、ジメ
チルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ジメチルイ
ミダゾリジノン等を用いて溶液とした後、平滑な面上に
キャストし、溶媒を除去することにより行われる。
【0018】溶融押出成形する場合は、公知のTダイ
法、インフレーション法等が適用される。押出温度は1
00〜280℃の範囲、好ましくは130〜250℃の
範囲である。カレンダー成形する場合は、公知の逆L型
カレンダーやZ型カレンダーが用いられる。ロール温度
は100〜280℃の範囲、好ましくは130〜250
℃の範囲である。成形温度が低いと成形安定性が悪く、
過負荷になりやすい。逆に、高いと乳酸系ポリマーが分
解することがあり、分子量低下、強度低下、着色等を引
き起こす。
法、インフレーション法等が適用される。押出温度は1
00〜280℃の範囲、好ましくは130〜250℃の
範囲である。カレンダー成形する場合は、公知の逆L型
カレンダーやZ型カレンダーが用いられる。ロール温度
は100〜280℃の範囲、好ましくは130〜250
℃の範囲である。成形温度が低いと成形安定性が悪く、
過負荷になりやすい。逆に、高いと乳酸系ポリマーが分
解することがあり、分子量低下、強度低下、着色等を引
き起こす。
【0019】フィルムの厚さは、通常0.05〜2mm
であり、用途により適宜選択される。
であり、用途により適宜選択される。
【0020】
【実施例】以下、調製例、実施例、比較例、試験例によ
り本発明をさらに詳細に説明する。 調製例1 90%L−乳酸10.0kgを150℃/50mmHg
で3時間撹拌しながら水を留出させた後、錫末6.2g
を加え、150℃/30mmHgでさらに2時間撹拌し
てオリゴマー化した。このオリゴマーに錫末28.8g
とジフェニルエーテル21.1kgを加え、150℃/
35mmHgで共沸脱水反応を行い留出した水と溶媒を
水分離器で分離して溶媒のみを反応機に戻した。2時間
後、反応機に戻す有機溶媒を4.6kgのモレキュラシ
ーブ3Aを充填したカラムに通してから反応機に戻るよ
うにして、150℃/35mmHgで40時間反応を行
った。終了後、脱水したジフェニルエーテル44kgを
加え希釈した後40℃まで冷却して、析出した結晶を濾
過し、10kgのn−ヘキサンで3回洗浄して60℃/
50mmHgで乾燥した。この粉末を0.5N−HCl
12.0kgとエタノール12.0kgを加え、35℃
で1時間撹拌した後濾過し、60℃/50mmHgで乾
燥して、ポリマーを得た。このポリマーをペレット化機
で処理しペレット状にしてポリ乳酸P−1を得た。上記
方法により分子量を測定し、得られた結果を〔表1〕に
示す。
り本発明をさらに詳細に説明する。 調製例1 90%L−乳酸10.0kgを150℃/50mmHg
で3時間撹拌しながら水を留出させた後、錫末6.2g
を加え、150℃/30mmHgでさらに2時間撹拌し
てオリゴマー化した。このオリゴマーに錫末28.8g
とジフェニルエーテル21.1kgを加え、150℃/
35mmHgで共沸脱水反応を行い留出した水と溶媒を
水分離器で分離して溶媒のみを反応機に戻した。2時間
後、反応機に戻す有機溶媒を4.6kgのモレキュラシ
ーブ3Aを充填したカラムに通してから反応機に戻るよ
うにして、150℃/35mmHgで40時間反応を行
った。終了後、脱水したジフェニルエーテル44kgを
加え希釈した後40℃まで冷却して、析出した結晶を濾
過し、10kgのn−ヘキサンで3回洗浄して60℃/
50mmHgで乾燥した。この粉末を0.5N−HCl
12.0kgとエタノール12.0kgを加え、35℃
で1時間撹拌した後濾過し、60℃/50mmHgで乾
燥して、ポリマーを得た。このポリマーをペレット化機
で処理しペレット状にしてポリ乳酸P−1を得た。上記
方法により分子量を測定し、得られた結果を〔表1〕に
示す。
【0021】調製例2〜4 調製例1の条件を〔表1〕に示す条件に変えた他は、調
製例1と同様にして乳酸系ポリマーP−2〜P−4を得
た。得られた結果を〔表1〕に示す。
製例1と同様にして乳酸系ポリマーP−2〜P−4を得
た。得られた結果を〔表1〕に示す。
【0022】
【表1】
【0023】実施例1〜4 調製例1〜4で得られた乳酸系ポリマーを使用し、Tダ
イを装着した押出機を用いて、押出温度190℃で、厚
さ200μmのフィルムを成形し、ブリスター成形用フ
ィルムとした。このフィルムを用いて、真空成形法によ
り、円柱状の錠剤と同じ形状の収容部を成形温度110
℃にて成形し、ブリスターパック用フィルムを得た。次
に、このブリスターパック用フィルムと蓋材として厚さ
10μのアルミ箔を中間に接着層を設けずに重ね合わ
せ、ヒートシーラーにより100℃、2kg/cm2、
1.5秒間の条件で、熱接着した。
イを装着した押出機を用いて、押出温度190℃で、厚
さ200μmのフィルムを成形し、ブリスター成形用フ
ィルムとした。このフィルムを用いて、真空成形法によ
り、円柱状の錠剤と同じ形状の収容部を成形温度110
℃にて成形し、ブリスターパック用フィルムを得た。次
に、このブリスターパック用フィルムと蓋材として厚さ
10μのアルミ箔を中間に接着層を設けずに重ね合わ
せ、ヒートシーラーにより100℃、2kg/cm2、
1.5秒間の条件で、熱接着した。
【0024】比較例1 実施例1で用いたポリマーの代わりに、厚さ200μm
のポリ塩化ビニルのフィルムを使用し、実施例1と同様
にして、押出成形および真空成形を行い、ブリスターブ
リスターパック用フィルムを得た。さらに、同様の条件
にて、このブリスターパック用フィルムと厚さ10μm
のアルミ箔を熱接着した。
のポリ塩化ビニルのフィルムを使用し、実施例1と同様
にして、押出成形および真空成形を行い、ブリスターブ
リスターパック用フィルムを得た。さらに、同様の条件
にて、このブリスターパック用フィルムと厚さ10μm
のアルミ箔を熱接着した。
【0025】比較例2 実施例1で用いたポリマーの代わりに、澱粉と変性ポリ
ビニルアルコールを主成分とするフィルム(日本合成化
学(株)製、商品名:マタービー)を、同様にして押出
成形および真空成形を行いブリスターパック用フィルム
を得た。さらに、同様の条件にて、このブリスターパッ
ク用フィルムと厚さ10μmのアルミ箔を熱接着した。
ビニルアルコールを主成分とするフィルム(日本合成化
学(株)製、商品名:マタービー)を、同様にして押出
成形および真空成形を行いブリスターパック用フィルム
を得た。さらに、同様の条件にて、このブリスターパッ
ク用フィルムと厚さ10μmのアルミ箔を熱接着した。
【0026】試験例 透明性(ヘイズ) ASTM−D1003に準拠して測定した。
【0027】熱接着強度 実施例1〜4、比較例1で得られたブリスター包装容器
のフィルムとアルミ箔との接着強度をテンシロンを使用
して、幅15mm、180°剥離、試験速度100mm
/minの条件で、測定した。
のフィルムとアルミ箔との接着強度をテンシロンを使用
して、幅15mm、180°剥離、試験速度100mm
/minの条件で、測定した。
【0028】堆肥中分解性 実施例1〜4、比較例1で得られたブリスターパック用
フィルムを5×5cmに切断し、温度35℃、湿度35
%の堆肥中に2ケ月間埋設した後、取り出し、下記の様
に評価した。 ○:手で握りしめるとフィルムが破損する。 ×:手で握りしめてもフィルムが破損しない。 試験例〜で得られた結果を〔表2〕に示す。
フィルムを5×5cmに切断し、温度35℃、湿度35
%の堆肥中に2ケ月間埋設した後、取り出し、下記の様
に評価した。 ○:手で握りしめるとフィルムが破損する。 ×:手で握りしめてもフィルムが破損しない。 試験例〜で得られた結果を〔表2〕に示す。
【0029】
【表2】
【0030】
【発明の効果】本発明のブリスターパック用フィルム
は、乳酸系ポリマーを主成分として成形してなるもので
あり、透明性にすぐれ、また熱接着性が良好なため、フ
ィルムと蓋材との間に特に接着層を設ける必要がないの
で、ブリスター包装に用いた場合経済的に有利である。
さらに、生分解性を有するため、使用後廃棄されても廃
棄物として自然環境下に蓄積することがない。
は、乳酸系ポリマーを主成分として成形してなるもので
あり、透明性にすぐれ、また熱接着性が良好なため、フ
ィルムと蓋材との間に特に接着層を設ける必要がないの
で、ブリスター包装に用いた場合経済的に有利である。
さらに、生分解性を有するため、使用後廃棄されても廃
棄物として自然環境下に蓄積することがない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森谷 忍 愛知県名古屋市南区丹後通2丁目1番地 三井東圧化学株式会社内 (72)発明者 鈴木 和彦 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 乳酸系ポリマーを主成分として成形して
なるブリスターパック用フィルム。 - 【請求項2】 請求項1記載の乳酸系ポリマーが、実質
的に水の非存在下で、L−乳酸、D−乳酸またはこれら
の混合物、または、L−乳酸、D−乳酸またはこれらの
混合物とヒドロキシカルボン酸を有機溶媒を含む反応混
合物中で脱水縮合して得られた重量平均分子量が約10
0,000〜300,000の乳酸系ポリマーであるブ
リスターパック用フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25040094A JPH08113264A (ja) | 1994-10-17 | 1994-10-17 | ブリスターパック用フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25040094A JPH08113264A (ja) | 1994-10-17 | 1994-10-17 | ブリスターパック用フィルム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08113264A true JPH08113264A (ja) | 1996-05-07 |
Family
ID=17207354
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25040094A Pending JPH08113264A (ja) | 1994-10-17 | 1994-10-17 | ブリスターパック用フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08113264A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998036907A1 (fr) * | 1997-02-19 | 1998-08-27 | Nippon Foil Mfg. Co., Ltd. | Materiau d'emballage et contenant |
WO1999025758A1 (fr) * | 1997-11-14 | 1999-05-27 | Mitsubishi Plastics, Inc. | Film biodegradable et procede de production dudit film |
JP2008522911A (ja) * | 2004-12-10 | 2008-07-03 | プレミア ファーネル パブリック リミテッド カンパニー | 静電気拡散性パッケージ及び物品 |
US7854225B2 (en) | 2002-11-02 | 2010-12-21 | Glaxo Group Limited | Blister package for inhalable medicament |
-
1994
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