JPH0631570A - 工具交換装置 - Google Patents

工具交換装置

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Publication number
JPH0631570A
JPH0631570A JP19436692A JP19436692A JPH0631570A JP H0631570 A JPH0631570 A JP H0631570A JP 19436692 A JP19436692 A JP 19436692A JP 19436692 A JP19436692 A JP 19436692A JP H0631570 A JPH0631570 A JP H0631570A
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JP
Japan
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holding
tool
lock
tool holder
lock pin
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JP19436692A
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Inventor
Hiroaki Yoshizawa
廣昭 吉澤
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Osaka Kiko Co Ltd
Original Assignee
Osaka Kiko Co Ltd
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Publication date
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  • Automatic Tool Replacement In Machine Tools (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 移動中に保持した工具ホルダーの落下を確実
に防止して、高速で工具交換を行える工具交換装置を提
供する。 【構成】 工作機械の主軸ヘッドと工具マガジンとの間
で水平に移動するキャリヤ本体にガイド筒を設け、この
ガイド筒に回転軸を回転及び昇降自在に支持させ、回転
軸に交換アームを取付ける。交換アームには両端に、一
対の保持爪を開閉させて工具を装着した工具ホルダーを
掴む第1保持機構と第2保持機構を設け、さらに交換ア
ームに、上端のピン部を第1保持機構及び第2保持機構
の各保持爪間に常時突出させて、保持爪をロックするロ
ックピンを昇降自在に設け、ロックピンの下端にストッ
パ片を取付け、かつガイド筒の上端に前記ストッパ片に
選択的に係合して、ロックピンを第1保持機構及び第2
保持機構の保持爪間から退出させるアンロックストッパ
を設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、工具を多数収納した
工具マガジンを備えた工作機械において、工具マガジン
と工作機械の主軸ヘッドとの間で工具の交換を行う工具
交換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】マシニングセンタのように多数の工具を
収納した工具マガジンを備えた工作機械は、図9に示す
様に、工具マガジン(1)と工作機械の主軸ヘッド
(2)との間で工具(3)を交換するための工具交換装
置(4)を備えている。工具交換装置(4)にて自動交
換される工具(3)は、通常図10に示す様に、工具ホ
ルダー(5)に取付けられており、工具ホルダー(5)
を介して主軸への取付けや、工具マガジンへの収納が行
われる。工具ホルダー(5)には脱着を行うためのV型
の環状溝(6)と、主軸に固定するためのテーパ部
(7)及びプルスタッド(10)を形成してある。
【0003】一方工具交換装置は、図11に示す様に、
交換アーム(11)の両端部にそれぞれ保持機構(1
2)(13)を構成している。保持機構(12)(1
3)は同一構造で互いに反対向きに構成されており、そ
の構造は、交換アーム(11)の端部に円弧溝(14)
を形成し、この円弧溝(14)に一対の保持爪(15)
(16)を揺動自在に取付け、保持爪(15)(16)
の後部間にスプリング(17)を設けて、保持爪(1
5)(16)の先端が常に閉じるように構成してある。
保持爪(15)(16)は内周面を工具ホルダー(5)
の環状溝(6)に沿った円弧面に形成し、かつ工具ホル
ダー(5)の環状溝(6)にはまり込む突起(20)
(21)を形成してある。交換アーム(11)は回転並
びに昇降するように構成されている。
【0004】上記工具交換装置は、交換アーム(11)
を回転させて、一方の保持機構(12)の円弧溝(1
4)を工具マガジン(1)のポット(22)に保持され
た工具ホルダー(5)の環状溝(6)に嵌めこみ、保持
爪(15)(16)にて工具ホルダー(5)の環状溝
(6)を挟み込んで工具ホルダー(5)を保持させる。
次に交換アーム(11)を下降させてポット(22)か
ら工具ホルダー(5)を取り出し、続いて交換アーム
(11)を回転させて、取り出した工具ホルダー(5)
を主軸ヘッド(2)の下方へ移動させる。この後交換ア
ーム(11)を上昇させて、工具ホルダー(5)のプル
スタッド(10)及びテーパ部(7)を主軸(23)内
へ挿入し、主軸(23)に保持させる。工具ホルダー
(5)が主軸(23)に保持されると、交換アーム(1
1)を逆方向に回転させて、保持爪(15)(16)を
工具ホルダー(5)から離す。
【0005】主軸(23)から工具(3)を取り出して
工具マガジン(1)へ収納するときは、上記と逆の動作
を行う。また工具(3)の交換を行うときには、一方の
保持機構(12)にて工具マガジン(1)の工具ホルダ
ー(5)を保持させ、他方の保持機構(13)にて主軸
(23)に装着された工具ホルダー(5)を保持させ、
この後交換アーム(11)を下降させて、工具マガジン
(1)及び主軸(23)からそれぞれ工具ホルダー
(5)(5)を取り出し、続いて交換アーム(11)を
回転させて工具を入れ替え、入替え後交換アーム(1
1)を上昇させて、次に使用する工具を主軸(23)へ
装着し、使用済み工具を工具マガジン(1)へ収納させ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】工具マガジンを備えた
工作機械は、従来工具マガジン(1)を主軸ヘッド
(2)側へ近接させて設けているので、工具マガジンと
主軸ヘッドが離れている場合、工具ホルダーを搬送する
ため、この工具交換装置の他に別の装置が必要になる。
また、工具保持機構においても、従来の工具マガジン
(1)と主軸ヘッド(2)の工具交換時の様にロック、
アンロック動作も同時動作では、工具ホルダー(5)が
落下する恐れがある。
【0007】しかし、近年工作機械の汎用性を高めるた
めに、非常に多くの工具を収納するようになってきてお
り、工具マガジン(1)が大型化してきている。そのた
め、工具マガジン(1)が主軸ヘッド(2)から離れた
位置に設置されるようになってきており、工具交換装置
(4)を工具マガジン(1)と主軸ヘッド(2)との間
で移動させる機構が付加されている。そのため工具交換
装置(4)が工具ホルダー(5)を保持して移動する距
離が長くなり、しかも工具の交換時間を短縮するため
に、移動速度を速くすると、移動中に工具ホルダー
(5)が交換アーム(11)から落下する恐れがあり、
安全に対する信頼性が低かった。
【0008】この発明は、交換アームが工具マガジンに
保持された工具ホルダー或いは工作機械の主軸に装着さ
れた工具ホルダーを掴んだり放したりする時以外は交換
アームに設けられた保持爪をロックして工具ホルダーが
落下しないようにした工具交換装置を提供しようとする
ものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、工具ホルダ
ーに保持された工具を多数収納した工具マガジンを備え
た工作機械に設けられる工具交換装置であって、工具マ
ガジンと工作機械の主軸ヘッドとの間に設けられたキャ
リヤ本体と、前記キャリヤ本体に立設したガイド筒と、
前記ガイド筒に回転かつ昇降自在に保持させた回転軸
と、一対の保持爪を開閉自在に設け、かつ保持爪間に介
在させたスプリングにて保持爪を常時閉じるようにした
第1・第2保持機構を両端に備え、前記回転軸の上端に
取付けられた交換アームと、前記交換アームの両側に、
前記第1・第2保持機構に対応して設けられ、上端を前
記保持機構の各保持爪の間に進入して保持爪をロックす
るロックピン、及び前記ロックピンの下端に取付けたス
トッパ片、前記ロックピンの中間部に取付けたロック用
ガイドを備えた第1・第2ロック機構と、前記ガイド筒
の上端に形成され、前記第1・第2ロック機構のロック
ピンに設けられたストッパ片と選択的に係合して、ロッ
クピンを前記第1保持機構或いは第2保持機構内から退
出させるアンロックストッパとを備えたものである。
【0010】
【作用】上記工具交換装置は、回転軸が上昇端にある時
にはガイド筒に設けられたアンロックストッパが、主軸
側に位置している第1ロック機構(或いは第2ロック機
構)のロックピンのストッパ片と係合して、そのロック
ピンを相対的に下降させて、第1保持機構(或いは第2
保持機構)の保持爪を開閉自在とし、回転軸が下降端に
ある時は、第1ロック機構及び第2ロック機構に設けた
ロック用ガイドがともにガイド筒の上面に当接して、双
方のロックピンを相対的に上昇させて第1保持機構及び
第2保持機構の保持爪をロックして工具ホルダーの落下
を防止する。
【0011】
【実施例】以下、この発明の実施例を図1乃至図8を参
照して説明する。
【0012】図1に示す様に、工作機械は、工具を収納
した工具マガジン(1)を備え、主軸ヘッド(2)と工
具マガジン(1)との間に工具交換装置(25)を設け
ている。工具マガジン(1)は、ブリッジベッド(2
6)に取付けたベースプレート(27)に旋回軸(3
0)を起立固定し、この旋回軸(30)に収納棚(3
1)を取付け、収納棚(31)の周縁に工具ホルダー
(5)を収納保持するポット(22)を多数取付け、各
ポット(22)(22)…にそれぞれ工具を装着した工
具ホルダー(5)(5)…を保持させて、工具を多数収
納している。また工具マガジン(1)は旋回モータ(3
2)にて収納棚(31)を旋回させ、所定の工具を保持
したポット(22)を工具取り出し位置へ移動させるよ
うに構成してある。また、主軸ヘッド(2)はXYZ方
向へ移動するように構成してあり、主軸ヘッド(2)の
移動端近傍には開閉扉(33)を設けて、加工中に切屑
や切削油等が工具マガジン(1)側へ飛出さないように
してある。
【0013】工具交換装置(25)は、ベースプレート
(27)にリニヤウェイ(34)を介してキャリヤ本体
(35)をX軸方向にスライド自在に設け、キャリヤ本
体(35)にガイド筒(36)を起立固定し、このガイ
ド筒(36)に回転軸(37)を回転かつ昇降自在に支
持させ、この回転軸(37)の上端に交換アーム(4
0)を設けてある。キャリヤ本体(35)はベースプレ
ート(27)内に設けた送りシリンダ(41)にて移動
させるようになっている。
【0014】回転軸(37)は、図7に示す様に、ピス
トン(42)及びピストンロッド(43)を備えたシリ
ンダで、キャリヤ本体(35)及びガイド筒(36)に
回転かつ昇降自在に支持させ、かつ下端のエンドキャッ
プ(44)から突出させたピストンロッド(43)の下
端を、キャリヤ本体(35)の下面に取付けた支持ブロ
ック(45)に軸受け(46)を介して回転自在に支持
させてある。
【0015】また、回転軸(37)は下部外周面にピニ
オン歯車(47)を形成し、このピニオン歯車(47)
を図8に示す様に、キャリヤ本体(35)内にガイドロ
ッド(50)(50)を介してスライド自在に支持させ
たラック(51)に噛み合わせてある。ラック(51)
はキャリヤ本体(35)に取付けられたラックシリンダ
(52)にてスライドさせられ、ピニオン歯車(47)
を介して回転軸(37)を回転させる。
【0016】ピストン(42)の上部室(53)或いは
下部室(54)へはピストンロッド(43)の下端を支
持している支持ブロック(45)に形成された第1ポー
ト(55)或いは第2ポート(56)からピストンロッ
ド(43)内に形成された油通路(図示せず)を通って
油圧が供給されるようになっている。そして、ピストン
(42)の上部室(53)に油圧が供給されると、回転
軸(37)が相対的に上昇し、下部室(54)に油圧が
供給されると、回転軸(37)が相対的に下降するよう
になっている。回転軸(37)の上昇時及び下降時の位
置決めは、キャリヤ本体(35)内の上下二箇所に設け
られた第1センサ(57)及び第2センサ(58)にて
ピニオン歯車(47)を検出させて行っている。
【0017】交換アーム(40)は、図2及び図5、図
6に示す様に、両端に工具ホルダー(5)を保持する第
1・第2保持機構(60)(61)を設けてある。第1
保持機構(60)は、交換アーム(40)の一方の端部
に工具ホルダー(5)が入る第1円弧溝(62)を形成
し、この第1円弧溝(62)に対応させて一対の保持爪
(63)(64)を枢着ピン(65)(66)にて開閉
自在に取付け、かつ保持爪(63)(64)の非保持側
端部間にスプリング(67)を圧縮間在させて、保持爪
(63)(64)を常に閉じるようにしてある。保持爪
(63)(64)は、対抗する内側面を工具ホルダー
(5)の環状溝(6)に沿う円弧面に形成し、かつ内周
面に環状溝(6)に嵌る突起(70)(71)を形成し
てある。また交換アーム(40)に保持爪(63)(6
4)の一部を覆うカバー(72)を取付け、このカバー
(72)に工具ホルダー(5)に形成されたキー溝(7
3)に嵌るキーストッパ(74)を設け、キーストッパ
(74)を保持爪(63)(64)間に突出させてあ
る。
【0018】第2保持機構(61)は第1保持機構(6
0)と同じ構造となっており、交換アーム(40)の他
方の端部に工具ホルダー(5)が入る第2円弧溝(7
5)を形成し、この第2円弧溝(75)に対応させて一
対の保持爪(76)(77)を枢着ピン(80)(8
1)にて開閉自在に取付け、かつ保持爪(76)(7
7)の非保持側端部間にスプリング(82)を圧縮間在
させて、保持爪(76)(77)を常に閉じるようにし
てある。保持爪(76)(77)は、対抗する内側面を
工具ホルダー(5)の環状溝(6)に沿う円弧面に形成
し、かつ内周面に環状溝(6)に嵌る突起(83)(8
4)を形成してある。また交換アーム(40)に保持爪
(76)(77)の一部を覆うカバー(85)を取付
け、このカバー(85)に工具ホルダー(5)に形成さ
れたキー溝(73)に嵌るキーストッパ(86)を設
け、キーストッパ(86)を保持爪(76)(77)間
に突出させてある。
【0019】また、交換アーム(40)には回転軸(3
7)の上下動に合せて第1保持機構(60)及び第2保
持機構(61)の保持爪(63)(64)・(76)
(77)の開閉動作を規制する第1・第2ロック機構
(87)(90)を設けてある。第1ロック機構(8
7)は、ロックピン(91)を交換アーム(40)に昇
降自在に貫通支持させ、交換アーム(40)の下面に取
付けた保持プレート(92)とロックピン(91)に形
成されたフランジ(93)との間に圧縮ばね(94)を
間在させて、上端のピン部(95)を保持爪(63)
(64)の非保持側端部間に突出させるようになってい
る。
【0020】また、ロックピン(91)の両側にガイド
ピン(96)とロック解除ピン(97)とを設け、ガイ
ドピン(96)は交換アーム(40)に結合し、ロック
解除ピン(97)は交換アーム(40)を貫通させて昇
降自在としてある。そして、ロックピン(91)とロッ
ク解除ピン(97)とを連結板(100)にて連結し、
ガイドピン(96)を連結板(100)にスライド自在
に貫通させてある。従って、ロックピン(91)とロッ
ク解除ピン(97)とは連結板(100)を介して一体
となって昇降する。さらに連結板(100)の下方で、
ロックピン(91)にロック用ガイド(101)を取付
け、ガイドピン(96)及びロック解除ピン(97)を
ロック用ガイド(101)にスライド自在に貫通させて
ある。前記ロック用ガイド(101)には回転軸(3
7)側にガイド筒(36)の上面に当接するローラ(1
02)を回転自在に取付けてある。またロックピン(9
1)の下端にはストッパ片(103)を取付けてある。
【0021】第2ロック機構(90)も第1ロック機構
(87)と同じ構造に構成され、ロックピン(104)
を交換アーム(40)に昇降自在に貫通させ、交換アー
ム(40)の下面に取付けた保持プレート(105)と
ロックピン(104)に形成されたフランジ(106)
との間に圧縮ばね(107)を間在させ、上端のピン部
(110)を保持爪(76)(77)の非保持側端部間
に突出させるようになっている。
【0022】また、ロックピン(104)の両側にガイ
ドピン(111)とロック解除ピン(112)とを設
け、ガイドピン(111)を交換アーム(40)に結合
し、ロック解除ピン(112)を交換アーム(40)を
貫通させて昇降自在としてある。そして、ロックピン
(104)とロック解除ピン(112)とを連結板(1
13)にて連結し、ガイドピン(111)を連結板(1
13)にスライド自在に貫通させてある。従って、ロッ
クピン(104)とロック解除ピン(112)とは連結
板(113)を介して一体となって昇降する。さらに連
結板(113)の下方で、ロックピン(104)にロッ
ク用ガイド(114)を取付け、ガイドピン(111)
及びロック解除ピン(112)をロック用ガイド(11
4)にスライド自在に貫通させている。前記ロック用ガ
イド(114)には回転軸(37)側にガイド筒(3
6)の上面に当接するローラ(115)を取付けてあ
る。またロックピン(104)の下端にストッパ片(1
16)を取付けてある。
【0023】ガイド筒(36)の上端面には上記第1ロ
ック機構(87)及び第2ロック機構(90)に設けら
れたストッパ片(103)(116)に選択的に係合し
て、ロックピン(91)或いは(104)をアンロック
状態にするアンロックストッパ(117)を設けてあ
る。アンロックストッパ(117)は工具マガジン
(1)側の周縁を一部欠除させてあり、工具マガジン
(1)側に位置するストッパ片(103)或いは(11
6)が係合しないようになっている。
【0024】また、上記交換アーム(40)には上記第
1ロック機構(87)及び第2ロック機構(90)を覆
う筒状の保護カバー(120)を取付けてあり、第1ロ
ック機構(87)及び第2ロック機構(90)に切屑や
切削油等が付着しないようにしてある。
【0025】上記工具交換装置(25)は、図1に示す
様に工具マガジン(1)と主軸ヘッド(2)との間の中
立位置に待機させ、かつ回転軸(37)を上昇させてお
く。この状態では、工具マガジン(1)側に位置してい
る第1ロック機構(87)のロックピン(91)に取付
けたストッパ片(103)はガイド筒(36)に設けら
れたアンロックストッパ(117)と係合せず、ロック
ピン(91)は圧縮ばね(94)にて上昇させられ、ピ
ン部(95)を第1保持機構(60)の保持爪(63)
(64)内に突出させて保持爪(63)(64)をロッ
クしている。
【0026】一方第2ロック機構(90)のロックピン
(104)に取付けたストッパ片(116)はアンロッ
クストッパ(117)に係合してロックピン(104)
を相対的に下降させて、ピン部(110)を第2保持機
構(61)の保持爪(76)(77)間から退出させ、
保持爪(76)(77)をアンロック状態にしている。
【0027】工具交換動作は、先ず、送りシリンダ(4
1)を短縮動作させて、キャリヤ本体(35)を工具マ
ガジン(1)側へ移動させ、第1保持機構(60)の保
持爪(63)(64)を工具マガジン(1)の工具取り
出し位置へ挿入する。この移動時に工具マガジン(1)
に設けた適宜の押え手段(図示せず)にて第1ロック機
構(87)に設けられたロック解除ピン(97)を上方
から押え、連結板(100)を介してロックピン(9
1)を下降させる。するとロックピン(91)のピン部
(95)が第1保持機構(60)の保持爪(63)(6
4)間から退出し、保持爪(63)(64)をアンロッ
ク状態とし、保持爪(63)(64)を開閉させて工具
マガジン(1)のポット(22)に収納された工具ホル
ダー(5)を掴む。
【0028】工具ホルダー(5)を掴むと、回転軸(3
7)を下降させ、掴んだ工具ホルダー(5)をポット
(22)から抜出す。回転軸(37)の下降に伴って第
1ロック機構(87)のロックピン(91)が相対的に
上昇してピン部(95)を第1保持機構(60)の保持
爪(63)(64)間に突出させ、保持爪(63)(6
4)をロックして、工具ホルダー(5)の落下を防止す
る。下降後、送りシリンダ(41)を中間位置まで伸長
動作させ、キャリヤ本体(35)を中立位置まで戻す。
キャリヤ本体(35)が中立位置に来ると、回転軸(3
7)を上昇させて一旦待機させておく。
【0029】主軸ヘッド(2)が工具交換のために工具
交換位置まで移動してくると、開閉扉(33)を開放さ
せ、送りシリンダ(41)を伸長動作させてキャリヤ本
体(35)を主軸(23)側へ移動させ、図3に示す様
に、第2保持機構(61)の保持爪(76)(77)に
て主軸ヘッド(2)に装着された工具ホルダー(5)を
掴む。そして主軸が工具ホルダー(5)を開放した後回
転軸(37)を下降させ、図4に示す様に第2保持機構
(61)にて掴んだ工具ホルダー(5)を主軸ヘッド
(2)から抜き取る。回転軸(37)の下降に伴って第
2ロック機構(90)のロックピン(104)が相対的
に上昇し、上端のピン部(110)を第2保持機構(6
1)の保持爪(76)(77)間に突出させ、保持爪
(76)(77)をロックして工具ホルダー(5)の落
下を防止する。
【0030】また回転軸(37)が下降端まで下降する
と、第1ロック機構(87)及び第2ロック機構(9
0)のロック用ガイド(101)(114)に設けられ
たローラ(102)(115)がガイド筒(36)の上
端に当接し、双方のロックピン(91)(104)を上
昇位置に保持し、第1保持機構(60)の保持爪(6
3)(64)及び第2保持機構(61)の保持爪(7
6)(77)をロック状態に保つ。回転軸(37)の下
降後、ラックシリンダ(52)にてラック(51)をス
ライドさせ、回転軸(37)を180度回転させ、第1
保持機構(60)と第2保持機構(61)とを入替えて
工具(121)(122)を交換する。
【0031】工具交換後、回転軸(37)を上昇させ、
第1保持機構(60)にて掴んだ工具ホルダー(5)を
主軸ヘッド(2)の主軸内に挿入する。回転軸(37)
の上昇端手前で、第1ロック機構(87)に設けられた
ストッパ片(103)がガイド筒(36)に設けられた
アンロックストッパ(117)に係合し、ロックピン
(91)を相対的に下降させて、第1保持機構(60)
の保持爪(63)(64)をアンロックする。
【0032】そして主軸が挿入された工具ホルダー
(5)を保持すると、送りシリンダ(41)を中間位置
まで短縮動作させ、キャリヤ本体(35)を中立位置ま
で戻して第1保持機構(60)から工具ホルダー(5)
を放し、交換作業を完了する。キャリヤ本体(35)が
中立位置まで戻ると、開閉扉(33)が閉じ、主軸ヘッ
ド(2)は次の下降位置へ移動し、加工を行う。
【0033】工具交換後次の加工が行われている間に、
工具交換装置(25)は続いて回転軸(37)を下降さ
せ、送りシリンダ(41)を短縮動作させてキャリア本
体(35)を工具マガジン(1)側へ移動させ、第2保
持機構(61)にて掴んだ工具ホルダー(5)を工具マ
ガジン(1)のポット(22)の下方まで移動させる。
次に回転軸(37)を上昇させて掴んだ工具ホルダー
(5)をポット(22)へ収納させ、続いてキャリヤ本
体(35)を中立位置まで戻し、工具を工具マガジン
(1)へ返却する。工具返却後、上記動作を繰返して次
の工具を工具マガジン(1)から取り出し、中立位置で
待機する。
【0034】
【発明の効果】この発明によれば、交換アームに設けた
第1保持機構及び第2保持機構が工具を装着した工具ホ
ルダーを掴んだり放したりする時以外は、それぞれの保
持爪をロック状態に保って移動するため、工具ホルダー
を落下することがなく、安全性が向上し、しかも交換ア
ームを高速で移動させることができ、作業性が大幅に向
上する。また各保持爪をロックする第1ロック機構及び
第2ロック機構を工具交換装置に組込み、かつ回転軸の
昇降動作に合せて機械的に行っているので、信頼性が非
常に高いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る工具交換装置を備えた工作機械の
要部の正面図
【図2】本発明に係る工具交換装置の断面図
【図3】本発明に係る工具交換装置の断面図
【図4】本発明に係る工具交換装置の断面図
【図5】本発明に係る交換アームの平面図
【図6】本発明に係る第1ロック機構を示す断面図
【図7】本発明に係る回転軸の構造を示す断面図
【図8】本発明に係る回転軸の回転機構を示す断面図
【図9】従来の工具交換装置を備えた工作機械の正面図
【図10】工具ホルダーの正面図
【図11】従来の交換アームを示す平面図
【符号の説明】
1 工具マガジン 2 主軸 5 工具ホルダー 35 キャリヤ本体 36 ガイド筒 37 回転軸 40 交換アーム 60 第1保持機構 61 第2保持機構 63 保持爪 64 保持爪 67 スプリング 76 保持爪 77 保持爪 82 スプリング 87 第1ロック機構 90 第2ロック機構 91 ロックピン 103 ストッパ片 104 ロックピン 116 ストッパ片 117 アンロックストッパ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】工具ホルダーに保持された工具を多数収納
    した工具マガジンを備えた工作機械に設けられる工具交
    換装置であって、工具マガジンと工作機械の主軸ヘッド
    との間に設けられたキャリヤ本体と、前記キャリヤ本体
    に立設したガイド筒と、前記ガイド筒に回転かつ昇降自
    在に保持させた回転軸と、一対の保持爪を開閉自在に設
    け、かつ保持爪間に介在させたスプリングにて保持爪を
    常時閉じるようにした第1・第2保持機構を両端に備
    え、前記回転軸の上端に取付けられた交換アームと、前
    記交換アームの両側に、前記第1・第2保持機構に対応
    して設けられ、上端を前記保持機構の各保持爪の間に進
    入して保持爪をロックするロックピン、及び前記ロック
    ピンの下端に取付けたストッパ片、前記ロックピンの中
    間部に取付けたロック用ガイドを備えた第1・第2ロッ
    ク機構と、前記ガイド筒の上端に形成され、前記第1・
    第2ロック機構のロックピンに設けられたストッパ片と
    選択的に係合して、ロックピンを前記第1保持機構或い
    は第2保持機構内から退出させるアンロックストッパと
    を備えたことを特徴とする工具交換装置
JP19436692A 1992-07-22 1992-07-22 工具交換装置 Withdrawn JPH0631570A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003534139A (ja) * 2000-05-22 2003-11-18 フランツ・ハイマー・ゲーエムベーハー 工具保持具用焼きばめ装置
JP2004261918A (ja) * 2003-02-28 2004-09-24 Nippei Toyama Corp 工具交換装置
KR20110071175A (ko) * 2009-12-21 2011-06-29 두산인프라코어 주식회사 공작기계의 자동 공구 교환장치

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