JPH06315581A - ミシン - Google Patents

ミシン

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Publication number
JPH06315581A
JPH06315581A JP10836793A JP10836793A JPH06315581A JP H06315581 A JPH06315581 A JP H06315581A JP 10836793 A JP10836793 A JP 10836793A JP 10836793 A JP10836793 A JP 10836793A JP H06315581 A JPH06315581 A JP H06315581A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
needle
sewing machine
embroidery frame
sewing
state
Prior art date
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Pending
Application number
JP10836793A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshimichi Asai
俊通 浅井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ミシン針の損傷を防止すると共に、枠移動の
作業性を向上する。 【構成】 刺繍枠駆動機構が停止し(S1:NO)、レ
イアウト/縫製エリア確認キーが押されない時に、枠移
動キーが押され(S3:YES)、更に、ミシンモータ
が停止していると(S4:YES)、針位置が自動的に
針上に移動される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被加工布を針に対して
移動する刺繍枠を備えた刺繍ミシンに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、そのような刺繍ミシンにおいて
は、刺繍機能に加えて、糸切り機能があるミシンは、針
が針下状態になった後に、糸切りが行われるように構成
されている。また、被加工布に対する針位置の確認のた
めに、被加工布に縫い針を突き刺すことも行われてい
る。そして、刺繍ミシンにおいては、模様の位置を変更
するために、被加工布を針に対して移動させる必要があ
り、刺繍枠を被加工布と共に自在に移動できるように構
成されている。
【0003】そして、針が布に刺さっているつまり針下
の状態で、刺繍枠つまり被加工布を移動させることは、
針の破損、ひいてはミシンの破損を引き起こす恐れがあ
る。そのため、従来、この様な状態で刺繍枠を移動させ
ようとした場合は、警告音を発生したりエラー表示を出
す等で、使用者が針を布から離すつまり針上の状態にし
ないと動作できないように構成されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、使用者
は針下の状態で刺繍枠を動かす時は、いちいち縫い針を
針上にしてから、刺繍枠を操作しなくてはならないた
め、その操作がわずらわしいという問題点があった。
【0005】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、針位置が不都合な位置にあって
も、わずらわしい操作をすることなく刺繍枠を移動させ
るようにして、作業効率を高めたミシンを提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の請求項1記載のミシンは、刺繍枠を手動で移
動するための刺繍枠移動手段と、縫い針を被加工布より
上方に移動する針移動手段と、刺繍枠を刺繍枠移動手段
により移動する前に、針移動手段により縫い針を前記被
加工布より上方に移動させるように制御する制御手段と
を備えている。
【0007】また、本発明の請求項2記載のミシンは、
縫い針と被加工布との距離が最も遠くなる縫い針の移動
の最高点に縫い針を位置させるように制御する制御手段
を備えている。
【0008】
【作用】上記の構成を有する本発明の請求項1記載のミ
シンにおいては、刺繍枠移動手段が刺繍枠の移動開始の
ために操作されると、制御手段は針移動手段によって針
を自動的に被加工布の上方に移動させるので、刺繍枠移
動手段により刺繍枠を縫い針と離間させて移動する。
【0009】また、本発明の請求項2記載のミシンにお
いては、制御手段は針移動手段を制御して、針移動手段
が縫い針をその移動の最高点に自動的に位置させる。従
って、縫い針と被加工布との距離が最も遠くなってか
ら、被加工布が移動される。
【0010】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。
【0011】本発明を採用したミシン20は、図2に示
すように、XY方向に制御可能な刺繍枠2を有してい
る。このミシン20の内部機構および、刺繍枠2の制御
に使用されるXYテーブル機構は、公知のものと同様の
構造を有するものとする。
【0012】また、ミシン20は、本体の操作しやすい
前面部に、レイアウト/縫製エリア確認キー5と刺繍枠
移動キー6を有している。レイアウト/縫製エリア確認
キー5は、選択された模様が刺繍枠2内でどのように縫
製されるか確認するように構成されている。刺繍枠移動
キー6はレイアウト/縫製エリア確認中およびその他の
作業において、任意の位置に刺繍枠2を移動させるため
に使用されるように構成されている。この刺繍枠移動キ
ー6は、図4に示すように4方向の矢印キー61〜64
として構成されており、これらのキーは、使用者からみ
て前後左右方向への刺繍枠2の移動と整合するような向
きに配列されている。図4に示すように、針上の状態で
左向きのキー61を操作した場合の動作が、このキー入
力により刺繍枠2は矢印で示すように左方向へ移動する
ように構成されている。この針上は針位置の最高点であ
る。
【0013】ミシン本体のミシン針21の近くには、ス
タート/ストップキー7と針位置交換キー8と糸切り動
作キー9とが設けてある。スタート/ストップキー7
は、所定の縫製動作の開始および中断または停止を指示
するように構成されている。この針位置交換キー8は、
1回押すことにより針位置を変化させるためのものであ
り、針上停止状態なら針下に、針下停止状態なら針上に
変更するように構成されている。更に、糸切り動作キー
9は、上糸と下糸との両方を切るためのもので縫製終了
後などに用いるように構成されている。
【0014】図3に示すように、ミシンの制御系の制御
部30は、CPU16と、縫製データなどが記憶されて
いるROM14と、模様組み合わせパラメータなどを記
憶するRAM15などで構成されるマイクロプロセッサ
ある。この制御部30は、ドライバ31および32を介
して刺繍枠2のX方向、Y方向への駆動を行うX方向送
りパルスモータ11、Y方向送りパルスモータ12を制
御するように構成されている。また、制御部30は、ド
ライバ33を介してミシンの主駆動部であるミシンモー
タ10を制御するように構成されている。
【0015】これらのモータにより実行される縫製動作
は、前記のスタート/ストップキー7、レイアウト/縫
製エリア確認キー5、刺繍枠移動キー6の操作に応じ、
また、ミシン針21の位置、その他の縫製制御に必要な
パラメータを検出する針位置検出センサ4の出力を参照
しつつ制御部30により制御されるように構成されてい
る。したがって、制御部30は、適当な刺繍枠2の制御
位置を原点(0,0)とした直交座標系において、ミシ
ン針21の針落ちの位置を任意の座標点(X,Y)に制
御できるように構成されている。尚、針位置検出センサ
4は、ミシン針21の位置を針棒10の位置に対応して
検出できるように構成されている。
【0016】また、制御部30は、針位置交換キー8及
び針位置検出センサ4からの信号を読み取り、ミシン針
21の停止位置が、針上の時は針下に、針下の時は針上
になるようにミシンモータ10を制御するように構成さ
れている。
【0017】そして、糸切り動作キー9が操作されたと
きも針位置検出センサ4からの信号を読み取り、糸切り
するようにミシンモータ10を制御するように構成され
ている。表示装置39は、制御部30に接続され、模様
の表示、ミシンの状態、エラーメッセージなどを表示す
るように構成されている。また、外部記憶装置38は、
ROM14の内容とは別にオプションとして用意されて
いる模様データカードなどのことをさす。
【0018】次に、以上の構成を有するミシンにおける
刺繍枠2及び針棒10の動作について図1を参照して説
明する。
【0019】尚、図1に示すルーチンは、図3における
CPU16内に予めプログラム化されており、ある間隔
で随時実行されるように構成されている。また、ミシン
モータ10及び刺繍枠駆動機構13は停止していると共
に、レイアウト/縫製エリア確認キー5は押されていな
い。そして、ミシン針21は針下の状態にあるとする。
更に、刺繍枠移動キー6が使用者によって押されてい
る。
【0020】まず、枠駆動要求が成されていないので、
刺繍枠駆動機構13が停止していることが検出される
(S1:NO)。続いて、レイアウト/縫製エリア確認
キー5が押されていないことが検出されて、刺繍のレイ
アウトを表示するために停止しているのではないことが
検出される(S2:NO)。更に、ミシンモータ10が
停止しているので、縫製中でないことが検出される(S
4:YES)。このようにして、作業者がミシン停止時
に刺繍枠2を任意に移動させようとしていることが検出
される。
【0021】針位置検出センサ4からの信号に基づき、
ミシン針21が針上状態にないことが検出され、この状
態で刺繍枠2を移動させると、ミシン針21を損傷する
恐れがあることが検出される(S5:NO)。ミシンモ
ータ10が自動的に起動させられ(S6)、針位置検出
センサ4からの信号に基づき、ミシン針21が針上状態
になったいことが検出されると(S7:YES)、ミシ
ンモータ10が自動的に停止される(S8)。このよう
に、ミシン針21が自動的に針上状態になり、刺繍枠2
がミシン針21の下方を移動可能になったので、刺繍枠
2を使用者の入力に従って移動させる(S9)。
【0022】また、本発明は本実施例に限定されること
なく種々の変形例が考えられる。
【0023】例えば、表示装置39に警告表示をして動
作しても良い。また、キーを追加して、モータ停止処理
(S8)の後で使用者に操作を確認させても良い。さら
に、従来の仕様と共存させるべくスイッチによって警告
表示だけをするモードと切り換えても良い。
【0024】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明のミシンによれば、制御手段の制御が針移動手段
により縫い針を被加工布より上方に移動させ、縫い針を
被加工布から離間して刺繍枠移動手段により刺繍枠を移
動するので、縫い針の損傷が防止されていると共に、針
が自動的に被加工布より上方に移動されるので、作業効
率が向上するという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、上記ミシンの刺繍枠を移動する際のフ
ローチャートである。
【図2】図2は、本実施例のミシンの縫製機構を示す説
明図である。
【図3】図3は、上記ミシンの電気的構成を示すブロッ
ク図である。
【図4】図4は、上記ミシンにおいて、刺繍枠移動キー
を押したときのミシンの縫製機構を示す説明図である。
【符号の説明】
4 針位置検出センサ 6 刺繍枠移動キー 10 ミシンモータ 13 刺繍枠駆動機構 30 制御部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年11月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 ミシン
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、針位置を移動させる機
能を有するミシンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、針に対して刺繍枠を移動させる刺
繍ミシンで、糸切り機能を有するものは、模様の縫製が
終了した時点で針は針下に位置している。その理由は糸
切りが針下で行われるからである。その糸切り終了後は
針は針上に移動する。この刺繍ミシンでは、使用者は加
工布に針を突き刺して加工布に対する針位置を確認して
いる。
【0003】上述した場合において、針が加工布に突き
刺さっている針下状態で間違って刺繍枠を移動させてし
まう次のような場合が考えられる。例えば、針下状態で
模様の縫製位置を変更するために、カーソルにより刺繍
枠が移動される場合である。また、レイアウト/縫製エ
リア確認キーが押され、選択された模様が刺繍枠の縫製
可能領域内のどの位置に縫製されるかが確認された場合
(この場合は、刺繍枠が移動し、選択された模様の外枠
を示す外形線上を針が移動する)である。
【0004】そのような針下状態で刺繍枠が移動される
と、針の破損、ひいてはミシンの破損が引き起こされ
る。従来、この様な状態で刺繍枠を移動させようとした
場合、警告音が発生したり表示装置にエラー表示がされ
た。これにより使用者が針を布から離す、つまり針上の
状態にしてから、刺繍枠が移動されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、使用者
は針下の状態で刺繍枠を動かす時は、いちいち縫い針を
針上にしてから、刺繍枠を操作しなくてはならないた
め、その操作が作業効率を低減させるという問題点があ
った。
【0006】本発明の目的は、刺繍枠を移動させるとき
に針の位置が支障をきたす場合に、余分な操作をするこ
となく刺繍枠が移動し、作業効率を高めたミシンを提供
することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の請求項1記載のミシンは、上下往復運動する
針と、模様が縫製される加工布を支持する刺繍枠と、刺
繍枠を駆動する刺繍枠駆動手段と、刺繍枠駆動手段に駆
動信号を送出する駆動信号送出手段と、針が加工布より
下方にあることを検出する針位置検出手段と、針を加工
布より上方に移動させる針位置移動手段と、駆動信号送
出手段の駆動信号と針位置検出手段の検出結果に基づい
て、針を加工布より上方に移動させるように針位置移動
手段を制御する制御手段とを備えている。
【0008】また、請求項2記載のミシンは、針と加工
布との距離が最も遠くなる最高点に針を移動させる針位
置移動手段を備えている。
【0009】更に、請求項3記載のミシンは、駆動され
る刺繍枠の移動方向を決定する移動信号を送出する駆動
信号送出手段を備えている。
【0010】そして、請求項4記載のミシンは、刺繍枠
のどの位置に模様が縫製されるかを確認するために、模
様の外枠を示す外形線上を針が移動するレイアウト/縫
製エリア確認信号を送出する駆動信号送出手段を備えて
いる。
【0011】
【作用】上記の構成を有する本発明の請求項1記載のミ
シンにおいては、針は、上下往復運動する。刺繍枠は、
模様が縫製される加工布を支持する。刺繍枠駆動手段
は、刺繍枠を駆動する。駆動信号送出手段は、刺繍枠駆
動手段に駆動信号を送出する。針位置検出手段は、針が
加工布より下方にあることを検出する。針位置移動手段
は、針を加工布より上方に移動させる。制御手段は、駆
動信号送出手段の駆動信号と針位置検出手段の検出結果
に基づいて、針を加工布より上方に移動させるように針
位置移動手段を制御する。
【0012】また、請求項2記載のミシンにおいては、
針位置移動手段は、針と加工布との距離が最も遠くなる
最高点に針を移動させる。
【0013】更に、請求項3記載のミシンにおいては、
駆動信号送出手段は、駆動される刺繍枠の移動方向を決
定する移動信号を送出する。
【0014】そして、請求項4記載のミシンにおいて
は、駆動信号送出手段は、刺繍枠のどの位置に模様が縫
製されるかを確認するために、模様の外枠を示す外形線
上を針が移動するレイアウト/縫製エリア確認信号を送
出する。
【0015】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。
【0016】図2に示すように、刺繍ミシン20は、
Y方向に制御可能な刺繍枠2を有している。この刺繍ミ
シン20の内部機構および、刺繍枠2の制御に使用され
るXYテーブル機構は、公知のものと同様なのでその説
明を省略する。
【0017】刺繍ミシン20は、本体の操作しやすい前
面部に、レイアウト/縫製エリア確認キー5と刺繍枠移
動キー6を有している。レイアウト/縫製エリア確認キ
ー5が押されると前述したように、刺繍枠が移動し、選
択された模様の外枠を示す外形線上を針が移動する。使
用者は、選択された模様が刺繍枠の縫製可能領域内のど
の位置に縫製されるかを確認することができる。刺繍枠
移動キー6が押されると、任意の位置に刺繍枠2が移動
する。従って使用者は刺繍枠移動キー6を押して刺繍枠
2を移動させ、模様の開始点を変更させ、その上でレイ
アウト/縫製エリア確認キー5を押して、模様が縫製さ
れる位置を確認することもできる。
【0018】刺繍枠移動キー6は、図4に示すように、
4方向の矢印キー61〜64から構成されており、これ
らのキー61〜64は使用者からみて前後左右方向への
刺繍枠2の移動と整合するような向きに配列されてい
る。図4に示すように、針上の状態で左向きのキー61
が操作された場合、刺繍枠2は矢印で示す方向へ移動す
る。針上の状態とは、針の最高点である。
【0019】21の近くには、スタート/ストップキ
ー7、針位置移動キー8及び糸切り動作キー9が設けら
れている。スタート/ストップキー7は、所定の縫製動
作の開始および中断または停止を指示するキーである。
針位置移動キー8が1回押されると針位置が変化する。
すなわち針上停止状態なら針下に、針下停止状態なら針
上に針位置が変更される。糸切り動作キー9が押される
と、上糸と下糸との両糸が切断される。通常、縫製終了
後に押される。
【0020】図3に示すように、ミシンの制御系の制御
部30は、CPU16と、縫製データなどが記憶されて
いるROM14と、模様組み合わせパラメータなどを記
憶するRAM15から構成される。この制御部30は、
刺繍枠駆動機構13を制御する。すなわち制御部30
は、ドライバ31および32を介して刺繍枠2のX方
向、Y方向への駆動を行うX方向送りパルスモータ1
1、Y方向送りパルスモータ12を制御する。制御部3
0は、ドライバ33を介してミシンの主駆動部であるミ
シンモータ10を制御する。
【0021】これらのミシンモータ10により実行され
る縫製動作は、前記のスタート/ストップキー7、レイ
アウト/縫製エリア確認キー5、刺繍枠移動キー6の操
作に応じて、制御部30により制御される。ミシンモー
タ10により実行される縫製動作は、針21の位置及び
縫製制御に必要なパラメータを検出する針位置検出セン
サ4の出力に応じて、制御部30により制御される。制
御部30は、適当な刺繍枠2の制御位置を原点(0,
0)とした直交座標系において、針21の針落ち位置を
任意の座標点(X,Y)として制御する。針位置検出セ
ンサ4は、針21の位置を針棒0の位置に対応して検
する。
【0022】制御部30は、針位置移動キー8及び針位
置検出センサ4からの信号を読み取り、針21の停止位
が針上の時は針下に、針下の時は針上に針位置が変更
されるようにミシンモータ10を制御する。制御部30
糸切り動作キー9が操作されたとき、針位置検出セン
サ4からの信号を読み取り、ミシンモータ10を制御す
る。すなわち針21が針下状態であれば糸切り終了後、
針21が針上状態になるようミシンモータ10を制御す
る。更に、制御部30は針21が針上状態であれば、ま
ず針下状態にして糸切り終了後、針21が針上状態にな
るようミシンモータ10を制御する。
【0023】表示装置39は、制御部30に接続され、
模様、ミシンの状態及びエラーメッセージを表示する。
外部記憶装置38として、ROM14の内容とは別にオ
プションとして用意されている模様データカードがあ
る。
【0024】以上の構成を有する刺繍ミシンにおける動
作について図1を参照して説明する。尚、図1に示すサ
ブルーチンは、図3におけるCPU16内に予めプログ
ラム化されている。
【0025】レイアウト/縫製エリア確認キー5が押さ
れたか否か確認され(S1)、押された場合は(S1:
YES)、ミシンモータ10が停止中か否かが判断され
る(S5)。レイアウト/縫製エリア確認キー5が押さ
れていない場合(S1:NO)、刺繍枠移動キー6が押
されたか否かが判断される(S3)。刺繍枠移動キー6
が押されていない場合は(S3:NO)、この制御が終
了し、刺繍枠移動キー6が押された場合は(S3:YE
S)、ミシンモータ10が停止中か否かが判断される
(S5)。
【0026】ミシンモータ10が停止中でなければ、す
なわちミシンモータが駆動しているときは(S5:N
O)、この制御が終了され、ミシンモータ10が停止中
のときは(S5:YES)、針位置検出センサ4からの
信号に基づき、針21が針上にあるかどうかが判断され
る(S7)。針21が針上にないとき、すなわち針下な
ど針21が加工布1に突き刺さっているときは(S7:
NO)、ミシンモータ10が起動して、針21が針上に
向けて移動する(S9)。
【0027】つまり針21が加工布1に突き刺さった状
態でレイアウト/縫製エリア確認キー5や刺繍枠移動キ
ー6が押された場合は、ミシン針21及びミシン20を
損傷する恐れがあるので、ミシンモータ10が起動して
針21が針上に向けて移動する。針21が針上にあると
きは(S7:YES)、刺繍枠2がミシン針21の下方
を移動可能なので、使用者の入力に従って刺繍枠は移動
する(S15)。
【0028】ミシンモータ10が起動して針21が針上
に向けて移動した(S9)後、再び針位置検出センサ4
からの信号に基づき、針21が針上にあるかどうかが判
断され(S11)、針上にないときは針21が針上に移
動するまで待ち(S11:NO)、針21が針上にある
ときは(S11:YES)、ミシンモータ10が停止す
る(S13)。そして前述したように使用者の入力に従
って刺繍枠は移動し(S15)、この制御が終了する。
【0029】つまり針21が針下にあり加工布1に突き
刺さった状態で、レイアウト/縫製エリア確認キー5や
刺繍枠移動キー6が押された場合は、ミシンモータ10
が起動され針21が針上に移動され、その後X方向送り
パルスモータ11及びY方向送りパルスモータ12が駆
動され、刺繍枠2が移動する。
【0030】例えば針21が加工布1に突き刺さった状
態で左向きのキー61が操作された場合は、ミシンモー
タ10が起動され、自動的に針21が針上に移動され、
続いて刺繍枠2は図4に示す矢印の方向に移動する。従
って従来のように警告音が発生したり表示装置39にエ
ラー表示がなされたりした後、使用者が針位置移動キー
8を押して針21が針上に移動するのを待って、再び左
向きキー61を操作するという非常に非効率的な作業を
行う必要がない。すなわち少なくとも使用者は針位置移
動キー8を操作するという作業を省略することができ、
作業効率が格段に向上する。
【0031】本発明は本実施例に限定されることなく種
々の変形例が考えられる。
【0032】例えば、警告音の発生または表示装置39
でのエラー表示と同時に、本発明に関する制御が行われ
るようにしても良い。更に、本発明の仕様に関するモー
ドと、従来のように警告音が発生したりエラー表示が行
われたりする従来の仕様に関するモードとをスイッチに
よって切り換えるように構成しても良い。
【0033】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明のミシンによれば、制御手段の制御が針移動手段
により縫い針を被加工布より上方に移動させ、縫い針を
被加工布から離間して刺繍枠移動手段により刺繍枠を移
動するので、縫い針の損傷が防止されていると共に、針
が自動的に被加工布より上方に移動されるので、作業効
率が向上するという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、上記ミシンの刺繍枠を移動する際のフ
ローチャートである。
【図2】図2は、本実施例のミシンの縫製機構を示す説
明図である。
【図3】図3は、上記ミシンの電気的構成を示すブロッ
ク図である。
【図4】図4は、上記ミシンにおいて、刺繍枠移動キー
を押したときのミシンの縫製機構を示す説明図である。
【符号の説明】 4 針位置検出センサ 6 刺繍枠移動キー 10 ミシンモータ 13 刺繍枠駆動機構 30 制御部
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縫い針を上下往復運動させると共に、被
    加工布を支持する刺繍枠を前記縫い針の運動向きと略直
    交する方向に相対移動させることによって縫製するミシ
    ンにおいて、 前記刺繍枠を手動で移動するための刺繍枠移動手段と、 前記縫い針を前記被加工布より上方に移動する針移動手
    段と、 前記刺繍枠を前記刺繍枠移動手段により移動する前に、
    前記針移動手段により縫い針を前記被加工布より上方に
    移動させるように制御する制御手段とを備えることを特
    徴とするミシン。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は前記縫い針と前記被加工
    布との距離が最も遠くなる前記縫い針の移動の最高点に
    前記縫い針を位置させるように制御することを特徴とす
    る請求項1記載のミシン。
JP10836793A 1993-05-10 1993-05-10 ミシン Pending JPH06315581A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08196760A (ja) * 1995-01-18 1996-08-06 Ind Technol Res Inst コンピュータ刺繍機の図形刺繍の方法と装置
JP2007289336A (ja) * 2006-04-24 2007-11-08 Juki Corp ミシン
KR101354623B1 (ko) * 2006-09-29 2014-01-22 쥬키 가부시키가이샤 재봉기

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