JPH06315419A - 引出しのための引出しガイド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 引出しガイドを、該引出しガイドが引出しの
家具本体側の支持レールからの不都合な持ち上げを阻止
し、しかし引出しの家具本体からの取外しを妨害しない
持ち上げ防止装置を有しているように著しく改良する。 【構成】 引出しのそれぞれの側において家具本体側の
支持レール４と引出し側の引出しレール５とを有してお
り、両レールに、負荷を伝達する走行ローラ８，１１が
支承されており、支持レールの走行ローラと引出しレー
ルの走行ローラとが、引出しレールが二軌道で案内され
ているように引出しレールの引出し方向に対して垂直に
ずらされており、引出しレールが少なくともそれぞれ１
つの水平のリブ１２を有しており、該リブが、支持レー
ルの走行ウェブ６の下側に突出していて、かつ引出しの
ための持ち上げ防止装置を形成している。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、引出しのそれぞれの側
において家具本体側の支持レールと引出し側の引出しレ
ールとを有しており、両レールに、負荷を伝達する走行
ローラ又は滑り部材が支承されており、かつ両レール
が、走行ローラ又は滑り部材のための走行ウェブを有し
ており、さらに、支持レールの走行ローラ又は滑り部材
と引出しレールの走行ローラ又は滑り部材とが、引出し
レールが二軌道で案内されているように引出しレールの
引出し方向に対して垂直にずらされている形式の、引出
しのための引出しガイドに関する。

【０００２】

【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、冒頭
で述べた形式の引出しガイドを、該引出しガイドが引出
しの家具本体側の支持レールからの不都合な持ち上げを
阻止し、しかし引出しの家具本体からの取外しを妨害し
ない、しかも家具本体の互いに上下に配置された引出し
の間に自由スペースをほとんど有していない場合にも前
記の取外しを妨害しない持ち上げ防止装置を有している
ように著しく改良することにある。

【０００３】

【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに講じた本発明の手段は、引出しレールが少なくとも
それぞれ１つの水平のリブを有しており、該リブが、支
持レールの走行ウェブの下側に突出していて、かつ引出
しのための持ち上げ防止装置を形成していることにあ
る。

【０００４】それぞれの引出しレールが３つの水平のリ
ブを有していることによって、特に安定的なガイドが提
供される。

【０００５】

【実施例】以下に、本発明の実施例を添付の図面を用い
て詳しく説明する。図面には、引出しのうち、引出し縁
１、引出し底２及び引出し背壁３のみが示されている。
前面板は、見通しを良くするために取り除かれている。
引出しガイドは、引出しのそれぞれの側で引出し縁１に
よって被われる。引出しガイドは、家具本体側壁に固定
されている支持レール４と、引出し側壁又は引出し底２
に固定されている引出しレール５とから形成されてい
る。

【０００６】支持レール４は、引出しに向かう水平の走
行ウェブ６を有しており、該走行ウェブは、鉛直ウェブ
７の上方の縁に形成されている。鉛直ウェブ７は、支持
レール４の前方端部に走行ローラ８を支持しており、該
走行ローラは、鉛直ウェブの、走行ウェブ６とは反対の
側に固定されている。即ち、走行ローラ８は、鉛直ウェ
ブ７と家具本体側壁もしくは二重壁の引出し縁１の外側
壁１′との間に設けられている。

【０００７】引出しレール５は、走行ウェブ６及び鉛直
ウェブ７並びに支持レール４の走行ローラ８を上方から
掴んでいる。これによって、引出しレール５の走行ウェ
ブ９は、支持レール４の走行ウェブ６の外側に位置して
いる。さらに、引出しレール５は外側の自由縁ウェブ１
０を有しており、この自由縁ウェブに、引出し縁１がそ
の外側壁１′によって懸架されている。

【０００８】それぞれの引出しレール５は、後方端部に
２つの走行ローラ１１を備えており、該走行ローラは、
互いに上下に配置されていて、かつそれぞれ上方から、
又は下方から支持レール４の走行ウェブ６に沿って走行
する。図１〜図３から判るように、それぞれの引出しレ
ール５は３つの水平のリブ１２を備えており、該リブ
は、側方から支持レール４の走行ウェブ６の下側まで突
出している。これらのリブ１２は、引出しレール５ひい
ては引出し全体の支持レール４からの不都合な取外しを
阻止する持ち上げ防止装置を形成する。

【０００９】リブ１２が走行ローラ１１と一緒に引出し
ガイド装置の内側の軌道上に設けられていることによっ
て、リブを、引出しを外す際に支持レール４の走行ロー
ラ８を越えて持ち上げるには及ばない。このことによっ
て、引出しレール５は正に家具本体から引出されること
ができる。引出しを外すために、引出しは、ストッパ１
３，１４が走行ローラ８を越えて案内されるだけ持ち上
げられなければならない。

【００１０】それぞれの引出しレール５の最前のリブ１
２に、鉛直軸を中心にして回転可能な偏心体１５が支承
されている。偏心体１５は、特に図５及び図６から判る
ように、引出しを閉じる際に所属の支持レール４にぶつ
かる。偏心体１５を調節することによって、引出しを差
し込む際に前面板が家具本体にぶつかることはない。前
面板と、家具本体もしくはその側壁との間の間隔は、偏
心体１５の回動によって調節される。引出しの走行エネ
ルギが支持レール４と引出しレール５との間で受容され
ることによって、引出し縁１への前面板の保持がぐらつ
くことが避けられる。

【００１１】

【発明の効果】以上のごとく、本発明により、引出しレ
ールが少なくともそれぞれ１つの水平のリブを有してお
り、該リブが、支持レールの走行ウェブの下側に突出し
ていて、かつ引出しのための持ち上げ防止装置を形成し
ていることにより、引出しガイドが引出しの家具本体側
の支持レールからの不都合な持ち上げを阻止し、また、
引出しの家具本体からの取外しを妨害しない。

【００１２】しかも家具本体の互いに上下に配置された
引出しの間に自由スペースをほとんど有していない場合
にも引出しの家具本体からの取外しを妨害しない。それ
ぞれの引出しレールが３つの水平のリブを有しているこ
とによって、特に安定的なガイドが提供される。

【図面の簡単な説明】

【図１】引出しの一方の縁及び引出しガイド装置の一方
側における端面図である。

【図２】引出しを閉じる際の、引出し及び引出しガイド
装置の側面図である。

【図３】引出しを引出した際の、引出し及び引出しガイ
ド装置の側面図である。

【図４】引出しを閉じた際の、引出しの片側における縁
及び引出しガイド装置の水平断面図である。

【図５】引出しレールを部分的に断面して示す側面図で
ある。

【図６】引出しレールの水平断面図である。

【図７】引出しレールの横断面図である。

【符号の説明】

１ 引出し縁 １′ 外側壁 ２ 引出し底 ３ 引出し背壁 ４ 支持レール ５ 引出しレール ６ 走行ウェブ ７ 鉛直ウェブ ８ 走行ローラ ９ 走行ウェブ １０ 自由縁ウェブ １１ 走行ローラ １２ リブ １３，１４ ストッパ １５ 偏心体

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フレディー・デューバッハ スイス国 アデトスフィル、ケムプトナー シュトラーセ ６

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 引出しのそれぞれの側において家具本体
   側の支持レールと引出し側の引出しレールとを有してお
   り、両レールに、負荷を伝達する走行ローラ又は滑り部
   材が支承されており、かつ両レールが、走行ローラ又は
   滑り部材のための走行ウェブを有しており、さらに、支
   持レールの走行ローラ又は滑り部材と引出しレールの走
   行ローラ又は滑り部材とが、引出しレールが二軌道で案
   内されているように引出しレールの引出し方向に対して
   垂直にずらされている形式の、引出しのための引出しガ
   イドにおいて、引出しレール（５）が少なくともそれぞ
   れ１つの水平のリブ（１２）を有しており、該リブが、
   支持レール（４）の走行ウェブ（６）の下側に突出して
   いて、かつ引出しのための持ち上げ防止装置を形成して
   いることを特徴とする引出しのための引出しガイド。
2. 【請求項２】 それぞれの引出しレール（５）が、３つ
   の水平のリブ（１２）を有していることを特徴とする請
   求項１記載の引出しガイド。
3. 【請求項３】 支持レール（４）の走行ローラ（８）
   が、この支持レール（４）の、走行ウェブ（６）とは反
   対の側に支承されていることを特徴とする請求項１記載
   の引出しガイド。