JPH0631445B2 - 焼成装置 - Google Patents

焼成装置

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JPH0631445B2
JPH0631445B2 JP2432087A JP2432087A JPH0631445B2 JP H0631445 B2 JPH0631445 B2 JP H0631445B2 JP 2432087 A JP2432087 A JP 2432087A JP 2432087 A JP2432087 A JP 2432087A JP H0631445 B2 JPH0631445 B2 JP H0631445B2
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JP
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fired
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furnace
firing
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JP2432087A
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JPS63192879A (ja
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悟 林
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Mitsubishi Electric Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、焼成装置、特に、長尺の金属管等にライニ
ング処理等をする場合に使用する焼成装置に関するもの
である。
[従来の技術] 長尺の金属管、例えば、STPG鋼管、SUSステンレ
ス管等にガラスライニング等をするには金属管にガラス
粉体を塗装し、乾燥させた後、これを炉内に入れ、回転
させながら加熱し、ガラス粉体を融着させてライニング
処理をしている。
第4図は、従来から使用されている長尺金属管にガラス
ライニングをする焼成装置を示す模式的縦断面図であ
る。図において、符号1は炉体であり、炉体1の内壁面
にはヒータ2が設けられ、ヒータ2は、図示しない電源
から温度制御装置7を介して、通電線8によって給電さ
れ、発熱し、炉内温度を上昇させる。温度制御装置7の
温度センサとして熱電対6が炉体1内に挿入される。
炉内に入れられた長尺の金属管である被焼成物3は、そ
の両端を止めネジ13で回転軸9に固定され、炉内空間
に支持される。回転軸9は炉体1を貫通して炉内から炉
外へのび、炉外の左右に各2個設けられた軸受11に支
持され、カップリング12によって連結された駆動装置
10によって回転駆動される。従来の軸受11は通常の
ボールベアリングが使用されており、このボールベアリ
ング11は回転軸9を支持するために、床4に固定され
ている。
次に、動作について説明する。ガラスライニング用のガ
ラス粉体を塗付された長尺の金属管である被焼成物3を
炉体1内に入れ、止めネジ13で回転軸9に固定する。
次に、炉体1を閉じた後、駆動装置10で回転軸9を介
して被焼成物3を回転させながら、ヒータ2に通電して
炉内温度を上昇させ、温度制御装置7で炉内温度を調整
させ、ガラスライニング用のガラス粉体を溶融させて金
属管である被焼成物3に融着させる。ガラスの融着が完
了すればヒータ2の通電を止め、炉内温度を次第に降下
させた後、ガラスライニングされた被焼成物3を取り出
し、焼成作業を完了する。
[発明が解決しようとする問題点] 従来の焼成装置は以上のように構成されているので、次
のような問題がある。被焼成物である金属管は、その製
造工程における加工によって生じる内部応力が残留して
いる。焼成作業のため、この金属管を炉内に入れ、前述
のように加熱昇温させると、材料の強度(かたさ)の低
下に従い、前記残留内部応力が解放されて変形となって
現れてくる。例えば、引張りの内部応力がある個所では
その部分が収縮して引張りの残留内部応力は消滅しよう
とし、圧縮の内部応力がある個所では延伸して圧縮の残
留内部応力は消滅しようとする。残留内部応力が消滅し
て変形が現れると、この変形は温度が常温に下がっても
残ってしまう。
焼成された完成品は、使用目的によっては形状の正確さ
が要求され、この残留内部応力の解放による変形が残る
と、使用できないこともあるという問題があった。
この発明は上記のような問題点を解消するためになされ
たもので、ガラスライニング等の焼成作業にあたり、被
焼成物の温度上昇によって残留内部応力の解放に帰因し
て発生しようとする変形を矯正し、変形の少ない被焼成
物を製造することができる焼成装置を得ることを目的と
する。
[問題点を解決するための手段] この発明に係る装置は、被焼成物に取り付けた回転軸を
介して被焼成物に引張り応力を加える機構を設けたもの
である。
[作用] この発明における焼成装置は、被焼成物に引張り応力を
加える機構が設けられているので、被焼成物に引張り応
力を加えながら温度を上昇させて焼成作業を行うと、温
度の上昇とともに被焼成物内に残留していた内部応力が
解放され変形となって現れるが、回転軸を介して加えら
れる引張り応力によって、被焼成物は引き伸ばされる傾
向となっているため、前記変形が生じても、この変形は
再び軸心線方向に伸ばされて真直ぐになり、変形は矯正
される。換言すれば、残留内部応力による変形が発生し
ようとしても、加えられている引張り応力のため大きな
変形となって現れることができず、変形が防止されるこ
とになる。このように、引張り応力を加えて変形を抑制
しながら焼成を完了し、そのまま温度を降下させること
により、変形の少ない焼成完成品を得ることができる。
[発明の実施例] 以下、この発明の一実施例を図について説明する。第1
図はこの発明の一実施例を示す焼成装置の模式的断面図
である。図において、1は炉体、2は加熱用のヒータ、
3は被焼成物であるレーザー放電管のような長尺の金属
管である。4はこの焼成装置が据え付けられている床、
6は温度センサである熱電対、7は温度制御装置、8は
通電線である。
9は回転軸であり、止めネジ13で被焼成物3の両端に
それぞれ取り付けられている。回転軸9は、炉体1外の
左右に2個ずつ配置された軸受11によって支持され、
カップリング12によって駆動装置10に連結されてい
る。少なくとも図の右側の軸受11c,11dは、例え
ばボールスライドベアリングのような、回転自由9の回
転と共に軸心線方向の変位を許容する軸受とする。図の
左側の軸受11a,11bはボールスライドベアリング
または通常のボールベアリングのような軸受とする。駆
動装置10または軸受11aあるいは軸受11bに、図
の右方から回転軸9に加えられる引張り力を受け止める
ための図示しないスライドベアリングが設けられてい
る。
回転軸9の図の右端にはスラストベアリング14を嵌着
し、このスラストベアリング14に鋼索のような引張り
索15を連結し、床4上に設けられた導索ローラ16を
通して引張り索15を導き重錘17を付けて回転軸9に
引張り力を加えることによって、被焼成物3に引張り応
力を加える機構が設けられている。
次に、動作について説明する。被焼成物3として、例え
ば、直径28mm,管肉厚1.5mm,長さ1500mmのS
US430ステンレス管に、ガラスライニング用のガラ
ス粉体をスプレー塗装し、乾燥させた後、この被焼成物
3を炉体1内に入れ、回転軸9に両端を止めネジ13で
固定して取り付ける。次に、引張り索15に、例えば、
約5kgの重錘17を取り付けて回転軸9を介して被焼成
物3に引張り力を加える。次に、駆動装置10によって
回転軸9を介して被焼成物3を回転させながら、ヒータ
2に通電し、温度制御装置7でコントロールさせて炉内
温度を、例えば約850℃まで昇温させ、被焼成物3の
表面のガラス粉体を溶融させ融着させる。
前記の具体例では、被焼成物である管3の断面積は約1
25mm2であり、5kgの重錘17による引張り力による
引張り応力は約0.04kg/mm2となる。焼成作業中に、
この引張り応力が管3も作用している。この値は、SU
S430の一万時間基準1%クリープ速度のクリープ強
さ約0.1kg/mm2を下まわっている。この状態で、例え
ば時間あたり400℃の昇温スピードで昇温させ、85
0℃で20分間保持させ、時間あたり240℃の降温ス
ピードーで降温させた場合、前記引張り応力では管3に
伸びなどが生じるおそれは全くない。しかも、この引張
り応力によって、管3の残留内部応力が高温によって解
放されても変形として現れず、管3は真直ぐの形状に保
持され、そのまま冷却される。このようにして、変形の
ないガラスライニング管、すなわち被焼成物を得ること
ができる。
なお、前記被焼成物3の材質,形状,焼成作業の温度,
時間,重錘17の重量等は一例を示したものであり、被
焼成物3の性状および焼成条件によって定まる被焼成物
3のクリープ強度より小さい重量の重錘17を使用すれ
ばよい。
第2図は、炭素鋼,12Cr,17Cr(SUS43
0),27Crの一万時間1%のクリープ速度における
クリープ強さを温度ベースで示したものである。
なお、第3図に示すように、スラストベアリング14の
代りにスイブル(転鐶)14bのような索のねじれを除
くものを使用してもよい。また、重錘17の代りにスプ
リング17bを使用してもよい。スプリング17bを使
用する場合は、スラストベアリング14またはスイブル
14bはスプリング17bの回転軸9と反対側に設けて
もよいことは勿論である。
[発明の効果] 以上のように、この発明によれば、焼成作業によって被
焼成物に変形が生じることを防止することができ、変形
の少ない優れた焼成完成品が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例による焼成装置を示す模式
的縦断面図、第2図は各種材料のクリープ強さのグラ
フ、第3図は引張り機構の他の実施例の説明図、第4図
は従来例の焼成装置の模式的縦断面図である。 図において、3は被焼成物、4は床、9は回転軸、10
は駆動装置、11は軸受、14はスラストベアリング、
14bはスイブル、15は引張り索、17は重錘、17
bはスプリングである。 なお、図中、同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被焼成物を回転軸に取り付けて焼成する焼
    成装置において、前記被焼成物に前記回転軸を介して引
    張り応力を加える機構を設けたことを特徴とする焼成装
    置。
JP2432087A 1987-02-04 1987-02-04 焼成装置 Expired - Lifetime JPH0631445B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2432087A JPH0631445B2 (ja) 1987-02-04 1987-02-04 焼成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2432087A JPH0631445B2 (ja) 1987-02-04 1987-02-04 焼成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63192879A JPS63192879A (ja) 1988-08-10
JPH0631445B2 true JPH0631445B2 (ja) 1994-04-27

Family

ID=12134891

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2432087A Expired - Lifetime JPH0631445B2 (ja) 1987-02-04 1987-02-04 焼成装置

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JP (1) JPH0631445B2 (ja)

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Publication number Publication date
JPS63192879A (ja) 1988-08-10

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