JPH06314175A - コンピュータ処理システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気テープやフロッピーディスクなどのメデ
ィアをリード・ライト装置にセットするだけで、データ
のバックアップやデータ、プログラムの読込みなどの処
理を自動的に行ない、これによってコマンドの入力ミス
などに起因する種々の問題が発生しないようにする。 【構成】 その一部にラベル情報およびライトプロテク
ト情報が記録され、データの記憶媒体として使用される
メディア２がドライブ装置３にマウントされたとき、こ
のドライブ装置３によって前記メディア２のラベル情報
などを読み取るとともに、計算機４によって前記ラベル
情報などに基づいてテーブル２０を検索し、この検索動
作によって得られた前記ラベル情報などに対応する実行
プログラム名のプログラムを実行する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は大型コンピュータを使用
したコンピュータ処理システムに係わり、特に磁気テー
プやフロッピーディスクなどのメディアをセットしたと
き、このメディアに対する処理を自動的に実行するコン
ピュータ処理システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】大型コンピュータを使用したコンピュー
タ処理システムでは、日々、発生するデータのバックア
ップなどの処理を行なうとき、バックアップデータ格納
用の磁気テープを磁気テープ装置にセットした後、キー
ボードを操作してバックアップコマンドなどを入力して
計算機の磁気ディスク装置や主メモリ内などに格納され
ているデータなど磁気テープに記憶させるようにしてい
る。

【０００３】また、定期的に処理することが必要なデー
タを計算機に読み込ませて処理するとき、処理対象とな
るデータやプログラムが格納された磁気テープを磁気テ
ープ装置にセットした後、キーボードを操作して読込み
用のコマンドなどを入力して、磁気テープに格納されて
いるデータやプログラムなどを計算機内のディスク装置
や主メモリに転送させ、これを処理する。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のバックアップ方法やデータなどの読出し方法に
おいては、磁気テープを磁気テープ装置にセットした
後、キーボードを操作してデータバックアップ用のコマ
ンドや読出し用のコマンドなどを入力しなければならな
いので、コマンドの入力ミスなどに起因して別のデータ
をバックアップしてしまったり、消去してはならない磁
気テープに別のデータなどを書き込んで磁気テープに記
憶されているデータやプログラムを壊してしまったりす
ることがあった。

【０００５】本発明は上記の事情に鑑み、磁気テープや
フロッピーディスクなどのメディアをリード・ライト装
置にセットするだけで、データのバックアップやデー
タ、プログラムの読込みなどの処理を自動的に行なうこ
とができ、これによってコマンドの入力ミスなどに起因
する種々の問題が発生しないようにすることができるコ
ンピュータ処理システムを提供することを目的としてい
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明によるコンピュータ処理システムは、その一
部に種別情報が記録され、データの記憶媒体として使用
されるメディアと、このメディアがマウントされたと
き、前記メディアの種別情報を読み取るドライブ装置
と、種別情報と実行プログラム名との対応させるテーブ
ルおよび実行プログラムを有し、前記ドライブ装置によ
って読み取られた種別情報に基づいて前記テーブルを検
索して前記種別情報に対応する実行プログラム名を選択
してこの実行プログラム名の実行プログラムを実行する
計算機とを備えたことを特徴としている。

【０００７】

【作用】上記の構成において、その一部に種別情報が記
録され、データの記憶媒体として使用されるメディアが
ドライブ装置にマウントされたとき、このドライブ装置
によって前記メディアの種別情報が読み取られるととも
に、計算機によって前記種別情報に基づいてテーブルが
検索され、この検索動作によって得られた前記種別情報
に対応する実行プログラム名の実行プログラムが実行さ
れる。

【０００８】

【実施例】図１は本発明によるコンピュータ処理システ
ムの一実施例を示すブロック図である。

【０００９】この図に示すコンピュータ処理システムは
メディア２と、ドライブ装置３と、計算機４とを備えて
おり、メディア２をドライブ装置３にセットしたとき、
ドライブ装置３によって前記メディア２のラベル内容
（ラベル情報）と、ライトプロテクトの有無（ライトプ
ロテクト情報）とが読み取られて計算機４に渡され、こ
れによって前記メディア２に対して予め設定されている
プログラムが選択されて、これが自動的に実行され、前
記メディア２に記憶されているデータやプログラムが読
み出されて、これが計算機４に転送されて処理された
り、計算機４側のデータなどが前記ドライブ装置３に転
送されて前記メディア２に記憶されたりする。

【００１０】メディア２は磁気テープやフロッピーディ
スクなどによって構成され、磁気テープによって構成さ
れているときには、その一部、例えば先頭エリアにラベ
ル情報エリア５と、ライトプロテクト情報エリア６とが
形成され、これらラベル情報エリア５やライトプロテク
ト情報エリア６に、この磁気テープに対する処理を指定
するラベル情報やライトプロテクト情報が書き込まれ
る。また、メディア２がフロッピーディスクによって構
成されているときには、その一部にラベル情報エリア５
が形成され、この部分にラベル情報が書き込まれるとと
もに、ケースの一部に形成された書込み可、不可表示部
（例えば、切欠きやホール）によってライトプロテクト
情報が決められる。

【００１１】そして、メディア２に対するデータなどの
書込みやデータなどの読出しが必要になったとき、ドラ
イブ装置３にセットされる。

【００１２】ドライブ装置３はメディア１の種類に応じ
て磁気テープ装置やフロッピーディスク装置などによっ
て構成されており、メディア２がセットされたとき、こ
のメディア２のラベル情報とプロテクト情報とを自動的
に読み出してこれを計算機４に供給する。この後、この
計算機４から書込み指令が出力されれば、この書込み指
令とともに出力されるデータやプログラムなどの情報を
取り込んで前記メディア２に記憶させ、また前記計算機
４から読出し指令が出力されれば、前記メディア２から
前記読出し指令によって指定された内容を読出してこれ
を前記計算機４に供給する。

【００１３】計算機４は図２に示す如くキー入力部１０
と、表示部１１と、通信インタフェース部１２と、デー
タ処理部１３と、バス１４とを備えており、前記ドライ
ブ装置３から出力されるラベル情報と、ライトプロテク
ト情報とに基づいて予め登録されている各実行プログラ
ムのうち、前記ドライブ装置３にセットされているメデ
ィア２に対して指定されている実行プログラムを選択す
るとともに、これを実行して前記メディア２に対し、デ
ータを記憶させるバックアップ処理を行なったり、前記
メディア２に記憶されているデータやプログラムなどを
読み出してこれを処理したりする。

【００１４】キー入力部１０はテンキーや各種の文字キ
ーなどを有するキーボードと、このキーボードから出力
されるキー信号に基づいて各種のデータや各種の指令な
どを生成するキーボードインタフェース回路などとを備
えており、キーボードが操作されたとき、この操作内容
に基づいて各種のデータや各種の指令などを生成してこ
れを前記データ処理部１３に供給する。

【００１５】また、表示部１１は前記データ処理部１３
から出力される表示データを取り込んでビデオ信号を生
成するＣＲＴインタフェース回路と、このＣＲＴインタ
フェース回路によって生成されたビデオ信号を取り込ん
で画面表示するＣＲＴなどとを備えており、前記データ
処理部１３から出力される表示データを取り込むととも
に、この表示データに基づいてビデオ信号を生成してこ
れを画面表示する。

【００１６】また、通信インタフェース部１２は前記デ
ータ処理部１３に入出力されるデータなどと前記ドライ
ブ装置３に入出力されるデータなどとを相互に変換する
通信インタフェース回路を備えており、前記データ処理
部１３からデータなどが出力されたとき、これを取り込
むとともに、データの形式を変換して前記ドライブ装置
３に供給し、またこのドライブ装置３からデータが出力
されたとき、これを取り込むとともに、データの形式を
変換して前記データ処理部１３に供給する。

【００１７】データ処理部１３は各種のデータ処理を行
なうＣＰＵ１５と、このＣＰＵ１５の動作を規定するプ
ログラムや各種の定数データなどが格納されるＲＯＭ１
７と、前記ＣＰＵ１５の主メモリや各種の作業エリアな
どとして使用されるＲＡＭ１６と、前記ＣＰＵ１５の大
容量記憶エリアとして使用される磁気ディスク部１８と
を備えており、前記ＲＯＭ１７に格納されているプログ
ラムに基づいて前記ドライブ装置３から出力されるラベ
ル情報およびライトプロテクト情報の処理やデータの入
出力処理、データの転送処理、主メモリ上にあるプログ
ラムの処理などを行なう。

【００１８】この場合、前記磁気ディスク部１８には、
図３に示す各ラベル情報および各ライトプロテクト情報
に対応する実行プログラム名、例えばバックアップ実行
プログラムを示すプログラム名やデータなどの読出し実
行プログラムを示すプログラム名などとを対応させるテ
ーブル２０が格納されており、前記ＣＰＵ１５からテー
ブル２０の読出し指令が出力されたとき、テーブル２０
の内容を前記ＣＰＵ１５に供給する。

【００１９】次に、図４に示すフローチャートを参照し
ながら、この実施例のメディア処理を説明する。

【００２０】まず、ラベル情報およびライトプロテクト
情報が記憶された（または、設定された）メディア２が
ドライブ装置３にセットされれば（ステップＳＴ１）、
ドライブ装置３が起動して前記メディア２のラベル情報
と、プロテクト情報とを読み込んで計算機４に供給され
る（ステップＳＴ２）。

【００２１】これによって、計算機４のＣＰＵ１５は通
信インタフェース部１２を介して前記ドライブ装置３か
ら出力されるラベル情報およびプロテクト情報とを取り
込むとともに、磁気ディスク部１８のテーブル２０をル
ックアップしてこれらラベル情報およびプロテクト情報
に対応するプログラム名を取込み（ステップＳＴ３）、
このプログラム名によって指定されたプログラムを実行
する（ステップＳＴ４）。

【００２２】この場合、前記プログラム名がデータのバ
ックアップを示す名称であれば、ＣＰＵ１５は前記名称
によって指定されたプログラムを実行し、ＲＡＭ１６や
磁気ディスク部１８内にあるデータやプログラムなどを
順次、読み出してドライブ装置３に転送し、このドライ
ブ装置３にマウントされているメディア２に記憶させ、
また前記プログラム名がデータやプログラムの読出しを
示す名称であれば、名称によって指定されたプログラム
を実行し、前記ドライブ装置３にマウントされているメ
ディア２からデータやプログラムなどを読み出し、これ
を指定された場所に格納してこれらデータやプログラム
の処理を行なう。

【００２３】このように、この実施例においては、メデ
ィア２をドライブ装置３にセットしたとき、ドライブ装
置３によって前記メディア２のラベル内容（ラベル情
報）と、ライトプロテクトの有無（ライトプロテクト情
報）とが読み取られて計算機４に渡され、これによって
前記メディア２に対して予め設定されているプログラム
が選択されて、これが自動的に実行され、前記メディア
２に記憶されているデータやプログラムが読み出され
て、これが計算機４に転送されて処理されたり、計算機
４側のデータなどが前記ドライブ装置３に転送されて前
記メディア２に記憶されたりするようにしたので、磁気
テープやフロッピーディスクなどのメディア２をリード
・ライト装置などのドライブ装置３にセットするだけ
で、データのバックアップやデータ、プログラムの読込
みなどの処理を自動的に行なうことができ、これによっ
てコマンドの入力ミスなどに起因する種々の問題が発生
しないようにすることができる。

【００２４】この結果、通常の大型コンピュータシステ
ムにおいては、コマンドを入力するコンソールの設置場
所と、磁気テープ装置などのドライブ装置３の設置場所
とが離れているため、数人で操作しなければならない
が、本発明を適用することにより、ドライブ装置３の前
に１名の操作員を配置するだけで、同様な操作を行なう
ことができる。また、マウントロボットを使用して磁気
テープをドライブ装置３にマウントすることにより、完
全な無人化も可能になる。

【００２５】また、パーソナルコンピュータにおいて
は、ディスクのバックアップに使用するメディア（例え
ば、フロッピーディスケットなど）２のラベル情報（例
えば、ボリゥムラベルなど）に“ＣＯＰＹ”コマンドや
“ＤＩＳＫＣＯＰＹ”コマンドなどを対応させて登録し
ておくことにより、操作性を向上させることができ、初
心者でも簡単に操作できるようにすることができる。

【００２６】さらに、マルチウインドウ機能を持つコン
ピュータシステムにおいては、コマンドプロンプト画面
などをオープンしなくとも、メディアをマウントするだ
けで、同様な働きを可能にすることができる。

【００２７】また、上述した実施例においては、メディ
ア２にラベル情報およびライトプロテクト情報を登録
し、メディア２がドライブ装置３にマウントされたと
き、メディア２からラベル情報およびライトプロテクト
情報を読出し、計算機４によって前記ラベル情報および
ライトプロテクト情報に基づき、テーブル２０を検索し
て実行プログラム名を選択するようにしているが、ラベ
ル情報およびライトプロテクト情報以外の情報をメディ
ア２に登録して同様な処理を行なわせるようにしても良
い。

【００２８】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、磁
気テープやフロッピーディスクなどのメディアをリード
・ライト装置にセットするだけで、データのバックアッ
プやデータ、プログラムの読込みなどの処理を自動的に
行なうことができ、これによってコマンドの入力ミスな
どに起因する種々の問題が発生しないようにすることが
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるコンピュータ処理システムの一実
施例を示すブロック図である。

【図２】図１に示す計算機の詳細な構成例を示すブロッ
ク図である。

【図３】図２に示す磁気ディスク部に格納されているテ
ーブルの一例を示す模式図である。

【図４】図１に示すコンピュータ処理システムの動作例
を示すフローチャートである。

【符号の説明】

２ メディア ３ ドライブ装置 ４ 計算機 ５ ラベル情報エリア ６ ライトプロテクト情報エリア １０ キー入力部 １１ 表示部 １２ 通信インタフェース部 １３ データ処理部 １４ バス １５ ＣＰＵ １６ ＲＡＭ １７ ＲＯＭ １８ 磁気ディスク部 ２０ テーブル

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 その一部に種別情報が記録され、データ
   の記憶媒体として使用されるメディアと、 このメディアがマウントされたとき、前記メディアの種
   別情報を読み取るドライブ装置と、 種別情報と実行プログラム名とを対応させるテーブルお
   よび実行プログラムを有し、前記ドライブ装置によって
   読み取られた種別情報に基づいて前記テーブルを検索し
   て前記種別情報に対応する実行プログラム名を選択して
   この実行プログラム名の実行プログラムを実行する計算
   機と、 を備えたことを特徴とするコンピュータ処理システム。