JPH06313834A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JPH06313834A
JPH06313834A JP10445893A JP10445893A JPH06313834A JP H06313834 A JPH06313834 A JP H06313834A JP 10445893 A JP10445893 A JP 10445893A JP 10445893 A JP10445893 A JP 10445893A JP H06313834 A JPH06313834 A JP H06313834A
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Japan
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ldp2
pulse
lens barrel
motor
lens
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Haruki Nakayama
春樹 中山
Hironobu Mikoshiba
浩伸 御子柴
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パルス信号を、焦点距離を切替るときの停止
制御トリガー信号及び外部から鏡胴を誤操作されたとき
の誤操作検知信号として用い、信号発生回路を簡略化す
る。 【構成】 複数のレンズ群を光軸方向に移動させる移動
手段により複数の焦点距離に段階的に設定した後、移動
手段によりフォーカシングを行うズームレンズ鏡胴を備
えたカメラにおいて、移動手段を駆動するモータと、連
続的な第1パルスを移動手段により発生させる第1パル
ス発生手段と、複数のレンズ群の移動量を等分割した数
の整数倍の断続的な第2パルスを移動手段により発生さ
せる第2パルス発生手段と、検知手段が焦点距離切替操
作を検出したときは第2パルスのパルス数に基づいてモ
ータの駆動及び停止を行い、測距信号を検出したときは
第1パルスのパルス数に基づいてモータを駆動及び停止
を行う制御手段とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、同一移動手段に基づい
て焦点距離切替え及びフォーカシングを行うズームレン
ズ鏡胴を備えたカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】カメラの機構を簡素化するため、モータ
を駆動源として複数のレンズ群を光軸方向に移動させ、
段階的に複数の焦点距離に切替え、所定の焦点距離に設
定した後、同じモータを駆動源として複数のレンズ群を
光軸方向に移動させてフォーカシングを行うカメラが従
来より提案されている。この焦点距離切替えを検知する
ために、デジタルパターンやポテンショメータを用いる
例が知られている。
【0003】例えば、デジタルパターンを用いて、各焦
点距離毎に異なるパターンを用意しておき、パターンの
相違により焦点距離を検出する手段があるが、この場合
はパターンのブラシの数が多く、信頼性に欠ける。
【0004】また、各焦点距離毎に設けたデジタルパタ
ーンから各々信号を取り出して焦点距離を検出する手段
があるが、この場合は検出されるビット数が多くなる。
【0005】ポテンショメータを用いた場合は、出力信
号はアナログ信号であるので、信号処理のためデジタル
変換する必要があるが、その変換に時間がかかる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本願発明は、上記の従
来技術の問題点を解決するもので、断続的なパルス信号
に基づいて焦点距離切替え時に駆動モータを停止させ、
また何らかの理由によりレンズが設定位置よりずれた場
合でもその状態を検知できるズームレンズを備えたカメ
ラを実現するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題は本発明におけ
る、複数のレンズ群を光軸方向に移動させる移動手段に
より複数の焦点距離に段階的に切替え、所定の焦点距離
を設定した後、該移動手段によりフォーカシングを行う
ズームレンズ鏡胴を備えたカメラにおいて、前記移動手
段を駆動するモータと、連続的な第1パルスを前記移動
手段により発生させる第1パルス発生手段と、前記複数
のレンズ群の移動量を等分割し、等分割した数の整数倍
の断続的な第2パルスを前記移動手段により発生させる
第2パルス発生手段と、焦点距離切替操作を検知し検知
信号を出力する検知手段と、被写体距離の測距信号を出
力する測距手段と、前記検知信号を検出したときは前記
第2パルスのパルス数に基づいて前記モータの駆動及び
停止を行い、前記測距信号を検出したときは前記第1パ
ルスのパルス数に基づいて前記モータを駆動及び停止を
行う制御手段とを備えたことを特徴とするカメラにより
達成される。
【0008】
【実施例】本願発明の機械的作動の1実施例を図1乃至
図3に基づき詳細に説明する。
【0009】図1は本願発明におけるズームレンズ鏡胴
の分解斜視図、図2はその横断面図であり、鏡胴上半分
は焦点距離を広角に設定した図、鏡胴下半分は焦点距離
を望遠に選択した図、図3は固定板の組付けを示す図で
ある。
【0010】1はカメラ本体と一体的に固定された固定
胴であり、内周にメスヘリコイド1aを螺設しており、
メスヘリコイド1aの左右側部には後述する直進ガイド
21のためのガイド溝1bがメスヘリコイド1aを横切っ
て設けられている。2は可動胴であり、外周にメスヘリ
コイド1aと螺合するオスヘリコイド2aと大歯車2b
を一体的に形成し、内周にメスヘリコイド2cとカム溝
2d(インナーカム)を、後端部の内方向にフランジ2
eを設けている。なお、大歯車2bの歯先円は、オスヘ
リコイド2aの谷径より小さく形成されており、可動胴
2と大歯車2bを樹脂で一体成形すると、大歯車2bは
可動胴2の後端面に配置することにより、成形型を分割
して成形するのではなく、型の抜き方向に一体の型で成
形できるため、精度の高い部品が簡単な型構造で製造で
きる。3はFC摺動枠であり、合成焦点距離が(+)のF
Cレンズ群5を保持するFCレンズ鏡枠4を前方からネ
ジにより取り付けている。FC摺動枠3の外周にはメス
ヘリコイド2cと螺合するオスヘリコイド3aと後述す
る直進ガイド21のためのガイド溝3bとを設け、後述す
るガイドシャフト11のための穴3cを穿設している。6
はRC摺動枠であり、内周にて合成焦点距離が(−)のR
Cレンズ群7を保持し、外周に後述する直進ガイド21の
ためのガイド溝6aを設けると共にカム溝2dと係合す
るRCカムピン8を埋設し、前方にガイドシャフト11を
突設している。13はガイドシャフト11に挿入されるシャ
フトバネ、12はシャフトバネ13の抜け止めのためのE形
止め輪である。21は直進ガイドで、左右の突出部21aに
て固定胴1のガイド溝1bと滑合し、もう1つの突出部
21bで後述する駆動歯車44を回転自在に軸支し、前方に
折り曲げられた腕部21cにてガイド溝3b及びガイド溝
6aと滑合する。22は可動胴2と直進ガイド21とを連結
するガイド固定板、23は直進ガイド21とガイド固定板22
とを連結し、可動胴2をフランジ2eにて保持するガイ
ド固定軸、24は直進ガイド21をガイド固定軸23に保持す
る止めネジである。31は鏡胴駆動モータであり、そのシ
ャフト32にはLDP1用プロペラ33が取り付けられ、L
DP1用フォトインタラプタ34により信号LDP1を発
生する。35はモータに直結したピニオンであり、モータ
31の回転は第1歯車36、第2歯車37、第3歯車38、第4
歯車42により、光軸方向に長い歯車を設けた第5歯車43
に伝達され、更に駆動歯車44に伝達される。駆動歯車44
は可動胴2の大歯車2bと歯合している。第3歯車38の
シャフト39にはLDP2用プロペラ40が取り付けられ、
LDP2用フォトインタラプタ41により信号LDP2を
発生する。なお、信号LDP1及びLDP2は、鏡胴駆
動モータを制御する信号であり、詳細は後述する。
【0011】52はシャッター、53はシャッター駆動用モ
ータであり、FC摺動枠3に搭載されている。51はFP
C基板であり、シャッター駆動用モータ53と本体側の電
装部品を搭載したプリント基板54とを接続している。F
PC基板51は、シャッター駆動用モータ53と接続した
後、カメラ後方に直進ガイド21の腕部21cと可動胴2の
内周との間隙を通過し、可動胴2の後端2fで折り返
し、カメラ前方に可動胴2の外周と固定胴1との間隙を
通過する。固定胴1に可動胴2が最も繰り出されたとき
の可動胴2の後端2fよりカメラ前方に穴1cが設けら
れており、FPC基板51は、穴1cを通過して固定胴1
の外周に引き出され、本体側のプリント基板54と接続さ
れる。なお、51aは鏡胴を最も沈胴させた位置における
FPC基板51を示している。61はカメラ外観形状であ
り、化粧環62は可動胴2に、前筒63はFC摺動枠3に取
り付けられている。
【0012】次に、ズームレンズ鏡胴の基本動作につい
て説明する。
【0013】まず駆動モータ31が回転すると、その駆動
力がギヤ列36、37、38、42を通じて第5歯車43に伝えら
れ、第5歯車43は直進ガイド21に取り付けられている駆
動歯車44に、駆動力を伝える。駆動歯車44は大歯車2b
と歯合し、可動胴2を回転させ、固定胴1とヘリコイド
螺合している可動胴2を光軸方向に移動させる。このと
き、駆動モータ31の回転方向により、可動胴2は光軸方
向に前進または後退を行い、駆動歯車44も前進または後
退を行うので、歯合する第5歯車43との光軸方向の歯合
位置は変化するが、第5歯車43は光軸方向に長い歯幅を
有するので、その歯合がはずれることはない。可動胴2
のフランジ2eにはガイド固定板22、ガイド固定軸23、
止めネジ24により、直進ガイド21が一体的に取り付けら
れているが、直進ガイド21は左右の突出部21aと固定胴
1のガイド溝1bにより回転を阻止され、光軸方向への
移動のみ行う。同様に直進ガイド21により、FC摺動枠
3はガイド溝3bにおいて回転を阻止されている。ま
た、RC摺動枠6に突設したガイドシャフト11がFC摺
動枠3を貫通しているので、RC摺動枠6もFC摺動枠
3と共に回転を阻止されている。従って、可動胴2が回
転移動したとき、可動胴2とヘリコイド結合しているF
C摺動枠3及び可動胴2とカム結合しているRC摺動枠
6は光軸方向に前進または後退のみ行う。なお、FC摺
動枠3は可動胴2の約2倍の比率で移動する。この比率
は可動胴の内側ヘリコイドと外側ヘリコイドのリードに
より決定され、実施例ではほぼ同一のリードに設定して
いるため、上記のような比率になる。なお、可動胴2の
移動に伴って、第5歯車43と駆動歯車44との噛み合い位
置は光軸方向に変化するが、第5歯車43が光軸方向に長
い歯を設けた歯車なので、この噛み合いは可動胴2の移
動に拘わらず、常に維持される。また、可動胴2のフラ
ンジ2eは直進ガイド21のスラスト抜け止め以外にフラ
ンジ内面部は可動胴2の回転をうける軸受面となってお
り、駆動力伝達時における可動胴2の変形を防止してい
る。
【0014】RCレンズを保持するRC摺動枠6は、上
記のようにカム溝2dにより駆動され、フォーカシング
と焦点距離切替えとを同じ駆動源で駆動できるようにす
るため、そのカム形状をフォーカシング領域、焦点距離
切替え領域に分けている。
【0015】RC摺動枠6に突設したガイドシャフト11
はFC摺動枠3を貫通し、その先端でシャフトバネ13を
圧縮状態にE形止め輪12にて保持しているため、RC摺
動枠6は絶えずバネ力によって、FC摺動枠3の方向に
引き寄せられている。そのため、可動胴2のカム溝2d
はカムの片面しか使用していないことになる。そこでカ
ム溝幅はカムピン幅に比べ大きく、溝幅には余裕を持た
せている。カム溝2dの立ち角はカムの作動効率を高め
るため、出来るだけシャフトバネ13の力の加わる側に立
ち角を立て、プラスチック成形でき得るようカム溝の立
ち角を前後で非対称としている。また、フォーカシング
時はバネ力が増加する方向に移動することになり、ズー
ムアップ時はバネ力が減少する方向に移動することにな
る。カム溝2dは光軸前方方向には開いているので、R
C摺動枠6を可動胴2に組み込むときには、可動胴2の
前方から組み込む。このRC摺動枠6は、FC摺動枠3
(シャッター52等を含む)にガイドシャフト11にて連結
しているため、FC・RC摺動枠ユニットとして可動胴
2に組み込まれるが、そのときにRC摺動枠6は、FC
摺動枠3側に引き寄せられていると組み立ての作業性が
良い。また、FC摺動枠3によりRC摺動枠6を覆う形
状にすることにより、RC摺動枠6のRCレンズ群7の
キズを防止することができる。
【0016】通常はこのFC・RC摺動枠ユニットを含
む可動胴ユニットの段階で、投影解像力等のレンズ性能
を検査するが、現ユニットの外表面にある可動胴を回転
させれば、焦点距離選択も、ピント調整も行えるため、
検査効率は非常に高く、大がかりな電気的治工具を必要
としない。この状態で投影解像力等のレンズ性能が検査
出来ると、不良等が早く検出され、解体修理の時間、費
用が節約できる。このユニットにはシャッタ駆動部、F
PC、レンズカバー等は組み込まれている必要がないば
かりか、フォーカシングメカもないため、FCレンズが
原因する不良によるFCレンズの交換は容易であるこの
可動胴ユニットは固定胴1に組み込まれた後、直進ガイ
ド21が組み込まれ、直進ガイド21の抜け止め回転受けの
ガイド固定板22が2個組み込まれる。これを図3(A)
及び図3(B)により説明する。図3(A)において、
組立作業性を高めるために、2個の固定板22は、止めネ
ジ24により各々1箇所づつ直進ガイド21に仮止めし、直
進ガイド21を可動胴2にカメラ背後から組み込んだ後、
止めネジ24を中心に時計方向に回動させ、図3(B)の
如く止めネジ24及び止めネジ25の合計6箇所で直進ガイ
ド21とネジ止め連結する。このように直進ガイド21が、
単一の部品で固定胴1とFC摺動枠3との直進案内が可
能であるので、FC摺動枠3の直進精度が高く、直進動
作をさせるための駆動力の効率が高い。
【0017】可動胴2は直進ガイド21と光軸方向に同期
して移動する。直進ガイド21には、駆動歯車44が取り付
けている。従って、可動胴2が光軸方向に移動しても駆
動歯車との光軸方向の位置が変化しないため、可動胴2
にある大歯車2bは後端面より所定の長さのみ歯幅があ
る単純な形状となっている。これは大歯車2bを出来る
だけ光軸方向の寸法を小さくするためである。
【0018】次にズームレンズ鏡胴の駆動制御について
詳細に述べる。
【0019】図4は、制御信号のタイミングチャートを
示したものであり、鏡胴駆動モータを正転させ、鏡胴が
沈胴端からテレ端まで移動する際の各信号の変化を表し
ている。
【0020】駆動制御に用いられる信号は、鏡胴駆動モ
ータ31の回転をフォトインタラプタ34により検出するL
DP1、ギヤ列中の第3歯車38の回転をフォトインタラ
プタ41により検出するLDP2、鏡胴の沈胴端位置を図
示していないユニットSwで検出するSPOSの3つに
より制御する。鏡胴駆動モータが1回転するごとに、L
DP1は6パルス変化する。LDP2の1周期間(信号
の立上りから次の立上り)にLDP1は約214パルス変
化する。LDP2が論理値「1」の間にLDP1は約24
パルス変化する。最初のSPOSが「1」の状態の位置
が沈胴端である。SPOSが論理値「0」に変化した後
に、LDP2が5パルス変化した後の、LDP2が
「1」の状態位置がワイド端位置である。以後LDP2
が2パルス変化した「1」の状態毎に鏡胴待機位置が設
定され、ワイド端位置とテレ端位置とを含めて、計5つ
の鏡胴待機位置が設定されている。
【0021】焦点距離の分割はワイド(W)の∞ピント
結像位置とテレ(T)の∞ピント結像位置とにおけるF
Cレンズのピント面からの距離差を整数分割している。
それは周期的に信号発生するLDP2によって焦点距離
を管理するためで、一定のモータ回転量毎に焦点距離を
選択する方法として、周期的な回転メカニズムによりL
DP2を発生させた方が、安価で、小型で、非接触で行
えるためである。言い替えるとワイド(W)∞、ミドル
1(M1)∞、ミドル2(M2)∞、ミドル3(M3)
∞、テレ(T)∞における結像位置のFCレンズ群5の
位置は、等間隔であり、モータの回転量も同一の量であ
る。必ずしも等間隔である必要はないが、等間隔に設定
すればフォーカス時のレンズ駆動が各焦点距離毎に同じ
になるため、焦点距離毎に無駄なフォーカス時間の発生
がない。また許容ピント調整量の設定も各焦点距離毎の
ロスがない。
【0022】この焦点距離制御に用いるLDP2は、フ
ォーカス時の繰り出しパルスのカウント開始のトリガー
として使用しており、またこのLDP2の発生時期をメ
カ的に変更することにより、ピント調整を行うことがで
きる。具体的には第3歯車38に軽圧入されているLDP
2用プロペラ40を回転方向にスリップさせることによっ
て、LDP2の発生位置を変更している。この周期的に
発生するプロペラの位置を変更する上での調整スペース
は最小で行え、省スペースでピント調整が行える。この
調整は本体に取り付ける前の鏡胴ユニットの概略のピン
ト調整行為として行い、誤差感度の低いワイド端を∞調
整する。この後カメラ完成品では各焦点距離毎にピント
調整を行い、概略調整からのズレ、焦点距離毎のズレは
パルスの数値データとしてEEPROMに記憶される。
【0023】ピント調整はLDP2の発生時期を変更す
るか、トリガーからカウントするパルスを補正するか
で、どちらにしても、カム筒の回転角の調整のみで行
う。
【0024】またLDP2は焦点距離選択時の停止制御
の停止制御開始のトリガー信号としても使用している。
LDP2のHiのレベルの幅は約23パルスであるが、こ
れはモータを繰り出し側(ZOOM-UP)で制御し停止させる
場合と、繰り込み側(ZOOM-DOWN)で制御し停止させる場
合の停止時必要なパルス数を足したパルスとほぼ同じパ
ルスを発生するよう設定されている。
【0025】LDP2パルス幅 = ZOOM-UP停止パル
ス+ZOOM-DOWN停止パルス この設定により鏡胴はどの方向から停止しても、必ずL
DP2がHiの所で停止している。さらにどの方向から
停止しても、ほぼ同じ位置に停止するようにしている。
【0026】ズーム操作をカメラ外部のボタン等で操作
する場合も、このズーム停止制御に移るかどうかは、こ
のLDP2の立ち上がり時で評価している。従って、焦
点距離切替えスイッチはLDP2の立ち上がりの変化の
ときにしか評価しないので、焦点距離切替えスイッチは
チャタリングが多いSwでも問題ないし、スイッチを断
続的に操作しても鏡胴は誤動作することはない。
【0027】撮影時はどの焦点距離にあっても、鏡胴は
LDP2がHiの位置で停止していることが前提である
ため、フォーカス開始時LDP2がHiでない場合は、
外部の誤操作(人的にカム筒を回転させた)と判断し鏡
胴を初期化している。
【0028】LDP2は以下の機能を有しいる。
【0029】1.焦点距離選択時の位置管理(初期位置
からのパルス数) 2.外部操作の焦点距離選択時の停止制御トリガー信号 3.フォーカス制御時の繰り出しカウントトリガー信号 4.フォーカス制御後の位置復帰制御時の停止制御トリ
ガー信号 5.外部の誤操作検知機能 6.ピント調整機能 従来のズームカメラは、ズーム制御時バックラシュのあ
る鏡胴では、ピント性能を向上させるため、例えば逆転
制御時は最後に正転駆動状態で終了するようにし、メカ
ニズムのガタを正転側駆動状態で吸収していた。しかし
ズーム操作後、鏡胴に手を触れれば、吸収されていたガ
タは、開放されるようになり、その後手を放して撮影す
ると、著しくピント変化を引き起こしていた。
【0030】本発明の場合焦点距離切替の駆動部と、フ
ォーカスを行う駆動部が同一のメカニズムのため、フォ
ーカス時正転側で制御することにより、焦点距離切替え
操作でのバックラッシュも、外部の操作によるガタの開
放があっても、また故意に鏡胴を前後させても、最終的
にフォーカス時にガタ取りしてしまうため、鏡胴のバッ
クラッシュ吸収制御は不用で、安定したピント性能を得
ることができる。
【0031】次に鏡胴駆動モータ制御を図5乃至図11に
基づいて詳細に説明する。
【0032】図5は、カメラの制御回路ブロック図を示
したものである。
【0033】CPU71が、SW入力、情報処理、モータ
の駆動制御、液晶表示部の駆動まで、すべてのカメラの
制御を行っている。CPU71に接続されているのは、バ
ッテリー電源を定電圧化しCPU71に供給している電源
回路72、撮影用の各種情報処理データが記憶されている
EEPROM73、レリーズ、メイン、ズームアップ、ズ
ームダウンの本体SW群74、DXフィルムのISO感度
を入力するDX入力回路75、鏡胴の沈胴端を検知する信
号SPOSを出力する沈胴SW76、補助照明用のストロ
ボ回路77、被写体輝度を測定する測光回路78、被写体距
離を測定する測距回路79、鏡胴駆動モータ、シャッター
モータ、フィルム給送モータを駆動するモータ駆動回路
80、鏡胴駆動モータの回転量を検知する信号LDP1、
LDP2を出力する鏡胴駆動検出回路81、フィルムの給
送量を検知するフィルム給送検出回路82、シャッターの
動きを検知するシャッター駆動検出回路83、撮影情報を
表示する液晶表示部84、モード、リワインドの裏蓋SW
群85がある。
【0034】鏡胴駆動モータ制御には、以下の項目があ
る。
【0035】沈胴 :鏡胴を全てカメラの本
体内に格納する 鏡胴初期設定 :鏡胴を撮影可能な初期位置に設定す
る ズーミング :焦点距離を変更する フォーカシング:ピント位置調整をする 停止位置確認 :正常位置に鏡胴が停止しているか確
認する。
【0036】図6は、沈胴制御のフローチャートを示し
たものである。SPOSが1になる位置(沈胴端位置)
に鏡胴を移動することを目的としている。カメラを使用
しないとき、レンズ全長を最も短くしてカメラの本体内
に格納してしまうと、コンパクトになり携帯性が良い。
【0037】ステップ100においてCPU71はSPOS
の状態を検出して、現在の鏡胴位置が沈胴端(状態が
1)にあるのか、撮影可能位置(状態が0)にあるのか
判断する。SPOSが0だとステップ104に進む。SP
OSが1だとステップ101においてCPUは鏡胴駆動モ
ータ31を正転させステップ102においてSPOSが0に
なるまで待つ。SPOSが0になると、ステップ103に
おいて鏡胴駆動モータ31を停止させる。ステップ104に
おいて鏡胴は沈胴端以外の位置にある。CPU71は鏡胴
駆動モータ31を逆転させ沈胴端位置に向かわせる。ステ
ップ105においてSPOSが1になるまで待って、ステ
ップ106において鏡胴駆動モータ31を停止させる。
【0038】以上の沈胴制御により、鏡胴がどの位置に
あっても、沈胴端位置に移動させることができる。
【0039】図7は、鏡胴初期設定制御のフローチャー
トを示したものである。沈胴端位置にある鏡胴を、ワイ
ド端位置まで移動・待機させ、撮影が可能な状態にさせ
ることを目的としている。
【0040】ステップ200においてCPU71は鏡胴駆動
モータ31を正転させ、ステップ201においてSPOSが
0になるまで待つ。SPOSが0になると、ステップ20
2〜206においてLDP2パルスを5パルスカウントす
る。カウントはLDP2の状態が1で終了する。ステッ
プ207においてCPU71は鏡胴駆動モータ31を停止さ
せ、ステップ208において、複数に分割された焦点距離
位置情報(以下ズームゾーンと記す)をワイド端に設定
して記憶する。撮影可能領域では、鏡胴がどの焦点距離
にあっても、LDP2が1の状態で待機するように制御
する。
【0041】図8は、ズーミング制御のフローチャート
を示したものである。ズームSWの操作に応じて焦点距離
を変化させることを目的としている。
【0042】ステップ300においてCPU71はズームア
ップSWの状態を検出して、オン状態ならステップ313に
すすむ。オフ状態ならステップ301においてズームダウ
ンSWの状態を検出して、オフ状態ならフロー終了する。
オン状態ならステップ302においてズームゾーンがワイ
ド端なのか判断し、ワイド端ならフロー終了する。ワイ
ド端以外ならステップ303において鏡胴駆動モータを逆
転させる。ステップ304〜308においてLDP2パルスを
2パルスカウントする。カウントはLDP2の状態が1
で終了する。2パルスカウントすることにより、焦点距
離が移動し、ステップ309においてズームゾーンの1ゾ
ーンダウンを記憶する。LDP2パルスが2パルス変化
するとズームゾーンが1つ変化するように設定されてい
て、その間には待機位置は設定されていない。LDP2
パルスを2パルスカウントしてLDP2パルスが1の状
態で、ステップ310においてズームダウンSWの状態を検
出し、オフ状態ならステップ312において鏡胴駆動モー
タ31を停止させる。オン状態ならステップ311において
ズームゾーンがワイド端か判断し、ワイド端ならステッ
プ311において鏡胴駆動モータ31を停止させ、ワイド端
以外ならステップ304にもどりLDP2パルスのカウン
トを続ける。鏡胴駆動モータの駆動中に、ズームダウン
SWの状態を常に監視しているのではなく、ステップ304
〜308のカウントが終了してLDP2パルスが1の状態
の時だけズームダウンSWの状態を検出することにより、
制御を単純化することが可能となっている。ステップ31
3〜322においては、鏡胴駆動モータの回転方向が違うこ
とと、ズームゾーンがテレ端でリミットをかけること以
外には、基本的にステップ302〜311の制御と変わりない
ので、説明を省略する。
【0043】図9はフォーカシング制御のフローチャー
トを示したものであり、図10はフォーカシング制御のタ
イミングチャートを示したもので、鏡胴駆動モータの端
子間電圧と各信号の変化を示している。
【0044】CPU71は測距結果より各ズームゾーンに
おけるピント合焦位置までのデフォーカス量を算出し、
LDP2の立ち下がりを基点にしたLDP1パルスのカ
ウント数に換算する。この換算結果よりピント合焦位置
まで鏡胴を移動させることを目的としている。
【0045】ステップ400においてCPUは鏡胴駆動モ
ータ31を正転させる。この時点で鏡胴がどのズームゾー
ンに位置していようが、LDP2は必ず状態が1である
はずであり、ステップ401においてLDP2が1から0
に状態変化するまで待つ。このようにLDP2の立ち下
りを検出したら、この位置を基点としてステップ402に
おいてLDP1パルスの立上りエッジのカウントを開始
する。ステップ403においてLDP1パルスの立上りエ
ッジカウント値が前記デフォーカス量換算値になるまで
待ち、ステップ404において鏡胴駆動モータ31にブレー
キをかけ停止させる。鏡胴駆動モータのブレーキルーチ
ンについては、フローチャートでは触れていないが、図
10のタイミングチャートに示すように、逆転と正転の電
圧を交互にモータ端子にかけてブレーキをかけている。
また、LDP2は、鏡胴初期設定制御とズーミング制御
でズームゾーン検出に使用されているだけでなく、フォ
ーカシング制御ではピント位置調整の基点位置検出にも
使用している。
【0046】図11は、停止位置確認制御のフローチャー
トを示したものである。撮影可能領域では、前述のよう
に鏡胴はLDP2が1の状態の位置で停止するように制
御しているが、外部から鏡胴を誤操作されたときにLD
P2が0の状態に移動してしまう場合がある。鏡胴初期
設定制御、ズーミング制御、フォーカシング制御の前後
にLDP2の状態が1かどうか確認し、もし状態が1で
ないときには正常な位置に鏡胴を移動させることを目的
としている。ステップ500においてCPU71はLDP2
の状態を検知し、状態が1ならフローを終了する。状態
が0ならステップ501において前述の沈胴制御を行い、
鏡胴を沈胴端位置に移動させる。ステップ502において
前述の鏡胴初期設定制御を行い、沈胴端位置にある鏡胴
をワイド端位置まで移動・待機させる。本実施例では、
ワイド端位置に移動させているが、沈胴端位置で停止さ
せてもかまわない。
【0047】
【発明の効果】以上、本願発明によれば、パルス信号で
あるLDP2を、ワイドからテレ又はテレからワイドに
焦点距離を切替、選択するときの停止制御トリガー信号
として用いると共に、外部から鏡胴を誤操作されたとき
の誤操作検知信号と用いているので、信号発生回路を簡
略化したズームレンズ付きカメラを実現できる、という
顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明におけるズームレンズ鏡胴の分解斜視
図である。
【図2】ズームレンズ鏡胴の横断面図である。
【図3】固定板の組付けを示す図である。
【図4】制御信号のタイミングチャートである。
【図5】カメラの制御回路ブロック図である。
【図6】沈胴制御のフローチャートである。
【図7】鏡胴初期設定制御のフローチャートである。
【図8】ズーミング制御のフローチャートである。
【図9】フォーカシング制御のフローチャートである。
【図10】フォーカシング制御のタイミングチャートで
ある。
【図11】停止位置確認制御のフローチャートである。
【符号の説明】
1 固定胴 2 可動胴 21 直進ガイド 31 鏡胴駆動モータ 33 LDP1用プロペラ 34 LDP1用フォトインタラプタ 40 LDP2用プロペラ 41 LDP2用フォトインタラプタ 43 第5歯車 44 駆動歯車 71 CPU 76 沈胴SW 79 測距回路 80 モータ駆動回路 81 鏡胴駆動回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03B 13/36 17/04 7513−2K 9119−2K G03B 3/00 A

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のレンズ群を光軸方向に移動させる
    移動手段により複数の焦点距離に段階的に切替え、所定
    の焦点距離を設定した後、該移動手段によりフォーカシ
    ングを行うズームレンズ鏡胴を備えたカメラにおいて、
    前記移動手段を駆動するモータと、連続的な第1パルス
    を前記移動手段により発生させる第1パルス発生手段
    と、前記複数のレンズ群の移動量を等分割し、等分割し
    た数の整数倍の断続的な第2パルスを前記移動手段によ
    り発生させる第2パルス発生手段と、焦点距離切替操作
    を検知し検知信号を出力する検知手段と、被写体距離の
    測距信号を出力する測距手段と、前記検知信号を検出し
    たときは前記第2パルスのパルス数に基づいて前記モー
    タの駆動及び停止を行い、前記測距信号を検出したとき
    は前記第1パルスのパルス数に基づいて前記モータの駆
    動及び停止を行う制御手段とを備えたことを特徴とする
    カメラ。
  2. 【請求項2】 前記モータの停止時に、前記制御手段
    が、所定の状態以外である前記第2パルスの発生を検知
    したときは、前記モータを駆動させ、前記複数のレンズ
    群を所定の位置まで移動させることを特徴とする請求項
    1のカメラ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5774748A (en) * 1995-07-07 1998-06-30 Asahi Kogaku Kogyo Kabushiki Kaisha Zoom lens barrel and camera having such a barret
CN1310055C (zh) * 2002-03-25 2007-04-11 柯尼卡株式会社 透镜筒和关联的照相设备

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US5774748A (en) * 1995-07-07 1998-06-30 Asahi Kogaku Kogyo Kabushiki Kaisha Zoom lens barrel and camera having such a barret
CN1310055C (zh) * 2002-03-25 2007-04-11 柯尼卡株式会社 透镜筒和关联的照相设备

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