JPH06313321A - コンクリート構造物の構築方法及びこの方法に用いるコンクリート離型部材 - Google Patents

コンクリート構造物の構築方法及びこの方法に用いるコンクリート離型部材

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JPH06313321A
JPH06313321A JP5127848A JP12784893A JPH06313321A JP H06313321 A JPH06313321 A JP H06313321A JP 5127848 A JP5127848 A JP 5127848A JP 12784893 A JP12784893 A JP 12784893A JP H06313321 A JPH06313321 A JP H06313321A
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JP
Japan
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concrete
temporary
floor
pipe
hole
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JP5127848A
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English (en)
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Yoshihiro Arao
吉宥 荒尾
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ARAO KK
Original Assignee
ARAO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 人身事故や器物損傷等が発生することがな
く、貫通孔部分等に鉄筋を容易に配設することができる
とともに、コンクリート離型部材を多数回反復して使用
することができるコンクリート構造物の構築方法及びこ
の方法に用いるコンクリート離型部材の提供にある。 【構成】 コンクリート基礎、コンクリート床等の構造
体に貫通孔等をコンクリート打設時に同時に形成するコ
ンクリート構造物の構築方法であって、構造体構築位置
の所要位置にコンクリート離型部材を包囲状に配置し、
コンクリートを打設、養生、硬化後このコンクリート離
型部材を撤去して、構造体に貫通孔等を形成するコンク
リート構造物の構築方法、及びコンクリート離型部材を
連結部材を介して連結された所要数のパイプと、このパ
イプに着脱自在に連結され仮設部材近傍の仮設床に固定
される所要数のパイプ固定部材とからなるコンクリート
離型部材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はコンクリート構造物の
構築方法及びこの方法に用いるコンクリート離型部材に
係り、その目的は人身事故や器物損傷等が発生すること
がなく、貫通孔部分及び/又は凹所部分に鉄筋を容易に
配設することができるとともに、コンクリート離型部材
を多数回反復して使用することができるコンクリート構
造物の構築方法及びこの方法に用いるコンクリート離型
部材の提供にある。
【0002】
【発明の背景】従来、コンクリート構造体に鋼管や配線
用等の凹所及び/又は貫通孔を形成するコンクリート構
造物の構築方法としては、図6に示すように床となる部
分に型枠(A)を配置しH型鋼等の仮設杭(図示せず)
の外側全周にベニア型枠(B)を組み立て、前記型枠
(A)の上方に鉄筋(C)(C)・・・を配するととも
に、この鉄筋(C)(C)・・・の前記ベニア型枠
(B)で囲まれた部分(D)に位置する鉄筋(C)
(C)・・・をベニア型枠(B)を貫通させた後に上方
等に向けて折り曲げ、ベニア型枠(B)の上部近傍まで
コンクリートを打設してコンクリート床(図示せず)を
構築し、コンクリートが養成硬化した後に前記仮設杭を
引抜き撤去し、前記鉄筋(C)(C)・・・の前記ベニ
ア型枠(B)で囲まれた部分(D)に位置する鉄筋
(C)(C)・・・を元の位置に戻して鉄筋(C)
(C)・・・同士を再び元に戻した後に、この貫通孔
(E)及び/又は凹所(図示せず)にコンクリートを埋
め戻し処理をするか、或いは種々構造物の一部を貫通、
埋込み状態で固定支持する方法が採用されていた。
【0003】ところが、この方法ではベニア型枠(B)
で囲まれた部分(D)が大きいために、作業者が足を踏
み外したりボルト等の各種物体が落下することに起因す
る人身事故や器物損傷等が発生したり、また仮設杭及び
ベニア型枠(B)の撒去跡の貫通孔(E)及び/又は凹
所が大きいために、コンクリートの埋め戻し処理に必要
なコンクリート量が多かった。
【0004】
【従来の技術】そこで、上記課題を解決するコンクリー
トの構築方法としては、例えば本発明者が開示したもの
がある(特公昭62−56296号公報)。このコンク
リート構造物の構築方法を図7に基づいて説明する。コ
ンクリート床を貫通する状態又はその一部がコンクリー
ト床に埋込まれる状態に設置されるH鋼等の仮設部材
(G)の前記コンクリート床に対する貫通部分(H)又
は埋込部分(図示せず)の外周面に、プラスチック又は
ゴム材料から中実或いは中空状に若しくは発泡成形した
対コンクリート離型部材(I)を嵌合挿着し、この状態
でコンクリートを打設し、そのコンクリートが硬化した
後に前記仮設部材(G)及びコンクリート離型部材
(I)を撤去し、且つその撤去跡の貫通孔又は凹部にコ
ンクリートを埋め戻し処理するか、又は種々構造物の一
部を貫通或いは埋込み状態で固定支持するためのコンク
リート打設を行なう構築方法であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記したコンクリート
構造物の構築方法は、仮設部材(G)とコンクリート離
型部材(I)との間に隙間が無いため、作業者が足を踏
み外すことやボルト等の各種物体が落下することに起因
する人身事故及び器物損傷を防止することができ、また
仮設部材(G)及びコンクリート離型部材(I)の撤去
跡の貫通孔又は凹部が必要最低限の大きさにできるた
め、コンクリートの埋め戻し処理に必要なコンクリート
量を少なくすることができるという優れた発明である
が、以下に述べる課題があった。
【0006】コンクリートを埋め戻し処理をするに際
し、コンクリート床を補強するためにコンクリート打設
部分に鉄筋(F)(F)・・・を縦横に配設した場合に
は、この鉄筋(F)(F)・・・の仮設部材(G)及び
コンクリート離型部材(I)に位置する部分を切除しな
ければならないため、コンクリートが硬化し仮設部材
(G)及びコンクリート離型部材(I)を撤去した後
に、前記鉄筋(F)(F)・・・の切除部分をコンクリ
ート内に埋設された鉄筋(F)(F)・・・に溶接しな
ければならず作業工程が煩雑であった。
【0007】コンクリート離型部材(I)がプラスチッ
ク又はゴム材料から中実或いは中空状に若しくは発泡成
形したものからなるために、このコンクリート離型部材
(I)を数回使用すると脆くなって使用することができ
なくなり、この使用できなくなったコンクリート離型部
材(I)を焼却処理すると有毒ガスが発生し、環境を汚
染してしまう虞があった。
【0008】鉄筋(F)(F)・・・に図8に示すよう
に凸部(J)が形成していた場合等には、コンクリート
床(K)を形成した後にコンクリート離型部材(I)か
ら仮設部材(G)を撤去しようとしても前記凸部(J)
が引っ掛かってしまい、この仮設部材(G)を撤去する
ためにはコンクリート離型部材(I)を壊さなければな
ず、コンクリート離型部材(I)を再使用することがで
きなかった。
【0009】また、鉄筋(F)(F)・・・の仮設部材
(G)及びコンクリート離型部材(I)に位置する部分
を切除せずに、この鉄筋(F)(F)・・・を仮設部材
(G)に無理矢理差し込み、この差し込んだ部分を上方
等に向けて折り曲げることも考えられるが、この場合も
前述と同様にコンクリート離型部材(I)を壊さなけれ
ばなず、コンクリート離型部材(I)を再利用すること
ができなかった。
【0010】そこでこの発明者は上記実情に鑑み、人身
事故や器物損傷等が発生することがなく、貫通孔及び/
又は凹所に鉄筋を容易に配設することができるととも
に、コンクリート離型部材を多数回反復して使用するこ
とができるコンクリート構造体に凹所及び/又は貫通穴
を形成することのできるコンクリート構造物の構築方法
及びこの方法に用いるコンクリート離型部材について鋭
意研究を続けた。
【0011】
【課題を解決するための手段】即ちこの発明は上記課題
を解決せんとしてなされたもので請求項第1項に記載の
発明は、コンクリート基礎、コンクリート床等のコンク
リート構造体にH鋼、鋼管等の貫通孔や他の目的の凹所
をコンクリート打設時に同時に形成するコンクリート構
造物の構築方法であって、コンクリート構造体構築位置
の所要位置にコンクリート離型部材を包囲状に配置し、
コンクリートを打設、養生、硬化後このコンクリート離
型部材を撤去して、コンクリート構造体に貫通孔及び/
又は凹所を形成するコンクリート構造物の構築方法を提
供することにより、上記課題を悉く解決しようとするも
のである。
【0012】同じく請求項第2項に記載の発明は、地下
建築予定箇所に土留め壁を構築し、地上からH鋼等の仮
設部材を打ち込み地上に前記仮設部材に支持される作業
台となる構台を設置した後、地下を掘削し最地下階のコ
ンクリート床を形成する型枠部分に鉄筋を縦横に配設
し、前記仮設部材近傍のコンクリート床を形成する型枠
部分に所要数のパイプ固定具を固定し、連結部材を介し
て一連に連結された所要数のパイプからなるコンクリー
ト離型部材を前記鉄筋に挟装し前記パイプ固定具に係合
して仮設部材を包囲状に配置するとともに、コンクリー
ト離型部材内に挟装された鉄筋を折り曲げた後に、コン
クリートを打設し、前記した最地下階のコンクリート床
を形成した場合と同じ手順で各地下階のコンクリート床
を順次形成し、最上地下階に打設したコンクリートが養
生、硬化した後に、前記仮設部材及び前記コンクリート
離型部材を撤去し、その撤去後の貫通穴及び/又は凹所
にコンクリートを埋め戻し処理をするか、或いは種々構
造物の一部を貫通、埋込み状態で固定支持するためのコ
ンクリート打設を行なうことを特徴とするコンクリート
構造物の構築方法を提供することにより、上記課題を悉
く解決しようとするものである。
【0013】同じく請求項第3項に記載の発明は、コン
クリート離型部材を連結部材を介して連結された所要数
のパイプと、このパイプに着脱自在に連結され仮設部材
近傍の型枠に固定される所要数のパイプ固定部材とから
なり、コンクリート床の所要箇所に貫通孔及び/又は凹
所を形成するために使用するコンクリート離型部材を提
供することにより、上記課題を悉く解決しようとするも
のである。
【0014】
【作用】請求項第1項に記載の発明では、コンクリート
構造体構築位置の所要位置にコンクリート離型部材を包
囲状に配置した後にコンクリートを打設する。従って、
コンクリートが硬化した後に前記コンクリート離型部材
を容易に撤去して、コンクリート床等のコンクリート構
造体に凹所及び/又は貫通孔を形成することができ、し
かもこの凹所及び/又は貫通孔にコンクリートを埋め戻
し処理をするに際し、コンクリート床を補強するために
コンクリート打設部分に鉄筋を縦横に配設した場合であ
っても、鉄筋の仮設部材及びコンクリート離型部材に位
置する部分を切除することがないため、コンクリートが
硬化し仮設部材及びコンクリート離型部材を撤去した後
に、凹所及び/又は貫通孔に前記鉄筋を容易に配設する
とができる。コンクリート構造体構築位置の所要位置に
コンクリート離型部材を包囲状に配置する。従って、作
業者が足を踏み外したりボルト等の各種物体が落下する
ことに起因する人身事故や器物損傷等を低減することが
でき、しかもコンクリートの埋め戻し処理に必要なコン
クリート量を少なくすることができる。
【0015】請求項第2項に記載の発明では、仮設部材
近傍のコンクリート床を形成する型枠部分に所要数のパ
イプ固定具を固定し、連結部材を介して一連に連結され
た所要数のパイプからなるコンクリート離型部材を前記
鉄筋に挟装し前記パイプ固定具に係合して仮設部材を包
囲状に配置するとともに、コンクリート離型部材内に挟
装された鉄筋を折り曲げる。従って、コンクリートが硬
化した後に前記コンクリート離型部材を容易に撒去し
て、コンクリート床に凹所及び/又は貫通孔を形成する
ことができ、しかもこの凹所及び/又は貫通孔にコンク
リートを埋め戻し処理をするに際しても、鉄筋の仮設部
材及びコンクリート離型部材に位置する部分を切除する
ことがないため、コンクリートが硬化し仮設部材及びコ
ンクリート離型部材を撤去した後に、凹所及び/又は貫
通孔に前記鉄筋を容易に配設するとができる。仮設部材
近傍のコンクリート床を形成する部分に所要数のパイプ
固定具を固定し、連結部材を介して一連に連結された所
要数のパイプからなるコンクリート離型部材を前記鉄筋
に挟装し前記パイプ固定具に係合して仮設部材を包囲状
に配置する。従って、作業者が足を踏み外したりボルト
等の各種物体が落下することに起因する人身事故や器物
損傷等を低減することができ、しかもコンクリートの埋
め戻し処理に必要なコンクリート量を少なくすることが
できる。
【0016】請求項第3項に記載の発明では、コンクリ
ート離型部材を連結部材を介して連結された所要数のパ
イプと、このパイプに着脱自在に連結され仮設部材近傍
の型枠に固定される所要数のパイプ固定部材とから形成
する。従って、仮設部材に凸部が形成していた場合であ
っても、仮設部材をコンクリート離型部材から該コンク
リート離型部材を壊すことなく容易に撒去することがで
る。鉄筋を仮設部材に無理矢理差し込むことがないの
で、このコンクリート離型部材を壊すくとがなく、コン
クリート離型部材を多数回反復して使用することができ
る。しかも、多数回反復して使用することができるの
で、焼却処理することがなく、更に使用しない時には場
所をとることなく保管することができる。
【0017】
【実施例】以下、この発明の実施例について図面を参照
しながら詳述する。図1はこの発明に係るコンクリート
構造物の構築方法の第一の実施例であるコンクリート離
型部材の使用状態を示す概略説明図、図2は他のコンク
リート離型部材を示す概略説明図、図3は図2示のパイ
プとパイプ固定部材との連結状態を示す概略説明図、図
4は所要数の平板を連結部材で連結した状態を示す概略
説明図、図5は地下工事の概要を示す全体の概略説明図
である。
【0018】(1)はコンクリート離型部材であって、
このコンクリート離型部材(1)は図1に示すように所
要数のパイプ(2)(2)・・・と、このパイプ(2)
(2)・・・を一連に連結する連結部材(3)と、後述
するH鋼等の仮設部材(4)近傍の型枠(5)に前記パ
イプ(2)(2)・・・を固定するパイプ固定具(6)
(6)・・・とからなる。パイプ(2)(2)・・・を
連結部材(3)を介して一連に連結するには、例えば、
図1に示すようにこれらパイプ(2)(2)・・・を二
本の紐(7)(7)で緊縛して連結する。図4に示すよ
うに二本のテープ状の連結部材(8)同士を一定間隔で
固着してこれら連結部材(8)同士に所要数の間隙部
(9)(9)・・・を形成し、この間隔部(9)(9)
・・・に所要数の平板(10)(10)・・・を挿入挟
着してもよい。
【0019】また、図2に示すように所要数のパイプ
(2)(2)・・・と、このパイプ(2)(2)・・・
を一連に連結する連結部材(3)と、パイプ(2)
(2)・・・を着脱自在に連結するパイプ固定部材(1
1)(11)・・・とからコンクリート離型部材(1
2)を構成してもよい。このパイプ固定部材(11)
(11)・・・の下面には所要数の穴部(13)が形成
されており、この穴部(13)にネジ(図示せず)を挿
入して仮設部材(4)近傍の型枠(5)に固定する。パ
イプ固定部材(11)(11)・・・とパイプ(2)
(2)・・・とを着脱自在に連結するには、例えば、パ
イプ固定部材(11)(11)・・・の両側部に連結口
(21)(21)・・・を設け、この連結口(21)
(21)・・・に前記パイプ(2)(2)・・・を一連
に連結する連結部材(3)を括り付けて連結する。
【0020】また、図3に示すようにパイプ固定部材
(11)(11)・・・内の両側部に略L字状の係合部
材(14)(14)を設け、このL字状の係合部材(1
4)(14)とパイプ固定部材(11)(11)・・・
内面との間にパイプ(2)(2)・・・同士の間隙部
(19)(19)・・・を係止させて連結してもよい。
尚、係合部材(14)(14)とパイプ固定部材(1
1)(11)・・・内面との間はパイプ(2)(2)・
・・の幅より狭いものとされている。尚、図示例ではパ
イプ固定部材(11)(11)・・・は横断面略く字状
に形成されているが、これに限られるものではなく、例
えば断面弓形状に形成してもよい。
【0021】次に、コンクリート離型部材(1)を用い
たコンクリート構造物の構築方法を図1、図5に基づい
て説明する。尚、図1、図5においては最地下階のコン
クリート床以外を構築する構築方法を示している。ま
ず、地下建築予定箇所にシートバイル等によって土留め
壁(15)を構築し、地上からH鋼等の仮設部材(4)
を打ち込んだ後に、地上に前記仮設部材(4)に支持さ
れるクレーン車等の重機械類(16)の作業台となる構
台(17)を設置し、地下を掘削する。尚、仮設部材
(4)は丸型、角型、チャンネル等であっても良い。
【0022】地下階のコンクリート床となる部分に型枠
(19)を仮設するとともに、鉄筋(18)(18)・
・・を縦横に配設する。前記仮設部材(4)近傍の型枠
(19)にパイプ固定具(6)(6)・・・をビス(図
示せず)等を介して固定する。連結部材(3)を介して
一連に連結された所要数のパイプ(2)(2)・・・を
パイプ固定具(6)(6)・・・に係合して仮設部材
(4)を包囲した状態に配置する。尚、パイプ固定具
(6)(6)・・・に係合するパイプ(2)(2)・・
・を図1に示すように他のパイプ(2)(2)・・・よ
り長く形成することによって、このコンクリート離型部
材(1)を撤去しやすくなる。パイプ(2)(2)・・
・をパイプ固定具(6)(6)・・・に係合する際に、
前記縦横に配置された鉄筋(18)(18)・・・にパ
イプ(2)(2)・・・同士の間隙部(20)(20)
・・・に挟装する。また、包囲した状態に配置された仮
設部材(4)内方に挟装された鉄筋(18)(18)・
・・は上方等に向けて折り曲げる。その後に、コンクリ
ートを打設して、コンクリート床を形成する。
【0023】前述したのコンクリート床(1)を形成し
た場合と同じ手順で各地下階のコンクリート床及び最地
下階のコンクリート床を順次形成する。全ての地下階の
コンクリートが養生、硬化した後に仮設部材(4)を撤
去し、コンクリート離型部材(1)を撤去する。仮設部
材(4)、コンクリート離型部材(1)を撤去した後
に、前記上方等に向けて折り曲げられた鉄筋(18)
(18)・・・を元の位置に戻し、この仮設部材(4)
及びコンクリート離型部材(1)を撤去した跡の貫通孔
及び/又は凹所ににコンクリートを埋め戻し処理をす
る。
【0024】尚、仮設部材(4)及びコンクリート離型
部材(1)を撤去した跡の貫通孔にコンクリートを埋め
戻し処理せずに、配管又は配線等を通す孔として使用し
ても良い。また、このコンクリート離型部材(1)は、
コンクリート基礎の所要箇所に凹所または貫通孔を形成
するために使用することもでき、更に彎曲した河川に沿
ってトンネル式流水路を構築するために使用することも
できる。
【0025】このように、仮設部材(4)近傍のコンク
リート床を形成する型枠(5)部分に所要数のパイプ固
定具(6)(6)・・・を固定し、連結部材(3)を介
して一連に連結された所要数のパイプ(2)(2)・・
・からなるコンクリート離型部材(1)を前記鉄筋(1
8)(18)・・・に挟装し前記パイプ固定具(6)
(6)・・・に係合して仮設部材(4)を包囲状に配置
するとともに、コンクリート離型部材(1)内方に挟装
された鉄筋(18)(18)・・・を折り曲げるように
したので、コンクリートが硬化した後に前記コンクリー
ト離型部材(1)を容易に撤去して、コンクリート床に
凹所及び/又は貫通孔を形成することができ、しかもこ
の凹所及び/又は貫通孔にコンクリートを埋め戻し処理
をするに際しても、従来のように鉄筋(18)(18)
・・・の仮設部材(4)及びコンクリート離型部材
(1)に位置する部分を切除することがないため、コン
クリートが硬化し仮設部材(4)及びコンクリート離型
部材(1)を撤去した後に、凹所及び/又は貫通孔に前
記鉄筋を(18)(18)・・・容易に配設するとがで
きる。
【0026】仮設部材(4)近傍のコンクリート床を形
成する部分に所要数のパイプ固定具(6)(6)・・・
を固定し、連結部材(3)を介して一連に連結された所
要数のパイプ(2)(2)・・・からなるコンクリート
離型部材(1)を前記鉄筋(18)(18)・・・に挟
装し前記パイプ固定具(6)(6)・・・に係合して仮
設部材(4)を包囲状に配置するようにしたので、従来
のように作業者が足を踏み外したりボルト等の各種物体
が落下することに起因する人身事故や器物損傷等を低減
することができ、しかもコンクリートの埋め戻し処理に
必要なコンクリート量を少なくすることができる。
【0027】また、コンクリート離型部材(1)を連結
部材(3)を介して連結された所要数のパイプ(2)
(2)・・・と、このパイプパイプ(2)(2)・・・
に着脱自在に連結され仮設部材(4)近傍の型枠(5)
に固定される所要数のパイプ固定部材(11)(11)
・・・とから形成しているため、従来のように仮設部材
(4)に凸部(図示せず)が形成していた場合であって
も、仮設部材(4)をコンクリート離型部材(1)から
該コンクリート離型部材(1)を壊すことなく容易に撤
去することがでる。従来のように鉄筋(18)(18)
・・・を仮設部材(4)に無理矢理差し込むことがない
ので、このコンクリート離型部材(1)を壊すくとがな
く、コンクリート離型部材(1)を多数回反復して使用
することができる。しかも、多数回反復して使用するこ
とができるので、焼却処理することがなく、更に使用し
ない時には場所をとることなく保管することができる。
【0028】
【発明の効果】以上詳述した如く第1請求項に記載され
た発明は、コンクリート基礎、コンクリート床等のコン
クリート構造体にH鋼、鋼管等の貫通孔や他の目的の凹
所をコンクリート打設時に同時に形成するコンクリート
構造物の構築方法であって、コンクリート構造体構築位
置の所要位置にコンクリート離型部材を包囲状に配置
し、コンクリートを打設、養生、硬化後このコンクリー
ト離型部材を撤去して、コンクリート構造体に貫通孔及
び/又は凹所を形成するコンクリート構造物の構築方法
であるから、以下の効果を奏する。即ち、コンクリート
構造体構築位置の所要位置にコンクリート離型部材を包
囲状に配置した後にコンクリートを打設するようにした
ので、前記コンクリートが硬化した後に前記コンクリー
ト離型部材を容易に撤去して、コンクリート床等のコン
クリート構造体に凹所及び/又は貫通孔を形成すること
ができ、しかもこの凹所及び/又は貫通孔にコンクリー
トを埋め戻し処理をするに際し、コンクリート床を補強
するためにコンクリート打設部分に鉄筋を縦横に配設し
た場合であっても、従来のように鉄筋の仮設部材及びコ
ンクリート離型部材に位置する部分を切除することがな
いため、コンクリートが硬化し仮設部材及びコンクリー
ト離型部材を撤去した後に、凹所及び/又は貫通孔に前
記鉄筋を容易に配設するとができる。コンクリート構造
体構築位置の所要位置にコンクリート離型部材を包囲状
に配置するようにしたので、従来のように作業者が足を
踏み外したりボルト等の各種物体が落下することに起因
する人身事故や器物損傷等を低減することができ、しか
もコンクリートの埋め戻し処理に必要なコンクリート量
を少なくすることができる。
【0029】第2請求項に記載された発明は、地下建築
予定箇所に土留め壁を構築し、地上からH鋼等の仮設部
材を打ち込み地上に前記仮設部材に支持される作業台と
なる構台を設置した後、地下を掘削し最地下階のコンク
リート床を形成する型枠部分に鉄筋を縦横に配設し、前
記仮設部材近傍のコンクリート床を形成する型枠部分に
所要数のパイプ固定具を固定し、連結部材を介して一連
に連結された所要数のパイプからなるコンクリート離型
部材を前記鉄筋に挟装し前記パイプ固定具に係合して仮
設部材を包囲状に配置するとともに、コンクリート離型
部材内に挟装された鉄筋を折り曲げた後に、コンクリー
トを打設し、前記した最地下階のコンクリート床を形成
した場合と同じ手順で各地下階のコンクリート床を順次
形成し、最上地下階に打設したコンクリートが養生、硬
化した後に、前記仮設部材及び前記コンクリート離型部
材を撤去し、その撤去後の貫通穴及び/又は凹所にコン
クリートを埋め戻し処理をするか、或いは種々構造物の
一部を貫通、埋込み状態で固定支持するためのコンクリ
ート打設を行なうことを特徴とするコンクリート構造物
の構築方法であるから、以下の効果を奏する。即ち、仮
設部材近傍のコンクリート床を形成する型枠部分に所要
数のパイプ固定具を固定し、連結部材を介して一連に連
結された所要数のパイプからなるコンクリート離型部材
を前記鉄筋に挟装し前記パイプ固定具に係合して仮設部
材を包囲状に配置するとともに、コンクリート離型部材
内に挟装された鉄筋を折り曲げるようにしたので、前記
コンクリートが硬化した後に前記コンクリート離型部材
を容易に撒去して、コンクリート床に凹所及び/又は貫
通孔を形成することができ、しかもこの凹所及び/又は
貫通孔にコンクリートを埋め戻し処理をするに際して
も、従来のように鉄筋の仮設部材及びコンクリート離型
部材に位置する部分を切除することがないため、コンク
リートが硬化し仮設部材及びコンクリート離型部材を撤
去した後に、凹所及び/又は貫通孔に前記鉄筋を容易に
配設するとができる。仮設部材近傍のコンクリート床を
形成する部分に所要数のパイプ固定具を固定し、連結部
材を介して一連に連結された所要数のパイプからなるコ
ンクリート離型部材を前記鉄筋に挟装し前記パイプ固定
具に係合して仮設部材を包囲状に配置するようにしたの
で、従来のように作業者が足を踏み外したりボルト等の
各種物体が落下することに起因する人身事故や器物損傷
等を低減することができ、しかもコンクリートの埋め戻
し処理に必要なコンクリート量を少なくすることができ
【0030】第3請求項に記載された発明は、コンクリ
ート離型部材を連結部材を介して連結された所要数のパ
イプと、このパイプに着脱自在に連結され仮設部材近傍
の型枠に固定される所要数のパイプ固定部材とからな
り、コンクリート床の所要箇所に貫通孔及び/又は凹所
を形成するために使用するコンクリート離型部材である
から、以下の効果を奏する。即ち、コンクリート離型部
材を連結部材を介して連結された所要数のパイプと、こ
のパイプに着脱自在に連結され仮設部材近傍の型枠に固
定される所要数のパイプ固定部材とから形成しているた
め、従来のように仮設部材に凸部が形成していた場合で
あっても、仮設部材をコンクリート離型部材から該コン
クリート離型部材を壊すことなく容易に撤去することが
でる。従来のように鉄筋を仮設部材に無理矢理差し込む
ことがないので、このコンクリート離型部材を壊すくと
がなく、コンクリート離型部材を多数回反復して使用す
ることができる。しかも、多数回反復して使用すること
ができるので、焼却処理することがなく、更に使用しな
い時には場所をとることなく保管することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るコンクリート構造物の構築方法
の第一の実施例であるコンクリート離型部材の使用状態
を示す概略説明図である。
【図2】他のコンクリート離型部材を示す概略説明図で
ある。
【図3】図2示のパイプとパイプ固定部材との連結状態
を示す概略説明図である。
【図4】所要数の平板を連結部材で連結した状態を示す
概略説明図である。
【図5】地下工事の概要を示す全体の概略説明図であ
る。
【図6】従来のコンクリート離型部材の使用状態を示す
部分拡大断面図である。
【図7】従来の他のコンクリート離型部材の使用状態を
示す部分拡大断面図である。
【図8】図7示のコンクリート離型部材の使用状態を示
す断面説明図である。
【符号の説明】
1 コンクリート離型部材 2 パイプ 3 連結部材 4 仮設部材 5 型枠 6 パイプ固定具 8 連結部材 11 パイプ固定部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート基礎、コンクリート床等の
    コンクリート構造体にH鋼、鋼管等の貫通孔や他の目的
    の凹所をコンクリート打設時に同時に形成するコンクリ
    ート構造物の構築方法であって、コンクリート構造体構
    築位置の所要位置にコンクリート離型部材を包囲状に配
    置し、コンクリートを打設、養生、硬化後このコンクリ
    ート離型部材を撤去して、コンクリート構造体に貫通孔
    及び/又は凹所を形成するコンクリート構造物の構築方
    法。
  2. 【請求項2】 地下建築予定箇所に土留め壁を構築し、
    地上からH鋼等の仮設部材を打ち込み地上に前記仮設部
    材に支持される作業台となる構台を設置した後、地下を
    掘削し最地下階のコンクリート床を形成する型枠部分に
    鉄筋を縦横に配設し、前記仮設部材近傍のコンクリート
    床を形成する型枠部分に所要数のパイプ固定具を固定
    し、連結部材を介して一連に連結された所要数のパイプ
    からなるコンクリート離型部材を前記鉄筋に挟装し前記
    パイプ固定具に係合して仮設部材を包囲状に配置すると
    ともに、コンクリート離型部材内に挟装された鉄筋を折
    り曲げた後に、コンクリートを打設し、前記した最地下
    階のコンクリート床を形成した場合と同じ手順で各地下
    階のコンクリート床を順次形成し、最上地下階に打設し
    たコンクリートが養生、硬化した後に、前記仮設部材及
    び前記コンクリート離型部材を撤去し、その撤去後の貫
    通穴及び/又は凹所にコンクリートを埋め戻し処理をす
    るか、或いは種々構造物の一部を貫通、埋込み状態で固
    定支持するためのコンクリート打設を行なうことを特徴
    とするコンクリート構造物の構築方法。
  3. 【請求項3】 コンクリート離型部材を連結部材を介し
    て連結された所要数のパイプと、このパイプに着脱自在
    に連結され仮設部材近傍の型枠に固定される所要数のパ
    イプ固定部材とからなり、コンクリート床の所要箇所に
    貫通孔及び/又は凹所を形成するために使用するコンク
    リート離型部材。
JP5127848A 1993-04-30 1993-04-30 コンクリート構造物の構築方法及びこの方法に用いるコンクリート離型部材 Pending JPH06313321A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7544414B2 (en) 2002-05-17 2009-06-09 Toyo Boseki Kabushiki Kaisha Oriented syndiotactic polystyrene-base film
CN108908663A (zh) * 2018-07-26 2018-11-30 北京市燕通建筑构件有限公司 一种新型内墙板立模及其使用方法

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US7544414B2 (en) 2002-05-17 2009-06-09 Toyo Boseki Kabushiki Kaisha Oriented syndiotactic polystyrene-base film
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