JPH06312900A - 落下防止装置 - Google Patents
落下防止装置Info
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- JPH06312900A JPH06312900A JP10468393A JP10468393A JPH06312900A JP H06312900 A JPH06312900 A JP H06312900A JP 10468393 A JP10468393 A JP 10468393A JP 10468393 A JP10468393 A JP 10468393A JP H06312900 A JPH06312900 A JP H06312900A
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- stopper
- drive shaft
- brake
- pallet
- braking
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 安全性が低下した状態での運転を不能とする
ことで事故発生を未然に防ぐことができる。 【構成】 昇降体を上下に駆動する昇降用の駆動軸に制
動を加える制動手段と、回転中の駆動軸との係合で駆動
軸を強制停止させるとともに自己ロックを行うロック手
段と、制動手段による制動開始から所定時間後にロック
手段を作動させる遅延手段とから成る。制動手段の効き
が甘くなったために、制動手段による制動開始から所定
時間後にロック手段が作動した時に駆動軸が未だ回転し
ている場合には、ロック手段が駆動軸の回転を強制停止
させるだけでなく、自己ロックを行って強制停止状態を
解除することができないようにする。
ことで事故発生を未然に防ぐことができる。 【構成】 昇降体を上下に駆動する昇降用の駆動軸に制
動を加える制動手段と、回転中の駆動軸との係合で駆動
軸を強制停止させるとともに自己ロックを行うロック手
段と、制動手段による制動開始から所定時間後にロック
手段を作動させる遅延手段とから成る。制動手段の効き
が甘くなったために、制動手段による制動開始から所定
時間後にロック手段が作動した時に駆動軸が未だ回転し
ている場合には、ロック手段が駆動軸の回転を強制停止
させるだけでなく、自己ロックを行って強制停止状態を
解除することができないようにする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は立体駐車機のような上下
昇降を行う昇降体を備えたものにおける昇降体の落下防
止装置に関するものである。
昇降を行う昇降体を備えたものにおける昇降体の落下防
止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、一般家庭においても自動車を複数
台所有することが多くなっているが、駐車スペースを2
台分確保することが困難である場合のために、一般家庭
用の立体駐車機が提案されている。この立体駐車機とし
ては、各種のものが提供されているが、この種のもので
は、昇降体の落下防止を確実に行えるようにしておくこ
とが必要であり、このために、制動手段と、この制動手
段では落下を防止できなかった時のためのロック手段と
を設けることがなされている。
台所有することが多くなっているが、駐車スペースを2
台分確保することが困難である場合のために、一般家庭
用の立体駐車機が提案されている。この立体駐車機とし
ては、各種のものが提供されているが、この種のもので
は、昇降体の落下防止を確実に行えるようにしておくこ
とが必要であり、このために、制動手段と、この制動手
段では落下を防止できなかった時のためのロック手段と
を設けることがなされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ここにおいて、一般家
庭に立体駐車機が導入された場合、その保守点検がどう
してもなおざりにされがちであり、たとえば制動手段の
効きが甘くなっているためにロック手段も作動して落下
を防止している状態となっているとともにこのような状
態にあることをユーザーが承知しているにもかかわら
ず、保守点検を行うことなくこのまま使用を継続してし
まうことが想定されるとともに、この状態が継続すれ
ば、ロック手段の不調が生じた時、重大事故を招いてし
まうことになる。
庭に立体駐車機が導入された場合、その保守点検がどう
してもなおざりにされがちであり、たとえば制動手段の
効きが甘くなっているためにロック手段も作動して落下
を防止している状態となっているとともにこのような状
態にあることをユーザーが承知しているにもかかわら
ず、保守点検を行うことなくこのまま使用を継続してし
まうことが想定されるとともに、この状態が継続すれ
ば、ロック手段の不調が生じた時、重大事故を招いてし
まうことになる。
【0004】本発明はこのような点に鑑み為されたもの
であり、その目的とするところは安全性が低下した状態
での運転を不能とすることで事故発生を未然に防ぐこと
ができる落下防止装置を提供するにある。
であり、その目的とするところは安全性が低下した状態
での運転を不能とすることで事故発生を未然に防ぐこと
ができる落下防止装置を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】しかして本発明は、昇降
体を上下に駆動する昇降用の駆動軸に制動を加える制動
手段と、回転中の駆動軸との係合で駆動軸を強制停止さ
せるとともに自己ロックを行うロック手段と、制動手段
による制動開始から所定時間後にロック手段を作動させ
る遅延手段とから成ることに特徴を有している。
体を上下に駆動する昇降用の駆動軸に制動を加える制動
手段と、回転中の駆動軸との係合で駆動軸を強制停止さ
せるとともに自己ロックを行うロック手段と、制動手段
による制動開始から所定時間後にロック手段を作動させ
る遅延手段とから成ることに特徴を有している。
【0006】
【作用】本発明によれば、制動手段の効きが甘くなった
ために、制動手段による制動開始から所定時間後にロッ
ク手段が作動した時に駆動軸が未だ回転している場合に
は、ロック手段が駆動軸の回転を強制停止させるだけで
なく、自己ロックを行って強制停止状態を解除すること
ができないようになるものである。
ために、制動手段による制動開始から所定時間後にロッ
ク手段が作動した時に駆動軸が未だ回転している場合に
は、ロック手段が駆動軸の回転を強制停止させるだけで
なく、自己ロックを行って強制停止状態を解除すること
ができないようになるものである。
【0007】
【実施例】以下本発明を図示の2段立体駐車機の場合の
実施例に基づいて詳述すると、この駐車機は、図3に示
すように、地面に浅く掘ったピット1に、昇降体として
上下2段のパレット2,3を配置するとともに、後端が
夫々軸20.30によって枢支されているこれらパレッ
ト2,3のうち、上段のパレット2を上下に回動させる
ジャッキ4と、パレット3をパレット2から吊り下げる
吊り下げリンク5とを設けてある。
実施例に基づいて詳述すると、この駐車機は、図3に示
すように、地面に浅く掘ったピット1に、昇降体として
上下2段のパレット2,3を配置するとともに、後端が
夫々軸20.30によって枢支されているこれらパレッ
ト2,3のうち、上段のパレット2を上下に回動させる
ジャッキ4と、パレット3をパレット2から吊り下げる
吊り下げリンク5とを設けてある。
【0008】上段のパレット2を上方に回動させた時、
図3(a)に示すように、下段のパレット3の前端が地面
に連続して車9のパレット3上への駐車及びパレット3
上からの出庫が可能となり、上段のパレット2を下方に
回動させた時、図3(b)に示すように、上段のパレット
2の前端が地面に連続して車9のパレット2上への駐車
及びパレット2上からの出庫が可能となるもので、上段
のパレット2を下方に回動させた時、上段のパレット2
の前部と下段のパレット3との間の上下間隔が狭くなる
ようにしているために、つまり車9におけるボンネット
上の空間を有効に利用できるようにしているために、上
下に2台の車9,9を駐車させることができるものの、
占有スペースが小さいものである。なお、上記吊り下げ
リンク5には、所定ストローク内の伸縮が自在となって
いるものを用いている。
図3(a)に示すように、下段のパレット3の前端が地面
に連続して車9のパレット3上への駐車及びパレット3
上からの出庫が可能となり、上段のパレット2を下方に
回動させた時、図3(b)に示すように、上段のパレット
2の前端が地面に連続して車9のパレット2上への駐車
及びパレット2上からの出庫が可能となるもので、上段
のパレット2を下方に回動させた時、上段のパレット2
の前部と下段のパレット3との間の上下間隔が狭くなる
ようにしているために、つまり車9におけるボンネット
上の空間を有効に利用できるようにしているために、上
下に2台の車9,9を駐車させることができるものの、
占有スペースが小さいものである。なお、上記吊り下げ
リンク5には、所定ストローク内の伸縮が自在となって
いるものを用いている。
【0009】上段のパレット2の下面及び天井がある場
合の天井面にはタッチセンサーTSを配してある。これ
は上述のように、上下2段のパレット2,3の上下間隔
が上下動に伴って変化するために、駐車はできるもの
の、パレット2,3を回動させた時に、下段のパレット
3上の車9の屋根にパレット2が当たったり、パレット
2上の車9の屋根が天井面に当たったりして車9が損傷
することを防ぐためのもので、後述するように、タッチ
センサーTSに車9が触れた時には、パレット2,3の
上下回動をその時点で停止するようにしてある。
合の天井面にはタッチセンサーTSを配してある。これ
は上述のように、上下2段のパレット2,3の上下間隔
が上下動に伴って変化するために、駐車はできるもの
の、パレット2,3を回動させた時に、下段のパレット
3上の車9の屋根にパレット2が当たったり、パレット
2上の車9の屋根が天井面に当たったりして車9が損傷
することを防ぐためのもので、後述するように、タッチ
センサーTSに車9が触れた時には、パレット2,3の
上下回動をその時点で停止するようにしてある。
【0010】上記ジャッキ4は、モータMによる駆動で
昇降を行うもので、図4に示すように、左右に一対設け
られているとともに、両ジャッキ4,4は同調軸49に
よって同期動作するものとなっている。図中LS1,L
S2は上下動における下限と上限との検知用のカウンタ
式のリミットスイッチである。図5にジャッキ4の構造
を示す。ピット1の底部に上記同調軸49の軸線を通る
軸の回りに所定角度内で回動自在となるように設置され
た各ジャッキ4は、ブレーキB付きのギアードモータで
あるモータMの回転がギア401,402,403によ
って伝達される駆動軸41と、ねじ軸として形成されて
いる駆動軸41に螺合するボールナット42を備えた昇
降筒43、昇降筒43に設けた抜け止め44に係合する
ことで昇降筒43及びボールナット42の回転を防ぐ複
数本のロッド45、ケーシング46、ケーシング46の
上端に上記ロッド45で固定された上限ストッパー47
で形成されており、昇降筒43の上端が上段のパレット
2に連結されている。
昇降を行うもので、図4に示すように、左右に一対設け
られているとともに、両ジャッキ4,4は同調軸49に
よって同期動作するものとなっている。図中LS1,L
S2は上下動における下限と上限との検知用のカウンタ
式のリミットスイッチである。図5にジャッキ4の構造
を示す。ピット1の底部に上記同調軸49の軸線を通る
軸の回りに所定角度内で回動自在となるように設置され
た各ジャッキ4は、ブレーキB付きのギアードモータで
あるモータMの回転がギア401,402,403によ
って伝達される駆動軸41と、ねじ軸として形成されて
いる駆動軸41に螺合するボールナット42を備えた昇
降筒43、昇降筒43に設けた抜け止め44に係合する
ことで昇降筒43及びボールナット42の回転を防ぐ複
数本のロッド45、ケーシング46、ケーシング46の
上端に上記ロッド45で固定された上限ストッパー47
で形成されており、昇降筒43の上端が上段のパレット
2に連結されている。
【0011】そして一方のジャッキ4には、ロック装置
6が設けられている。このロック装置6は、図6に示す
ように、駆動軸41の下端部に固着されたカム60と、
このカム60の外周面に突設された係合突起61との係
合で、駆動軸41の一方向回転(パレット2を下降させ
る方向の回転)を阻止するストッパー62と、このスト
ッパー62をカム60との係合位置から退けるソレノイ
ドSLと、ストッパー62を復帰させる復帰ばね68と
からなるもので、軸63によって枢支されているととも
にカム60の係合突起61が係合する係合段部64を備
えている上記ストッパー62には、ばね66による付勢
で上記係合段部64を覆う位置に配された緩衝体65が
取り付けられている。
6が設けられている。このロック装置6は、図6に示す
ように、駆動軸41の下端部に固着されたカム60と、
このカム60の外周面に突設された係合突起61との係
合で、駆動軸41の一方向回転(パレット2を下降させ
る方向の回転)を阻止するストッパー62と、このスト
ッパー62をカム60との係合位置から退けるソレノイ
ドSLと、ストッパー62を復帰させる復帰ばね68と
からなるもので、軸63によって枢支されているととも
にカム60の係合突起61が係合する係合段部64を備
えている上記ストッパー62には、ばね66による付勢
で上記係合段部64を覆う位置に配された緩衝体65が
取り付けられている。
【0012】なお、駆動軸41の回転阻止、つまりはパ
レット2,3の落下防止は、モータMのブレーキBによ
ってなされており、ロック装置6におけるカム60の係
合突起61とストッパー62の係合段部64とが図8に
示すように直接係合するのは、上記ブレーキBによる制
動が効かなかったり、ブレーキBと駆動軸41との間の
伝達機構が破損してしまったりした時である。この点に
ついては後述する。なお、ブレーキBとして、ここでは
モータMへの通電で制動を解除するとともに、モータM
への通電遮断でモータMの回転軸にばね力によって制動
をかけるものを用いている。
レット2,3の落下防止は、モータMのブレーキBによ
ってなされており、ロック装置6におけるカム60の係
合突起61とストッパー62の係合段部64とが図8に
示すように直接係合するのは、上記ブレーキBによる制
動が効かなかったり、ブレーキBと駆動軸41との間の
伝達機構が破損してしまったりした時である。この点に
ついては後述する。なお、ブレーキBとして、ここでは
モータMへの通電で制動を解除するとともに、モータM
への通電遮断でモータMの回転軸にばね力によって制動
をかけるものを用いている。
【0013】図1及び図2にシーケンス回路図を、図9
〜図11に動作のタイムチャートを示す。左右のジャッ
キ4,4の各モータM,Mは、接触器MCu,MCdを
介して電源に接続されており、ロック装置6におけるソ
レノイドSLは、リレーR1,R2の両常開接点の並列
回路と全波整流回路DBとタイマーT3の常閉接点とを
介して電源に接続されており、また全波整流回路DBの
出力側には蓄電器C3が並列接続されている。なお、タ
イマーT3は、リレーR1,R2の両常閉接点の直列回
路に接続されている。
〜図11に動作のタイムチャートを示す。左右のジャッ
キ4,4の各モータM,Mは、接触器MCu,MCdを
介して電源に接続されており、ロック装置6におけるソ
レノイドSLは、リレーR1,R2の両常開接点の並列
回路と全波整流回路DBとタイマーT3の常閉接点とを
介して電源に接続されており、また全波整流回路DBの
出力側には蓄電器C3が並列接続されている。なお、タ
イマーT3は、リレーR1,R2の両常閉接点の直列回
路に接続されている。
【0014】そして接触器MCdは、図2に示すよう
に、下降スイッチSdと、常閉型の下限リミットスイッ
チLS1と、リレーR4の常開接点及びリレーR5の常
閉接点と、リレーR3の常開接点、接触器MCuの常閉
接点が直列に接続されており、接触器MCuは、上昇ス
イッチSuと、常閉型の上限リミットスイッチLS2
と、リレーR6の常開接点及びリレーR7の常閉接点
と、タイマーT1の常開接点とリレーR3の常開接点、
そして接触器MCdの常閉接点が直列に接続されてい
る。またロック装置6におけるリミットスイッチLS3
の常開接点には、リレーR0の常開接点とリレーR3と
が接続されている。
に、下降スイッチSdと、常閉型の下限リミットスイッ
チLS1と、リレーR4の常開接点及びリレーR5の常
閉接点と、リレーR3の常開接点、接触器MCuの常閉
接点が直列に接続されており、接触器MCuは、上昇ス
イッチSuと、常閉型の上限リミットスイッチLS2
と、リレーR6の常開接点及びリレーR7の常閉接点
と、タイマーT1の常開接点とリレーR3の常開接点、
そして接触器MCdの常閉接点が直列に接続されてい
る。またロック装置6におけるリミットスイッチLS3
の常開接点には、リレーR0の常開接点とリレーR3と
が接続されている。
【0015】また、前記タッチセンサーTSは、外力を
受けると短絡する2線を備えるとともに、この2線がそ
の各一端においてダイオードDtを介して直列に接続さ
れたものとして形成されており、上段のパレット2の下
面に設置されたタッチセンサーTSには、リレーR4が
上記ダイオードDtと同方向のダイオードD1を介して
接続されるともに、リレーR5が逆方向ダイオードD2
を介して接続されており、天井面に設置されるタッチセ
ンサーTSには、リレーR6が上記ダイオードDtと同
方向のダイオードD3を介して接続されるともに、リレ
ーR7が逆方向ダイオードD4を介して接続されてい
る。通常時は、リレーR4,R6のみが作動しているも
のの、タッチセンサーTSが外力を受けて短絡すると、
リレーR5,R7も作動するものである。
受けると短絡する2線を備えるとともに、この2線がそ
の各一端においてダイオードDtを介して直列に接続さ
れたものとして形成されており、上段のパレット2の下
面に設置されたタッチセンサーTSには、リレーR4が
上記ダイオードDtと同方向のダイオードD1を介して
接続されるともに、リレーR5が逆方向ダイオードD2
を介して接続されており、天井面に設置されるタッチセ
ンサーTSには、リレーR6が上記ダイオードDtと同
方向のダイオードD3を介して接続されるともに、リレ
ーR7が逆方向ダイオードD4を介して接続されてい
る。通常時は、リレーR4,R6のみが作動しているも
のの、タッチセンサーTSが外力を受けて短絡すると、
リレーR5,R7も作動するものである。
【0016】リレーR4,R6は、タッチセンサーTS
の異常検出用であり、たとえばタッチセンサーTSに断
線が生じた時には下降スイッチSdや上昇スイッチSu
を操作した時にも、リレーR4,R6の常開接点が開い
たままとなるために、モータMが作動しない。動作不能
とすることで、異常の報知をユーザーに知らせるもので
あり,タッチセンサーTSの動作不良による車9の損傷
事故を未然に防止する。
の異常検出用であり、たとえばタッチセンサーTSに断
線が生じた時には下降スイッチSdや上昇スイッチSu
を操作した時にも、リレーR4,R6の常開接点が開い
たままとなるために、モータMが作動しない。動作不能
とすることで、異常の報知をユーザーに知らせるもので
あり,タッチセンサーTSの動作不良による車9の損傷
事故を未然に防止する。
【0017】リレーR1,R2の各常開接点の並列回路
と、リレーR3の常閉接点とが直列に接続されるととも
に、リレーR5,R7が接続されたブザーBZは、タッ
チセンサーTSに車9が接触したことを報知するととも
に、後述するロック装置6による安全確保のためのロッ
クがなされた時にも報知動作を行って、故障が生じたこ
とを使用者に知らせる。図2中のKSはキースイッチで
ある。
と、リレーR3の常閉接点とが直列に接続されるととも
に、リレーR5,R7が接続されたブザーBZは、タッ
チセンサーTSに車9が接触したことを報知するととも
に、後述するロック装置6による安全確保のためのロッ
クがなされた時にも報知動作を行って、故障が生じたこ
とを使用者に知らせる。図2中のKSはキースイッチで
ある。
【0018】次に動作について説明する。まず、図3
(a)に示す状態にある時に、下降スイッチSdを押す
(図9中のイ)と、この時点では接触検知リレーR4,
R5の接点が共にオンであり且つ常閉の下限リミットス
イッチLS1がオンであるために、リレーR1が作動し
て、その接点が切り替わり、ソレノイドSLが作動して
ストッパー62を外す。このストッパー62の外れがリ
ミットスイッチLS3で検出されれば(図9中のロ)、
リレーR3が作動するために、接触器MCdがオンとな
り、ブレーキBが解除されるとともにモータMが下降の
ための回転を開始する。
(a)に示す状態にある時に、下降スイッチSdを押す
(図9中のイ)と、この時点では接触検知リレーR4,
R5の接点が共にオンであり且つ常閉の下限リミットス
イッチLS1がオンであるために、リレーR1が作動し
て、その接点が切り替わり、ソレノイドSLが作動して
ストッパー62を外す。このストッパー62の外れがリ
ミットスイッチLS3で検出されれば(図9中のロ)、
リレーR3が作動するために、接触器MCdがオンとな
り、ブレーキBが解除されるとともにモータMが下降の
ための回転を開始する。
【0019】そして下限に至れば、常閉の下限リミット
スイッチLS1がオフ(図9中のハ)となるために、モ
ータMがオフとなるとともにブレーキBによる制動で駆
動軸41の回転を止める。またリレーR1がオフとなる
が、この時点から微小時間だけ常閉接点のオン状態を持
続するタイマーT3の存在により、ソレノイドSLはモ
ータMのオフからわずかに遅れてオフ(図9中のニ)と
なり、ストッパー62を復帰させる。なお、リレーR1
がオフになった時点で、ソレノイドSLには全波整流回
路DBを通じての電力供給がなくなるが、蓄電器C3に
よる電力で上記微小時間だけのオン状態の保持がなされ
る。
スイッチLS1がオフ(図9中のハ)となるために、モ
ータMがオフとなるとともにブレーキBによる制動で駆
動軸41の回転を止める。またリレーR1がオフとなる
が、この時点から微小時間だけ常閉接点のオン状態を持
続するタイマーT3の存在により、ソレノイドSLはモ
ータMのオフからわずかに遅れてオフ(図9中のニ)と
なり、ストッパー62を復帰させる。なお、リレーR1
がオフになった時点で、ソレノイドSLには全波整流回
路DBを通じての電力供給がなくなるが、蓄電器C3に
よる電力で上記微小時間だけのオン状態の保持がなされ
る。
【0020】図3(b)に示す状態で上昇スイッチSuを
押す(図9中のホ)と、この時点では接触検知リレーR
6,R7の接点が共にオンであり且つ常閉の上限リミッ
トスイッチLS2がオンであるために、タイマーT1が
限時を開始するとともにリレーR2が作動して、その接
点が切り替わり、ソレノイドSLが作動してストッパー
62を外す。このストッパー62の外れがリミットスイ
ッチLS3で検出されれば(図9中のヘ)、リレーR3
が作動し、これより少し遅れた上記タイマーT1の限時
常開接点がオンとなった時点(図9中のト)で接触器M
Cuがオンとなって、ブレーキBが解除されるとともに
モータMが上昇のための回転を開始する。
押す(図9中のホ)と、この時点では接触検知リレーR
6,R7の接点が共にオンであり且つ常閉の上限リミッ
トスイッチLS2がオンであるために、タイマーT1が
限時を開始するとともにリレーR2が作動して、その接
点が切り替わり、ソレノイドSLが作動してストッパー
62を外す。このストッパー62の外れがリミットスイ
ッチLS3で検出されれば(図9中のヘ)、リレーR3
が作動し、これより少し遅れた上記タイマーT1の限時
常開接点がオンとなった時点(図9中のト)で接触器M
Cuがオンとなって、ブレーキBが解除されるとともに
モータMが上昇のための回転を開始する。
【0021】そして上限に至れば、常閉の上限リミット
スイッチLS2がオフとなる(図9中のチ)ために、モ
ータMがオフとなるとともにブレーキBの制動で駆動軸
41の回転を止める。また、この時点でリレーR2がオ
フとなるが、この時点から微小時間だけオン状態を持続
するタイマーT3の存在により、ソレノイドSLはモー
タMのオフからわずかに遅れてオフとなり、ストッパー
62を遅延復帰させる(図9中のリ)。
スイッチLS2がオフとなる(図9中のチ)ために、モ
ータMがオフとなるとともにブレーキBの制動で駆動軸
41の回転を止める。また、この時点でリレーR2がオ
フとなるが、この時点から微小時間だけオン状態を持続
するタイマーT3の存在により、ソレノイドSLはモー
タMのオフからわずかに遅れてオフとなり、ストッパー
62を遅延復帰させる(図9中のリ)。
【0022】下降させている途中に下降スイッチSdを
オフとした(図10中のヌ)時にも、この時点でモータ
Mの停止とブレーキBの作動とがなされ、少し遅れてス
トッパー62の復帰(図10中のル)がなされ、再度下
降スイッチSdをオンとすれば(図10中のヲ)、ソレ
ノイドSLによるストッパー62の解除の後、モータM
の回転が始まる(図10中のワ)。
オフとした(図10中のヌ)時にも、この時点でモータ
Mの停止とブレーキBの作動とがなされ、少し遅れてス
トッパー62の復帰(図10中のル)がなされ、再度下
降スイッチSdをオンとすれば(図10中のヲ)、ソレ
ノイドSLによるストッパー62の解除の後、モータM
の回転が始まる(図10中のワ)。
【0023】駐車させた車9の車高が高かったり、前後
逆向きに駐車させた場合には、下降途中、あるいは上昇
途中に、タッチセンサーTSが車に接触することになる
が、この接触でタッチセンサーTSが短絡すれば(図1
0中のカ)、接触検知リレーR5または接触検知リレー
R7がオンとなってその常閉接点がオフとなるために、
モータMの停止とブレーキBの作動がなされるととも
に、リレーR1またはリレーR2のオフによるソレノイ
ドSLのオフでストッパー62の遅延復帰(図10の
ヨ)がなされ、またブザーBZによる報知がなされる。
下段のパレット3上の車9が上段のパレット2の下面の
タッチセンサーTSに接触した状態では、上記停止がな
された後、下降スイッチSdを押しても(図10中の
タ)、リレーR5の常閉接点が開いたままであるため
に、下降が始まることはない。なお、図2に示すシーケ
ンス回路では、タッチセンサーTSの短絡が解除される
までブザーBZの鳴動が続くが、タッチセンサーTSの
短絡時の報知は、図10に示すように、下降スイッチS
dあるいは上昇スイッチSuを押している間だけとして
もよい。
逆向きに駐車させた場合には、下降途中、あるいは上昇
途中に、タッチセンサーTSが車に接触することになる
が、この接触でタッチセンサーTSが短絡すれば(図1
0中のカ)、接触検知リレーR5または接触検知リレー
R7がオンとなってその常閉接点がオフとなるために、
モータMの停止とブレーキBの作動がなされるととも
に、リレーR1またはリレーR2のオフによるソレノイ
ドSLのオフでストッパー62の遅延復帰(図10の
ヨ)がなされ、またブザーBZによる報知がなされる。
下段のパレット3上の車9が上段のパレット2の下面の
タッチセンサーTSに接触した状態では、上記停止がな
された後、下降スイッチSdを押しても(図10中の
タ)、リレーR5の常閉接点が開いたままであるため
に、下降が始まることはない。なお、図2に示すシーケ
ンス回路では、タッチセンサーTSの短絡が解除される
までブザーBZの鳴動が続くが、タッチセンサーTSの
短絡時の報知は、図10に示すように、下降スイッチS
dあるいは上昇スイッチSuを押している間だけとして
もよい。
【0024】以上の説明から明らかなように、パレット
2,3の昇降のためにモータMを回転させるにあたって
は、まずソレノイドSLが作動して、ストッパー62を
カム60から離し、これがリミットスイッチLS3によ
って確認されてから、ブレーキBによる制動の解除とモ
ータMの回転を始めるようになっているわけであり、ま
た停止に際しては、モータMの回転を止めてブレーキB
による制動を行ってから所定の時間の後にソレノイドS
Lをオフして復帰ばね68でストッパー62を復帰させ
ているわけであるが、タイマーT3によってストッパー
62の復帰をわずかに遅らせているのは、ロック装置6
に次の動作を行わせるためである。
2,3の昇降のためにモータMを回転させるにあたって
は、まずソレノイドSLが作動して、ストッパー62を
カム60から離し、これがリミットスイッチLS3によ
って確認されてから、ブレーキBによる制動の解除とモ
ータMの回転を始めるようになっているわけであり、ま
た停止に際しては、モータMの回転を止めてブレーキB
による制動を行ってから所定の時間の後にソレノイドS
Lをオフして復帰ばね68でストッパー62を復帰させ
ているわけであるが、タイマーT3によってストッパー
62の復帰をわずかに遅らせているのは、ロック装置6
に次の動作を行わせるためである。
【0025】すなわちタイマーT3の限時時間は、モー
タMへの通電の遮断から正常状態にあるブレーキBによ
る制動で駆動軸41が完全に停止するまでに要する時間
より長く設定してある。図9〜図11中のモータMのと
ころで示した破線は、慣性及び荷重による駆動軸41の
回転を示している。ブレーキBの制動能力が低下してい
ない時には、ソレノイドSLがオフとなってストッパー
62が復帰する時には、必ず駆動軸41及びカム60が
既に停止しており、このために、ストッパー62が復帰
した時には、ストッパー62に設けた緩衝体65の先端
が、図7(a)あるいは図7(b)に示すように、カム60に
当接するだけであり、また伝達機構におけるバックラッ
シュ等で、ストッパー62復帰後にカム60がわずかに
回転することがあっても、図7(c)に示すように、係合
突起61が緩衝体65をばね66に抗して少し回転させ
ることがあるだけで、係合突起61が直接係合段部64
に当たってしまうことがないようにしている。このため
に、次にソレノイドSLが作動してストッパー62をカ
ム60から引き離す時に必要な力は、小さくてすむもの
である。
タMへの通電の遮断から正常状態にあるブレーキBによ
る制動で駆動軸41が完全に停止するまでに要する時間
より長く設定してある。図9〜図11中のモータMのと
ころで示した破線は、慣性及び荷重による駆動軸41の
回転を示している。ブレーキBの制動能力が低下してい
ない時には、ソレノイドSLがオフとなってストッパー
62が復帰する時には、必ず駆動軸41及びカム60が
既に停止しており、このために、ストッパー62が復帰
した時には、ストッパー62に設けた緩衝体65の先端
が、図7(a)あるいは図7(b)に示すように、カム60に
当接するだけであり、また伝達機構におけるバックラッ
シュ等で、ストッパー62復帰後にカム60がわずかに
回転することがあっても、図7(c)に示すように、係合
突起61が緩衝体65をばね66に抗して少し回転させ
ることがあるだけで、係合突起61が直接係合段部64
に当たってしまうことがないようにしている。このため
に、次にソレノイドSLが作動してストッパー62をカ
ム60から引き離す時に必要な力は、小さくてすむもの
である。
【0026】そしてブレーキBの性能低下で制動に要す
る時間が異常に長くなったり、制動できない異常事態が
生じた時には、ストッパー62が復帰した後も、駆動軸
41及びカム60が回転するために、図8に示すよう
に、ストッパー62の係合段部64にカム60の係合突
起61が緩衝体65をばね66に抗して押圧しながら直
接係合することで、カム60及び駆動軸41の回転が止
められて、パレット2,3の落下が防がれるものであ
り、このように係合した時(図11のIII区)には、カム
60がストッパー62を軸63に向けて強く押すため
に、次回のパレット2,3の昇降のためにソレノイドS
Lを作動させてストッパー62を解除しようとしても、
上記係合による噛み込みでストッパー62を動かすこと
ができず、従ってリミットスイッチLS3及びリレーR
3が切り替わらないために、モータMが起動しないもの
であり、またリレーR1もしくはリレーR2の常開接点
がオンになるとともにリレーR3の常閉接点がオン状態
を維持するために、ブザーBZによる報知がなされる。
る時間が異常に長くなったり、制動できない異常事態が
生じた時には、ストッパー62が復帰した後も、駆動軸
41及びカム60が回転するために、図8に示すよう
に、ストッパー62の係合段部64にカム60の係合突
起61が緩衝体65をばね66に抗して押圧しながら直
接係合することで、カム60及び駆動軸41の回転が止
められて、パレット2,3の落下が防がれるものであ
り、このように係合した時(図11のIII区)には、カム
60がストッパー62を軸63に向けて強く押すため
に、次回のパレット2,3の昇降のためにソレノイドS
Lを作動させてストッパー62を解除しようとしても、
上記係合による噛み込みでストッパー62を動かすこと
ができず、従ってリミットスイッチLS3及びリレーR
3が切り替わらないために、モータMが起動しないもの
であり、またリレーR1もしくはリレーR2の常開接点
がオンになるとともにリレーR3の常閉接点がオン状態
を維持するために、ブザーBZによる報知がなされる。
【0027】ブレーキBの性能低下を検出することがで
きるようにしているとともに、このような事態が生じた
場合には、ロック手段6が自己ロックを行って運転不能
になるようにすることで、ブレーキBの性能が低下した
状態のままで運転が継続されてしまうことを防止してし
ているわけである。なお、ブレーキBを備えたモータM
から駆動軸41に至る動力伝達系の故障等で、カム60
が高速でストッパー62に衝突して、軸43が破損した
場合のために、ここではロック手段6を納めたハウジン
グに、ストッパー62の軸43側の基端を囲むリブ68
を設けて、軸43の折損時にも、ストッパー62は殆ど
動かず、ストッパー62とカム60との係合状態が保持
されるとともにソレノイドSLによって上記係合状態が
解除されることがないようにしてある。
きるようにしているとともに、このような事態が生じた
場合には、ロック手段6が自己ロックを行って運転不能
になるようにすることで、ブレーキBの性能が低下した
状態のままで運転が継続されてしまうことを防止してし
ているわけである。なお、ブレーキBを備えたモータM
から駆動軸41に至る動力伝達系の故障等で、カム60
が高速でストッパー62に衝突して、軸43が破損した
場合のために、ここではロック手段6を納めたハウジン
グに、ストッパー62の軸43側の基端を囲むリブ68
を設けて、軸43の折損時にも、ストッパー62は殆ど
動かず、ストッパー62とカム60との係合状態が保持
されるとともにソレノイドSLによって上記係合状態が
解除されることがないようにしてある。
【0028】また、ストッパー62の遅延復帰は、ソレ
ノイドSLの電源回路部に挿入した蓄電器C3によっ
て、停電による停止時(図11中のBOが停電区間)に
もなされる。停電でストッパー62が即時復帰した場
合、カム60の係合突起61がストッパー62の係合段
部63に係合して上記ロックを生じてしまうことがある
が、このような事態が生じないようにしているものであ
る。もっとも、この場合の遅延時間は、蓄電器C3に蓄
積された電荷量によるために、遅延時間をより確実に設
定したい場合は、図12に示すように、タイマーT3の
電源回路部に大容量の蓄電器C4を挿入して、タイマー
T3の限時時間が遅延時間となるようにしておくことが
好ましい。また、ブレーキBの初期特性のばらつき等の
点から、上記タイマーT3には、その限時時間の調整が
可能となっているものを用いることが好ましい。
ノイドSLの電源回路部に挿入した蓄電器C3によっ
て、停電による停止時(図11中のBOが停電区間)に
もなされる。停電でストッパー62が即時復帰した場
合、カム60の係合突起61がストッパー62の係合段
部63に係合して上記ロックを生じてしまうことがある
が、このような事態が生じないようにしているものであ
る。もっとも、この場合の遅延時間は、蓄電器C3に蓄
積された電荷量によるために、遅延時間をより確実に設
定したい場合は、図12に示すように、タイマーT3の
電源回路部に大容量の蓄電器C4を挿入して、タイマー
T3の限時時間が遅延時間となるようにしておくことが
好ましい。また、ブレーキBの初期特性のばらつき等の
点から、上記タイマーT3には、その限時時間の調整が
可能となっているものを用いることが好ましい。
【0029】なお、リレーR0はロック装置6の異常確
認用、たとえばストッパー62を復帰させる復帰ばね6
8に異常がないかを検出するためのもので、リミットス
イッチLS3の常閉接点に接続されており、ストッパー
62の復帰不良が生じた時には、リミットスイッチLS
3の常閉接点が開いたままとなってリレーR0がオンと
ならず、リレーR3が切り替わらなくなるために、モー
タMの動作を抑止して、運転を不能とする。この時、ブ
ザーBZによる報知もなされる。
認用、たとえばストッパー62を復帰させる復帰ばね6
8に異常がないかを検出するためのもので、リミットス
イッチLS3の常閉接点に接続されており、ストッパー
62の復帰不良が生じた時には、リミットスイッチLS
3の常閉接点が開いたままとなってリレーR0がオンと
ならず、リレーR3が切り替わらなくなるために、モー
タMの動作を抑止して、運転を不能とする。この時、ブ
ザーBZによる報知もなされる。
【0030】さらに、パレット2,3の落下防止を担う
各モータMに付属のブレーキBには、両者の制動トルク
の和が荷重(車9がパレット2,3に乗り込む時の衝撃
荷重)の200%未満となるものを用いると、一方のブ
レーキBが故障した時、両ジャッキ4,4が同調軸49
によって接続されているために荷重をすべて受けること
になる他方のブレーキBの制動トルクが100%未満と
なるために、上記荷重が加わった時に滑りが生じて前述
のロック装置6によるロックが生じるものであり、この
結果、何らかの故障が生じていることを使用者が認識す
ることができる。一方のブレーキBが故障しただけでも
これを検出することができるわけである。なお、同調軸
49の存在は、左右の偏荷重に対しても、パレット2,
3を左右に傾かせてしまうことをなくしている。
各モータMに付属のブレーキBには、両者の制動トルク
の和が荷重(車9がパレット2,3に乗り込む時の衝撃
荷重)の200%未満となるものを用いると、一方のブ
レーキBが故障した時、両ジャッキ4,4が同調軸49
によって接続されているために荷重をすべて受けること
になる他方のブレーキBの制動トルクが100%未満と
なるために、上記荷重が加わった時に滑りが生じて前述
のロック装置6によるロックが生じるものであり、この
結果、何らかの故障が生じていることを使用者が認識す
ることができる。一方のブレーキBが故障しただけでも
これを検出することができるわけである。なお、同調軸
49の存在は、左右の偏荷重に対しても、パレット2,
3を左右に傾かせてしまうことをなくしている。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明においては、制動手
段の効きが甘くなったために、制動手段による制動開始
から所定時間後にロック手段が作動した時に駆動軸が未
だ回転している場合には、ロック手段が駆動軸の回転を
強制停止させるだけでなく、自己ロックを行うものであ
り、このために、強制停止状態を解除することができな
くなるために、制動手段に異常をかかえたままで運転を
続けることができないものであり、保守点検が定期的に
なされることを期待することができないものにおいて、
非常に有用なものである。
段の効きが甘くなったために、制動手段による制動開始
から所定時間後にロック手段が作動した時に駆動軸が未
だ回転している場合には、ロック手段が駆動軸の回転を
強制停止させるだけでなく、自己ロックを行うものであ
り、このために、強制停止状態を解除することができな
くなるために、制動手段に異常をかかえたままで運転を
続けることができないものであり、保守点検が定期的に
なされることを期待することができないものにおいて、
非常に有用なものである。
【図1】一実施例のシーケンス回路図である。
【図2】同上のシーケンス回路図である。
【図3】同上の動作説明図であって、(a)(b)は共に概略
断面図である。
断面図である。
【図4】同上の昇降機構の概略正面図である。
【図5】同上のジャッキの断面図である。
【図6】同上のロック装置の底面図である。
【図7】同上のロック装置の通常動作時を示すもので、
(a)(b)(c)はいずれも底面図である。
(a)(b)(c)はいずれも底面図である。
【図8】同上のロック装置のロック動作時の底面図であ
る。
る。
【図9】同上の正常下降時と正常上昇時の動作のタイム
チャートである。
チャートである。
【図10】同上の2段階下降操作時とタッチセンサー作
動時の動作のタイムチャートである。
動時の動作のタイムチャートである。
【図11】同上の停電時とロック時の動作のタイムチャ
ートである。
ートである。
【図12】他の実施例における部分シーケンス回路図で
ある。
ある。
6 ロック装置 41 駆動軸 62 ストッパー 65 緩衝体 68 復帰ばね B ブレーキ SL ソレノイド T3 タイマー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野田 洋典 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 高田 喜雄 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 昇降体を上下に駆動する昇降用の駆動軸
に制動を加える制動手段と、回転中の駆動軸との係合で
駆動軸を強制停止させるとともに自己ロックを行うロッ
ク手段と、制動手段による制動開始から所定時間後にロ
ック手段を作動させる遅延手段とから成ることを特徴と
する落下防止装置。 - 【請求項2】 ロック手段は、駆動軸に設けられた係合
突起と係合する係合部を備えたストッパーと、このスト
ッパーを非係合位置に退避させるソレノイドと、ストッ
パーを係合位置に復帰させる復帰ばねと、ストッパーの
係合部を覆っているとともに駆動軸の回転で係合部を覆
う位置から退避して駆動軸の係合突起とストッパーの係
合部とを係合させる緩衝体とからなることを特徴とする
請求項1記載の落下防止装置。 - 【請求項3】 昇降用の駆動軸を複数備えるとともに、
同調軸にて連結された各駆動軸に制動手段が設けられて
いることを特徴とする請求項1記載の落下防止装置。 - 【請求項4】 ロック手段の電源が蓄電器であることを
特徴とする請求項1記載の落下防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10468393A JPH06312900A (ja) | 1993-04-30 | 1993-04-30 | 落下防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10468393A JPH06312900A (ja) | 1993-04-30 | 1993-04-30 | 落下防止装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06312900A true JPH06312900A (ja) | 1994-11-08 |
Family
ID=14387275
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10468393A Withdrawn JPH06312900A (ja) | 1993-04-30 | 1993-04-30 | 落下防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06312900A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007297182A (ja) * | 2006-04-28 | 2007-11-15 | Kanto Auto Works Ltd | 車両リフトの落下防止装置 |
JP2010247940A (ja) * | 2009-04-15 | 2010-11-04 | Koito Ind Ltd | 異常検知装置 |
CN112209238A (zh) * | 2020-08-28 | 2021-01-12 | 广州宝钢井昌钢材配送有限公司 | 一种行车起吊电气防坠装置 |
-
1993
- 1993-04-30 JP JP10468393A patent/JPH06312900A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007297182A (ja) * | 2006-04-28 | 2007-11-15 | Kanto Auto Works Ltd | 車両リフトの落下防止装置 |
JP4543412B2 (ja) * | 2006-04-28 | 2010-09-15 | 関東自動車工業株式会社 | 車両リフトの落下防止装置 |
JP2010247940A (ja) * | 2009-04-15 | 2010-11-04 | Koito Ind Ltd | 異常検知装置 |
CN112209238A (zh) * | 2020-08-28 | 2021-01-12 | 广州宝钢井昌钢材配送有限公司 | 一种行车起吊电气防坠装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20000704 |