JPH06312694A - ウォータジェット推進装置の水流反転機構 - Google Patents

ウォータジェット推進装置の水流反転機構

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JPH06312694A
JPH06312694A JP12508693A JP12508693A JPH06312694A JP H06312694 A JPH06312694 A JP H06312694A JP 12508693 A JP12508693 A JP 12508693A JP 12508693 A JP12508693 A JP 12508693A JP H06312694 A JPH06312694 A JP H06312694A
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JP
Japan
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deflector
reverser
support shaft
horizontal support
ejection port
Prior art date
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Pending
Application number
JP12508693A
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English (en)
Inventor
Shigeru Okamoto
茂 岡本
Yasuaki Ishihara
泰明 石原
Atsushi Takeda
敦 竹田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TECHNO NAKASHIMA KK
Nakashima Propeller Co Ltd
Original Assignee
TECHNO NAKASHIMA KK
Nakashima Propeller Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 〔目的〕 デフレクタとリバーサにかかる水流の力を効
果的に分担し、各部材の負荷荷重を小さくする。 〔構成〕 ステアリングノズル12の底面に形成された
下方噴出口20の上下にそれぞれデフレクタ22とリバ
ーサ24とを開閉可能に設け、各々の開閉角度に応じて
ステアリングノズル12内を流れる水流を下方噴出口2
0から前方へ反転させて噴出させるウォータジェット推
進装置の水流反転機構において、デフレクタ22を下方
噴出口20の後部に設けた水平支持軸26で支持し、且
つ、リバーサ24を水平支持軸26の下方に延出するレ
バー34に枢着する他、下方噴出口20の前部に回動支
点38を有するリンク40とも枢着し、水平支持軸26
を回動支点とするアーム32とレバー34の回動によっ
てデフレクタ22とリバーサ24とをそれぞれ開閉させ
ることを特徴とするウォータジェット推進装置の水流反
転機構。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ウォータジェット推進
装置の水流反転機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ウォータジェット推進装置の水流反転機
構としては、特開昭58−170695号公報に開示さ
れたものがある。即ち、ステアリングノズルの底面に下
方噴出口を形成し、この下方噴出口の上下に開閉するデ
フレクタとリバーサとを設けたものであるが、その具体
的構造は、油圧シリンダの伸縮でステアリングノズルの
中程に設けられた水平支持軸の回りを回動するアームを
設け、アームの端にデフレクタを一体に取り付けて開閉
させるとともに、デフレクタにリバーサを枢着し、デフ
レクタの開閉に伴ってリバーサをステアリングノズルに
回動支点を有するリンクで拘束して開閉させるものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような構造には次
のような懸念がある。先ず第一は、デフレクタはアーム
と一体構造になっており、且つ、その回動支点(水平支
持軸)はアームの中間に設けられているから、アーム及
びステアリングノズルは剛性の高いものが必要となり、
結果として重量の重いものとなる。第二は、デフレクタ
が開くときには水流に逆らう方向に移動することになる
から、下方噴出口の面積を狭め、ステアリングノズルの
全長が必要以上に長くなる。本発明は、このような課題
を解決したものであり、要するに、デフレクタを下方噴
出口の後部でステアリングノズルの下部に設けられた固
定支点の回りに回動させることで、水流の力を各部材で
分担させて受け持たせるとともに、ステアリングノズル
の全長が短くて足りるようにしたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】以上の課題の下、本発明
は、ステアリングノズルの底面に形成された下方噴出口
の上下にそれぞれデフレクタとリバーサとを開閉可能に
設け、各々の開閉角度に応じてステアリングノズル内を
流れる水流を下方噴出口から前方へ反転させて噴出させ
るウォータジェット推進装置の水流反転機構において、
デフレクタを下方噴出口の後部に設けた水平支持軸で支
持し、且つ、リバーサを水平支持軸の下方に延出するレ
バーに枢着する他、下方噴出口の前部に回動支点を有す
るリンクとも枢着し、水平支持軸を回動支点とするアー
ムとレバーの回動によってデフレクタとリバーサとをそ
れぞれ開閉させることを特徴とするウォータジェット推
進装置の水流反転機構を提供する。
【0005】又、本発明は、以上の構成において、リバ
ーサの底面を円弧状曲面に形成するとともに、デフレク
タの裏面に、デフレクタ及びリバーサを一杯に開いたと
き、リバーサの円弧状曲面と滑らかに連続する円弧状曲
面の整流板を取り付けたことを特徴とするウォータジェ
ット推進装置の水流反転機構を提供する。
【0006】
【作用】以上の手段をとることにより、デフレクタは固
定された水平支持軸の回りを開閉(回動)することにな
り、開き時に前方へ移動することがなくなる。従って、
下方噴出口の面積を狭めることもなく、ステアリングノ
ズルは短くてもよい。又、デフレクタにかかる水流の力
は水平支持軸の軸受け部で受けることになり、これに伴
ってアームはトルクのみを伝達するものであればよいこ
とになる。更に、リバーサはレバー分だけデフレクタの
下方に設けられることになるから、デフレクタとリバー
サとの間隔を十分にとれ、デフレクタの裏面に取り付け
られる整流板を長くでき、水流の滑らかな反転を可能に
する。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は本発明に係る水流反転機構の実施例を示す
縦断面図、図2は一部断面平面図、図3は横断面図であ
るが、船体の後部には高速水流を噴出する噴出筒10が
設けられており、噴出筒10の後部にステアリングノズ
ル12がピン14で枢着されて左右に揺動可能に取り付
けられている。その構造は、ステアリングノズル12と
船体との間に油圧シリンダ16を介設し、油圧シリンダ
16を伸縮することでステアリングノズル12の向きが
変えられるようになっている。
【0008】ステアリングノズル12の後部には噴出口
18が形成されており、ステアリングノズル12の向き
が変わると、噴出口18から噴出される水流の向きも変
わるから、これによって船体は左右に旋回できる。ステ
アリングノズル12の底面には下方噴出口20が形成さ
れており、下方噴出口20の上下にデフレクタ22とリ
バーサ24とがそれぞれ開閉可能に設けられている。デ
フレクタ22はステアリングノズル12内を流れる水流
を堰き止めて下方噴出口20に導くものであって、その
開閉角度に応じて下方噴出口20へ溢流する水流の量が
変わる。リバーサ24は下方噴出口20から溢流して来
た水流を前方へ反転させて噴出するものであり、開閉角
度に応じて前方への噴出角度が変わる。
【0009】デフレクタ22はステアリングノズル12
内で下方噴出口20の上に在って下方噴出口20の後部
にこれとほぼ同じレベル、即ち、ステアリングノズル1
2の下部に設けられた水平支持軸26の回りに開閉(回
動)する。この場合、水平支持軸26はデフレクタ22
と一体になっており、ステアリングノズル12の側面に
取り付けられた軸受け28で回動自在に支えられてい
る。デフレクタ22は油圧シリンダ30に連結されるア
ーム32の回動で行う。即ち、アーム32の下端を水平
支持軸26に固定するとともに、その上端をステアリン
グノズル12に取り付けた油圧シリンダ30のロッドに
連結し、油圧シリンダ30が伸縮するとデフレクタ22
が回動する構造にする。
【0010】リバーサ24は下方噴出口20の下に在っ
てアーム32によって開閉させられる。即ち、アーム3
2の水平支持軸26を越えた下方にレバー34を延長
し、レバー34とリバーサ24とをピン36で枢着する
のであるが、このとき、ステアリングノズル12の下方
噴出口18の前方辺りに回動支点38を有するリンク4
0を介在させ、その動きはリンク40で拘束されるよう
にする。これにより、アーム32が水平支持軸26の回
りを回動すると、デフレクタ22は開くが、それに連動
してリバーサ24はリンク40で拘束され、且つ、ピン
36を中心に回動して口を開く。
【0011】図1はデフレクタ22及びリバーサ24を
一杯に閉じた場合であるが、この状態にすると、ステア
リングルズル12内を流れる水流はすべて後方の噴出口
18から噴出され(下方噴出口20からは溢流しな
い)、船体は能力一杯の前方推進力を受ける。図4はデ
フレクタ22及びリバーサ24を一杯に開いた場合であ
るが、この状態にすると、ステアリングルズル12内を
流れる水流はデフレクタ22及びリバーサ24の作用に
よってすべて下方噴出口20を通って前方へ反転して噴
出され、船体は能力一杯の後方推進力を受ける。尚、こ
の中間の場合は、水流が下方噴出口20から溢流する分
だけ前方推進力が低下する。水流反転機構を有する船舶
はこのようにして前後進を制御するのである(左右旋回
は前記したようにステアリングノズル12の向きを変え
て行う)。
【0012】デフレクタ22及びリバーサ24はこのよ
うに水流の流れを導くものであるから、各々の形状には
次のような配慮がなされる。先ず、デフレクタ22であ
るが、これを閉じたときにはその底板22aの上を水流
が流れるものであるから、これをスムーズなものとする
ために、底板22aはフラットにするとともに、両側方
に起立した壁板22bを形成しておく。一方、デフレク
タ22を開いたときには底板22aの裏面に水流が当た
って方向が変わるものであるから、これをスムーズに行
うために、裏面に円弧状曲面を有する整流板42を底板
22aとの間にリブ44を介してリバーサ24に向かう
ように取り付ける。このとき、リバーサ24はレバー3
4の長さだけデフレクタ22の下方に取り付けられるも
のであるから(重複して取り付けられるものではな
い)、デフレクタ22の厚みが十分とれ、この整流板4
2を十分な長さのものにでき、水流のよりスムーズな方
向転換が可能になる。
【0013】次にリバーサ24であるが、リバーサ24
も底板24aと側板24bとからなり、底板24aの上
面を水流が流れるものであるから、底板24aは円弧状
曲面に形成する。ところで、本実施例では、前記した整
流板42を、デフレクタ22及びリバーサ24を一杯に
開いたとき、リバーサ24の底板24aの円弧状曲面と
滑らかに連続する円弧状曲面にするのである。これによ
り、水流の向きがデフレクタ22からリバーサ24全体
にかけて滑らかに変更され、抵抗損失が少なくなる。更
に、本実施例では、底板24aの中央に水流が横方向に
乱れるのを防ぐための整流板24cが側板24bと平行
に形成されている。
【0014】
【発明の効果】以上、本発明は、デフレクタを位置固定
的な水平支持軸で支持し、この回りをアームによって回
動する構成にしたものであるから、水流の力は水平支持
軸の軸受け部のみで受けることになってアーム等にはか
からない。従って、デフレクタの剛性は低くて足りる
し、アームはトルクのみを伝達するものでよい。又、デ
フレクタの回動によって下方噴出口の面積を狭めること
もなくなるから、ステアリングノズルの長さはそれだけ
短くてよい。
【0015】更に、リバーサはレバー分だけデフレクタ
の下方に設けられることになるから、デフレクタとリバ
ーサとの間隔を十分にとれる。このため、デフレクタの
裏面に、デフレクタ及びリバーサを一杯に開いたとき、
リバーサの円弧状曲面と滑らかに連続する整流板を設け
た場合、整流板及びリバーサの作用長がそれだけ長くと
れ、水流を長い範囲に亘って案内して反転でき、後進性
能が高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る水流反転機構の実施例を示す縦断
面図である。
【図2】本発明に係る水流反転機構の実施例を示す一部
断面平面図である。
【図3】本発明に係る水流反転機構の実施例を示す横断
面図である。
【図4】本発明に係る水流反転機構の実施例を示す縦断
面図である。
【符号の説明】
12 ステアリングノズル 20 下方噴出口 22 デフレクタ 24 リバーサ 26 水平支持軸 32 アーム 34 レバー 38 回動支点 40 リンク 42 整流板
フロントページの続き (72)発明者 竹田 敦 岡山県岡山市上道北方688の1 テクノナ カシマ株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングノズルの底面に形成された
    下方噴出口の上下にそれぞれデフレクタとリバーサとを
    開閉可能に設け、各々の開閉角度に応じてステアリング
    ノズル内を流れる水流を下方噴出口から前方へ反転させ
    て噴出させるウォータジェット推進装置の水流反転機構
    において、デフレクタを下方噴出口の後部に設けた水平
    支持軸で支持し、且つ、リバーサを水平支持軸の下方に
    延出するレバーに枢着する他、下方噴出口の前部に回動
    支点を有するリンクとも枢着し、水平支持軸を回動支点
    とするアームとレバーの回動によってデフレクタとリバ
    ーサとをそれぞれ開閉させることを特徴とするウォータ
    ジェット推進装置の水流反転機構。
  2. 【請求項2】 リバーサの底面を円弧状曲面に形成する
    とともに、デフレクタの裏面に、デフレクタ及びリバー
    サを一杯に開いたとき、リバーサの円弧状曲面と滑らか
    に連続する円弧状曲面の整流板を取り付けたことを特徴
    とする請求項1のウォータジェット推進装置の水流反転
    機構。
JP12508693A 1993-04-28 1993-04-28 ウォータジェット推進装置の水流反転機構 Pending JPH06312694A (ja)

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JP12508693A JPH06312694A (ja) 1993-04-28 1993-04-28 ウォータジェット推進装置の水流反転機構

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ID=14901492

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JP (1) JPH06312694A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0976995A (ja) * 1995-09-14 1997-03-25 Kawasaki Heavy Ind Ltd 舶用ウオータジェット推進機の後進装置
JP2002331994A (ja) * 2001-05-08 2002-11-19 Yamaha Motor Co Ltd 水ジェット推進艇
CN106861963A (zh) * 2017-03-10 2017-06-20 大同煤矿集团有限责任公司 货运列车防冻液喷淋装置
CN111661304A (zh) * 2020-04-30 2020-09-15 武汉船用机械有限责任公司 喷水推进器的转向装置

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JP2002331994A (ja) * 2001-05-08 2002-11-19 Yamaha Motor Co Ltd 水ジェット推進艇
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