JPH06311005A - 2極性出力回路 - Google Patents

2極性出力回路

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JPH06311005A
JPH06311005A JP5098004A JP9800493A JPH06311005A JP H06311005 A JPH06311005 A JP H06311005A JP 5098004 A JP5098004 A JP 5098004A JP 9800493 A JP9800493 A JP 9800493A JP H06311005 A JPH06311005 A JP H06311005A
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Yasunori Kashiyou
安記 嘉正
Masaharu Miyazaki
正治 宮崎
Takashi Tanaka
隆 田中
Toshiaki Yoshiyasu
利明 吉安
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Abstract

(57)【要約】 【目的】極性の異なる2種のトランジスタを1つのトラ
ンジスタを用いて駆動し、かつ電源電圧が変動しても回
路定数への影響がない出力回路を提供する。 【構成】第1の出力トランジスタQ2 はpnp形であっ
てコレクタに第1の出力端子T1 が接続される。第2の
出力トランジスタQ3 はnpn形であってコレクタに第
2の出力端子T2 が接続される。駆動用トランジスタQ
1 は、接地電位と定電圧との2値である論理信号がベー
スに入力され、コレクタが第1の出力トランジスタQ2
のベースに接続され、エミッタがエミッタ抵抗R1 を介
して第2の出力トランジスタQ3 のベースに接続され
る。駆動用トランジスタQ1 のコレクタ−エミッタ間に
は定電流が流れるから、第1の出力トランジスタQ1
よび第2の出力トランジスタQ2 は定電流駆動される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、論理信号の1入力に対
して2極性のオープンコレクタ出力が同時に得られる2
極性出力回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、受光光量の増減によって物体
の存否を検出する光電スイッチや、周囲電界ないし周囲
磁界の変化によって物体の近接を検出する近接スイッチ
などの出力段では、物体を検知したときにHレベルにな
るオープンコレクタ出力と、物体を検知したときにLレ
ベルになるオープンコレクタ出力とを備える2極性の出
力回路を採用したものがある。また、この種の出力回路
では接続される負荷回路の種類に応じて出力電圧を変化
させるものもある。
【0003】この種の2極性出力回路は、図2に示す構
成を有している。すなわち、図2はこの種の出力回路1
を反射型の光電スイッチに用いたものであって、この光
電スイッチでは、投光回路2から監視空間に送出し、監
視空間からの入射光量を受光回路3で監視する構成を有
し、物体Sの存否に応じた受光回路3での受光光量の増
減に基づいて信号処理回路4において物体Sの存否を判
別するのである。信号処理回路4の出力は短絡保護回路
5を介して出力回路1に入力され、出力回路1への入力
値は接地電位と定電圧とによって2値が規定された論理
値になる。
【0004】出力回路1は、npn形の駆動用トランジ
スタQ1 を備え、駆動用トランジスタQ1 のエミッタは
2個のエミッタ抵抗R7 ,R8 の直列回路を介して直流
電源の負極に接続される。また、駆動用トランジスタQ
1 のエミッタと直流電源の負極との間には2個のエミッ
タ抵抗R1 ,R2 の直列回路も挿入されている。すなわ
ち、エミッタ抵抗R7 ,R8 の直列回路とエミッタ抵抗
1 ,R2 の直列回路とは互いに並列接続される。駆動
用トランジスタQ1 のコレクタは直流電源の正極に接続
されている。ここに、直流電源の負極の電位が接地電位
になる。
【0005】両エミッタ抵抗R7 ,R8 の接続点にはレ
ベルシフト用のnpn形のトランジスタQ5 のベースが
接続され、トランジスタQ5 は、コレクタが2個の抵抗
5,R6 の直列回路を介して直流電源の正極に接続さ
れ、エミッタが直流電源の負極に接続される。抵抗
5 ,R6 の接続点にはpnp形の第1の出力トランジ
スタQ2 のベースが接続され、第1の出力トランジスタ
2 は、エミッタが検出抵抗R3 を介して直流電源の正
極に接続され、コレクタが第1の出力端子T1 に接続さ
れる。さらに、エミッタ抵抗R1 ,R2 の接続点にはn
pn形の第2の出力トランジスタQ3 のベースが接続さ
れ、第2の出力トランジスタQ3 は、エミッタが検出抵
抗R4 を介して直流電源の負極に接続され、コレクタが
第2の出力端子T2 に接続される。すなわち、第1の出
力トランジスタQ2 および第2の出力トランジスタQ3
は互いに極性の異なるオープンコレクタ出力になる。
【0006】上述した構成では、駆動用トランジスタQ
1 のベースに定電圧であるHレベルの論理信号が入力さ
れると、駆動用トランジスタQ1 がオンになる。このと
き、第2の出力トランジスタQ3 とトランジスタQ5
がオンになり、トランジスタQ5 がオンになることによ
って第1の出力トランジスタQ2 もオンになる。すなわ
ち、第1の出力トランジスタQ2 と第2の出力トランジ
スタQ3 とがオンになる。このとき、第1の出力端子T
1 は直流電源の正極に接続されるからHレベルとなり、
第1の出力端子T1 に接続される負荷回路へは第1の出
力端子T1 から電流I1 が流れる。また、第2の出力端
子T2 は直流電源の負極に接続されるからLレベルとな
り、第2の出力端子T2 に接続される負荷回路から第2
の出力端子T2 に向かって電流I2 が流れる。
【0007】ところで、負荷回路の短絡などで過負荷に
なると第1の出力トランジスタQ2では検出抵抗R3
両端電圧が増大し、抵抗R9 を介してベースが接続され
たpnp形の検出用トランジスタQ4 がオンになる。検
出用トランジスタQ4 はエミッタが直流電源の正極に接
続され、コレクタが抵抗R10を介して短絡検知回路6に
接続されている。また、第2の出力トランジスタQ3
は負荷回路からの電流I2 が過剰になると検出抵抗R4
の両端電圧が増大するのであって、第2の出力トランジ
スタQ3 と検出抵抗R4 との接続点は抵抗R11を介して
短絡検知回路6に接続されている。
【0008】したがって、電流I1 ,I2 のいずれかが
過剰になれば、抵抗R10と抵抗R11との接続点の電位が
上昇するから、短絡検知回路6ではこの電位の上昇を検
出して負荷回路の異常と判定し、短絡保護回路5を介し
て駆動用トランジスタQ1 をオフにする。このように短
絡検知回路6と短絡保護回路5とによって保護回路が構
成される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した電
流I1 ,I2 は100mA程度に設定されているが、上
述したように過負荷の状態を短絡検知回路6で検出する
には、200〜300mA程度の駆動が可能となるよう
に部品の仕様を設定しなければならない。しかも、トラ
ンジスタには図3に示すように、コレクタ電流IC とコ
レクタ−エミッタ間電圧VCEとの関係によって安全動作
領域(ASO)(図3の斜線部)が規定されており、安
全動作領域の範囲を越えて動作させることはできない。
【0010】電流I1 ,I2 の最大値は、第1の出力ト
ランジスタQ2 および第2の出力トランジスタQ3 のベ
ース電流IB2,IB3および電流増幅率hfe2 ,hfe
3 を用いて、次式のように表すことができる。 I1 =IB2×hfe22 =IB3×hfe3 ここにおいて、直流電源の電圧Vccが、たとえば12
〜24Vの範囲で可変であり、電圧変動を±20%程度
含むものとする。電圧Vccが変化すれば抵抗R6 の両
端電圧が変化するから、第1の出力トランジスタQ2
ベース電流が変動することになって、結果的に電流I1
が変動することになる。ここで、電源電圧Vccが設定
範囲の最低電圧に設定されているときに短絡検知回路6
で過負荷を検出しようとすれば、200〜300mAは
流せるように定数を設定することが必要である。一方、
この条件で設定した定数に対して電源電圧Vccを設定
範囲の最高電圧に設定すると、当然のことながら電流I
1 が増大するから、この状態でも安全動作領域を逸脱す
るのを防止しようとすれば、第1の出力トランジスタQ
2 として大型のパワートランジスタが必要になり、結果
的にコスト高につながるという問題が生じる。一方、大
型のパワートランジスタを用いなければ定数の設定が困
難になる。
【0011】また、図2に示した回路構成では、第1の
出力トランジスタQ2 は駆動用トランジスタQ1 および
レベルシフト用のトランジスタQ5 との2個のトランジ
スタを用いて駆動されるから、結果的に、各出力トラン
ジスタQ2 ,Q3 に対して駆動用に1個ずつトランジス
タが必要であることと等価であって、部品点数が多くな
り、広い実装スペースが必要になったりコスト高につな
がるという問題が生じる。
【0012】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、極性の異なる2種のトランジスタを1つのト
ランジスタを用いて駆動することにより部品点数を削減
してコストの低減を図り、かつ電源電圧が変動しても出
力トランジスタのベース電流への影響がなく設計が容易
な2極性出力回路を提供しようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、接地電位と定電圧とで規定され
た論理信号がベースに入力されてオン・オフされる駆動
用トランジスタと、エミッタ−コレクタが直流電源の正
極と第1の出力端子との間に挿入されオープンコレクタ
出力となるpnp形の第1の出力トランジスタと、エミ
ッタ−コレクタが直流電源の負極と第2の出力端子との
間に挿入されオープンコレクタ出力となるnpn形の第
2の出力トランジスタとを備え、駆動用トランジスタの
エミッタ−コレクタとエミッタ抵抗との直列回路が第1
の出力トランジスタのベースと第2の出力トランジスタ
のベースとの間に挿入され、駆動用トランジスタがオン
になると第1の出力トランジスタと第2の出力トランジ
スタとがオンになることを特徴とする。
【0014】請求項2の発明は、駆動用トランジスタは
npn形であって、コレクタが第1の出力トランジスタ
のベースに接続され、エミッタが2個のエミッタ抵抗の
直列回路を介して直流電源の負極に接続され、両エミッ
タ抵抗の接続点が第2の出力トランジスタのベースに接
続されることを特徴とする。請求項3の発明は、第1の
出力トランジスタのエミッタと直流電源の正極との間に
挿入された第1の検出抵抗と、第1の出力トランジスタ
のエミッタにベースが接続され直流電源の正極と第2の
出力トランジスタのエミッタとの間にエミッタ−コレク
タが挿入されたpnp形の検出用トランジスタと、第2
の出力トランジスタのエミッタと直流電源の負極との間
に挿入された第2の検出抵抗と、第2の検出抵抗の電位
が規定電位を超えると過負荷と判定して駆動用トランジ
スタをオフにする保護回路とを付加して成ることを特徴
とする。
【0015】
【作用】請求項1の発明によれば、駆動用トランジスタ
のコレクタ−エミッタとエミッタ抵抗との直列回路を第
1の出力トランジスタのベースと第2の出力トランジス
タのベースとの間に挿入していることによって、1個の
駆動用トランジスタを用いて他にトランジスタを用いる
ことなく第1の出力トランジスタと第2の出力トランジ
スタとの2個のトランジスタを駆動することができるの
であり、部品点数が従来よりも削減されることになる。
また、駆動用トランジスタのベースには定電圧が入力さ
れ、またトランジスタのベース−エミッタ間電圧は一定
であって、コレクタ−エミッタに流れる電流値は、ベー
ス電圧からベース−エミッタ間電圧(約0.6V)を減
算してエミッタ抵抗で除算した値になるから、結果的に
コレクタ−エミッタに流れる電流値は一定になる。すな
わち、第1の出力トランジスタおよび第2の出力トラン
ジスタのベース電流は定電流になるから、電源電圧が変
化しても出力電流に影響がなく、定数の設定が容易にな
るとともに、第1の出力トランジスタおよび第2の出力
トランジスタの電流増幅率の管理のみで誤差の少ない2
極性の出力を得ることができるのである。
【0016】請求項2の発明は、望ましい実施態様であ
って、駆動用トランジスタをnpn形とし、駆動用トラ
ンジスタのコレクタを第1の出力トランジスタのベース
に接続し、駆動用トランジスタのエミッタを2個のエミ
ッタ抵抗の直列回路を介して直流電源の負極に接続し、
両エミッタ抵抗の接続点を第2の出力トランジスタのベ
ースに接続しているのであって、駆動用トランジスタと
して特性のばらつきが少なく安価なnpn形のトランジ
スタを用いることができるのである。
【0017】請求項3の発明は、過負荷に対する保護を
行なう構成であって、第1の出力端子からの流出電流が
過剰になれば第1の検出抵抗の両端電圧が増大して検出
用トランジスタがオンになって第2の出力トランジスタ
のエミッタに接続された第2の検出抵抗の両端電圧を増
大させて保護回路を作動させ、駆動用トランジスタがオ
フになり、結果的に第1の出力トランジスタおよび第2
の出力トランジスタがオフになる。また、第2の出力端
子への流入電流が過剰になった場合にも同様に動作し、
第2の検出抵抗の両端電圧が増大することによって保護
回路が作動し、第1の出力トランジスタおよび第2の出
力トランジスタがオフになる。
【0018】
【実施例】本実施例は図1に示すように、出力回路1の
構成のみが相違しているのであって、他の構成は図2に
示した従来構成と同様であるから、主として出力回路1
について説明する。ここに、短絡保護回路5および短絡
検知回路6は保護回路を構成し、投光回路2、受光回路
3、信号処理回路4、保護回路には、出力回路1に給電
する電源電圧Vccが入力され定電圧を出力する電源回
路7によって給電されているものとする。したがって、
短絡保護回路5の出力は接地電位と定電圧とによって2
値が規定された論理値になる。
【0019】出力回路1は、短絡保護回路5からの論理
値がベースに入力されるnpn形の駆動用トランジスタ
1 を有し、駆動用トランジスタQ1 は、コレクタがp
np形の第1の出力トランジスタQ2 のベースに接続さ
れ、エミッタが2個のエミッタ抵抗R1 ,R2 の直列回
路を介して直流電源の負極に接続され、両エミッタ抵抗
1 ,R2 の接続点がnpn形の第2の出力トランジス
タQ3 のベースに接続される。第1の出力トランジスタ
2 のベースと直流電源の正極との間には抵抗R12が接
続される。さらに、第1の出力トランジスタQ2 のエミ
ッタは第1の検出抵抗R3 を介して直流電源の正極に接
続され、第2の出力トランジスタQ3 のエミッタは第2
の検出抵抗R4 を介して直流電源の負極に接続される。
ここで、直流電源の負極が接地電位に設定されている。
【0020】第1の出力トランジスタQ2 および第2の
出力トランジスタQ3 のコレクタはそれぞれ第1の出力
端子T1 および第2の出力端子T2 に接続され、第1の
出力端子T1 と直流電源の正極との間にはツェナーダイ
オードZD1 が挿入され、第2の出力端子T2 と直流電
源の負極との間にはツェナーダイオードZD2 が挿入さ
れている。これらのツェナーダイオードZD1 ,ZD2
は第1の出力トランジスタQ1 および第2の出力トラン
ジスタQ2 のコレクタ−エミッタ間電圧をそれぞれクラ
ンプすることによって第1の出力トランジスタQ1 およ
び第2の出力トランジスタQ2 を保護する。
【0021】第1の出力トランジスタQ2 のエミッタに
は抵抗R9 を介してpnp形の検出用トランジスタQ4
のベースが接続される。検出用トランジスタQ4 は、エ
ミッタが直流電源の正極に接続され、コレクタが抵抗R
10を介して短絡検知回路6に接続されている。また、第
2の出力トランジスタQ2 のエミッタは抵抗R11を介し
て短絡検知回路6に接続されている。したがって、検出
用トランジスタQ4 のコレクタ−エミッタと、検出抵抗
4 と抵抗R10,R11とは直列接続され、この直列回路
は直流電源の両極間に接続されることになる。また、2
個の抵抗R10,R11の接続点が短絡検知回路6に接続さ
れるのである。
【0022】以下に動作を説明する。この出力回路1で
は、駆動用トランジスタQ1 のベースへの入力が定電圧
であるHレベルになると、駆動用トランジスタQ1 がオ
ンになる。このとき抵抗R12−駆動用トランジスタQ1
−エミッタ抵抗R1 −エミッタ抵抗R2 という経路で電
流が流れ、第1の出力トランジスタQ2 および第2の出
力トランジスタQ3 がオンになる。したがって、第1の
出力端子T1 と直流電源の負極との間にプルダウン抵抗
を接続すれば、駆動用トランジスタQ1 への入力がHレ
ベルのときに第1の出力端子T1 がHレベルになり、駆
動用トランジスタQ1 への入力がLレベルのときは第1
の出力端子T1 がLレベルになる。また、第2の出力端
子T2 と直流電源の正極との間にプルアップ抵抗を接続
すれば、駆動用トランジスタQ2 への入力がHレベルの
ときに第2の出力端子T2 がLレベルになり、駆動用ト
ランジスタQ2 への入力がLレベルのときには第2の出
力端子T2 がHレベルになる。このように、第1の出力
端子T1 と第2の出力端子T2 とは相反する2極性の論
理信号を同時に出力することになる。
【0023】ここで、駆動用トランジスタQ1 のオン時
にコレクタ−エミッタに流れる電流I3 は、ベース電位
とベース−エミッタ間電圧との差の関数であって、駆動
用トランジスタQ1 のベース電位は短絡保護回路5の出
力が定電圧であることによって一定であり、かつベース
−エミッタ間電圧は約0.6Vで一定であるから、結果
的に電流I3 は一定になる。すなわち、第1の出力トラ
ンジスタQ2 と第2の出力トランジスタQ3 とは定電流
で駆動されることになり、第1の出力端子T1から流出
する電流I1 および第2の出力端子T2 へ流入する電流
2 は、直流電源の電圧が変化してもほぼ一定に保たれ
るのである。その結果、電流I1 ,I2には、第1の出
力トランジスタQ2 と第2のトランジスタQ3 との電流
増幅率のばらつき分の誤差しか発生しないのである。
【0024】一方、第1の出力端子T1 に接続された負
荷回路に短絡などが生じて過負荷になったとすると、検
出抵抗R3 の両端電圧が増大して、第1の出力トランジ
スタQ2 のエミッタの電位を引き下げるから、検出用ト
ランジスタQ4 がオンになって、検出用トランジスタQ
4 −抵抗R10−抵抗R11−検出抵抗R4 という経路で電
流が流れ、検出抵抗R4 の両端電圧が上昇する。すなわ
ち、抵抗R10,R11の接続点の電位が上昇するから、こ
の電位が短絡検知回路6に設定された規定の閾値を越え
ると短絡保護回路5が作動して駆動用トランジスタQ1
をオフにする。すなわち、第1の出力トランジスタQ1
および第2の出力トランジスタQ2 がオフになって過電
流による破損が防止されるのである。同様にして、第2
の出力端子T2 に接続された負荷回路に短絡などが生じ
て過負荷になったとすると、検出抵抗R4 の両端電圧が
上昇するから、短絡検知回路6を通して短絡保護回路5
が作動する。その後の動作は第1の出力端子T1 に接続
された負荷回路の場合と同様である。
【0025】上述の構成によって、第1の出力トランジ
スタQ2 と第2の出力トランジスタQ3 とで1つの駆動
用トランジスタQ1 を共用し、他にトランジスタを用い
ることなく第1の出力トランジスタQ2 と第2の出力ト
ランジスタQ3 とを駆動することができるのである。ま
た、第1の出力トランジスタQ2 と第2の出力トランジ
スタQ3 とが定電流で駆動されるから、電源電圧が変動
しても出力トランジスタQ2 ,Q3 のベース電流が変動
しないのであって、結果的に定数の設定が容易になるの
である。すなわち、従来のように大型のパワートランジ
スタを用いる必要もないのである。
【0026】
【発明の効果】請求項1の発明は、駆動用トランジスタ
のコレクタ−エミッタとエミッタ抵抗との直列回路を第
1の出力トランジスタのベースと第2の出力トランジス
タのベースとの間に挿入しているので、1個の駆動用ト
ランジスタを用いて他にトランジスタを用いることなく
第1の出力トランジスタと第2の出力トランジスタとの
2個のトランジスタを駆動することができ、部品点数が
従来よりも削減されるという利点がある。また、駆動用
トランジスタのベースには定電圧が入力され、またトラ
ンジスタのベース−エミッタ間電圧は一定であって、コ
レクタ−エミッタに流れる電流値は一定になるから、第
1の出力トランジスタおよび第2の出力トランジスタの
ベース電流は定電流になり、電源電圧が変化しても出力
電流に影響がなく、定数の設定が容易になるとともに、
第1の出力トランジスタおよび第2の出力トランジスタ
の電流増幅率の管理のみで誤差の少ない2極性の出力を
得ることができるという利点がある。
【0027】請求項2の発明は、駆動用トランジスタを
npn形とし、駆動用トランジスタのコレクタを第1の
出力トランジスタのベースに接続し、駆動用トランジス
タのエミッタを2個のエミッタ抵抗の直列回路を介して
直流電源の負極に接続し、両エミッタ抵抗の接続点を第
2の出力トランジスタのベースに接続しているので、駆
動用トランジスタとして特性のばらつきが少なく安価な
npn形のトランジスタを用いることができるという効
果を奏する。
【0028】請求項3の発明は、第1の出力端子からの
流出電流が過剰になれば第1の検出抵抗の両端電圧が増
大して検出用トランジスタがオンになるので、第2の出
力トランジスタのエミッタに接続された第2の検出抵抗
の両端電圧を増大させて保護回路を作動させることがで
き、駆動用トランジスタをオフにし、第1の出力トラン
ジスタおよび第2の出力トランジスタをオフにすること
ができる。また、第2の出力端子への流入電流が過剰に
なった場合にも同様に動作し、第2の検出抵抗の両端電
圧が増大することによって保護回路が作動し、第1の出
力トランジスタおよび第2の出力トランジスタがオフに
なるのである。このように簡単な回路構成で過負荷に対
する保護が可能になるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例を示す回路図である。
【図2】従来例を示す回路図である。
【図3】トランジスタの安全動作領域に関する説明図で
ある。
【符号の説明】
5 短絡保護回路 6 短絡検知回路 Q1 駆動用トランジスタ Q2 第1の出力トランジスタ Q3 第2の出力トランジスタ Q4 検出用トランジスタ R1 エミッタ抵抗 R2 エミッタ抵抗 R3 第1の検出抵抗 R4 第2の検出抵抗 T1 第1の出力端子 T2 第2の出力端子
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年7月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】第1の出力トランジスタQ2 および第2の
出力トランジスタQ3 のコレクタはそれぞれ第1の出力
端子T1 および第2の出力端子T2 に接続され、第1の
出力端子T1 と直流電源の正極との間にはツェナーダイ
オードZD1 が挿入され、第2の出力端子T2 と直流電
源の負極との間にはツェナーダイオードZD2 が挿入さ
れている。これらのツェナーダイオードZD1 ,ZD2
は第1の出力トランジスタ2 および第2の出力トラン
ジスタ3 のコレクタ−エミッタ間電圧をそれぞれクラ
ンプすることによって第1の出力トランジスタ2 およ
び第2の出力トランジスタ3 を保護する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】第1の出力トランジスタQ2 のエミッタに
は抵抗R9 を介してpnp形の検出用トランジスタQ4
のベースが接続される。検出用トランジスタQ4 は、エ
ミッタが直流電源の正極に接続され、コレクタが抵抗R
10を介して短絡検知回路6に接続されている。また、第
2の出力トランジスタ3 のエミッタは抵抗R11を介し
て短絡検知回路6に接続されている。したがって、検出
用トランジスタQ4 のコレクタ−エミッタと、検出抵抗
4 と抵抗R10,R11とは直列接続され、この直列回路
は直流電源の両極間に接続されることになる。また、2
個の抵抗R10,R11の接続点が短絡検知回路6に接続さ
れるのである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】ここで、駆動用トランジスタQ1 のオン時
にコレクタ−エミッタに流れる電流I3 は、ベース電位
とベース−エミッタ間電圧との差の関数であって、駆動
用トランジスタQ1 のベース電位は短絡保護回路5の出
力が定電圧であることによって一定であり、かつベース
−エミッタ間電圧は約0.6Vで一定であるから、結果
的に電流I3 は一定になる。すなわち、第1の出力トラ
ンジスタQ2 と第2の出力トランジスタQ3 とは定電流
で駆動されることになり、第1の出力端子T1から流出
する最大電流1 および第2の出力端子T2 へ流入する
最大電流2 は、直流電源の電圧が変化してもほぼ一定
に保たれるのである。その結果、最大電流1 ,I2
は、第1の出力トランジスタQ2 と第2のトランジスタ
3 との電流増幅率のばらつき分の誤差しか発生しない
のである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】一方、第1の出力端子T1 に接続された負
荷回路に短絡などが生じて過負荷になったとすると、検
出抵抗R3 の両端電圧が増大して、第1の出力トランジ
スタQ2 のエミッタの電位を引き下げるから、検出用ト
ランジスタQ4 がオンになって、検出用トランジスタQ
4 −抵抗R10−抵抗R11−検出抵抗R4 という経路で電
流が流れる。すなわち、抵抗R10,R11の接続点の電位
が上昇するから、この電位が短絡検知回路6に設定され
た規定の閾値を越えると短絡保護回路5が作動して駆動
用トランジスタQ1 をオフにする。すなわち、第1の出
力トランジスタQ1 および第2の出力トランジスタQ2
がオフになって過電流による破損が防止されるのであ
る。同様にして、第2の出力端子T2 に接続された負荷
回路に短絡などが生じて過負荷になったとすると、検出
抵抗R4 の両端電圧が上昇するから、短絡検知回路6を
通して短絡保護回路5が作動する。その後の動作は第1
の出力端子T1 に接続された負荷回路の場合と同様であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉安 利明 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接地電位と定電圧とで規定された論理信
    号がベースに入力されてオン・オフされる駆動用トラン
    ジスタと、エミッタ−コレクタが直流電源の正極と第1
    の出力端子との間に挿入されオープンコレクタ出力とな
    るpnp形の第1の出力トランジスタと、エミッタ−コ
    レクタが直流電源の負極と第2の出力端子との間に挿入
    されオープンコレクタ出力となるnpn形の第2の出力
    トランジスタとを備え、駆動用トランジスタのエミッタ
    −コレクタとエミッタ抵抗との直列回路が第1の出力ト
    ランジスタのベースと第2の出力トランジスタのベース
    との間に挿入され、駆動用トランジスタがオンになると
    第1の出力トランジスタと第2の出力トランジスタとが
    オンになることを特徴とする2極性出力回路。
  2. 【請求項2】 駆動用トランジスタはnpn形であっ
    て、コレクタが第1の出力トランジスタのベースに接続
    され、エミッタが2個のエミッタ抵抗の直列回路を介し
    て直流電源の負極に接続され、両エミッタ抵抗の接続点
    が第2の出力トランジスタのベースに接続されることを
    特徴とする請求項1記載の2極性出力回路。
  3. 【請求項3】 第1の出力トランジスタのエミッタと直
    流電源の正極との間に挿入された第1の検出抵抗と、第
    1の出力トランジスタのエミッタにベースが接続され直
    流電源の正極と第2の出力トランジスタのエミッタとの
    間にエミッタ−コレクタが挿入されたpnp形の検出用
    トランジスタと、第2の出力トランジスタのエミッタと
    直流電源の負極との間に挿入された第2の検出抵抗と、
    第2の検出抵抗の電位が規定電位を超えると過負荷と判
    定して駆動用トランジスタをオフにする保護回路とを付
    加して成ることを特徴とする請求項1記載の2極性出力
    回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN116031104A (zh) * 2022-12-08 2023-04-28 宁波赛宝信息产业技术研究院有限公司 一种直流双极性切换装置

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