JPH09321598A - 検出スイッチ - Google Patents

検出スイッチ

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JPH09321598A
JPH09321598A JP13673996A JP13673996A JPH09321598A JP H09321598 A JPH09321598 A JP H09321598A JP 13673996 A JP13673996 A JP 13673996A JP 13673996 A JP13673996 A JP 13673996A JP H09321598 A JPH09321598 A JP H09321598A
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transistor
output
circuit
overcurrent
terminal
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JP13673996A
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English (en)
Inventor
Masayuki Nomura
雅之 野村
Katsutoshi Ito
克敏 伊藤
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CKD Corp
Original Assignee
CKD Corp
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  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 過電流による発熱を防止して、回路素子の長
寿命化を図る。 【解決手段】 直流3線式検出スイッチ1の出力端子1
bと接地端子1cとの間には、両端子間をオフ状態又は
オン状態に制御するNPN出力トランジスタT1が設け
られている。トランジスタT1には検出回路4の出力端
が接続されている。出力トランジスタT1のエミッタに
は過電流に基づく電圧降下により過電流保護回路11を
作動させる過電流検出抵抗R2が接続されている。又、
過電流検出抵抗R2には過電流による電圧降下により作
動するトランジスタT3,T4が接続されている。トラ
ンジスタT4のエミッタは電源端子1aに接続され、コ
レクタは出力回路5の入力側と接地端子1cとの間に設
けられるサイリスタ22のゲートに接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、流体圧シ
リンダのピストン位置を検出する検出回路を備え、該検
出回路の検出結果に基づいて外部装置をオン−オフ制御
する検出スイッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】直流3線式の流体圧シリンダ用位置検出
スイッチは、信号線と電源線とが別に設けられており、
電源線に接続される直流電源にて作動され、信号線に位
置検出結果をのせて外部装置に出力させる検出スイッチ
である。
【0003】図6は、従来の直流3線式の流体圧シリン
ダ用位置検出スイッチ1と、その検出スイッチ1の検出
結果に基づいて外部装置に出力するための負荷回路2と
の電気的構成を示す。検出スイッチ1の電源端子1a
(VCC)には、直流電源3のプラス端子3aが接続され
ている。又、検出スイッチ1の電源端子1aには負荷回
路2の入力端子2aが接続され、出力端子1b(OU
T)には負荷回路2の出力端子2bが接続されている。
検出スイッチ1の接地端子1c(GND)には、直流電
源3のマイナス端子3bが接続されている。つまり、直
流電源3は、検出スイッチ1及び負荷回路2にそれぞれ
印加されている。
【0004】ここでは負荷回路2は外部装置であるプロ
グラマブルコントローラの入力カードの内部回路であ
り、抵抗R10,R11とホトカプラ40の発光ダイオ
ードD10とで構成されている。ホトカプラ40のホト
トランジスタT20は、発光ダイオードD10の発光の
有無によってオン−オフされる。そして、このホトトラ
ンジスタT20からのオン−オフ信号がプログラマブル
コントローラCPUに出力される。
【0005】そして、検出スイッチ1は、ピストンを検
出するとその検出結果に基づいて直流電源3を負荷回路
2に印加するように構成されている。従って、この直流
電源3の印加により発光ダイオードD10が発光してホ
トトランジスタT20をオンさせ、そのオン信号をプロ
グラマブルコントローラCPUに出力する。
【0006】図7は、その検出スイッチ1の電気回路を
示す。検出スイッチ1は、検出回路4及び出力回路5と
から構成されている。検出回路4は、分圧抵抗6,7、
磁気抵抗素子8,9及びコンパレータ10とから構成さ
れている。分圧抵抗6,7は、コンパレータ10に出力
する基準電圧VREF を生成する。磁気抵抗素子8は温度
補償パターン部であり、磁気抵抗素子9は感磁パターン
部である。磁気抵抗素子8,9は、前記ピストンに設け
られた磁石の磁界を感知すると前記基準電圧VREF より
も高い電圧の磁気検出信号VSをコンパレータ10に出
力する。コンパレータ10は、入力した前記磁気検出信
号VS が前記基準信号VREF よりも低いときは0電位
(Lレベル)となり、反対に高くなったときに高電位
(Hレベル)となる信号を出力する。
【0007】一方、出力回路5は、電流制限用抵抗R
1、オン状態表示用の発光ダイオードD1、NPN出力
トランジスタT11、及び、サージ吸収用のツェナダイ
オードD2とから構成されている。出力トランジスタT
11は、そのベースが前記発光ダイオードD1を介して
前記コンパレータ10の出力端子に接続されている。さ
らに、コンパレータ10の出力端子は、電流制限抵抗R
1及び逆接続破損防止ダイオードD3を介して電源端子
1aに接続されている。出力トランジスタT11のコレ
クタは前記出力端子1bに接続され、エミッタは前記接
地端子1cに接続されている。尚、ツェナダイオードD
2は、出力端子1bと接地端子1cとの間に接続されて
いる。
【0008】従って、前記磁気抵抗素子8,9がピスト
ンの磁石を検出すると、コンパレータ10の出力がLレ
ベルからHレベルになるため、出力トランジスタT11
がオンする。その結果、出力端子1bと接地端子1cと
の間を負荷電流が流れるため、前記負荷回路2の発光ダ
イオードD10が発光する。このため、ホトカプラ40
からプログラマブルコントローラCPUにオン信号が出
力される。
【0009】又、コンパレータ10の出力がオフ状態に
なると、出力トランジスタT11がオフするため、負荷
電流が流れなくなる。従って、負荷回路2の発光ダイオ
ードD10の発光が停止するため、ホトカプラ40から
プログラマブルコントローラCPUにオフ信号が出力さ
れる。
【0010】ところで、上記直流3線式位置検出スイッ
チ1では、電源端子1aに直流電源3のプラス端子3a
を接続し、出力端子1bに負荷回路2の出力端子2bを
接続しなければならないため、図9に示すように、しば
しば電源端子1aと出力端子2bを取り違えて配線する
ことがある。また、図10に示すように、結線ミスによ
り、電源端子1aと出力端子1bとが短絡することがあ
る。
【0011】この場合、磁気抵抗素子8,9がピストン
を検出して前記出力トランジスタT11がオンすると、
直流電源3から出力トランジスタT11のコレクタ−エ
ミッタ間に過電流が流れる。このため、出力トランジス
タT11が発熱により破損したり、さらには、直流電源
3自体が破損することがある。
【0012】そこで、このような配線ミスあるいは結線
ミスが起こったときにも、出力トランジスタT11ある
いは直流電源3の破損を防止することができるように過
電流保護回路が一般的に設けられている。
【0013】この過電流保護回路11は、図8に示すよ
うに、過電流検出用抵抗R2、電流制限用抵抗R3及び
NPNトランジスタT12とから構成されている。過電
流検出用抵抗R2は、出力トランジスタT11のエミッ
タと接地端子1cとの間に設けられている。トランジス
タT12は、そのベースが電流制限用抵抗R3を介して
前記出力トランジスタT11のエミッタに接続されてい
る。トランジスタT12のコレクタは出力トランジスタ
T11のベースに接続され、そのエミッタは接地端子1
cに接続されている。そして、トランジスタT12は、
通常の負荷電流が流れときにはオンせず、配線ミスある
いは結線ミスによる過電流が流れるときだけ過電流検出
抵抗R2の電圧降下によりオンする。
【0014】トランジスタT12がオンすると、前記出
力トランジスタT11のベース電流の一部がトランジス
タT12のコレクタ電流として転流される。従って、出
力トランジスタT11のコレクタ−エミッタ間を流れる
過電流が制限されるため、出力トランジスタT11の破
損が防止されるようになっている。
【0015】又、直流2線式検出スイッチにおいても、
プラス端子とマイナス端子との短絡により同様の問題が
発生するため、同じ構成の過電流保護回路を設けてい
る。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この過電流
保護回路11では、トランジスタT12がオンした後に
も、磁気抵抗素子8,9がピストンを検出している間は
出力トランジスタT11がオンとなっているため、出力
トランジスタT11及び過電流検出用抵抗R2に制限さ
れた過電流が流れ続けることになる。
【0017】従って、出力トランジスタT11及び抵抗
R2が長時間に渡り発熱するため、その特性劣化が促進
され寿命が短くなる。さらに、この発熱が検出スイッチ
1の他の回路部品にも伝達されるため、それらの回路部
品の寿命も短くなる問題がある。
【0018】又、過電流検出抵抗R2の定格電力を大き
なものにする必要があり、それに伴って抵抗の形状が大
きくなるため、検出スイッチ1が大型化する問題もあ
る。本発明は、上記問題点を解決するためになされたも
のであって、その目的は、過電流による発熱を防止し
て、回路素子の長寿命化を図ることができる検出スイッ
チを提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、外部の直流電源のプラス
側に接続されるプラス端子と、前記直流電源のマイナス
側に接続されるマイナス端子とを備え、両端子間には検
出回路からのオン制御信号により該端子間をオフ状態か
らオン状態に切り換える出力回路を設けるとともに、該
出力回路に過電流が流れたときには前記オン制御信号を
制限する過電流保護回路を設けた検出スイッチにおい
て、前記出力回路に過電流が流れたときに、前記オン制
御信号の出力回路への入力を停止する制御信号停止手段
を設けた。
【0020】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、制御信号停止手段は、前記出力回路に
接続され該出力回路に流れる過電流による電圧降下を生
成する過電流検出抵抗と、該過電流検出抵抗が生成する
電圧降下に基づいて動作し、オン停止信号を出力するス
イッチング手段と、前記出力回路の入力側と接地側との
間に設けられ、前記スイッチング手段からのオン停止信
号により前記オン制御信号の前記出力回路への入力を持
続的に停止させるオン信号入力停止手段とからなるもの
とした。
【0021】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、オン信号入力停止手段は、3極伝導サ
イリスタとした。請求項4に記載の発明は、請求項2に
記載の発明において、オン信号入力停止手段は、前記ス
イッチング手段にてオン制御されるNPNトランジスタ
と、該NPNトランジスタにてオン制御されるPNPト
ランジスタとからなり、前記NPNトランジスタのコレ
クタを前記PNPトランジスタのベースに接続し、該P
NPトランジスタのエミッタを前記直流電源のプラス側
に接続するとともにコレクタを前記NPNトランジスタ
のベースに接続したものとした。
【0022】請求項5に記載の発明は、請求項2〜請求
項4のいずれかにに記載の発明において、オン信号入力
停止手段には、該オン信号入力停止手段が作動中である
ことを表示する発光ダイオードを直列接続した。
【0023】請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求
項5のいずれかに記載の発明において、検出回路は、流
体圧シリンダのピストン位置検出を行うものとした。従
って、請求項1に記載の発明によれば、プラス端子とマ
イナス端子との間に直流電源と負荷回路が直列接続さ
れ、出力回路がオン制御信号により両端子間をオフ状態
からオン状態に切り換えることにより、直流電源から出
力回路を介して負荷回路に負荷電流が流れる。その結
果、負荷回路がオン状態になる。出力回路に過電流が流
れると過電流保護回路がオン制御信号の出力回路への入
力を制限するため、出力回路に流れる過電流が制限され
る。このとき、制御信号停止手段が、出力回路へのオン
制御信号の入力を停止するため、出力回路がオン状態か
らオフ状態に切り換わる。従って、過電流保護回路が動
作した後、出力回路に流れる電流が持続的に停止される
ため、出力回路を構成する出力トランジスタ及び抵抗が
長時間に渡って発熱することはなくなる。
【0024】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の作用に加えて、前記出力回路に接続され
る過電流検出抵抗が、該出力回路に流れる過電流による
電圧降下を生成する。スイッチング手段が、過電流検出
抵抗が生成する電圧降下に基づいて動作し、オン停止信
号を出力する。出力回路の入力側と接地側との間に設け
られるオン信号入力停止手段が、前記スイッチング手段
からのオン停止信号により前記オン制御信号の前記出力
回路への入力を持続的に停止させる。従って、制御信号
停止手段が、過電流検出抵抗、スイッチング手段及びオ
ン信号入力停止手段にて構成される。
【0025】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明の作用に加えて、3極伝導サイリスタが、オン停
止信号により出力回路へのオン制御信号の入力を停止す
る。従って、3極伝導サイリスタ1個で、オン信号入力
停止手段が構成される。
【0026】請求項4に記載の発明は、請求項2に記載
の発明の作用に加えて、NPNトランジスタがオン停止
信号を入力してPNPトランジスタをオン制御すると、
PNPトランジスタがオン制御信号をコレクタ電流及び
ベース電流として出力する。NPNトランジスタは、P
NPトランジスタのコレクタ電流にてオン制御される。
従って、一旦オン停止信号を入力すると、出力回路への
オン制御信号の入力が持続的に停止される。
【0027】請求項5に記載の発明によれば、請求項2
〜請求項4のいずれかに記載の発明の作用に加えて、オ
ン信号入力停止手段が作動中のときには、オン信号入力
停止手段が作動中であることを示す発光ダイオードが発
光する。従って、オン信号入力停止手段が作動中である
ことを視認することができるため、配線ミスあるいは結
線ミス等の発生を即座に認識することができる。
【0028】請求項6に記載の発明によれば、請求項1
〜請求項5のいずれかに記載の発明の作用に加えて、流
体圧シリンダのピストン位置に基づいて外部装置にオン
信号を出力する検出スイッチにおいて、請求項1〜請求
項5のいずれかに記載の作用が得られる。
【0029】
【発明の実施の形態】
〔第1の実施の形態〕以下、本発明を流体圧シリンダの
ピストン位置を検出する直流3線式流体圧シリンダ用位
置検出スイッチに具体化した第1の実施の形態を図1に
従って説明する。尚、本実施の形態は、前記従来例にお
ける検出スイッチ1に、過電流検出回路21、3極伝導
サイリスタ(以下、サイリスタ)22及び誤動作防止回
路23を加えたことが従来例と異なる。従って、過電流
検出回路21、サイリスタ22及び誤動作防止回路23
のみを詳述し、その他の同一の構成については符号を同
じにしてその説明を省略する。
【0030】本実施の形態では、出力端子1bにてプラ
ス端子が、接地端子1cにてマイナス端子が構成されて
いる。又、過電流検出抵抗R2は、制御信号停止手段を
構成する。そして、前記検出回路4のコンパレータ10
の2つの出力状態、すなわち、LレベルとHレベルがオ
ン制御信号となる。
【0031】図1に示すように、スイッチング手段とし
ての過電流検出回路21は、電流制限用抵抗R4,R
5、NPNトランジスタT3及びPNPトランジスタT
4とから構成されている。NPNトランジスタT3は、
そのベースが電流制限用抵抗R4を介して前記出力トラ
ンジスタT1のエミッタに接続されている。トランジス
タT3のコレクタはトランジスタT4のベースに接続さ
れ、そのエミッタは接地端子1cに接続されている。ト
ランジスタT4のエミッタは、電流制限抵抗R5を介し
て逆接続破損防止ダイオードD3のカソードに接続さ
れ、コレクタは前記サイリスタ22のゲートに接続され
ている。
【0032】そして、トランジスタT3,T4は、前記
過電流検出抵抗R2における電圧降下によりトランジス
タT2が過電流にてオンになるときに同時にオンとな
る。このトランジスタT4のオン−オフ状態がオン停止
信号を構成する。
【0033】オン信号入力停止手段としてのサイリスタ
22は、そのアノードが前記コンパレータ10の出力端
に接続され、カソードが接地端子1cに接続されてい
る。前記誤動作防止回路23は、抵抗R6及びコンデン
サC1にて構成されている。抵抗R6及びコンデンサC
1は、サイリスタ22のゲートと接地端子1cとの間に
並列に接続されている。そして、誤動作防止回路23
は、電圧変動等によりサイリスタが不用意にLレベルに
ならないようにしている。
【0034】そして、本実施の形態の検出スイッチ1
は、電源端子1aに直流電源3のプラス端子3aを接続
し、接地端子1cに直流電源3のマイナス端子3bを接
続する。又、出力端子1bを負荷回路2の出力端子2b
に接続し、負荷回路2の入力端子2aを直流電源3のプ
ラス端子3aに接続して使用する。
【0035】次に、以上のように構成された検出スイッ
チ1の作用について説明する。磁気抵抗素子8,9がピ
ストンを検出せずコンパレータ10の出力がHレベルで
あるときには、出力トランジスタT1はオフであり出力
端子1bと接地端子1cとの間がオフ状態となってい
る。従って、負荷回路2には負荷電流が流れない。
【0036】磁気抵抗素子8,9がピストンを検出しコ
ンパレータ10の出力がLレベルになると、電流制限抵
抗R1及び発光ダイオードD1を介して出力トランジス
タT1にベース電流が流れ、出力トランジスタT1がオ
ンとなる。このため、出力端子1bと接地端子1cとの
間がオン状態になるため、負荷回路2に負荷電流が流れ
る。その結果、負荷回路2から外部装置にオン信号が出
力される。
【0037】このとき、前記図9、図10に示すような
配線ミス、結線ミスにより直流電源3のプラス端子3a
と出力端子1bとの間が短絡されていると、出力トラン
ジスタT1のコレクタ−エミッタには過電流が流れる。
すると、過電流検出用抵抗R2における電圧降下が通常
の負荷電流が流れるときの電圧降下よりも大きくなるた
め、過電流保護回路11のトランジスタT2がオンす
る。その結果、出力トランジスタT1のベース電流の一
部がトランジスタT2のコレクタ電流として転流される
ため、出力トランジスタT1を流れる過電流が制限され
る。
【0038】又、トランジスタT2がオンすると同時に
トランジスタT3がオンするため、トランジスタT4も
オンする。その結果、電流制限抵抗R5を介してトラン
ジスタT4のエミッタ−コレクタ間に電流が流れ、この
電流がサイリスタ22のゲートにゲート−トリガ電流と
して流れ込む。このためサイリスタ22がオンとなりア
ノード−カソード間が導通する。
【0039】従って、電源端子1aを通じて直流電源3
から出力トランジスタT1のベースに供給される電流
が、全てサイリスタ22側に転流される。その結果、出
力トランジスタT1がオフとなるため、出力トランジス
タT1及び抵抗R2を流れる負荷電流が0になる。
【0040】そして、抵抗R2に過電流が流れなくなる
と、トランジスタT3及びトランジスタT4がオフとな
るため、サイリスタ22のゲートには電流が供給されな
くなる。しかし、サイリスタ22はオン状態を継続する
ため、コンパレータ10の出力がHレベルのままであっ
ても出力トランジスタT1はオフのままとなる。このた
め、過電流保護回路11が作動した後、出力トランジス
タT1及び抵抗R2に制限された過電流が流れ続けるこ
とはない。
【0041】尚、直列電源3の印加を停止すると、サイ
リスタ22に流れる電流が0となるため、サイリスタ2
2はオフ状態に復帰する。以上詳述したように、本実施
の形態の直流3線式流体圧シリンダ用位置検出スイッチ
1によれば、以下の効果を得ることができる。
【0042】(a) 過電流保護回路11の過電流検出
抵抗R2に過電流が流れると、トランジスタT3,T4
がオンして出力トランジスタT1のベース電流をバイパ
スするサイリスタ22のゲートにゲート−トリガ電流を
供給するようにした。その結果、配線ミスあるいは結線
ミスにより出力トランジスタT1に過電流が流れたとき
には、過電流保護回路11が動作した直後にサイリスタ
22にて出力トランジスタT1のベース電流が転流され
るため、出力トランジスタT1が持続的にオフされる。
従って、過電流保護回路11が動作した後、コンパレー
タ10の出力がHレベルのままであっても、出力トラン
ジスタT1及び抵抗R2に流れる電流が持続的に停止さ
れる。ゆえに、過電流保護回路11の動作時における出
力トランジスタT及び抵抗2における発熱を防止するこ
とができるため、熱による回路素子の早期特性劣化を防
止して長寿命化を図ることができる。
【0043】又、抵抗R2に通常の負荷電流よりも大き
な電流が流れ続けることがなくなるため、その最大定格
を負荷電流に対応するものよりも大きくする必要がな
い。従って、過電流検出抵抗R2を小型のもので済ます
ことができる。
【0044】〔第2の実施の形態〕次に、本発明を具体
化した第2の実施の形態を図2に従って説明する。尚、
本実施の形態は、前記第1の実施の形態において、サイ
リスタ22に代えてトランジスタT5,T6にて構成さ
れるオン−オフ制御回路24を設けたことのみが第1の
実施の形態と異なる。従って、オン−オフ制御回路24
のみを詳述し、同一の構成のついてはその符号を同じに
して説明を省略する。
【0045】本実施の形態においても、出力端子1bに
てプラス端子が、接地端子1cにてマイナス端子がそれ
ぞれ構成されている。又、過電流検出抵抗R2は、制御
信号停止手段を構成している。そして、コンパレータ1
0の出力状態がオン制御信号を構成する。
【0046】オン信号入力停止手段としてのオン−オフ
制御回路24は、NPNトランジスタT5及びPNPト
ランジスタT6とから構成されている。NPNトランジ
スタT5は、そのベースが前記トランジスタT4のコレ
クタに接続されている。NPNトランジスタT5は、そ
のコレクタがPNPトランジスタT6のベースに接続さ
れ、エミッタが接地端子1cに接続されている。PNP
トランジスタT6は、そのエミッタが前記コンパレータ
10の出力端子に接続され、コレクタがNPNトランジ
スタT5のベースに接続されている。
【0047】従って、前記T4トランジスタがオンして
NPNトランジスタT5のベースに電流が流れると、N
PNトランジスタT5がオンする。すると、PNPトラ
ンジスタT6のベースに電流が流れるため、PNPトラ
ンジスタT6もオンする。そして、直流電源3によりP
NPトランジスタT6に流れるコレクタ電流が、NPN
トランジスタT5にベース電流として供給され続けるた
め、両トランジスタT5,T6は一旦オンするとオンの
ままとなる。
【0048】そして、本実施の形態の検出スイッチ1
も、直流電源3及び負荷回路2に対して前記第1の実施
の形態の検出スイッチ1と同じ接続状態で使用する。以
上のように構成された直流3線式流体圧シリンダ用位置
検出スイッチ1の作用について説明する。
【0049】出力トランジスタT1がオンになったとき
に直流電源3のプラス端子3aと出力端子1bとの間が
短絡されていると、過電流検出抵抗R2における電圧降
下により過電流保護回路11が動作する。同時に、トラ
ンジスタT3,T4がそれぞれオンとなるため、NPN
トランジスタT5のベースに電流が流れNPNトランジ
スタT5がオンとなりPNPトランジスタT6もオンと
なる。そして、NPNトランジスタT5及びPNPトラ
ンジスタT6はオン状態を継続する。
【0050】その結果、直流電源3から出力トランジス
タT1のベースに流れる電流が、全てPNPトランジス
タT6のエミッタ電流として流れる。従って、出力トラ
ンジスタT1がオフとなるため、出力トランジスタT1
及び抵抗R2に流れる電流が0となる。
【0051】そして、抵抗R2に過電流が流れなくなる
とトランジスタT3,T4がオフとなり、トランジスタ
T5のベースに電流が供給されなくなる。しかし、トラ
ンジスタT5のベースに電流が供給されなくなってもオ
ン−オフ制御回路24はオン状態を継続するため、コン
パレータ10の出力がHレベルのままであっても出力ト
ランジスタT1はオフのままとなる。このため、過電流
保護回路11が作動した後、出力トランジスタT1及び
抵抗R2に制限された過電流が流れ続けることはない。
【0052】尚、直流電源3の印加を停止すると、PN
PトランジスタT6のエミッタに流れる電流が0となる
ため、オン−オフ制御回路24はオフ状態に復帰する。
以上詳述したように、本実施の形態の直流3線式流体圧
シリンダ用位置検出スイッチ1によっても前記第1の実
施の形態と同じ効果を得ることができる。
【0053】〔第3の実施の形態」次に、本発明を具体
化した第3の実施の形態を図3に従って説明する。尚、
本実施の形態は、前記第1の実施の形態のように出力端
子1bと接地端子1cとの間にNPN出力トランジスタ
T1を設けた構成の直流3線式流体圧シリンダ用位置検
出スイッチ1を、電源端子1aと出力端子1bとの間に
PNP出力トランジスタT10を設けた構成の直流3線
式流体圧シリンダ用位置検出スイッチ1としている。従
って、第1の実施の形態に対して、出力回路5、過電流
保護回路11、過電流検出回路21等の構成が異なって
いる。従って、出力回路5、過電流保護回路11、過電
流検出回路21等の構成のみを詳述し、同一の構成につ
いてはその符号を同じにして説明を省略する。
【0054】本実施の形態では、電源端子1aにてプラ
ス端子が、出力端子1bにてマイナス端子がそれぞれ構
成されている。又、過電流検出抵抗R2は、制御信号停
止手段を構成している。そして、コンパレータ10の2
つの出力状態がオン制御信号を構成する。
【0055】出力回路5は、電流制限用抵抗R1、オン
状態表示用の発光ダイオードD1、NPNトランジスタ
T11、電流制限用抵抗R7、PNP出力トランジスタ
T10、及び、サージ吸収用ツェナダイオードD2とか
ら構成されている。NPNトランジスタT11は、その
ベースが発光ダイオードD2を介して前記コンパレータ
10の出力端子に接続されている。コンパレータ10の
出力端子は、抵抗R1を介して電源端子1aに接続され
る前記逆接続破損防止ダイオードD3のカソードに接続
されている。NPNトランジスタT11のコレクタは、
前記電流制限抵抗R7を介してPNP出力トランジスタ
T10のベースに接続され、エミッタは接地端子1cに
接続されている。
【0056】PNP出力トランジスタT10は、そのエ
ミッタが過電流保護回路11を構成する過電流検出抵抗
R2を介して前記逆接続破損防止ダイオードD3のカソ
ードに接続され、コレクタが出力端子1bに接続されて
いる。尚、ツェナダイオードD2は、電源端子1aと出
力端子1bとの間に接続されている。
【0057】従って、前記コンパレータ10の出力端が
LレベルからHレベルになると、トランジスタT11,
T10が共にオンする。従って、負荷電流は、電源端子
1aから出力トランジスタT10を通って出力端子1b
から負荷回路2に供給される。
【0058】前記過電流保護回路11は、PNPトラン
ジスタT12、電流制限抵抗R3及び前記過電流検出抵
抗R2とから構成されている。PNPトランジスタT1
2は、そのベースが抵抗R3を介して前記PNP出力ト
ランジスタT10のエミッタに接続されている。PNP
トランジスタT12のエミッタは逆接続破損防止ダイオ
ードD3のカソードに接続され、コレクタはPNP出力
トランジスタT10のベースに接続されている。そし
て、出力トランジスタT10に過電流が流れるときだ
け、過電流検出抵抗R2における電圧降下によりトラン
ジスタT12がオンする。
【0059】前記過電流検出回路21は、PNPトラン
ジスタT13及び電流制限抵抗R8,R9とから構成さ
れている。PNPトランジスタT13は、そのベースが
電流制限抵抗R8を介して前記PNP出力トランジスタ
T10のエミッタに接続されている。PNPトランジス
タT13のエミッタは逆接続破損防止ダイオードD3の
カソードに接続され、コレクタは電流制限抵抗R9を介
して前記サイリスタ22のゲートに接続されている。こ
のトランジスタT13のオン−オフ状態がオン停止信号
を構成している。
【0060】本実施の形態の検出スイッチ1は、前記第
1及び第2の実施の形態の検出スイッチ1と異なり、出
力端子1bに負荷回路2の入力端子2aを接続し、負荷
回路2の出力端子2bを直流電源3のマイナス端子3b
に接続した状態で使用する。
【0061】以上のように構成された位置検出スイッチ
1の作用について説明する。磁気抵抗素子8,9がピス
トンを検出せずコンパレータ10の出力がLレベルであ
るときには、NPNトランジスタT11がオフとなり、
PNP出力トランジスタT10もオフとなるため、負荷
回路2には負荷電流が流れない。
【0062】磁気抵抗素子8,9がピストンを検出しコ
ンパレータ10の出力がオフ状態になると、電流制限抵
抗R1及び発光ダイオードD1を介してNPNトランジ
スタT11にベース電流が流れる。このため、NPNト
ランジスタT11がオンとなり、PNP出力トランジス
タT10もオンとなる。このため、電源端子1aと出力
端子1bとの間がオン状態になるため、負荷回路2に負
荷電流が流れる。
【0063】このとき、配線ミス、結線ミスにより直流
電源3のマイナス端子3bと出力端子1bとの間が短絡
されていると、出力トランジスタT10のエミッタ−コ
レクタ間には過電流が流れる。すると、過電流検出抵抗
R2における電圧降下が通常の負荷電流が流れるときの
電圧降下よりも大きくなるため、過電流保護回路11の
トランジスタT12がオンする。その結果、出力トラン
ジスタT10のベース電流の一部がトランジスタT11
のコレクタ電流として転流されるため、出力トランジス
タT10を流れる過電流が制限される。
【0064】又、トランジスタT12がオンすると同時
に過電流検出回路21のトランジスタT13がオンす
る。その結果、トランジスタT13のコレクタ電流が電
流制限抵抗R9を介してサイリスタ22のゲートにゲー
ト−トリガ電流として流れ込む。このためサイリスタが
オンとなりアノード−カソード間が導通する。
【0065】従って、電源端子1aを通じて直流電源3
からトランジスタT11のベースに供給される電流が、
全てサイリスタ22側に転流される。その結果、トラン
ジスタT11及び出力トランジスタT10がオフとなる
ため、出力トランジスタT10及び抵抗R2を流れる負
荷電流が0になる。
【0066】そして、抵抗R2に過電流が流れなくなる
ため、トランジスタT13がオフとなるため、サイリス
タ22のゲートには電流が供給されなくなる。しかし、
サイリスタ22はオン状態を継続するため、コンパレー
タ10の出力がオフ状態のままであっても、出力トラン
ジスタT10はオフのままとなる。このため、過電流保
護回路11が作動したのち、出力トランジスタT10及
び抵抗R2に制限された過電流が流れ続けることはな
い。
【0067】尚、直列電源3の印加を停止すると、サイ
リスタ22に流れる電流が0となるため、サイリスタ2
2はオフ状態に復帰する。以上詳述したように、本実施
の形態の直流3線式流体圧シリンダ用位置検出スイッチ
1によれば、出力トランジスタT10がPNPトランジ
スタにて構成される検出スイッチにおいて第1の実施の
形態と同様の効果を得ることができる。
【0068】〔第4の実施の形態〕次に、本発明を具体
化した第4の実施の形態を図4に従って説明する。尚、
本実施の形態は、直流2線式流体圧シリンダ用位置検出
スイッチ30に実施したものであり、前記第1の実施の
形態と同様に、検出回路4、出力回路5、過電流保護回
路11、過電流検出回路21、サイリスタ22及び誤動
作防止回路23とから構成されている。但し、プラス端
子30a及びマイナス端子30bに対する接続関係が異
なるため、その接続関係を詳述する。
【0069】本実施の形態では、過電流検出抵抗R2
が、制御信号停止手段を構成している。そして、コンパ
レータ10の2つの出力状態がオン制御信号となる。検
出回路4は、プラス端子30aとマイナス端子30bと
の間に設けられている。
【0070】出力回路5において、NPN出力トランジ
スタT1は、そのベースがツェナダイオードD4を介し
てコンパレータ10の出力端子に接続されている。コン
パレータ10の出力端子は、電流制限抵抗R1を介して
プラス端子30aに接続されている。出力トランジスタ
T1のコレクタは発光ダイオードD1を介してプラス端
子30aに接続され、エミッタは過電流保護回路11の
過電流検出抵抗R2を介してマイナス端子30bに接続
されている。ツェナダイオードD2は、プラス端子30
aとマイナス端子30bとの間に接続されている。
【0071】過電流保護回路11において、NPNトラ
ンジスタT2は、そのエミッタがマイナス端子2bに接
続されている。スイッチング手段としての過電流検出回
路21において、NPNトランジスタT3のエミッタは
マイナス加端子30bに接続されている。PNPトラン
ジスタT4は、そのエミッタが電流制限抵抗R5を介し
てプラス端子30aに接続されている。このトランジス
タT4のオン−オフ状態がオン停止信号を構成してい
る。
【0072】オン信号入力停止手段としてのサイリスタ
22は、そのアノードが前記コンパレータの出力端子に
接続され、カソードが接地端子1cに接続されている。
誤動作防止回路23において、抵抗R6及びコンデンサ
C1はそれぞれサイリスタ22のゲートとマイナス端子
30bとの間に並列に接続されている。
【0073】本実施の形態の検出スイッチ30は、プラ
ス端子30aに負荷回路2の出力端子2bを接続し、負
荷回路2の入力端子2aを直流電源3のプラス端子2a
に接続した状態で使用する。
【0074】次に、以上のように構成された位置検出ス
イッチ30の作用について説明する。磁気抵抗素子8,
9がピストンを検出せずコンパレータ10の出力がLレ
ベルであるときには出力トランジスタT1はオフとなっ
ておりプラス端子30aとマイナス端子30bとの間は
オフ状態となっている。従って、負荷回路2に負荷電流
は流れない。
【0075】磁気抵抗素子8,9がピストンを検出しコ
ンパレータ10の出力がHレベルになると、電流制限抵
抗R1及びツェナダイオードD4を介して出力トランジ
スタT1のベースにベース電流が流れ、出力トランジス
タT1がオンとなる。このため、プラス端子30aとマ
イナス端子30bとの間がオン状態になるため、負荷回
路2に負荷電流が流れる。その結果、負荷回路2から外
部装置にオン信号が出力される。
【0076】このとき、何からの原因で、直列電源3の
プラス端子3aとプラス端子30aとの間が短絡される
と、出力トランジスタT1のコレクタ−エミッタ間には
過電流が流れる。すると、過電流検出抵抗R2における
電圧降下が通常の負荷電流が流れるときの電圧降下より
も大きくなるため、過電流保護回路11のトランジスタ
T2がオンする。その結果、出力トランジスタT1のベ
ース電流の一部がトランジスタT2のコレクタ電流とし
て転流されるため、出力トランジスタT1を流れる過電
流が制限される。
【0077】又、トランジスタT2がオンすると同時に
トランジスタT3がオンするため、トランジスタT4も
オンする。その結果、電流制限抵抗R5を介してトラン
ジスタT4のエミッタ−コレクタ間に電流が流れ、この
電流がサイリスタ22のゲートにゲート−トリガ電流と
して流れ込む。このためサイリスタ22がオンとなりア
ノード−カソード間が導通する。
【0078】従って、プラス端子30aを通じて直流電
源3から出力トランジスタT1のベースに供給される電
流が、全てサイリスタ22側に転流される。その結果、
出力トランジスタT1がオフとなるため、出力トランジ
スタT1及び抵抗R2を流れる電流が0となる。このと
き、サイリスタ22のアノード側の電圧が完全に0にな
らなくても、ツェナダイオードD4のアノード側の電流
は0となるため、出力トランジスタT1が確実にオフす
る。
【0079】そして、抵抗R2に過電流が流れなくなる
ため、トランジスタT3,T4がオフとなるため、サイ
リスタ22のゲートには電流が供給されなくなる。しか
し、サイリスタ22はオン状態を継続するため、コンパ
レータ10の出力がオフ状態のままであっても出力トラ
ンジスタT1はオフのままとなる。このため、過電流保
護回路11が作動した後、出力トランジスタT1及び抵
抗R2に制限された過電流が流れ続けることはない。
【0080】尚、直流電源3の印加を停止すると、サイ
リスタ22に流れる電流が0となるため、サイリスタ2
2はオフ状態に復帰する。以上詳述したように、本実施
の形態の検出スイッチによれば、直流2線式流体圧シリ
ンダ用の位置検出スイッチ30において、前記第1の実
施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0081】尚、本発明は上記実施の形態に限定される
ものではなく、以下のように構成することもできる。 (1) 第1の実施の形態において、図5に示すよう
に、サイリスタ22のカソードと接地端子1cとの間
に、過電流が流れてサイリスタ22が動作したことを表
示するための作動表示用発光ダイオードD5を接続して
もよい。このとき、コンパレータ10の出力端子と発光
ダイオードD1との間にツェナダイオードD4を接続す
ることにより、サイリスタ22が作動したときに出力ト
ランジスタT1を確実にオフさせることができる。この
場合には、配線ミスあるいは結線ミスにより検出スイッ
チ1が正常に動作していないことを容易に判別可能に知
らせることができる。
【0082】(2) 第2の実施の形態において、オン
−オフ制御回路24のトランジスタT5のエミッタと接
地端子1cとの間に、オン−オフ制御回路24が作動中
であることを知らせる発光ダイオードD5を接続しても
よい。このときにも、コンパレータ10の出力端子と発
光ダイオードD1のアノードとの間にツェナダイオード
D4を接続することにより、オン−オフ制御回路24が
作動したときに出力トランジスタT1を確実にオフさせ
ることができる。
【0083】又、第3及び第4の実施の形態において、
サイリスタ22がオン状態であることを知らせる発光ダ
イオードD5を設けてもよい。 (3) 誤動作防止回路23を設けない検出スイッチ
1,30としてもよい。この場合には、回路を簡素化す
ることができる。
【0084】(4) 磁気抵抗素子8,9にて構成され
る検出回路4からなる位置検出スイッチに実施したが、
その他、例えば、ホール素子、ピックアップコイル等の
磁気検出素子からなる検出回路からなる位置検出スイッ
チに実施してもよい。
【0085】(5) 流体圧シリンダ用のピストン位置
検出スイッチに限らず、その他の位置検出スイッチに実
施してもよい。 (6) 位置検出スイッチに限らず、例えば、ピエゾ抵
抗効果を利用する半導体式圧力スイッチ等に実施しても
よい。
【0086】前記実施の形態から把握できる請求項以外
の技術的思想について、以下にその効果とともに記載す
る。 (1) 請求項6に記載の検出スイッチは、エアシリン
ダ用とする。このような構成によれば、エアシリンダの
ピストン位置を検出する検出スイッチにおいて、過電流
による発熱を防止して、回路素子の長寿命化を図ること
ができる。
【0087】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜請求項
4に記載の発明によれば、過電流による発熱を防止し
て、回路素子の長寿命化を図ることができる。
【0088】請求項5に記載の発明によれば、請求項2
〜請求項4に記載の発明の効果に加えて、配線ミス又は
結線ミス等により、過電流保護回路が作動したことを即
座に知らせることができる。
【0089】請求項6に記載の発明によれば、流体圧シ
リンダのピストン位置に基づいて外部装置をオン制御す
る検出スイッチにおいて、請求項1〜請求項5に記載の
発明の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態の直流3線式位置検出スイ
ッチの回路図。
【図2】 第2の実施の形態の直流3線式位置検出スイ
ッチの回路図。
【図3】 第3の実施の形態の直流3線式位置検出スイ
ッチの回路図。
【図4】 第4の実施の形態の直流2線式位置検出スイ
ッチの回路図。
【図5】 別例の直流3線式位置検出スイッチの回路
図。
【図6】 従来例の直流3線式位置検出スイッチの接続
図。
【図7】 直流3線式位置検出スイッチの回路図。
【図8】 同じく回路図。
【図9】 位置検出スイッチの接続図。
【図10】 同じく接続図。
【符号の説明】
1a…プラス端子としての電源端子、1b…プラス端子
及びマイナス端子としての出力端子、1c…マイナス端
子としての接地端子、4…検出回路、5…出力回路、1
1…過電流保護回路、21…スイッチング手段としての
過電流検出回路、22…オン信号入力停止手段としての
3極伝導サイリスタ、23…同じくオン−オフ制御回
路、30a…プラス端子、30b…マイナス端子、D5
…作動表示用発光ダイオード、R2…制御信号停止手段
を構成する過電流検出抵抗。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部の直流電源(3)のプラス側に接続
    されるプラス端子(1a,1b,30a)と、前記直流
    電源(3)のマイナス側に接続されるマイナス端子(1
    b,1c,30b)とを備え、両端子間には検出回路
    (4)からのオン制御信号により該端子間をオフ状態か
    らオン状態に切り換える出力回路(5)を設けるととも
    に、該出力回路(5)に過電流が流れたときには前記オ
    ン制御信号を制限する過電流保護回路(11)を設けた
    検出スイッチにおいて、 前記出力回路(5)に過電流が流れたときに、前記オン
    制御信号の出力回路(5)への入力を停止する制御信号
    停止手段を設けた検出スイッチ。
  2. 【請求項2】 制御信号停止手段は、前記出力回路
    (5)に接続され該出力回路(5)に流れる過電流によ
    る電圧降下を生成する過電流検出抵抗(R2)と、該過
    電流検出抵抗(R2)が生成する電圧降下に基づいて動
    作し、オン停止信号を出力するスイッチング手段(2
    1)と、前記出力回路(5)の入力側と接地側との間に
    設けられ、前記スイッチング手段(21)からのオン停
    止信号により前記オン制御信号の前記出力回路(5)へ
    の入力を持続的に停止させるオン信号入力停止手段(2
    2,23)とからなる請求項1に記載の検出スイッチ。
  3. 【請求項3】 オン信号入力停止手段は、3極伝導サイ
    リスタ(22)である請求項2記載の検出スイッチ。
  4. 【請求項4】 オン信号入力停止手段は、前記スイッチ
    ング手段(21)にてオン制御されるNPNトランジス
    タ(T5)と、該NPNトランジスタ(T5)にてオン
    制御されるPNPトランジスタ(T6)とからなり、前
    記NPNトランジスタ(T5)のコレクタを前記PNP
    トランジスタ(T6)のベースに接続し、該PNPトラ
    ンジスタ(T6)のエミッタを前記直流電源(3)のプ
    ラス側に接続するとともにコレクタを前記NPNトラン
    ジスタ(5)のベースに接続したものである請求項2記
    載の検出スイッチ。
  5. 【請求項5】 オン信号入力停止手段には、該オン信号
    入力停止手段が作動中であることを表示する作動表示用
    発光ダイオード(D5)を直列接続した請求項2〜請求
    項4のいずれかに記載の検出スイッチ。
  6. 【請求項6】 検出回路は、流体圧シリンダのピストン
    位置検出を行うものである請求項1〜請求項5のいずれ
    かに記載の検出スイッチ。
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