JPH06310881A - プリント配線板と筐体との接地接続ならびに位置決め取り付け構造 - Google Patents

プリント配線板と筐体との接地接続ならびに位置決め取り付け構造

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JPH06310881A
JPH06310881A JP9631493A JP9631493A JPH06310881A JP H06310881 A JPH06310881 A JP H06310881A JP 9631493 A JP9631493 A JP 9631493A JP 9631493 A JP9631493 A JP 9631493A JP H06310881 A JPH06310881 A JP H06310881A
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JP
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printed wiring
contact
housing
contact piece
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JP9631493A
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Inventor
Akiyoshi Yamaguchi
昭義 山口
Manabu Miyamoto
学 宮本
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
  • Mounting Of Printed Circuit Boards And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 プリント配線板と筐体との接地接続なら
びに位置決め取り付け構造に関し、ねじ止めや半田付け
接続によることなくしてプリント配線板を筐体に接地接
続ならびに位置決め支持が行なわれること。 【構成】 プリント配線板30の厚さを圧接挟持し
て該プリント配線板表面の接地パターン31と弾性的に
圧接接続する第1の接触片21と、上記第1の接触片か
らプリント配線板の厚さ方向の両側に延びてプリント配
線板が収容される筐体35の内面に弾性的に圧接してプ
リント配線板の接地パターン31と筐体との接地接続と
を行なう第2の接触片23とを一体にそなえる接触部材
20により、プリント配線板の接地パターンと筐体とが
接地電位に接続され、第2の接触片23の先端部と筐体
面とは凹37凸24関係によって嵌まり合い取り付けら
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、筐体に収容されるプリ
ント配線板と筐体との接地接続ならびに位置決め取り付
け構造に関する。
【0002】電子・通信装置などでは高周波信号を回路
上で取り扱い処理するためにプリント配線板が用いられ
るが、高周波であることと高密度に実装されていること
から、他の同様なユニット間との電磁波干渉を生じない
ようにプリント配線板を金属製の筐体に収容してユニッ
ト化した構造に構成される。
【0003】また、このような金属製の筐体を確実な接
地電位(アース電位)にするとともに、内部に取り付け
られたプリント配線板の接地回路についてもこの筐体と
接地接続して、高周波による誘導障害の起こることを確
実に防止することが必要である。
【0004】
【従来の技術】図7は本発明にかかる従来技術の一例で
ある。図(a)は蓋を外した状態の平面図であり、図
(b)は蓋を取り付けた状態の側面図である。図におい
てユニット1は枠状の筐体本体2の内部に方形のプリン
ト配線板3が取り付けられ、このプリント配線板3には
回路パターンが形成され電子部品が搭載実装され所定の
回路が構成されている。
【0005】信号の入出力は同軸コネクタ4,5で接続
され、貫通端子6,7で電源などの接続がなされる。上
部に開口を覆う蓋8がねじ止めされ下部両側に張り出さ
れた脚部9によって装置の要部に取り付けられる。この
ようにしてプリント配線板3は金属筐体によって外部と
電気的に遮蔽される。
【0006】内部に収容されるプリント配線板3は筐体
本体2の両側壁の4箇所の部分10で取り付けられるの
であるが、この取り付け部分10の一箇所について図8
の図(a)の拡大斜視図で説明する。
【0007】筐体本体2の側壁面に外側から内側に向け
て台形(または矩形)の突起11を形成し、ここに下方
からプリント配線板3を挿入して当接させ位置決めす
る。側面視L形の止め金12の脚片13をプリント配線
板3と筐体側壁面との間を通して台形の突起11内に挿
入する。台形の突起11の上部に突出した脚片13を図
(b)に示される断面図のように折り曲げプリント配線
板3を挟着するようにして固定する。止め金12の脚片
13は薄板で細幅なことから比較的容易に曲げることが
できる。
【0008】プリント配線板3の止め金12と接触する
面には接地パターン14が形成されており、この接地パ
ターン14が止め金12を介して台形の突起11に接続
され筐体本体2と接地接続されることになる。
【0009】しかしながら長期にわたる接地接続を確実
なものとするために、接地パターン14と止め金12お
よび筐体本体2とを図に示されるように半田付け15し
て筐体とプリント配線板相互の接地電位が不安定になら
ないように対策を施していた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のプリント配
線板と筐体との接地接続および位置決め取り付け構造に
よると、金属製の筐体に半田付けを施すために大きな熱
容量の半田鏝を用いることが必要であり、このためにプ
リント配線板3に高熱が加わり実装されている電子部品
やプリント配線板そのものに悪影響を及ぼすおそれがあ
る。
【0011】修理、改造などの理由でプリント配線板3
を取り外す場合に複数箇所の半田付けを除去することが
きわめて困難であり、取り外すことが不可能な場合があ
る。半田付け作業は短時間に行なうために熟練を要する
が、それでも複数箇所の半田付けは作業性がよいとはい
えずコスト高になる。
【0012】プリント配線板3を金属筐体2に半田付け
15による直結的固定であるために、車輛などの移動体
に搭載する電子・通信装置の場合は移動体に生じる振動
衝撃がプリント配線板3に伝わり実装されている電子部
品、接触部分、接続部などに好ましくない影響を及ぼす
といった問題点などがある。
【0013】本発明は上記従来構造の問題点を解決した
プリント配線板と筐体との接地接続ならびに位置決め取
り付け構造の提供をすることを発明の課題とするもので
ある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明手段の構成要旨とするところは、プリント配線
板の厚さを圧接挟持して該プリント配線板表面の接地パ
ターンと弾性的に接触接続する第1の接触片と、上記第
1の接触片からプリント配線板の厚さ方向の両側に延び
てプリント配線板が収容される筐体の内面に弾性的に接
触してプリント配線板の接地パターンと筐体との接地接
続とを行なう第2の接触片とを一体にそなえる接触部材
により、プリント配線板周囲の少なくとも一部が挟持さ
れて筐体内に挿入されプリント配線板の接地パターンと
筐体とが接地電位に接続されるとともに、さらに上記第
2の接触片の先端部と筐体面とは凹凸関係によって嵌ま
り合い相互の位置が位置決めされるように構成されたも
のである。
【0015】
【作用】上記本発明の構成手段によると、接触部材の第
1の接触片によってプリント配線板の厚さを弾性的に圧
接挟持することによって表面の接地パターンと圧接接続
し、第2の接触片は筐体と弾性的に接触するとともに先
端部が筐体の壁面と凹凸関係によって嵌まり合い位置決
めされることにより、プリント配線板の接地パターンは
筐体と接地電位に接続される。このように相互がすべて
弾性的に接続されるから組み立てに熟練を要するもので
なく、容易に組み立てることができ取り外し分解も容易
である。筐体に加わる振動衝撃なども直接的に伝達され
ることが防止される。
【0016】
【実施例】以下、本発明のプリント配線板と筐体との接
地接続ならびに位置決め取り付け構造について図を参照
しながら実施例で具体的詳細に説明する。
【0017】図1は本発明の第1実施例の接触部材20
の一実施例の側面図(a)と平面図(b)および正面図
(c)である。この実施例においては側面図(a)にと
くによく示されるように、プリント配線板を挟持するよ
うにほぼU字形をなす第1の接触片21の対向内面には
半球状の突起22が形成されており、この第1の接触片
21の左側底部からプリント配線板の厚さ方向の両側
(図の上下方向)に延びて、プリント配線板が収容され
る筐体の内面に弾性的に圧接する第2の接触片23とそ
の先端側の側面に半球状の突起24がそれぞれ形成され
ている。
【0018】途中が破断されて短縮して描かれた平面図
(b)および正面図(c)に示されるように接触部材2
0は適当な長さに形成されるとともに、単位長さとなる
よう上下に対応するスリット25が形成されている。半
球状の突起22,24はこの単位長ごとにそれぞれ形成
されていることが示されている。
【0019】この接触部材20は柔軟かつ強靱な弾性を
有し塑性変形し難い合成樹脂材料の成形品であり、表面
全体に導電性の良好な金属被覆、たとえばニッケルめっ
きが施されている。
【0020】この接触部材20の使用例について図2を
参照して説明すると、側面視U字形の第1の接触片21
の対向面は実際には図2の図(a)に示されるように、
先端方向が互いに接近するように傾斜した形状で先端部
分がU字形の底部よりも狭隘な形状に形成されているも
のである。
【0021】この第1の接触片21の対向間に図(b)
に示されるようにプリント配線板30を挿入させる。こ
のプリント配線板30の両面には接地パターン31,3
1がパターン形成されており接地回路に接続されてい
る。プリント配線板30を挿入させるには第2の接触片
23の両方を持って第1の接触片21の先端が開口する
ようにしてもよいが、押し込むことで半球状の突起22
に添って滑り込ませることも可能である。
【0022】挿入されるとプリント配線板30の接地パ
ターン31と接触部材20とは電気的に接続されるとと
もに、プリント配線板30は接触部材20によって厚さ
を圧接挟持されることになる。これによって第1の接触
片21の対向面はほぼ平行な状態となる。また、第2の
接触片23は二点鎖線で示される状態から実線で示され
る状態に偏位された位置となる。
【0023】たとえば方形のプリント配線板の場合大き
さにもよるが、最低限両側の2辺に対向するように接触
部材20を挿入させる。3辺乃至は4辺に適用すること
は任意であるが変形形状の場合には適宜に取り付ける。
単位長さ単位にスリット25の部分で容易に切断して用
いるのが好都合である。プリント配線板30の辺の長さ
全長にわたって適用するのではなく適当な長さ部分とす
ることであってもよい。
【0024】以上のようにしてプリント配線板30に接
触部材20を圧接挟持させた状態で図2の図(c)に示
されるように筐体35内へ矢印のように下面開口から接
触部材20の第2の接触片23を二点鎖線で示される図
(b)の状態から実線で示されるように撓ませて挿入さ
せる。当然に対応する側についても同様にして同時に挿
入させる。
【0025】筐体35には挿入開始側に半球状の突起2
4よりも小さな孔36が形成されており、上側には半球
状の突起24が嵌まり込む大きさの孔37が形成されて
いる。したがって、挿入開始にともなって下側の孔36
に半球状の突起24が嵌まったとしても、嵌まり込むわ
けではないからそのまま押し込むことにより容易に通過
して上側の孔37に嵌まり込むことになる。
【0026】このようにして孔37に嵌まり込むと第2
の接触片23の二点鎖線方向への復元力とともに半球状
の突起24の周囲が孔37に係合して移動を容易にはで
きないようにしてしまう。また下側の孔36には同様に
半球状の突起24が確実にではないが嵌まって相互に位
置が決められる。
【0027】また、このようにして第2の接触片23を
撓ませることによって第1の接触片21のプリント配線
板30の挟持力が一層大きくなる。接触部材20が筐体
35に弾撥的に圧接することでプリント配線板30の接
地パターン31と筐体35とが電気的に接続され接地接
続される。
【0028】第2の接触片23の半球状の突起24が筐
体35の孔37に嵌まり合うことでプリント配線板35
は筐体35内に位置決め状態に取り付けられる。取り付
けられたプリント配線板35を取り外す必要のある場合
には、上側の第2の接触片23をマイナスドライバ様の
工具などを用いて撓ませ、半球状の突起24を孔37か
ら浮かせ押し下げることで取り出すことができる。
【0029】本発明の第2実施例を図3の図(a)に側
断面図に示す。この実施例によると接触部材40はU字
形の第1の接触片41の先端部は互いに接近するように
狭隘となって、対向部分42でプリント配線板30の接
地パターン31の部分を挟持圧接するように形成されさ
らにその先端は広がるように開口されている。図から明
らかなように第1の接触片41の部分には第1実施例の
ように半球状の突起はなく、第1の接触片41の狭隘な
対向部分42で直接プリント配線板の接地パターン31
と弾性的に圧接接続している。
【0030】この第1の接触片41のU字形底部からプ
リント配線板30の厚さ方向の両側に延びてプリント配
線板30が収容される筐体35の内面に弾性的に圧接し
てプリント配線板30の接地パターン31と筐体35と
の接地接続とを行なう第2の接触片43とを一体形成さ
れている。
【0031】この第2の接触片43の先端部の筐体35
の内面と接する部分には半球状の突起44が形成されて
おり、筐体35の下面開口から矢印方向への挿入にとも
なって上部に形成された孔37に上側の半球状の突起4
4が嵌まり込んで位置が定まり位置固定される。すなわ
ち、プリント配線板は筐体35の内部に収容固定され
る。この実施例では筐体35の下側の孔は設けられてい
ないので挿入が円滑に行なえる。
【0032】接触部材40の材料、成形手段、表面の導
電処理皮膜形成など、および作用、効果などは前実施例
と同様である。第1実施例も同様であるが第2の接触片
43の両側に同一の半球状の突起44を形成させたの
は、上下対称として何れでも取り付けることができるよ
うにして方向性をもたせないようにしたものである。
【0033】本発明の第3実施例を図3の図(b)に側
断面図に示す。この実施例によると接触部材50には第
1の接触片41とプリント配線板30の接地パターン3
1と接触接続する対向部分42、および上下に延びる第
2の接触片43とを有することは第2実施例と同様であ
るが、この第2の接触片43の先端部分には貫通孔51
が形成されているものである。
【0034】筐体35の側壁面にはプリント配線板35
を厚さ方向に圧接挟持した接触部材50が矢印方向に挿
入されるにともなって、上部の内面側に外側から打ち出
された突起38が形成されており、この突起38に上側
の第2の接触片43の孔51が嵌まり合い位置決めされ
る。すなわち、接触部材50は位置固定され、プリント
配線板30が筐体35内に取り付けられる。
【0035】接触部材50の材料、成形手段、表面の導
電処理皮膜形成など、および作用、効果などは第1実施
例と同様である。しかし、半球状の突起を形成していな
いので成形のための型が簡易となり製造性が良好となっ
ている。両側の第2の接触片43に孔51を形成してあ
るのは同様に上下方向いずれにも取り付けることができ
るものである。
【0036】図4は本発明の第4実施例の接触部材60
の一実施例の側面図(a)と平面図(b)および正面図
(c)である。この実施例においては側面図(a)によ
く示されるように、プリント配線板を圧接挟持し得るよ
う先端を接近対向させたコの字形に折り曲げられた第1
の接触片61と、先端部分62がコの字形の底辺側に折
り返され、さらにコの字形の底辺よりも背面側でプリン
ト配線板の厚さ方向の両側(図の上下方向)に延びて拡
がるとともに上下に延びて折り返された第2の接触片6
3に形成されている。
【0037】この第2の接触片63はプリント配線板が
収容される筐体の内面に弾性的に圧接するが、先端の上
下に延びた面には半球状の突起64がそれぞれ形成され
ている。
【0038】途中が破断されて短縮して描かれた平面図
(b)および正面図(c)に示されるように、接触部材
60は適当な長さに形成されるとともに単位長さとなる
よう上下に対応するスリット65が形成されている。半
球状の突起64はこの単位長さごとにそれぞれ形成され
ている。
【0039】この接触部材60は比較的柔軟な燐青銅、
ベリリウム銅などの薄いばね板をプレス加工などによっ
て成形されたものであり、全体に導電性の良好なめっ
き、たとえばニッケルめっきが施される。その他のばね
材でばね用の洋白板あるいはばね用ステンレス鋼板など
ではめっき処理は省略可能である。
【0040】この接触部材60の使用例について図5を
参照して説明すると、まず図(a)で側面視先端部分6
2の接近されたコの字形の第1の接触片61の対向間
に、図(b)に示されるようにプリント配線板30を挿
入させる。このプリント配線板30の両面には接地パタ
ーン31,31がパターン形成されており接地回路に接
続されている。
【0041】プリント配線板30を挿入させるには第2
の接触片63の両方を接近させるように変形させると、
第1の接触片61の先端部分62が開口されるからこの
間にプリント配線板30を挿入させることができる。
【0042】挿入されるとプリント配線板30の接地パ
ターン31と接触部材60とは電気的に接続されるとと
もに、プリント配線板30は接触部材60によって厚さ
を圧接挟持されることになる。第2の接触片63は二点
鎖線で示される状態から実線で示される状態に偏位され
た位置となる。
【0043】方形のプリント配線板の場合には最低限両
側の2辺に対向するように接触部材60を挿入させるが
他の辺に適用することは任意であり、変形形状の場合に
は適宜に取り付ける。単位長さ単位にスリット65の部
分で容易に切断して用いるのが好都合である。プリント
配線板30の辺の長さ全長にわたって適用するのではな
く、適当な長さ部分とすることであってもよい。
【0044】以上のようにしてプリント配線板30に接
触部材60を圧接挟持させた状態で図5の図(c)に示
されるように、筐体35内へ下面開口から接触部材60
の第2の接触片63を二点鎖線で示される図(b)の状
態から実線で示されるように撓ませて挿入させる。対応
する回路についても同様にして同時に挿入させる。
【0045】筐体35には挿入開始側に半球状の突起6
4よりも小さな孔36が形成されており、上側には半球
状の突起64が嵌まり込む大きさの孔37が形成されて
いる。したがって、挿入開始にともなって下側の孔36
に半球状の突起64が嵌まったとしても、嵌まり込むわ
けではないからそのまま押し込むことにより容易に通過
して上側の孔37に嵌まり込むことになる。
【0046】孔37に嵌まり込むと第2の接触片63の
二点鎖線方向への復元力とともに半球状の突起64の周
囲が孔37に係合して移動を容易にできないようにして
しまう。また、下側の孔36には同様に半球状の突起6
4が確実にではないが嵌まって相互に位置が決められ
る。
【0047】このようにして第2の接触片63を撓ませ
ることによって第1の接触片61によるプリント配線板
30の圧接挟持力が一層大きくなる。接触部材60が筐
体35に弾性的に圧接することでプリント配線板30の
接地パターン31と筐体35とが電気的に接地接続され
る。
【0048】第2の接触片63の半球状の突起64が筐
体35の孔37に嵌まり合うことでプリント配線板35
は筐体35内に位置決め状態に取り付けられる。取り付
けられたプリント配線板30を取り外す必要のある場合
には、上側の第2の接触片63をマイナスドライバ様の
工具などを用いて撓ませ、半球状の突起64を孔37か
ら浮かせ押し下げることで取り出すことができる。
【0049】この第4実施例においても筐体35の下側
の孔36は必ずしも必須に要するものではなく省略可能
であり、上側の孔37に半球状の突起64が確実に嵌ま
り込むことでよいものである。
【0050】第4実施例によれば図(c)にみられるよ
うに第2の接触片63の変形は、第1の接触片61の先
端部分62の折り曲げ部分から全体にわたっての変形で
あるから、前実施例に比較してより柔軟性のある弾性的
な取り付け状態が得られるものである。
【0051】本発明の第5実施例を図6の側断面図に示
す。この実施例によると接触部材70には第1の接触片
61とプリント配線板30の接地パターン31と接触接
続する対向部分62、および上下に延びる第2の接触片
63とを有することは第4実施例と同様であるが、この
第2の接触片63の先端部分に貫通孔71が形成されて
いるものである。
【0052】筐体35の側壁面にはプリント配線板35
を厚さ方向に圧接挟持した接触部材70が矢印方向に挿
入されるにともなって、上部の内面側に外側から打ち出
された突起38が形成されており、この突起38に上側
の第2の接触片63の孔71が嵌まり合い位置決めされ
る。すなわち、接触部材70は位置固定され、プリント
配線板30が筐体35内に取り付けられる。
【0053】接触部材70の材料、成形手段、表面のめ
っき処理など、および作用、効果などは第4実施例と同
様である。半球状の突起を形成しないため製造性が良好
である。両側の第2の接触片63に孔71を形成したの
は上下方向いずれの向きにでも取り付けることができ
る。
【0054】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明のプリ
ント配線板と筐体との接地接続ならびに位置決め取り付
け構造によれば、筐体にプリント配線板を接地接続され
るように取り付けるのに対して、ねじ止めや半田付けを
行なうことなく取り付けができ、しかも着脱が容易であ
り接地接続が確実に行なえる。取り付けられた状態では
外部からの振動衝撃などの緩衝作用もあることから実装
された電子部品などへ悪影響がおよぶのを防止し得る効
果もある。
【0055】凹凸関係の係止構造は円形であることに限
るものではなく、正方形、矩形形状など任意の形状のも
のを適用し得る。スリットも一単位ごとに形成する要は
なく複数単位ごとに形成されるものも含まれるし、最低
限度一単位のものであってよいものである。接触部材の
断面形状の小形化が容易である。
【0056】接地接続もプリント配線板の両面と接触
し、最短距離でそれぞれに筐体に圧接接触させることか
らその接地効果はきわめて著しいものである。このよう
に本発明によると電子・通信装置に適用して実用上の効
果はきわめておおきなものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の接触部材
【図2】本発明の第1実施例
【図3】本発明の第2および第3実施例
【図4】本発明の第4実施例の接触部材
【図5】本発明の第4実施例
【図6】本発明の第5実施例
【図7】電子・通信装置のユニットの平面図および側面
【図8】筐体にプリント配線板が取り付けられる部分の
拡大図
【符号の説明】
20 接触部材 21 第1の接触片 22,24 半球状の突起 23 第2の接触片 25 スリット 30 プリント配線板 31 接地パターン 35 筐体 36,37 孔 38 突起 40 接触部材 41 第1の接触片 42 対向部分 43 第2の接触片 50 接触部材 51 孔 60 接触部材 61 第1の接触片 62 先端部分 63 第2の接触片 64 半球状の突起 65 スリット 70 接触部材 71 孔

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリント配線板(30)の厚さを圧接挟
    持して該プリント配線板表面の接地パターン(31)と
    弾性的に圧接接続する第1の接触片(21)と、上記第
    1の接触片からプリント配線板の厚さ方向の両側に延び
    てプリント配線板が収容される筐体(35)の内面に弾
    性的に圧接してプリント配線板の接地パターン(31)
    と筐体との接地接続とを行なう第2の接触片(23)と
    を一体にそなえる接触部材(20)により、プリント配
    線板周囲の少なくとも一部が挟持されて筐体内に挿入さ
    れてプリント配線板の接地パターン(31)と筐体(3
    5)とが接地電位に接続されるとともに、さらに上記第
    2の接触片(23)の先端部と筐体面とは凹(37)凸
    (24)関係によって嵌まり合い相互の位置が位置決め
    されるように構成されたことを特徴とするプリント配線
    板と筐体との接地接続ならびに位置決め取り付け構造。
JP9631493A 1993-04-23 1993-04-23 プリント配線板と筐体との接地接続ならびに位置決め取り付け構造 Withdrawn JPH06310881A (ja)

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