JPH06310875A - ヒンジ装置 - Google Patents
ヒンジ装置Info
- Publication number
- JPH06310875A JPH06310875A JP5101238A JP10123893A JPH06310875A JP H06310875 A JPH06310875 A JP H06310875A JP 5101238 A JP5101238 A JP 5101238A JP 10123893 A JP10123893 A JP 10123893A JP H06310875 A JPH06310875 A JP H06310875A
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- JP
- Japan
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- hinge
- protective cover
- arm
- hinge arm
- piece
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 保護カバーの筐体本体への着脱容易化や開閉
操作性の向上等を図ったヒンジ装置を提供する。 【構成】 ヒンジ装置14は、ヒンジボデー16、ヒン
ジボデー16にヒンジピン7により回動自在に保持され
たヒンジアーム17、ヒンジボデー16内に収納された
ブレーキ片18およびコイルスプリング19とから構成
されている。ヒンジボデー16とヒンジアーム17とは
共に合成樹脂の射出成型品であり、ヒンジボデー16の
後端に突設された左右一対の腕部20にヒンジアーム1
7の基部21が嵌合している。ヒンジアーム17の基部
21の外周には、その中心がヒンジピン7の軸心に対し
てオフセットした円弧を主体とする、カム面22が形成
されている。ブレーキ片18は断面が略コ字形状の鋼板
成型品であり、ヒンジボデー16内に摺動自在に保持さ
れると共に、コイルスプリング19に付勢されてヒンジ
アーム17のカム面22に圧接している。
操作性の向上等を図ったヒンジ装置を提供する。 【構成】 ヒンジ装置14は、ヒンジボデー16、ヒン
ジボデー16にヒンジピン7により回動自在に保持され
たヒンジアーム17、ヒンジボデー16内に収納された
ブレーキ片18およびコイルスプリング19とから構成
されている。ヒンジボデー16とヒンジアーム17とは
共に合成樹脂の射出成型品であり、ヒンジボデー16の
後端に突設された左右一対の腕部20にヒンジアーム1
7の基部21が嵌合している。ヒンジアーム17の基部
21の外周には、その中心がヒンジピン7の軸心に対し
てオフセットした円弧を主体とする、カム面22が形成
されている。ブレーキ片18は断面が略コ字形状の鋼板
成型品であり、ヒンジボデー16内に摺動自在に保持さ
れると共に、コイルスプリング19に付勢されてヒンジ
アーム17のカム面22に圧接している。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はヒンジ装置に係り、特に
電子機器等における保護カバーの着脱容易化や操作性向
上を図ったヒンジ装置に関する。
電子機器等における保護カバーの着脱容易化や操作性向
上を図ったヒンジ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子技術の飛躍的な進歩により、
パーソナルワードプロセッサや電子手帳等、表示画面を
備えたポータブル型の電子機器が増加している。
パーソナルワードプロセッサや電子手帳等、表示画面を
備えたポータブル型の電子機器が増加している。
【0003】このような電子機器の表示画面は液晶等の
表示体を透明なプラスチック板(以下、ガラス)で覆っ
たものであるため、衝撃を受けたり堅いものと接触した
場合、ガラスが割れたり、ガラスの表面に擦傷が付く虞
がある。したがって、図11にその斜視図を示した従来
の電子機器では、筐体本体1の後端部に開閉自在な保護
カバー2が取付けられており、使用時以外には保護カバ
ー2を閉じることによりガラス3の表面を保護できるよ
うになっている。
表示体を透明なプラスチック板(以下、ガラス)で覆っ
たものであるため、衝撃を受けたり堅いものと接触した
場合、ガラスが割れたり、ガラスの表面に擦傷が付く虞
がある。したがって、図11にその斜視図を示した従来
の電子機器では、筐体本体1の後端部に開閉自在な保護
カバー2が取付けられており、使用時以外には保護カバ
ー2を閉じることによりガラス3の表面を保護できるよ
うになっている。
【0004】保護カバー2の基端部には左右にボス4,
5が形成されており、これらのボス4,5の係止穴6に
筐体本体1の後端部に設けられたヒンジピン7,8がそ
れぞれ嵌合している。したがって、保護カバー2はこれ
らのヒンジピン7,8を回転軸として開閉する。左側の
ヒンジピン7は左右方向に摺動するスライドブロック9
に固着されている。そして、図12にヒンジ部の斜視図
を示したように、保護カバー2を開いた状態でスライド
ブロック9を右方向に移動させると、係止穴6とヒンジ
ピン7との嵌合が外れ、保護カバー2を取外すことがで
きる。尚、筐体本体1には、スライドブロック9を左方
向に付勢する、図示しないスプリングが内蔵されてい
る。また、筐体本体1と保護カバー2とには、保護カバ
ー2を完全に開いた状態で固定する、図示しないストッ
パが形成されている。
5が形成されており、これらのボス4,5の係止穴6に
筐体本体1の後端部に設けられたヒンジピン7,8がそ
れぞれ嵌合している。したがって、保護カバー2はこれ
らのヒンジピン7,8を回転軸として開閉する。左側の
ヒンジピン7は左右方向に摺動するスライドブロック9
に固着されている。そして、図12にヒンジ部の斜視図
を示したように、保護カバー2を開いた状態でスライド
ブロック9を右方向に移動させると、係止穴6とヒンジ
ピン7との嵌合が外れ、保護カバー2を取外すことがで
きる。尚、筐体本体1には、スライドブロック9を左方
向に付勢する、図示しないスプリングが内蔵されてい
る。また、筐体本体1と保護カバー2とには、保護カバ
ー2を完全に開いた状態で固定する、図示しないストッ
パが形成されている。
【0005】一方、保護カバー2の先端部には筐体本体
1側に回り込む指掛部10が形成されており、この指掛
部10の内側には係止突起11が突設されている。筐体
本体1の前端部には左右に摺動するキャッチ12が設け
られており、このキャッチ12が、図13にキャッチ部
の斜視図を示したように、係止突起11に係合して保護
カバー2を閉じた状態で係止する。尚、キャッチ12は
図示しないスプリングにより右方向に付勢されており、
保護カバー2を閉じるとキャッチ12と係止突起11と
が自動的に係合する。
1側に回り込む指掛部10が形成されており、この指掛
部10の内側には係止突起11が突設されている。筐体
本体1の前端部には左右に摺動するキャッチ12が設け
られており、このキャッチ12が、図13にキャッチ部
の斜視図を示したように、係止突起11に係合して保護
カバー2を閉じた状態で係止する。尚、キャッチ12は
図示しないスプリングにより右方向に付勢されており、
保護カバー2を閉じるとキャッチ12と係止突起11と
が自動的に係合する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の電子機
器には、以下に述べる取扱上の問題点があった。保護カ
バー2は、ボス4,5とヒンジピン7,8とを介して、
筐体本体1に回動自在に結合されている。そのため、保
護カバー2は完全に開いた位置ではストッパにより固定
されるが、任意の開き角度で固定することができなかっ
た。したがって、外部の照明等のガラス3の表面への映
り込みを防止できない場合があり、表示画面が見難くな
ることがあった。また、保護カバー2を開く際には、一
方の手でキャッチ12を外しながら、他方の手で保護カ
バー2を開かねばならず、片手操作が不可能であった。
更に、筐体本体1が小型であるため、係止穴6およびヒ
ンジピン7,8の径も小さく、一旦外した保護カバー2
を筐体本体1に装着する作業が困難であった。そこで、
本発明は、上記従来技術が有する問題点を解消し、保護
カバーの筐体本体への着脱容易化や開閉操作性の向上等
を図ったヒンジ装置を提供することを目的とする。
器には、以下に述べる取扱上の問題点があった。保護カ
バー2は、ボス4,5とヒンジピン7,8とを介して、
筐体本体1に回動自在に結合されている。そのため、保
護カバー2は完全に開いた位置ではストッパにより固定
されるが、任意の開き角度で固定することができなかっ
た。したがって、外部の照明等のガラス3の表面への映
り込みを防止できない場合があり、表示画面が見難くな
ることがあった。また、保護カバー2を開く際には、一
方の手でキャッチ12を外しながら、他方の手で保護カ
バー2を開かねばならず、片手操作が不可能であった。
更に、筐体本体1が小型であるため、係止穴6およびヒ
ンジピン7,8の径も小さく、一旦外した保護カバー2
を筐体本体1に装着する作業が困難であった。そこで、
本発明は、上記従来技術が有する問題点を解消し、保護
カバーの筐体本体への着脱容易化や開閉操作性の向上等
を図ったヒンジ装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のヒンジ装置は、表示画面が配設される筐体
本体と、前記表示画面を保護する保護カバーとを回動自
在に結合するヒンジ装置であって、前記筐体本体に取付
けられるヒンジボデーと、このヒンジボデーにヒンジピ
ンを介してその基部が回動自在に支持されたヒンジアー
ムと、このヒンジアームから前記ヒンジピンと直交する
方向に突設され、前記保護カバーに設けられた保持穴に
着脱自在に嵌入するカバー結合片と、このカバー結合片
の先端に形成され、前記保持穴に設けられた係止部に係
合する係止爪と、前記ヒンジボデーに摺動自在に内装さ
れ、前記ヒンジアームのヒンジピン回りの外周面を押圧
するブレーキ片と、このブレーキ片を前記ヒンジアーム
側に付勢するスプリングと、前記ヒンジアームの基部に
形成され、前記保護カバーの閉鎖時に前記ブレーキ片を
前記ヒンジボデー側に移動させることにより前記ヒンジ
アームを前記保護カバーが開く方向に回動させる回転力
を発生させるカム面とを備えたことを特徴とするもので
ある。
に、本発明のヒンジ装置は、表示画面が配設される筐体
本体と、前記表示画面を保護する保護カバーとを回動自
在に結合するヒンジ装置であって、前記筐体本体に取付
けられるヒンジボデーと、このヒンジボデーにヒンジピ
ンを介してその基部が回動自在に支持されたヒンジアー
ムと、このヒンジアームから前記ヒンジピンと直交する
方向に突設され、前記保護カバーに設けられた保持穴に
着脱自在に嵌入するカバー結合片と、このカバー結合片
の先端に形成され、前記保持穴に設けられた係止部に係
合する係止爪と、前記ヒンジボデーに摺動自在に内装さ
れ、前記ヒンジアームのヒンジピン回りの外周面を押圧
するブレーキ片と、このブレーキ片を前記ヒンジアーム
側に付勢するスプリングと、前記ヒンジアームの基部に
形成され、前記保護カバーの閉鎖時に前記ブレーキ片を
前記ヒンジボデー側に移動させることにより前記ヒンジ
アームを前記保護カバーが開く方向に回動させる回転力
を発生させるカム面とを備えたことを特徴とするもので
ある。
【0008】
【作用】本発明によれば、ブレーキ片がヒンジアームの
ヒンジピン回りの外周面に押圧されるため、両者の間の
摩擦力により保護カバーが任意の開き角度に固定され
る。また、キャッチを外すことにより保護カバーを開放
すると、ブレーキ片によりヒンジアームのカム面が押圧
されて保護カバーが自動的に開く。また、保護カバーの
保持穴にヒンジアームのカバー結合片を挿入して嵌合さ
せることにより、筐体本体と保護カバーとが結合され
る。
ヒンジピン回りの外周面に押圧されるため、両者の間の
摩擦力により保護カバーが任意の開き角度に固定され
る。また、キャッチを外すことにより保護カバーを開放
すると、ブレーキ片によりヒンジアームのカム面が押圧
されて保護カバーが自動的に開く。また、保護カバーの
保持穴にヒンジアームのカバー結合片を挿入して嵌合さ
せることにより、筐体本体と保護カバーとが結合され
る。
【0009】
【実施例】以下、本発明によるヒンジ装置を採用した電
子機器の一実施例について、添付の図面を参照して説明
する。尚、実施例の説明にあたっては、従来装置と同一
の部材に同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は本発明によるヒンジ装置を採用した電子機器の斜
視図である。この電子機器では、従来装置と同様に筐体
本体1の後端部に開閉自在な保護カバー2が取付けられ
ており、使用時以外には保護カバー2を閉じることによ
りガラス3の表面を保護できるようになっている。筐体
本体1と保護カバー2とは、筐体本体1側に装着され
た、左右のヒンジ装置13,14を介して結合されてい
る。また、筐体本体1の前面には押ボタン型のキャッチ
12が設けられており、保護カバー2の前端部に形成さ
れた一対の係止突起11に係合して、保護カバー2を閉
じた状態で係止する。
子機器の一実施例について、添付の図面を参照して説明
する。尚、実施例の説明にあたっては、従来装置と同一
の部材に同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は本発明によるヒンジ装置を採用した電子機器の斜
視図である。この電子機器では、従来装置と同様に筐体
本体1の後端部に開閉自在な保護カバー2が取付けられ
ており、使用時以外には保護カバー2を閉じることによ
りガラス3の表面を保護できるようになっている。筐体
本体1と保護カバー2とは、筐体本体1側に装着され
た、左右のヒンジ装置13,14を介して結合されてい
る。また、筐体本体1の前面には押ボタン型のキャッチ
12が設けられており、保護カバー2の前端部に形成さ
れた一対の係止突起11に係合して、保護カバー2を閉
じた状態で係止する。
【0010】図2は実施例のヒンジ装置を示した拡大斜
視図であり、図3は実施例のヒンジ装置を示した縦断面
図であり、図4は実施例のヒンジ装置を示した横断面図
である。図2乃至図4に示したように、ヒンジ装置14
は、筐体本体1内の鋼板製のフレーム15にねじ止めさ
れたヒンジボデー16、ヒンジボデー16にヒンジピン
7により回動自在に保持されたヒンジアーム17、ヒン
ジボデー16内に収納されたブレーキ片18およびコイ
ルスプリング19とから構成されている。
視図であり、図3は実施例のヒンジ装置を示した縦断面
図であり、図4は実施例のヒンジ装置を示した横断面図
である。図2乃至図4に示したように、ヒンジ装置14
は、筐体本体1内の鋼板製のフレーム15にねじ止めさ
れたヒンジボデー16、ヒンジボデー16にヒンジピン
7により回動自在に保持されたヒンジアーム17、ヒン
ジボデー16内に収納されたブレーキ片18およびコイ
ルスプリング19とから構成されている。
【0011】ヒンジボデー16とヒンジアーム17とは
共に合成樹脂の射出成型品であり、ヒンジボデー16の
後端に突設された左右一対の腕部20にヒンジアーム1
7の基部21が嵌合している。ヒンジアーム17の基部
21の外周には、その中心がヒンジピン7の軸心に対し
てオフセットした円弧を主体とする、カム面22が形成
されている。ブレーキ片18は断面が略コ字形状の鋼板
成型品であり、ヒンジボデー16内に摺動自在に保持さ
れると共に、コイルスプリング19に付勢されてヒンジ
アーム17のカム面22に圧接している。そして、図1
乃至図4の状態すなわち保護カバー2を開放した位置で
は、ヒンジピン7の軸心とカム面22との距離が最も小
さく、ブレーキ片18が後退することにより、コイルス
プリング19は伸長している。図3及び図4中、23は
ヒンジボデー16内に一体に形成されたスプリングガイ
ドである。
共に合成樹脂の射出成型品であり、ヒンジボデー16の
後端に突設された左右一対の腕部20にヒンジアーム1
7の基部21が嵌合している。ヒンジアーム17の基部
21の外周には、その中心がヒンジピン7の軸心に対し
てオフセットした円弧を主体とする、カム面22が形成
されている。ブレーキ片18は断面が略コ字形状の鋼板
成型品であり、ヒンジボデー16内に摺動自在に保持さ
れると共に、コイルスプリング19に付勢されてヒンジ
アーム17のカム面22に圧接している。そして、図1
乃至図4の状態すなわち保護カバー2を開放した位置で
は、ヒンジピン7の軸心とカム面22との距離が最も小
さく、ブレーキ片18が後退することにより、コイルス
プリング19は伸長している。図3及び図4中、23は
ヒンジボデー16内に一体に形成されたスプリングガイ
ドである。
【0012】ヒンジアーム17からは、基部21の右側
に隣接して、略U字形状の結合部24が延設されてい
る。結合部24の右側部分はカバー結合片25となって
おり、その先端には内側に向いた係止爪26が形成され
ている。一方、保護カバー2にはボス27が突設されて
おり、このボス27にカバー結合片25が嵌入する矩形
の保持穴28が穿設されている。図4に示したように、
保持穴28は保護カバー2の裏面側で開放されており、
裏面側のボス27の端面が係止爪26が係合する係止部
29となっている。また、保持穴28の幅はカバー結合
片25の幅より若干広くなっており、カバー結合片25
を保持穴28内で左右に移動可能とする隙間tが形成さ
れている。そして、結合部24の左端面とヒンジボデー
16の腕部20との間には隙間sが形成されており、結
合部24が時計回りに所定量撓むことが可能となってい
る。図2乃至図4中、30はボス27の右端部分を構成
する押圧部であり、保持穴28の端面から円弧状に突出
している。
に隣接して、略U字形状の結合部24が延設されてい
る。結合部24の右側部分はカバー結合片25となって
おり、その先端には内側に向いた係止爪26が形成され
ている。一方、保護カバー2にはボス27が突設されて
おり、このボス27にカバー結合片25が嵌入する矩形
の保持穴28が穿設されている。図4に示したように、
保持穴28は保護カバー2の裏面側で開放されており、
裏面側のボス27の端面が係止爪26が係合する係止部
29となっている。また、保持穴28の幅はカバー結合
片25の幅より若干広くなっており、カバー結合片25
を保持穴28内で左右に移動可能とする隙間tが形成さ
れている。そして、結合部24の左端面とヒンジボデー
16の腕部20との間には隙間sが形成されており、結
合部24が時計回りに所定量撓むことが可能となってい
る。図2乃至図4中、30はボス27の右端部分を構成
する押圧部であり、保持穴28の端面から円弧状に突出
している。
【0013】以下、本実施例の作用を述べる。図5乃至
図7は、保護カバー2開放時における、ヒンジ装置14
の作動を示した説明図である。図5に示したように保護
カバー2が閉じられている場合、ブレーキ片18はヒン
ジアーム17のカム面22に押圧されてヒンジボデー1
6内に押込まれており、スプリング19が圧縮された状
態となる。ここで、キャッチ12を押して係止突起11
との係合を解くと、スプリング19に付勢されたブレー
キ片18がカム面22を介してヒンジアーム17を付勢
し、これを時計回りに回動させる。その結果、図6に示
したように保護カバー2が跳ね上がって開く。この際、
スプリング19に付勢されたブレーキ片18とカム面2
2との間に摩擦力が発生し、この摩擦力によって保護カ
バー2は所定の開き角度で係止される。その後、図7に
示したように使用者が保護カバー2を手で開いた場合に
も、ブレーキ片18とカム面22との間の摩擦力により
保護カバー2が所望の角度に固定される。尚、従来装置
と同様に、保護カバー2を閉じると、キャッチ12と係
止突起11とが自動的に係合して固定される。
図7は、保護カバー2開放時における、ヒンジ装置14
の作動を示した説明図である。図5に示したように保護
カバー2が閉じられている場合、ブレーキ片18はヒン
ジアーム17のカム面22に押圧されてヒンジボデー1
6内に押込まれており、スプリング19が圧縮された状
態となる。ここで、キャッチ12を押して係止突起11
との係合を解くと、スプリング19に付勢されたブレー
キ片18がカム面22を介してヒンジアーム17を付勢
し、これを時計回りに回動させる。その結果、図6に示
したように保護カバー2が跳ね上がって開く。この際、
スプリング19に付勢されたブレーキ片18とカム面2
2との間に摩擦力が発生し、この摩擦力によって保護カ
バー2は所定の開き角度で係止される。その後、図7に
示したように使用者が保護カバー2を手で開いた場合に
も、ブレーキ片18とカム面22との間の摩擦力により
保護カバー2が所望の角度に固定される。尚、従来装置
と同様に、保護カバー2を閉じると、キャッチ12と係
止突起11とが自動的に係合して固定される。
【0014】一方、図5乃至図7は、保護カバー2の取
外し時の作動を示した説明図である。筐体本体1に保護
カバー2が取付けられている場合、図8に示したよう
に、ヒンジアーム17の係止片25がボス27の保持穴
28に嵌入している。この状態では係止爪26が係止部
29に係合しており、開閉時に保護カバー2が不用意に
脱落することはない。ここで、保護カバー2の押圧部3
0を指で内側に押すと、ヒンジアーム17の結合部24
が押圧部30と共に弾性変形し、図9に示したように、
保持穴28内で係止片25が外側に相対移動する。その
結果、係止爪26と係止部29との係合が解け、保持穴
28内で係止片25を摺動させることが可能となる。そ
して、手で持って筐体本体1から引離すことにより、図
10に示したように、保護カバー2を取外すことが可能
となる。また、筐体本体1に保護カバー2を取付ける場
合には、係止片25を保持穴28に挿入することによ
り、係止爪26が係止部29に係合して確実に結合され
る。
外し時の作動を示した説明図である。筐体本体1に保護
カバー2が取付けられている場合、図8に示したよう
に、ヒンジアーム17の係止片25がボス27の保持穴
28に嵌入している。この状態では係止爪26が係止部
29に係合しており、開閉時に保護カバー2が不用意に
脱落することはない。ここで、保護カバー2の押圧部3
0を指で内側に押すと、ヒンジアーム17の結合部24
が押圧部30と共に弾性変形し、図9に示したように、
保持穴28内で係止片25が外側に相対移動する。その
結果、係止爪26と係止部29との係合が解け、保持穴
28内で係止片25を摺動させることが可能となる。そ
して、手で持って筐体本体1から引離すことにより、図
10に示したように、保護カバー2を取外すことが可能
となる。また、筐体本体1に保護カバー2を取付ける場
合には、係止片25を保持穴28に挿入することによ
り、係止爪26が係止部29に係合して確実に結合され
る。
【0015】本実施例では、上述した構成を採ったた
め、保護カバー2を片手で開くことができるようにな
り、操作性が大幅に向上した。また、保護カバー2を任
意の開き角度で固定できるため、外部照明等のガラス面
3への反射を防止することが可能となった。更に、保護
カバー2を筐体本体1に確実に取付けることができる一
方、その着脱も従来装置に比べて遥かに容易になった。
め、保護カバー2を片手で開くことができるようにな
り、操作性が大幅に向上した。また、保護カバー2を任
意の開き角度で固定できるため、外部照明等のガラス面
3への反射を防止することが可能となった。更に、保護
カバー2を筐体本体1に確実に取付けることができる一
方、その着脱も従来装置に比べて遥かに容易になった。
【0016】本発明の態様はこれらの実施例に限られる
ものではなく、例えば電子機器以外の筐体に用いられる
ヒンジ装置に本発明を適用してもよい。また、板ばね等
を用いることにより、ブレーキ片とスプリングとを一つ
の部材にしてもよいし、カム面にノッチを形成して保護
カバーが段階的に開くようにしてもよい。更に、ヒンジ
アームの係止爪と保護カバー側の係止部との係合を緩く
し、筐体本体から強く引離すだけで保護カバーを取外せ
るようにしてもよい。
ものではなく、例えば電子機器以外の筐体に用いられる
ヒンジ装置に本発明を適用してもよい。また、板ばね等
を用いることにより、ブレーキ片とスプリングとを一つ
の部材にしてもよいし、カム面にノッチを形成して保護
カバーが段階的に開くようにしてもよい。更に、ヒンジ
アームの係止爪と保護カバー側の係止部との係合を緩く
し、筐体本体から強く引離すだけで保護カバーを取外せ
るようにしてもよい。
【0017】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、キャッチを外すだけで保護カバーが跳ね上が
るため、開放操作性が大幅に向上する。また、保護カバ
ーを任意の開き角度で固定できるため、外部照明等のガ
ラス面への反射を防止することが容易となる。更に、保
護カバーを筐体本体に確実に取付けることができる一
方、その着脱も容易となる。
によれば、キャッチを外すだけで保護カバーが跳ね上が
るため、開放操作性が大幅に向上する。また、保護カバ
ーを任意の開き角度で固定できるため、外部照明等のガ
ラス面への反射を防止することが容易となる。更に、保
護カバーを筐体本体に確実に取付けることができる一
方、その着脱も容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるヒンジ装置を採用した電子機器の
一実施例を示した斜視図。
一実施例を示した斜視図。
【図2】実施例のヒンジ装置を示した拡大斜視図。
【図3】実施例のヒンジ装置を示した縦断面図。
【図4】実施例のヒンジ装置を示した横断面図。
【図5】保護カバーが閉じた状態の実施例のヒンジ装置
を示した縦断面図。
を示した縦断面図。
【図6】保護カバーが跳上がった状態の実施例のヒンジ
装置を示した縦断面図。
装置を示した縦断面図。
【図7】保護カバーが完全に開放された状態の実施例の
ヒンジ装置を示した縦断面図。
ヒンジ装置を示した縦断面図。
【図8】保護カバーが結合した状態の実施例のヒンジ装
置を示した平面図。
置を示した平面図。
【図9】押圧部を介してカバー結合片が押圧された状態
の実施例のヒンジ装置を示した平面図。
の実施例のヒンジ装置を示した平面図。
【図10】保護カバーが取外された状態の実施例のヒン
ジ装置を示した平面図。
ジ装置を示した平面図。
【図11】従来の電子機器の一例を示した斜視図。
【図12】従来の電子機器のヒンジ部を示した斜視図。
【図13】従来の電子機器のキャッチ部を示した斜視
図。
図。
1 筐体本体 2 保護カバー 3 ガラス 7 ヒンジピン 14 ヒンジ装置 16 ヒンジボデー 17 ヒンジアーム 18 ブレーキ片 19 スプリング 21 基部 22 カム面 25 カバー結合片 26 係止爪 28 保持穴 29 係止部 30 押圧部
Claims (2)
- 【請求項1】筐体本体と保護カバーとを回動自在に結合
するヒンジ装置であって、 前記筐体本体に取付けられるヒンジボデーと、 このヒンジボデーにヒンジピンを介してその基部が回動
自在に支持されたヒンジアームと、 このヒンジアームから前記ヒンジピンと直交する方向に
突設され、前記保護カバーに設けられた保持穴に着脱自
在に嵌入するカバー結合片と、 このカバー結合片の先端に形成され、前記保持穴に設け
られた係止部に係合する係止爪と、 前記ヒンジボデーに摺動自在に内装され、前記ヒンジア
ームのヒンジピン回りの外周面を押圧するブレーキ片
と、 このブレーキ片を前記ヒンジアーム側に付勢するスプリ
ングと、 前記ヒンジアームの基部に形成され、前記保護カバーの
閉鎖時に前記ブレーキ片を前記ヒンジボデー側に移動さ
せることにより前記ヒンジアームを前記保護カバーが開
く方向に回動させる回転力を発生させるカム面とを備え
たことを特徴とするヒンジ装置。 - 【請求項2】前記カバー結合片が前記ヒンジアームに対
して傾動可能に形成され、前記保護カバーに設けられた
押圧部を介して押圧されることにより、前記係止爪と前
記係止部との係合が外れる方向に傾動することを特徴と
する請求項1記載のヒンジ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5101238A JPH06310875A (ja) | 1993-04-27 | 1993-04-27 | ヒンジ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5101238A JPH06310875A (ja) | 1993-04-27 | 1993-04-27 | ヒンジ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06310875A true JPH06310875A (ja) | 1994-11-04 |
Family
ID=14295326
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5101238A Pending JPH06310875A (ja) | 1993-04-27 | 1993-04-27 | ヒンジ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06310875A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100294296B1 (ko) * | 1997-06-16 | 2001-07-12 | 야마다 미쯔요시 | 힌지장치 |
KR100492734B1 (ko) * | 2002-03-29 | 2005-06-07 | 인은영 | 도어 개폐제어를 위한 힌지 |
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JP2010040579A (ja) * | 2008-07-31 | 2010-02-18 | Nippon Denon Kk | 開閉可能な保護カバー付き物品 |
JP2010251610A (ja) * | 2009-04-17 | 2010-11-04 | Victor Co Of Japan Ltd | ドア回動機構及びそれを備えた電子機器 |
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JP2020061311A (ja) * | 2018-10-11 | 2020-04-16 | 株式会社マキタ | バッテリ搭載機器 |
CN111252383A (zh) * | 2020-03-25 | 2020-06-09 | 利亚德智慧显示(深圳)有限公司 | 显示装置 |
-
1993
- 1993-04-27 JP JP5101238A patent/JPH06310875A/ja active Pending
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