JPH0631067Y2 - 浴室ユニット等の天井パネル取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本考案は浴室ユニット等にあって、防水パンなどから立
設された支柱や壁パネルの上に、天井パネルを載設する
ために供して好適な天井パネル取付装置に関する。

《従来の技術》 従来この種の取付装置は、天井パネルを支柱や壁パネル
等に、連結部材を介して取着するため、多数箇所をビス
止めしなくてはならず、この結果その取付作業が面倒と
なるばかりか、一旦取着してしまうと、これを取り外す
のに難渋し、支柱の位置に設計変更などがあったりする
と、その都度、支柱と天井パネルとの連結部材によるビ
ス止めを、やり直さねばならないなどの不都合がある。

《考案が解決しようとする課題》 本考案は、上記従来の欠陥に鑑み、天井パネルには、レ
ールに走行自在なるよう係合したジョイントピースを設
けておき、これをスライドさせて、立設の支柱における
上端開口に、当該ジョイントピースを嵌合可能とするだ
けでなく、この際、天井パネルと支柱に設けた載置受片
とを、適切にタッチクローズ型ファスナーによって着脱
自在なるよう連結可能とすることで、天井パネルの支柱
に対する固定化を実現できるようにし、これにより、多
くのビスを用いなくてもすむようにして、取付作業効率
を飛躍的に向上させると共に、この取付けだけでなく取
外しをも簡易な操作で迅速に行い得るようにし、かつ天
井パネル自体の強度をも向上させようとするのが、その
目的である。

《課題を解決するための手段》 本考案では、上記の目的を達成するため、所定箇所から
所要複数だけ立設されて、内側に壁パネルが固設され、
かつ、上端開口を有する支柱と、この支柱に載置される
天井パネルとを具備し、当該天井パネルの天井内壁に
は、長手方向が前記の壁パネルと平行状態となるよう固
設されたレールを設けると共に、このレールには、その
長手方向に走行自在なるよう係合垂下されて、所望の前
記支柱における前記上端開口に嵌合自在であるジョイン
トピースを設け、上記の支柱に取着した載置受片の上面
を、当該支柱の上端開口と略同高位に配設し、この上面
に固設した一方のタッチクローズ型ファスナーに、天井
パネルの天井内壁に固設した他方のタッチクローズ型フ
ァスナーが、係脱自在なるよう係合されていることを特
徴とする浴室ユニット等の天井パネル取付装置を提供し
ようとしている。

《作用》 天井パネルのレールに係合されているジョイントピース
は、レールに沿って走行自在で、どこへでも変移できる
ので、所定位置に立設された支柱の上位に配装の天井パ
ネルにあって、そのジョイントピースを適宜スライドさ
せて、所望の支柱における上端開口に嵌合すれば、天井
パネルが支柱上に載置され、当該位置に固定されること
となる。

また、支柱に固設の載置受片には、その上面にあって一
方のタッチクローズ型ファスナーが設けられ、かつ、天
井パネルの天井内壁には、他方のタッチクローズ型ファ
スナーが設けられているため、既知の如く上記両タッチ
クローズ型ファスナーが係合されることとなり、この結
果、当該天井パネルは、前記のジョイントピースと、当
該両タッチクローズ型ファスナー相互の連結とによっ
て、不本意な微動をも阻止され、望ましい強度をもって
支柱に対して簡易、迅速に取付けられる。

また当該ジョイントピースは上端開口より脱出可能にし
て、かつ両タッチクローズ型ファスナーの係合も離脱自
在であるため、天井パネルの取外しも容易になし得る。

《実施例》 本考案を第１図乃至第３図によって詳記すれば、スチロ
ール樹脂とか、塩化ビニールと鋼板とによる合板などに
て形成された平面四角形状の天井パネル１は、その外周
端部に、下方へ曲設させた垂下周縁部1aを有すると共
に、第１図では当該周縁部1a寄りに上向きに突設した突
条部1bが周設されているのに対し、第２図と第３図で
は、当該突条部1bが垂下周縁部1aと連続して形成されて
いる。

上記突条部1bの突設により、天井パネル１の天井内壁1c
側に凹溝条1dが形成されるが、本考案では、この凹溝条
1dにレール２が、木ねじ2aを天井パネル１から突条部1b
に当接した裏当材2bに螺止することで、固定されてお
り、図示のレール２は断面 形の型材により形成され、このレール２における下位レ
ール短片部2c,2dに、合成樹脂などにより形成のジョイ
ントピース３の係合摺接溝3a,3bが係合されていて、こ
のことで、当該ジョイントピース３が、レール２の長手
方向へ摺動自在となっている。

次に浴室ユニットなどにあっては、その防水パン等から
立設された所要数の支柱４が配装されることとなり、こ
の支柱４の内側には接着その他の手段によって前記のレ
ール２と平行状態となるように壁パネル５が固設される
こととなるが、この支柱４には、上端開口4aが開成され
ていて、図示例では上端開口4aが角柱状に形成されてい
ると共に、前記ジョイントピース３も角柱状に形成さ
れ、ジョイントピース３は、この上端開口4aに嵌合自在
な寸法に設定されている。

さらに天井パネル１は、上記の支柱４上に載置されるこ
ととなるが、当該支柱４の一側面にＬ字状の載置受片4b
がビス4cによって固定されることで、その上面4dを上端
開口4aと同じ高さに保持されている。さらに、当該上面
には、図示の如く既知である一方のタッチクローズ型フ
ァスナー6aを固設すると共に、天井パネル１の天井内壁
1cには、これまた既知である他方のタッチクローズ型フ
ァスナー6bが、上記一方のタッチクローズ型ファスナー
6aに、着脱自在なるよう係止され、これにより、天井パ
ネル１が不本意に載置受片4bから離脱しないようにして
あり、図中７は防水テープを８はコーキング材を夫々示
している。

そこで、第２図のように天井パネル１を上位に配し、こ
の際ジョイントピース３をレール２に沿って適宜変移さ
せておき、これを夫々の支柱４における上端開口4aに嵌
合させるのであり、これによって天井パネル１は横方向
へ変動することなく固定され、しかも、さらに一方のタ
ッチクローズ型ファスナー6aに他方のタッチクローズ型
ファスナー6bが係止されることとなるので、上向きへの
離脱も阻止された状態にて、天井パネル１の取付けが完
了する。

《考案の効果》 本考案は上記のようにして構成されるものであるから、
どのような支柱配置のものに対しても、ジョイントピー
スの変移、嵌合の操作にて天井パネルの取着が、迅速か
つ簡易に行い得るばかりか、天井パネルの横方向に対す
る強度も大となる。

しかも、天井パネルの内側にはレールが取り付けられて
いるので、当該パネルの強度も大となり、また天井パネ
ルに歪曲が生じても、無理な力が支柱等に加わり、これ
を傾倒させてしまったり当該パネルを損傷させてしまう
といったことも防止することができる。

さらに、本考案では単に天井パネルが支柱上に載置され
ているだけでなく、適所に設けた一方のタッチクローズ
型ファスナーと、他方のタッチクローズ型ファスナーと
の係止により、木ねじやビスなどを多数用いることな
く、天井パネルの取付け状態が上下方向にも安定化し、
しかも天井パネルの取り外しに当っても、極めて簡易迅
速な作業で、これに対処することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案に係る天井パネル取付装置の要部を示
す縦断正面図、第２図は同装置の組成途上状態を示した
一部切欠の斜視説明図、第３図は第１図とは別異の同上
取付装置を示した要部縦断正面図である。 １……天井パネル 1c……天井内壁 ２……レール ３……ジョイントピース ４……支柱 4a……上端開口 4b……載置受片 4d……上面 ５……壁パネル 6a……一方のタッチクローズ型ファスナー 6b……他方のタッチクローズ型ファスナー

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】所定箇所から所要複数だけ立設されて、内
   側に壁パネルが固設され、かつ、上端開口を有する支柱
   と、この支柱に載置される天井パネルとを具備し、当該
   天井パネルの天井内壁には、長手方向が前記の壁パネル
   と平行状態となるよう固設されたレールを設けると共
   に、このレールには、その長手方向に走行自在なるよう
   係合垂下されて、所望の前記支柱における前記上端開口
   に嵌合自在であるジョイントピースを設け、上記の支柱
   に取着した載置受片の上面を、当該支柱の上端開口と略
   同高位に配設し、この上面に固設した一方のタッチクロ
   ーズ型ファスナーに、天井パネルの天井内壁に固設した
   他方のタッチクローズ型ファスナーが、係脱自在なるよ
   う係合されていることを特徴とする浴室ユニット等の天
   井パネル取付装置。