JPH06310321A - 酸化物磁性体材料 - Google Patents

酸化物磁性体材料

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JPH06310321A
JPH06310321A JP5095791A JP9579193A JPH06310321A JP H06310321 A JPH06310321 A JP H06310321A JP 5095791 A JP5095791 A JP 5095791A JP 9579193 A JP9579193 A JP 9579193A JP H06310321 A JPH06310321 A JP H06310321A
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low
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JP5095791A
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Shinya Matsutani
伸哉 松谷
Osamu Inoue
修 井上
Koichi Kugimiya
公一 釘宮
Osamu Ishii
治 石井
Yasuyuki Aono
保之 青野
Masaki Suzumura
政毅 鈴村
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高周波帯域(1MHz前後)において、磁気
損失が少なく、かつ磁気損失が極小となる温度が60℃
以上である磁性体材料、およびこれを用いて構成した、
低発熱・高効率で熱暴走しにくいスイッチング電源を提
供する。 【構成】 特定比率のFe23,MnO,ZnOよりな
るMnZnフェライトに、特定量のCaO、SiO2
特定の金属酸化物(TiO2、CoO、CuO、Sn
2、NiO)より選ばれた少なくとも1種類以上を必
ず含有する焼結体である事を特徴とする酸化物磁性体材
料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インダクタンス部品、
電源用トランスコア等に用いられる酸化物磁性体材料に
関し、特に高周波特性に優れた低損失MnZn系フェラ
イト磁性体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のエレクトロニクス技術の発展にと
もなう機器の小型化・高密度化により、使用周波数の高
周波化が進んでいる。例えばスイッチング電源用トラン
ス磁芯その他に用いられる磁性体材料においても、高周
波化への対応が必要とされ、特に小型化した場合の発熱
を防止するために、高周波において低磁気損失であるこ
とが要求されている。
【0003】例えば磁芯材料等に適用される磁性体材料
には、大きく分けて金属系材料と酸化物フェライト系材
料がある。金属系の材料は、飽和磁束密度・透磁率とも
高いという長所があるが、電気抵抗率が10-6〜10-4
Ω・cm程度と低いため、高周波においては渦電流に起
因する磁気損失が増大するという欠点があった。
【0004】この欠点は、磁性体の厚さを薄くする事に
よって改善されるため、金属を薄い箔状に加工し絶縁体
をはさんでロール状に巻いたものも作られているが、薄
体化には約10μm程度と限界があり、また複雑形状の
ものが作りにくい、高コストであるといった問題点があ
る。このため、100kHz程度の周波数帯域までしか
使用不可能であった。
【0005】一方フェライト系材料は、飽和磁束密度は
金属系材料の1/2程度と低い。しかしながら電気抵抗
率は、通常用いられているMnZn系のもので1Ω・c
m程度と、金属系材料に比べてはるかに高く、また、C
aOやSiO2 等の添加物を用いることにより、電気抵
抗率をさらに10〜数百Ω・cm程度まで高めることが
でき、渦電流に起因する磁気損失が高周波数まで比較的
小さく、特別な工夫をすることなく使用可能である。ま
た、複雑形状のものも容易に作れ、かつ低コストである
といった利点を持つ。
【0006】このため、例えば100kHz以上のスイ
ッチング周波数での電源用トランス磁芯材料としては、
このフェライト系の材料が一般に用いられていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなフェライト系材料といえども、500kHz以上に
なると渦電流に起因する磁気損失が増大して使用するこ
とができないという課題がある。また、高周波で比較的
低損失な材料であっても、使用磁束密度を大きくする
と、磁気損失が急増するという問題点があった。
【0008】また、磁気損失の温度係数が室温付近で正
であると、実使用時にトランスが磁気損失により発熱
し、そのため温度が上昇し、温度上昇にともないさらに
磁気損失が増大して発熱が大きくなることを繰り返し、
熱暴走を起こす危険性がある。
【0009】このため、使用条件にもよるが、一般に室
温付近での磁気損失の温度係数が負で、実際に使用する
温度で、磁気損失が最小となるような温度特性を持つこ
とが要求される。
【0010】ところが、充分低磁気損失な材料が無い上
に、比較的磁気損失が低い材料では、一般に磁気損失最
小温度が室温付近にあって熱暴走を起こしやすく、一方
磁気損失最小温度が40〜60℃以上にあるような材料
は、非常に磁気損失が大きいという問題点があった。従
って、超低磁気損失で同時に温度特性も良い材料は、現
在まで得られていないという課題があった。
【0011】ヒステリシス損失は、通常は測定磁束密度
Bmに対して3乗で比例することが知られている。しか
し、フェライトは他の金属系磁性体に比べて、測定磁束
密度Bmが100mT程度から、損失がそれ以上に急増
する事が多い。この理由として、フェライトの飽和磁束
密度が500mTと他の金属系磁性体に対して低いこ
と、100mT前後での磁区構造の変化、磁歪の増加、
ミクロ渦電流半径の変化等が、考えられるが明らかにさ
れていない。
【0012】本発明は、前記従来技術の課題を解決する
ため、高周波における磁気損失が極めて低く、かつ温度
特性に優れた磁性体材料を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の第1番目の酸化物磁性体材料は、主組成と
して、Fe23を61mol%以上67mol%以下、
MnOを3mol%以上36mol%以下、ZnOを0
mol%以上30mol%以下含有し、副成分として
0.05≦CaO≦0.5重量%、0.005≦SiO2
0.2重量%を含有し、さらに、A群(TiO2、Co
O、CuO、SnO2、NiO)の金属酸化物を少なく
とも一種類以上0.005重量%以上0.5重量%以下含
有する焼結体であるという構成を備えたものである。
【0014】次に、本発明の第2番目の酸化物磁性体材
料は、上記酸化物磁性体材料にさらにB群(ZrO2
HfO2、Ta25、Al23、Ga23、In23
GeO 2、Sb23)の金属酸化物を少なくとも一種類
以上、0.01重量%以上0.5重量%以下含有する焼結
体である。
【0015】また、本発明の第3番目の酸化物磁性体材
料は、焼結体の主組成のFe23が62mol%以上6
6mol%以下、MnOが14mol%以上28mol
%以下、ZnOが10mol%以上20mol%以下含
有する酸化物磁性体材料である。
【0016】
【作用】本発明の酸化物磁性体材料の構成によれば、特
定組成範囲内のMnZn系フェライトに、少なくとも特
定量のCaO、SiO2 およびA群(TiO2、Co
O、CuO、SnO2、NiO)の金属酸化物を必ず一
種類以上含有し、あるいはさらにB群(ZrO2、Hf
2、Ta25、Al23、Ga23、In23、Ge
2、Sb23)の金属酸化物を少なくとも一種類以上
含有するという事で、磁気損失の温度特性に優れ、かつ
磁気損失の低い磁性体材料とすることができる。
【0017】本発明において、MnZn系フェライトの
主組成を限定する理由は、磁気損失の絶対値を減少さ
せ、同時に磁気損失の温度特性を制御する必要性からで
ある。
【0018】副成分のうち、CaOおよびSiO2 の役
割は、MnZn系フェライトの、電気抵抗値を増大さ
せ、渦電流にともなう磁気損失を低下させるものであ
る。
【0019】また、B群の添加物の役割は、CaOおよ
びSiO2 とともに、さらに電気抵抗を増大させる事に
ある。
【0020】一方、A群の添加物は、さらに磁気損失を
低下させる事にあるが、これらの添加物による損失低下
のメカニズムは、現時点では明瞭ではない。例えばTi
2のように、若干電気抵抗を高くするものもあるが、
その効果よりも、磁区構造や磁歪を変化させる事によ
り、高磁束密度下での磁気損失を低減していると考えら
れる。
【0021】添加量の下限は、磁気損失低下の効果が表
れるのに必要な最低限度である。一方上限を設定する理
由は、添加量が増加し過ぎると透磁率の低下等を招き、
磁気損失を増大させるためである。
【0022】これらの副成分は、一種類のみの単独添加
でも効果が無くはないが、十分低損失な試料を得るため
には、CaO、SiO2 およびA群(TiO2、Co
O、CuO、SnO2、NiO)の金属酸化物を必ず一
種類以上を添加することは必須である。
【0023】さらに、B群(ZrO2、HfO2、Ta2
5、Al23、Ga23、In23、GeO、Sb2
3)の金属酸化物を少なくとも一種類以上含有すること
が望ましい。
【0024】A群またはB群として2種類以上の金属酸
化物を用いた場合、一種類の添加量が下限である0.0
05重量%未満であっても、2種類以上の合計量が0.
005重量以上であれば、低損失化の効果は現れる。も
ちろん、複数の種類のMxzそれぞれが添加範囲内であ
っても問題はなく、CaOおよびSiO2 のみの場合に
比べて磁気損失を低下させることができる。また、本発
明であげた以外の添加物を加えても、その量が特に多く
ない限り差支えない。
【0025】
【実施例】一般にフェライトの磁気特性のうち、飽和磁
束密度・キュリー温度・損失極小温度などは、その主組
成に依存し、一方、透磁率・残留磁束密度・保持力・磁
気損失などは、主組成の影響も受けるが、微細構造によ
って支配される特性であるとされている。また、高周波
で低損失なMnZnフェライトとしては、飽和磁束密度
・キュリー温度・損失極小温度・透磁率が高い事が必要
とされている(「粉体および粉末冶金」第34巻5号P
191)。
【0026】飽和磁束密度は、ZnO量がある程度多
く、Fe23量が多いほど増加する。しかしながら、Z
nO量が多すぎるとキュリー温度が低下し、またFe2
3量が多すぎると透磁率及び比抵抗値が低下し、また
透磁率が時間とともに変化していく現象であるディスア
コモデーション(DA)が発生し易くなることが知られ
ている。
【0027】このため、低損失MnZnフェライトの主
組成としては、Fe23を53〜54mol%程度、Z
nOを9〜12mol%程度含有するものが最適とされ
(「エレクトロニク・セラミクス」1985年冬号P4
4)、実際に開発されている低損失フェライトも、ほと
んどがこの範囲内であり、低損失化は、この付近の主組
成を用い、添加物・微細構造による検討が中心であっ
た。
【0028】一方、MnZn系フェライトの磁気損失極
小温度については、従来は透磁率の温度特性によって説
明がなされていた。すなわち、MnZn系フェライトの
透磁率の温度変化を測定すると、一般に2つの極大が現
れる。
【0029】1つはキュリー温度直下の極大で、ホプキ
ンソン効果によるプライマリーピークと呼ぶ。他の1つ
は室温近傍での極大で、セカンダリーピークと呼ぶ。こ
のセカンダリーピークの温度で、磁気損失が極小になる
と言われていた。
【0030】このセカンダリーピークは、結晶磁気異方
性定数K1 の符号が温度上昇に伴って負から正の値に変
わるK1 =0の温度に一致する。K1 は温度上昇に対し
て単調に増加するが、Fe2+は正のK1 を持つため、F
2+の量が増加すると(すなわちFe23量が増加する
と)セカンダリーピークの温度は低温側に移動する。従
って、主組成のFe23量が多いと極小損失温度が低く
なり過ぎるため、Fe 23量は、54mol%程度以下
が一般的であった。
【0031】また、TiO2 やCoOはフェライトによ
く用いられる添加物であるが、Ti 4+はフェライト相に
固溶し、電気的中性を保つためにFe3+をFe2+に変化
させる。また、Co2+はそれ自体が大きな正のK1 を持
つ。このため、これらの添加量増加にともない、極小損
失温度が低下するので、低損失用フェライトには必ずし
も用いられていなかった。
【0032】発明者等は、同一の添加物条件の元で、主
組成比の異なるMnZn系フェライトを作製し、主組成
の効果を詳細に検討した。その結果、従来用いられてい
たものとは全く異なる、61mol%以上、67mol%以下と
非常にFe23過剰な主組成において、特定の添加物を
用いる事により、磁気損失極小温度が60℃以上で、か
つ100kHz〜数MHzでも低磁気損失なフェライト
が得られる事を見いだした。
【0033】従来、Fe23が非常に過剰な主組成にお
いては、比抵抗値が低いため渦電流損失が増加するため
高周波では使用できないと考えられていた。しかし、発
明者等の検討によると、Fe23が非常に過剰な主組成
においても、効果的な副成分を複合添加することで、ヒ
ステリシス損失を増加させる事なく、比抵抗値を増加さ
せ磁気損失の絶対値を低減させることができることが明
らかになった。
【0034】すなわち特定の主組成を選択し、これに特
定量のCaOおよびSiO2 を添加する事により、損失
は低下するが、これにさらにA群(TiO2、CoO、
CuO、SnO2、NiO)の金属酸化物の複合添加に
より、従来よりもはるかに優れた低損失化効果を見いだ
した。またさらに、B群(ZrO2、HfO2、Ta
25、Al23、Ga23、In23、GeO2、Sb2
3)の金属酸化物を添加により低損失化が図れる。
【0035】添加物による低損失化については、CaO
およびSiO2 を同時に添加し、これらを粒界に偏析さ
せる事により高電気抵抗化させ、渦電流損失を減少させ
る事ができる。これに選択されたA群の添加物を用いる
事により、さらに好ましくはB群の添加物も用いること
でより低損失化できる。
【0036】しかしながら発明者等の検討によると、こ
のB群の添加物についても粒界に析出させる事が重要で
ある。添加物を多量に用いると、必ず電気抵抗は高くな
り、渦電流損失は減少するが、添加物のフェライト相へ
の固溶は逆にヒステリシス損を増加させる事になる。従
って、添加物量はできる限り少なくし、粒界に薄く均一
に析出させる事により、低損失な材料が得られる。具体
的には、上記B群の金属酸化物の粒界層部分の濃度が、
粒子内部の濃度の5倍以上にすると、さらに損失を低下
させる事が出来るため好ましい。
【0037】一方、A群の添加物については、逆にフェ
ライト相へ固溶させる事が望ましい。このA群の添加物
による損失低下のメカニズムは、現時点では明瞭ではな
い。TiO2 のように、若干電気抵抗を高くするものも
あるが、その効果よりも、磁区構造や磁歪を変化させる
事により、高磁束密度下でも磁気損失の低い磁性体材料
を得ることが出来ると考えられる。
【0038】特定量のCaOおよびSiO2 にMxz
添加する事に磁気損失の温度特性に優れ、かつ磁気損失
の低い磁性体材料とすることができる。しかしながら、
CaO,SiO2 およびMxzを適当量添加していたと
しても、主組成が異なれば、充分低損失な試料は得られ
ない。また、主組成が異なると、添加物による低損失化
が認められなくなる場合もある。最も低損失な材料は、
主組成、副成分の条件を同時に満たすことで実現でき
る。
【0039】磁気損失極小温度は、結晶磁気異方性定数
1 の符号が温度上昇に伴って負から正の値に変わるK
1 =0の温度に一致するため、正のK1 を持つFe2+
量が増加する(すなわちFe23量が増加すると)極小
損失温度は低温側に移動し、室温以下になると考えられ
ていた。
【0040】しかし、主組成のFe23量が61mol
%以上になると再び、室温でK1<0となるため(K.Oht
a:J.Phys.Soc.Japan 18,684(1963))、Fe23量過剰
組成においても極小損失温度を40〜60℃以上に制御
可能である。
【0041】また、DAの問題は、電源のトランスコア
として用いられる場合、励磁電流が初透磁率範囲を超え
るため、特性に悪影響をうけないことが発明者等の検討
の結果明らかになった。
【0042】その他低磁気損失MnZnフェライトに必
要な特性としては、焼結体の相対密度が4.6g/cm3
以上である事が望ましい。焼結密度が低いと実効断面積
が減少するために損失が増大する。また、焼結密度が低
いと、焼成の冷却時に雰囲気の影響を受け易くなり、特
にFe23が多いような組成では、精密に雰囲気制御を
行わなければ本来の特性が得られにくくなる場合があ
り、製造時の歩留まりを下げる原因となる。
【0043】また、電気抵抗率は、直流抵抗率が20〜
2kΩ・cm程度以上が望ましい。透磁率や電気抵抗率
は結晶粒径によって変化し、粒径が小さすぎると透磁率
が低くなり、また、大きすぎると電気抵抗が低くなる。
従って、平均結晶粒径は10μm以下で、2〜5μm程度
が望ましい。
【0044】本発明の酸化物磁性体材料は、測定周波数
がMHz帯域であっても、60℃以上の磁気損失極小温
度を持ち、かつ超低磁気損失を示す。従って、本材料を
磁気コアとして用いたスイッチング周波数が300kH
z〜5MHzのスイッチング電源は、小型・高効率で、
熱暴走する危険性が低いため好ましい応用例である。
【0045】以下、A群およびB群として一部のものを
用いた場合を中心に、実施例によって本発明を説明する
が、本発明の請求項に挙げた以外の添加物を用いた場合
にも、程度の差はあれ同様の効果が認められた。
【0046】(実施例1)出発原料に純度99.5%の
α−Fe23、MnCO3、ZnOの各粉末を用いた。
これらの粉末を(表2)の組成比となり、合計重量が3
00gとなるようにそれぞれ秤量し、さらにCoOを
0.05重量%添加しボールミルにて湿式10時間混合
粉砕し、乾燥させた。
【0047】これらの混合粉末を850℃で2時間空気
中で仮焼した後、CaOが0.1重量%、SiO2
0.02重量%となるように、CaCO3 およびSiO
2 を添加し、再度ボールミルにて10h、湿式混合粉砕
して乾燥させ、仮焼粉末とした。
【0048】これらの仮焼粉末にポリビニルアルコール
の5重量%水溶液を10重量%加え、30#のふるいを
通過させて造粒した。これらの造粒粉を一軸金型成形
し、この成形体を500℃で1時間、空気中でバインダ
アウトした後、次の2種類の焼成条件で焼成した。
【0049】焼成条件は、焼成温度を1300℃とし、
昇温時および最高温度保持時をフェライトの平衡酸素分
圧に応じてO2 雰囲気制御し、冷却時窒素中の雰囲気と
した。この時、焼成時間及び成形時の圧力を、焼結体の
平均結晶粒径が3〜5μm程度、焼結体密度がほぼ4.
7g/cm3程度で、4.6〜4.8g/cm3 の範囲内
に入るように変化させた。
【0050】特性の測定は、得られた焼結体より外径2
0mm、内径14mm、厚さ3mmのリング状試料を切
り出し、1MHz・100mTにおける磁気損失を、2
0℃〜120℃の間で20℃きざみで測定した。
【0051】磁気損失の測定方法はリング状フェライト
コアに絶縁テープを一層巻いた後、線径0.26mmφ
の絶縁導線を全周にわたって一層巻いた試料を準備し、
交流B−Hカーブ・トレーサーを用いて測定した。結果
を(表1)に示した。
【0052】
【表1】
【0053】(表1)の結果より明らかなように、Fe
23が61mol%以上67mol%以下、MnOが3
mol%以上36mol%以下、ZnOが0mol%以
上30mol%以下の範囲内で、60℃以上に損失極小
温度を持ち、かつ損失が2000kW/m3以下と低損失
であった。
【0054】Fe23が60.5mol%であっても、損
失が2000kW/m3以下ではあるが、損失極小温度が
40℃のため、通常の電源の用途には不適当である。
【0055】さらに、Fe23が62mol%以上66
mol%以下、MnOが14mol%以上28mol%
以下、ZnOが10mol%以上20mol%以下の範
囲内で、損失は1500kW/m3程度以下、最低で10
10kW/m3と超低損失となった。
【0056】(実施例2)実施例1と同様の方法で、組
成比がFe2 3 =65mol%、MnO=17mol
%、ZnO=18mol%となり、合計重量が300g
となるようにそれぞれの粉体を秤量しさらに、CoOを
0.05重量%添加してボールミルにて湿式10h混合
粉砕し、乾燥させた。
【0057】この混合粉末を850℃で2時間空気中で
仮焼した後、CaOとSiO2 が(表3)の量となるよ
うに、CaCO3 とSiO2 を添加し、さらにSb23
が0.05重量%となるように添加し、再度ボールミル
にて10h、湿式混合粉砕して乾燥させ、仮焼粉末とし
た。 これらの仮焼粉末より、実施例1の焼成条件と同
様の方法で焼結体を作製した。
【0058】これらの焼結体について、実施例1と同方
法・同条件で磁気損失の温度依存性を測定した。その結
果、焼結体の磁気損失はいずれの CaOとSiO2
においても、80℃で極小値を示した。極小磁気損失値
をkW/m3の単位で(表2)に示した。
【0059】
【表2】
【0060】(表2)より明らかなように、Sb23
CoO添加だけでは高磁気損失であるが、0.05≦C
aO≦0.5重量%、0.005≦SiO2 ≦0.2重
量%の範囲内に両者を組み合わせることにより、磁気損
失が2000kW/m3以下と低磁気損失であった。
【0061】(実施例3)実施例1と同様に、組成比が
Fe2 3 =65.5mol%、MnO=17.5mo
l%、ZnO=17mol%となり、合計重量が300
gとなるようにそれぞれの粉体を秤量し、さらにTiO
2、CoO、CuO、SnO2、NiOが(表3)の量と
なるように、それぞれの金属酸化物を仮焼前添加し、ボ
ールミルにて湿式10時間混合粉砕し、乾燥させた。
【0062】この混合粉末を850℃で2時間空気中で
仮焼した後、CaOが0.1重量%、SiO2が0.0
2重量%となるように、CaCO3およびSiO2を添加
した焼結体を、実施例1の焼成条件で作製した。
【0063】得られた焼結体より切り出したリング状試
料について、実施例1と同じ条件で磁気損失の温度依存
性を測定したところ、損失はいずれの試料においても、
80℃で極小値を示した。この極小損失値をkW/m3
単位で(表3)に示した。
【0064】
【表3】
【0065】(表3)より明らかなように、CaOとS
iO2のみの添加に比べ、さらにTiO2、CoO、Cu
O、SnO2、NiOを複合して添加したものは、特定
の添加範囲内でより低磁気損失化し、最低損失値はCo
O=0.2重量%添加で1030kW/m3と超低損失で
あった。
【0066】(実施例4)実施例1と同様に、組成比が
Fe2 3 =65.5mol%、MnO=17.5mo
l%、ZnO=17mol%となり、合計重量が300
gとなるようにそれぞれの粉体を秤量し、さらにCoO
が0.05重量%となるよう仮焼前添加し、ボールミル
にて湿式10時間混合粉砕し、乾燥させた。
【0067】この混合粉末を850℃で2時間空気中で
仮焼した後、CaOが0.1重量%、SiO2が0.0
2重量%となり、ZrO2、HfO2、Ta25、Al2
3、Ga23、In23、GeO2、Sb23、が(表
4)の量となるように、CaCO3、SiO2およびそれ
ぞれの金属酸化物を仮焼後添加した焼結体を、実施例1
の焼成条件で作製した。
【0068】得られた焼結体より切り出したリング状試
料について、実施例1と同じ条件で磁気損失の温度依存
性を測定したところ、損失はいずれの試料においても、
80℃で極小値を示した。この極小損失値をkW/m3
単位で(表4)に示した。
【0069】
【表4】
【0070】(表4)より明らかなように、CaOとS
iO2とCoOのみの添加に比べ、さらにZrO2、Hf
2、Ta25、Al23、Ga23、In23、Ge
2、Sb23を複合して添加したものは、特定の添加
範囲内でより低磁気損失化し、最低損失値はSb23
0.1重量%添加で820kW/m3と超低損失であっ
た。
【0071】次にこれらの試料を破壊し、その破断面を
観察すると、いずれも粒界破壊を生じ、平均結晶粒径
は、約4μmであった。そこで、各副成分を用いた試料
のうち、最も低損失となった添加量(0.1または0.
2重量%)の試料について、破断面からの各添加金属元
素の分布を、SIMS(2次イオン質量分析装置)を用
いて測定した。
【0072】まず、分析範囲を3μm径に絞って、同一
試料について数十点分析したところ、金属元素の濃度は
分析位置によって若干の差があった。そこで分析範囲を
50×50μmとして、平均的な金属元素濃度を求める
事とし、破断面からの元素の深さ方向のプロファイルを
測定した。
【0073】その結果、いずれの試料においても、Co
Oを除いた添加金属濃度は、破断面(すなわち粒界部
分)から深くなる(粒子内部に進む)に従って低下し、
数十nm程度の深さからあとはほぼ一定となった。そこ
で粒界部分と、濃度がほぼ一定となった粒子内部の濃度
を比較してみると、何れの試料においても粒界部分の濃
度が約10倍高くなっていた。しかし、CoO濃度はい
ずれの試料においても、粒界部分と粒子内部で、顕著な
濃度差を観察できなかった。この事は、添加物A群(T
iO2、CoO、CuO、SnO2、NiO)とB群(Z
rO2、HfO2、Ta25、Al23、Ga2 3、In
23、GeO2、Sb23)の低損失化のメカニズムに
差があると考えられる。
【0074】(実施例5)実施例1と同様の方法で、組
成比がFe2 3 =65mol%、MnO=17mol
%、ZnO=18mol%となり、合計重量が300g
となるようにそれぞれの粉体を秤量しさらにCoOが
(表5)、(表6)の量となるように仮焼前添加し、ボ
ールミルにて湿式10h混合粉砕し、乾燥させた。
【0075】この混合粉末を850℃で2時間空気中で
仮焼した後、Sb23が(表5)、(表6)の量となる
ように、Sb23を仮焼後添加し、さらにCaO
0.1重量%、SiO2 が0.02重量%となるよう
に、CaCO3 およびSiO2 を添加し、再度ボールミ
ルにて10h、湿式混合粉砕して乾燥させ、仮焼粉末と
した。これらの仮焼粉末より、実施例1の焼成条件と同
様の方法で焼結体を作製した。
【0076】得られた焼結体より切り出したリング状試
料について、1MHz・50mTにおける磁気損失の温
度依存性を測定した。
【0077】その結果、何れのSb23とCoO量にお
いても80℃で極小値を示した。この極小磁気損失値を
kW/m3の単位で(表5)に示した。
【0078】又、同様に1MHz・100mTにおける
磁気損失の温度依存性を測定した。その結果、いずれの
Sb23とCoO量においても80℃で極小値を示し
た。この極小磁気損失値をkW/m3の単位で(表6)に
示した。
【0079】
【表5】
【0080】
【表6】
【0081】(表5)より、1MHz・50mTでの損
失測定では、CaOとSiO2のみの添加でも損失は2
10kW/m3と超低損失である(従来品500kW/
3)。しかし(表6)より、1MHz・100mTで
の損失測定では、CaOとSiO2のみの添加では、損
失は3210kW/m3と従来品並みであるが、さらに
0.01≦Sb23≦0.5重量%あるいは0.005
≦CoO ≦0.5重量%の範囲内で、両者の組合せに
より磁気損失が2000kW/m3 以下と低磁気損失で
あった。
【0082】この事より、Sb23あるいはCoOの添
加は、1MHz・50mTの測定でも低損失化に効果は
あるが、1MHz・100mTでより劇的に低損失化に
寄与している。
【0083】この、メカニズムは必ずしも明かではない
が、B群(Sb23)の添加物は、粒界に薄く均一に析
出させる事により、ヒステリシス損を増加させる事なく
比抵抗値を増加できる。
【0084】一方、A群(CoO)の添加物について
は、逆にフェライト相へ固溶させ、磁区構造や磁歪を変
化させる事により、高磁束密度下でも磁気損失の低い磁
性体材料を得ることが出来ると考えられる。
【0085】(実施例7)実施例1、2と同様の方法
で、Fe23、MnCO3、ZnOの各粉末を用い、こ
れらの粉末を、組成比がFe23=63mol%、Mn
O=20mol%、ZnO=17mol%となり、合計
重量が300gとなるようにそれぞれ秤量しさらにCo
Oが0.05重量%の量となるように仮焼前添加し、ボ
ールミルにて湿式10h混合粉砕し、乾燥させた。
【0086】この混合粉末を850℃で2時間空気中で
仮焼した後、CaOが0.1重量%、SiO2が0.0
2重量%、Ta25が0.05重量%となるように、C
aCO3とSiO2とTa25を仮焼後添加し、ボールミ
ルにて湿式10時間混合粉砕し、乾燥させ仮焼粉末とし
た。
【0087】この仮焼粉末に、ポリビニルアルコールの
5重量%水溶液を10重量%加え、30#のふるいを通
過させて造粒し、一軸金型成形した後、1300℃で1
時間、実施例1に示した雰囲気条件で焼成し、焼結体を
得た。また同様の方法で、Ta25を仮焼前添加あるい
は、CoOを仮焼後添加した試料も作製した。
【0088】得られた焼結体より切り出したリング状試
料について、実施例1と同様に磁気損失の温度依存性を
測定したところ、損失はいずれの試料においても80℃
で極小値を示した。
【0089】また、焼結体破断面の電子顕微鏡観察によ
り、焼結体の平均結晶粒径を測定した。
【0090】さらに、実施例2と同様の方法で、粒界層
および粒子内部におけるTa濃度を測定し、粒界部濃度
/粒内部濃度比を決定した。結果を(表7)に示した。
【0091】
【表7】
【0092】(表7)より明かなように、無添加のもの
に比べ、Ta25により、より低磁気損失化するが、T
a濃度比が5以下の場合にはその効果が大幅に低減し
た。また、CoO添加も、低磁気損失化するが、Co濃
度比が顕著な場合にはその効果が逆に大幅に低減した。
なお、焼結体密度が4.6g/cm3未満の試料10で
は、若干高損失であった。
【0093】(実施例8)実施例1と同様の方法で、組
成比がFe2 3 =64mol%、MnO=21mol
%、ZnO=15mol%となり、仮焼前添加でSnO
2を0.05重量%、仮焼後添加でCaOで0.1重量
%、SiO2 を0.02重量%、GeO2を0.05重
量%となる比率で添加した仮焼粉末を用意し、実施例1
の焼成条件で焼結体(a)を作製した。
【0094】また、同様に、主組成がFe2 3 =64
mol%、MnO=21mol%、ZnO=15mol
%となり、仮焼後添加でCaOで0.1重量%、SiO
2 を0.02重量%となる比率で添加した仮焼粉末を用
意し、実施例1の焼成条件で焼結体(b)を作製した。
【0095】また、同様に、主組成がFe2 3 =52
mol%、MnO=38mol%、ZnO=10mol
%とし、CaOを0.1重量%、SiO2 を0.02重
量%添加し、実施例1の焼成条件で焼結体(c)を作製し
た。
【0096】これらの焼結体の磁気損失を実施例1と同
様の方法・条件で測定した。焼結体(a)は、密度4.
68g/cm3で、80℃で磁気損失極小温度を持ち、磁
気損失値は820kW/m3の本開発品の超低磁気損失材
である。また、焼結体(b)は、密度4.62g/cm
3で、100℃で磁気損失極小温度を持ち、磁気損失値
は2580kW/m3の材料である。一方、焼結体(c)
は、密度4.64g/cm3で、60℃磁気損失極小温度
を持ち、磁気損失値は3120kW/m3である従来材料
である。
【0097】これらの3種類の試料について、それぞれ
の損失極小温度において、磁束密度Bと周波数fの積、
B・f=100(mT・MHz)で一定となる条件で磁
気損失を測定した(この条件では、同一出力時の電源ト
ランスでコアサイズが一定となる)。結果を(表8)に
示した。
【0098】
【表8】
【0099】(表8)より明らかなように、これらの焼
結体は0.3〜2MHz付近で損失が最小となる。(a)
(b)と(c)を比較すると、300kHz以上で本発明の
焼結体(a)が有利となる。しかしながら6MHzでは、
かなり損失が増加し、他の材料(例えば、NiZn系フ
ェライト)に対する優位性がなくなる。
【0100】次に、これらの焼結体より、それぞれE型
コアを切り出し、これを用いてフォワード方式のスイッ
チング電源回路を試作し、磁気損失にあたる温度上昇を
評価した。
【0101】一定の軽負荷条件下で、周波数、磁芯磁束
密度にたいする磁芯の温度上昇について測定した。結果
を(表9)に示した。
【0102】
【表9】
【0103】(表9)より明らかなように、トランスの
磁芯損失による温度上昇許容値を25℃見込んだ場合、
焼結体(b)(c)を用いた電源は温度上昇が大きく、あま
り高周波では使用できないことが分かる。これに対し
て、本発明のフェライト材料(a)を用いた電源は温度上
昇が少なく、100mTで2MHzまで充分使用でき
る。これは、用いた材料が超低磁気損失で、かつ温度特
性が良好なためである。より高周波では磁束密度を下げ
て使用するのが一般的であるので、(表8)の結果より
5MHzまで使用可能と考えられる。しかしながら、2
MHz以上のスイッチング電源は回路側の損失が増大す
るため、現時点では現実的ではない。
【0104】以上の結果より、本発明のフェライト材料
を用いたスイッチング周波数が300kHz〜2MHz
の電源は、発熱が少なく高効率で、熱暴走する危険性が
低い。また、電源回路側の損失が減少すれば、5MHz
まで使用可能である。
【0105】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の主組成とし
て、Fe23を61mol%以上67mol%以下、M
nOを3mol%以上36mol%以下、ZnOを0m
ol%以上30mol%以下含有し、副成分として0.
05≦CaO≦0.5重量%、0.005≦SiO2≦0.
2重量%を含有し、さらに、A群(TiO2、CoO、
CuO、SnO2、NiO)の金属酸化物を少なくとも
一種類以上0.005重量%以上0.5重量%以下含有す
る焼結体であるという構成によれば、従来にない低磁気
損失でかつ温度特性に優れた材料であり、これを用いて
作製されたスイッチング電源は、低発熱・高効率で、温
度暴走の危険性の少ないものとすることができる効果が
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石井 治 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 青野 保之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 鈴村 政毅 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フェライトの主組成が61mol%≦Fe
    23≦67mol%、3mol%≦MnO≦36mol
    %、ZnO≦30mol%であり、副成分として0.0
    5≦CaO≦0.5重量%、0.005≦SiO2
    0.2重量%を含有し、さらに以下に示すA群の金属酸
    化物Mxzを少なくとも一種類以上、0.005≦Mx
    z≦0.5重量%含有する焼結体である事を特徴とす
    る酸化物磁性体材料。但し、A群の金属酸化物Mx
    zは、TiO2、CoO、CuO、SnO2、NiOの何
    れかである。
  2. 【請求項2】副成分とA群の金属酸化物を含むフェライ
    トに、さらに、以下に示すB群の金属酸化物Mxzを少
    なくとも一種類以上、0.01≦Mxz≦0.5重量%
    含有する焼結体である事を特徴とする、請求項1記載の
    酸化物磁性体材料。但し、B群の金属酸化物Mxzは、
    ZrO2、HfO2、Ta25、Al23、Ga23、I
    23、GeO2、Sb23の何れかである。
  3. 【請求項3】フェライトの主組成の内、Fe23が62
    mol%以上66mol%以下、MnOが14mol%
    以上28mol%以下、ZnOが10mol%以上20
    mol%以下である事を特徴とする、請求項1または2
    何れかに記載の酸化物磁性体材料。
  4. 【請求項4】B群の金属酸化物Mxzの粒界層部分の濃
    度が、粒子内部の濃度の5倍以上である事を特徴とす
    る、請求項2または3何れかに記載の酸化物磁性体材
    料。
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