JPH0630999Y2 - 金属板葺屋根 - Google Patents

金属板葺屋根

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JPH0630999Y2
JPH0630999Y2 JP1987157060U JP15706087U JPH0630999Y2 JP H0630999 Y2 JPH0630999 Y2 JP H0630999Y2 JP 1987157060 U JP1987157060 U JP 1987157060U JP 15706087 U JP15706087 U JP 15706087U JP H0630999 Y2 JPH0630999 Y2 JP H0630999Y2
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roof
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fitted
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郡治 渡辺
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郡治 渡辺
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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) 本考案は、金属板葺屋根に関するものである。
(従来の技術) 従来、山形部が連続する折版状の屋根を形成するには例
えば実公昭53−36587号公報に開示されているよ
うに、屋根下地材に吊子を固着し、この吊子に屋根板を
嵌合し先端を屈曲させて屋根板を固定し、この上にキャ
ップ材を外嵌させてキャップ材の先端を屋根板に沿わせ
て屈曲させるものである。
このような構成によって、屋根表面に螺子部を形成して
いないので、雨漏り等の虞が少ないものである。
このように金属屋根を螺子を使用しないで施工するには
先ず吊子の先端を屈曲させて屋根材を固定すると共に、
最後にキャップ材を被せてその先端を屈曲加工しなけれ
ばならず、このような屈曲加工は屋根上で施工しなけれ
ばならないので、その屈曲に手間がかかり、施工作業が
大変となり、施工に時間がかかるという問題点があっ
た。
そこで実開昭62−113229号公報には、屋根下地
材に吊子受材を固定し、この吊子受材の上壁に、屋根板
の側部を内面側に折曲形成した上端部を載置し、その屋
根板の傾斜状部の下部に被嵌合部を屈曲形成し、この被
嵌合部にキャップの嵌合部を嵌合すると共に、そのキャ
ップを固着部材を介して前記吊子受材に固定する嵌合外
囲体が提案されおり、この嵌合外囲体ではキャップの取
付作業を簡便に行いことができる。ところでこの種の嵌
合により固定するキャップでは、強風を受けると浮き上
がって外れ、飛ばされる虞があった。このためキャップ
の浮き上がりを防止するものとして、実開昭50−12
6027号公報には、キャップの両端を内方に屈曲形成
して吊子の傾斜部先端に係止可能な引掛部を設けた真木
ナシ長尺瓦棒が提案されている。
(考案が解決しようとする問題点) 上記嵌合外囲体に、上記真木ナシ長尺瓦棒で提案されて
いる引掛部を設けることにより、キャップ浮き上がりの
問題は解消することができる。ところで前記嵌合外囲体
を屋根に取付ける場合、吊子受材上の左右に、それぞれ
の屋根板の上端部を間隔を置いて載置し、それら上端部
を嵌挿する吊子を、ボルトなどの固着部材を介して前記
吊子受材に固着するものであるため、その吊子を吊子受
材の中央に正しく位置決めして取付ける必要があるが、
従来の嵌合外囲体では、吊子の平坦な下面を吊子受材の
平坦な上面に固定するものであるため、吊子の取付位置
が定めにくく、取付作業が煩雑になるという問題があっ
た。さらに、この種の嵌合外囲体は、屋根より一段高い
高所に取り付けられるものであり、台風などの強風を受
けるとキャップは外れないものの、その力が前記固着部
材に集中して働くため、固着部材の破損あるいは吊子部
材及び吊子の固着箇所に亀裂等が発生することが懸念さ
れる。さらに、前記嵌合外囲体では、屋根板の側部にキ
ャップを外嵌する構造であるため、屋根板とキャップの
接触部分から毛細管現象等により雨水が侵入して該屋根
板の裏面側に回り込み雨漏りを生じる虞もあった。
本考案は前記問題点に基づいて成されたものであり、施
工時の屈曲加工が不用となり、またキャップが飛ばされ
る虞がなく、さらに雨漏りを良好に防止でき、しかも吊
子受材への通し吊子の位置決めが容易であると共に強固
に取付けることができる金属板葺屋根を提供することを
目的とするものである。
[考案の構成] (問題点を解決するための手段) 本考案は両下端に鍔部を有する門形の吊子受材を屋根下
地材に固着し、この吊子受材の上壁の幅方向中央に、長
さ方向に連続した段部を形成し、屋根板の傾斜した側壁
部の上縁部を外面側に略コ字形に屈曲形成すると共にそ
の上縁部の先端を水平外向きに形成し、前記吊子受材の
上壁に、左右の屋根板の前記上端部を間隔を置いて載置
し、その屋根板の上端部の先端側を嵌挿すると共に前記
吊子受材の段部に嵌合する嵌合段部を有する通し吊子
を、前記吊子受材の上壁に固着し、前記通し吊子の左右
側部に凹部を有する傾斜部を形成し、前記通し吊子の凹
部に嵌合する嵌合凹部を有し内方に向う弾発力を有する
傾斜部を形成したキャップを前記通し吊子に弾発的に外
嵌し、前記キャップの両端を内方に屈曲形成して前記通
し吊子の傾斜部先端に係止可能な引掛部を設けたもので
ある。
(作用) 吊子受材の段部に、通し吊子の嵌合段部を嵌合すること
により、通し吊子が吊子受材の上壁中央に正しく位置決
めされると共に、吊子受材に対して通し吊子を強固に取
付けることができる。また、キャップを通し吊子に弾発
的に外嵌させると、通し吊子の凹部にキャップの嵌合凹
部が嵌合し、外れにくくなり強固に固定でき、施工がワ
ンタッチで行うことができ、取付け作業が簡単となる。
さらに、キャップと屋根板とを何等接触しないで取り付
けることができ、これによりキャップと屋根板間の毛細
管現象等によって雨水が屋根板の裏面に回り込むことを
防止でき、また、屋根板の上端部の先端を水平外向きと
したから、上端部内に吹き込む雨水を押し返すことがで
きる。さらにまた、通し吊子に外嵌したキャップが、万
一風等により浮き上がろうとしても通し吊子の傾斜部先
端に、引掛部が引っ掛かってキャップの浮き上がりが防
止される。
(実施例) 以下、図面に基づいて本考案の一実施例を詳述する。第
1図及び第2図において、1は垂木2等に止着している
屋根下地材である。3は下口両端の外方に鍔部4を有す
る断面形状門形の吊子受材であり、鍔部4に設けた釘穴
5から釘を打ちつけることにより屋根下地材1に止着さ
れる。この吊子受材3の上壁6には中央部が一段高い段
部7が該吊子受材3の長さ方向に連続して形成され、こ
の段部7の略中央にはネジ8が溶着などにより垂直に立
設されている。9は金属板から成る屋根板であり、その
両側を水平な底壁に対し鈍角で上方に屈曲して側壁部10
を形成し、この側壁部10の上端部11を、屋根板9の外面
側に向って略コ字形に折曲加工し、その上端部11の先端
11Aを水平外向きに形成している。12は吊子受材3の上
壁6の巾より狭巾の下壁13を有し、前記段部7に嵌合す
る嵌合段部14を形成した通し吊子であり、下壁13の両側
に左右側壁15を屈曲成形するとともに左右側壁15の上端
外方に鍔部16を屈曲成形し、この先端をさらに外方下方
へ向けて折り曲げて円弧状の凹部17を有する傾斜部18を
形成する。尚、この傾斜部18は外方へ向かう弾発力を有
している。また、通し吊子12は前記ネジ8が挿通する通
孔19を有し、ネジ8とナット20によって吊子受材3に固
定される。21は通し吊子12に外嵌するキャップであり、
その水平壁22の両端に通し吊子12の鍔部16に嵌合する嵌
合部23を屈曲形成し、嵌合部23の両端を前記傾斜部18の
形状に合わせて嵌合凹部24を有する傾斜部25を形成して
いる。この傾斜部25は内方へ向かう弾発力を有している
とともに、その先端は前記傾斜部18の先端を引掛って係
止できるように内方に折り曲げた引掛部26を形成してい
る。
以上のように構成される本考案の作用を次に説明する。
先ず、屋根下地材1上に釘により吊子受材3を適宜間隔
で配設して止着する。そして、吊子受材3の上壁6上に
左右屋根板9の上端部11を間隔を置いて載置するよう屋
根下地材1上に左右屋根板9を配設する。次に、屋根板
9の略コ字形上端部11の先端側を左右側壁15、鍔部16及
び傾斜部18で囲むように嵌挿して吊子受材3と屋根板9
上に通し吊子12を配設し、ネジ8とナット20によって通
し吊子12を吊子受材3に固着させる。この場合、吊子受
材3の段部7に、通し吊子12の嵌合段部14を嵌合するこ
とにより、通し吊子12が吊子受材3の上壁6の中央に正
しく位置決めされると共に、両段部7,14の嵌合によっ
て吊子受材3に対しての通し吊子12の位置ずれが防止さ
れ強固に取付けることができる。その後、キャップ21を
その嵌合凹部24が通し吊子12の凹部17に嵌合するように
傾斜部25を外方に拡げながら通し吊子12に外嵌させる。
この場合、キャップ21の傾斜部25は内方への弾発力を有
しているため、その嵌合凹部24が通し吊子12の凹部に強
固に嵌合し、風やその他の外因によってキャップ21が外
れることが防止され、屋根板9の強固な取付けがなさ
れ、しかもキャップ21に風が当たって通し吊子12に横方
向の力が加わっても、両段部7,14の嵌合によって吊子
受材3に対しての通し吊子12の位置ずれが防止され強固
な固着構造が得られる。従って、キャップ21の弾発力に
よって屋根板9の固定が成されるため、施工時の屋根上
での吊子やキャップ,屋根板等の屈曲加工が不用とな
り、ワンタッチでこれらの重ね合せと固定が行われキャ
ップ21を通し吊子12に強固に固定させるため、屋根板9
の取付け作業を簡単にかつ短時間に行うことができる。
また、キャップ21の傾斜部25先端に引掛部26を設け、万
一風等によりキャップ21が浮き上がろうとしても通し吊
子12の傾斜部18先端にこの引掛部26が引掛って係止され
るため、キャップ21の浮き上がりが確実に防止されるこ
とになる。このようにして屋根板9の強固な取付けが可
能となり、ネジ8がキャップ21に冠着されるため雨漏り
の心配はほとんどない。
さらに、上端部11の先端側を通し吊子12に嵌挿し、かつ
この通し吊子12にキャップ21を外嵌したため、キャップ
21と屋根板9とを何等接触しないで取り付けることがで
き、これによりキャップ21と屋根板9間の毛細管現象に
よって、雨水が屋根板9の裏面に回り込むことがなく、
また、略コ字形の上端部11内に雨が吹き込んだとして
も、その上端部11の先端11Aが水平外向きに折曲形成さ
れているため、略コ字形上端部11の外面垂直部分を上昇
する雨水を押し返すことができ、上端部11と通し吊子12
との間からの雨水の侵入を防止することができる。
第3図は本考案の他の実施例を示しており、古い屋根の
上から簡単かつ強固に新しい屋根を重ね葺きするものを
示している。この場合、屋根下地材1の上には古い屋根
板27が取付けられており、この屋根板27を剥さずに、古
い屋根板27の瓦棒28の上に吊子受材3を外嵌させ、吊子
受材3の左右鍔部4を釘により垂木2に止着させる。以
下は前記実施例と同様にして取付ける。このようにすれ
ば、古い屋根板27を剥さずにその上から新しい屋根板9
を取付けることができる。
以上、本考案の実施例について詳述したが、本考案の要
旨の範囲内で適宜変形可能である。例えばネジ8は吊子
受材3にかしめ又は溶着などにより固着されている。ま
た、屋根板9等の形状は適宜変形できる。
[考案の効果] 以上詳述したように本考案によれば両下端に鍔部を有す
る門形の吊子受材を屋根下地材に固着し、この吊子受材
の上壁の幅方向中央に、長さ方向に連続した段部を形成
し、屋根板の傾斜した側壁部の上縁部を外面側に略コ字
形に屈曲形成すると共にその上縁部の先端を水平外向き
に形成し、前記吊子受材の上壁に、左右の屋根板の前記
上端部を間隔を置いて載置し、その屋根板の上端部の先
端側を嵌挿すると共に前記吊子受材の段部に嵌合する嵌
合段部を有する通し吊子を、前記吊子受材の上壁に固着
し、前記通し吊子の左右側部に凹部を有する傾斜部を形
成し、前記通し吊子の凹部に嵌合する嵌合凹部を有し内
方に向う弾発力を有する傾斜部を形成したキャップを前
記通し吊子に弾発的に外嵌し、前記キャップの両端を内
方に屈曲形成して前記通し吊子の傾斜部先端に係止可能
な引掛部を設けたことにより、施工時の屈曲加工が不用
となり、またキャップが飛ばされる虞がなく、さらに雨
漏りを良好に防止でき、しかも吊子受材へ通し吊子の位
置決めが容易であると共に強固に取付けることができる
金属板葺屋根を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す分解斜視図、第2図は
取付け状態を示す断面図、第3図は他の実施例を示す断
面図である。 1……屋根下地材、3……吊子受材 4……鍔部、6……上壁、7……段部 9……屋根板、10……側壁部、11……上端部 11A……先端、12……通し吊子 14……嵌合段部、17……凹部、18……傾斜部 21……キャップ、24……嵌合凹部 25……傾斜部、26……引掛部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】両下端に鍔部を有する門形の吊子受材を屋
    根下地材に固着し、この吊子受材の上壁の幅方向中央
    に、長さ方向に連続した段部を形成し、屋根板の傾斜し
    た側壁部の上縁部を外面側に略コ字形に屈曲形成すると
    共にその上縁部の先端を水平外向きに形成し、前記吊子
    受材の上壁に、左右の屋根板の前記上端部を間隔を置い
    て載置し、その屋根板の上端部の先端側を嵌挿すると共
    に前記吊子受材の段部に嵌合する嵌合段部を有する通し
    吊子を、前記吊子受材の上壁に固着し、前記通し吊子の
    左右側部に凹部を有する傾斜部を形成し、前記通し吊子
    の凹部に嵌合する嵌合凹部を有し内方に向う弾発力を有
    する傾斜部を形成したキャップを前記通し吊子に弾発的
    に外嵌し、前記キャップの両端を内方に屈曲形成して前
    記通し吊子の傾斜部先端に係止可能な引掛部を設けたこ
    とを特徴とする金属板葺屋根。
JP1987157060U 1987-10-13 1987-10-13 金属板葺屋根 Expired - Lifetime JPH0630999Y2 (ja)

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JPH0162423U JPH0162423U (ja) 1989-04-21
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Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5220008Y2 (ja) * 1972-02-02 1977-05-09
JPS50126027U (ja) * 1974-04-01 1975-10-16
JPS62113229U (ja) * 1986-01-09 1987-07-18

Also Published As

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JPH0162423U (ja) 1989-04-21

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