JPH06308434A - 眼鏡レンズ - Google Patents
眼鏡レンズInfo
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- JPH06308434A JPH06308434A JP5114295A JP11429593A JPH06308434A JP H06308434 A JPH06308434 A JP H06308434A JP 5114295 A JP5114295 A JP 5114295A JP 11429593 A JP11429593 A JP 11429593A JP H06308434 A JPH06308434 A JP H06308434A
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Abstract
が比較的高く、染色性に富む高屈折率材料の有用な眼鏡
レンズを提供する。 [構成] 下記化1〔構造式(1)〕で示される単量体
30〜80重量部、下記化2〔構造式(2)〕で示され
る2個のヒドロキシ基を有する単量体10〜50重量
部、及びこれらと共重合可能な単量体10〜50重量
部、とをラジカルキャスト重合成形することに依って得
られる染色性に富む高屈折率眼鏡レンズ。 【化1】 【化2】
Description
レンズに関する。
材料は、軽く、強度があり、染色性に富むことが求めら
れる。特に、従来のガラス製の材料では、全く得られな
い性質である染色性は眼鏡レンズとして用いられる樹脂
材料に具備すべき必須の極めて重要な特性である。特
に、可視光線波長域の透過率が20%を下回る程度まで
の染色が求められる場合も少なくない。従来、眼鏡レン
ズとして用いられる樹脂材料の内、ジエチレングリコ−
ルビスアリルカ−ボネ−トは、優れた染色性を示し、現
在最も眼鏡レンズ用樹脂として多用される材料である。
しかし、上記ジエチレングリコ−ルビスアリルカ−ボネ
−トを重合して得られる樹脂は、屈折率が低く、1.5
0であるため眼鏡レンズとした場合、特に凹レンズのこ
ばが非常に厚くなる欠点があった。この為、屈折率が高
いプラスチック製の材料が強く望まれている。しかしな
がら、屈折率が高い材料は、一般には、芳香族性が大き
く疎水性の材料となる傾向がある。一般に、レンズの染
色方法は、分散染料を水に分散させ、加温することによ
る。このため、芳香族性が大きく疎水性の屈折率が高い
材料は、一般に、染色が困難になる傾向がある。この意
味から、プラスチック製の眼鏡材料であって、屈折率が
比較的高く、高度に染色性に富む材料が強く望まれてい
る。
に応え、プラスチック製の眼鏡材料であって、屈折率が
比較的高く、染色性に富む高屈折率材料の有用な眼鏡レ
ンズを提供することを目的とする。
基と限定された数のエトキシ基を有する下記化3〔構造
式(1)〕で示される単量体と、ヒドロキシ基を有する
下記化4〔構造式(2)〕で示される芳香族単量体を主
成分とするモノマ−混合物をラジカルキャスト重合成形
を行うことを特徴とする。
のモノマ−のラジカルキャスティング重合によって得ら
れる。本発明において用いられるモノマ−は、次のよう
な特定の単量体が用いられる。即ち、特定の芳香族基と
限定された数のエトキシ基を有する下記構造式(1)で
示されるジメタクリルエステル及びヒドロキシ基2個と
芳香族基を有する構造式(2)で示される単量体を主成
分とする。
(2)でビスフェノ−ルA型の芳香族基を有するエステ
ルが用いられる理由は、ビスフェノ−ルA型の芳香族基
を含有することによって、本発明の眼鏡材料の屈折率を
比較的高くするためである。又、構造式(1)の単量体
がポリエトキシ基を有する理由は、素材を部分的に柔な
んにし、親水性にすることにより、染料粒子が自由に動
き易く、染色性を高度に達成させるためである。この
為、従来の眼鏡材料と比較し、比較的屈折率が高く、
又、分散染料を分散させた温浴中で容易に染料が拡散
し、比較的高い濃度まで、染色が可能となる有用なプラ
スチック製の眼鏡材料とすることが可能になる。
特に、屈折率を大きくする目的のためには、ビスフェノ
−ルA型の芳香族基の含量を多くする必要があり、ポリ
エトキシ基は、少ない方がよい。しかしながら、この化
合物だけで得られる樹脂は、疎水性が高く目的とする染
色性に富む材料となりにくい。この欠点を克服するため
本発明では、芳香族基とヒドロキシ基2個を有する構造
式(2)で示される単量体を含有させることにより、親
水性になり、結果として比較的屈折率が高く、又、分散
染料を分散させた温浴中で容易に染料が拡散し、比較的
高い濃度まで、染色が可能となる有用なプラスチック製
の眼鏡材料とすることが可能になる。この意味から、構
造式(1)の化合物中のポリエトキシ基の含有量は、限
定される。即ち、ポリエトキシ基の含有量が多くなる
と、親水性が大きくなり染色性を向上させるためには、
有利であるが、ポリエトキシ基の含有量が多くなればな
るほど共重合体の屈折率が低下するとともに、柔軟とな
り樹脂の耐熱性が低下する傾向となる。このため、本発
明では、構造式(1)の化合物中のポリエトキシ基の含
有量は、1から8の整数が用いられる。nの数が8を超
えると共重合体の屈折率が大幅に低下するとともに、柔
軟となり樹脂の耐熱性が低下するので、本発明では、n
は、1から8の整数が好ましい範囲として用いられる。
及び(2)の他にこれら化合物(1)及び(2)と共重
合可能な単量体を共重合相手として用いることが出来
る。この共重合可能な単量体が用いられる意図は、共重
合体の重合速度を調節したり、モノマ−粘度をラジカル
キャスティング重合に適した粘度に調節したり、又、成
形性を調整したり、樹脂の屈折率を調整する等、種々の
目的のために使用される。具体的なこれら第3成分とし
ての単量体の例としては、メチルメタクリレ−ト、ブチ
ルメタクリレ−ト、フェニルメタクリレ−ト、イソブチ
ルメタクリレ−ト、等の各種メタクリルエステル、スチ
レン、クロルスチレン、ブロモスチレン、α-メチルス
チレン、ジビニルベンゼン等の各種ビニル化合物であ
る。これらは、ほんの一例であり、本発明は、これらの
みに限定されない。
しての化合物(1)及び(2)、及び第3成分の割合
は、化合物(1)30〜80重量部、化合物(2)10
〜50重量部、第3成分10〜50重量部、が適当な範
囲として用いられる。化合物(1)の単量体が30重量
部未満であると本発明の眼鏡材料が充分高い屈折率を得
ることが出来ない。又、80重量部を超えると比較的高
い屈折率を得ることが出来るが、染色性に欠ける材料と
なる。次に、化合物(2)の使用が10重量部未満であ
ると、疎水性が高く目的とする高度に染色性に富む材料
とならない。又、50重量部を超えると、染色性は向上
するが共重合体の耐熱性が低下する。この意味から本発
明では、化合物(2)の単量体量は、10〜50重量部
が好ましい範囲として用いられる。又、第3成分のモノ
マ−は、その使用目的によって10〜50重量部の範囲
で使用することにより、良好な眼鏡材料とすることが出
来る。以上の理由により、本発明の眼鏡材料のモノマ−
原料は、化合物(1)で示される単量体が30〜80重
量部、化合物(2)で示される単量体10〜50重量
部、第3成分の単量体10〜50重量部、が適当な組成
として用いられる。
法を述べる。前述した様に、本発明の樹脂は、ラジカル
キャスティング重合によって得られる。先ず、本発明の
範囲内の特定のモノマ−組成を混合し、更に、ラジカル
重合開始剤を添加して均一なモノマ−溶液を作製する。
このモノマ−溶液を硝子製、各種のプラスチック製、ま
たは、金属製で出来た型(モ−ルド)の中に注入し、室
温もしくは、加温下にラジカル重合を開始させ、目的と
する形状に成形された眼鏡材料を得ることが出来る。
常、ラジカル重合に用いられる開始剤を使用することが
出来る。又、重合温度は、室温から120℃程度の範囲
の温度が一般に使用される。この様にして得られた成形
物は、そのまま眼鏡レンズとして使用することもできる
が、用途によって切削、研磨などの手段を施して各種の
光学材料とすることも可能である。又、染色、ハ−ドコ
−ト、反射防止コ−ト等を施すことも有力な手段であ
る。この様にして得られた本発明の製造方法による眼鏡
材料は、従来の硝子製やプラスチックの眼鏡材料と比べ
比較的屈折率が高く又、極めて染色性に優れた眼鏡材料
を提供するものである。上記説明においては、ラジカル
重合によって説明したが、重合についてはラジカルに限
らず光重合又は放射線重合も可能である。次に、実施例
で更に、説明を加える。
ド1.0重量部を室温で溶解させ、モノマ−溶液とし
た。これを、ガスケットで固定された硝子製モ−ルドの
間に注入し、次の条件で重合を行った。 50℃ 16時間 70℃ 4時間 90℃ 2時間 重合後の成形体は、厚み1.5mm、ジオプタ−0.2
5であった。又、無色透明で、可視光線透過率は、90
%を示した。(可視光線透過率の測定は、ASTM D
1003−52 の方法に準じた。)又、この材料の屈
折率は、1.564と比較的高い値を示した。次に、こ
の成形体の染色性をテストした。テスト方法は、0.2
%の水分散性染料ディスパージョンブラウン3水溶液を
92℃に昇温し、この水溶液中に成形体を10分間浸漬
させ、取り出した後良く水洗後、可視光線透過率を求め
ることにより染色性試験とした。実施例(1)の成形体
の染色テスト後の可視光線透過率は、36%を示し染色
性に富むことが確認された。次に、実施例(1)のレン
ズに次の条件でハ−ドコ−ト及び反射防止コ−トを施し
た。 ハ−ドコ−ト剤 : 徳山曹達株式会社 製 TS56
T(シリコン系ハ−ドコ−ト剤) 塗布方法 : ディッピング法 硬化条件 : 110℃ 2時間 以上の方法に依って厚み5.1ミクロンのハ−ドコ−ト
膜を形成させた。 反射防止コ−ト スパッタリング法によりSi02 /Zr02 系の7層の
反射防止膜を形成させた。ハ−ドコ−ト及び反射防止コ
−トが施されたこのレンズを80℃で30分維持した所
クラック等の変化は全く無くこのレンズは、耐熱製にも
優れていることが確認された。 比較例(1) 実施例(1)で使用した 2,2−ビス〔4−(メタクリロキシ・ジエトキシ)フェニル〕プロパン 80重量部 α−メチルスチレン 10重量部 ジビニルベンゼン 10重量部 を良く混合し、実施例(1)と同じ条件で重合を行いジ
オプタ−0.25の凹レンズを得た。無色透明で、可視
光線透過率は、90%を示した。又、この材料の屈折率
は、1.561と比較的高い値を示した。しかし、比較
例(1)の成形体の染色テスト後の可視光線透過率は、
83%を示し染色性に極めて難が有ることが認められ
た。
ド1.0重量部を室温で溶解させ、モノマ−溶液とし
た。これを、ガスケットで固定された硝子製モ−ルドの
間に注入し、実施例(1)と同じ条件で重合を行い、厚
み1.5mm、ジオプタ−0.25のレンズを得た。
又、この材料は、無色透明で、可視光線透過率は、90
%を示した。又、この材料の屈折率は、1.555と比
較的高い値を示した。実施例(1)に準ずる方法で行わ
れた染色テスト後の可視光線透過率は、32%を示し染
色性に富むことが確認された。又、実施例(1)に準ず
る方法で行われたハ−ドコ−ト及び反射防止コ−トが施
されたこのレンズを80℃で30分維持した所クラック
等の変化は全く無くこのレンズは、耐熱性にも優れてい
ることが確認された。
は、従来の眼鏡材料と比較し、比較的屈折率が高く、又
分散染料を分散させた温浴中で容易に染料が拡散し、
比較的高い濃度まで、染色が可能となる有用なプラスチ
ック製の眼鏡材料を提供するものである。
Claims (1)
- 【請求項1】 下記化1〔構造式(1)〕で示される単
量体30〜80重量部、下記化2〔構造式(2)〕で示
される2個のヒドロキシ基を有する単量体10〜50重
量部、及びこれらと共重合可能な単量体10〜50重量
部、とをラジカルキャスト重合成形することに依って得
られる染色性に富む高屈折率眼鏡レンズ。 【化1】 【化2】
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5114295A JPH06308434A (ja) | 1993-04-19 | 1993-04-19 | 眼鏡レンズ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5114295A JPH06308434A (ja) | 1993-04-19 | 1993-04-19 | 眼鏡レンズ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06308434A true JPH06308434A (ja) | 1994-11-04 |
Family
ID=14634293
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5114295A Pending JPH06308434A (ja) | 1993-04-19 | 1993-04-19 | 眼鏡レンズ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06308434A (ja) |
-
1993
- 1993-04-19 JP JP5114295A patent/JPH06308434A/ja active Pending
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