JPH0630794U - アナログ時計の帰零機構 - Google Patents

アナログ時計の帰零機構

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JPH0630794U
JPH0630794U JP6780592U JP6780592U JPH0630794U JP H0630794 U JPH0630794 U JP H0630794U JP 6780592 U JP6780592 U JP 6780592U JP 6780592 U JP6780592 U JP 6780592U JP H0630794 U JPH0630794 U JP H0630794U
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hand
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hour
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Rhythm Watch Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】簡単な操作により時間設定ができ、ムーブメン
トが厚くならず、構造を簡素化させる。 【構成】正逆回転可能なモータにより時針と分針とを独
立的に動作させて時刻を表示し、所定の操作により時針
と分針を所定位置に帰零させるアナログ時計の帰零機構
であって、前記所定位置で光を発し反射光を検出する1
つのセンサと、このセンサから発せられる光の光軸上を
通過し前記時針と分針のうちどちらか一方に伴って移動
する反射板と、前記センサと反射板との間で前記光軸上
を通過し前記時針と分針のうちどちらか他方に伴って移
動する遮蔽板と、前記反射板と遮蔽板とが光軸上で重な
り合うよう前記モータを回転制御する制御部と、備えた
ことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、時刻を設定する際に、時針と分針とが独立的に所定位置に帰零する アナログ時計の帰零機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
アナログ時計の多機能化に伴い、正逆転回転可能なモータにより、時針と分針 とを独立的に動作させることにより、各国都市の時刻や、現時刻とアラーム時刻 とを、スイッチにより自動的に切換表示する等の種々の機能をもった時計が作ら れている。
【0003】 この種の時計では、マイクロコンピュータ等の時計制御回路に、時針、分針の 位置を記憶させるために、時針車、分針車の位置を検出するセンサーをそれぞれ 個別に設け、センサーによる位置検出によって、時・分針を所定の位置に停止さ せる、帰零機構が設けられ、時刻設定時には、帰零機構により時・分針を、所定 位置に移動させた後、制御回路からの信号によりモータを駆動しその信号をカウ ントすることにより、制御回路が指針の位置を記憶するようになっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上述した従来のアナログ時計においては、帰零機構に時針と分針と の帰零時の位置を検出するセンサが2個必要となり、コストが嵩むとともに、ム ーブメントの寸法が厚くなり構造も複雑となる不具合を有していた。
【0005】 そこで、本考案は、簡単な操作により時間設定ができると共に、ムーブメント が厚くならず、構造が簡素化するアナログ時計を提供することを目的としている 。
【0006】
【課題を解決するための手段】 本考案のアナログ時計の帰零機構は、正逆回転可能なモータにより時針と分針 とを独立的に動作させて時刻を表示し、所定の操作により時針と分針を所定位置 に帰零させるアナログ時計の帰零機構であって、前記所定位置で光を発し反射光 を検出する1つのセンサと、このセンサから発せられる光の光軸上を通過し前記 時針と分針のうちどちらか一方に伴って移動する反射板と、前記センサと反射板 との間で前記光軸上を通過し前記時針と分針のうちどちらか他方に伴って移動す る遮蔽板と、前記反射板と遮蔽板とが光軸上で重なり合うよう前記モータを回転 制御する制御部と、を備えた構成とされている
【0007】
【作用】
所定の帰零操作を行なうと、制御部により、まず、反射光を受光するセンサの 前に反射板が位置にするようにモータが制御され、次に、反射光を遮断する遮蔽 板がセンサと反射板との間に位置するようにモータが制御され、時針と分針とが 所定位置に帰零する。
【0008】 したがって、アラーム時刻など、時刻の設定が容易となる。また、1つのセン サで帰零動作が可能であるために、従来の如く2つのセンサを用いた場合に対し てムーブメントが厚くならず、構造が簡素化する。
【0009】
【実施例】
以下に本考案の一実施例を図面に基づき説明する。本実施例に係るアナログ時 計の駆動構造(帰零機構)は、図1および図2に示すように、分針と時針を独立 に駆動し、正逆回転可能な時針用モータ1と分針用モータ15を備えている。尚 、図中、3、17はステータ、4、18はコイル、5、19はロータをそれぞれ 示す。
【0010】 時針用モータ1の駆動軸には5番歯車7が軸着され、5番歯車7は4番歯車9 、3番歯車11を介して、時針車13に順次連結されている。そして、時針車1 3により時針が駆動される。同様に、分針用モータ15の駆動軸には5番歯車2 1が軸着され、5番歯車21は4番歯車23、3番歯車25を介して、分針車2 7に順次連結されている。そして、分針車27により分針が駆動される。
【0011】 上記時針車13と分針車27とは、同心状に且つ互いに平行に対面するように 配設されており、時針車13と分針車27との間の側方には、反射型光センサ3 1が配設されており、このセンサ31は、光を発し、後述する反射板からの反射 光を検出し、センサ31から発せられる光の光軸が上記時針車13と分針車27 の回転軸心に向くように設置されている。
【0012】 また、時針車13の対面側には遮蔽板35が突設され、分針車27の対面側に は反射板33が突設されている。上記反射板33は遮蔽板35の回動軌跡の内側 に配設され、分針車27と時針車13の側方から見て互いに重なるように突設さ れ、反射板33および遮蔽板35ともに上記センサ31の光軸を通過するように 設置されている。尚、遮蔽板35の面積は反射板33よりも広く形成されている 。したがって、センサ31の前に反射板33が位置したときには、センサ31に 反射光が受光され、センサ31の前に遮蔽板35が位置したときには、反射光が 遮蔽される。
【0013】 更に、センサ31は、図3に示すように、フォトダイオード37とフォトトラ ンジスタ39とからなり、フォトダイオード37は、マイクロコンピュータ(制 御部)41のセンサ出力Soutに接続された駆動用トランジスタ39に接続さ れている。上記フォトトランジスタ39の出力側は、マイクロコンピュータのセ ンサ31入力Sinに接続されている。
【0014】 また、マイクロコンピュータ41の時針用モータM2用の端子O3,O4には ステータコイル4が、分針用モータM1用の端子O1,O2にはステータコイル 18が接続され、各モータの回転制御が行われる構成となっている。
【0015】 モータ制御は、例えば、図4(a)に示すように、512Hzでチョッパーさ れた31.25mSの駆動信号P1と、図4(b)(c)に示すような、6mS の駆動信号P2により構成され、通常運針(時刻表示)時は、P1がモータ出力端 子O1,O2およびO3,O4へ一定の間隔で出力される。実施例では、O1,O2に は10秒、O3,O4へは120秒間隔で出力される。また、帰零時や、指針の早 送り時には、P2が図4(b)(c)のように短い間隔で、O1,O2およびO3, O4に出力される。図4(b)は正回転時、図4(c)は逆回転時の駆動信号を 示す。更に、センサ31駆動信号Soutは図5に示すように出力され、センサ 31の検出信号Sinは図5に示すように入力される。
【0016】 次に、上記構成のアナログ時計の帰零制御について図6に示すフローチャート に基づき説明する。
【0017】 まず、所定のリセットスイッチを操作すると、センサ31から発せれた光によ る反射光が受光されたかが判別される(ステップS1)。反射光の受光がある場 合には、帰零箇所(12時)のセンサ31の前に反射板33があるとして、モー タ15の駆動により分針車27を例えば90゜逆回転させる(S2)。反射光の 受光がない場合には、例えば、図7(a)、(b)の状態であるため、モータ1 5の駆動により分針車27を正回転方向へ1ステップ(例えば5゜)回転させ( S3)、反射光が受光されたかどうかが判別され(S4)、次に分針車27が1 回転以上回転したかどうかが判別される(S5)。
【0018】 分針車27が1回転以上回転していない場合には、ステップS3に戻り、1回 転以上回転するまで、ステップS3〜S5を繰返す。分針車27が1回転以上回 転しても反射光の受光がない場合には、センサ31の前に遮蔽板35があるとし て、分針車27を停止し(S6)、時針車13を例えば90゜逆転し(S7)、 ステップS3に戻り、やり直す。
【0019】 上記ステップS4で反射光の受光があった場合には、図7(c)、(d)に示 すように、センサ31の前に反射板33があったとして、分針車27を停止させ (S8)、図5に示すように反射板33が検出される。次に、時針車13を正回 転方向へ1ステップ回転させ(S9)、反射光の受光がまだあるかが判断され( S10)、反射光がなくなくなるまでスッテプS9〜S10を繰返す。ステップ S10で反射光の受光がない場合には、時針車13が、図7(e)、(f)のよ うに反射板33とセンサ31との間に遮蔽板35が位置したとして、時針車13 を停止し(S11)、分針、時針ともに帰零位置に帰零したとして帰零処理を終 了する。遮蔽板35が検出された場合のセンサ31出力は図5のようになる。
【0020】 このように本実施例においては 、リセットボタンを押すだけで時針と分針と が帰零するので、簡単に時間設定ができる。また、1つのセンサで帰零動作が可 能であるために、従来の如く2つのセンサを用いた場合に対してムーブメントが 厚くならず、構造が簡素化する。 尚、本実施例では分針車および時針車に反射板、遮蔽板を設けたが、これに限 らず、分針や時針に連動して動作する部材に設けるようにしてもよい。
【0021】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、所定の操作により、時針と分針とが帰零 するので、アラーム時刻などのように時間設定を容易に行うことができる。また 、1つのセンサで帰零動作が可能であるので、ムーブメントが厚くならず、構造 が簡素化し、コストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係り、時針および分針の駆
動機構を示す概略平面図。
【図2】図1中のII−II矢視断面図。
【図3】制御部の構成図。
【図4】アナログ時計の各駆動信号を示す図。
【図5】帰零制御に用いられる駆動信号を示す図。
【図6】帰零制御処理を示すフローチャート。
【図7】(a),(c),(e)および(b),
(d),(f)は帰零制御時の反射板、遮蔽板の動作を
説明する平面図および側面図。
【符号の説明】
1、15 モータ 13 時針車 27 分針車 31 センサ 33 反射板 35 遮蔽板 41 制御部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】正逆回転可能なモータにより時針と分針と
    を独立的に動作させて時刻を表示し、所定の操作により
    時針と分針を所定位置に帰零させるアナログ時計の帰零
    機構において、前記所定位置で光を発し反射光を検出す
    る1つのセンサと、このセンサから発せられる光の光軸
    上を通過し前記時針と分針のうちどちらか一方に伴って
    移動する反射板と、前記センサと反射板との間で前記光
    軸上を通過し前記時針と分針のうちどちらか他方に伴っ
    て移動する遮蔽板と、前記反射板と遮蔽板とが光軸上で
    重なり合うよう前記モータを回転制御する制御部と、を
    備えたことを特徴とするアナログ時計の帰零機構。
  2. 【請求項2】前記反射板と遮蔽板が、互いに対面し且つ
    同心状に配設された時針駆動用の時針車と分針駆動用の
    分針車に設けられ、前記センサが、前記分針車と時針車
    との間の側方に設けられた請求項1記載のアナログ時計
    の帰零機構。
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JP2013160771A (ja) * 2012-02-08 2013-08-19 Swatch Group Research & Development Ltd 時計機構のホイールの位置の検出及び同期デバイス
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