JPH063070B2 - 傾斜躯体の施工方法 - Google Patents

傾斜躯体の施工方法

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JPH063070B2
JPH063070B2 JP61051486A JP5148686A JPH063070B2 JP H063070 B2 JPH063070 B2 JP H063070B2 JP 61051486 A JP61051486 A JP 61051486A JP 5148686 A JP5148686 A JP 5148686A JP H063070 B2 JPH063070 B2 JP H063070B2
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JP
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concrete
skeleton
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plate
assembled
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信一 末次
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Mitsui Construction Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、例えばプラネタリウムのようなドームや急斜
面の屋根等の傾斜躯体の施工方法に関する。
(従来の技術) 従来、この種の傾斜躯体を施工するには、プラネタリウ
ムの施工を例に説明すれば、まず第5図示の如く傾斜躯
体aの下部領域を構築する。即ち、傾斜躯体aの下面b
側を規制する木製或いは鋼製の板状型枠cを完全に組立
て、その外側に図示しない鉄筋等を配筋すると共に、や
はり図示しないセパレータを該板状型枠cに外方へ突出
させて設け、該セパレータに傾斜躯体aの上面d側を規
制する木製或いは鋼製の板状型枠eを前記の板状型枠c
とコンクリート打設空間を存して組立て、該コンクリー
ト打設空間にコンクリートfを打設する。
次に、傾斜躯体aの上面d側を規制する板状型枠eを順
次上方へと前記と同様にして組立てながら、組立て済み
のこれら板状型枠c、e間にコンクリートfを打継いで
ゆき、第6図示のように傾斜躯体aのコンクリート打設
を完了するようにしている。コンクリートの固化後、こ
れらの型枠を解体すると、プラネタリウムの躯体が完成
する。
(発明が解決しようとする問題点) 前記従来の施工方法によれば、傾斜躯体aの上面d側と
板状型枠eで規制しているために、板状型枠c、e間の
コンクリート打設空間を外部から観察することができ
ず、コンクリート打設状況の確認が不十分となり、その
ためジャンカや巣等が生じやすく、またコンクリートf
の打継ぎ面がきれいに打継がれず、しかも該打設空間が
板状型枠c、eで囲まれて密閉状態となっているために
コンクリートfの打設時にこれらの型枠c、eの該打設
空間の下方を規制している部分が外方へ膨出して一様な
厚さに打設することが難しいなどの不都合があった。
本発明は、こうした不都合を解決し、打設状況を観察し
てジャンカや打継ぎ面を監視でき、型枠の膨出のない施
工性に優れた傾斜躯体の施工方法を提供することを目的
とするものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明では、傾斜躯体の下面側を規制する板状型枠を、
構築される傾斜躯体の下面側全体に亘って組立てしてお
き、該傾斜躯体の上面側を規制する上面型枠を該傾斜躯
体の下部領域に組立て、これら板状型枠と上面型枠の間
にコンクリートを打設し、このあと該下部領域の上部領
域に連続して上面型枠を組立ててこれと板状型枠の間に
コンクリートを打設することを必要回数だけ行なって次
第に該傾斜躯体の上部領域を構築する工法に於いて、該
上面型枠として網目状のラス型枠を使用することによ
り、上記の目的を達成するようにした。
(作用) 板状型枠を傾斜躯体の下面側の位置全体に亘って組立
て、上面型枠を傾斜躯体の下部領域に組立てたのちこれ
ら板状型枠と上面型枠の間のコンクリート打設空間にコ
ンクリートを打設し、これが終わると該下部領域の上方
に連続して次の上面型枠を組立て、その打設空間にコン
クリートを打設することは従来の場合と略同様である
が、本発明に於いては、該上面型枠としてラス型枠を使
用したので、該ラス型枠を介してコンクリートの打設状
況を監視することができてジャンカや巣が発生するよう
な打設状態の発生を防止し、きれいな打継ぎ面とするこ
とができる。また、ラス型枠から打設したコンクリート
の一部が滲出するので、型枠が外方へ膨出することもな
く、一様な厚さでコンクリートを打設でき表面がきれい
に仕上がる。
(実施例) 以下、添付図面に従って本発明の実施例に付き説明す
る。図示の実施例は、本発明の傾斜躯体の施工方法をド
ーム状のプラネタリウムの施工に適用した例を示す。
まず、第1図示の如く、傾斜躯体(1)下方側を構築す
る。即ち、傾斜躯体(1)の下面(2)側を規制する木製或い
は鋼製の板状型枠(3)を完全に組立て、その外側に第7
図のように鉄筋(8)等を配筋すると共にセパレータ(9)を
該板状型枠(3)に外方へ突出させて設け、該セパレータ
に傾斜躯体(1)の上面(4)側を規制するラフ型枠(5)で構
成された上面型枠を板状型枠(3)とコンクリート打設空
間(10)を存して組立て、該コンクリート打設空間にコン
クリート(6)を打設する。該ラス型枠(5)は、網目状のエ
キスパンドラス(5a)をセパレータに支持させて板状型枠
(3)からコンクリート打設空間を存して設け、該エキス
パンドラス(5a)の上面側に角材(5b)を格子状に配設して
構成した。コンクリート(6)の打設の際には、該エキス
パンドラス(5a)の網目(5c)間の間隙を介して該打設空間
(10)内に観察しながら打設する。
次に、傾斜躯体(1)の上面(4)側を規制するラフ型枠(5)
を先にコンクリート(6)を打設した下部領域の上部領域
に前記と同様にして組立て、そして、その打設空間にコ
ンクリート(6)を打継いでゆき、これを必要回数だけ繰
り返して第3図示の如く傾斜躯体(1)のコンクリート打
設を完了する。この場合、該ラス型枠(5)の網目を通し
て打継ぎ面をも観察しながら打設するようにしている。
コンクリート固化後に板状型枠(3)及びラス型枠(5)は解
体される。
ラス型枠(5)のエキスパンドラス(5a)の網目は、一般に
は10mm×20mmのメッシュのものを用いる。また、第
4図示の如く、ラス型枠(5)の所望位置のエキスパンド
ラス(5a)を開閉自在とし、コンクリート(6)の投入口(7)
としてもよい。
(発明の効果) このように、本発明の傾斜躯体の施工方法によれば、傾
斜躯体の上面側を規制する型枠としてラス型枠を用い、
これを該傾斜躯体の下部領域から次第に上方へ組立てな
がらその都度コンクリートを打設するようにしたので、
該ラス型枠を介してコンクリート打設空間を観察しなが
らコンクリートを打設でき、ジャンカや巣を生じること
なくしかも良好に打継がれた傾斜躯体を簡単に施工する
ことができ、しかも余分なコンクリートはラス型枠を介
して外部に滲出するので型枠の膨出も生じず、設計どう
りのコンクリート厚さに施工でき打設表面がきれいに仕
上がる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の傾斜躯体の施工方法の一実施例のコン
クリート打設工程を示す截断面図、第2図は第1図示の
コンクリート打設工程の傾斜躯体の拡大正面図、第3図
は第1図示の実施例のコンクリート打設完了状態を示す
截断面図、第4図はラス型枠の変形例の要部の斜視図、
第5図は従来の傾斜躯体の施工方法のコンクリート打設
工程を示す截断面図、第6図は第5図のコンクリート打
設完了状態を示す截断面図、第7図は第1図の断面部分
を拡大した詳細図である。 (1)……傾斜躯体、(2)……下面 (3)……板状型枠、(4)……上面 (5)……ラス型枠、(6)……コンクリート

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】傾斜躯体の下面側を規制する板状型枠を、
    構築される傾斜躯体の下面側全体に亘って組立てしてお
    き、該傾斜躯体の上面側を規制する上面型枠を該傾斜躯
    体の下部領域に組立て、これら板状型枠と上面型枠の間
    にコンクリートを打設し、このあと該下部領域の上部領
    域に連続して上面型枠を組立ててこれと板状型枠の間に
    コンクリートを打設することを必要回数だけ行なって次
    第に該傾斜躯体の上部領域を構築する工法に於いて、該
    上面型枠として網目状のラス型枠を使用することを特徴
    とする傾斜躯体の施工方法。
JP61051486A 1986-03-11 1986-03-11 傾斜躯体の施工方法 Expired - Lifetime JPH063070B2 (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4825773A (ja) * 1971-08-02 1973-04-04

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