JPH0630707B2 - ミシンの天秤装置 - Google Patents
ミシンの天秤装置Info
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- JPH0630707B2 JPH0630707B2 JP63309169A JP30916988A JPH0630707B2 JP H0630707 B2 JPH0630707 B2 JP H0630707B2 JP 63309169 A JP63309169 A JP 63309169A JP 30916988 A JP30916988 A JP 30916988A JP H0630707 B2 JPH0630707 B2 JP H0630707B2
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野および従来の技術 本発明はミシンの天秤装置に関し、特に、先端に糸との
係合部を設けた糸取りレバーと2つの糸ガイドを有し、
糸取りレバーが前記2つの糸ガイドの間の針糸経路を横
切り針糸を緊張させる上死点と針糸を弛緩させる下死点
の間を往復動し、上死点へ向かう往行程の際に前記係合
部と糸とが係合し、下死点へ向かう復行程の際には糸と
の係合を解除される天秤装置に関する。
係合部を設けた糸取りレバーと2つの糸ガイドを有し、
糸取りレバーが前記2つの糸ガイドの間の針糸経路を横
切り針糸を緊張させる上死点と針糸を弛緩させる下死点
の間を往復動し、上死点へ向かう往行程の際に前記係合
部と糸とが係合し、下死点へ向かう復行程の際には糸と
の係合を解除される天秤装置に関する。
前述のタイプの天秤装置は、糸掛けの際に糸取りレバー
への糸掛けをしないですむ長所がある。しかし、糸掛け
をした後糸取りレバーに糸が掛かっていない状態で縫い
始めた場合、天秤ストローク分針穴方向から糸を引き抜
いてしまい、縫えなくなる場合がある。また、針穴か
ら、あらかじめ引き取れる量だけ糸を出しておいて縫い
始めても、押え金と針板に挟まれた糸が無理に釜を回っ
てしまい、糸を痛める原因になる。
への糸掛けをしないですむ長所がある。しかし、糸掛け
をした後糸取りレバーに糸が掛かっていない状態で縫い
始めた場合、天秤ストローク分針穴方向から糸を引き抜
いてしまい、縫えなくなる場合がある。また、針穴か
ら、あらかじめ引き取れる量だけ糸を出しておいて縫い
始めても、押え金と針板に挟まれた糸が無理に釜を回っ
てしまい、糸を痛める原因になる。
この問題を解決するための装置として、実開昭63−4
6196号には、糸通し装置を備えたミシンのための装
置と、糸通し装置を備えていないミシンのための装置が
開示されている。糸通し装置を備えたミシンのための装
置は、所定量の糸を貯蔵可能でありその貯蔵された糸を
糸取りレバーの糸取り運動に伴って送出し得る糸貯蔵手
段と、糸通し装置と連動して糸掛け通路中の糸を捕捉し
て所定量の糸を糸貯蔵手段に供給する作動手段を備えて
いる。糸通し装置が備えられていないミシンのための装
置は、糸貯蔵手段と、糸掛け通路中の糸を捕捉して所定
量の糸を糸貯蔵手段に供給する作動手段と、糸取りレバ
ーが糸を保持しているか否かを検出する検出器と、糸取
り上げレバーが糸を保持していないことを検出器が検出
している時にミシン始動スイッチの操作に応答して作動
手段を作動する電磁アクチュエータとを備えている。
6196号には、糸通し装置を備えたミシンのための装
置と、糸通し装置を備えていないミシンのための装置が
開示されている。糸通し装置を備えたミシンのための装
置は、所定量の糸を貯蔵可能でありその貯蔵された糸を
糸取りレバーの糸取り運動に伴って送出し得る糸貯蔵手
段と、糸通し装置と連動して糸掛け通路中の糸を捕捉し
て所定量の糸を糸貯蔵手段に供給する作動手段を備えて
いる。糸通し装置が備えられていないミシンのための装
置は、糸貯蔵手段と、糸掛け通路中の糸を捕捉して所定
量の糸を糸貯蔵手段に供給する作動手段と、糸取りレバ
ーが糸を保持しているか否かを検出する検出器と、糸取
り上げレバーが糸を保持していないことを検出器が検出
している時にミシン始動スイッチの操作に応答して作動
手段を作動する電磁アクチュエータとを備えている。
発明が解決しようとする課題 しかし、前述の実開昭63−46196号の例のうち、
自動糸通し装置を備えたミシンにおいては、もし作業者
が針穴に通された糸を引き出すとこれに伴ない糸貯蔵装
置に貯蔵された糸を引き出して貯蔵量を減少させてしま
う。したがって作業者が針穴から引き出した糸を適当な
長さに切断した場合、縫い始めの時に糸取りレバーが針
穴から糸を引き抜いてしまうおそれがある。
自動糸通し装置を備えたミシンにおいては、もし作業者
が針穴に通された糸を引き出すとこれに伴ない糸貯蔵装
置に貯蔵された糸を引き出して貯蔵量を減少させてしま
う。したがって作業者が針穴から引き出した糸を適当な
長さに切断した場合、縫い始めの時に糸取りレバーが針
穴から糸を引き抜いてしまうおそれがある。
また、糸取りレバーに糸が掛かっている状態で糸通しを
行った場合にも作動手段が作動して所定量の糸を糸貯蔵
手段に提供してしまう。そのために糸取りレバーによる
糸の保持に加えて糸貯蔵手段が糸を貯蔵するので、縫い
始めにおいて、糸取りレバーによる糸締めが行なわれ
ず、縫いの品質が劣化するおそれがある。これを防ぐた
めに、自動糸通し装置を備えていないミシン用として同
公報に記載されているように、糸取り上げレバーが糸を
保持しているか否かを検出する検出器及び電磁アクチュ
エータを設けて糸取り上げレバーが糸を保持していない
時に作動手段を作動させるような場合は機構が複雑にな
る。
行った場合にも作動手段が作動して所定量の糸を糸貯蔵
手段に提供してしまう。そのために糸取りレバーによる
糸の保持に加えて糸貯蔵手段が糸を貯蔵するので、縫い
始めにおいて、糸取りレバーによる糸締めが行なわれ
ず、縫いの品質が劣化するおそれがある。これを防ぐた
めに、自動糸通し装置を備えていないミシン用として同
公報に記載されているように、糸取り上げレバーが糸を
保持しているか否かを検出する検出器及び電磁アクチュ
エータを設けて糸取り上げレバーが糸を保持していない
時に作動手段を作動させるような場合は機構が複雑にな
る。
したがって本発明の目的は概括的には、糸通しを行なっ
た後の縫い始めの際の糸取りレバーの針穴方向からの糸
の引き抜きを防止することができる天秤装置を提供する
ことにある。
た後の縫い始めの際の糸取りレバーの針穴方向からの糸
の引き抜きを防止することができる天秤装置を提供する
ことにある。
本発明の他の目的は、作業者が針穴に通された糸を引き
出し切断しても、縫い始めの時に糸取りレバーが針穴か
ら糸を引き抜いてしまうおそれのない天秤装置を提供す
ることにある。
出し切断しても、縫い始めの時に糸取りレバーが針穴か
ら糸を引き抜いてしまうおそれのない天秤装置を提供す
ることにある。
本発明の他の目的は、縫い始めの際に糸取りレバーに糸
が掛かっている場合でも縫いの品質を劣化させることな
く、縫い始めの際における糸取りレバーによる針穴方向
からの糸の引き抜きを防止することができる天秤装置を
提供することにある。
が掛かっている場合でも縫いの品質を劣化させることな
く、縫い始めの際における糸取りレバーによる針穴方向
からの糸の引き抜きを防止することができる天秤装置を
提供することにある。
課題を解決するための手段 本発明による天秤装置を実施例に対応する図面に基づい
て説明すると、先端に糸との係合部8を設けた糸取りレ
バー4と2つの糸ガイド11,12を有し、糸取りレバ
ー4が前記2つの糸ガイド11,12の間の針糸経路を
横切り針糸Tを緊張させる上死点Aと針糸を弛緩させる
下死点Bの間を往復動し、上死点へ向かう往行程の際に
係合部8と糸とが係合し、下死点へ向かう復行程の際に
は糸との係合を解除される天秤装置において、前記2つ
の糸ガイド11,12の間の針糸経路を横切り前記糸取
りレバー4の往復動軌跡とほぼ平行に往復動して針糸T
を前記上死点A側に搬送可能な搬送手段32と、前記上
死点A側の位置において前記搬送手段32を拘束可能で
ありかつ縫製開始の際に該拘束を解除可能な規制手段4
0,42,45,47,48とを備えることを特徴とす
る。
て説明すると、先端に糸との係合部8を設けた糸取りレ
バー4と2つの糸ガイド11,12を有し、糸取りレバ
ー4が前記2つの糸ガイド11,12の間の針糸経路を
横切り針糸Tを緊張させる上死点Aと針糸を弛緩させる
下死点Bの間を往復動し、上死点へ向かう往行程の際に
係合部8と糸とが係合し、下死点へ向かう復行程の際に
は糸との係合を解除される天秤装置において、前記2つ
の糸ガイド11,12の間の針糸経路を横切り前記糸取
りレバー4の往復動軌跡とほぼ平行に往復動して針糸T
を前記上死点A側に搬送可能な搬送手段32と、前記上
死点A側の位置において前記搬送手段32を拘束可能で
ありかつ縫製開始の際に該拘束を解除可能な規制手段4
0,42,45,47,48とを備えることを特徴とす
る。
作用 (1)まず、糸通しを行なう直前の状態において針糸Tが
糸取りレバー4に掛かっていない場合の作用について説
明する。
糸取りレバー4に掛かっていない場合の作用について説
明する。
糸通しを行なうために図示しない糸通しレバーを降下
させると、作動カム20、連接棒22を介して作動体3
0の上端の糸保持フック32は糸取りレバー4の往復運
動の軌跡とほぼ平行に右方向に移動し、途中で糸経路内
の糸を引っ掛けてから規制棒40の右端の係合部材41
を乗り越えて天秤の上死点A側に達する。
させると、作動カム20、連接棒22を介して作動体3
0の上端の糸保持フック32は糸取りレバー4の往復運
動の軌跡とほぼ平行に右方向に移動し、途中で糸経路内
の糸を引っ掛けてから規制棒40の右端の係合部材41
を乗り越えて天秤の上死点A側に達する。
糸通し作業を終えて作業者が糸通しレバーを放すと、
作動カム20、連接棒22を介して糸保持フック32が
左方向へ移動し始めるが、すぐに係合部材41と係合す
るので上死点A側にて停止する。この時上死点A側にて
停止している糸保持フック32には糸が掛かっている。
作動カム20、連接棒22を介して糸保持フック32が
左方向へ移動し始めるが、すぐに係合部材41と係合す
るので上死点A側にて停止する。この時上死点A側にて
停止している糸保持フック32には糸が掛かっている。
縫いを開始するためにボタン47を押すと、作動棒4
5、規制棒40を介して係合部材41と糸保持フック3
2との係合が解除される。同時にミシンによる縫いが開
始され、ボタン47から手を離すとねじりばね45,4
8の作用で作動棒45及び規制棒40はそれぞれ元の位
置へ戻る。
5、規制棒40を介して係合部材41と糸保持フック3
2との係合が解除される。同時にミシンによる縫いが開
始され、ボタン47から手を離すとねじりばね45,4
8の作用で作動棒45及び規制棒40はそれぞれ元の位
置へ戻る。
(2)糸通しを行なう直前の状態において、針糸Tが糸取
りレバー4に掛かっている場合は、糸保持フック32が
糸を保持せずに往復動する点だけが(1)で述べた作用と
異なり他は同じである。
りレバー4に掛かっている場合は、糸保持フック32が
糸を保持せずに往復動する点だけが(1)で述べた作用と
異なり他は同じである。
実施例 以下、図面に示した実施例に基づき本発明を詳細に説明
する。第1図は本発明の天秤装置の機構を示す概略正面
図である。第2図及び第3図は第1図のII−II断面図及
びIII−III断面図である。
する。第1図は本発明の天秤装置の機構を示す概略正面
図である。第2図及び第3図は第1図のII−II断面図及
びIII−III断面図である。
図において1は天秤機構で、2は天秤機構1を駆動する
駆動ギヤである。天秤機構1はピン3により駆動ギヤ2
に回転可能に接続された糸取りレバー4と、一端を天秤
支え軸5に他端を糸取りレバー4上に設けられたピン6
にそれぞれ回転可能に接続された支持レバー7を有す
る。糸取りレバー4は先端に糸との係合部8を有する。
駆動ギヤである。天秤機構1はピン3により駆動ギヤ2
に回転可能に接続された糸取りレバー4と、一端を天秤
支え軸5に他端を糸取りレバー4上に設けられたピン6
にそれぞれ回転可能に接続された支持レバー7を有す
る。糸取りレバー4は先端に糸との係合部8を有する。
10は天秤カバーで、糸ガイド11,12、及び後述す
る規制体40の係合部材41を受け入れる開口13を有
する。糸取りレバー4は2つの糸ガイド11,12の間
の針糸経路を横切り針糸を緊張させる上死点Aと針糸T
を弛緩させる下死点Bの間を往復動し、上死点へ向かう
往行程の際に係合部8と糸とが係合し、下死点へ向かう
復行程の際には糸との係合を解除される。
る規制体40の係合部材41を受け入れる開口13を有
する。糸取りレバー4は2つの糸ガイド11,12の間
の針糸経路を横切り針糸を緊張させる上死点Aと針糸T
を弛緩させる下死点Bの間を往復動し、上死点へ向かう
往行程の際に係合部8と糸とが係合し、下死点へ向かう
復行程の際には糸との係合を解除される。
20は図示しない糸通し装置の糸通しレバーと一体に固
定された作動カムである。22は左端に接触子24を回
転可能に支持し、右端にスプリング25の左端を接続さ
れて常時右方向に付勢されている連接棒である。連接棒
22の中央部には長穴26が設けられており、、この長
穴26内には図示しないフレームに設けられたピン27
が挿通されている。スプリング25の右端は図示しない
フレームに固定されている。連接棒22の右端にはま
た、作動体30の下端がピン31を介して接続されてお
り、この作動体30の上端は糸保持フック(搬送手段)
32が設けられており、また、軸33を中心として回転
可能にされている。
定された作動カムである。22は左端に接触子24を回
転可能に支持し、右端にスプリング25の左端を接続さ
れて常時右方向に付勢されている連接棒である。連接棒
22の中央部には長穴26が設けられており、、この長
穴26内には図示しないフレームに設けられたピン27
が挿通されている。スプリング25の右端は図示しない
フレームに固定されている。連接棒22の右端にはま
た、作動体30の下端がピン31を介して接続されてお
り、この作動体30の上端は糸保持フック(搬送手段)
32が設けられており、また、軸33を中心として回転
可能にされている。
40は糸保持フック32が上死点A側に位置している時
に作動体30の運動を拘束するための規制棒で、右端に
糸保持フック32と係合する係合部材41が設けられて
いる。この規制棒40の左端は軸42に回転可能に支持
されている。軸42には、常時規制棒40の他端を第2
図矢印C方向に付勢して規制体40の係合部材41を天
秤カバー10の開口13内に挿通するねじりばね43が
設けられている。47はミシン始動用のボタンであり、
該ボタンを押すと図示しないスイッチが作動してミシン
を始動させる。45は作動棒で軸46を中心に回転可能
にされており、下端にミシン始動用のボタン47を設け
られ、上端は規制棒40に当接している。作動棒45
は、軸46に設けられたねじりばね48により、その上
端45aが常時第2図上方に移動するような方向に付勢
されている。
に作動体30の運動を拘束するための規制棒で、右端に
糸保持フック32と係合する係合部材41が設けられて
いる。この規制棒40の左端は軸42に回転可能に支持
されている。軸42には、常時規制棒40の他端を第2
図矢印C方向に付勢して規制体40の係合部材41を天
秤カバー10の開口13内に挿通するねじりばね43が
設けられている。47はミシン始動用のボタンであり、
該ボタンを押すと図示しないスイッチが作動してミシン
を始動させる。45は作動棒で軸46を中心に回転可能
にされており、下端にミシン始動用のボタン47を設け
られ、上端は規制棒40に当接している。作動棒45
は、軸46に設けられたねじりばね48により、その上
端45aが常時第2図上方に移動するような方向に付勢
されている。
なお、規制棒40、作動棒45、ボタン47及びねじり
ばね42,48により、上死点A側の位置において糸保
持フック(搬送手段)32を拘束可能でありかつ縫製開
始の際に該拘束を解除可能な規制手段が構成される。
ばね42,48により、上死点A側の位置において糸保
持フック(搬送手段)32を拘束可能でありかつ縫製開
始の際に該拘束を解除可能な規制手段が構成される。
なお、常態においては作動カム20及び作動体30は第
1図の1点鎖線に示した位置にある。
1図の1点鎖線に示した位置にある。
次に、以上の構成を有する本実施例の作動について説明
する。
する。
(1)まず、糸通しを行なう直前の状態において針糸Tが
糸取りレバー4に掛かっていない場合について説明す
る。
糸取りレバー4に掛かっていない場合について説明す
る。
糸通しを行なうために図示しない糸通しレバーを降下
させると、作動カム20も同時に降下するので、連接棒
22は第1図左方に移動する。これに伴い作動体30が
第1図時計方向に回転し、糸保持フック32は糸取りレ
バー4の往復運動の軌跡とほぼ平行に右方向に移動し、
規制棒40の係合部材41を乗り越えて糸取りレバー4
の上死点A側に達する。このとき、糸保持フック32は
右方向に移動する際に糸経路内の糸を保持して該糸を上
死点A側に搬送する。
させると、作動カム20も同時に降下するので、連接棒
22は第1図左方に移動する。これに伴い作動体30が
第1図時計方向に回転し、糸保持フック32は糸取りレ
バー4の往復運動の軌跡とほぼ平行に右方向に移動し、
規制棒40の係合部材41を乗り越えて糸取りレバー4
の上死点A側に達する。このとき、糸保持フック32は
右方向に移動する際に糸経路内の糸を保持して該糸を上
死点A側に搬送する。
糸通し作業を終えて作業者が糸通しレバーを放すと、
作動カム20が上昇し、連接棒22が方向へ移動し始
め、糸保持フック32が左方向へ移動し始めるが、すぐ
に係合部材41と係合するので上死点A側にて停止す
る。この時上死点A側にて停止している糸保持フック3
2に糸が掛かっているので作業者が針穴にできた糸輪を
手で引っ張ってもその引っ張った長さだけ糸供給側から
引き寄せられ、針糸経路内には一定の糸が保たれる。
作動カム20が上昇し、連接棒22が方向へ移動し始
め、糸保持フック32が左方向へ移動し始めるが、すぐ
に係合部材41と係合するので上死点A側にて停止す
る。この時上死点A側にて停止している糸保持フック3
2に糸が掛かっているので作業者が針穴にできた糸輪を
手で引っ張ってもその引っ張った長さだけ糸供給側から
引き寄せられ、針糸経路内には一定の糸が保たれる。
縫いを開始するためにボタン47を押すと、作動棒4
5の上端45aが第3図下方に移動し、規制棒40が同
図時計方向に回転して係合部材41と糸保持フック32
との係合が解除され、規制棒40はねじりばね43の作
用で第1図及び第3図で反時計方向方向へ回転し、それ
ぞれ元の位置へ戻り、同時にミシンによる縫いが開始さ
れ、ボタン47から手を離すと作動棒45の上端45a
はねじりばね48の作用で第3図上方へ移動する。
5の上端45aが第3図下方に移動し、規制棒40が同
図時計方向に回転して係合部材41と糸保持フック32
との係合が解除され、規制棒40はねじりばね43の作
用で第1図及び第3図で反時計方向方向へ回転し、それ
ぞれ元の位置へ戻り、同時にミシンによる縫いが開始さ
れ、ボタン47から手を離すと作動棒45の上端45a
はねじりばね48の作用で第3図上方へ移動する。
(2)次に、糸通しを行なう直前の状態において、針糸T
が糸取りレバー4に掛かっている場合について説明す
る。
が糸取りレバー4に掛かっている場合について説明す
る。
糸通しを行なうために図示しない糸通しレバーを降下
させると、糸保持フック32は(1)で説明した作動と
同様に作動カム20、連接棒22を介して右方向に移動
するが、当初から糸取りレバー4に糸が掛かっているの
で糸保持フック32は糸を保持しない。したがって、縫
いの品質にはなんら影響を及ぼさずに縫いを行なうこと
ができる。
させると、糸保持フック32は(1)で説明した作動と
同様に作動カム20、連接棒22を介して右方向に移動
するが、当初から糸取りレバー4に糸が掛かっているの
で糸保持フック32は糸を保持しない。したがって、縫
いの品質にはなんら影響を及ぼさずに縫いを行なうこと
ができる。
糸通し作業を終えて作業者が糸通しレバーを放した場
合の作動は(1)で説明した作動とほぼ同じであるが、
糸保持フック32には糸が掛からず終始糸取りレバー4
に糸が掛かっている点のみが異なる。糸取りレバー4に
糸が掛かっているのでこの場合も作業者が針穴にできた
糸輪を手で引っ張っても、針糸経路内には一定の糸が保
たれる。
合の作動は(1)で説明した作動とほぼ同じであるが、
糸保持フック32には糸が掛からず終始糸取りレバー4
に糸が掛かっている点のみが異なる。糸取りレバー4に
糸が掛かっているのでこの場合も作業者が針穴にできた
糸輪を手で引っ張っても、針糸経路内には一定の糸が保
たれる。
縫いを開始するためにボタン47を押した場合の作動
は、(1)と同様である。
は、(1)と同様である。
以上において図面に示した一実施例に基づいて本発明を
説明したが、本発明はこの実施例には限定されない。例
えば、規制棒40、ねじりばね42、作動棒45、ねじ
りばね48及びボタン47により規制手段を構成した例
を示したが、常態においては上死点A側において糸保持
フック32を拘束し、ミシンによる縫製開始の際に糸保
持フック32の拘束を解除できるようなものであればど
のようなものであってもよい。特にボタン47を押して
拘束を解除するかわりにミシンの押えの位置を検地する
センサーあるいは足踏みコントローラからの信号に応答
して糸保持フック32の拘束を解除するようにしてもよ
い。
説明したが、本発明はこの実施例には限定されない。例
えば、規制棒40、ねじりばね42、作動棒45、ねじ
りばね48及びボタン47により規制手段を構成した例
を示したが、常態においては上死点A側において糸保持
フック32を拘束し、ミシンによる縫製開始の際に糸保
持フック32の拘束を解除できるようなものであればど
のようなものであってもよい。特にボタン47を押して
拘束を解除するかわりにミシンの押えの位置を検地する
センサーあるいは足踏みコントローラからの信号に応答
して糸保持フック32の拘束を解除するようにしてもよ
い。
また、図面には糸取りレバー4が水平方向に往復運動す
る天秤装置を示したが、水平方向ではなく例えばほぼ垂
直方向に往復運動する天秤装置にも適用可能である。
る天秤装置を示したが、水平方向ではなく例えばほぼ垂
直方向に往復運動する天秤装置にも適用可能である。
さらに、本発明は自動糸通し装置を備えていないミシン
の天秤装置にも適用可能である。
の天秤装置にも適用可能である。
発明の効果 本発明の天秤装置によれば、糸通しを行なった後の縫い
始めの際の天秤の針穴方向からの糸の引き抜きを防止す
ることができ、しかも、 作業者が針穴に通された糸を引き出して切断しても、
縫い始めの時に天秤が針穴から糸を引き抜いてしまうお
それがなく、 縫い始めの際に糸取りレバーに糸が掛かっている場合
でも縫いの品質を劣化させる事がない。
始めの際の天秤の針穴方向からの糸の引き抜きを防止す
ることができ、しかも、 作業者が針穴に通された糸を引き出して切断しても、
縫い始めの時に天秤が針穴から糸を引き抜いてしまうお
それがなく、 縫い始めの際に糸取りレバーに糸が掛かっている場合
でも縫いの品質を劣化させる事がない。
第1図は本発明による天秤装置の一実施例の機構を示す
概略正面図、第2図は第1図のII−II断面図、第3図は
第1図のIII−III断面図である。 1…天秤機構、4…糸取りレバー、8…係合部、11,
12…糸ガイド、32…糸保持フック(搬送手段)、4
0,42,45,47,48…規制手段、A…上死点、
B…下死点、T…針糸。
概略正面図、第2図は第1図のII−II断面図、第3図は
第1図のIII−III断面図である。 1…天秤機構、4…糸取りレバー、8…係合部、11,
12…糸ガイド、32…糸保持フック(搬送手段)、4
0,42,45,47,48…規制手段、A…上死点、
B…下死点、T…針糸。
Claims (1)
- 【請求項1】先端に糸との係合部を設けた糸取りレバー
と2つの糸ガイドを有し、前記糸取りレバーが前記2つ
の糸ガイドの間の針糸経路を横切り針糸を緊張させる上
死点と針糸を弛緩させる下死点の間を往復動し、上死点
へ向かう往行程の際に前記係合部と糸とが係合し、下死
点へ向かう復行程の際には糸との係合を解除される天秤
装置において、 前記2つの糸ガイドの間の針糸経路を横切り前記糸取り
レバーの往復動軌跡とほぼ平行に往復動して針糸を前記
上死点側に搬送可能な搬送手段と、 前記上死点側の位置において前記搬送手段を拘束可能で
ありかつ縫製開始の際に該拘束を解除可能な規制手段と を備えることを特徴とする、ミシンの天秤装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63309169A JPH0630707B2 (ja) | 1988-12-07 | 1988-12-07 | ミシンの天秤装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63309169A JPH0630707B2 (ja) | 1988-12-07 | 1988-12-07 | ミシンの天秤装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02154789A JPH02154789A (ja) | 1990-06-14 |
JPH0630707B2 true JPH0630707B2 (ja) | 1994-04-27 |
Family
ID=17989766
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63309169A Expired - Fee Related JPH0630707B2 (ja) | 1988-12-07 | 1988-12-07 | ミシンの天秤装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0630707B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH045479A (ja) * | 1990-04-20 | 1992-01-09 | Hitachi Ltd | 可変容量斜板式圧縮機 |
-
1988
- 1988-12-07 JP JP63309169A patent/JPH0630707B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02154789A (ja) | 1990-06-14 |
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