JPH0630566U - 密封装置の外周構造 - Google Patents

密封装置の外周構造

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JPH0630566U
JPH0630566U JP072482U JP7248292U JPH0630566U JP H0630566 U JPH0630566 U JP H0630566U JP 072482 U JP072482 U JP 072482U JP 7248292 U JP7248292 U JP 7248292U JP H0630566 U JPH0630566 U JP H0630566U
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JP
Japan
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metal
outer peripheral
metal ring
rubber
sealing device
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Withdrawn
Application number
JP072482U
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English (en)
Inventor
木 敏 鈴
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Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外周金属部の座屈強度を高めることにより、
離型の操作性向上を図ると共に、寸法不良の低減を図
る。 【構成】 金属環2と、金属環2と一体的に型成形され
るゴム状弾性体3とから構成される密封装置本体1の外
周部が、金属環2の金属面が露出する外周金属部5と、
金属環2の金属面がゴム状弾性体3で被覆された外周ゴ
ム部6とから構成され、金属環2外周の中途部に、金型
7の内壁に密接して外周金属部に対応する部位への成形
材料の回り込みを防止するシール部23を設けた密封装
置の外周構造において、前記金属環2の外周金属部5に
対応する部位に段凹部10を設けて成ることを特徴とす
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、たとえばオイルシール等のような密封装置に関し、特に密封装置本 体の外周部が金属部とゴム部とで構成されている密封装置の外周構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の密封装置としては、たとえば図3(a),(b)に示すような ものがある。すなわち、密封装置本体100は、金属環101と、この金属環1 01に一体的に加硫接着されるゴム状弾性体102とから構成されている。この 密封装置本体100のハウジング103内周に嵌合される外周部は、金属環10 1の金属面が露出する外周金属部104と、ゴム状弾性体102で被覆された外 周ゴム部105とから構成されている。
【0003】 そして、金属環101の中途部には、型成形時における成形材料の金属面側へ の回り込みを防止するべく、図3(c)に示すように、金型107の内壁に形成 された段凸部108と密接するシール部106が設けられている。また、外周金 属部104と金型107の内壁の間に微小隙間gを設定して金属環102の変形 や歪の発生を防止している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の密封装置の場合には、外周金属部104がスト レート形状なので、離型の際に、外周金属部104の幅全体が金型107内壁に 接触して離型抵抗が大きくなり離型しづらいという問題があった。
【0005】 また、型成形時には、金属環101内周に作用する成形圧力と、金型107内 壁との微小隙間gの部位および外周ゴム部105と外周金属部104の分離点で あるシール部106に作用する押さえ力により、図3(d)に示すように、外周 金属部104の角部104a,104cの寸法が膨らみ、中央部104bの寸法 が小さくなるような波打ち現象が生じてしまう。
【0006】 すなわち、加硫成形時の型締め力、ゴム材料の流入圧力、ゴム止め分離用の金 型107内壁の段凸部108と金属環101のシール部106との干渉により、 金属環102が変形しやすくなってしまうからである。完全に金型107が型締 めされて成形中になると、金属環102はゴム圧力と金型107の型締め力によ って押さえられて座屈しやすくなってしまうため、逃げ場所がなくなって径方向 への波打ちになる。
【0007】 このように波打ちが生じると、金属環101の外周金属部104の角部104 a,104cが金型107内壁に密着して離型抵抗が増大し、離型操作が困難と なる。また、波打ちによって成形品自体の寸法不良も生じてしまう。
【0008】 本考案は、上記した従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目 的とするところは、外周金属部の座屈強度を高めることにより、離型の操作性向 上を図ると共に、寸法不良の低減を図ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案にあっては、金属環と、該金属環と一体的 に型成形されるゴム状弾性体とから構成される密封装置本体の外周部が、金属環 の金属面が露出する外周金属部と、金属環の金属面がゴム状弾性体で被覆された 外周ゴム部とから構成されるもので、前記金属環外周の中途部には、前記外周金 属部に対応する部位への成形材料の回り込みを防止するべく、金型内壁に密接す るシール部を設けた密封装置の外周構造において、前記金属環の外周金属部に対 応する部位に段凹部を設けて成ることを特徴とする。
【0010】
【作用】
本考案によれば、金属環の外周金属部に対応する部位に段凹部を設けたので、 金属環の幅方向の座屈強度が大きくなり、型成形時の型締力や成形材料の圧力が 作用しても、金属環の外周金属部の波打ち等の変形が防止される。
【0011】 したがって、金属環の変形による金型との接触抵抗の増大はなく、しかも段凹 部を形成した分だけ金型と非接触状態となって接触面積が小さくなっているので 、離型操作がきわめて容易になる。
【0012】
【実施例】
以下に本考案を図示の実施例に基づいて説明する。図1(b)は本考案の一実 施例に係る密封装置の一例としてのオイルシールであり、密封装置本体としての シール本体1が、金属環2と、この金属環2に一体的に加硫接着されるゴム状弾 性体3とから構成されている。そして、ハウジング4の内周に嵌合される外周部 が、図1(a)に示すように、金属環2の金属面が露出する外周金属部5と、金 属面をゴム状弾性体3によって被覆した外周ゴム部6と、から構成されている。
【0013】 金属環2は略断面L字状の環状部材で、円筒部21と、この円筒部21の一端 から半径方向内方に向かって延びる内向きフランジ部22とから構成されている 。この金属環2の円筒部21の中途部位には、図1(c)に示すように、型成形 時に成形材料の外周金属部5側への回り込みを防止するために、金型7の内壁に 突出する段凸部8に密接するシール部しての傾斜部23が設けられている。この 傾斜部23は円筒部21の先端側に向かって内向きに傾斜して延びて外周ゴム部 6に埋設されており、傾斜部23の屈曲始めの部位が外周ゴム部6と外周金属部 5との分離点9となる。
【0014】 そして、金属環2の円筒部21の内向きフランジ部22側の部分が金属面が露 出する外周金属部5となっていて、この外周金属部5には、型成形時に作用する 型締め力および成形材料のゴム圧力に対する座屈強度を高めるための段凹部10 が形成されている。この段凹部10は、内向きフランジ部22の付け根部を、幅 fにわたって外周金属部5の嵌合面51よりも所定寸法cだけ一段小径に絞った 構成としてある。
【0015】 また、図示例では外周金属部5の嵌合面51と金型7の内壁部の間には微小隙 間fが設けられていないが、従来例と同様に微小隙間を形成してもよい。
【0016】 また、金属環2の内向きフランジ部22に焼き付けられる内周ゴム部31の厚 みbは小さく設定しており、図示例では段凹部10の幅寸法fと同程度の厚みと している。
【0017】 図2は、図1(b)のオイルシールを型成形する際の成形状態の一例を示して いる。
【0018】 まず、図2(a)に示すように、金属環2および成形材料としてのゴム生地1 1を型開きした金型7内に入れ、加熱しつつ型締めし、同図(b)に示すように 流動化したゴム生地11を金型7のキャビテイ12内に充満させて所定形状に成 形する。
【0019】 型締めした際に、金型7の内壁に設けられた段凸部8に金属環2の円筒部51 の傾斜部23が密接され、円筒部51が傾斜部23と内向きフランジ部22の間 で圧縮される。さらに、流動化したゴム生地11が図中矢印に示すように金属環 2の円筒部21の内側に流入し、傾斜部23の先端を越えて傾斜部23の外周側 に回り込む。このように、金属環2の円筒部21には金型7の型締め力およびゴ ム生地11の圧力が作用するが、金属環2の外周金属部5に対応する部位に段凹 部10を形成しているので座屈強度が高く、外周金属部5の座屈変形が防止され る。また、金属環2に作用するゴム生地11の圧力は、内周ゴム部31の厚みb が小さいので、従来に比べて小さい。
【0020】 したがって、外周金属部5の嵌合面51と金型7内壁面との過大な接触圧力の 増大はなく、また、段凹部10を設けた分だけ接触面積が小さくなるので、離型 抵抗は小さくなり、離型操作をスムーズに行うことができる。
【0021】 なお、上記実施例では密封装置としてオイルシールを例にとって説明したが、 オイルシールに限定されるものではなく、外周部を穴内周に嵌合固定するような 各種密封装置について広く適用することができる。
【0022】
【考案の効果】
本考案は以上の構成及び作用を有するもので、外周金属部に段凹部を設けて金 属環の座屈強度を高めたので、型締め圧力および成形材料の圧力が作用しても、 金属部が金型内壁に食い込むような変形を生じることがなくなり、また段凹部を 設けた分だけ従来よりも接触面積が小さいので、成形品の離型抵抗を小さくする ことができ、離型操作性が向上すると共に、成形品の寸法不良を防止することが できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案の一実施例に係る密封装置を示す
もので、同図(a)は外周部の要部縦断面図、同図
(b)は同図(a)の外周構造が適用される密封装置の
一例としてのオイルシールの要部縦断面図、同図(c)
は金属環と金型の寸法関係を示す図である。
【図2】図2(a),(b)は図1(b)のオイルシー
ルの成形状態を示す図である。
【図3】図3(a)は従来のオイルシールの要部縦断面
図、同図(b)は同図(a)のオイルシールの外周部の
要部断面図、同図(c)は同図(a)のオイルシール外
周部の成形状態を示す図、同図(d)は成形時の金属環
外周の変形状態を示す図である。
【符号の説明】
1 シール本体(密封装置本体) 2 金属環 21 円筒部 22 内向きフランジ部 23 傾斜部(シール部) 3 ゴム状弾性体 4 ハウジング 5 外周金属部 51 嵌合部 6 外周ゴム部 7 金型 8 段凸部 9 分離点 10 段凹部 11 ゴム生地 12 キャビテイ b 内周ゴム部の厚み c 段凹部の深さ f 段凹部の幅

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属環と、該金属環と一体的に型成形さ
    れるゴム状弾性体とから構成される密封装置本体の外周
    部が、金属環の金属面が露出する外周金属部と、金属環
    の金属面がゴム状弾性体で被覆された外周ゴム部とから
    構成されるもので、 前記金属環外周の中途部には、前記外周金属部に対応す
    る部位への成形材料の回り込みを防止するべく、金型内
    壁に密接するシール部を設けた密封装置の外周構造にお
    いて、 前記金属環の外周金属部に対応する部位に段凹部を設け
    て成ることを特徴とする密封装置の外周構造。
JP072482U 1992-09-25 1992-09-25 密封装置の外周構造 Withdrawn JPH0630566U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002139155A (ja) * 2000-11-02 2002-05-17 Nok Corp 密封装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002139155A (ja) * 2000-11-02 2002-05-17 Nok Corp 密封装置

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