JPH06304774A - 積層型セラミック電子部品の製造方法 - Google Patents

積層型セラミック電子部品の製造方法

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JPH06304774A
JPH06304774A JP5097439A JP9743993A JPH06304774A JP H06304774 A JPH06304774 A JP H06304774A JP 5097439 A JP5097439 A JP 5097439A JP 9743993 A JP9743993 A JP 9743993A JP H06304774 A JPH06304774 A JP H06304774A
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JP
Japan
Prior art keywords
ceramic green
green sheet
carrier film
hole
ceramic electronic
Prior art date
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Pending
Application number
JP5097439A
Other languages
English (en)
Inventor
Isao Kato
功 加藤
Yoshimasa Nakayama
能勝 中山
Norio Sakai
範夫 酒井
Hideyo Yoshida
英代 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 積層型セラミック電子部品の製造方法におい
て、セラミックグリーンシートにビアホールとなるべき
穴を、コスト的に不利なパンチング方式によらず、ま
た、ストレートな形状をもって設けることを可能にす
る。 【構成】 キャリアフィルム1で裏打ちされたセラミッ
クグリーンシート2に対して、キャリアフィルム1側か
らレーザビーム7を照射し、キャリアフィルム1からセ
ラミックグリーンシート2にまで至る一連の穴8を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、積層型セラミック電
子部品の製造方法に関するもので、特に、セラミックグ
リーンシートにビアホールとなるべき穴を設ける工程を
備える積層型セラミック電子部品の製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】たとえば、ビアホールによる電気的導通
部分を有するセラミック多層基板のような積層型セラミ
ック電子部品を製造する方法において、セラミックグリ
ーンシートにビアホールとなるべき穴を設ける工程があ
り、この工程では、従来、パンチング技術を用いてい
る。
【0003】図4は、上述したパンチング工程を図解的
に示すものである。たとえばポリエチレンテレフタレー
トからなるキャリアフィルム1によって裏打ちされたセ
ラミックグリーンシート2は、キャリアフィルム1がダ
イ3に向くように置かれ、パンチ4を、矢印5方向に動
作させることにより、穴6が形成される。この穴6は、
セラミックグリーンシート2からキャリアフィルム1に
まで貫通している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たパンチングにより穴6を形成する場合、以下のような
問題に遭遇する。
【0005】まず、パンチングを重ねるうちに、パンチ
4およびダイ3の磨耗が生じる。そのため、パンチ4と
ダイ3との間でのクリアランスが大きくなるとともに、
それが許容範囲を超えると、パンチ4およびダイ3の交
換が必要となる。この交換は、パンチング工程のランニ
ングコストの上昇を招くとともに、それに要する時間の
消費に起因する労務コストの増大を招く。
【0006】また、上述したように、パンチ4とダイ3
とのクリアランスが広くなると、穴6の周囲にバリが生
じるという問題を引起こす。このように、バリが生じる
と、穴6において、たとえば真円といった設計通りの形
状が得られなかったり、穴6がバリで塞がれてしまうこ
とがある。その結果、ビアホールとなるべき穴6内に、
導電ペーストを十分に充填できず、導通信頼性を低下さ
せることがある。また、バリに、セラミックグリーンシ
ート2の屑または破片などの異物が付着し、導電ペース
トを付与したとき、その導電ペーストのにじみの原因に
なったり導通不良の原因になることがある。
【0007】また、前述したように、パンチ4とダイ3
とのクリアランスが大きくなると、穴6が設計より小さ
くなることもある。これによって、穴6内に充填される
導電ペーストの量が減少し、ビアホール導通部の抵抗値
が設計より高くなってしまうことがある。特に、ビアホ
ール導通部の直径が小さく設計される場合には、導通信
頼性が極端に低下してしまう。
【0008】また、パンチング技術による穴あけの基本
的な問題として、図5に示すように、穴6が、打抜き開
始側において開いたテーパ状(a>b)になり、セラミ
ックグリーンシート2において、a=bの穴を設けるこ
とが実質的に不可能である。このことを考慮して、実際
には、小さい方のb寸法において導通信頼性が確保され
るように設計されるが、そうすることにより、大きい方
のa寸法が不所望に大きくなるため、ビアホールの小径
化が困難となり、それゆえ、多層基板の小型化および高
密度化が困難となる。
【0009】また、パンチングは、あくまでも、機械的
方式であるので、そのパンチングスピードを上げるには
限度があり、したがって、作業能率の向上にも限度があ
る。
【0010】それゆえに、この発明の目的は、上述した
パンチング技術において遭遇する問題を解決できる、積
層型セラミック電子部品の製造方法を提供しようとする
ことである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、キャリアフ
ィルムで裏打ちされたセラミックグリーンシートにビア
ホールとなるべき穴を設け、次いで前記セラミックグリ
ーンシートを含む複数のセラミックグリーンシートを積
重ねる、各工程を少なくとも備える、積層型セラミック
電子部品の製造方法に向けられるものであって、上述し
た技術的課題を解決するため、次のような構成を備える
ことを特徴としている。
【0012】すなわち、前記セラミックグリーンシート
に穴を設ける工程は、前記キャリアフィルム側からレー
ザビームを照射し、前記キャリアフィルムから前記セラ
ミックグリーンシートに至る一連の穴を設けるように実
施されることを特徴とするものである。
【0013】
【発明の作用および効果】この発明では、上述したよう
に、キャリアフィルムで裏打ちされたセラミックグリー
ンシートに対して、キャリアフィルム側からレーザビー
ムを照射することによって穴あけが達成される。このと
き、キャリアフィルム側では、若干のテーパ状の穴が形
成されるが、セラミックグリーンシート側では、ストレ
ートの穴とし得ることが実験により確認された。したが
って、穴の直径および形状が均一となり、導電ペースト
の充填量のばらつきを防止することができ、その結果、
得られたビアホール導通部における導通信頼性が向上す
る。また、セラミックグリーンシートにおいてストレー
トの穴あけが可能なため、従来のテーパ発生による設計
寸法とのずれがなくなる。したがって、ビアホールの径
を小さくでき、また導通信頼性も高いものが得られるの
で、小型で高密度のセラミック多層基板のような積層型
セラミック電子部品を容易に得ることができる。
【0014】また、この発明によれば、レーザビームを
用いることによるコストダウンを期待できる。すなわ
ち、レーザビームによる穴あけは、いわゆる光方式であ
るので、従来のパンチングのような機械的方式に比べ、
穴あけのスピードを高速化することができ、作業能率を
向上させることができる。また、形成しようとする穴の
径の変更は、レーザビームの焦点位置調節によって行な
えるので、そのような変更に能率的に対処することがで
きる。また、従来のパンチング方式におけるパンチおよ
びダイ自身およびその交換に要していたコストを削減す
ることができる。
【0015】
【実施例】図1は、この発明の一実施例による積層型セ
ラミック電子部品の製造方法に含まれるセラミックグリ
ーンシートへの穴あけ工程を示す図解的断面図である。
【0016】たとえばポリエチレンテレフタレートから
なるキャリアフィルム1で裏打ちされたセラミックグリ
ーンシート2に対して、キャリアフィルム1側からレー
ザビーム7が照射される。これによって、キャリアフィ
ルム1からセラミックグリーンシート2にまで至る一連
の穴8が設けられる。
【0017】上述した穴8は、図1に示すように、キャ
リアフィルム1側において、若干のテーパ形状(c>
d)を呈するが、セラミックグリーンシート2側では、
ストレート(d=e)の形状を有している。
【0018】キャリアフィルム1としては、上述した実
施例では、ポリエチレンテレフタレートからなるものが
用いられたが、レーザビーム7を透過させる性質または
レーザビーム7によってエッチングされる性質を有する
ものであれば、どのような材料からなるものであっても
よい。また、キャリアフィルム1の厚みは任意である
が、好ましくは、50μm以上の厚みであれば、セラミ
ックグリーンシート2側における穴8の形状をストレー
トにすることがより容易である。
【0019】この発明による効果を明らかにするため、
図2および図3にそれぞれ示すような比較例の実施を試
みた。
【0020】図2では、レーザビーム7をセラミックグ
リーンシート2側から照射している。これによれば、穴
8aは、セラミックグリーンシート2側において、テー
パ状をなし、前述した従来技術で述べたのと同様の問題
に遭遇する。
【0021】図3では、パンチ4およびダイ3を用い、
キャリアフィルム1側からパンチ4が作用するようにし
ている。これによれば、穴6aは、セラミックグリーン
シート2側において、ストレートの形状を与えることが
できるが、バリの発生が、前述した図4に示した方法よ
り、はるかに多くなるとともに、あくまでも、パンチン
グ方式が遭遇する前述した問題を解決できない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による積層型セラミック電
子部品の製造方法に含まれる穴あけ工程を示す図解的断
面図である。
【図2】この発明の第1の比較例としての穴あけ工程を
図解的に示す断面図である。
【図3】この発明の第2の比較例としての穴あけ工程を
図解的に示す断面図である。
【図4】従来の穴あけ工程を図解的に示す断面図であ
る。
【図5】図4に示した穴あけ工程において遭遇する問題
を説明するための図1の円で囲んだ部分の拡大図であ
る。
【符号の説明】
1 キャリアフィルム 2 セラミックグリーンシート 7 レーザビーム 8 穴
フロントページの続き (72)発明者 吉田 英代 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャリアフィルムで裏打ちされたセラミ
    ックグリーンシートにビアホールとなるべき穴を設け、
    次いで前記セラミックグリーンシートを含む複数のセラ
    ミックグリーンシートを積重ねる、各工程を少なくとも
    備える、積層型セラミック電子部品の製造方法におい
    て、 前記セラミックグリーンシートに穴を設ける工程は、前
    記キャリアフィルム側からレーザビームを照射し、前記
    キャリアフィルムから前記セラミックグリーンシートに
    まで至る一連の穴を設けるように実施されることを特徴
    とする、積層型セラミック電子部品の製造方法。
JP5097439A 1993-04-23 1993-04-23 積層型セラミック電子部品の製造方法 Pending JPH06304774A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009099649A (ja) * 2007-10-15 2009-05-07 Shinko Electric Ind Co Ltd 配線基板の製造方法
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