JPH1158343A - レーザ加工用セラミック複合材 - Google Patents

レーザ加工用セラミック複合材

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JPH1158343A
JPH1158343A JP9223260A JP22326097A JPH1158343A JP H1158343 A JPH1158343 A JP H1158343A JP 9223260 A JP9223260 A JP 9223260A JP 22326097 A JP22326097 A JP 22326097A JP H1158343 A JPH1158343 A JP H1158343A
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JP
Japan
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laser beam
green sheet
ceramic green
hole
laser processing
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JP9223260A
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Takahiro Yamamoto
高弘 山本
Masashi Morimoto
正士 森本
Takashi Shikama
隆 鹿間
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セラミックグリーンシートに所望の形状の穴
や溝を高精度で、効率良く形成することができるレーザ
加工用セラミック複合材を得る。 【解決手段】 レーザ加工用セラミック複合材11は、
樹脂製キャリアフィルム12と、この樹脂製キャリアフ
ィルム12に支持されたセラミックグリーンシート10
と、セラミックグリーンシート10上にさらに、セラミ
ックグリーンシート10にビアホール用穴やコイル及び
コンデンサパターン用溝を形成するためのマスク穴が形
成されるマスク層15とで構成されている。マスク層1
5は、レーザビームの吸収率の低い材料からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ加工用セラ
ミック複合材、特に、積層コンデンサや積層コイル等の
積層型電子部品の製造に用いられるレーザ加工用セラミ
ック複合材に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の積層型電子部品では、
セラミックグリーンシートにビアホール用穴やコイル及
びコンデンサパターン用溝を設ける必要がある。このた
め、従来より、樹脂製キャリアフィルム上にセラミック
グリーンシートを設けたセラミック複合材を金型を用い
て打ち抜き、セラミックグリーンシートにビアホール用
穴やコイル及びコンデンサパターン用溝を形成する方法
が知られている。しかし、このような金型を用いた打抜
き加工は、穴や溝の位置加工精度が低く、打抜き時に発
生する打抜きカスによる内部導体の断線、打抜き部周辺
のセラミックグリーンシートの損傷、打抜き時の応力に
よるセラミックグリーンシートの密度の不均一等の問題
があった。また、金型は比較的寿命が短く、高価な金型
を定期的に交換する必要があり、さらに、異なる品種の
電子部品毎に金型を交換しなければならず、その交換作
業が煩雑であった。
【0003】そこで、金型を用いた打抜き加工の問題点
を解決するため、図6に示すレーザビーム穴形成方法が
提案されている。このレーザビーム穴形成方法は、円形
のビアホール用透光部82aを所定数有するマスク82
を、レーザ光源81と集光レンズ83との間にセット
し、レーザ光源81からマスク82に向けて所定数のビ
アホール用透光部82aよりも大径のレーザビームを照
射し、これらビアホール用透光部82aを透過したレー
ザビームLを、集光レンズ83を介してテーブル87上
に載置したレーザ加工用セラミック複合材84に所定形
状で照射させ、レーザ加工用セラミック複合材84のセ
ラミックグリーンシート84aの照射領域Lc内に円形
のビアホール用穴を複数個同時形成する方法である。レ
ーザ加工用セラミック複合材84は、樹脂製キャリアフ
ィルム84b上にセラミックグリーンシート84aを設
けたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のレー
ザビームによる穴形成では、マスク82はレーザ光源8
1と集光レンズ83との間に配置されており、レーザ加
工用セラミック複合材84からかなり離れて配置されて
いる。このため、セラミックグリーンシート84aに円
形ビアホール用穴を複数個同時形成しようとすると、図
7に示すように、例えばマスク82の中央部に設けられ
た円形のビアホール用透光部82aを通過したレーザビ
ームLは、所望の形状との誤差の小さい真円度のよいビ
アホール用穴85を形成することができるが、マスク8
2周辺部に設けられた円形のビアホール用透光部82a
を通過したレーザビームLは、集光レンズ83の収差の
ため所望の形状との誤差の大きい真円度の悪い(略楕
円)ビアホール用穴86しか形成することができない。
従って、真円度がよいビアホール用穴を形成するには、
1ショットのレーザビームでビアホール用穴を一個しか
形成することができず、加工費用が高くなるという問題
があった。
【0005】そこで、本発明の目的は、セラミックグリ
ーンシートに所望の形状の穴や溝を高精度で、しかも効
率良く形成することができるレーザ加工用セラミック複
合材を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段と作用】以上の目的を達成
するため、本発明に係るレーザ加工用セラミック複合材
は、樹脂製キャリアフィルムと、該樹脂製キャリアフィ
ルム上に支持されたセラミックグリーンシートと、該セ
ラミックグリーンシート上に設けられ、レーザビームに
より前記セラミックグリーンシートを選択的に除去する
ための透光部を形成するためのマスク層とからなり、該
マスク層が前記レーザビームの吸収率の低い材料からな
ることを特徴とする。
【0007】そして、このレーザ加工用セラミック複合
材を用いて、セラミックグリーンシートに所望の形状の
穴や溝を形成する場合には、エッチングや放電加工又は
微細ドリリング等の手法で、マスク層にセラミックグリ
ーンシートに形成しようとする穴や溝と等しい形状の透
光部を設ける。次に、マスク層にレーザビームを照射す
る。透光部を透過したレーザビームは、セラミックグリ
ーンシートに照射され、そのエネルギーがセラミックグ
リーンシートに吸収される。この照射により、セラミッ
クグリーンシートの照射部分が溶融、気化して所望の穴
や溝が形成される。
【0008】以上の構成により、マスク層をセラミック
グリーンシート上に設けたため、レーザビームを選択的
に通過させるための独立したマスクを用意してそれを繰
り返し使用する必要がなくなる。また、マスク層はセラ
ミックグリーンシートに接しているため、レーザビーム
の入射角度による照射面積の変化が抑えられる。しか
も、マスク層がレーザビームの吸収率の低い材料から構
成されているため、レーザビームによるマスク層の損傷
がない。
【0009】また、マスク層の材料として、銅又は銅合
金、もしくはアルミニウム又はアルミニウム合金を採用
することにより、レーザ加工後、マスク層はエッチング
等の方法で容易に回収されて、再びマスク層の材料とし
て再生される。
【0010】さらに、樹脂製キャリアフィルムの材料と
して、レーザビームによる損傷が少ない材料を採用する
ことにより、レーザビームによりセラミックグリーンシ
ートをマスクに設けた透光部の形状に応じて除去する際
に、樹脂製キャリアフィルムもレーザビームによって部
分的に溶融され、樹脂製キャリアフィルムに凹部又は穴
が形成される。この凹部又は穴は、レーザ加工によって
セラミックグリーンシートに設けた穴や溝に導電ペース
トを充填する際に空気逃げとして機能する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るレーザ加工用
セラミック複合材の一実施形態について添付図面を参照
して説明する。
【0012】図1に示すように、レーザ加工用セラミッ
ク複合材11は、樹脂製キャリアフィルム12上にセラ
ミックグリーンシート10を支持し、セラミックグリー
ンシート10上にさらに、セラミックグリーンシート1
0をレーザビームによって選択的に除去させるマスク穴
を形成するためのマスク層15を形成してなるものであ
る。
【0013】セラミックグリーンシート10は、セラミ
ック粉末を成形用バインダとともに混練してスラリー状
にしたものを、ドクターブレード法等の手法により、樹
脂製キャリアフィルム12上に所定厚みで塗布して形成
したものである。この塗布厚みは、例えば、積層コイル
に使用するものでは、NiCuZn系フェライトのスラ
リーが樹脂製キャリアフィルム12上に10μm〜10
0μmの厚みに塗布される。セラミックグリーンシート
10の成形用バインダとしては、後に説明するビアホー
ル用穴やコイル及びコンデンサパターン用溝を形成する
際に使用するレーザビームの吸収率が高いものが使用さ
れる。例えば、炭酸ガスレーザの場合、酢酸ビニール、
ポリブチレンビニール(PVB)やポリブチレンアセテ
ート(PVA)系のものが使用される。これは、セラミ
ックグリーンシート10に効率良くレーザビームのエネ
ルギーを吸収させるためである。
【0014】また、樹脂製キャリアフィルム12として
は、レーザビームの照射を受けても比較的溶融し難く、
損傷の少ないポリエチレンテレフタレート(PET)や
ポリエチレン(PEN)のフィルムが使用される。
【0015】マスク層15は、レーザビームの吸収率が
低く、レーザビームによる損傷に対して強い材料が使用
される。このような材料としては、レーザ光源として炭
酸ガスレーザを使用する場合、銅、ベリリウム銅や真鍮
等の銅合金、もしくはアルミニウム、アルミニウム合金
を使用することができる。マスク層15の厚みは、使用
されるレーザビームの加工面におけるエネルギー密度か
ら決定される。例えば、エネルギー密度が10J/cm
2の場合、銅合金からなるマスク層15の厚みは50μ
m〜150μmに設定される。
【0016】以上の構成からなるレーザ加工用セラミッ
ク複合材11を用いて、例えば、ビアホール用穴をセラ
ミックグリーンシートに形成する場合について説明す
る。図2及び図3に示すように、エッチングや放電加工
又は微細ドリリングの手法で、マスク層15にマスク穴
15aを形成する。即ち、このマスク層15は、図3に
示すように、1ショット分のレーザビーム照射領域Sを
縦横にマトリックス状に配置している。そして、各照射
領域Sには、セラミックグリーンシート10に形成しよ
うとするビアホール用穴の径と等しい径のマスク穴15
aを複数個(図3では、5個)設ける。
【0017】次に、図4に示すレーザビーム穴形成装置
1により、レーザ加工用セラミック複合材11のセラミ
ックグリーンシート10に、ビアホール用穴が形成され
る。レーザビーム穴形成装置1は、レーザ光源2、集光
レンズ3、レーザ加工用セラミック複合材11を載置す
るためのXYテーブル4、レーザ光源駆動回路5、制御
回路6及びXYテーブル駆動回路7で構成されている。
【0018】レーザ光源2は、パルス発振を行う炭酸ガ
スレーザであって、レーザ光源駆動回路5からの駆動信
号によってビームスポットが円形のレーザビームLを放
射する。レーザ光源2から放射されるレーザビームL
は、照射エリア内でエネルギー密度が略一定になるよう
に設定されている。レーザビームLのパルス幅はμ秒又
はm秒のオーダ、レーザ光源2の出力は102〜107
のオーダで、加工を行うセラミックグリーンシート10
の厚み及び材質によって、任意に設定される。このよう
に、パルス状のレーザビームLを使用することにより、
被加工物であるレーザ加工用セラミック複合材11の穴
あけ加工時の温度上昇を抑えることができる。
【0019】XYテーブル4は、XYテーブル駆動回路
7からの駆動信号によってその上に載置されたレーザ加
工用セラミック複合材11をXY方向に移動させること
ができる。また、制御回路6は、加工制御用プログラム
を内蔵したマイクロコンピュータにて構成されている。
【0020】このような構成を有するレーザビーム穴形
成装置1にあっては、四角形状に裁断されたレーザ加工
用セラミック複合材11が、吸着ヘッド等により、XY
テーブル4上に載置される。その後、XYテーブル4を
適宜移動させて、作業開始位置を決定する初期設定が行
われる。この初期設定の後、制御回路6からXYテーブ
ル駆動回路7に制御信号を送り、XYテーブル駆動回路
7からの駆動信号によってXYテーブル4を駆動させ
て、レーザ加工用セラミック複合材11を例えばX方向
に所定の速度で移動させ、同方向の移動量が最初の穴形
成位置に達したところで、制御回路6からレーザ駆動回
路5に制御信号を送り、レーザ駆動回路5からの駆動信
号によってレーザ光源2を駆動させて移動中のレーザ加
工用セラミック複合材11の照射領域Sの一つに向かっ
て、パルス状のレーザビームLを1ショットだけ照射す
る。
【0021】レーザ光源1から放射されたレーザビーム
Lは、集光レンズ3によって集光され、照射領域Sと略
等しい照射エリアを有したビームスポットLb(図3参
照)でマスク層15を照射する。図5に示すように、マ
スク層15に照射されたレーザビームLのうち不必要な
部分は、完全にマスク層15によって遮断される。一
方、マスク層15に形成されたマスク穴15aを透過し
たレーザビームLは、セラミックグリーンシート10に
照射され、そのエネルギーが効率良くセラミックグリー
ンシート10に吸収される。この照射により、セラミッ
クグリーンシート10の照射部分が溶融、気化して所望
のビアホール用穴10aが形成される。以下、所定の移
動量毎に、レーザビームLを1ショット、断続的に照射
して、セラミックグリーンシート10に所定数のビアホ
ール用穴10aが形成される。このとき、マスク層15
がレーザビームLの吸収率の低い材料からなるので、レ
ーザビームLによるマスク層15の損傷がない。
【0022】レーザビームLのパルス幅はμ秒又はm秒
のオーダであり、ビアホール用穴10aの形成は瞬時で
完了するので、ビアホール用穴10a毎に必ずしもXY
テーブルを停止させる必要はなく、レーザ加工用セラミ
ック複合材11を連続的に移動させながら、ビアホール
用穴10aを順次形成することができる。セラミックグ
リーンシート10に所定数のビアホール用穴10aが形
成されると、XYテーブル4は停止し、吸着ヘッドが加
工の終わったレーザ加工用セラミック複合材11をXY
テーブル4から次の工程に搬送した後、再び、新しいレ
ーザ加工用セラミック複合材11をXYテーブル4上に
載置する。
【0023】レーザ加工用セラミック複合材11は、マ
スク層15がセラミックグリーンシート10上に形成さ
れているので、セラミックグリーンシート10には、マ
スク層15に形成されたマスク穴15aと等しい形状の
ビアホール用穴10aが形成される。即ち、図3の照射
領域Sの中央部に設けられた1個のマスク穴15aを透
過したレーザビームLは、マスク穴15aの加工精度と
略等しい真円度の良いビアホール用穴10aを形成する
ことはもちろんのこと、照射領域Sの周辺部に設けられ
た4個のマスク穴15aを透過したレーザビームLであ
っても、マスク穴15aの加工精度と略等しい真円度を
有するビアホール用穴10aを形成することができる。
こうして、真円度の良好なビアホール用穴10aを複数
個同時に形成することができる。
【0024】また、レーザ加工用セラミック複合材11
の場合は、レーザビームLを選択的に通過させるための
独立したマスクを用意してそれを繰り返し使用してセラ
ミックグリーンシート10にビアホール用穴を形成する
必要がない。従って、レーザ加工の際にマスクの位置決
め、移動等の工程を省略することができるばかりでな
く、汚れによるマスクの洗浄、交換等の手間も不要にな
り、レーザ加工の効率を大幅に向上させることができ
る。
【0025】また、樹脂製キャリアフィルム12は、レ
ーザビームLの照射を受けても比較的溶融しにくく、損
傷の少ないポリエチレンテレフタレート(PET)やポ
リエチレン(PEN)のフィルムが使用されている。従
って、レーザビームLにより、部分的に溶融して、図5
に示すように、凹部12aが形成される。この凹部12
aは、後工程でセラミックグリーンシート10の表面に
導電ペーストにて導体パターンを形成すると共に導電ペ
ーストをビアホール用穴10aに充填する際に、ビアホ
ール用穴10aに充填される導電ペーストによって出口
が塞がれた空気の逃げ空間として機能する。この結果、
導電ペーストをビアホール用穴10aにむらなく充填す
ることができる。ただし、凹部12aの代わりに、樹脂
製キャリアフィルム12の厚み方向に貫通する穴がレー
ザビームLにより形成されていてもよい。この貫通穴
も、ビアホール用穴10aに充填される導電ペーストに
よって出口が塞がれた空気の逃げ空間として機能する。
【0026】セラミックグリーンシート10にレーザビ
ームLによってビアホール用穴10aを形成した後、金
属からなるマスク層15はエッチング等の方法により、
セラミックグリーンシート10表面から容易に除去され
回収される。回収されたマスク層15の金属材料は、マ
スク層15の材料として再生することができる。マスク
層15が除去され、ビアホール用穴10aが形成された
レーザ加工用セラミック複合材11は、後工程の導体パ
ターン形成工程にてセラミックグリーンシート10の上
面に導電ペーストが所定のパターンで印刷される。この
とき、ビアホール用穴10a内にも導電ペーストが充填
され、ビアホールが形成される。そして、その後のシー
ト積層工程で樹脂製キャリアフィルム12は剥離され、
セラミックグリーンシート10のみが積層される。
【0027】なお、本発明に係るレーザ加工用セラミッ
ク複合材は、前記実施形態に限定するものではなく、そ
の要旨の範囲内で種々に変更することができる。特に、
レーザ加工によってセラミックグリーンシートには、ビ
アホール用穴が形成される他に、コイル及びコンデンサ
パターン用溝を形成してもよい。
【0028】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、マスク層をセラミックグリーンシート上に設
けたので、レーザビームを選択的に通過させるための独
立したマスクを用意してそれを繰り返し使用してセラミ
ックグリーンシートの加工を行う必要がなくなる。従っ
て、レーザ加工の際にマスクの位置決め、移動等の工程
を省略することができるばかりでなく、汚れによるマス
クの洗浄、交換等の手間も不要になり、レーザ加工の効
率を大幅に向上させることができる。また、マスク層が
セラミックグリーンシートに接しているので、マスク層
の透光部と同じ形状にセラミックグリーンシートが除去
され、精度の高い加工を行うことができる。しかも、マ
スク層がレーザビームの吸収率の低い材料からなるの
で、レーザビームによるマスク層の損傷がない。
【0029】また、マスク層の材料として、銅又は銅合
金、もしくはアルミニウム又はアルミニウム合金を採用
した場合、レーザ加工後、マスク層はエッチング等の方
法で容易に回収され、再びマスク層の材料として再生す
ることができる。
【0030】さらに、樹脂製キャリアフィルムの材料と
して、レーザビームによる損傷が少ない材料を採用する
ことにより、レーザビームによりセラミックグリーンシ
ートをマスクに設けた透光部の形状に応じて除去する際
に、樹脂製キャリアフィルムもレーザビームによって部
分的に溶融され、樹脂製キャリアフィルムに凹部又は穴
が形成される。この凹部又は穴は、レーザ加工によって
セラミックグリーンシートに設けた穴や溝に導電ペース
トを充填する際に空気逃げとして機能するので、セラミ
ックグリーンシートに設けた穴や溝に導電ペーストをむ
らなく充填させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るレーザ加工用セラミック複合材の
一実施形態を示す断面図。
【図2】図1に示したレーザ加工用セラミック複合材の
マスク層にマスク穴を形成した状態を示す断面図。
【図3】図2に示したレーザ加工用セラミック複合材の
マスク層の部分平面図。
【図4】レーザ加工用セラミック複合材を加工するため
のレーザビーム穴形成装置の一例を示す概略構成図。
【図5】図2に示したレーザ加工用セラミック複合材の
セラミックグリーンシートにビアホール用穴を形成した
状態を示す断面図。
【図6】従来のレーザ加工用セラミック複合材及びその
加工装置を示す概略構成図。
【図7】図6のレーザ加工用セラミック複合材に形成さ
れるビアホール用穴の形状を示す部分平面図。
【符号の説明】
10…セラミックグリーンシート 10a…ビアホール用穴 11…レーザ加工用セラミック複合材 12…樹脂製キャリアフィルム 15…マスク層 15a…マスク穴(透光部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H05K 3/00 H05K 3/00 N

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂製キャリアフィルムと、該樹脂製キ
    ャリアフィルム上に支持されたセラミックグリーンシー
    トと、該セラミックグリーンシート上に設けられ、レー
    ザビームにより前記セラミックグリーンシートを選択的
    に除去するための透光部を形成するためのマスク層とか
    らなり、該マスク層が前記レーザビームの吸収率の低い
    材料からなることを特徴とするレーザ加工用セラミック
    複合材。
  2. 【請求項2】 前記マスク層が銅又は銅合金、もしくは
    アルミニウム又はアルミニウム合金のいずれかであるこ
    とを特徴とする請求項1記載のレーザ加工用セラミック
    複合材。
  3. 【請求項3】 前記樹脂製キャリアフィルムは、前記レ
    ーザビームによる損傷が少ない材料からなることを特徴
    とする請求項1又は請求項2記載のレーザ加工用セラミ
    ック複合材。
JP9223260A 1997-08-20 1997-08-20 レーザ加工用セラミック複合材 Pending JPH1158343A (ja)

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JP9223260A JPH1158343A (ja) 1997-08-20 1997-08-20 レーザ加工用セラミック複合材

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004142138A (ja) * 2002-10-22 2004-05-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd セラミックグリーンシートの穴加工方法
JP2009065179A (ja) * 2007-09-04 2009-03-26 Avx Corp レーザ溶接された固体電解キャパシタ
JPWO2018194066A1 (ja) * 2017-04-19 2019-12-19 株式会社村田製作所 キャリアフィルムおよび電子部品の製造方法

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