JPH06304226A - 炭酸泉製造装置 - Google Patents

炭酸泉製造装置

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JPH06304226A
JPH06304226A JP5120485A JP12048593A JPH06304226A JP H06304226 A JPH06304226 A JP H06304226A JP 5120485 A JP5120485 A JP 5120485A JP 12048593 A JP12048593 A JP 12048593A JP H06304226 A JPH06304226 A JP H06304226A
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carbon dioxide
dioxide gas
gas
carbonic acid
bath
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JP5120485A
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English (en)
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Shin Matsugi
伸 真継
Harumori Kawagoe
治衞 川越
Naoki Kumon
直樹 久門
Hiroshi Kano
広志 加納
Takayoshi Nakaoka
敬善 中岡
Yukiichi Ito
之一 伊藤
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 吸着剤を用いて炭酸ガスを濃縮することによ
り、給湯器の燃焼ガス中の炭酸ガスを供給源として炭酸
泉を製造する際の脱離炭酸ガス量の変動により影響を受
けない炭酸泉製造装置を提供する。 【構成】 給湯器と、加圧溶解装置と、この加圧溶解装
置に炭酸ガスを供給する炭酸ガス濃縮装置とを備え、加
圧溶解装置は、ポンプの働きで浴水に炭酸ガスを溶解さ
せた後浴槽へ吐出し、炭酸ガス濃縮装置は、炭酸ガス吸
着塔で給湯器の燃焼ガス中の炭酸ガスを吸着させた後、
吸着層を所定の温度に加熱して炭酸ガスを濃縮して脱離
させるようになっている炭酸泉製造装置において、炭酸
ガス濃縮装置の前段に開閉弁付きの吸気管を備えてい
る。また、加圧溶解装置の未溶解気体分離部と炭酸ガス
濃縮装置とが開閉弁付きの気体管路で接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、炭酸ガスが溶解され
た浴水を使用して入浴することができる炭酸泉バスに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、炭酸泉バスの炭酸ガス供給源とし
ては、ボンベや錠剤の他に給湯器の燃焼ガス中の炭酸ガ
スを濃縮する炭酸ガス濃縮装置がある。炭酸ガス濃縮装
置の働きは、次のような吸着プロセスと脱離プロセスか
らなる。吸着プロセスでは吸着分離塔内に充填された吸
着剤で給湯器の燃焼ガス中の炭酸ガスを常温で吸着し、
脱離プロセスでは、吸着層を所定温度に加熱し吸着され
た炭酸ガスを脱離させ、燃焼ガス中に含まれていた炭酸
ガスを濃縮して取り出す。
【0003】図2は、炭酸ガス濃縮装置の脱離プロセス
における脱離炭酸ガス量の積算値を脱離時間ごとにプロ
ットしたもの(実線)に、脱離時間の経過にともなう制
御温度の変化(破線)を併記したものであるが、この図
2に示すように、単位時間あたりの炭酸ガスの脱離量は
一定ではなく、脱離初期に比べ吸着層内部の温度が上昇
し脱離終了に近付くと減少する。そのため、例えば脱離
終了時の流量を基準にすると、脱離初期に浴水管路内の
圧力が低下し、その結果、炭酸ガスの溶解量が減少し
て、微細気泡炭酸泉の量が少なくなったり、加圧溶解装
置の許容気体量を越え溶解し切れずに残る炭酸ガスが、
未溶解のまま大きな泡として浴槽に吐出されたりする。
一方、脱離開始時の流量を基準に取ると、脱離終盤に加
圧溶解装置内の圧力が上昇し、騒音が大きくなったり、
装置故障の原因となったりする。
【0004】炭酸ガス濃縮装置の脱離プロセスにおいて
は、吸着層の温度変化等の原因で、炭酸ガスの濃度が変
動するため、次の様な問題点も存在する。すなわち、高
濃度の炭酸ガスが供給された場合には、未溶解気体分離
部で多くの炭酸ガスを含んだガスを排出し溶解効率の低
下を招いていた。しかも、炭酸ガス脱離量は吸着剤の量
に依存しているが、溶解効率の悪さを吸着剤の量を増や
すことで解決しようとすると、装置が大きくなり、コス
トアップになるなどの問題がある。また、上記のように
溶解効率が低下すると、浴水中の炭酸ガス濃度が上がら
ないといった問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記のよ
うな事情に鑑みてなされたもので、脱離炭酸ガス量の変
動による影響を受けにくい炭酸泉製造装置を提供するこ
とを課題とし、より具体的には、炭酸泉製造装置におい
て、脱離炭酸ガス量が変動しても加圧溶解装置へ適切な
気体量を送り込み、安定して炭酸泉を供給することを可
能とさせ、また、溶解効率が向上して浴水中の炭酸ガス
濃度の上昇を可能とさせることを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明は、第一に、浴槽に湯を供給する給湯器
と、ポンプを有する炭酸ガスの加圧溶解装置と、この加
圧溶解装置に炭酸ガスを供給する炭酸ガス供給源として
の炭酸ガス濃縮装置とを備え、前記加圧溶解装置は、前
記ポンプの働きで前記浴槽から吸入した浴水に炭酸ガス
を溶解させた後再び浴槽へ吐出するようになっていると
ともに、前記炭酸ガス濃縮装置は、加熱手段を有した炭
酸ガス吸着塔で前記給湯器の燃焼ガス中の炭酸ガスを吸
着させた後、吸着層を所定の温度に加熱して炭酸ガスを
濃縮して脱離させるようになっている炭酸泉製造装置に
おいて、第一に、前記炭酸ガス濃縮装置の前段に、外部
より空気を吸入する開閉弁付きの吸気管を備えたことを
特徴とする。
【0007】この場合、吸気管は炭酸ガスの脱離量に応
じて吸気量が変化するようになっていることが好まし
い。これは、たとえば、吸気管が吸気口を複数個備え、
それぞれに開度の異なる開閉弁を設けておくこと、吸気
管に開度可変の開閉弁を備えておくこと、吸気管を分岐
させ、その一つを空気吸入手段としての空気ポンプを有
する吸気口とし、他は開閉弁付きの排気口とすること等
によって可能となる。
【0008】上記課題を解決するため、この発明は、第
二に、浴槽に湯を供給する給湯器と、ポンプを有する炭
酸ガスの加圧溶解装置と、この加圧溶解装置に炭酸ガス
を供給する炭酸ガス供給源としての炭酸ガス濃縮装置と
を備え、前記加圧溶解装置は、前記ポンプの働きで前記
浴槽から吸入した浴水に炭酸ガスを溶解させた後再び浴
槽へ吐出するようになっているとともに、前記炭酸ガス
濃縮装置は、加熱手段を有した炭酸ガス吸着塔で前記給
湯器の燃焼ガス中の炭酸ガスを吸着させた後、吸着層を
所定の温度に加熱して炭酸ガスを濃縮して脱離させるよ
うになっている炭酸泉製造装置において、前記加圧溶解
装置が未溶解気体分離部を備えており、この未溶解気体
分離部と前記炭酸ガス濃縮装置とが開閉弁付きの気体管
路で接続されていることを特徴とする。
【0009】
【作用】第一の解決手段の作用は次のとおりである。脱
離プロセスが働くのは入浴者の炭酸泉入浴時であり、こ
のとき、加圧溶解装置の配管系内はポンプの作用により
負圧となっており、加圧溶解装置と炭酸ガス濃縮装置と
の間の開閉弁が開き、脱離してきた炭酸ガスが吸引され
る。このとき同時に、炭酸ガス吸着分離塔前段に設けら
れた空気吸入管の開閉弁が開くことにより外部から空気
が吸引され、この空気が、炭酸ガス吸着分離塔を通じて
炭酸ガスと混合され、加圧溶解装置へ送られる。脱離プ
ロセスが経過し炭酸ガス量が減少してくると、吸着分離
塔内の圧力も減少してくるため吸入空気量が増し、その
結果、加圧溶解装置へ送られる気体量(炭酸ガス+空
気)は加圧溶解装置の許容気体量に保たれる。また、炭
酸ガスは空気に比べて常温で数十倍、水に対する溶解度
が大きいので、それを考慮して(供給ガス中の炭酸ガス
の減少量)>(供給ガス内の空気の増加量)となるよ
う、脱離量が少なくなるにつれて総供給ガス量も少なく
なるように開閉弁を選択して、すなわち、開閉弁を徐々
に開度を持つものに切り替えて開閉していくことにすれ
ば、よりいっそう安定した溶解状態が得られる。
【0010】第二の解決手段の作用は次のとおりであ
る。脱離プロセスでは、加圧溶解装置の配管系内がポン
プの作用により負圧となり、上述のように、加圧溶解装
置と炭酸ガス濃縮装置との間の開閉弁が開いて、脱離し
てきた炭酸ガスが加圧溶解装置へと吸引されるが、この
とき、加圧溶解装置で溶解しきれなかった未溶解気体を
気体管路を通じて炭酸ガス濃縮装置に再度戻し循環させ
る。これにより炭酸ガスは、浴水に溶解するまで循環系
内に存在し、再溶解が繰り返されることになる。その結
果、炭酸ガス溶解効率を向上させることができる。
【0011】
【実施例】以下に、この発明の第一の解決手段をその実
施例に基づいて詳述する。炭酸泉バスは、図1に示すよ
うに、浴槽4内の浴水中に炭酸ガスを含んだ微細気泡を
存在させ微細気泡炭酸泉を使用して入浴することができ
るものとして構成されている。以下、その他の添付図面
も併せて参照しなから具体的に説明する。炭化水素を含
む都市ガスを燃料とする給湯器1から供給される燃焼ガ
スは、数百十℃(排ガス温度)と高温であるため、炭酸
ガス濃縮装置2に供給しても吸着されない。そこで、熱
交換器5でその温度を下げる必要がある。燃焼ガスはま
た、水蒸気を含む。炭酸ガス吸着塔7に充填された吸着
剤、例えばゼオライトの吸着能は水蒸気>炭酸ガスであ
るから、このように水蒸気を含む燃焼ガスをそのまま炭
酸ガス吸着塔7に供給すると、水蒸気の吸着により、炭
酸ガスの吸着が妨げられる。そこで、炭酸ガス吸着塔7
の前段で水蒸気を取り除く必要がある。そのために、炭
酸ガス吸着塔7の前段に水蒸気吸着塔6が設けられてい
る。前述した熱交換器5でも水蒸気は一部取り除かれ
る。水蒸気吸着塔6では、水蒸気は強く吸着するが炭酸
ガスに対する吸着能は低い、選択性のある吸着剤(例え
ば活性アルミナ)が使用される。熱交換器5および水蒸
気吸着塔6を経て水蒸気が取り除かれた燃焼ガスは、バ
ルブ9bを経て炭酸ガス吸着塔7へ送られ、ここで炭酸
ガスが吸着される。この吸着プロセスにおいては、バル
ブ9a、9b、9dが開き、バルブ9c、9e、9h、
9fが閉じている。燃焼ガス中の炭酸ガスは吸着層で吸
着され、その残りの非吸着ガスは、炭酸ガス吸着塔7の
出口からバルブ9dを経て系外に排出される。この炭酸
ガス吸着プロセスは、所定の時間続いた後、終了し、入
浴者が最初に炭酸泉に入るまで待機の状態になる。
【0012】入浴者が炭酸泉に入る場合、脱離プロセス
が始まる。この脱離プロセスではバルブ9a、9c、9
d、9eは閉じ、バルブ9b、9f、9hが開く。そし
て、加熱手段8により炭酸ガス吸着層が加熱されると、
吸着されていた炭酸ガスが脱離し、バルブ9fを通じて
加圧溶解装置3に送られ、そこで、ポンプ17の作用に
より浴槽4から吸入された浴水と混合加圧溶解された
後、管路16dを通って炭酸泉吐出口19で減圧され、
炭酸ガス微細気泡20として吐出される。その結果、浴
水中の炭酸濃度が上昇し、温泉法に定められた炭酸泉レ
ベルの濃度(250ppm)が実現される。
【0013】加圧溶解装置3の浴水循環系は、浴槽4に
設けられた浴水吸水口15から管路16a、管路16
b、ポンプ17、管路16c、未溶解気体分離部18、
管路16d、炭酸泉吐出口19の順に接続された構成と
なっている。未溶解気体分離部18で溶解しきれなかっ
た余剰気体は、開閉弁9iから外部へ排気するようにな
っている。未溶解気体分離部18の断面を拡大して示す
図3にみるように、未溶解気体分離部18では、その制
御として、未溶解気体分離部18内部の水位を検知し、
所定以下の水位Bに達すると開閉弁9iを開いて排気
し、高い水位Aに達すると開閉弁9iを閉じるようにな
っている。本実施例では、水位検知方式として金属棒2
本と未溶解気体分離部18との間の電位を利用している
が、特に限定はせず、また、タイマで排気、非排気時間
を設定してもよい。さらに、未溶解気体の一部を開閉弁
9jより再び循環させるようにしてもよい。
【0014】この脱離プロセスにおいては、加圧ポンプ
17の作用により管路16aは負圧になっている。その
ため、炭酸ガス濃縮装置2から脱離炭酸ガスが吸引され
る。図1にみるように、炭酸ガス濃縮装置2の前段(本
実施例では水蒸気吸着塔6の前段)には開閉弁9h付き
の吸気管12が設けられている。前述のように、この開
閉弁9hは開いている。そのため、前記負圧により吸気
管12から空気も吸引され、この空気は、水蒸気吸着塔
6で除湿された後、炭酸ガス吸着塔7を通って脱離炭酸
ガスと混合され、この混合ガスが加圧溶解装置3へと送
られる。
【0015】吸着層内の温度が上昇してくるにつれて図
2に示すように単位時間あたりの脱離炭酸ガス量(図2
では脱離炭酸ガス量の経時変化を示す曲線の勾配で表さ
れている)が減少し、それに応じて炭酸ガス吸着塔7の
負圧が上昇し、吸気管12からの吸い込み空気流量が増
大する。このようにして結果的に加圧溶解装置3への供
給ガス(炭酸ガス+空気)の流量は、図4に示すように
一定にできるのである。 図5はこの発明の炭酸泉製造
装置の他の実施例の概略図である。本実施例の吸着プロ
セス、脱離プロセス、加圧溶解装置の構造と動作は、上
記図1の実施例と同一であるが、図5にみるように、本
実施例の炭酸ガス濃縮装置2の前段部分では、吸気管1
2は開閉弁9hを有する吸気口の他に開閉弁9kを有す
る吸気口も有している。そして、開閉弁9kを備えた吸
気口は、固定絞り13を有することによって、その吸気
量が開閉弁9hを有する吸気口の吸気量よりも少なくな
るようになっている。炭酸ガスは空気に比べて常温で数
十倍も水に対する溶解度が大きいので、同一流量ならば
炭酸ガスの方が空気より浴水によく溶ける。したがっ
て、脱離炭酸ガスの減少量に応じて同じだけ空気流量を
補えば、炭酸ガス換算の流量で考えれば、炭酸ガス吸着
層内温度の上昇につれてその値は増大することになり、
炭酸ガス脱離終了につれて浴水循環路内の圧力が低減す
る。よって、本実施例では、それを考慮して、図6に示
すように、(供給ガス中の炭酸ガスの減少量)>(供給
ガス中の空気の増加量)となるよう炭酸ガス脱離量が少
なくなるにつれて総供給ガス量も少なくなるように開閉
弁を選択して、すなわち、開閉弁9h、9kを、脱離初
期から徐々に小さな開度(吸気量)を持つ吸気口に次第
に替わるよう、開閉していくようにしている。そうすれ
ば、いっそう安定した溶解状態が得られる。この開閉弁
の切り替えは吸着層内の代表温度を温度センサにより検
出し、それをフィードバックしてもよいし、あるいはタ
イマを用いて脱離時間の換算値からフィードバックして
もよい。さらに、加圧溶解装置3内の未溶解気体分離部
18に設けられた水位検知手段21a、21bを用いて
水位Aから水位Bに至る時間を検出し、それをフィード
バックするようにしてもよい。これは、水位がAからB
へ下がる時間は加圧溶解装置3内での未溶解の余剰気体
量に依存することを利用するものである。切り替回数
も、本実施例では2回であるが、回数は特に限定しな
い。
【0016】図7はこの発明の炭酸泉製造装置の他の実
施例の概略図である。本実施例も吸着プロセス、脱離プ
ロセス、加圧溶解装置の構造と動作は上記図5の実施例
と同一であるが、図7にみるように、本実施例の吸気管
12では固定開度の開閉弁9hに代えて開度可変の開閉
弁9gを有しており、吸気管12はこの開度可変開閉弁
9gを用いて吸気量を徐々に絞っていくようなものにな
っている。
【0017】図8はこの発明の炭酸泉製造装置のさらに
別の実施例の概略図である。本実施例も吸着プロセス、
脱離プロセス、加圧溶解装置の動作は上記図1の実施例
と同一であるが、本実施例では、空気吸気管12は分岐
していて、その一方はポンプ11を有する吸気口とな
り、もう一方は固定絞り13と開閉弁9hを有する排気
口となっている。このポンプ11を炭酸ガス脱離時に稼
動させることにより加圧溶解装置3への供給ガス(炭酸
ガス+空気)の流量を一定にするものである。すなわ
ち、ポンプ11として例えばダイヤフラムポンプを用い
ると、これは、ソレノイドによりダイヤフラムを往復運
動させる構造になっているため、吐出時に負荷圧力がか
かるとソレノイドのストロークが減少し、結果として流
量が減少する。すなわち、炭酸ガスの脱離量が多い時は
脱離炭酸ガス流量の増大と共に吸着分離塔内圧力(負荷
圧力)も増大するため空気流量が減少し、結果的に加圧
溶解装置への供給ガス(炭酸ガス+空気)の流量を一定
にできるのである。この実施例の場合も、上記図5の実
施例の場合と同様に炭酸ガス脱離量が少なくなるにつれ
て総供給ガス量も少なくなるように、脱離プロセス途中
で開閉弁9hを開けて吸引された空気を一部外部へ逃が
すと、図9のようになる。開閉弁9hの切り替え手段と
しては上記図5の実施例で上げた方式が考えられる。な
お、この方式を用いて炭酸ガス濃縮装置を動かした時の
供給気体流量、脱離炭酸ガス流量、空気流量の経時変化
を示す一結果を図10に示す。以下に、この発明の第二
の解決手段をその実施例に基づいて詳述する。
【0018】図11はこのような実施例の概略図であ
る。本実施例も吸着プロセス、脱離プロセス、加圧溶解
装置の構造と動作は上記図1の実施例と同一であるが、
本実施例では、加圧溶解装置3の未溶解気体分離部18
と炭酸ガス濃縮装置2(本実施例ではその水蒸気吸着塔
6部分)とが開閉弁9i付きの気体管路22bで接続さ
れており、溶解しきれなかった気体を気体管路22bを
介して炭酸ガス濃縮装置2に戻し循環するようになって
いる。その制御方法としては、たとえば図3で見たよう
に、未溶解気体分離部18内部の水位を検知し,所定以
下の水位Bに達すると開閉弁9iを開いて排気回収し、
水位Aに達すると開閉弁9iを閉じるようになってい
る。すなわち、この実施例は、加圧溶解装置3には炭酸
ガス濃縮装置2より開閉弁9fを介して常時、炭酸ガス
が注入され、排気回収は間欠的に行うシステムである。
水位検知方式としては、本実施例では金属棒2本と未溶
解気体分離部18との間の電位を利用しているが、特に
限定はせず、タイマで排気、非排気時間を設定してもよ
い。この第二の解決手段においても、図11にみるよう
に、炭酸ガス濃縮装置2の前段に開閉弁9h付きの吸気
管12を設けておくこと、あるいは、さらに吸気管12
を炭酸ガス脱離量の変化に応じて吸気量が変化するよう
なものにすることがあってもよい。さらに、開閉弁9i
は間欠的に開くのでなく常時開いたままになっており、
溶解しきれなかった気体を気体管路22bを介して炭酸
ガス濃縮装置2に常時戻し循環するようになっていても
よい。このとき、未溶解気体分離部18内部の水位を検
知し,水位Aに達すると開閉弁9hを開けて外部より空
気を吸入し、水位Bに達すると開閉弁9hを閉じるよう
になっていると、気体循環経路を流れる流量を常に一定
に保つことができる。この場合も、水位検知方式は特に
限定するものではない。この後者の例は、常時、気体が
加圧溶解装置に注入され排気回収されるシステムである
ため、気体循環経路が常に通じていて気体循環経路内の
炭酸ガス濃度の均一化が図れ、安定した微細気泡炭酸泉
の供給が可能となる。
【0019】
【発明の効果】この発明にかかる炭酸泉製造装置は、上
述のような構成を有するため、脱離炭酸ガス量が変動し
てもその影響を受けにくいようになっている。すなわ
ち、具体的には、加圧溶解装置への供給気体量を許容範
囲内に保つことができ、さらに、炭酸ガス濃縮装置へ外
部の空気を送り込むことによって吸着剤まわりの脱離炭
酸ガスを物理的に除去して炭酸ガス分圧を小さくするこ
ともでき、これによって吸着層における吸脱着の平衡が
炭酸ガス脱着の方向に進むことを促進することも可能と
なる。さらに、加圧溶解装置での未溶解気体を循環再利
用することが出来て、炭酸ガスの溶解効率の向上が図れ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の炭酸泉製造装置の実施例のシステ
ム図である。
【図2】 この発明の炭酸ガス濃縮装置の炭酸ガス脱離
特性図である。
【図3】 加圧溶解装置内の余剰気体分離部の断面の拡
大図である。
【図4】 この発明の炭酸泉製造装置の実施例のシステ
ムにおける脱離時の総流量、空気量、炭酸ガス流量の経
時変化を表す概念図である。
【図5】 この発明の炭酸泉製造装置の別の実施例のシ
ステム図である。
【図6】 図5の実施例のシステムにおける脱離時の総
流量、空気量、炭酸ガス流量の経時変化を表す概念図で
ある。
【図7】 この発明の炭酸泉製造装置のさらに別の実施
例のシステム図である。
【図8】 この発明の炭酸泉製造装置のさらに別の実施
例のシステム図である。
【図9】 図8の実施例のシステムにおける脱離時の総
流量、空気量、炭酸ガス流量の経時変化を表す概念図で
ある。
【図10】 図8の実施例のシステムにおける脱離時の
総流量、空気量、炭酸ガス流量の経時変化の一例を表す
概念図である。
【図11】 この発明の炭酸泉製造装置のさらに別の実
施例のシステム図である。
【符号の説明】
1 炭酸ガス供給装置(給湯器) 2 炭酸ガス濃縮装置 3 加圧溶解装置 4 浴槽 5 熱交換器 6 水蒸気吸着塔 7 炭酸ガス吸着塔 8 ヒータ 9a〜9e、9h、9k 炭酸ガス濃縮装置内開閉弁 9f、9i、9j、 加圧溶解装置内開閉弁 10 ブロア1(燃焼ガス吸引用) 12 吸気管 14 温度センサ 15 浴水吸入口 16a〜d 浴水管路 17 加圧ポンプ 18 未溶解気体分離部 19 炭酸泉吐出口
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【作用】第一の解決手段の作用は次のとおりである。脱
離プロセスが働くのは入浴者の炭酸泉入浴時であり、こ
のとき、加圧溶解装置の配管系内はポンプの作用により
負圧となっており、加圧溶解装置と炭酸ガス濃縮装置と
の間の開閉弁が開き、脱離してきた炭酸ガスが吸引され
る。このとき同時に、炭酸ガス吸着分離塔前段に設けら
れた空気吸入管の開閉弁が開くことにより外部から空気
が吸引され、この空気が、炭酸ガス吸着分離塔を通じて
炭酸ガスと混合され、加圧溶解装置へ送られる。脱離プ
ロセスが経過し炭酸ガス量が減少してくると、吸着分離
塔内の圧力も減少してくるため吸入空気量が増し、その
結果、加圧溶解装置へ送られる気体量(炭酸ガス+空
気)は加圧溶解装置の許容気体量に保たれる。また、炭
酸ガスは空気に比べて常温で数十倍、水に対する溶解度
が大きいので、それを考慮して(供給ガス中の炭酸ガス
の減少量)>(供給ガス内の空気の増加量)となるよ
う、脱離量が少なくなるにつれて総供給ガス量も少なく
なるように開閉弁を選択して、すなわち、開閉弁を徐々
に開度の小さいものに切り替えて開閉していくことにす
れば、よりいっそう安定した溶解状態が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加納 広志 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 中岡 敬善 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 伊藤 之一 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴槽に湯を供給する給湯器と、ポンプを
    有する加圧溶解装置と、この加圧溶解装置に炭酸ガスを
    供給する炭酸ガス供給源としての炭酸ガス濃縮装置とを
    備え、前記加圧溶解装置は、前記ポンプの働きで前記浴
    槽から吸入した浴水に炭酸ガスを溶解させた後再び浴槽
    へ吐出するようになっているとともに、前記炭酸ガス濃
    縮装置は、加熱手段を有した炭酸ガス吸着塔で前記給湯
    器の燃焼ガス中の炭酸ガスを吸着させた後、吸着層を所
    定の温度に加熱して炭酸ガスを濃縮して脱離させるよう
    になっている炭酸泉製造装置において、前記炭酸ガス吸
    着装置の前段に、外部より空気を吸入する開閉弁付きの
    吸気管を備えたことを特徴とする炭酸泉製造装置。
  2. 【請求項2】 吸気管は炭酸ガスの脱離量に応じて吸気
    量が変化するようになっている請求項1記載の炭酸泉製
    造装置。
  3. 【請求項3】 吸気管は、吸気口を複数個備え、それぞ
    れには開度の異なる開閉弁が設けられていて、炭酸ガス
    の脱離量に応じて吸気口が次第に切り替わるようになっ
    ている請求項2記載の炭酸泉製造装置。
  4. 【請求項4】 吸気管は、開度可変の開閉弁を備えてい
    て、炭酸ガスの脱離量に応じて吸気量が次第に変わるよ
    うになっている請求項2記載の炭酸泉製造装置。
  5. 【請求項5】 吸気管は分岐し、その一つは空気吸入手
    段としての空気ポンプを有する吸気口となり、他は開閉
    弁付きの排気口となっていて、炭酸ガスの脱離量に応じ
    て吸気量が次第に変わるようになっている請求項2記載
    の炭酸泉製造装置。
  6. 【請求項6】 浴槽に湯を供給する給湯器と、ポンプを
    有する炭酸ガスの加圧溶解装置と、この加圧溶解装置に
    炭酸ガスを供給する炭酸ガス供給源としての炭酸ガス濃
    縮装置とを備え、前記加圧溶解装置は、前記ポンプの働
    きで前記浴槽から吸入した浴水に炭酸ガスを溶解させた
    後再び浴槽へ吐出するようになっているとともに、前記
    炭酸ガス濃縮装置は、加熱手段を有した炭酸ガス吸着塔
    で前記給湯器の燃焼ガス中の炭酸ガスを吸着させた後、
    吸着層を所定の温度に加熱して炭酸ガスを濃縮して脱離
    させるようになっている炭酸泉製造装置において、前記
    加圧溶解装置が未溶解気体分離部を備えており、この未
    溶解気体分離部と前記炭酸ガス濃縮装置とが開閉弁付き
    の気体管路で接続されていることを特徴とする炭酸泉製
    造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018130386A (ja) * 2017-02-16 2018-08-23 三菱電機株式会社 給湯装置

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JP2018130386A (ja) * 2017-02-16 2018-08-23 三菱電機株式会社 給湯装置

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