JP6664287B2 - 廃水処理システム - Google Patents

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Description

この発明は、有機性物質を含有する廃水を処理する廃水処理システムに関するものであり、さらに詳しくは、廃水処理で発生した汚泥を高濃度のオゾンガスにより減容するプロセスを含む廃水処理システムに関するものである。
有機物を含有する廃水を処理する廃水処理方法として、微生物を利用した標準活性汚泥法がある。標準活性汚泥法は、曝気により活性化させた多種類の好気性微生物によって廃水中の有機物を二酸化炭素と水に分解させるもので、他の処理方法と比較して低コストであることが知られているが、汚染度が大きい廃水では処理に伴い大量の余剰汚泥が発生してしまうという問題がある。余剰汚泥は廃水処理システム外に排出され、焼却処理や埋め立て処理により処分されるが、その処理には多大なエネルギーや広大な用地が必要であり、これらに要するコストが膨大となる点が問題視されている。このため、余剰汚泥の発生量の低減が従来から求められており、その方法のひとつとしてオゾンを利用した汚泥減容処理が知られている。
このような汚泥減容化処理には、好気性処理で発生した汚泥含有処理水に高性能オゾナイザーで発生させたオゾンガスを注入することにより、汚泥中の微生物を分解して汚泥の改質、すなわち減容化を行う排水処理方法がある(例えば、特許文献1参照)。また、オゾンガス発生器で発生させたオゾンガスをオゾン吸着槽で吸着濃縮し、加熱や吸引によって脱離させることで、間欠的に高濃度オゾンガスを汚泥含有処理水に注入する廃水処理方法およびシステムがある。(例えば、特許文献2参照)。いずれの汚泥減容処理においても、オゾンガスにより減容化された汚泥は、曝気槽に返送されて再度有機物の分解に用いられ、活性汚泥の有機物負荷が軽減される。また、汚泥減容化処理ではオゾンガスを安定して供給することが必要となる。
特開2001−191097号公報(明細書段落0025〜0027、図1) 特開2013−226536号公報(明細書段落0023〜0025、図1)
オゾンガスによる汚泥減容化処理においては、オゾンガス濃度が高いほど汚泥の分解効率が高くなることが知られている。しかしながら、特許文献1に記載の方法では、400mg/L以上のオゾンガス濃度を得ることが困難であるため汚泥の減容化が不十分となり、曝気槽における活性汚泥の有機物負荷を十分に軽減することができない。また、特許文献2に記載の方法は高濃度のオゾンガスを得ることができるが、吸着槽においてオゾンの吸着濃縮と脱離を同時に行うことができないことから、オゾン発生器からオゾン吸着槽へのオゾンガスの供給と吸着槽から汚泥含有処理水への高濃度オゾンガスの注入を交互に行わざるを得ない。このため、廃水処理の処理効率を維持するためにはオゾン発生器の運転時間当たりのオゾンガス発生量を増加させる必要があるが、これはオゾンガス発生器の大型化、ひいてはシステム全体の大型化を招き、接地面積やコストの増大を招くという問題点がある。この問題は、曝気槽を複数有する複数系列の廃水処理システムのように汚泥含有処理水が多く発生する場合に特に大きな問題となる。
この発明は、上述のような問題点を解決するためになされたもので、高濃度のオゾンガスによって生物処理槽における活性汚泥の有機物負荷を十分に軽減しつつ、大型化を防ぐことができる廃水処理システムを得るものである。
この発明の廃水処理システムは、一定のオゾン供給量で連続運転するオゾンガス供給部と、互いに並列に配置され、オゾンガス供給部から供給されるオゾンガスを吸着濃縮して高濃度オゾンガスを生成する複数のオゾンガス濃縮部と、オゾンガス濃縮部から高濃度オゾンガスを供給する高濃度オゾンガス供給配管と、オゾンガス供給部と複数のオゾンガス濃縮部とを接続し、オゾンガス供給部が供給するオゾンガスの供給先を切り換える切換部が設けられた分岐配管とを有するオゾンガス供給装置と、廃水を処理する生物処理槽と、生物処理槽から汚泥含有処理水を引き抜く汚泥吸引部、及び高濃度オゾンガス供給配管に接続され、高濃度オゾンガスを吸引して生物処理槽から引き抜かれた汚泥含有処理水と高濃度オゾンガスとを混合するオゾンガス混合部が設けられ、汚泥含有処理水を循環させる汚泥循環機構とを有する廃水処理装置と、切換部を操作して複数のオゾンガス濃縮部のうちの少なくとも1つである第1のオゾンガス濃縮部とオゾンガス供給部との間を連通させると同時に汚泥吸引部を操作してオゾンガス混合部に汚泥含有処理水を流入させて、第1のオゾンガス濃縮部においてオゾンガスを吸着濃縮させながら、複数のオゾンガス濃縮部のうちの第1のオゾンガス濃縮部とは別のオゾンガス濃縮部である第2のオゾンガス濃縮部から高濃度オゾンガスをオゾンガス混合部に供給させる制御装置とを備え、制御装置は、汚泥吸引部の起動から予め定められた時間経過したときに汚泥吸引部を停止させるとともに、第2のオゾンガス濃縮部からの高濃度オゾンガスの供給を停止させて第2のオゾンガス濃縮部を待機状態に移行させ、さらに制御装置は、第1のオゾンガス濃縮部におけるオゾン量が予め定められた量以上となったとき、切換部を操作してオゾンガス供給部からのオゾンガスの供給先を第1のオゾンガス濃縮部から第2のオゾンガス濃縮部に切り換えるものである。
この発明の廃水処理システムによれば、オゾンガス濃縮部で生成される高濃度オゾンガスによって生物処理槽における活性汚泥の有機物負荷を十分に軽減できる。また、オゾンガス供給部は、互いに並列に配置された複数のオゾンガス濃縮部に連続的にオゾンガスを供給するため運転時間当たりのオゾン供給量が平準化される。
この発明の実施の形態1における廃水処理システムを示す全体構成図である。 この発明の実施の形態1におけるオゾンガス供給先の切換動作を示すフローチャートである。 曝気槽の処理工程及びオゾンガス濃縮貯蔵部の操作状態とオゾンガス供給部の運転時間当たりのオゾン供給量との関係を示す図である。 この発明の実施の形態1の他の例を示す概略構成図である。 実施の形態1の他の例における曝気槽の処理工程及びオゾンガス濃縮貯蔵部の操作状態とオゾンガス供給部の運転時間当たりのオゾン供給量との関係を示す図である。 この発明の実施の形態2における廃水処理システムを示す全体構成図である。 この発明の実施の形態2におけるオゾンガス供給先の切換動作を示すフローチャートである。
実施の形態1.
以下に、この発明の実施の形態1を図1から図5に基づいて説明する。図1は、実施の形態1における廃水処理システムを示す全体構成図である。廃水処理システム100は、図に示すように高濃度オゾンガスを供給するオゾンガス供給装置10と、生物処理槽としての曝気槽をそれぞれ1基ずつ有し、高濃度オゾンガス供給配管15a、15bを介してオゾンガス供給装置10に接続された廃水処理装置90a、90bと、後述する汚泥循環ポンプやオゾンガス供給弁を操作する制御装置61とを備え、オゾンガス供給装置10で製造される高濃度オゾンガスを用いて廃水処理装置90a、90bで発生する汚泥を減容化するものである。
オゾンガス供給装置10は、一定濃度、一定流量のオゾンガスを供給するオゾンガス供給部11と、二股に分岐した分岐配管13を介してオゾンガス供給部11にそれぞれ接続され、互いに並列に接続された2つのオゾン濃縮貯蔵部12a、12bとを備えている。オゾンガス供給部11からのオゾンガスの供給先は、分岐配管13に設けられ、オゾン濃縮貯蔵部12a、12bにそれぞれ対応する2つのオゾンガス供給弁14a、14b、すなわち切換部の開閉操作により切り換えられる。オゾンガス供給弁14a、14bは、制御装置61からの制御信号S1によって開閉操作される。図1では、オゾンガス供給弁14aが閉状態、オゾンガス供給弁14bが開状態となっており、オゾンガス供給部11はオゾン濃縮貯蔵部12bのみにオゾンガスを供給している。オゾンガス供給部11は、液体酸素ボンベやVPSA(Vacuum Pressure Swing Adsorption)などを利用した酸素発生装置を備えた原料ガス供給部(図示なし)から供給される酸素ガスからオゾンを生成する放電式のオゾン発生装置などを備えたオゾン生成部(図示なし)によって構成されているが、これに限られるものではなく、一定濃度のオゾンガスを一定流量で供給できるものであればよい。なお、本実施の形態では、切換部として2つのオゾンガス供給弁14a、14bを設けているが、2つのオゾン濃縮貯蔵部12a、12bに選択的にオゾンガスを供給できればよく、例えば、分岐配管13の分岐部分に流路切換弁を設けてもよい。
オゾン濃縮貯蔵部12a、12bは、それぞれ内部にシリカゲルやゼオライトなどの吸着剤が設けられており、オゾンガス供給部11から供給されるオゾンガスを吸着濃縮して高濃度オゾンガスを生成する。生成された高濃度オゾンガスはオゾン濃縮貯蔵部12a、12b内に一旦貯蔵された後、下流側にそれぞれ接続された高濃度オゾンガス供給配管15a、15bを介して廃水処理装置90a、90bに供給される。また、オゾン濃縮貯蔵部12a、12bには、オゾン濃縮貯蔵部12a、12bにおけるオゾンガス濃度を測定した結果を測定信号S2として制御装置61に送信するオゾンガス濃度測定器121a、121bがそれぞれ設置されている。
廃水処理装置90a、90bは、有機物を所定の濃度で含む廃水97a、97bを生物処理する曝気槽93a、93bをそれぞれ備えている。曝気槽93a、93は、好気性条件の下、細菌や微生物の集合体である活性汚泥を用いて廃水を生物処理するもので、内部に空気を供給する散気装置931a、931bがそれぞれ接続されている。散気装置931a、931bには空気の供給源としてのポンプ932a、932bがそれぞれ接続されている。なお、本実施の形態ではポンプ932a、932bを用いて散気装置931a、931bに空気を供給しているが、ブロワやコンプレッサを空気の供給源として用いてもよい。
また、曝気槽93a、93bには廃水処理によって発生する汚泥を含む汚泥含有処理水を循環させるための汚泥循環機構がそれぞれ設けられている。汚泥循環機構は、上流側から順に曝気槽93a、93bの底面に接続され、曝気槽93a、93bから引き抜かれた汚泥含有処理水が流通する汚泥引抜配管95a、95bと、高濃度オゾンガス供給配管15a、15bにそれぞれ接続され、内部で汚泥含有処理水と高濃度オゾンガスが混合されるエジェクタ91a、91b、すなわちオゾンガス混合部と、エジェクタ91a、91b内で高濃度オゾンガスと混合された汚泥含有処理水を曝気槽93a、93bに返送する汚泥返送配管92a、92bから構成される。汚泥引抜配管95a、95bには、制御装置61からの制御信号S1によってそれぞれ操作される曝気槽出口弁94a、94b及び汚泥循環ポンプ96a、96b、すなわち汚泥吸引部が設けられている。なお、ここでは汚泥引抜配管95a、95bを曝気槽93a、93bの底面に接続しているが、これに限られるものではなく、汚泥を吸引できる位置であれば側面に接続してもよい。また、図1では、曝気槽出口弁94aが開状態、曝気槽出口弁94bが閉状態となっている。
次に、動作について説明する。ここでは、図1においてオゾン濃縮貯蔵部12aが脱着操作中、オゾン濃縮貯蔵部12bが吸着操作中であり、廃水処理装置90aにおいて汚泥循環ポンプ96aが運転動作中、汚泥循環ポンプ96bが運転停止中であるとする。汚泥循環ポンプ96aの駆動力により曝気槽93aから汚泥引抜配管95aに引き抜かれた汚泥含有処理水は、エジェクタ91aに供給される。ここで、エジェクタ91aに供給された汚泥含有処理水はエジェクタ91aの駆動水として機能し、エジェクタ91a内を真空状態にする。また、このとき、所定圧力の酸素ガスが原料ガス供給部(図示なし)からオゾン濃縮貯蔵部12aへ供給される。この結果、オゾン濃縮貯蔵部12aの内部に吸着濃縮されていたオゾンが脱着され、高濃度オゾンガスがエジェクタ91a内に流れ込んで汚泥含有処理水に注入、混合される。高濃度オゾンガスと混合された汚泥含有処理水では汚泥とオゾンの反応が起こり、汚泥が減容される。そして、汚泥の減容を進行させながら汚泥の汚泥返送配管92aを流れ、曝気槽93aに戻される。
所定時間、オゾン濃縮貯蔵部12aの脱着操作と廃水処理装置90aにおける汚泥減容を行った後、汚泥循環ポンプ96aを停止させて待機状態に移行する。
上記のようにオゾン濃縮貯蔵部12aの脱着操作と廃水処理装置90aにおける汚泥減容が行われる間、オゾンガス供給部11で発生したオゾンは一定流量でオゾン濃縮貯蔵部12bに供給され、オゾンの吸着濃縮が行われる。
次に、オゾンガス供給先の切換動作について説明する。図2は、オゾンガス供給先の切換動作を示すフローチャートである。まず、制御装置61がオゾンガス濃度測定器121bが測定したオゾン濃縮貯蔵部12b内のオゾンガス濃度からオゾン濃縮貯蔵部12bにおけるオゾン吸着量を算定し(ST101)、所定量以上であるかを判定する(ST102)。所定量以上であればST103に進み、所定量未満であれば切換動作は行わず、オゾン濃縮貯蔵部12bに対するオゾンガスの供給を続ける。
切換動作を行う場合、制御装置61は、オゾンガス供給弁14aを開状態、オゾンガス供給弁14bを閉状態にし、オゾンガスの供給先を切り換える(ST103)。これにより、オゾン濃縮貯蔵部12aへのオゾンガスの供給が開始されるとともに、オゾン濃縮貯蔵部12bへのオゾンガスの供給が停止する。制御装置61は、ST103と同時に曝気槽出口弁94bを開状態にし、汚泥循環ポンプ96bを起動する(ST104)。これにより、曝気槽93b内の汚泥含有処理水の循環が開始されるとともにオゾン濃縮貯蔵部12bにおける脱着操作が開始され、エジェクタ91bで高濃度オゾンガスと汚泥含有処理水とが混合されて汚泥の減容処理が行われる(ST105)。
オゾン濃縮貯蔵部12bの脱着操作と曝気槽93bの汚泥の減容が行われる間、制御装置61は汚泥循環ポンプ96bの起動から所定時間経過しているか都度判定する(ST106)。所定時間経過していればST107に進み、経過していなければST105の動作を継続する。
汚泥循環ポンプ96bの起動から所定時間経過した場合、すなわちオゾン濃縮貯蔵部12bの脱着操作と曝気槽93bの汚泥の減容が所定時間継続した場合、制御装置61は汚泥循環ポンプ96bを停止させ、曝気槽出口弁94bを閉状態にしてオゾン濃縮貯蔵部12bの脱着操作と曝気槽93bの汚泥の循環を止め、オゾン濃縮貯蔵部12bを待機状態に移行させる。
なお、本実施の形態では、オゾン濃縮貯蔵部内のオゾンガス濃度からオゾン吸着量を算定することで切換動作を行うか判断する構成にしたが、オゾンガス供給部11からのオゾンガスの濃度と時間当たり流量を予め測定しておき、タイマーで測定される供給時間に基づいて判断する構成にしてもよい。
次に、本実施の形態と従来例の比較について説明する。図3は、曝気槽93a、93bの処理工程及びオゾン濃縮貯蔵部の操作状態とオゾンガス供給部11の運転時間当たりのオゾン供給量との関係を示す図で、図3(a)は、本実施の形態においてオゾンガス供給部11の運転時間当たりのオゾン供給量を「1」とした場合を示している。図3(b)、図3(c)は、従来例、すなわち1つのオゾン濃縮貯蔵部(図中、濃縮貯蔵部12と記載)で2つの曝気槽93a、93bに高濃度オゾンガスを供給する場合で、図3(b)は、本実施の形態と同じペースで処理サイクルを行うとした場合を、図3(c)は、本実施の形態と同じオゾンガス供給部を用いるとした場合を示している。いずれの場合もオゾンガスが「2」吸着した場合にオゾン濃縮貯蔵部は吸着操作から脱着操作に移行し、脱着操作は1単位時間のみ行うとしている。
図3(a)に示すように、本実施の形態ではオゾン濃縮貯蔵部12aが脱着操作している間、オゾン濃縮貯蔵部12bは吸着操作を行う。1単位時間経過後、オゾン濃縮貯蔵部12aは脱着操作を停止し、吸着操作開始まで待機状態になる。2単位時間経過後、オゾン濃縮貯蔵部12bにはオゾンガスが2吸着されるので、吸着操作から脱着操作に移行する。これと同時にオゾン濃縮貯蔵部12aは吸着操作を開始する。このように、本実施の形態では2つのオゾン濃縮貯蔵部12a、12bが吸着操作と脱着操作を交互に繰り返すことでオゾンガス供給部11は常に一定のオゾン供給量で連続運転する。
図3(b)の場合、曝気槽93aへ高濃度オゾンガスを注入する間はオゾン濃縮貯蔵部12が脱着操作を行うために吸着操作が行われず、オゾンガス供給部11からはオゾンガスが供給されない。このため、図3(a)と同じペースで処理サイクルを行うためには、オゾン濃縮貯蔵部12の脱着操作が完了した後の吸着操作を図3(a)の2分の1にしなければならないため、オゾンガス供給部11の運転時間当たりのオゾン供給量を「2」にする必要がある。このように、オゾンガス供給部11が間欠運転せざるを得ない場合、運転時間当たりのオゾン供給量が2倍になり、オゾンガス供給部11を大型化せざるを得ない。また、図3(c)のようにオゾンガス供給部11の運転時間当たりのオゾン供給量を「1」のままにした場合、大型化を招くことはないが、図3(a)と比べて処理サイクルが遅くなり、処理効率が低下してしまう。
次に、本実施の形態の他の例について説明する。図4は、本実施の形態の他の例を示す概略構成図である。図4では、簡単のために図1の廃水処理システム100と同じ構成の記載を省略している。廃水処理システム1001は、図に示すようにオゾンガス供給部11と3つのオゾン濃縮貯蔵部12a、12b、12cを備えたオゾンガス供給装置101と、それぞれ曝気槽93a、93b、93cを有し、オゾン濃縮貯蔵部12a、12b、12cからそれぞれ高濃度オゾンガスを供給される3つの廃水処理装置90a、90b、90cとを備えている。オゾンガス供給部11とオゾン濃縮貯蔵部とを接続する分岐配管13には、オゾン濃縮貯蔵部12a、12b、12cにそれぞれ対応するオゾンガス供給弁14a、14b、14cが設けられており、3つのオゾンガス供給弁のうち、2つは開状態、1つは閉状態となるように操作される。このため、オゾンガス供給部11は、3つのオゾン濃縮貯蔵部のうち、2つのオゾン濃縮貯蔵部にオゾンガスを供給する。その他の構成については、廃水処理システム100と同じであるので説明を省略する。
図5は、廃水処理システム1001における曝気槽の処理工程及びオゾン濃縮貯蔵部の操作状態とオゾンガス供給部の運転時間当たりのオゾン供給量との関係を示す図である。図5では、図3と同様にオゾンガスを「2」吸着した場合にオゾン濃縮貯蔵部は吸着操作から脱着操作に移行し、脱着操作は1単位時間のみ行うとしている。オゾンガス供給部11の運転時間当たりのオゾン供給量は「1」であり、オゾンガス供給部11は2つのオゾン濃縮貯蔵部にオゾンガスを供給するので、1つのオゾン濃縮貯蔵部に供給される運転時間当たりのオゾン供給量は「1/2」となっている。また、オゾン濃縮貯蔵部12a、12b、12cの初期状態におけるオゾンガス吸着量は、それぞれ「2」「1」「0」としている。
まず、オゾン濃縮貯蔵部12aが脱着操作を行い、待機状態に移行する間、オゾン濃縮貯蔵部12b、12cにオゾンガスが供給される。2単位時間経過後、オゾン濃縮貯蔵部12bのオゾン吸着量が「2」になり、脱着操作に移行する。同時に、オゾンガスの供給先が切り換わり、オゾン濃縮貯蔵部12a、12cとなる。4単位時間経過後、オゾン濃縮貯蔵部12cのオゾン吸着量が「2」になり、脱着操作に移行する。同時に、オゾンガスの供給先が切り換わり、オゾン濃縮貯蔵部12a、12bとなる。6単位時間経過後、オゾン濃縮貯蔵部12a、12b、12cのオゾン吸着量が、それぞれ「2」「1」「0」となり初期状態に戻る。このように、オゾン濃縮貯蔵部が3つある場合も、3つのオゾン濃縮貯蔵部が位相をずらして吸着操作及び脱着操作を行うことで、オゾンガス供給部11は一定のオゾン供給量で連続運転することができる。説明は省略するが、オゾン濃縮貯蔵部が4つ以上でも同様である。
実施の形態1によれば、オゾンガスを吸着濃縮するオゾン濃縮貯蔵部で生成された高濃度オゾンガスを汚泥含有処理水に混合することにより、曝気槽における活性汚泥の有機物負荷を十分に軽減できる。また、2つのオゾン濃縮貯蔵部は互いに並列に接続されて交互に吸着操作と脱着操作を行うため、オゾンガス供給部は連続的にオゾンを供給することが可能であり、処理効率を維持しつつ運転時間当たりのオゾン供給量の増大を抑制できるので、オゾンガス供給部の大型化及びシステム全体の大型化を防ぐことができる。
なお、本実施の形態ではそれぞれの廃水処理装置における曝気槽の数を1基としているが、2基以上にしてもよく、エジェクタと曝気槽の間にオゾンと汚泥の減容を進めるためのオゾン反応槽を設けてもよい。また、複数のオゾン濃縮貯蔵部から1つのエジェクタに高濃度オゾンガスを供給する構成にしても良い。
なお、それぞれのオゾン濃縮貯蔵部は、別々の容器に収納してもよいが、それぞれをサブモジュールとして1つの容器にまとめて収納してもよい。この場合、オゾン濃縮貯蔵部の製造コストを削減することができる。
実施の形態2.
以下に、この発明の実施の形態2を図6及び図7に基づいて説明する。なお、図1から図5と同一又は相当部分については同一の符号を付し、その説明を省略する。図6は、実施の形態2における廃水処理システムを示す全体構成図である。廃水処理システム200は、図に示すように高濃度オゾンガスを供給するオゾンガス供給装置20と、生物処理槽としての曝気槽を2基有し、共用高濃度オゾンガス供給配管25を介してオゾンガス供給装置20に接続された廃水処理装置90と、共用汚泥循環ポンプ96やオゾンガス供給弁24a、24b、及び後述する高濃度オゾンガス供給弁26a、26b、曝気槽入口弁98a、98bを操作する制御装置62とを備えている。
オゾンガス供給装置20は、実施の形態1のオゾンガス供給装置10と同様にオゾンガス供給部21と、二股に分岐した分岐配管23を介してオゾンガス供給部21にそれぞれ接続され、互いに並列に接続された2つのオゾン濃縮貯蔵部22a、22bとを備えている。オゾンガス供給部21からのオゾンガスの供給先は、実施の形態1と同様に分岐配管23に設けられたオゾンガス供給弁24a、24bによって切り換えられる。図6では、オゾンガス供給弁24aが閉状態、オゾンガス供給弁24bが開状態となっており、オゾンガス供給部21はオゾン濃縮貯蔵部22bのみにオゾンガスを供給している。
オゾン濃縮貯蔵部22a、22bは、実施の形態1と同様にそれぞれ内部に設けられた吸着剤にオゾンガス供給部21から供給されるオゾンガスを吸着濃縮して高濃度オゾンガスを生成するもので、生成された高濃度オゾンガスを廃水処理装置に供給する共用高濃度オゾンガス供給配管25とオゾン濃縮貯蔵部22a、22bとの間には、制御装置62の制御信号S1により開閉操作される高濃度オゾンガス供給弁26a、26bがそれぞれ設けられている。図6では高濃度オゾンガス供給弁26aが開状態、高濃度オゾンガス供給弁26bが閉状態となっており、オゾン濃縮貯蔵部22aと共用高濃度オゾンガス供給配管25との間は連通し、オゾン濃縮貯蔵部22bと共用高濃度オゾンガス供給配管25との間は遮断されている。また、オゾン濃縮貯蔵部22a、22bには、実施の形態1と同様にオゾンガス濃度測定器221a、221bがそれぞれ設置されている。
廃水処理装置90は、有機物を所定の濃度で含む廃水97a、97bをそれぞれ生物処理する曝気槽93a、93bを備えている。曝気槽93a、93は、実施の形態1と同様に廃水を生物処理するもので、内部に空気を供給する散気装置931a、931bがそれぞれ接続されている。
実施の形態2では、曝気槽93a、93bにそれぞれ設けられた汚泥循環機構において、エジェクタ、汚泥引抜配管、汚泥循環ポンプが共用されている。曝気槽93a、93bの底面にそれぞれ設けられた汚泥引抜配管95a、95bは、共用汚泥循環ポンプが設けられた共用汚泥引抜配管95に接続されている。共用汚泥引抜配管95は、下流側で共用エジェクタ91に接続されている。共用エジェクタ91は共用高濃度オゾンガス供給配管25に接続されており、共用エジェクタ91内では共用汚泥引抜配管95から供給される汚泥含有処理水と共用高濃度オゾンガス供給配管25から供給される高濃度オゾンガスとが混合される。共用エジェクタ91内で高濃度オゾンガスと混合された汚泥含有処理水は、曝気槽93a、93bにそれぞれ接続された汚泥返送配管92a、92bに送られる。実施の形態2では、汚泥返送配管92a、92bに設けられた曝気槽入口弁98a、98bの開閉操作により、共用エジェクタ91で高濃度オゾンガスと混合された汚泥含有処理水をいずれの曝気槽に戻すかを操作できる。図6では、曝気槽入口弁98aが開状態、曝気槽入口弁98bが閉状態であるので、共用エジェクタ91からで高濃度オゾンガスと混合された汚泥含有処理水は曝気槽93aに戻される。なお、実施の形態1と同様に、汚泥引抜配管95a、95bには曝気槽出口弁94a、94bが設けられている。また、図6では、曝気槽出口弁94aが開状態、曝気槽出口弁94bが閉状態となっている。
次に、動作について説明する。ここでは、図6においてオゾン濃縮貯蔵部22aが脱着操作中、オゾン濃縮貯蔵部22bが吸着操作中であり、廃水処理装置90において共用汚泥循環ポンプ96が運転動作中であるとする。共用汚泥循環ポンプ96の駆動力により曝気槽93aから汚泥引抜配管95aに汚泥含有処理水が引き抜かれた汚泥含有処理水は、汚泥引抜配管95aから共用汚泥引抜配管95を通って共用エジェクタ91に供給される。実施の形態1と同様に、共用エジェクタ91に供給された汚泥含有処理水は共用エジェクタ91の駆動水として機能し、共用エジェクタ91内を真空状態にする。ここで、上述したように高濃度オゾンガス供給弁26aが開状態、高濃度オゾンガス供給弁26bが閉状態である。また、このとき、所定圧力の酸素ガスが原料ガス供給部(図示なし)からオゾン濃縮貯蔵部22aへ供給される。この結果、オゾン濃縮貯蔵部22aの内部に吸着濃縮されていたオゾンが脱着され、高濃度オゾンガスが共用エジェクタ91内に流れ込んで汚泥含有処理水に注入、混合される。高濃度オゾンガスと混合された汚泥含有処理水では、汚泥とオゾンの反応が起こり、汚泥が減容される。曝気槽入口弁98aが開状態、曝気槽入口弁98bが閉状態であるので、共用エジェクタ91で高濃度オゾンガスと混合された汚泥含有処理水は汚泥返送配管92aを流れ、曝気槽93aに戻される。
所定時間、オゾン濃縮貯蔵部22aの脱着操作と曝気槽93aにおける汚泥減容を行った後、共用汚泥循環ポンプ96を停止させて待機状態に移行する。
上記のようにオゾン濃縮貯蔵部22aの脱着操作と曝気槽93aにおける汚泥減容が行われる間、オゾンガス供給部21で発生したオゾンは実施の形態1と同様に一定流量でオゾン濃縮貯蔵部22bに供給され、オゾンの吸着濃縮が行われる。
次に、オゾンガス供給先の切換動作について説明する。図7は、オゾンガス供給先の切換動作を示すフローチャートである。まず、制御装置62がオゾンガス濃度測定器221bが測定したオゾン濃縮貯蔵部22b内のオゾンガス濃度からオゾン濃縮貯蔵部22bにおけるオゾン吸着量を算定し(ST201)、所定量以上であるかを判定する(ST202)。所定量以上であればST203に進み、所定量未満であれば切換動作は行わず、オゾン濃縮貯蔵部22bに対するオゾンガスの供給を続ける。
切換動作を行う場合、制御装置62はオゾンガス供給弁24aを開状態、オゾンガス供給弁24bを閉状態にし、オゾンガスの供給先を切り換える(ST203)。これにより、オゾン濃縮貯蔵部22aへのオゾンガスの供給が開始されるとともに、オゾン濃縮貯蔵部22bへのオゾンガスの供給が停止する。さらに、高濃度オゾンガス供給弁26bを開状態にしてオゾン濃縮貯蔵部22bと共用高濃度オゾンガス供給配管とを連通させるとともに、共用エジェクタが吸着操作中のオゾン濃縮貯蔵部22aからオゾンを吸引することを防ぐため、高濃度オゾンガス供給弁26aを閉状態にしてオゾン濃縮貯蔵部22aと共用高濃度オゾンガス供給配管25との間を遮断する(ST204)。制御装置62は、ST203、ST204と同時に曝気槽出口弁94b及び曝気槽入口弁98bを開状態にし、共用汚泥循環ポンプ96を起動する(ST205)。これにより、曝気槽93b内の汚泥含有処理水の循環が開始されるとともにオゾン濃縮貯蔵部22bにおける脱着操作が開始され、共用エジェクタ91で高濃度オゾンガスと汚泥含有処理水とが混合されて汚泥の減容処理が行われる(ST206)。
オゾン濃縮貯蔵部22bの脱着操作と曝気槽93bの汚泥の減容が行われる間、制御装置62は共用汚泥循環ポンプ96の起動から所定時間経過しているか都度判定する(ST207)。所定時間経過していればST208に進み、経過していなければST206の動作を継続する。
共用汚泥循環ポンプ96の起動から所定時間経過した場合、すなわちオゾン濃縮貯蔵部22bの脱着操作と曝気槽93bの汚泥の減容が所定時間継続した場合、制御装置62は共用汚泥循環ポンプ96を停止させ、曝気槽出口弁94bを閉状態にしてオゾン濃縮貯蔵部12bの脱着操作と曝気槽93bの汚泥の循環を止め、オゾン濃縮貯蔵部22bを待機状態に移行させる。
なお、ここでは曝気槽93b内の汚泥に対して減容処理を行う場合について説明したが、実施の形態2ではオゾン濃縮貯蔵部22a、22bから供給される高濃度オゾンガスは、いずれも共用高濃度オゾンガス供給配管を通って共用エジェクタに供給されるため、オゾン濃縮貯蔵部22bの高濃度オゾンガスを用いて曝気槽93a内の汚泥に減容処理を行うことも可能である。この場合、ST205で曝気槽出口弁94a及び曝気槽入口弁98aを開状態にし、ST208で曝気槽出口弁94a及び曝気槽入口弁98aを閉状態にすればよい。
なお、実施の形態2においても曝気槽の数は2基に限定されず、曝気槽を3基以上有する構成にしてもよい。
実施の形態2によれば、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
また、エジェクタ、汚泥循環ポンプ、汚泥引抜配管、高濃度オゾンガス供給配管を複数の曝気槽で共用するため、エジェクタ等を曝気槽ごとに設ける必要がなく、システム全体のイニシャルコストや保守管理コストを低減することができる。
また、それぞれのオゾン濃縮貯蔵部から供給される高濃度オゾンガスは、いずれの曝気槽の汚泥減容処理にも用いることができるため、いずれかのオゾン濃縮貯蔵装置が故障した場合や、部品交換のために使用不可となった場合でも、他のオゾン濃縮貯蔵部によって汚泥減容処理を継続することができる。
なお、この発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
10、101、20 オゾンガス供給装置、11、21 オゾンガス供給部、12a、12b、12c、22a、22b オゾン濃縮貯蔵部、13、23 分岐配管、14a、14b、14c、24a、24b オゾンガス供給弁、15a、15b、15c 高濃度オゾンガス供給配管、25 共用高濃度オゾンガス供給配管、61、62 制御装置、90、90a、90b、90c 廃水処理装置、91a、91b エジェクタ、91 共用エジェクタ、92a、92b 汚泥返送配管、93a、93b、93c 曝気槽、94a、94b 曝気槽出口弁、95a、95b 汚泥引抜配管、95 共用汚泥引抜配管、96a、96b 汚泥循環ポンプ、96 共用汚泥循環ポンプ、97a、97b 廃水、98a、98b 曝気槽入口弁、100、1001、200 廃水処理システム

Claims (6)

  1. 一定のオゾン供給量で連続運転するオゾンガス供給部と、互いに並列に配置され、前記オゾンガス供給部から供給されるオゾンガスを吸着濃縮して高濃度オゾンガスを生成する複数のオゾンガス濃縮部と、前記オゾンガス濃縮部から前記高濃度オゾンガスを供給する高濃度オゾンガス供給配管と、前記オゾンガス供給部と前記複数のオゾンガス濃縮部とを接続し、前記オゾンガス供給部が供給するオゾンガスの供給先を切り換える切換部が設けられた分岐配管とを有するオゾンガス供給装置と、
    廃水を処理する生物処理槽と、前記生物処理槽から汚泥含有処理水を引き抜く汚泥吸引部、及び前記高濃度オゾンガス供給配管に接続され、前記高濃度オゾンガスを吸引して前記生物処理槽から引き抜かれた前記汚泥含有処理水と前記高濃度オゾンガスとを混合するオゾンガス混合部が設けられ、前記汚泥含有処理水を循環させる汚泥循環機構とを有する廃水処理装置と、
    前記切換部を操作して前記複数のオゾンガス濃縮部のうちの少なくとも1つである第1のオゾンガス濃縮部と前記オゾンガス供給部との間を連通させると同時に前記汚泥吸引部を操作して前記オゾンガス混合部に前記汚泥含有処理水を流入させて、前記第1のオゾンガス濃縮部においてオゾンガスを吸着濃縮させながら、前記複数のオゾンガス濃縮部のうちの前記第1のオゾンガス濃縮部とは別のオゾンガス濃縮部である第2のオゾンガス濃縮部から前記高濃度オゾンガスを前記オゾンガス混合部に供給させる制御装置とを備え、
    前記制御装置は、前記汚泥吸引部の起動から予め定められた時間経過したときに前記汚泥吸引部を停止させるとともに、前記第2のオゾンガス濃縮部からの前記高濃度オゾンガスの供給を停止させて前記第2のオゾンガス濃縮部を待機状態に移行させ、
    さらに前記制御装置は、前記第1のオゾンガス濃縮部におけるオゾン量が予め定められた量以上となったとき、前記切換部を操作して前記オゾンガス供給部からのオゾンガスの供給先を前記第1のオゾンガス濃縮部から前記第2のオゾンガス濃縮部に切り換えることを特徴とする廃水処理システム。
  2. 前記廃水処理装置は、前記生物処理槽を複数備え、前記汚泥循環機構が複数の前記生物処理槽に共用されていることを特徴とする請求項1に記載の廃水処理システム。
  3. 前記制御装置は、前記オゾンガス濃縮部におけるオゾン量が予め定められた量以上となったときに前記切換部及び前記汚泥吸引部を操作することを特徴とする請求項1または2に記載の廃水処理システム。
  4. 前記切換部は、前記複数のオゾンガス濃縮部にそれぞれ対応する複数の開閉弁であり、前記制御装置は、前記複数の開閉弁のうちの少なくとも1つが開状態であることを維持することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の廃水処理システム。
  5. 前記オゾンガス混合部は、前記汚泥吸引部に引き抜かれた前記汚泥含有処理水を駆動水とするエジェクタであることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の廃水処理システム。
  6. オゾンガス供給部と、互いに並列に配置され、前記オゾンガス供給部から供給されるオゾンガスを吸着濃縮して高濃度オゾンガスを生成する複数のオゾンガス濃縮部と、前記オゾンガス濃縮部から前記高濃度オゾンガスを供給する高濃度オゾンガス供給配管と、前記オゾンガス供給部と前記複数のオゾンガス濃縮部とを接続し、前記オゾンガス供給部が供給するオゾンガスの供給先を切り換える切換部が設けられた分岐配管とを有するオゾンガス供給装置と、
    廃水を処理する生物処理槽と、前記生物処理槽から汚泥含有処理水を引き抜く汚泥吸引部、及び前記高濃度オゾンガス供給配管に接続され、前記高濃度オゾンガスを吸引して前記生物処理槽から引き抜かれた前記汚泥含有処理水と前記高濃度オゾンガスとを混合するオゾンガス混合部が設けられ、前記汚泥含有処理水を循環させる汚泥循環機構とを有する廃水処理装置と、
    前記切換部を操作して前記複数のオゾンガス濃縮部のうちの少なくとも1つと前記オゾンガス供給部との間を連通させると同時に前記汚泥吸引部を操作して前記オゾンガス混合部に前記汚泥含有処理水を流入させる制御装置と
    を備えた廃水処理システムであって、前記廃水処理装置は、前記生物処理槽を複数備え、前記汚泥循環機構が複数の前記生物処理槽に共用されていることを特徴とする廃水処理システム。
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