JPH05225A - 香気成分の回収装置 - Google Patents
香気成分の回収装置Info
- Publication number
- JPH05225A JPH05225A JP3178953A JP17895391A JPH05225A JP H05225 A JPH05225 A JP H05225A JP 3178953 A JP3178953 A JP 3178953A JP 17895391 A JP17895391 A JP 17895391A JP H05225 A JPH05225 A JP H05225A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- adsorbent
- aroma component
- recovered
- gas
- casing
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- Pending
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- Separation Of Gases By Adsorption (AREA)
Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【目的】醸造工程において発生する香気成分を、吸着剤
を用いて高濃度で回収する。 【構成】回収気体入口５と排気口６、中段部に水平に配
置された吸着剤棚７、該棚の近辺に設置された間接加熱
装置９、直接加熱装置１０を備えたケーシング４より成
る香気成分吸着装置３、吸着剤棚７に載置された吸着剤
８、およびケーシング４と連通された回収香気成分のコ
ンデンサー２３で香気成分の回収装置を構成する。そし
て発酵タンク１で発生した香気成分を香気成分吸着装置
３に送り、香気成分を吸着剤８で吸着する。つぎに直接
加熱装置１０と間接加熱装置で加熱脱着し、コンデンサ
ー２３で脱着気体を冷却して香気成分を回収する。
を用いて高濃度で回収する。 【構成】回収気体入口５と排気口６、中段部に水平に配
置された吸着剤棚７、該棚の近辺に設置された間接加熱
装置９、直接加熱装置１０を備えたケーシング４より成
る香気成分吸着装置３、吸着剤棚７に載置された吸着剤
８、およびケーシング４と連通された回収香気成分のコ
ンデンサー２３で香気成分の回収装置を構成する。そし
て発酵タンク１で発生した香気成分を香気成分吸着装置
３に送り、香気成分を吸着剤８で吸着する。つぎに直接
加熱装置１０と間接加熱装置で加熱脱着し、コンデンサ
ー２３で脱着気体を冷却して香気成分を回収する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本願発明は醸造工程において発生
する香気成分を、吸着剤を用いて回収する発明に関す
る。
する香気成分を、吸着剤を用いて回収する発明に関す
る。
【０００２】
【従来技術】醤油あるいは酒等の醸造において、発酵工
程でアルコール等の香気成分が生成される。これらの成
分は香気成分としては有用であるが、揮発性が強く、そ
のままでは大気中に飛散してしまうものである。これら
香気成分を回収する手段として吸着剤による方法が考え
られるが、従来図２に示す装置が用いられている。
程でアルコール等の香気成分が生成される。これらの成
分は香気成分としては有用であるが、揮発性が強く、そ
のままでは大気中に飛散してしまうものである。これら
香気成分を回収する手段として吸着剤による方法が考え
られるが、従来図２に示す装置が用いられている。
【０００３】前記装置は、筒形層状に形成された吸着剤
４０を備えた吸着装置４１、回収気体を含有した混合気
体を吸引し吸着装置４１に送気する送風機４２、吸着剤
４０から吸着成分を脱着するため直接吸着剤に回収気体
流の下流側より水蒸気を噴気する直接加熱装置４３、お
よび直接加熱装置４３より脱着された回収成分を凝縮さ
せるためのコンデンサー４４より構成されている。
４０を備えた吸着装置４１、回収気体を含有した混合気
体を吸引し吸着装置４１に送気する送風機４２、吸着剤
４０から吸着成分を脱着するため直接吸着剤に回収気体
流の下流側より水蒸気を噴気する直接加熱装置４３、お
よび直接加熱装置４３より脱着された回収成分を凝縮さ
せるためのコンデンサー４４より構成されている。
【０００４】そして送風機４３により吸引された混合気
体は、吸着装置４１により必要な成分を吸着された後、
大気に放出される。吸着が破過に達した時点で、混合気
体の送気を停止し、次いで直接加熱装置４３を作動させ
水蒸気を噴気し、吸着剤４０より気体を脱着する。そし
てコンデンサー４４により脱着した気体を液化し、吸着
気体を回収する。
体は、吸着装置４１により必要な成分を吸着された後、
大気に放出される。吸着が破過に達した時点で、混合気
体の送気を停止し、次いで直接加熱装置４３を作動させ
水蒸気を噴気し、吸着剤４０より気体を脱着する。そし
てコンデンサー４４により脱着した気体を液化し、吸着
気体を回収する。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかし前記従来装置に
おいては、吸着剤を加熱する手段が直接加熱装置のみで
あるため消費される水蒸気量が多く、従って回収した成
分の濃度が低くなるという欠点があった。かかる現状に
鑑み本願発明者は鋭意研究の結果、加熱手段として直接
加熱手段に加えて間接加熱手段を併用すれば、直接加熱
手段における水蒸気の量を減らすことが可能で、回収し
た成分の濃度を高くすることができることを知見し本願
発明を完成させた。
おいては、吸着剤を加熱する手段が直接加熱装置のみで
あるため消費される水蒸気量が多く、従って回収した成
分の濃度が低くなるという欠点があった。かかる現状に
鑑み本願発明者は鋭意研究の結果、加熱手段として直接
加熱手段に加えて間接加熱手段を併用すれば、直接加熱
手段における水蒸気の量を減らすことが可能で、回収し
た成分の濃度を高くすることができることを知見し本願
発明を完成させた。
【０００６】すなわち本願発明は、回収気体入口と排気
口、中段部に水平に配置された吸着剤棚、該棚の近辺に
設置された間接加熱装置、直接加熱装置をそれぞれ備え
たケーシングより成る香気成分吸着装置、吸着剤棚に載
置された吸着剤、およびケーシングと連通された回収香
気成分の凝縮装置より構成することを特徴とする香気成
分の回収装置である。
口、中段部に水平に配置された吸着剤棚、該棚の近辺に
設置された間接加熱装置、直接加熱装置をそれぞれ備え
たケーシングより成る香気成分吸着装置、吸着剤棚に載
置された吸着剤、およびケーシングと連通された回収香
気成分の凝縮装置より構成することを特徴とする香気成
分の回収装置である。
【０００７】
【課題を解決するための具体的手段】まず図１において
１は発酵タンクで、内部には醤油等の諸味２が収納され
ている。３は香気成分吸着装置で、吸着操作の連続化の
ため同じ装置が２系列設置されている。該装置３におい
て、４はケーシングでほぼ垂直筒形をしており、下方に
発酵タンク１より回収した香気成分入口５が、上方には
吸着後の残りの気体の排気口６がそれぞれ開口設置され
ている。
１は発酵タンクで、内部には醤油等の諸味２が収納され
ている。３は香気成分吸着装置で、吸着操作の連続化の
ため同じ装置が２系列設置されている。該装置３におい
て、４はケーシングでほぼ垂直筒形をしており、下方に
発酵タンク１より回収した香気成分入口５が、上方には
吸着後の残りの気体の排気口６がそれぞれ開口設置され
ている。
【０００８】ケーシング４の中段部には、吸着剤を載置
するための多孔板状あるいは網状をした吸着剤棚７が水
平で多段に設置されており、該棚７は上下方向に気体が
通気可能に形成されている。８は吸着剤で、吸着剤棚７
の上に載置される。吸着剤８の形状には特に限定はない
が、平板状で繊維状に形成されたものが適している。例
えばクラレケミカル社製のＦＴ３００−１５等を挙げる
ことができる。このような形をした吸着剤８を用いるこ
とにより、ケーシング４内で多段に設置することが可能
で、吸着面積および伝熱面積とも大にすることがで、効
率的な吸着・脱着が可能なのである。
するための多孔板状あるいは網状をした吸着剤棚７が水
平で多段に設置されており、該棚７は上下方向に気体が
通気可能に形成されている。８は吸着剤で、吸着剤棚７
の上に載置される。吸着剤８の形状には特に限定はない
が、平板状で繊維状に形成されたものが適している。例
えばクラレケミカル社製のＦＴ３００−１５等を挙げる
ことができる。このような形をした吸着剤８を用いるこ
とにより、ケーシング４内で多段に設置することが可能
で、吸着面積および伝熱面積とも大にすることがで、効
率的な吸着・脱着が可能なのである。
【０００９】９は間接加熱装置で、例えば図１では伝熱
パイプで示してあり、吸着剤８を加熱して脱気あるいは
再生させる作用をする。間接加熱装置９は、吸着剤棚７
の近辺、例えば直下部に沿って設置されており、ケーシ
ング４の胴部にジャケット状に設置された蒸気ヘッダー
１３、および水蒸気供給パイプ１０を介して水蒸気源に
連結されている。この場合水蒸気ヘッダー１３も間接加
熱装置の作用をする。１１はその先端がケーシング４の
内部に開口し、回収気体流の下流側に設けられた吸着剤
８の直接加熱装置で、水蒸気源に接続される。直接加熱
装置１１は、吸着剤８を直接加熱し、吸着剤８より吸着
された成分を脱着させる作用をする。
パイプで示してあり、吸着剤８を加熱して脱気あるいは
再生させる作用をする。間接加熱装置９は、吸着剤棚７
の近辺、例えば直下部に沿って設置されており、ケーシ
ング４の胴部にジャケット状に設置された蒸気ヘッダー
１３、および水蒸気供給パイプ１０を介して水蒸気源に
連結されている。この場合水蒸気ヘッダー１３も間接加
熱装置の作用をする。１１はその先端がケーシング４の
内部に開口し、回収気体流の下流側に設けられた吸着剤
８の直接加熱装置で、水蒸気源に接続される。直接加熱
装置１１は、吸着剤８を直接加熱し、吸着剤８より吸着
された成分を脱着させる作用をする。
【００１０】なおここにおいて、吸着ざい８と間接加熱
装置９を一体的に製造してもよく、この場合は、吸着剤
棚７を省略することも可能であり、また間接加熱装置９
として、電機ヒータを用いることもできる。さらに間接
加熱装置９の上に直接吸着剤８を乗せてもよく、この場
合前記同様吸着剤棚７を省略することができる。
装置９を一体的に製造してもよく、この場合は、吸着剤
棚７を省略することも可能であり、また間接加熱装置９
として、電機ヒータを用いることもできる。さらに間接
加熱装置９の上に直接吸着剤８を乗せてもよく、この場
合前記同様吸着剤棚７を省略することができる。
【００１１】次に配管について述べるに、まず吸着装置
３は二系列設置されており、お互いの回収気体入口５を
連結パイプ１２でそれぞれ接続する。そしてさらに連結
パイプ１２と発酵タンク１の開口１４を回収気体導入パ
イプ１６で連通させ、必要に応じ送風機１５を介装させ
る。またそれぞれの回収気体入口５には、切換バルブ１
７，１８を設置する。
３は二系列設置されており、お互いの回収気体入口５を
連結パイプ１２でそれぞれ接続する。そしてさらに連結
パイプ１２と発酵タンク１の開口１４を回収気体導入パ
イプ１６で連通させ、必要に応じ送風機１５を介装させ
る。またそれぞれの回収気体入口５には、切換バルブ１
７，１８を設置する。
【００１２】さらに、回収気体入口５には直接加熱装置
１１により脱着された気体を回収するための脱着気体排
出パイプ１９，２０を設置し、それぞれのパイプ１９，
２０に切換バルブ２１，２２を介装させる。そして回収
気体排出パイプ１９，２０を合流させて、脱着気体を凝
縮させるコンデンサー２３に接続させる。一方排気口６
には停止バルブ２４，２５を設置し、気体の排出を制御
する。
１１により脱着された気体を回収するための脱着気体排
出パイプ１９，２０を設置し、それぞれのパイプ１９，
２０に切換バルブ２１，２２を介装させる。そして回収
気体排出パイプ１９，２０を合流させて、脱着気体を凝
縮させるコンデンサー２３に接続させる。一方排気口６
には停止バルブ２４，２５を設置し、気体の排出を制御
する。
【００１３】まず左側の香気成分吸着装置３にて吸着す
る場合から説明するに、この場合切換バルブ１７、停止
バルブ２４のみを開にし、他のバルブは閉にする。この
状態で、発酵タンク１より発生した香気成分を含有する
回収気体は、回収気体導入パイプ１６、連結パイプ１２
を通って香気成分吸着装置３に導入され、そこで回収成
分を吸着され、回収気体は排気口６を通って大気中に放
出される。
る場合から説明するに、この場合切換バルブ１７、停止
バルブ２４のみを開にし、他のバルブは閉にする。この
状態で、発酵タンク１より発生した香気成分を含有する
回収気体は、回収気体導入パイプ１６、連結パイプ１２
を通って香気成分吸着装置３に導入され、そこで回収成
分を吸着され、回収気体は排気口６を通って大気中に放
出される。
【００１４】次に脱着工程に移るわけであるが、この時
点で右側の香気成分吸着装置３は吸着工程に入る。従っ
て左側の香気成分吸着装置３の系統については、切換バ
ルブ１７、停止バルブ２４は閉にし、切換バルブ２１を
開にする。一方右側の香気成分吸着装置３については、
切換バルブ１８、停止バルブ２５を開にし、切換バルブ
２２を閉にする。この状態で、右側の香気成分回収装置
３における直接加熱装置１１及び間接加熱装置９を作動
させ、吸着剤８より吸着成分を脱着させる。次いで脱着
気体は脱着気体排出パイプ１９を通り、コンデンサー２
３により凝縮され回収タンク２６で回収する。以降この
操作を繰り返す。
点で右側の香気成分吸着装置３は吸着工程に入る。従っ
て左側の香気成分吸着装置３の系統については、切換バ
ルブ１７、停止バルブ２４は閉にし、切換バルブ２１を
開にする。一方右側の香気成分吸着装置３については、
切換バルブ１８、停止バルブ２５を開にし、切換バルブ
２２を閉にする。この状態で、右側の香気成分回収装置
３における直接加熱装置１１及び間接加熱装置９を作動
させ、吸着剤８より吸着成分を脱着させる。次いで脱着
気体は脱着気体排出パイプ１９を通り、コンデンサー２
３により凝縮され回収タンク２６で回収する。以降この
操作を繰り返す。
【００１５】
【発明の効果】本願発明は以上のごとく構成されてお
り、回収成分の濃度を上昇させることができ、また間接
加熱装置の作用でケーシング４内を乾燥状態に置くこと
ができるため、活性炭の劣化及び装置の腐食防止が可能
であり、さらに脱着から吸着の切換時に、大気中に白煙
を飛散しない等の効果を有する。
り、回収成分の濃度を上昇させることができ、また間接
加熱装置の作用でケーシング４内を乾燥状態に置くこと
ができるため、活性炭の劣化及び装置の腐食防止が可能
であり、さらに脱着から吸着の切換時に、大気中に白煙
を飛散しない等の効果を有する。
【００１６】
【図１】 本願装置の吸着装置の系統図
【図２】 従来の吸着装置の系統図
【００１７】
１ 発酵タンク ３ 香気成分吸着装置 ４ ケーシング ５ 回収気体入口 ６ 排気口 ７ 吸着剤棚 ８ 吸着剤 ９ 間接加熱装置 １１ 直接加熱装置 １５ 送風機 １６ 回収気体導入パイプ １９ 脱着気体排出パイプ ２３ コンデンサー
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項１】回収気体入口と排気口、中段部に水平に配
置された吸着剤棚、該棚の近辺に設置された間接加熱装
置、直接加熱装置をそれぞれ備えたケーシングより成る
香気成分吸着装置、吸着剤棚に載置された吸着剤、およ
びケーシングと連通された回収香気成分の凝縮装置より
構成することを特徴とする香気成分の回収装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3178953A JPH05225A (ja) | 1991-06-25 | 1991-06-25 | 香気成分の回収装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3178953A JPH05225A (ja) | 1991-06-25 | 1991-06-25 | 香気成分の回収装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05225A true JPH05225A (ja) | 1993-01-08 |
Family
ID=16057548
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3178953A Pending JPH05225A (ja) | 1991-06-25 | 1991-06-25 | 香気成分の回収装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05225A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7854790B2 (en) | 2006-07-10 | 2010-12-21 | Ishikawajima-Harima Heavy Industries Co., Ltd. | Method of processing volatile organic compound, adsorption and desorption apparatus, and system for processing volatile organic compound |
| JP2013086018A (ja) * | 2011-10-18 | 2013-05-13 | Kurimoto Ltd | 有機化合物処理装置の運用方法 |
-
1991
- 1991-06-25 JP JP3178953A patent/JPH05225A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7854790B2 (en) | 2006-07-10 | 2010-12-21 | Ishikawajima-Harima Heavy Industries Co., Ltd. | Method of processing volatile organic compound, adsorption and desorption apparatus, and system for processing volatile organic compound |
| JP2013086018A (ja) * | 2011-10-18 | 2013-05-13 | Kurimoto Ltd | 有機化合物処理装置の運用方法 |
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