JPH0691127A - 吸着分離装置 - Google Patents

吸着分離装置

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JPH0691127A
JPH0691127A JP4245162A JP24516292A JPH0691127A JP H0691127 A JPH0691127 A JP H0691127A JP 4245162 A JP4245162 A JP 4245162A JP 24516292 A JP24516292 A JP 24516292A JP H0691127 A JPH0691127 A JP H0691127A
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JP
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outside air
adsorption tower
adsorption
adsorbent
heating
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JP4245162A
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English (en)
Inventor
Hideaki Fukui
秀明 福井
Harumasa Furuya
治正 古谷
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 試料ガス中の特定成分を吸着する吸着剤を収
容した吸着塔の十分な再生が適当な処理時間の範囲でも
って常に行える吸着分離装置を提供する。 【構成】 この発明の吸着分離装置は、特定成分中の特
定成分を吸着する吸着剤を収容した吸着塔9の吸着剤に
吸着された特定成分を、加熱手段10による吸着塔の内
の加熱と通気手段による吸着塔への外気の通気により脱
離させるようになっている構成において、前記外気の導
入経路と排出経路には、導入外気または排出気体の特定
成分含有量を測定するためのセンサ8,11がそれぞれ
設置されていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、吸着分離装置に関
し、例えば、燃焼ガス中の炭酸ガスを吸着剤を利用して
濃縮する濃縮手段を備えていて、この手段で作られた濃
縮炭酸ガスにより浴槽では炭酸泉が得られるようになっ
ている装置などに用いることの出来る吸着分離装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】炭酸泉を作る方法に、炭酸ガス源として
炭酸ガスボンベやタンク、あるいは、炭酸塩と酸との配
合物(水中で炭酸塩と酸が反応し、炭酸ガスが発生す
る)を用いる方法がある。炭酸塩と酸の配合物を用いる
場合には、常にその配合物を購入し準備しておかなけれ
ばならず、さらには一々浴槽中に投入する必要があり、
手間のかかるものであると言える。これに比べ、炭酸ガ
スボンベは比較的長時間炭酸ガスを供給できる炭酸ガス
源と言える。しかし、これとても、高圧ボンベ故の取扱
の煩雑さ、あるいは、炭酸ガスボンベの入手方法が必ず
しも簡便ではないという問題点を持つものである。従っ
て、従来の炭酸泉製造装置における炭酸ガス源として、
容易に短時間の内に入手可能で、かつ、常設できるもの
が無かった、と言う問題点があった。
【0003】そこで、以上のような欠点に鑑みて、例え
ば、都市ガスやプロパンガスなどの炭化水素を含有する
燃料の燃焼に伴って発生する燃焼ガス中の炭酸ガスを吸
着剤を利用して濃縮する濃縮手段を備えていて、この手
段で濃縮された炭酸ガスにより浴槽では炭酸泉が得られ
るようになるという炭酸泉製造用の装置が考えられた。
この装置は、常設可能であって炭酸ガスの連続供給が可
能となるため、非常に有望視される。給湯器などの燃焼
器で発生する炭化水素を含有する燃料(都市ガスなど)
の燃焼に伴って発生する燃焼ガスが使えるからである。
【0004】ガスの燃焼に必要な酸素源としては一般的
には空気を用いる。実際、この発明の実施例においても
空気を用いる。燃焼反応式は以下の式の通りである。 CnHm +(n+m/4+k)O2+(4n+m+4k)N2 → nCO2+m/2H2O+kO2+(4n+m+4k)N2 ・・・ 〔但し、空気中のO2 、N2 のモル比を概数でN2 /O
2 =4とした。また、燃焼余剰空気はkO2 と4kN2
とからなる。n、mは自然数、kは正の実数である〕 次に発生した燃焼ガス(式右辺)中の炭酸ガスを濃縮
した上、浴用の湯水すなわち浴液中に送入せしめ、浴液
に炭酸ガスを溶解させて炭酸泉を人工的に現出させると
いうわけである。
【0005】都市ガスやプロパンガスの燃焼ガスをその
まま浴液中に送入しても、浴液の炭酸ガス濃度は簡単に
60ppm以上にはならない。そのため、上記燃焼ガス
から、吸着剤などを利用して炭酸ガスを濃縮するのであ
る。一方、この炭酸泉製造装置で利用する燃焼ガス中に
は、水蒸気が含まれており、そのまま濃縮手段に導入す
ると、炭酸ガスを吸着する吸着剤の能力が低下してしま
うため、濃縮手段の前段に、水蒸気除去装置を配して燃
焼ガスを除湿してから濃縮手段に導入するようにしてい
る。この水蒸気除去装置は、燃焼ガス(試料ガス)中の
水蒸気(特定成分)を吸着する水蒸気吸着剤を収容した
水蒸気吸着塔と、この吸着塔の内を加熱する加熱手段と
を備え、水蒸気吸着分離を一定期間を実施すると、水蒸
気吸着剤に吸着された水蒸気を加熱手段による吸着塔の
内の加熱と吸着塔の内への外気の通気により脱離させ水
蒸気吸着塔を再生させる構成となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ただ、上記水蒸気吸着
分離装置では、水蒸気吸着塔における脱離再生が何時も
十分になされるとは限らないという問題がある。再生の
際には、吸着剤の加熱と外気(洗浄用空気)の通気を同
時に一定時間おこなう。吸着剤から水蒸気が脱離し終え
る時間を実験または計算により予め設定し、以後、その
時間だけ吸着剤の加熱と外気の通気とを行うのである。
ただ、水蒸気の吸着量が必ずしも一定でなく、水蒸気の
吸着量が予測を越える場合には再生が十分でなくなる。
その結果、次回の水蒸気の除去が十分に行えない。再生
処理時間の設定を長くして常に十分な再生を期すことも
考えられるが、それでは、常に再生に時間がかかること
になるため、現実性のある解決策ではない。
【0007】燃焼ガス中の除湿が十分でないと、水蒸気
が炭酸ガス吸着剤に吸着蓄積されてゆき、炭酸ガス吸着
能力の低下を来たし、結果的に炭酸ガス濃度の十分な炭
酸泉を現出させられなくなるという問題が起きてくる。
したがって、この発明は、試料ガス中の特定成分を吸着
する吸着剤を収容した吸着塔の十分な再生が、適当な処
理時間の範囲でもって常に行える吸着分離装置を提供す
ることを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、この発明にかかる吸着分離装置では、試料ガス中の
特定成分を吸着する吸着剤を収容した吸着塔と、この吸
着塔の内を加熱する加熱手段および吸着塔に外気を通気
する外気手段とを備え、前記吸着剤に吸着された特定成
分を、前記加熱手段による吸着塔の内の加熱と前記通気
手段による吸着塔への外気の通気により脱離させるよう
になっている構成において、前記外気の導入経路と排出
経路には、導入外気または排出気体の特定成分含有量を
測定するためのセンサをそれぞれ設置する形態か、ある
いは、前記加熱手段が、吸着塔内の外気導入側を他の部
分よりも強く加熱する形態をとるようにしており、前者
の形態に加えて加熱手段が吸着塔の内の外気導入側を他
の部分よりも強く加熱する形態としたり、後者の形態に
おいて外気の導入経路と排出経路には導入外気または排
出気体の特定成分含有量を測定するためのセンサをそれ
ぞれ設置する形態とすることは有用である。
【0009】さらに、この発明の吸着分離装置におい
て、外気の通気が導入経路のセンサによる測定結果と排
出経路のセンサによる測定結果とがほぼ等しくなるまで
なされる形態、あるいは、外気の導入経路の途中にも加
熱手段が設けられていて、特定成分の脱離の際、前記加
熱手段により外気が加熱されてから吸着塔に導入される
ようになっている形態を併せて備えることは非常に有用
である。
【0010】この発明にかかる吸着分離装置の具体的な
ものとしては、炭酸泉製造装置に用いられる燃焼ガス中
の水蒸気を除去するための水蒸気除去装置や濃縮された
炭酸ガス中の有害ガスを除去するための有害ガス除去装
置があるが、これらに限らない。水蒸気除去装置で使わ
れる水蒸気吸着剤としては、例えば活性アルミナ吸着剤
などがあり、有害ガス除去装置で使われる吸着剤として
は、白金を担持したγ−Al2 3 などがあるが、勿
論、これら例示の吸着剤に限らない。
【0011】
【作用】この発明の吸着分離装置は、吸着塔の再生過程
で吸着塔の内の加熱と外気の通気で吸着剤に吸着された
特定成分の脱離を促進する。そして、この発明の炭酸泉
製造装置では、吸着塔への外気の導入経路と排出経路に
は、導入外気または排出気体の特定成分含有量を測定す
るセンサがそれぞれ設置されていて、導入経路のセンサ
による測定結果と排出経路のセンサによる測定結果とを
比較監視しながら、再生が行える。特定成分の脱離が進
行中は、排出経路のセンサによる測定結果が導入経路の
センサによる測定結果よりも大きい。これは、排出経路
の気体には脱離した特定成分が加わっているからであ
る。特定成分の脱離が終了すれば、排出経路の気体には
脱離による特定成分の添加はなく、排出経路のセンサに
よる測定結果が導入経路のセンサによる測定結果は同じ
となる。したがって、導入経路のセンサによる測定結果
と排出経路のセンサによる測定結果が実質的に同じにな
った時点で常に再生を停止するようにすれば、適切な処
理時間で十分な再生が常に行えることになる。
【0012】この場合、吸着剤量、特定成分の吸着量が
変化しても、加熱態様が変化しても、脱離終了時点は、
常に、導入経路と排出経路の両センサの測定結果が実質
的に同じになった時点であることに変わりないため、適
切な処理時間で十分な再生が常に実現できることが保証
されるのである。したがって、吸着分離装置において吸
着塔の再生時の外気の通気が導入経路のセンサによる測
定結果と排出経路のセンサによる測定結果とが実質的に
等しくなるまでなされる構成となっている場合は、自動
的に無駄のない十分な再生が常に行われる。
【0013】また、吸着塔の内を加熱する加熱手段が、
吸着塔内の外気導入側を他の部分よりも強く加熱する形
態の場合には、吸着塔内の外気導入側のところの吸着剤
は単位体積当たり他のところより加熱量が多くなる。そ
の結果、特定成分の脱離はより速やかに進行する。吸着
塔内の外気導入側のところは、最も特定成分の吸着が進
み易く含有量が多くて、他のところよりも吸着剤の加熱
量の多ければ脱離が速やかに進むようになる。
【0014】そして、外気の導入経路の途中に加熱手段
が設けられていて、吸着塔の再生時、この加熱手段によ
り外気が加熱されてから吸着塔に導入されるようになっ
ている場合、外気による吸着剤の温度低下が防止され、
脱離が速やかに進行することになる。吸着剤の温度低下
は脱離の速やかな進行の上では余り好ましくない。
【0015】
【実施例】以下に、この発明を、その実施例をあらわす
図面を参照しながら詳しく説明する。図1〜3は、実施
例の装置(水蒸気除去装置および有害ガス除去装置)を
用いた炭酸泉製造システムをあらわすブロック図であ
る。これらの図では、各図の間の接続状態を容易に理解
できるようにするため一部重複してあらわしてある。こ
の装置では、炭化水素を含有する燃料が都市ガスであ
る。
【0016】このシステムでは、図にみるように、都市
ガス1を燃料とする給湯器2で生じる燃焼ガス3を、活
性アルミナを収容した水蒸気吸着塔9を通して除湿して
から、濃縮手段の炭酸ガス吸着塔14で炭酸ガスを吸着
分離した後、次に、吸着した炭酸ガスを脱離させて濃縮
炭酸ガスを得て、これを有害ガス除去塔16を通して有
害ガス成分を分解ないし吸着除去してから浴槽20の浴
液(湯水21)中に供給することで炭酸泉が得られるよ
うになっている。
【0017】図1,2にみるように、給湯器2の排気口
と水蒸気吸着塔9の入口の間には、三方バルブ37、冷
却用の熱交換器4、ポンプ7、バルブ39が順に設置さ
れており、それらの間は、接続管22,23,24,2
5,26などで接続されている。そして、接続管(導入
経路)26の途中には湿度センサ(特定成分含有量測定
用のセンサ)8が設置されている。三方バルブ37の残
りの口は接続管30で炭酸ガス吸着塔14の出口につな
がっている。接続管24は途中で分岐しており、結露水
を溜めておくため、下部にバルブ38のある結露水貯め
6が設けられている。熱交換器4は、燃焼ガス3は発生
直後には非常に高温であるため、これを冷却水5を冷媒
にして冷却を行う。さらに、図1,3にみるように、水
蒸気吸着塔9の入口は、接続管50から分岐された接続
管35を介してポンプ18に接続されている。
【0018】水蒸気吸着塔9は、水蒸気吸着用の活性ア
ルミナが塔内に収容されているとともに加熱器10で塔
内が加熱される。この水蒸気吸着塔9の出口と炭酸ガス
吸着塔14の入口の間には、図1にみるように、バルブ
(開閉弁)41が設置されており、それらの間は、接続
管27,28,29で接続されている。なお、接続管2
7には湿度センサ(特定成分含有量測定用のセンサ)1
1が設置され、接続管27の途中には結露水13を溜め
ておくため、下部にバルブ40のある結露水貯め12が
接続されている。
【0019】そして、加熱器10は、水蒸気吸着塔9内
の外気導入側を他の部分よりも強く加熱する。その結
果、水蒸気吸着塔9内の外気導入側のところの吸着剤は
単位体積当たり他のところより加熱量が多くなる。炭酸
ガス吸着塔14には吸着炭酸ガスを脱離させるための加
熱器15が設置されているとともにゼオライト(炭酸ガ
ス吸着剤)が収容されている。この炭酸ガス吸着塔14
の出口は、接続管30と三方バルブ42を介して系外に
繋がっているとともに接続管30を介して三方バルブ3
7に繋がっている。
【0020】炭酸ガス吸着塔14の出口と浴槽20の間
には、図3にみるように、三方バルブ42、三方バルブ
43、有害ガス除去塔16、三方バルブ44、ポンプ1
9が順に設置されており、その間は、接続管30,3
1,32,33,34,36などで接続されている。そ
して、三方バルブ42,43の残りの口は系外に通じて
おり、三方バルブ44の残りの口は接続管50を介して
ポンプ18が接続されている。また、先に述べたよう
に、炭酸ガス吸着塔14の出口は接続管30を介して三
方バルブ37とも繋がっている。
【0021】有害ガス除去塔16には白金を担持したγ
−Al2 3 (吸着剤)が充填されているとともに、有
害ガス除去塔16の塔内を加熱するための加熱器17が
設けられている。この加熱器17も、有害ガス吸着塔1
6内の外気導入側を他の部分よりも強く加熱する。その
結果、有害ガス吸着塔16内の外気導入側のところの吸
着剤は単位体積当たり他のところより加熱量が多くな
る。
【0022】続いて、実施例にかかる炭酸泉製造装置の
稼働時における燃焼ガス中の炭酸ガスの吸着過程を説明
する。給湯器2で発生した燃焼ガス3はポンプ7の稼働
で三方バルブ37から熱交換器4に入り冷やされ冷却・
予備除湿される。この時、バルブ38は閉じていて、結
露で生じた結露水は結露水貯め6に蓄えられ、吸着過程
の終了後にバルブ38が開いて系外に排出される。
【0023】冷却・予備除湿された燃焼ガス3は、ポン
プ7の稼働により、接続管25,26を通り水蒸気吸着
塔9に入る。勿論、この時にはバルブ39は開いてい
る。燃焼ガス3は除湿されて水蒸気吸着塔9の出口から
出てゆく。水蒸気吸着塔9の出口から出た除湿済の燃焼
ガス3は、バルブ41を通り、炭酸ガス吸着塔14に導
入され、炭酸ガスは炭酸ガス吸着剤で吸着分離され、そ
の残りの非吸着ガス46が、炭酸ガス吸着塔14の出口
から三方バルブ42を経て系外に排出される。所定の期
間、炭酸ガス吸着過程が続く。
【0024】そして、水蒸気吸着塔9は一定期間稼働す
ると、以下のようにして、再生させるようにする。給湯
器2は稼働停止状態にしておき、バルブ39,41およ
び三方バルブ44を閉じ、加熱器10の電源を入れ水蒸
気吸着塔9の塔内を加熱し、一定期間、予熱する。この
予熱中に生ずる脱離水分は、結露水貯め12に蓄えら
れ、開いたバルブ40より,排出される。その後、三方
バルブ37の操作とバルブ39の開口を行い、ポンプ7
を稼働させるのに伴って、接続管22,23−熱交換器
4−ポンプ7−湿度センサ8−水蒸気吸着塔9−バルブ
40−系外という経路で通気され、脱離した水蒸気や有
害ガスは排出される空気と一緒に系外に出でゆく。この
時、水蒸気吸着塔9の加熱器10が、吸着塔9内の外気
導入側を他の部分よりも強く加熱し、吸着塔9内の外気
導入側のところの吸着剤は単位体積当たり他のところよ
り加熱量が増加しており、吸着剤の温度低下も少なく、
脱離は速やかに進行している。
【0025】そして、湿度センサ8,11が設けられて
いて、水蒸気吸着塔9の十分な再生が適当な再生時間で
もって常に行えることは前述の通りである。普通、湿度
センサ8,11のセンシング結果が同じとなるまで脱離
が進められ、吸着剤はその季節の乾燥度で得られる最適
な状態になる。続いて、炭酸ガスの脱離過程および炭酸
泉の製造過程に関して説明する。
【0026】炭酸ガスの脱離過程では、三方バルブ4
2,43,44は、接続管30と接続管31,接続管3
1と接続管32,接続管33と接続管34が連通する切
替え状態となっている。加熱器15を駆動し、炭酸ガス
吸着塔14の塔内温度を上昇させることにより、燃焼ガ
ス中の炭酸ガスおよび有害ガス(一酸化炭素や窒素酸化
物などで後の有害ガス除去塔16の特定成分である)が
脱離する。一方、ポンプ18の作動で外気は水蒸気吸着
塔9を経て除湿されて炭酸ガス吸着塔14に入り炭酸ガ
ス吸着塔14の脱離ガスを三方バルブ42,43を通し
て有害ガス除去塔16に送り込む。
【0027】一方、有害ガス除去塔16は加熱器17の
稼働で、吸着剤が最も活性化する温度に予熱されてい
て、有害成分が吸着ないし分解されて除去・無害化され
る。この場合、加熱器17は除去塔16内の脱離ガス導
入側を他の部分よりも強く加熱していて、除去塔16内
の外気導入側のところの吸着剤は単位体積当たり他のと
ころより加熱量が多くており、吸着が効果的になされ
る。濃縮された炭酸ガスは有害ガス除去塔16で有害ガ
スが除かれた後、ポンプ19に送られる。その後、ポン
プ19の稼働により適正流量に調整され、浴槽20内に
送り込まれる。これにより、有害ガスを殆ど含有しない
濃縮炭酸ガスが湯水21へ溶け込み、安全で生理的に効
果のある炭酸泉を入浴者に提供できる。
【0028】続いて、有害ガス除去塔16の吸着剤に吸
着された有害物質を脱離させる有害ガス除去塔の再生過
程を説明する。炭酸ガス吸着塔14の脱離プロセスが終
了した時点以降で、加熱器17を稼働させ脱離が最も促
進する温度に加熱するとともに、三方バルブ43,44
は接続管32と接続管51,接続管50と接続管33が
連通する切替え状態とし、バルブ39,40,41を閉
じ、外気をポンプ18で接続管50,33を通して送り
込み、接続管51から有害物質の脱離ガスと共に排出す
る。この時、有害ガス除去塔16の加熱器17が、除去
塔16内の外気導入側を他の部分よりも強く加熱し、除
去塔16内の外気導入側のところの吸着剤は単位体積当
たり他のところより加熱量が増加しており、吸着剤の温
度低下が防がれ、脱離は速やかに進行している。
【0029】実施例の湿度センサ8,11には、絶対湿
度センサや露点センサを用いてもよく、相対湿度センサ
であれば、温度センサと併設することにより、単位体積
当たりの水蒸気量が計算できる。加熱器10,17での
外気導入側の加熱強化は、例えば、それぞれの外気導入
側のヒータ10a,17aと他の側のヒータ10b,1
7bの別々に加熱制御コントロールすることで行える。
【0030】なお、実施例の場合、上記の各バルブ、加
熱器、ポンプ等の稼働制御、あるいは、通気条件の決定
と制御は、マイクロプロセッサ等を用いたコントローラ
(図示省略)により自動的に行われ無人運転できるよう
になっているが、これに限らず、部分的に人手による操
作が入るようであってもよい。上の実施例では、炭酸ガ
スが浴槽中の浴液に送り込まれていたが、浴槽内からパ
イプで浴液が引き出されていて、その途中で炭酸ガスが
送り込まれたあと再び浴槽内に戻されるようであっても
よい。
【0031】また、図1〜3の構成において、水蒸気吸
着塔9や有害ガス除去塔16への外気の導入経路に加熱
器が配されていて、吸着塔や除去塔の再生の際、外気を
加熱してから吸着塔に導入する形態のものが他の実施例
として挙げられる。
【0032】
【発明の効果】以上に述べたように、この発明の吸着分
離装置では、導入経路のセンサによる測定結果と排出経
路のセンサによる測定結果とを比較監視しながら、特定
成分の脱離の終了時点で常に再生を完了させることが出
来るため、適切な処理時間で十分な再生が常に行えるよ
うになる。
【0033】また、この発明の吸着分離装置では、より
多い加熱を必要とする吸着塔内の外気導入側のところの
吸着剤は単位体積当たり他のところより加熱量が多くな
るため、特定成分の脱離はより速やかに進行し、適切な
処理時間で十分な再生が常に行えるようになる。吸着分
離装置において導入経路のセンサと排出経路のセンサの
測定結果とが実質的に等しくなっかた時点で外気の通気
が自動的に終わる構成となっている場合は、自動的に無
駄のない十分な再生が常に行われるという利点が加わ
る。
【0034】そして、外気が加熱されてから吸着塔に導
入されるようであると、外気による吸着剤の温度低下が
防止されて脱離がより速やかに進行するという利点が加
わる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例にかかる吸着分離装置を用いた炭酸泉製
造システムにおける水蒸気吸着塔および炭酸ガス吸着塔
まわりの構成をあらわすブロック図である。
【図2】実施例にかかる吸着分離装置を用いた炭酸泉製
造システムにおける燃焼ガス取り込みまわりの構成をあ
らわすブロック図である。
【図3】実施例にかかる吸着分離装置を用いた炭酸泉製
造システムにおける浴槽まわりの構成をあらわすブロッ
ク図である。
【符号の説明】
1 都市ガス 2 給湯器 3 燃焼ガス 8 湿度センサ 9 水蒸気吸着塔 10 加熱器 11 湿度センサ 16 有害ガス除去塔 17 加熱器 20 浴槽
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年12月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】また、吸着塔の内を加熱する加熱手段が、
吸着塔内の外気導入側を他の部分よりも強く加熱する形
態の場合には、吸着塔内の外気導入側のところの吸着剤
は単位体積当たり他のところより加熱量が多くなる。そ
の結果、特定成分の脱離はより速やかに進行する。吸着
塔内の外気導入側のところは、最も特定成分の吸着が進
み易く含有量が多くて、他のところよりも吸着剤の加熱
多ければ脱離が速やかに進むようになる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料ガス中の特定成分を吸着する吸着剤
    を収容した吸着塔と、この吸着塔の内を加熱する加熱手
    段および吸着塔に外気を通気する通気手段とを備え、前
    記吸着剤に吸着された特定成分を、前記加熱手段による
    吸着塔の内の加熱と前記通気手段による吸着塔への外気
    の通気により脱離させるようになっている吸着分離装置
    において、前記外気の導入経路と排出経路には、導入外
    気または排出気体の特定成分含有量を測定するためのセ
    ンサがそれぞれ設置されていることを特徴とする吸着分
    離装置。
  2. 【請求項2】 加熱手段が、吸着塔の内の外気導入側を
    他の部分よりも強く加熱する請求項1記載の吸着分離装
    置。
  3. 【請求項3】 試料ガス中の特定成分を吸着する吸着剤
    を収容した吸着塔と、この吸着塔の内を加熱する加熱手
    段および吸着塔に外気を通気する外気手段とを備え、前
    記吸着剤に吸着された特定成分を、前記加熱手段による
    吸着塔の内の加熱と前記通気手段による吸着塔への外気
    の通気により脱離させるようになっている吸着分離装置
    において、前記加熱手段が、吸着塔内の外気導入側を他
    の部分よりも強く加熱することを特徴とする吸着分離装
    置。
  4. 【請求項4】 外気の導入経路と排出経路には、導入外
    気または排出気体の特定成分含有量を測定するためのセ
    ンサがそれぞれ設置されている請求項3記載の吸着分離
    装置。
  5. 【請求項5】 外気の通気が、導入経路のセンサによる
    測定結果と排出経路のセンサによる測定結果とがほぼ等
    しくなるまでなされる請求項1,2,4のいずれかに記
    載の吸着分離装置。
  6. 【請求項6】 外気の導入経路の途中にも加熱手段が設
    けられていて、特定成分の脱離の際、前記加熱手段によ
    り外気が加熱されてから吸着塔に導入されるようになっ
    ている請求項1から5までのいずれかに記載の吸着分離
    装置。
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