JP2009125606A - 排ガス処理装置に組み込まれて用いられる吸着剤再生装置、排ガス処理装置及び吸着剤再生処理方法 - Google Patents

排ガス処理装置に組み込まれて用いられる吸着剤再生装置、排ガス処理装置及び吸着剤再生処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009125606A
JP2009125606A JP2007299660A JP2007299660A JP2009125606A JP 2009125606 A JP2009125606 A JP 2009125606A JP 2007299660 A JP2007299660 A JP 2007299660A JP 2007299660 A JP2007299660 A JP 2007299660A JP 2009125606 A JP2009125606 A JP 2009125606A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adsorbent
gas
regeneration
exhaust gas
voc
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007299660A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuki Osanai
建紀 小山内
Kiyotake Endo
清武 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
O DEN CO Ltd
O-DEN CO Ltd
Original Assignee
O DEN CO Ltd
O-DEN CO Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by O DEN CO Ltd, O-DEN CO Ltd filed Critical O DEN CO Ltd
Priority to JP2007299660A priority Critical patent/JP2009125606A/ja
Publication of JP2009125606A publication Critical patent/JP2009125606A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/20Air quality improvement or preservation, e.g. vehicle emission control or emission reduction by using catalytic converters

Abstract

【課題】例えば、吸着剤から脱離させたVOCを、触媒によって分解処理する際に、安全性を確保しつつ、低コストで確実に分解処理する。
【解決手段】監視・制御装置13の主制御部は、第1吸着除去部8(第2吸着除去部9)の再生時、温度検出部38によって検出された温度が注入開始温度となると、空気注入用エアポンプ34を起動させ、処理ガス流量検出部36によって検出された処理ガス流量と、注入空気流量検出部37によって検出された注入空気流量とに基づいて、注入空気流量が処理ガス流量に対して、所定の注入比率となるように、注入用エアポンプ34を制御する。ここで、注入開始温度は、VOCの離脱が開始される温度に対応させて設定される。
【選択図】図1

Description

この発明は、排ガス処理装置に組み込まれて用いられる吸着剤再生装置、排ガス処理装置及び吸着剤再生処理方法に係り、例えば、塗装工場や印刷工場等で発生する揮発性有機化合物(VOC:Volatile Organic Compounds)を処理するための排ガス処理装置に組み込まれて用いられる吸着剤再生装置、排ガス処理装置及び吸着剤再生処理方法に関する。
従来より、例えば、塗装工場や印刷工場、化学工場から排出される排ガスには、トルエン、キシレン、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、クロロホルム、パラジクロロベンゼン、スチレン等の有機排ガスとしてのVOCが含まれ、工場の作業員や、近隣の住民への健康障害、住環境における悪臭問題等を引き起こしている。
さらに、VOCが大気中に放出されることによって、オゾンや有機過酸化硝酸塩等の光化学オキシダントが合成され、酸性雨や地球温暖化の一つの原因となっている。
工場排ガス規制や、工場内の環境改善の要求に対応するために、VOCを除去するための排ガス処理方法として、吸着法や、燃焼法、薬剤洗浄法等が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
例えば、工場内のVOC発生源から吸気された排ガスは、上記排ガス処理方法を用いて、VOCが除去され、清浄化されて建物外に排出される。
上記排ガス処理方法のうち、吸着法では、空気の通流経路上に、加熱装置と吸着剤と触媒とを配置し、使用時に、吸着剤によって、空気に含まれる揮発性化合物を吸着除去する。
吸着法では、吸着剤に吸着された揮発性化合物を、加熱によって脱離させて吸着剤を再生する再生処理が不可欠である。すなわち、再生時には、吸着剤から揮発性化合物を脱離させ、触媒によって脱離させた揮発性化合物を分解処理する。ここで、触媒は、加熱によって活性化され、揮発性化合物の酸化反応を促進させる。
特開2005−262176号公報
解決しようとする問題点は、上記従来技術の吸着剤再生処理では、例えば、吸着剤から脱離させた揮発性化合物を、触媒によって分解処理する際に、安全性を確保しつつ、低コストで確実に揮発性化合物を分解処理することが困難であるという点である。
この発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、例えば、吸着剤から脱離させた揮発性化合物を、触媒によって分解処理する際に、安全性を確保しつつ、低コストで確実に分解処理することができる排ガス処理装置に組み込まれて用いられる吸着剤再生装置、排ガス処理装置及び吸着剤再生処理方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、吸着剤に排ガスを通して、該排ガス中に含まれる有害な揮発性物質を吸着除去する排ガス処理装置に組み込まれて用いられ、気体を加熱し、該加熱気体を劣化が進んだ上記吸着剤に通すことで、吸着揮発性物質を上記吸着剤から脱離させて、上記吸着剤を再生するとともに、脱離した上記揮発性物質を、上記加熱気体により活性化された触媒によって分解処理する吸着剤再生装置に係り、第1の容器内に、気体を加熱する加熱部と、上記触媒とが配置され、上記第1の容器が、上記吸着剤、上記加熱部、及び上記触媒が配置された循環路が形成され、上記循環路に沿って上記加熱気体が通流されるように、上記吸着剤が配置された第2の容器に、接続されるともに、上記第1の容器内に酸素を含む気体を注入するための気体注入手段と、上記気体注入手段を制御して、上記揮発性物質の濃度が、その爆発範囲外の濃度となるように、上記注入気体の流量を調整するための注入気体流量調整手段とを備えてなることを特徴としている。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の排ガス処理装置に組み込まれて用いられる吸着剤再生装置に係り、上記注入気体流量調整手段は、上記気体注入手段を制御して、上記注入気体の流量を上記加熱気体の流量に対して所定の比率となるように調整することを特徴としている。
また、請求項3記載の発明は、請求項2記載の排ガス処理装置に組み込まれて用いられる吸着剤再生装置に係り、上記所定の比率は、略1/2以下の所定の値であることを特徴としている。
また、請求項4記載の発明は、請求項3記載の吸着剤再生装置に係り、上記所定の比率は、略1/8であることを特徴としている。
また、請求項5記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか1に記載の排ガス処理装置に組み込まれて用いられる吸着剤再生装置に係り、上記加熱気体の温度を検出するための温度検出手段を備え、上記注入気体流量調整手段は、上記温度検出手段によって検出された温度が、上記吸着剤からの上記揮発性物質の脱離が開始される温度に対応させて設定された注入開始温度に達すると、上記気体注入手段に上記注入気体の注入を開始させることを特徴としている。
また、請求項6記載の発明は、請求項1乃至5のいずれか1に記載の排ガス処理装置に組み込まれて用いられる吸着剤再生装置に係り、上記第1の容器の上記触媒の下流側に設けられ、上記第1の容器内の圧力が所定値以上となると開放して上記第1の容器内の気体を流出させるための安全弁を備えたことを特徴としている。
また、請求項7記載の発明は、請求項1乃至6のいずれか1に記載の排ガス処理装置に組み込まれて用いられる吸着剤再生装置に係り、上記揮発性物質の濃度を測定するための揮発性物質濃度測定手段を備え、上記注入気体流量調整手段は、上記揮発性物質濃度に基づいて、上記注入気体の流量を調整することを特徴としている。
また、請求項8記載の発明は、請求項1乃至7のいずれか1に記載の排ガス処理装置に組み込まれて用いられる吸着剤再生装置に係り、上記酸素の濃度を測定するための酸素濃度測定手段を備え、上記注入気体流量調整手段は、上記酸素濃度に基づいて、上記注入気体の流量を調整することを特徴としている。
また、請求項9記載の発明は、請求項1乃至8のいずれか1に記載の排ガス処理装置に組み込まれて用いられる吸着剤再生装置に係り、上記触媒は、上記加熱部の下流側の近傍に配置されていることを特徴としている。
また、請求項10記載の発明は、請求項1乃至9のいずれか1に記載の排ガス処理装置に組み込まれて用いられる吸着剤再生装置に係り、上記第1の容器は、複数の上記第2の容器に、切換可能に接続されることを特徴としている。
また、請求項11記載の発明は、吸着剤に排ガスを通して、該排ガス中に含まれる有害な揮発性物質を吸着除去する排ガス処理装置に係り、第1の容器又は第2の容器に配置されて、所定の温度以上で上記揮発性物質を分解又は分解を促進させる機能を有する触媒と、上記第1の容器又は上記第2の容器に配置され、再生時に、上記吸着剤及び上記触媒を加熱すると共に上記揮発性物質を含むガスも加熱するための加熱部と、上記第2の容器に配置されて、上記揮発性物質を吸着する一方、所定の温度以上では吸着した上記揮発性物質を脱離させる機能を有する上記吸着剤と、再生時には、接続された上記第1の容器と上記第2の容器とによって循環路を形成させ、上記加熱部によって加熱された上記揮発性物質を含むガスを上記循環路に沿って通流させる一方、使用時には、上記循環路を遮断し、上記第2の容器に上記排ガスを通流させて上記排ガスを排気するように、上記揮発性物質を含むガスの通路を切り換えるための通路切換手段とを備えてなり、該通路切換手段によって、使用時には、流入口から上記排ガスが流入し、上記吸着剤によって上記排ガスに含まれる上記揮発性物質が吸着除去されて、流出口から排出され、再生時に上記循環路が選択されると、上記流入口及び上記流出口が遮断され、上記循環路に沿って、上記加熱部によって加熱された上記排ガスが循環して、上記吸着剤が加熱されて該吸着剤によって吸着された上記揮発性物質が脱離されて上記吸着剤が再生され、かつ、上記触媒が活性化されて、脱離された上記揮発性物質が分解処理されることを特徴としている。
また、請求項12記載の発明は、請求項11記載の排ガス処理装置に係り、上記第1の容器に、上記触媒及び上記加熱部が配置され、請求項1乃至10のいずれか1に記載の排ガス処理装置に組み込まれて用いられる吸着剤再生装置を備えたことを特徴としている。
また、請求項13記載の発明は、吸着剤に排ガスを通して、該排ガス中に含まれる有害な揮発性物質を吸着除去するための排ガス処理方法において用いられ、気体を加熱し、該加熱気体を劣化が進んだ上記吸着剤に通すことで、吸着揮発性物質を上記吸着剤から脱離させて、上記吸着剤を再生するとともに、脱離した上記揮発性物質を、触媒によって分解処理するための吸着剤再生処理方法に係り、第1の容器内に、気体を加熱する加熱部と、上記触媒とが配置され、上記第1の容器が、上記吸着剤、上記加熱部、及び上記触媒が配置された循環路が形成され、上記循環路に沿って上記加熱気体が通流されるように、上記吸着剤が配置された第2の容器に、接続され、上記第1の容器内に酸素を含む気体を注入するための気体注入手段を制御して、上記揮発性物質の濃度が、その爆発範囲外の濃度となるように、上記注入気体の流量を調整するための注入気体流量調整処理を含むことを特徴としている。
この発明の構成によれば、気体注入手段が、第1の容器内に酸素を含む気体を注入し、注入気体流量調整手段が、気体注入手段を制御して、揮発性物質の濃度が、その爆発範囲外の濃度となるように、注入気体の流量を調整するので、例えば、吸着剤から脱離させた揮発性化合物を、触媒によって分解処理する際に、安全性を確保しつつ、低コストで確実に分解処理することができる。
気体注入手段が、第1の容器内に酸素を含む気体を注入し、注入気体流量調整手段が、気体注入手段を制御して、揮発性物質の濃度が、その爆発範囲外の濃度となるように、注入気体の流量を調整することによって、例えば、吸着剤から脱離させた揮発性化合物を、触媒によって分解処理する際に、安全性を確保しつつ、低コストで確実に分解処理するという目的を実現した。
図1は、この発明の第1の実施例であるVOC除去装置の構成を説明するための説明図、図2は、同VOC除去装置の構成を説明するためのブロック図、図3は、同VOC除去装置の安全弁の構成を示す断面図、図4は、同VOC除去装置の監視・制御装置の構成を示す正面図、図5は、同監視・制御装置のVOCセンサユニットの構成を説明するための説明図、図6及び図7は、同VOCセンサユニットの構成及びVOC濃度の測定方法を説明するための説明図、また、図8及び図9は、同VOC除去装置の動作を説明するための説明図である。
この例のVOC除去装置1は、図1に示すように、例えば、印刷工場や塗装工場等の建物内の印刷機等のVOC発生源Sから、VOCを含む空気を吸気口2を介して吸気して、排出口3から建物外へ排出するまでの排気経路の途中に組み込まれ、発生したVOCを除去して清浄な空気を排出するために用いられる。
すなわち、吸気口2から吸気ブロワ4によって吸気されて排気ダクト5を通流してVOC除去装置1においてVOCが除去され浄化された空気は、排気ダクト6を通流して排出口3から建物外へ排出される。なお、VOC除去装置1は、例えば、架台に取り付けられて配置されている。
このVOC除去装置1は、図1に示すように、交互に運転され、ともにVOCを含む空気が通流されてVOCを吸着除去して排出する第1吸着除去部8及び第2吸着除去部9と、休止中の第1吸着除去部8(第2吸着除去部9)を再生するための再生処理部11と、第1吸着除去部8と第2吸着除去部9とで、VOC除去処理(再生処理)を切り替えるための流路切替部12と、VOC除去装置1の構成各部を制御するための監視・制御装置13とがユニット化されて概略構成されている。
第1吸着除去部8は、同図に示すように、上流側及び下流側で、それぞれ、流入口管14及び流出口管15を介して排気ダクト5,6に接続される。また、第2吸着除去部9は、上流側及び下流側で、それぞれ、流入口管16及び流出口管17を介して排気ダクト5,6に接続される。
また、再生処理部11は、分岐管18及び分岐管19を介して、それぞれ、流入口管14及び流入口管16に接続され、分岐管21及び分岐管22を介して、流出口管15及び流出口管17に接続される。
第1吸着除去部8(第2吸着除去部9)は、同図に示すように、例えば、疎水性ゼオライトがハニカム構造状に成形されてなる吸着剤を有する吸着槽(吸着器)24(25)が、容器26(27)内に配置されてなっている。
吸着槽24(25)において、使用時には、VOCが吸着除去され、再生時には、例えば、略90℃からVOCの脱離が開始される。
再生処理部11は、図1及び図2に示すように、容器29内に格納された複数のヒータユニットからなる加熱部31、及びVOCの分解を促進するための触媒担持部32と、加熱部31の上流側に配置され、加熱部31→触媒担持部32→第1吸着除去部8(第2吸着除去部9)→加熱部31の向きに循環経路に沿って処理ガスを通流させるための再生用ブロワ33と、再生処理時に加熱部31・触媒担持部32間の容器29内に空気(外気)を注入するための空気注入用エアポンプ34と、触媒担持部32の下流側に配置され、容器29内が所定の圧力以上となると開状態となる安全弁35と、加熱部31の上流側に配置され、処理ガスの流量を検出するための処理ガス流量検出部36と、容器29内に注入される空気の流量を検出するための注入空気流量検出部37と、触媒担持部32の下流側に配置され、熱電対からなる温度検出部38及び圧力検出部39とを有して、概略構成されている。
加熱部31は、再生工程で、通流させる空気を加熱し、触媒担持部32と、接続された休止中の第1吸着除去部8(第2吸着除去部9)とを加熱させることによって、吸着剤からVOCを脱離させると共に、触媒を活性化させる。
加熱部31は、この例では、複数(例えば4基)のヒータユニットが、空気の通流方向に直交する平面上に配置されて構成されている。
各ヒータユニットは、所定の幅の帯状の波型金属板が複数部位でジグザグ状に曲折されてなる金属ヒータ41(例えば、5kW)が、一端側(入口側)の層状空間から空気を流入させ、他端側(出口側)の層状空間から空気を流出させる態様で(すなわち、金属ヒータ41の幅方向に略平行な方向に沿って空気が通流されるように)、筐体内に取り付けられ、かつ、筐体の周側面を囲むように、金属ヒータ41から発せられた熱の外部への放散を抑制するための断熱部が配置されて概略構成されている。
金属ヒータ41は、例えば、ステンレス鋼板製の帯状金属平板に、例えばプレス加工、ローラプレス加工等を施すことで、縁部に有面突起を持つ多数の四角形状の貫通孔が穿設されている長手方向波型の波型金属板を形成し、このようにして得られた波型金属板を長手方向に向けて、ジグザグ状に曲折させて作製される。
触媒担持部32は、例えば、金属製のハニカム構造体に白金等の酸化触媒が担持されてなっている。
なお、この例では、SV(Space Velocity)値(単位時間に単位体積の吸着剤(触媒)を通過するガス量)は、所定値(例えば、略47000[1/hr])以下に設定される。
安全弁35は、容器29に取り付けられ、図3に示すように、圧縮コイルばね35aによるばね荷重を受けて弁棒35bが弁体35cを弁座35dに押し付けることによって、流体の流れを遮断する閉止状態とされ、流体圧が所定の作動開始圧力を超えると、流体圧による力が圧縮コイルばね35aの復元力に抗して弁体35cを押し上げることによって開放状態(吹出状態)とされて流体を吹き出すように構成されている。
流路切替部12は、図1に示すように、流入口管14の上流側端部に配置された第1入口側切替ダンパ43と、流入口管16の上流側端部に配置された第2入口側切替ダンパ44と、流出口管15の下流側端部に配置された第1出口側切替ダンパ45と、流出口管17の下流側端部に配置された第2出口側切替ダンパ46と、分岐管18内に配置された第1入口側再生用ダンパ47と、分岐管19内に配置された第2入口側再生用ダンパ48と、分岐管21内に配置された第1出口側再生用ダンパ49と、分岐管22内に配置された第2出口側再生用ダンパ51とを有している。
第1入口側切替ダンパ43及び第1出口側切替ダンパ45と、第2入口側再生用ダンパ48及び第2出口側再生用ダンパ51とが開放状態、かつ、第2入口側切替ダンパ44及び第2出口側切替ダンパ46と、第1入口側再生用ダンパ47及び第1出口側再生用ダンパ49とが閉止状態のときに、第1吸着除去部8には、排気ダクト5からVOCを含んだガスが通流されてVOC除去のために使用され、第2吸着除去部9は休止状態とされ、再生処理部11に接続されて、加熱ガスが循環的に通流されて再生される。
また、第2入口側切替ダンパ44及び第2出口側切替ダンパ46と、第1入口側再生用ダンパ47及び第1出口側再生用ダンパ49とが開放状態、かつ、第1入口側切替ダンパ43及び第1出口側切替ダンパ45と、第2入口側再生用ダンパ48及び第2出口側再生用ダンパ51とが閉止状態のときに、第2吸着除去部9には、排気ダクト5からVOCを含んだガスが通流されてVOC除去のために使用され、第1吸着除去部8は休止状態とされ、再生処理部11に接続されて、加熱ガスが循環的に通流されて再生される。
監視・制御装置13は、図2に示すように、CPU等からなり、監視・制御装置本体の構成各部を制御する主制御部53と、主制御部53が実行する処理プログラムや各種データ等を記憶するための記憶部54と、第1吸着除去部8の上流側及び下流側のVOC濃度を検出するための第1VOCセンサユニット55と、第2吸着除去部9の上流側及び下流側のVOC濃度を検出するための第2VOCセンサユニット56と、第1VOCセンサユニット55及び第2VOCセンサユニット56を制御するセンサ制御部57と、運転/停止操作や、VOC濃度表示等を行うための操作・表示部58と、計時部59と、金属ヒータ41の温度を制御するヒータ制御部61と、モータ駆動部62とを有してなっている。
なお、主制御部53は、第1VOCセンサユニット55及び第2VOCセンサユニット56のVOCセンサや、ヒータ制御部61のデジタル調温器、操作・表示部58のデジタル表示器等と、RS−232C回路部やRS−485回路部を含む入出力制御部を介して、信号の授受を行う。
主制御部53は、記憶部54に記憶された各種処理プログラムを実行し、記憶部54に確保された各種レジスタやフラグを用いて、構成各部を制御し、VOC濃度情報取得処理や、VOC除去率算出処理、再生制御処理、表示制御処理、警報出力処理、流路切換制御処理等を実行する。
VOC濃度情報取得処理は、起動時及びVOC濃度測定時に実施される測定時センサ制御処理と、運用開始時及び交換時のほか、保守のために定期的に実施される校正時センサ制御処理とを含んでいる。
主制御部53は、測定時センサ制御処理で、センサ制御部57を介して、第1VOCセンサユニット55(第2VOCセンサユニット56)を制御して、ゼロ点補正を行わせた後、第1吸着除去部8(第2吸着除去部9)の出口側VOC濃度情報及び入口側VOC濃度情報を取得する。
測定時センサ制御処理は、ゼロ点補正制御処理と、出口側濃度測定制御処理と、入口側濃度測定制御処理とを含んでいる。
主制御部53は、ゼロ点補正制御処理で、センサ制御部57を介して、電磁弁84(85)を開放させ、電磁弁79(81),82(83)を閉鎖させると共に、吸引用エアポンプ86(87)を運転させ、空気を調整用吸気管75(76)から吸入させて、活性炭フィルタ95(96)を通して、VOC測定室68(69)に所定時間(例えば、5min程度)導入させ、ゼロ点補正を行わせる。なお、VOC測定室68(69)に導入された空気は、排気管77(78)を介して、第1吸着除去部8(第2吸着除去部9)の上流側に戻される(図6及び図7参照)。
主制御部53は、出口側濃度測定制御処理で、センサ制御部57を介して、電磁弁82(83)を開放させ、電磁弁79(81),84(85)を閉鎖させると共に、吸引用エアポンプ86(87)を運転させて、排ガスを出口用吸気管73(74)を介して吸入させて、VOC測定室68(69)に所定時間(例えば、2min程度)導入させ、出口側のVOC濃度情報を取得する(図6参照)。
主制御部53は、入口側濃度測定制御処理で、センサ制御部57を介して、電磁弁79(81)を開放させ、電磁弁82(83),84(85)を閉鎖させると共に、吸引用エアポンプ86(87)を運転させて、排ガスを入口用吸気管71(72)を介して吸入させて、VOC測定室68(69)に所定時間(例えば、2min程度)導入させ、第1吸着除去部8(第2吸着除去部9)の入口側のVOC濃度情報を取得する(図7参照)。
主制御部53は、校正時センサ制御処理で、調整用吸気管75(76)に校正用ガスを供給するためのガスボンベが取り付けられ、活性炭フィルタ95(96)が取り外された状態で、操作・表示部58において、所定の開始操作がなされると、センサ制御部57を介して、電磁弁84(85)を開放させ、電磁弁79(81),82(83)を閉鎖させると共に、吸引用エアポンプ86(87)を運転させ、所定の濃度の校正用ガスを調整用吸気管75(76)を介して吸入させ、VOC測定室66(67)に所定時間導入させて、校正を行わせる(図6及び図7参照)。
主制御部53は、VOC除去率算出処理で、第1吸着除去部8(第2吸着除去部9)のVOC濃度に基づいて、濃度差(入口側のVOC濃度Naと出口側のVOC濃度Nbとの差(Na−Nb))の入口側のVOC濃度Naに対する割合(((Na−Nb)/Na)×100(%))を、VOC除去率として算出する。
再生制御処理は、再生要否判定処理と、ヒータ制御処理と、ブロワ制御処理と、注入空気流量制御処理と、再生終了判定処理と、劣化状態判定処理とを含んでいる。
主制御部53は、再生要否判定処理で、例えば、予め設定した基準除去率(例えば、30%)に基づいて、再生処理開始の要否判定を行う。すなわち、主制御部53は、算出したVOC除去率が、基準除去率以下の場合に、再生処理要と判定する。
なお、予め設定した基準濃度(出口側のVOC濃度)に基づいて、再生処理開始の要否判定を行っても良い。
主制御部53は、ヒータ制御処理で、温度検出部38によって検知された温度と、設定された再生温度(例えば、略300℃)とに基づいて、金属ヒータ41に供給される電力を制御する。
主制御部53は、ブロワ制御処理で、再生要否判定処理で再生要と判定されると、流路切換後、再生用ブロワ33を起動させ、再生終了判定処理で再生終了と判定されると、再生用ブロワ33を停止させる。
主制御部53は、流路切換後、注入空気流量制御処理で、温度検出部38によって検出された温度が設定された注入開始温度(例えば、略90℃)となると、モータ駆動部62を介して空気注入用エアポンプ34を起動させ、処理ガス流量検出部36によって検出された処理ガス(加熱ガス)流量と、注入空気流量検出部37によって検出された注入空気流量とに基づいて、注入空気流量が処理ガス流量に対して、所定の注入比率(略1/2以下、この例では略1/8)となるように、空気注入用エアポンプ34を制御する。
ここで、上記注入開始温度は、再生対象の吸着剤からの離脱が開始される温度に対応させて設定される。
また、上記注入比率を求めるに際して、例として、トルエンからなるVOCを分解処理する場合について考える。
すなわち、トルエンの酸化反応に要する酸素は、モル数で、トルエンの9倍であることから、処理ガス中の爆発下限値(1.27%(体積))のトルエンを処理するために要する酸素を含む注入空気流量を求めて、上記注入比率を略1/2と算出した。
この例では、爆発下限値の安全率(通常、1/5〜1/4)と、 さらに、爆発下限値の比較的小さいVOCへの対応とを考慮して、略1/8と設定した。
VOC脱離開始直後から、上記注入比率の流量で空気を注入することによって、VOC濃度が徐々に上昇しても、上記注入比率で空気を注入し、脱離したVOCの分解処理を行い、爆発を防止することが可能となる。
主制御部53は、再生終了判定処理で再生終了と判定されると、空気注入用エアポンプ34を停止させる。
主制御部53は、再生終了判定処理で、予め設定された再生時間(例えば、略20min)に基づいて、再生終了の適否の判定を行う。すなわち、主制御部53は、再生処理開始から、設定された再生時間経過したと判断すると、再生終了すべきとの判定を行う。
主制御部53は、劣化状態判定処理で、予め設定した再生直後の基準除去率(例えば、70%)に基づいて、劣化状態の判定(交換の要否判定)を行う。すなわち、主制御部53は、算出したVOC除去率が、基準除去率以下の場合に、交換要と判定する。
なお、予め設定した再生直後の濃度(出口側のVOC濃度)に基づいて、劣化状態の判定を行っても良い。
主制御部53は、表示制御処理で、図4に示すように、デジタル表示器98に、第1吸着除去部8(第2吸着除去部9)の入口側及び出口側のVOC濃度、並びにVOC除去率を表示させる。
主制御部53は、警報出力処理で、再生要否判定処理で再生処理開始要の判定がなされると、再生警告表示/再生実行ボタン102の表示灯を点灯させ、再生終了判定処理で再生終了の判定をがなされると、再生終了表示/再生停止ボタン103の表示灯を点灯させ、劣化状態判定処理で、吸着剤交換要の判定がなされると、例えば、警告表示灯101を点灯させる。
主制御部53は、第1吸着除去部8で除去処理中(第2吸着除去部9休止中)に、再生要否判定処理で、再生要と判定されると、流路切換制御処理で、モータ駆動部62を介して、第2入口側切替ダンパ44及び第2出口側切替ダンパ46と、第1入口側再生用ダンパ47及び第1出口側再生用ダンパ49とを制御して開放状態とし、かつ、第1入口側切替ダンパ43及び第1出口側切替ダンパ45と、第2入口側再生用ダンパ48及び第2出口側再生用ダンパ51とを制御して閉止状態として、第2吸着除去部9には、排気ダクト5からVOCを含んだガスが通流されてVOC除去のために使用され、第1吸着除去部8は休止状態とされ、再生処理部11に接続されて、加熱ガスが循環的に通流されて再生されるようにする。
また、主制御部53は、第2吸着除去部9で除去処理中(第1吸着除去部8休止中)に、再生要否判定処理で、再生要と判定されると、流路切換制御処理で、モータ駆動部62を介して、第1入口側切替ダンパ43及び第1出口側切替ダンパ45と、第2入口側再生用ダンパ48及び第2出口側再生用ダンパ51とを制御して開放状態とし、かつ、第2入口側切替ダンパ44及び第2出口側切替ダンパ46と、第1入口側再生用ダンパ47及び第1出口側再生用ダンパ49とを制御して閉止状態として、第1吸着除去部8には、排気ダクト5からVOCを含んだガスが通流されてVOC除去のために使用され、第2吸着除去部9は休止状態とされ、再生処理部11に接続されて、加熱ガスが循環的に通流されて再生されるようにする。
記憶部54は、ROM、RAM等の半導体メモリ等からなり、主制御部53が実行するVOC濃度取得処理プログラムや、VOC除去率算出処理プログラム、再生制御処理プログラム、表示制御処理プログラム、警報出力処理プログラム、流路切換制御処理プログラム等の各種処理プログラム等が記憶されたプログラム記憶領域と、測定情報や設定情報等の各種情報が記憶された情報記憶領域とを有している。
測定情報は、測定されたVOC濃度情報及びガス温度情報や、時刻、再生処理における再生開始からの経過時間、再生回数等を含んでいる。なお、VOC濃度情報として、ppmC換算値(濃度[ppm]に分子式中の炭素原子数を乗じた値)を含む。
設定情報は、再生時間、再生温度(再生時のガスの温度)、再生要否判定時の基準除去率、再生要否判定時の基準濃度、劣化判定時の基準除去率(警報出力時の除去率)、劣化判定時の基準濃度、基準時間(例えば、警報出力を行うべき再生開始からの経過時間)、基準再生回数(警報出力を行うべき再生回数)のほか、装置ID番号を含んでいる。
第1VOCセンサユニット55(第2VOCセンサユニット56)は、図5乃至図7に示すように、例えば、電気抵抗式の半導体センサからなるVOCセンサ64(65)と、VOCセンサ64(65)が配置され、VOCを含む排ガスが試料ガスとして導入されるVOC測定室66(67)と、容器26(27)の第1吸着除去部8(第2吸着除去部9)の上流側とVOC測定室66(67)とを接続して、排ガスを吸引するための入口用吸気管71(72)と、容器26(27)の第1吸着除去部8(第2吸着除去部9)の下流側とVOC測定室66(67)とを接続して、排ガスを吸引するための出口用吸気管73(74)と、ゼロ点補正用の空気や校正用のガスをVOC測定室68(69)に導入するための調整用吸気管75(76)と、容器26(27)の第1吸着除去部8(第2吸着除去部9)の上流側とVOC測定室68(69)とを接続し、排ガスを排出する(戻す)ための排気管77(78)と、入口用吸気管71(72)、出口用吸気管73(74)及び調整用吸気管75(76)と、VOC測定室68(69)との間の気体の通流をそれぞれ開閉するための電磁弁79(81),82(83),84(85)と、排気管77(78)のVOC測定室68(69)側端部に配置され、試料ガスを吸引するための吸引用エアポンプ86(87)と、VOCセンサ64(65)からの信号を受け、VOC濃度情報を主制御部53へ送信するためのセンサ回路部88(89)とを有してなっている。
また、入口用吸気管71(72)及び出口用吸気管73(74)の電磁弁79(81),82(83)の上流側近傍には、塵埃を除去するためのフィルタ91(92),93(94)が配置される。調整用吸気管75(76)の電磁弁84(85)の上流側近傍には、ゼロ点補正時に、活性炭フィルタ95(96)が配置される。校正時には、この活性炭フィルタ95(96)は、取り外される。
この例では、単一のVOCセンサ64(65)を用いて、第1吸着除去部8(第2吸着除去部9)の入口側及び出口側のVOC濃度が検出される。
操作・表示部58は、図4に示すように、液晶パネル等からなり、入口側VOC濃度、出口側VOC濃度及びVOC除去率等の測定値や、各種メッセージ等をを表示するデジタル表示器98と、電源表示灯99と、警告表示灯101と、再生警告表示/再生実行ボタン102と、再生終了表示/再生停止ボタン103と、警告ブザー104と、電源スイッチ105と、非常停止ボタン106とを有している。
ヒータ制御部61は、デジタル調温器を含んでいる。また、モータ駆動部62は、再生用ブロワ33及び空気注入用エアポンプ34と、第1入口側切替ダンパ43、第2入口側切替ダンパ44、第1出口側切替ダンパ45、第2出口側切替ダンパ46、第1入口側再生用ダンパ47、第2入口側再生用ダンパ48、第1出口側再生用ダンパ49、及び第2出口側再生用ダンパ51とのモータを制御する。
次に、図8及び図9を参照して、この例のVOC除去装置1の動作について説明する。
第1吸着除去部8及び第2吸着除去部9が、どちらも交換済又は再生済みの状態から、交互にVOC除去のために使用する場合について説明する。
例えば、工場稼働時間帯において、図8に示すように、吸気ブロワ4が運転され、VOC除去装置1では、主制御部53は、第1入口側切替ダンパ43及び第1出口側切替ダンパ45と、第2入口側再生用ダンパ48及び第2出口側再生用ダンパ51とを開放状態とさせ、かつ、第2入口側切替ダンパ44及び第2出口側切替ダンパ46と、第1入口側再生用ダンパ47及び第1出口側再生用ダンパ49とを閉止状態とさせる。
これによって、第1吸着除去部8には、排気ダクト5からVOCを含んだガスが通流され、吸着剤によってVOCが吸着され、清浄化された空気が排出口3から排出される。
また、主制御部53は、再生用ブロワ33を停止させ、第2吸着除去部9は、休止状態とされる。
主制御部53は、測定時センサ制御処理で、センサ制御部57を介して、第1VOCセンサユニット55を制御して、ゼロ点補正を行わせた後、第1吸着除去部8の出口側VOC濃度情報及び入口側VOC濃度情報を取得する。
次に、主制御部53は、VOC除去率算出処理で、第1吸着除去部8のVOC濃度に基づいて、濃度差(入口側のVOC濃度Naと出口側のVOC濃度Nbとの差(Na−Nb))の入口側のVOC濃度Naに対する割合(((Na−Nb)/Na)×100(%))を、VOC除去率として算出する。
次に、主制御部53は、表示制御処理で、デジタル表示器98に、第1吸着除去部8の入口側及び出口側のVOC濃度、並びにVOC除去率を表示させる。
主制御部53は、再生要否判定処理で、例えば、予め設定した基準除去率(例えば、30%)に基づいて、再生処理開始の要否判定を行う。すなわち、主制御部53は、算出したVOC除去率が、基準除去率以下の場合に、再生処理要と判定する。
主制御部53は、警報出力処理で、再生要否判定処理で再生処理開始要の判定がなされると、再生警告表示/再生実行ボタン102の表示灯を点灯させる。
主制御部53は、再生要否判定処理で再生処理要と判定されると、流路切換制御処理で、図9に示すように、モータ駆動部62を介して、第2入口側切替ダンパ44及び第2出口側切替ダンパ46と、第1入口側再生用ダンパ47及び第1出口側再生用ダンパ49とを制御して開放状態とし、かつ、第1入口側切替ダンパ43及び第1出口側切替ダンパ45と、第2入口側再生用ダンパ48及び第2出口側再生用ダンパ51とを制御して閉止状態として、第2吸着除去部9には、排気ダクト5からVOCを含んだガスが通流されてVOC除去のために使用され、第1吸着除去部8は休止状態とされ、再生処理部11に接続されて、加熱ガスが循環的に通流されて再生されるようにする。
次に、主制御部53は、ヒータ制御処理で、金属ヒータ41への電力供給を開始させ、ブロワ制御処理で、再生用ブロワ33を起動させる。
これにより、同図に示すように、第1吸着除去部8は、再生処理部11に接続されて、加熱ガスが、再生用ブロワ33→加熱部31→触媒担持部32→第1吸着除去部8→再生用ブロワ33の向きに循環経路に沿って処理ガスを通流され、第1吸着除去部8が加熱されて、吸着されていたVOCが脱離し、再生されるようにする。
なお、触媒担持部32が加熱部31の直後(下流側)に配置されていることにより、触媒担持部32の触媒が速やかに加熱されて速やかに活性化され、触媒担持部32での酸化反応による反応熱が加わって、第1吸着除去部8の吸着剤も一段と速やかに加熱されて、VOCの脱離が速やかに行われることとなる。
一方、主制御部53は、測定時センサ制御処理で、センサ制御部57を介して、第2VOCセンサユニット56を制御して、ゼロ点補正を行わせた後、第2吸着除去部9の出口側VOC濃度情報及び入口側VOC濃度情報を取得する。
次に、主制御部53は、VOC除去率算出処理で、第2吸着除去部9のVOC濃度に基づいて、濃度差(入口側のVOC濃度Naと出口側のVOC濃度Nbとの差(Na−Nb))の入口側のVOC濃度Naに対する割合(((Na−Nb)/Na)×100(%))を、VOC除去率として算出する。
次に、主制御部53は、表示制御処理で、デジタル表示器98に、第2吸着除去部9の入口側及び出口側のVOC濃度、並びにVOC除去率を表示させる。
主制御部53は、注入空気流量制御処理で、温度検出部38によって検出された温度が設定された注入開始温度(例えば、略90℃)となると、モータ駆動部62を介して空気注入用エアポンプ34を起動させる。
主制御部53は、処理ガス流量検出部36によって検出された処理ガス流量と、注入空気流量検出部37によって検出された注入空気流量とに基づいて、注入空気流量が処理ガス流量に対して、所定の注入比率(略1/2以下、この例では略1/8)となるように、注入用エアポンプ34を制御する。
なお、触媒担持部32における酸化反応により、容器29内が所定値以上の圧力となると、安全弁35が開状態となって、気体を容器29内から放出し、圧力の過度の上昇が防止される。
主制御部53は、再生終了判定処理で、予め設定された再生時間(例えば、略20min)に基づいて、再生終了の適否の判定を行う。すなわち、主制御部53は、再生処理開始から、設定された再生時間経過したと判断すると、再生終了すべきとの判定を行う。
主制御部53は、再生終了判定処理で、再生終了すべきとの判定がなされると、ヒータ制御処理で、金属ヒータ41への電力供給を停止させ、ブロワ制御処理で、再生用ブロワ33を停止させ、注入空気流量制御処理で、空気注入用エアポンプ34を停止させる。
主制御部53は、再生要否判定処理で、例えば、予め設定した基準除去率(例えば、30%)に基づいて、再生処理開始の要否判定を行う。すなわち、主制御部53は、算出したVOC除去率が、基準除去率以下の場合に、再生処理要と判定する。
主制御部53は、警報出力処理で、再生要否判定処理で再生処理開始要の判定がなされると、再生警告表示/再生実行ボタン102の表示灯を点灯させる。
主制御部53は、再生要否判定処理で再生処理要と判定されると、流路切換制御処理で、図8に示すように、モータ駆動部62を介して、第1入口側切替ダンパ43及び第1出口側切替ダンパ45と、第2入口側再生用ダンパ48及び第2出口側再生用ダンパ51とを制御して開放状態とし、かつ、第2入口側切替ダンパ44及び第2出口側切替ダンパ46と、第1入口側再生用ダンパ47及び第1出口側再生用ダンパ49とを制御して閉止状態として、第1吸着除去部8には、排気ダクト5からVOCを含んだガスが通流されてVOC除去のために使用され、第2吸着除去部9は休止状態とされ、再生処理部11に接続されて、加熱ガスが循環的に通流されて再生されるようにする。
次に、主制御部53は、ヒータ制御処理で、金属ヒータ41への電力供給を開始させ、ブロワ制御処理で、再生用ブロワ33を起動させる。
これにより、同図に示すように、第2吸着除去部9は、再生処理部11に接続されて、加熱ガスが、再生用ブロワ33→加熱部31→触媒担持部32→第2吸着除去部9→再生用ブロワ33の向きに循環経路に沿って処理ガスを通流され、第2吸着除去部9が加熱されて、吸着されていたVOCが脱離し、再生されるようにする。
一方、主制御部53は、測定時センサ制御処理で、センサ制御部57を介して、第1VOCセンサユニット55を制御して、ゼロ点補正を行わせた後、第1吸着除去部8の出口側VOC濃度情報及び入口側VOC濃度情報を取得する。
次に、主制御部53は、VOC除去率算出処理で、第1吸着除去部8のVOC濃度に基づいて、濃度差(入口側のVOC濃度Naと出口側のVOC濃度Nbとの差(Na−Nb))の入口側のVOC濃度Naに対する割合(((Na−Nb)/Na)×100(%))を、VOC除去率として算出する。
次に、主制御部53は、表示制御処理で、デジタル表示器98に、第1吸着除去部8の入口側及び出口側のVOC濃度、並びにVOC除去率を表示させる。
この後、主制御部53は、上記処理を繰り返し実行し、第1吸着除去部8及び第2吸着除去部9の使用/再生が交互に繰り返されるようにし、連続してVOC除去処理がなされるようにする。
このように、この例の構成によれば、第1吸着除去部8(第2吸着除去部9)の吸着剤の再生時に、すなわち、吸着剤から脱離させたVOCを、触媒によって分解処理する際に、再生対象の吸着剤からの離脱が開始される温度に対応させて設定された注入開始温度となると、所定の流量で、酸素を含む空気(外気)を容器26(27)内に注入するので、VOCの濃度増加による爆発を防止し、安全性を確保することができる。
すなわち、離脱開始後から、所定の注入比率の流量で空気を注入することによって、VOC濃度が徐々に上昇しても、脱離したVOCの分解処理を行い、爆発を防止することが可能となる。
しかも、略一定の流量(処理ガスの流量の例えば、略1/8)で空気(外気)を注入するので、VOCの種類にかかわらず、かつ、VOC濃度を測定することなく、加熱部31を大型化することもなく、コストを抑えて、確実にVOCの分解処理を行うことができる。
また、触媒担持部32における酸化反応により、容器26(27)内が所定値以上の圧力となると、安全弁35が開状態となって、気体を容器26(27)内から放出するので、圧力の過度の上昇を確実に防止することができる。
また、触媒担持部32を加熱部31の直後に配置することによって、再生時に、触媒を速やかに活性化させ、吸着剤を速やかに加熱することができる。
また、第1吸着除去部8と第2吸着除去部9とを交互に切り換えて、VOC除去処理/再生処理を、24時間常時連続して実施することができる。
この例の装置構成が、上記した第1の実施例のそれと大きく異なるところは、注入空気流量を、VOC濃度に基づいて求める点である。
これ以外の構成は、上述した第1の実施例の構成と略同一であるので、その説明を簡略にする。
この例のVOC除去装置では、第1吸着除去部及び第2吸着除去部から、第1VOCセンサユニット及び第2VOCセンサユニットへ導かれる入口用吸気管及び出口用吸気管は、比較的長い延長を有し、処理ガスが通流される間に冷却されるように構成されている。
この例の監視・制御装置の主制御部は、注入空気流量制御処理で、注入空気流量を、処理ガス空気流量とVOC濃度とに基づいて求める。
この例の構成によれば、上述した第1の実施例と略同様の効果を得ることができる。
加えて、例えば、VOC濃度の変化に対応させて、空気を注入することができるので、確実にVOCを分解処理し、安全性を向上させることができる。
この例の装置構成が、上記した第2の実施例のそれと大きく異なるところは、注入空気流量を、VOC濃度と酸素濃度とに基づいて求める点である。
これ以外の構成は、上述した第2の実施例の構成と略同一であるので、その説明を簡略にする。
この例のVOC除去装置では、再生処理部の容器内の酸素濃度を検出するための酸素センサ(酸素濃度測定手段)が配置されている。
この例の監視・制御装置の主制御部は、注入空気流量制御処理で、注入空気流量を、処理ガス空気流量とVOC濃度と酸素濃度とに基づいて求める。
この例の構成によれば、上述した第2の実施例と略同様の効果を得ることができる。
加えて、例えば、VOC濃度及び酸素濃度の変化に対応させて、空気を注入することができるので、一段と確実にVOCを分解処理し安全性を向上させることができる。
図10は、この発明の第4の実施例であるVOC除去装置の構成を説明するための説明図、また、図11は、同VOC除去装置の構成を説明するためのブロック図である。
この例の装置構成が、上記した第1の実施例のそれと大きく異なるところは、単一の吸着除去部を設けた点である。
これ以外の構成は、上述した第1の実施例の構成と略同一であるので、第1の実施例と同一の構成要素については、図10及び図11において、図1及び図2で用いた符号と同一の符号を用いて、その説明を簡略にする。
この例のVOC除去装置1Aは、図10に示すように、例えば、印刷工場や塗装工場等の建物内の印刷機等のVOC発生源Sから、VOCを含む空気を吸気口2を介して吸気して、排出口3から建物外へ排出するまでの排気経路の途中に組み込まれ、発生したVOCを除去して清浄な空気を排出するために用いられる。
このVOC除去装置1Aは、同図に示すように、VOCを含む空気が通流されてVOCを吸着除去して排出する吸着除去部111と、吸着除去部111を再生するための再生処理部112と、VOC除去処理と、再生処理とを切り替えるための流路切替部113と、VOC除去装置1Aの構成各部を制御するための監視・制御装置114とがユニット化されて概略構成されている。
吸着除去部111は、同図に示すように、上流側及び下流側で、それぞれ、流入口管1115及び流出口管116を介して排気ダクト5,6に接続される。
また、再生処理部112は、分岐管117及び分岐管118を介して、それぞれ、流入口管115及び流入口管116に接続される。
吸着除去部111は、同図に示すように、例えば、疎水性ゼオライトがハニカム構造状に成形されてなる吸着剤を有する吸着槽119が、容器121内に配置されてなっている。
吸着槽119において、使用時には、VOCが吸着除去され、再生時には、例えば、略90℃からVOCの脱離が開始される。
再生処理部112は、図10及び図11に示すように、容器122内に格納された金属ヒータ133を有する加熱部123、及びVOCの分解を促進するための触媒担持部124と、加熱部123の上流側に配置され、加熱部123→触媒担持部124→吸着除去部111→加熱部123の向きに循環経路に沿って処理ガスを通流させるための再生用ブロワ125と、再生処理時に加熱部123・触媒担持部124間の容器122内に空気(外気)を注入するための空気注入用エアポンプ126と、触媒担持部124の下流側に配置され、容器122内が所定の圧力以上となると開状態となる安全弁127と、加熱部123の上流側に配置され、処理ガスの流量を検出するための処理ガス流量検出部128と、容器122内に注入される空気の流量を検出するための注入空気流量検出部129と、触媒担持部124の下流側に配置され、熱電対からなる温度検出部131及び圧力検出部132とを有して、概略構成されている。
流路切替部113は、流入口管115の上流側端部に配置された入口側切替ダンパ134と、流入口管116の下流側端部に配置された出口側切替ダンパ135と、分岐管117内に配置された再生用ダンパ136とを有している。
監視・制御装置114は、図11に示すように、CPU等からなり、監視・制御装置本体の構成各部を制御する主制御部141と、主制御部141が実行する処理プログラムや各種データ等を記憶するための記憶部142と、吸着除去部111の上流側及び下流側のVOC濃度を検出するためのVOCセンサユニット143と、VOCセンサユニット143を制御するセンサ制御部144と、運転/停止操作や、VOC濃度表示等を行うための操作・表示部145と、計時部146と、金属ヒータ133の温度を制御するヒータ制御部147と、モータ駆動部148とを有してなっている。
この例では、使用時(例えば、工場稼働時間帯)には、入口側切替ダンパ134及び出口側切替ダンパ135が開放状態とされ、再生用ダンパ136が閉止状態とされることによって、吸着除去部111に排ガスが通流され、VOCが吸着除去されて、清浄化されて排出される。
また、再生時(例えば、工場終業時間帯)には、入口側切替ダンパ134及び出口側切替ダンパ135が閉止状態とされ、再生用ダンパ136が開放状態とされて、循環路が形成され、かつ、再生用ブロワ125が運転され、金属ヒータ133に電力が供給されて、再生処理が開始される。
この例の構成によれば、吸着除去部の吸着剤の再生時に、すなわち、吸着剤から脱離させたVOCを、触媒によって分解処理する際に、再生対象の吸着剤からの離脱が開始される温度に対応させて設定された注入開始温度となると、所定の流量で、酸素を含む空気(外気)を容器122内に注入するので、VOCの濃度増加による爆発を防止し、安全性を確保することができる。
しかも、略一定の流量(処理ガスの流量の例えば、略1/8)で空気(外気)を注入するので、VOCの種類にかかわらず、かつ、VOC濃度を測定することなく、コストを抑えて、確実にVOCの分解処理を行うことができる。
また、触媒担持部124における酸化反応により、容器122内が所定値以上の圧力となると、安全弁127が開状態となって、気体を容器122内から放出するので、圧力の過度の上昇を確実に防止することができる。
また、触媒担持部124を加熱部123の直後に配置することによって、再生時に、触媒を速やかに活性化させ、吸着剤を速やかに加熱することができる。
また、単一の吸着除去部111を設けたので、装置を小型化することができる。
以上、この発明の実施例を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。
例えば、上述した実施例では、注入空気流量が処理ガス流量に対して、所定の注入比率(略1/2以下、例えば略1/8)となるように、空気注入用エアポンプを制御する場合について述べたが、1/8以上としても良いし、1/2以上としても良い。また、VOCの種類や成分比等が予め予想される場合又は測定されている場合には、1/8以下としても良い。
また、空気をエアポンプを用いて注入する場合について述べたが、例えば、コンプレッサから空気を供給し、ノズル等から噴出させるようにしても良い。また、空気を外気に限らず、例えば、清浄化された排ガスを供給しても良い。また、ボンベから酸素を供給しても良い。
また、空気の注入位置を、加熱部の上流側としても良い。また、金属ヒ−タを有する加熱部は、触媒担持部の後段側(下流側)に配置しても良いし、複数箇所に配置しても良い。
また、再生処理部を、排ガス処理装置の吸着除去部に接続して、再生専用の装置として独立させて用いても良い。
また、吸着除去部と、触媒担持部と、加熱部とを、同一の容器内に配置した構成としても良いし、吸着除去部と、触媒担持部と加熱部とのうちいずれか一方とを、同一の容器内に配置した構成としても良い。
また、触媒担持部で、白金等の酸化触媒を担持させるハニカム構造体は、金属製に限らず、例えば、セラミック製であっても良いし、ハニカム構造体に限らず、担体としては、球状体でも多角形状体でも棒状体等でも良い。また、触媒としては、白金のほか、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、イリジウム、バナジウム等の他の触媒を用いても良い。
また、吸着除去部及び触媒担持部で、金属ヒータに、吸着剤や触媒を担持させても良い。この場合、加熱部を独立させて設けなくても良い。
また、除去可能な物質としては、VOCに限らず、アンモニアや硫化水素等の物質であっても良いし、例えば、水蒸気等であっても良い。また、吸着剤として、ハニカム構造状に成形されたものに限らず、例えば、粉末状のものを用いても良い。
また、水蒸気の濃度が低いときは、吸着剤として、疎水性ゼオライトに限らず、通常の親水性ゼオライトを用いても良い。また、吸着剤として、活性炭や、シリカゲル等を用いても良い。
また、監視・制御装置で、VOC濃度情報取得処理や、VOC除去率算出処理、再生制御処理、表示制御処理、警報出力処理、流路切換制御処理等を、主制御部が、対応する制御プログラムを実行することによって行う場合について述べたが、VOC濃度情報取得処理や、VOC除去率算出処理、再生制御処理、表示制御処理、警報出力処理、流路切換制御処理等の一部又は全部を専用のハードウェアを用いて行い、一部を対応するプログラムを実行して処理するようにしても良い。
また、VOC濃度情報取得処理や、VOC除去率算出処理、再生制御処理、表示制御処理、警報出力処理、流路切換制御処理等を、それぞれ別々のCPUが実行しても良いし、例えば、単一のCPUが実行しても良い。
また、監視装置と制御装置とを別々に配置しても良いし、例えば、再生制御処理機能を独立させても良い。また、監視・制御装置は、吸着除去部及び再生処理部等と別の場所に設置しても良いし、一体化しても良い。別置の場合、架台に装着しても、壁掛けとしても良い。
また、VOC除去装置の監視・制御装置に、例えば、SD(Secure Digital)カード(登録商標)や、miniSDカード(登録商標)等の小型のメモリカードから所定の情報を読み取ったり、記憶部に蓄積された測定データを、メモリカードに書き込むためのカード読取・書込部を設けても良い。また、電子記録媒体として、メモリーカード等のカード形の電子記録媒体のほか、スティック状の電子記録媒体等を用いても良い。
また、VOC濃度検出部で用いる半導体センサとしては、電気抵抗式であっても、ダイオード式であっても、トランジスタ式であっても良い。電気抵抗式の場合は、表面制御型であっても、バルク制御型であっても良い。
また、VOC濃度検出部のセンサとしては、半導体センサに限らず、例えば、VOCを含むガスに紫外線を照射してVOCをイオン化させ、電極で捕捉して検出電流をVOC濃度として検出する光イオン化検出器を用いても良いし、VOC成分を濃度に比例して吸収・放出する高分子薄膜素子の膨潤による光学膜圧の変化に応じた干渉光強度の変化をVOC濃度として検出する干渉増幅反射法によるセンサを用いても良い。
また、第1の実施例で、吸着除去部は、2基に限らず、3基以上設けても良い。また、再生処理部も、複数基設けても良い。この場合に、同時に複数基で、吸着除去処理を行っても良いし、同時に複数基で、再生処理を行っても良い。
また、第1実施例で、VOCセンサユニットを共通として、三方弁を用いて、切り換えて用いても良い。また、再生要否判定処理を廃して、第1吸着除去部と第2吸着除去部とで、周期的に切り替えても良い。また、必ずしも、自動運転としなくても手動で切り換えても良い。
また、第1実施例で、主制御部は、警報出力処理で、再生要否判定処理で再生処理開始要の判定がなされると、再生警告表示/再生実行ボタンの表示灯を点灯させる処理を行う場合について述べたが、この表示灯を点灯させる処理を省略しても良い。また、再生終了後の冷却工程では、再生用ブロワは運転しても停止しても良い。
また、第2の実施例で、処理ガスを、除去処理中の他方の吸着除去部に対応するVOCセンサユニットに導いてVOC濃度を測定するようにしても良い。
塗装工場や、印刷工場、化学工場等のほか、事務所や店舗、住宅等で、悪臭が発生する場所に設置されるVOC除去装置において用いることができる。
この発明の第1の実施例であるVOC除去装置の構成を説明するための説明図である。 同VOC除去装置の構成を説明するためのブロック図である。 同VOC除去装置の安全弁の構成を示す断面図である。 同VOC除去装置の監視・制御装置の構成を示す正面図である。 同監視・制御装置のVOCセンサユニットの構成を説明するための説明図である。 同VOCセンサユニットの構成及びVOC濃度の測定方法を説明するための説明図である。 同VOCセンサユニットの構成及びVOC濃度の測定方法を説明するための説明図である。 同VOC除去装置の動作を説明するための説明図である。 同VOC除去装置の動作を説明するための説明図である。 この発明の第4の実施例であるVOC除去装置の構成を説明するための説明図である。 同VOC除去装置の構成を説明するためのブロック図である。
符号の説明
1,1A VOC除去装置(排ガス処理装置)
8 第1吸着除去部
9 第2吸着除去部
11,112 再生処理部(吸着剤再生装置)
12,113 流路切替部(通路切換手段)
13,114 監視・制御装置
26,27,121 容器(第2の容器)
29,117 容器(第1の容器)
31,123 加熱部
32,124 触媒担持部
34,126 空気注入用エアポンプ(気体注入手段)
35,127 安全弁
38,131 温度検出部(温度検出手段)
53,141 主制御部(注入気体流量調整手段)
55 第1VOCセンサユニット(揮発性物質濃度測定手段)
56 第2VOCセンサユニット(揮発性物質濃度測定手段)
111 吸着除去部
143 VOCセンサユニット(揮発性物質濃度測定手段)

Claims (13)

  1. 吸着剤に排ガスを通して、該排ガス中に含まれる有害な揮発性物質を吸着除去する排ガス処理装置に組み込まれて用いられ、気体を加熱し、該加熱気体を劣化が進んだ前記吸着剤に通すことで、吸着揮発性物質を前記吸着剤から脱離させて、前記吸着剤を再生するとともに、脱離した前記揮発性物質を、前記加熱気体により活性化された触媒によって分解処理する吸着剤再生装置であって、
    第1の容器内に、気体を加熱する加熱部と、前記触媒とが配置され、前記第1の容器が、前記吸着剤、前記加熱部、及び前記触媒が配置された循環路が形成され、前記循環路に沿って前記加熱気体が通流されるように、前記吸着剤が配置された第2の容器に、接続されるともに、
    前記第1の容器内に酸素を含む気体を注入するための気体注入手段と、前記気体注入手段を制御して、前記揮発性物質の濃度が、その爆発範囲外の濃度となるように、前記注入気体の流量を調整するための注入気体流量調整手段とを備えてなる
    ことを特徴とする排ガス処理装置に組み込まれて用いられる吸着剤再生装置。
  2. 前記注入気体流量調整手段は、前記気体注入手段を制御して、前記注入気体の流量を前記加熱気体の流量に対して所定の比率となるように調整することを特徴とする請求項1記載の排ガス処理装置に組み込まれて用いられる吸着剤再生装置。
  3. 前記所定の比率は、略1/2以下の所定の値であることを特徴とする請求項2記載の排ガス処理装置に組み込まれて用いられる吸着剤再生装置。
  4. 前記所定の比率は、略1/8であることを特徴とする請求項3記載の排ガス処理装置に組み込まれて用いられる吸着剤再生装置。
  5. 前記加熱気体の温度を検出するための温度検出手段を備え、前記注入気体流量調整手段は、前記温度検出手段によって検出された温度が、前記吸着剤からの前記揮発性物質の脱離が開始される温度に対応させて設定された注入開始温度に達すると、前記気体注入手段に前記注入気体の注入を開始させることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1に記載の排ガス処理装置に組み込まれて用いられる吸着剤再生装置。
  6. 前記第1の容器の前記触媒の下流側に設けられ、前記第1の容器内の圧力が所定値以上となると開放して前記第1の容器内の気体を流出させるための安全弁を備えたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1に記載の排ガス処理装置に組み込まれて用いられる吸着剤再生装置。
  7. 前記揮発性物質の濃度を測定するための揮発性物質濃度測定手段を備え、前記注入気体流量調整手段は、前記揮発性物質濃度に基づいて、前記注入気体の流量を調整することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1に記載の排ガス処理装置に組み込まれて用いられる吸着剤再生装置。
  8. 前記酸素の濃度を測定するための酸素濃度測定手段を備え、前記注入気体流量調整手段は、前記酸素濃度に基づいて、前記注入気体の流量を調整することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1に記載の排ガス処理装置に組み込まれて用いられる吸着剤再生装置。
  9. 前記触媒は、前記加熱部の下流側の近傍に配置されていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1に記載の排ガス処理装置に組み込まれて用いられる吸着剤再生装置。
  10. 前記第1の容器は、複数の前記第2の容器に、切換可能に接続されることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1に記載の排ガス処理装置に組み込まれて用いられる吸着剤再生装置。
  11. 吸着剤に排ガスを通して、該排ガス中に含まれる有害な揮発性物質を吸着除去する排ガス処理装置であって、
    第1の容器又は第2の容器に配置されて、所定の温度以上で前記揮発性物質を分解又は分解を促進させる機能を有する触媒と、前記第1の容器又は前記第2の容器に配置され、再生時に、前記吸着剤及び前記触媒を加熱すると共に前記揮発性物質を含むガスも加熱するための加熱部と、
    前記第2の容器に配置されて、前記揮発性物質を吸着する一方、所定の温度以上では吸着した前記揮発性物質を脱離させる機能を有する前記吸着剤と、
    再生時には、接続された前記第1の容器と前記第2の容器とによって循環路を形成させ、前記加熱部によって加熱された前記揮発性物質を含むガスを前記循環路に沿って通流させる一方、使用時には、前記循環路を遮断し、前記第2の容器に前記排ガスを通流させて前記排ガスを排気するように、前記揮発性物質を含むガスの通路を切り換えるための通路切換手段とを備えてなり、
    該通路切換手段によって、使用時には、流入口から前記排ガスが流入し、前記吸着剤によって前記排ガスに含まれる前記揮発性物質が吸着除去されて、流出口から排出され、
    再生時に前記循環路が選択されると、前記流入口及び前記流出口が遮断され、前記循環路に沿って、前記加熱部によって加熱された前記排ガスが循環して、前記吸着剤が加熱されて該吸着剤によって吸着された前記揮発性物質が脱離されて前記吸着剤が再生され、かつ、前記触媒が活性化されて、脱離された前記揮発性物質が分解処理される
    ことを特徴とする排ガス処理装置。
  12. 前記第1の容器に、前記触媒及び前記加熱部が配置され、請求項1乃至10のいずれか1に記載の排ガス処理装置に組み込まれて用いられる吸着剤再生装置を備えたことを特徴とする請求項11記載の排ガス処理装置。
  13. 吸着剤に排ガスを通して、該排ガス中に含まれる有害な揮発性物質を吸着除去するための排ガス処理方法において用いられ、気体を加熱し、該加熱気体を劣化が進んだ前記吸着剤に通すことで、吸着揮発性物質を前記吸着剤から脱離させて、前記吸着剤を再生するとともに、脱離した前記揮発性物質を、触媒によって分解処理するための吸着剤再生処理方法であって、
    第1の容器内に、気体を加熱する加熱部と、前記触媒とが配置され、前記第1の容器が、前記吸着剤、前記加熱部、及び前記触媒が配置された循環路が形成され、前記循環路に沿って前記加熱気体が通流されるように、前記吸着剤が配置された第2の容器に、接続され、
    前記第1の容器内に酸素を含む気体を注入するための気体注入手段を制御して、前記揮発性物質の濃度が、その爆発範囲外の濃度となるように、前記注入気体の流量を調整するための注入気体流量調整処理を含む
    ことを特徴とする吸着剤再生処理方法。
JP2007299660A 2007-11-19 2007-11-19 排ガス処理装置に組み込まれて用いられる吸着剤再生装置、排ガス処理装置及び吸着剤再生処理方法 Pending JP2009125606A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007299660A JP2009125606A (ja) 2007-11-19 2007-11-19 排ガス処理装置に組み込まれて用いられる吸着剤再生装置、排ガス処理装置及び吸着剤再生処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007299660A JP2009125606A (ja) 2007-11-19 2007-11-19 排ガス処理装置に組み込まれて用いられる吸着剤再生装置、排ガス処理装置及び吸着剤再生処理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009125606A true JP2009125606A (ja) 2009-06-11

Family

ID=40817074

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007299660A Pending JP2009125606A (ja) 2007-11-19 2007-11-19 排ガス処理装置に組み込まれて用いられる吸着剤再生装置、排ガス処理装置及び吸着剤再生処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009125606A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20100081103A1 (en) * 2008-09-26 2010-04-01 Hisashi Kobayashi Furnace with multiple heat recovery systems
JP2014172033A (ja) * 2013-03-13 2014-09-22 Jfe Steel Corp 脱臭装置の運転方法およびそれを実施する脱臭装置
CN109966850A (zh) * 2018-12-17 2019-07-05 宁夏宝塔化工中心实验室(有限公司) 一种催化再生烟气吸附净化装置
JP2019136640A (ja) * 2018-02-08 2019-08-22 ダイダン株式会社 活性炭の性能回復可能性判断方法及び活性炭再生方法並びに活性炭リユースシステム
CN112387027A (zh) * 2019-08-15 2021-02-23 中国船舶重工集团公司第七一一研究所 废气处理装置
KR102229551B1 (ko) * 2020-06-18 2021-03-18 주식회사 제이치물산 열촉매를 이용한 공기청정기

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS522867A (en) * 1975-06-24 1977-01-10 Taikisha Ltd Exhaust gas treatment apparatus for organic gases
JPH10128047A (ja) * 1996-10-28 1998-05-19 Toyobo Co Ltd 低濃度有機溶剤ガスの処理方法及び処理装置
JP2007014885A (ja) * 2005-07-07 2007-01-25 Toyo Netsu Kogyo Kk ガス処理システム

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS522867A (en) * 1975-06-24 1977-01-10 Taikisha Ltd Exhaust gas treatment apparatus for organic gases
JPH10128047A (ja) * 1996-10-28 1998-05-19 Toyobo Co Ltd 低濃度有機溶剤ガスの処理方法及び処理装置
JP2007014885A (ja) * 2005-07-07 2007-01-25 Toyo Netsu Kogyo Kk ガス処理システム

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20100081103A1 (en) * 2008-09-26 2010-04-01 Hisashi Kobayashi Furnace with multiple heat recovery systems
JP2014172033A (ja) * 2013-03-13 2014-09-22 Jfe Steel Corp 脱臭装置の運転方法およびそれを実施する脱臭装置
JP2019136640A (ja) * 2018-02-08 2019-08-22 ダイダン株式会社 活性炭の性能回復可能性判断方法及び活性炭再生方法並びに活性炭リユースシステム
JP7055556B2 (ja) 2018-02-08 2022-04-18 ダイダン株式会社 活性炭の性能回復可能性判断方法及び活性炭再生方法並びに活性炭リユースシステム
CN109966850A (zh) * 2018-12-17 2019-07-05 宁夏宝塔化工中心实验室(有限公司) 一种催化再生烟气吸附净化装置
CN112387027A (zh) * 2019-08-15 2021-02-23 中国船舶重工集团公司第七一一研究所 废气处理装置
KR102229551B1 (ko) * 2020-06-18 2021-03-18 주식회사 제이치물산 열촉매를 이용한 공기청정기

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008302348A (ja) 排ガス処理監視装置、排ガス処理装置及び排ガス処理監視方法
US10046266B2 (en) Systems and methods of cleaning cabin air in a transportation vehicle
JP2008302347A (ja) 排ガス処理装置及び排ガス処理方法
JP5266758B2 (ja) 揮発性有機化合物処理装置
JP4234496B2 (ja) 活性炭を再生する方法と装置及びそれを組み込んだ空気浄化システム
JP2009125606A (ja) 排ガス処理装置に組み込まれて用いられる吸着剤再生装置、排ガス処理装置及び吸着剤再生処理方法
KR101289861B1 (ko) 연속적 흡착 및 재생 기능을 가진 유기화합물 제거장치
US20120219462A1 (en) Cleaning filter, air cleaning device using same, and air cleaning maintenance system
EP3356739B1 (en) Gas filtration system and method
JP2008522822A (ja) 光触媒の保護方法
EP2164812A1 (en) Purification of a fluid using ozone with an adsorbent and/or a particle filter
EP0798143A1 (en) Method and apparatus for purifying air including adsorbent reactivation
JP4972987B2 (ja) ガス処理装置
EP2252376B1 (en) Uv-pco air purifier with control system
CN107257706B (zh) 过滤器元件及包括过滤器元件的气体净化设备
JP2008049298A (ja) 揮発性有機物質含有ガス浄化カートリッジ、該カートリッジを用いた屋内用の廃ガス浄化装置、廃ガスの浄化システム及び廃ガスの浄化方法
JPH09309329A (ja) 自動車用空気浄化装置及び吸着剤の再生方法
JP2019500066A (ja) ガス濾過システム及び方法
JP6092733B2 (ja) 設備機器
JPH0691127A (ja) 吸着分離装置
JPWO2009118836A1 (ja) タバコ臭気除去装置
WO2012066295A1 (en) Ozone decomposition catalyst for use in a sterilisation and/or decontamination process
JP2005177015A (ja) 燻蒸後ホルムアルデヒドの1パス型分解除去システム
JPH119957A (ja) 大気中の窒素酸化物の除去方法
JPH02107338A (ja) 汚染ガス分解用触媒体及びその用途

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101004

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110726

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121023

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130326